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「トヨタテストコース」のアセス公聴会

2011-07-11 | 都市計画・まちづくり

先日、下山で行われた公聴会に参加しました。参加者は4~50人で、公述人8人が坦々と意見を述べるだけで、マスコミも3社ほどでした。アセスの準備書の段階で、企業に代わって県企業庁が市の協力で、用地買収を終了させておいて公聴会で意見を言ってくださいでは、先に開発ありきで論議になりません。公聴会の案内も広報に小さく載っただけで、膨大な準備書を読む人はほとんどいません。「トヨタテストコース」の予定地は、301号線の下山の役場の反対側です。規模は652ha、改変面積は269haと野鳥など環境を配慮したとしています。
 一部非公開で交渉しているようですが、非公開のため評価ができません。なぜ企業のために県企業庁が肩代わりするのか、県条例にあるから適法としていますが疑問が残ります。愛知にとって経済発展のためとしていますが、第1に公共の利益になるか、第2に公平な審査ができるか、第3に地域の経済効果はあるのか不明です。審査する人では企業の環境アドバイザイーをしていたり、許認可の簡素化、迅速で便宜をはかります。経済効果も社員3850人の新規採用はなく、中小企業への効果も数値で示していません。里山の保全をいいますが、イノシシ被害、耕作地放棄の続く中、足助、旭など他地区へのビジネスモデルとならず、持続可能性がありません。西三河の産業空洞化が進みつつある中で、県民、市民の塾議が望まれます。写真の谷津田で水田も買収し、耕作地をため池にする計画です。
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