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makita互換充電に関するあれこれ

2020年08月03日 | electro_craft
前回の18Vインパクトレンチの記事に関して,特に互換充電池についてたくさんコメントをいただきました。アドバイスに感謝するとともに,すでに購入してしまった互換電池および充電器に関して,決して推奨はしませんが,考えるところを整理してみたいと思います。

まず,互換充電池に関しては,いろいろな警告が発せられています。
ご指摘いただいた,NITEの警告

互換電池の事故の多くはダイソン製電気掃除機とマキタ製電気工具で起きていて、各社は純正バッテリーの使用を呼びかけているとのこと。
工場が焼けてしまった事例もyoputubeにありましたね。

これらを見ると,純正を使うに限るということになります。純正はsony製とのこと。

でも,どこがどうして事故になってしまっているのか,これらのニュースではあまり触れられていないようです。ただただ恐怖心をあおるだけではあまり説得力が無いように思いますが,,,

ここなどは,かなり具体的に互換電池の危険について記載されています。とても参考になります。超簡単にまとめると。

まず,①バッテリーセルの不具合 容量不足を含めてこれはどうにもなりません。ついで,②過充電保護回路の不備。バランス充電でない。③PSEも当てにならない海外製品。PSEは国が認証するものではないこと。互換バッテリー販売ページの「認証」の表記は正しい表現ではなく、むしろ大半の互換バッテリーメーカーは電気用品安全法とPSEマークの運用について正しく理解しておらず、電気用品安全法の設計指針や準じた試験も行っていないと判断されます。等々・・・

ではどうするか???
決して推奨できませんけど,セル自体の不良の問題も排除しきれませんが,リチウムイオン電池の発火等の事故の多くは,過電流過充電によるもののように思われます。
例えば,互換電池の説明に



マキタ純正のDC18RFは使えないとあります。
そのはずで,最新の急速充電器RFは


12Aも電流を流して約40分でフル充電可能とのこと。そのためにファンで冷却するなど,幾重にも安全装置が設けられているようです。ファンはRCにもついています。
私が持っているのは,DC18RC互換充電器です。この充電器は上の図の9A充電ではなくて,3Aとなっているようです。これですとほぼ1C充電に近く(6Aとありますが3000mAhは無いとして,1セルが2000mAhとして考えます。
2本並列の5直列⇒3A/4000mAh=0.75C),やや安全かなという気がします(ここはツッコミ所かも)。

実際の充電の様子

充電前。充電器のコンセント刺したところ。これから電池を装着します。


充電はじめ。あまり減ってませんが,84%。


充電は,3Aの定電流充電のようです。




充電中,電池の温度上昇はほとんどありませんでした。32℃はほぼ室温。


赤いLEDが消えて充電完了。
LEDの下の小さな赤や白の丸はただの飾りで,LEDはついていません。


充電器底面の放熱口のある部分は,短時間の充電でしたが,43℃くらいになります。どうもこの底面にヒートシンクが配されているようです。

充電中その場を離れるのは危険でしょうが,この充電器の3A充電では,(今のところ)問題なく充電完了しました。

次いで,充電池の方ですが,製造会社名等は一切書かれていません。この辺が怪しいところ。amazonの記載ではreobenという会社のようです。

黄色のアンダーラインに注意。
商品説明にPSE認証とありますが,PSE表示は国等が認証するものではありません。CEマークについては第3者機関が認証と聞いたことがありますが,どうなんでしょう?

ということで,この充電池と充電器を使い続けるとしたら,まず目を離さないこと。万が一のために,火災にならないように配慮することは求められますね。
私の場合,こんなバケツを用意しました。

この中で充電しようというわけ。


改めて書きますが,互換充電器および充電池は,推奨しません。使い続けるのなら,危険ですので,十分注意が必要でしょう。特に過電流,過充電にならないよう十分注意すべきです。

ということで,中途半端なレポートになってしまいましたが,コウご批正。

【追記】
過放電について触れませんでしたが,アマチュアちょっと使用する程度ではどうなんでしょうか?何百本もビスうちするプロなら気になるところでしょうが,注意深く使えばなんとかなるかな??と思いますけど・・・
これにふれているサイトが前コメント欄にも書きましたが,ここです。
https://voltechno.com/blog/compatible-battery/
ご批正を!!

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2 コメント

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Unknown (修造)
2020-08-12 11:41:27
危険な電池としてリチウム電池は有名ですが、ビデオカメラ用の18650の2本組パックを超安く多く入手できたので、老朽化した同容量の草切り18Vバッテリーを何回か分解、組換えて使用中。内部にはサーミスタがあり過熱時は機器側で遮断する端子あり。別センサ組込み使用中に測温すると60℃で遮断していた。充電中もも同様でした。新旧2個のパックのうち旧型は個別監視基板なくサーミスタのみ。
現在は5セル用「Anmbest 5S 18V 21V 15A 18650充電器PCB BMS保護ボード」を組込み充放電電圧監視して使用。各電池から測定用端子を出しこのwebでも出てくた18650の1本用充放電基板を使い、充電後の充電確認とバランスが崩れている場合は追加充電して使用。
18650は1~1.5A程度の電流で時間をかけた充電で使用し、各セル監視すれば問題なさそうです。急がば廻れです。重要なことは電圧、電流による保護に頼るのではなくエネルギーを持った電池の異常時は発熱するので80℃以下の温度ヒューズで機械的に早期遮断する構造に改造しておくことが「金バケツ内充電」を更に安全にすると思います。
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Unknown (amnjack)
2020-08-12 16:26:59
修造さん,コメントありがとうございます。
私も電動自転車用の18650を格安で10本入手しています。
今のマキタ互換電池パックの耐久性は分からないですげ,すぐに寿命が来るとして,そのときはバラして,中身を調べるつもりです。インパクトとしては,そこそこ使えそうなので,しばらく様子見です。
ご紹介の「Anmbest 5S 18V 21V 15A 18650充電器PCB BMS保護ボード」も検討しましょう。
同じようなボードで直列4セルと,記事にもした3セルについてはある体小渡性能が分かってきました。18V用として5セル用も持っていると便利そうですね。
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