九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ザックジャパン(61) リニューアルして、香川復活  文科系

2012年12月31日 10時27分12秒 | スポーツ
 60数日ぶりで、香川が怪我から帰ってきた。その第1戦でトップ下を務め「マン・オブ・ザマッチ」に選んだスポーツ紙もあるほどのプレーを披露した。一日遅れでこのゲームを観たが、はっきりとリニューアルと感じたものである。

 まずサンケイスポーツが伝える英国各紙報道は、こんな表現になっていた。
『サンは7点(10点満点、平均は6点)の合格点で「2カ月ぶりの復帰にしてユナイテッドが失っていた一流のパフォーマンスを披露した」。インディペンデントは「状況を打開したのは彼のパス」。エクスプレスは「強い雨のピッチでも簡単に1タッチパス」。マンチェスター・イブニングニュースは「クレバーな動きで中盤と攻撃陣をつないだ。ユナイテッドは2013年、彼に多くを望めそう」と評した。』
ファーガソン監督もこう話したなどと、スポーツナビにあった寺沢薫氏の記事からの引用もお伝えしよう。
『シンジのパフォーマンスには満足している。復帰初戦ということもあって、体力的に厳しいところもあったと思う。だからロビンを投入した。シンジは前半から良いプレーを見せていたし、序盤からハードワークで貢献してくれた』
『現地メディアの評も、概ね監督の言葉の通りか、もしくはそれ以上に高い評価が並んだ。両チーム通じて最高評価の8点を付けた『スカイスポーツ』の短い寸評、「印象的な復活」というひと言が、試合を見ていた記者や評論家の総意だったのではないだろうか。スカイは香川をこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出し、「すべての中心にいた」とかなりの高評価を与えた。また、この試合は連戦や雨の影響でかなりピッチがぬかるんでいたが、「ピッチコンディションにクオリティーを左右されなかった唯一の選手」が香川だったとした。』

 実際に自分の目で見た新しい彼は、こんな風に写った。
①前よりもさらに簡単にボールをはたくようになった。以前よりももっと良い位置を求めて相手との不必要な接触を避けるべく、周囲をさらによく見るようになったということでもあろう。彼の視野がさらに広くなったというのは、次の改善点にも観られた。
②トップ下という位置にいても前よりももっと、どんどん下に降りるようになっている。これは、前線を後ろと繋ぐ役割をさらに強く、多く意識し始めたということだ。このチームに(スコールズとルーニーがそろわないときは特に)これが欠けてくるということを見抜いているのである。
③それでいて、最前線にも大いに顔を出し、アシスト、シュートにも絡んでいる。現にこのゲーム先制点は彼の実質アシストと呼んで良いものだった。
④自分の役割をこのように広げつつ、なおパスミスがさらに少なくなっているのである。止めて蹴るという基本技術もこの間にすごく磨いていたということだ。ヒデや本田のように特別に身体を鍛える事以上に基本技術の精錬が怪我を少なくする道だと、よくいわれる。そして、②と③を合わせれば走力充実にもいかに励んでいたかが分かるし、「超優秀な選手って、怪我の期間にもこんなに伸びるんだ」という驚きを持ったほどだった。

 リニューアル香川と言って良いと思う。この香川、今までもチームやチームメート個人にいろんな好影響を与えてきたが、さらにチームを活性化していると分かった。最前線のダニー・ウェルベックが見たこともないほど守備に励んでいたのである。この見るからのエゴイストが、全力で走り回って相手ボールに突っかけていた。これは、このチームにとってきわめて大切な大きい変化だ。これまで確か無失点ゲームが3つしかないと聞いていたから、守備の強化が急務だったのである。名将ファギーが香川を評していつも語る「献身性」が、チームに浸透し始めたのである。もの凄い得点力でプレミアリーグのダントツ首位を走っているこのチームに守備力がついたら、ついにあのバルセロナにも勝てるのではないかと、僕は思い始めた。今年のこのチームは、プレミアリーグの他の上位チームと比べて得点も3割近く多いかわりに、失点が5割ほども多いのである。なお、現代フットボールでは、失点を減らすよりも得点力を高める方が遙かに難しい。失点に目をつぶって得点をこれほど増やしてきたという意味で、名将ファギーの慧眼が光る。この得点力増は、ファンペルシーを取ったことだけではとうてい説明できない質の高いものだと思うのである。その最先端を走っているのが、クレバリー、エルナンデス、そして香川らの若手なのだ。

