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大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

あんたが大賞!Ⅱ 『龍馬伝』編

2010-11-30 21:18:47 | Weblog


 F1終了時になった『あんたが大賞!』、今回は日曜日に最終回を迎えた『龍馬伝』でやってみようと思います。


MVP…岩崎弥太郎
栄えあるMVPは、文句なしに弥太郎でしょう。
弥太郎がいたから最後まで見たという人も多いのでは?
誰よりも龍馬を認めていたのに認められない。
強く惹かれていたのに否定してしまう。
まさに愛のアンビバレント
でも、彼のつっこみによって、龍馬が完璧すぎるヒーローにならずにすみました。
天の邪鬼なのにわかりやすい男、弥太郎の魂の絶叫は、視聴者に多大なカタルシスを与えてくれました。


助演男優賞…山内容堂
弥太郎に負けず劣らずいい味を出していたのが大殿様。
えげつないのに、どこか悪人になりきれず愁いを含んだお顔が多かったですね。
時流を的確に読んで賢く立ち回っていたはずなのに、なぜかつらい役目が回ってくるし。
半平太をかわいがっていたのに、どうしても身分の壁を越えて登用してあげられず、死に追いやってしまった。
徳川家に恩義を感じていたのに、慶喜に大政奉還の建白書を出さなければならなかった。
哀愁の大殿様に乾杯





オレ様大賞…吉田東洋
「いやん、東洋様、イケメン」というのが第一印象でした
顔がいいだけではなくて仕事もできる。
下士でも、これはと思った者には目をかける。
目上の人にも、おかしいと思ったらぶんなぐる。
でも、悪役なのは、オレ様だから(?)
たとえ謹慎をくらっても、どうせ藩はすぐにおれの能力を必要にするようになると自信満々でした。
たしか、龍馬にも、「おれは天才だからそういうことをしてもいいんだ」と言い放ってた場面がありました。
一度でいいから、そこまで自分に自信を持ってみたい(笑)
もうちょっと見ていたいキャラクターでした。


女にはいくつもの顔があるで賞…草刈民代
儚げでやさしい、龍馬の母幸。
きっぷがよくて男前の、寺田屋の女将、お登勢。
この二人を見事に演じ分けていた草刈さん。
お登勢さんが出てきた時、本当に別人みたいに見えてびっくりしました。
これは草刈りさんがそれぞれの内面をきっちりつかんで演じていたからでしょうね。
女優さんが本業になったのは数年前なのに、この演じ分けはすごい。
まあ、バレリーナも舞台で役を演じるのは同じだからかな。
バレエを踊る時も、しっかり役をつかんで踊ってらしたんでしょうね。



坂本龍馬は人気のある人物だけに、新たにドラマ化するのは大変だったと思います。
でも、福山龍馬も、等身大の坂本龍馬という感じでよかったですね。
見ていて一番感じたのは、「人の話をよくきく龍馬」だなということです。
自分とは違う立場の人の話をよく聞く。批判されても素直に受け入れる。反対意見も、「そうかもしれない」と耳を傾ける。
あたりまえのようでいてすごく難しい、大事なことだと思います。
人間はどうしても自分を基準にものを考えてしまうし、耳に痛いことを言われるとはねつけたくなるし、自分と違う意見は、「それ間違ってるだろ!」と言いたくなる。
色んな人の話を素直に聞いた龍馬だから、それを自分の血肉にして、後年の偉業に結びつけられたのだと思います。

ちょっと残念だったのは、木戸・西郷・大久保が悪役になりすぎてたところかな。
主人公が絶対的な善や正義になってしまうと、物語はつまらなくなってしまいます。
龍馬のいうことは素晴らしいけれど、西郷のいうこともよくわかる。この場面ではむしろ木戸に共感する。大久保の地に足がついた感覚の方がむしろ正しいのでは…? と、視聴者がそれぞれの魅力の間で揺れ動くくらいの方が、物語に深みが出て面白かったと思います。
弥太郎のつっこみだけじゃ、ちょっと足りなかったかな~

この11ヶ月、日曜日は8時にTなったらVの前に座れるように、やたらてきぱきしていました
夕飯の買い物には早めに行って、下ごしらえもやって、ゴミ出しの準備なども夕飯前にすませて。
ちょっとしんどかったけど、終わるとやっぱり寂しい。
龍馬の最大の魅力は、未来への希望を感じさせてくれるキャラクターということでしょう。
あまり見たくないようなニュースが多いこんな時に、龍馬を主人公にした大河ドラマが放映されてよかったと思います
ありがとう、『龍馬伝』