豊田の生活アメニティ

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「企業城下町」日立市

2018-07-23 | 都市計画・まちづくり

 かっては大企業が成長し、地域経済や都市に影響を与えてきた。しかし、製造業の海外移転による空洞化で、釜石、門真など「企業城下町」は豊田市を除いて全滅である。ただし、豊田市は1大企業のトヨタの名前を市に冠している。個人的には「企業都市」と言うべきと思う。それに、日立市はひたちという地名に、企業が名乗っている違いがある。そこで、日立市に興味があり途中下車することにした。

 

 日立市は海(写真)と山に挟まれ、鉄道駅を中心に市街地がコンパクトに形成されている。バスで市役所に移動。

 昨年完成した市庁舎は機能的であるが概観は単調的である。現在、市役所の前の敷地に交流広場を建設中であった。

 H27年工業統計調査で、人口は181,089人、事業所数は367、従業者数は25,178人、製造品出荷額は12,373億円である。日立北部工業団地の分譲価格は坪57千円程と安い。豊田市と同じく空き家対策を行っている。H30年度予算は756億円で、歳入の内法人市民税は21億円で個人市民税99億円の1/5と、豊田市の割合よりかなり少ない。歳出は民生費が258億円(34%)、土木費が116億円(15%)と、豊田市の民生費の割合31%は同じであるが土木費は19%と高い。

 バス路線はかなり充実している。写真は市役所から駅まで帰路のバス停で、メイン道路の景観は樹木で覆われている。漁港もあり市街地の都市機能は整備され、特定企業が突出している印象は感じられず、住みやすそうな街に思える。

 

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