 イングランドの観客はよくゲームを知っている。60数分でファンペルシーとの交代の時、全員総立ちの拍手で送り出していた。彼がマンオブザマッチになったのも、玄人の目と言えると思う。香川はこのゲームによって少なくとも準レギュラーは確定した。よって、2月13日水曜日が楽しみで仕方ない。このチームとスペインのレアルマドリードがチャンピオンズリーグトーナメント1回戦で当たるのである。チャンピオンズリーグ全体でも最も重要な、1回戦最大の見物だ。これに勝って、バルセロナとの決勝戦を是非見てみたいものだ。そこまで香川が活躍するということならば、速くも「メッシと並ぶ選手」? そんな夢も描けるゲームであった。香川は事実メッシと似ていると思う。その次第についてはまたいつかここに書きたい。
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安倍内閣「『民主色』リセット」 その総合姿勢  文科系

2012年12月30日 10時45分21秒 | 国内政治・経済・社会問題
 中日新聞は、フクシマとか経済情報、政府情報とかで全国紙各社とは明らかに色彩が違う。フクシマ事故処理を巡っても大変厳しい政府批判情報が豊富だと感じてきた。中部電力の原発依存度が少ないこととか、物作り風土が今をときめく金融主導主義とは多少違うのだろうかなどと考え込んだりしてきたほどだ。僕が「保安院の大罪」を100回近く書けたのもこの新聞のおかげと言って良い。全国に発信するつもりで、今後もそうしていきたい。

 28日金曜日の一面トップはあるシリーズのスタート記事だった。「安倍政権の行く先 1」。今回の大見出しが「『民主色』リセット」、次の見出しが「始動一夜で保守色回帰」となっている。次いで29日、このシリーズの第2回目は「増税ありきの景気策」、「根強い公共事業信仰」で、30日は「原発推進に再転換」、「要職人事にも反映」と続いてきた。今回は、この第一回目を要約してみたい。安倍政権のいわば、総論に当たるものである。

 さてこの「『民主色』リセット」、「始動一夜で保守色回帰」は、小さな表になっている部分を説明するという記事内容になっており、その表をお伝えするだけで十分意は尽くせる。表の上についた題名はこうだ。「安倍首相と閣僚が表明した民主党政権からの政策転換」。なお、表の下にはこんな注意書きがついている。「26日夜から27日にかけての発言」。つまり、発足直後の初々しい正直な発言なのである。それも、官僚に固くレクチャーされた内容かと思われる。ちなみに、官房長官のこの意思表明は民主党との比較できわめて旗幟鮮明なものと言える。「国家戦略会議の廃止・行政刷新会議の廃止・事務次官会議の活用」。官僚主導が明らかなように思われるのである。これは民主党と最も違う点だろう。民主党大敗北につながった民主党分裂(小沢派追い出し)が、官僚たち主導でなされた事は、今や誰の目にも明白だ。官僚こそ今の日本最強の保守城防壁だと、僕は観ている。

安倍晋三首相
・集団的自衛権の行使容認に向け憲法解釈の見直し検討
・経済財政諮問会議の再開
麻生太郎財務相
・年間の国債発行枠44兆円突破を容認
菅義偉官房長官
・国家戦略会議の廃止
・行政刷新会議の廃止
・事務次官会議の活用
茂木敏充経産相
・「原発ゼロ」政策の再検討
下村博文文科相
・高校授業料無償化で所得制限検討
田村憲久厚労相
・生活保護費の1割引き下げ
林芳正農相
・農家への戸別所得補償制度の見直し検討
根本匠復興相
・5年間で19兆円とした復興予算の上限見直し

 これらすべてでさえ、伝えられているようにまだその姿勢の小出し部分なのである。本音の総合姿勢は、これから参院選勝利を収めて初めて出てくるはずのものだろう。彼らとて、小選挙区制の怖さは身に染みているはずである。
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             残された時間は、それほどはない    只今

2012年12月28日 15時17分35秒 | Weblog
  あわただしい歳末の中で、私たちに「大事なこと」から目を背けさせようとする巨大な力が
  寸時もたゆまず蠢いているように思われ、少しばかり苛立ちます。
  どうにでもなれと、思わないでもありませんが、孫子の時代に関わると思うとそうもいきません。
  そこで、この数日間の動きから殆ど報じられていない事項を追ってみました。

