豊田の生活アメニティ

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田老の巨大防潮堤

2013-06-05 | 都市計画・まちづくり

 田老駅から歩いて田代川の水門へ、まず行きました。水門はしっかり残っていましたが、10mの巨大堤防は無残に壊れたままでした。明治と昭和の大津波で壊滅的な被害を受けての構築でした。チリ津波では被害がなかったのが災いしたのでしょうか。堤防が高く襲ってくる津波が見えないのと、安心感があって逃げ遅れた人も多くいたようです。「巨大堤防づくりは誰のためだった?」と、現地を2011年5月に視察した曽根さんは疑問を投げかけています。さらに、X型の二重堤防では津波の力をまともに受ける構造に問題があるという指摘もあります。写真はX型の交点から一方を撮ったもので、ボランティアの説明を受けている団体がいました。また、偉い人に説明するためか、宮古市の職員が待機していました。
2011年8月22日CHUNICHI web.によれば、津波は田代川の水門に当たり、返る波が堤防を越えたとあります。堤防は大破しても、明治、昭和の津波より死者は減り、効果はあったと指摘しています。巨大な資金をリスクの兼ね合いを、減災と避難をどう考えるか難しい問題です。どの程度の堤防が再建されるのか、高台移転とかさ上げによる復興も時間がかかりそうです。
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