最近、書店で平積みになっているこの本。
何でニーチェ?、と思っていたら、大好評だそうです。
元気を貰ったとか、背中を押して貰ったとか…ニーチェに?
意外な評価に、立ち読みしてみました。
最初に書いてあったのはこんなこと。
「自分はたしたことがない人間だなんて思ってはならない。…最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。
自分を尊敬すれば、悪いことなんてできなくなる。人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ。
そういうふうに生き方が変わって、理想に近い自分、他の人も見習いたくなるような人間になっていくことができる。…
自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬しよう」
あら、なかなかいいじゃない。
次は…
「誰だって、他人から自分がどう思われているか知りたいものだ。…だからといって、自分への評価を気にするばかりに、聞き耳を立てるのはよくない。
なぜなら、人間というのは間違った評価をされることがふつうのことだからだ。自分が思うように、自分が望むように評価してくれることなんか、ほとんどない。…
だから、腹を立てないためには、自分の評判や評価など気にしてはいけない。…そうでないと、本当は嫌われているのに、部長だの社長だの先生だのと呼ばれることに一種の快感や安心を覚えるような人間になってしまう」
ふんふん、ニーチェですら、他人は正当に評価してくれないと思っていたのね。
最後のフレーズがちょっと面白いわ。
「…一日が終わって、その一日を振り返って反省する。すると、自分や他人のアラが目について、ついにはウツになる。…
なぜかというと、冷静に反省したりしたからなどでは決してない。単に疲れているからだ。…
だから、自分をだめだと思ったり人に対して憎しみを覚えたときは、疲れている証拠だ。そういうときはさっさと自分を休ませなければいけない」
なんか、面白いやん
どれも、最近の自己啓発本にもよく書いてあることですが、言い方が面白いですね。
思わずにやりとしてしまいます。
「不機嫌になる大きな理由の一つは、自分のなしたこと、自分の産んだことが人の役に立っていないと感じることだ。…いつも機嫌良く生きていくコツは、人の助けになるか、誰かの役に立つことだ。そのことで自分という存在の意味が実感され、これが純粋な喜びになる」
「敵を抹殺しようとするのか。本気か。
本当に相手を滅ぼしてしまっていいのか。
敵は抹殺されるかもしれない。しかし、そのことによって、敵がおまえの中で永遠のものになってしまわないかどうかよく考えてみたのか」
まじ、いいこと書いてあるじゃん。
というわけで、買ってしまいました
分厚い本ですが、一項目一頁になっているので、一日一頁読んでいけばいいかなと。
ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか ニ、ニ、ニーチェかサルトルか~
みーんな悩んで大きくなったぁ~
もうこの歌知らない人もかなりいるんだろうなあ…