●【魚介類で、放射能基準超、21点】(12/27日、厚労省HP)
  このこと報じたのは、知る限り『福島民友』のみ。
                ↓
 ☆販売禁止とされている魚介類の殆どは、まだ福島近辺に限られていますが、
  NHKスペシャル「海からの緊急報告」では次のように報じました。
       〔東京湾に流れ込む全ての川で蓄積されたセシウムは
        どれ位の時間で東京湾に到達するか?
        専門家の推定では、事故後2年半とされます〕 
                ↓
  【5、6号機で、汚染水漏れ】(12/25付『サンスポ』)
        報じたのはスポーツ新聞だけ。東電は「全く心配ないです」。

●【茨木県の小中学生、心臓検査の結果】(12/26付『東京新聞』)
 「取手市内24校の小中学生1656人が心臓検査を受けた。
  その結果は、前年28人だった要精密検査者が73人と急増」
                ↓
 ☆福島県では、心配しなくてはいけないのは甲状腺癌だけ、と甲状腺検査以外の検査は行なっていない。
  しかしこれは、甲状腺以外に心配しなくてはならない疾病があり、それを隠す意図がありはしないか、
  と思わないでもなく。それはチェルノブイリの放射能被害を受けたベラルーシの資料を見てのこと。
                 ↓
       その資料にあった放射能による死亡原因       
     一位が「心臓血管系=52、7パーセント」。癌は13、8パーセント。
   これは、子どもの甲状腺癌を隠すための、ベラルーシ独裁政権による操作ではないかというのが、
   これまでのおおかたの見方であったが、ひよっとすると、これは事実かもしれない、と思えてきて、
            そして、怖くなった。
       
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「中日歌壇年間最優秀賞」  文科系

2012年12月27日 13時01分33秒 | 文芸作品

 昨日の中日新聞を見ていたら、見覚えのある顔が載っている。それも3センチ四方以上かと思われるカラー写真の顔アップで。青年時代からの友人の顔に違いない。見れば、中日歌壇の年間最優秀賞で、短歌ではたった二首の一方なのだという。毎日曜日の「中日歌壇」に選ばれたすべての歌の中で本年分の最優秀作品というのだが、その歌がまたとても気に入った。長いつきあいの彼だが、俳句をやっていることは知っていても、短歌もやっているとはぜんぜん知らなかったのに。

生れ落ちこの世へひらく掌に雪の香はあり前の世の雪

 気に入ったことだらけだが、惹かれたことを順に上げてみたい。
・最初にまず、下二句の語調が気に入った。ここに、一種の品格を感じた。なぜかと考えてすぐに分かったのだが、「の」が三つ並ぶその調子、リズムの中に、「香は」の「は」が効いていると感じ、惹き付けられたようだ。
・次いで、輪廻転生を乗せた掌が白くこの世へひらいていくというこの歌のモチーフ自身に惹かれた。この子のこれからの「生老病死は?」とか、「愛と憎しみは?」とかまでに思いを馳せるのである。手塚治虫の「火の鳥」ではないが、輪廻転生が欲しいと思うかどうかは、人様々だろう。と、こんな事までも考えさせられる歌だと思う。
・動きがあって、意外にダイナミックな歌だとも感じる。「(生れ落ち)この世へひらく掌に」にそれを感じるのだろうが、この情景から思いがこの子の前世の雪にまで飛んでゆくのだから、確かにそうに違いない。記事にあった作者の言葉では「テレビで見たモンゴルの家族が話す輪廻転生」からヒントを得たのだそうだから、モンゴルの雪なのだろう。

 おめでとうございます。 
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安倍さんのアジア外交は・・・    らくせき

2012年12月27日 10時28分30秒 | Weblog
新内閣の顔ぶれを見ていると
中国とは経済関係を重視、摩擦をさける。
そのかわり、韓国には強く出る。

アメリカとはこれまで以上に従順に。
沖縄基地を既定どおりすすめる。
アメリカの要請があれば自衛隊は派遣。

どこか征韓論の時代を思わせませんか?

