環境共生住宅は屋根や壁面緑化など既に取り組まれ、特別新しいことではありません。ここでは島の自然である熱と風を生かして、低コストで住宅を造る工夫がされていました。材料は節の多い杉が大部分でした。設計者の説明では坪51~2万円だそうです。エコハウスは実験・PRのため、宿泊では平日のみ1,000円で泊まれます。
次の日には公的住宅を視察しました。中層のRC造です。中層住宅には玄関進入に、建て階段方式と廊下方式があります。安いのは廊下方式ですが、プライバシーが保てません。見学した住宅は廊下を前に出して、各戸のプライバシーや独立性を確保しています。環境共生住宅とは直接関係ないようですが、公営住宅としての居住性は素晴らしいです。写真では分かりにくいですが、前面の廊下から各戸に入る場面です。また、別の住宅では配管設備が分離してあって、コンクリートの寿命とは別に、容易に補修できる設計のものも見学できました。さらに、発展して考えるなら、間取りもフレキシブルな設計で、誰にも公的住宅が保証されるのが望ましいでしょう。住宅保証は基本的人権であるべきです。高速道路、橋よりも優先されるべきです。