世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

日本近代化の流れ(88)

2017-03-14 00:00:00 | Weblog


日露間では、「外務・防衛担当閣僚協議」(2プラス2)を年明けに再開することで調整していることが明らかになっている。これは、日本にとって、大いに喜べるニュースである。というのも、日本にとってロシアは、「安全保障面」で非常に重要だからである。

このことは、「日本・米国vs中国・ロシア」というどちらが勝つかわからない戦いから、ロシアを離して「日本・米国vs中国」という日米は必ず勝利できる 関係にもってきたということである。
 というわけで、日本は、米国との関係を強固に保つと同時に、中国とロシアを分裂させ、ロシアを中立にとどめておくことがとても大事なのだ。

中国は、日本の専門家やマスコミより、安倍総理の意図を正しく理解している。つまり、「安倍首相はロシアを抱き込み、中国に対する包囲網を強化したい考え」である、と。確かに、今回のプーチン来日で、「中ロ分断に成功した」というのは大げさだ。しかし、日本は「中ロ分断にむけて一歩を踏み出した」ということはできるだろう。

確かに、今回のプーチン来日で、北方領土問題の進展はなかった。しかし、経済協力は大きく進み、安全保障分野の協力も再開される。だから、「プーチン来日は、日本にとっても成功」と言えるのだ。その意味は、「中国とロシアを分断するのに、成果があった」ということだ。



これは次の論考の要旨である。


北方領土「進展なし」でもプーチン来日が成功だった理由
【第30回】 2016年12月19日 北野幸伯 [国際関係アナリスト]
http://diamond.jp/articles/-/111753?page=4

ここ↑をぜひ参照願う。

それでもプーチンは、日本から北方四島の共同経済活動の実施の確約を得て、ほっとしたのか丁寧にお辞儀をして帰っていった。



ロシア大統領、帰国の途に

日ロ首脳会談のために来日したロシアのプーチン大統領は一連の日程を終え、16日午後7時ごろ、特別機で羽田空港から帰国の途に就いた。写真は特別機に乗り込む前にお辞儀をするプーチン大統領。【時事通信社】
http://www.jiji.com/jc/p?id=20161216193603-0022931353


安部首相は2016年には、3回ほどプーチンと会っている。先ず、
2016.5.6 に欧州歴訪(4.28~5.7)の中で、ソチで首脳会談を行っている。ロシアとしては
2014.3月のクリミア半島併合の結果欧米より経済制裁を受け四苦八苦しているので、ある意味この会談は渡りに船であったのではないのかな。というのも

2016.5.26~27 のG7主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)への参加はままならず、領土問題を餌に日本国の首相と会えたのは、それなりのメリットがあったのではないのかな。そしてヨーロッパでは
2016.6.23 にイギリスではEU離脱可否の国民投票があり、僅差でEU離脱がきまり、安倍首相は

2016.9.2~3 のウラジオストクの「東方経済フォーラム」で、9.2にプーチンと会っている。更には、

2016.11.19~20 のリマでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)において、11.19にも会っている。

しかしながら、その何れにおいても北方領土問題に対しては、プーチンから色よい返事は聞けなかったようだ。そして今回の

2016.12.15~16 山口と東京でのプーチンとのこの首脳会談であった。


さてそこで日本の北方領土が、なぜ日本の固有の領土であるのか、をおさらいしてみよう。



北方領土問題とは、そもそも何? わかりやすく解説 【今さら聞けない】
The Huffington Post  |  執筆者: 吉川慧

投稿日: 2016年05月25日 14時15分 JST 更新: 2016年12月16日 17時14分 JST

会談する安倍晋三首相(左)とロシアのプーチン大統領(ロシア・ソチ)2016年5月6日 | Kommersant Photo via Getty Images

安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は12月15〜16日、日露首脳会談に臨む。そこで注目されるのが、両国間で懸案となっている「北方領土問題」の行方だ。

安倍首相は5月、日露首脳会談の際に「今までの停滞を打破するべく、突破口を開く手応えを得ることができた」と発言。9月にウラジオストクでプーチン氏と会談した際も、「新しいアプローチに基づく交渉を具体的に進めていく道筋が見えてきた。その手応えを感じた」と発言するなど、交渉の進展を強調してきた。

しかしここへきて、交渉の行方は不透明さを増している。

安倍首相とプーチン大統領は11月19日、APECの開催地ペルー・リマで会談。プーチン氏の訪日前最後の首脳会談ということで、北方領土問題と平和条約の締結について詰めの議論が交わされたとみられる。だが会談後に安倍首相の口から出たのは、これまでのムードを覆すものだった。

「70年間できなかったわけで、そう簡単な話ではない」
「大きな一歩を進めることはそう簡単ではない」

安倍首相が語ったのは、北方領土問題への厳しい見通しだった。これまでの交渉進展ムードからは一転、明らかにトーンダウンしていた。(http://www.asahi.com/articles/ASJCN1S1PJCNUTFK002.html)

プーチン氏も11月20日の記者会見で「(北方四島は)国際的な文書によりロシアの主権があると承認された領土だ」と明言。厳しい姿勢を崩さず、日露間の歴史認識のズレが改めて如実になった。

加えてロシアは、北海道の道東全域を射程内におさめる最新鋭のミサイルを北方領土に配備。プーチン氏の訪日を前に、北方領土を自国領土として防衛力を強化する姿勢を鮮明にしているかのようにも見える。

結局「北方領土問題」はどうなるのか。日露首脳会談の前に、その歴史的経緯を振り返ってみる。
(続く)
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