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新聞の片隅に載ったニュースから(69)     大西五郎

2012年12月26日 19時23分55秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(69)

  写真家、ニコン提訴 元慰安婦写真展中止で(2012.12.26 朝日新聞)
 元従軍慰安婦の写真展をめぐり、いったん会場使用を認めたのに一方的に中止を決めたのは違法だとして、韓国人写真家の安世鴻(アンセホン)さん(41)が25日、会場を運営するニコンや同社社長らを相手取り、約1400万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。
 訴状によると、写真展は今年6~7月に新宿ニコンサロンで開かれることが決まっていた。だが、抗議の電話がよせられたことを機に、ニコンは中止を決定。その後、東京地裁から会場をしようさせるよう命じられたため、新宿では予定通り開かれた。一方、9月に予定していた大阪ニコンサロンでの開催は中止となり、安さんは別の会場で開かざるを得なかった。
 安さん側は、ニコンが新宿でパンフレット販売を禁じたり、大阪展を中止したりしたのは契約違反だと主張。「抗議に屈して安易に中止してしまえば、自由な表現の場がなくなってしまう」などと訴えている。
 ニコンは「訴状を見ていないが、主張は訴訟を通じて行う」とコメントした。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

 最近右翼が革新側の集会や組合運動などへ街宣車をもって押しかける妨害が激しくなっています。ニコンサロンでの従軍慰安婦の写真展にも、右翼団体からニコン側に抗議の電話があり、ニコンが実施した場合の右翼からの攻撃を恐れて会場を貸さないと言い出したものです。
 この問題は表現の自由という憲法で保障された基本的人権が絡む問題として、マスコミは重視して報道してほしいと思います。
 報道では「ニコンは『訴状を見ていないが、主張は訴訟を通じて行う』とコメントした。」で終っています。この種裁判問題の報道の常とう手段といいますか、「相手側にも取材しましたよ」という一種のアリバイづくりで終らせています。おそらく、裁判所の記者クラブから電話を架けて、返事を引き出して、これで務めは終ったと思っているのではないでしょうか。そうではなく、訴状が着いた頃に再び取材に行き、「訴状を見てどう思いますか」「表現の自由ということについてどう思っていますか」と質問し、ニコンの言い分を読者に知らせることこそ、新聞の役割です。
 新しい首相に選出された安倍晋三氏は自民党総裁として、従軍慰安婦問題についての国の関与を認めて謝罪した河野官房長官談話を取り消せと主張していました。また、安倍氏は「自虐史観の教育を改めるべきだ」と主張し、アジア諸国に侵略行為があったことを否定しています。安倍首相の誕生で右翼が一層元気づくことが予想されます。すでにネット上で、ネトウヨ(ネット右翼)の活動が活発になっています。
新聞も放送も、安さんの訴訟に重大な関心を持って、詳しく報道すべきです。自分の主張以外は認めないという右翼の言動に対し、一般企業が恐れてその言い分に従うという風潮が蔓延していくと、言論・表現の自由が崩壊する危険があります。そのような言論封殺を許さないことこそがマスコミ・ジャーナリズムの役割です。
                                       大西 五郎
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金正日さんも大変だッたんだ。    らくせき

2012年12月26日 13時25分47秒 | Weblog
金正日さんの死の原因は、部下たちの手抜きを知って激怒。
怒りにまかせて列車にのって出かけようとしたため、とか。
自業自得とはいえ、王様も大変なんだ。

韓国ドラマなどで王様は民の心を省みなくなると
反逆にあって失脚していきます。
ミサイルの開発などをやめて、国民のために
地道な政治を行えないんでしょうかね?
そうすればアメリカだって無視してくれるでしょうし・・・





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新聞の片隅に載ったニュースから(68)   大西五郎

2012年12月26日 13時22分35秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(68)

      戦後最多の無効票(2012.12.25 毎日新聞)
 総務省によると、16日に実施された衆院選の小選挙区の投票率は59・32%、比例代表は59・31%で共に戦後最低だった。小選挙区で候補者名を書かなかったり無関係な人の名を書いたりした無効票も約204万票で戦後最多。投票総数に占める無効票の割合も3・31%と戦後最高だった。09年衆院選は無効票の約半数が白票で、今回も100万人前後が白票を投じた可能性がある。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

