Con Gas, Sin Hielo

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「死霊館」

2013年10月12日 00時40分25秒 | 映画(2013)
全米が泣いた・・・かも。


調べたら、今年は「エクソシスト」から40年にあたるらしい。

当時はオカルトブームなんて言われて、映画は半ば社会現象になった。撮影中に不可解な事故が起きたなんてことが、話題性に輪をかけた作品もあった記憶がある。

ただ、ブームというのは消費されるのが世の常で、オカルト映画も、ホラーが強調されて過激になったり、レベルの低い作品が乱造されたりするうちに、観ている側にとっての新鮮な驚きが失われていった。

それでも、それは決してオカルトというジャンルの魅力が失われたわけでは決してなく、丁寧に作られた作品はやっぱりおもしろいことを、本作は思い出させてくれる。

家に巣食う邪悪な悪魔。まさに古典的な題材だが引き付けられる。何しろ"Based on a True Story"である。

実在するエドとロレインのウォーレン夫妻が単なるオカルト信奉者ではないところがおもしろい。彼らは、超常現象は調べてみればそのほとんどが科学的に証明できるものだと言う。

そんな彼らがただ一つ外向けに話すことができなかったのが、ペロン家で起きた事件であった。

出現から攻撃、そして憑依へ。この段階を踏む悪魔の戦術は、映画の盛り上がりと非常に相性がいい。ゆっくりと遠くで起きるちょっとした現象が、直接的かつ凶暴なものに変異する様は見応え十分だ。

そして忘れてはいけないのが、ペロン夫妻、ウォーレン夫妻のいずれにも娘たちがいるということ。

これがまたみんなかわいくて、命を懸けても家族を守るという闘争心へと繋がっていく。観ているこちらも思わず手に力が入るのをおぼえる。

恐怖映画にしては甘い展開にも見受けられるが、現にペロン一家もウォーレン夫妻もその後無事に生きているわけで、家族の絆が成し遂げる描写は必然である。

それにしても、数々の悪霊がひとまずひとところに集められたウォーレン家の特別室は、その存在だけで生きた心地がしない。ひとまずおとなしく居るだけで、いつでも外に出られるようだし、とにかく娘は多難である。

(85点)
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2 コメント

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王道のホラー (mezzotint)
2013-11-05 00:56:59
・・・・でしたね。
もう少し怖がらせてくれると良いのですが(笑)
まあでもそれなりに楽しめました。でも実話なんですよね。
わあやっぱりマジふ~んとは言ってられないか。
さまざまな現象って、、、、ありなんでよね。
だったらやっぱりこれは本当に怖い話です。
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とはいえ、どこか絵空事 (クラム)
2013-11-09 09:58:40
mezzotintさん、おはようございます。

怖さ、いまひとつでしたか?
その辺りは、実話ということを思い返して脳内で怖さを増幅しましょうか。
マンションでも多少のラップ音はしたりしますが、
オカルト現象というのはなかなか考えにくいですね。
世の中夜でも明る過ぎることも、霊感に鈍感になる要素かもしれません。
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