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          「風評被害をまき散らすな」という恫喝は、誰がためにある?      只今

2012年09月09日 20時28分57秒 | Weblog
      ●放射能は遺伝しないが、遺伝子は遺伝する!
  英国学術誌『ネイチャー』8月号に次のような論文が掲載された。
  〔原発事故から二ヶ月後の5月、蝶に見られた〈異常〉は12パーセントであった。
    そして2代目の〈異常〉率は、18パーセント。3代目では34パーセントに上昇。
     事故から半年後の9月には、約5割の〈異常〉が見つかった〕

   ここから解ったことは、「放射能は遺伝しないが、DNA(遺伝子)は遺伝する」ということ。
   時同じくして、福島の子どもの内部被曝状況を隠しおおせなくなった政府は、
   「半数近くが、甲状腺被曝。しかし心配ナシ」(8月17日)と発表。

      ●山下俊一氏(福島大副学長)と鎌仲ひとみ氏(映画監督)と伊集院静氏(作家)。
  ★甲状腺といえば、甲状腺学会の会長・政府の指南役である山下俊一氏は「追加検査の必要ナシ」
  ★「蝶」といえば、映画「ミツバチの羽音と地球の回転」で原発ヤメロと訴えた鎌仲ひとみ氏。
   彼女は「この数値を大げさに言う人には気をつけましょう」と言う山下俊一氏に、アメリカ・ハンフォード
   で見聞した1マイル四方28家族の女性殆どが甲状腺障害にある事実を突きつけた。
  ★伊集院静氏の糾弾は
   「“この数値なら大丈夫だ”と平然と言った者たちを、きちんと訴えて、司法に委ねて監獄に入れるという
    わかりやすい処置が一番いい」

      ●葬むりさっていいのか、池谷発言。
  日本生態系協会・池谷会長の「極力、福島・関東圏の人とは結婚しないほうがいいでしょう」との発言は、
  常識を欠く心ない発言であり、早速に「放射能を怖いものにする暴言」と原発推進派に飛びつかれています。
   しかしこの発言は全く根拠なしで発せられたものでないことは、直後の「放射線影響学会」の発表からも明ら
   かで、それは広島大学の研究チームの「広島被曝の両親から生まれた子どもが白血病に罹る率は五倍」と
   いう発表論文。(NHKニュース。9/8)

                ☆風評被害とは、
            「根拠のない噂のために受ける被害」。
              しかし今多く見られるのは
        「根拠ある」事実であっても、それを自主規制して公にせず、
          その結果、「被害」と「被害者」を多くしていること。
               そのことを懸念する。
 

  

 
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是非読んでみて!  文科系

2012年09月09日 10時43分17秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 岩波ブックレット「福島 原発震災のまち」を読んだ。豊田直巳というフォトジャーナリスト、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)会員のフォト・ルポルタージュである。合計77ページに40枚ほどのカラー写真も入っている。あの3・11の翌日12日午前から福島に向かい、その日は郡山市に泊まって翌日大熊町に入ってから、何回も現地を訪れたその産物、労作であって、一年ほど前に出た本だ。こういう時の写真は、どんな文章よりも印象が強いが、その例を挙げてみよう。

「地震で崩れ落ちた常磐線を取材するJVJAの野田雅也氏 3月13日 双葉町」
「双葉厚生病院前で毎時150マイクロシーベルトを計測 3月22日 双葉町」。この映像は病院を背景にして、正面に数値を示すガイガーカウンターを据えている。
 6月13日、相馬市のがらんどうの牛舎に、4月18日には死んだ牛、死にかけた牛の牛舎は南相馬だ。そして何よりも僕の目が引き寄せられたこれ。「自殺した菅沢茂樹さん(仮名)が、堆肥舎の壁に遺した言葉 6月13日 相馬市」
「突然に人々が消えた常磐線・浪江駅近くの商店街 4月1日 浪江町」にはなにか呆然としたし、3月19日さいたま市の避難者炊き出し行列や、同日同市の避難者「老母を挟んだ夫婦」は、連れ合いが涙を誘われたと述べたものだ。子どもらの映像が3枚と少ないが、彼らの表情を見ながら、今後を考え込真ざるを得なかった。

 こういう労作を広めることは、脱原発のエネルギーを己自身にも蓄積していくことになるだろうなどと、考えていた。僕は一夜で読んでしまったが、今は連れ合いがちょっと興奮しつつ読んでいる。大変引きつけられたらしい。
コメント (4)
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