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マルチメーター P10の修理

2017年06月18日 | electro_craft
P-10といったら,秋月扱いの今はなき名器。

その生き残りを,何年も前ですが,何かの拍子に過大入力で煙が出て,そのままにしていたのがあります。たぶん,電流のポジションのまま電圧を測ろうとしたような・・・・・・全くドジな話。
師匠から,直してみたらと進められ,中を開けてみました。



ありゃあ~。やっぱり・・・・・

真っ黒クロスケ。

回路がやられてなくて,抵抗だけなら直すのは簡単ですが,この抵抗の値が分からない。
師匠がくれたデータをたよりに


このデータシートより
http://www.ic-fortune.com/eng/new_product3_3_1.asp?pno=FS9952_LP2


R16と読めるので,単純に信じれば,100kΩ。でも,緑が見えるんですよね・・・5**Ωか,1**Ωか。でも,緑で現す精度って見たことない。
回路図との一致を調べると,R15は1kで合ってるけど,R14は10kのところ実際には200Ω。
この回路はP10の回路そのものではないようです。
よく見ると同じような抵抗がもう一本ありました。基板のR26。茶黒黒緑緑で,10MΩ。回路図では,0.01Ω。

COMにつながっている抵抗で10MΩって電流流れないので,考えられない。
ってことで,P10の焦げた抵抗は、結局分からない。

すると師匠から参考映像が↓

茶黒黒金緑と読める。100*0.1の2.5%誤差??緑で誤差表示ってあるんですね。

ダメもとで,1/4Wの10Ωをくっつけてみました。



実験用電源から3Vを入れて,手持ちの150kを計ると。

結構正確そう!!


kono150kΩに10Vを流して電流を計って見る。

結構正確そう。10V/150k=0.0666mA

ついでに分かりやすく10kを計ると,


計算上は1mAですが,実際の抵抗値が9.73kでしたので,
10/9730=1.0277mA。
まあ,正確さは戻ったってことにしましょう。
ただ,今入れてあるのは,1/4Wの金被抵抗。実際には1W程度を入れないとマージンが取れない。手持ちの10Ωは3Wなんでちょっとでかすぎる。抵抗1本を通販で買うってのも,なんなんで,ほしいパーツがもう少しためってから再度修理でしょうかね。
でも,この程度でよかった。これなら私にも直せます。

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