 毎日新聞は「戦後最多の無効票」を伝えた紙面で、初めて投票所に足を運んだ44歳男性が投票所で悩んだ末結局白票を投じるに至った経過を追った記者のレポートを掲載していました。
この男性は少し前までは政冶に興味がなく、これまでいっぺんも選挙の投票をしたことがありませんでした。しかし一昨年会社を辞めて世界一周の旅に出たのを機に、政冶に関心を持ち始め、今回は投票しようと思いました。しかし候補者の街頭演説を聞いても、ポスターに書かれた公約を読んでも、言葉に真実味がなく、心に響かなかったので、白票を投じようと思ったといいます。しかし、白票でいいのか、消去法でも誰かを選ぶべきでではないかと小選挙区と比例代表の記載台の前でそれぞれ10分ずつ考えましたが、結局白票を投じたといいます。
 記者は、この男性は「選びたかったけど、選べなかった。『今の政冶にノー』というプレッシャーをかけたい。そんな思いを込めたつもりだ」と宣(むべ)なるかなという論調です。
新聞などマスコミは、投票日前から「政党の数が多すぎて有権者選択に迷う」と盛んに報じていました。しかし、投票率が戦後最低だったり、無効票も戦後最高だったことにマスコミの責任はないのでしょうか。
マスコミは選挙の日程が決まると、「今回の選挙の争点は、消費増税、原発、TPP」と一斉に言い立てました。それなりにそれぞれの課題の問題点や各党の政策の違いも報道しました。しかし、その視点が一般の国民よりは少しはよく知っている政治部記者の知識を前提にしていなかったでしょうか。政局とからんだ問題の整理や各党の思惑の解説になっていて、国民(読者・視聴者)の視点からの問題提起になっていなかったのではないでしょうか。
例えば、自民党安倍総裁がデフレからの脱却、2%の物価上昇を唱え、日銀に国債の無制限の買い入れを求める政策を発表しました。庶民にとっては物価が2%上がったら、それに見合って賃金など収入も増えないと生活はどうなる。賃金や中小企業の収入増は実現できるのだろうかという疑問が浮かびますが、マスコミは「賃金上がらない恐れも」というだけで、「賃金はどうなる」と政策当事者の自民党に読者、視聴者に代わって問い質すことをしていません。民主党の野田代表(首相)が疑問を呈しても、「選挙戦の対抗手段」という政局論になっていました。また
各党の政策一覧表でも自民、民主、維新、未来の政策は詳しく報道してもその他の政党は半分のスペースしかありませんでした。みんなの党や新党改革の政策紹介には「自主憲法をつくる」と書かれていても、自主憲法の中身は有権者に分かるように紹介されてはいませんでした。
だから、読者・視聴者が「今度の選挙はよく分からない」と言ったのではないでしょうか。
                                       大西 五郎
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僕が安倍の思想・立場なら、中国にこう臨む  文科系

2012年12月24日 12時06分58秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 TPPは中国包囲網だという説が流れて久しい。10年にはアメリカは中国にも参加を呼びかけ、中国もなぜか、一応参加意志を表明したが、今はこんなお誘いはさっぱり止まったままである。さて、このことに関して、僕が安倍ならTPPをこう使う。

 僕がアメリカや日本の指導者と同じ自由主義経済思想を持っていれば、その100年に一度の経済的苦境を抜け出す最大の道をここに定める。中国の金融資産を狙う。中国元や国債の空売り狙いで。その障害を取り除いていくために有効なあらゆる武器を構築、使用して。例えば、こんな道はどうだろう。
①中国の輸出攻勢に自国産業が伸びず、悩んでいる国にどんどんTPP参加を呼びかけていく。今は、9カ国にカナダとメキシコが加盟交渉国に加わった段階であるが。日本も間違いなく入るだろう。アメリカが日本を誘っておいて今は占めだしているのは、「日本参加」の名前だけを活用しつつ、自らの主導権をまず確立したいからだと思う。日本、カナダが加われば、韓国も含めて加盟増に拍車がかかるはずだ。

②さて、中国の最大弱点はここだ。「自国産物の輸出は自由主義、為替・国債などは保護貿易主義。つまり、自由主義経済のいいとこ取りの勝手な国である」と。この点は、中国が恐怖するような武器さえあれば、いくらでも突けるはずである。そこで、

③TPPがある程度大きくなったら、こんなことができる。まず、こうアナウンスするのだ。
「中国がどうしても自主的に自分勝手な保護主義側面を正さないのであれば、ペナルティーを与えざるを得ない。例えば、加盟国がそろって中国産品の輸入ボイコットを敢行する。これには、同じ憤りを持っている西欧も参加するはずであるとの了解も得ている。中国の元操作による不当低価格輸出が止まったら、取って代わることができて喜ぶ国もTPP域内には多いことだろう」

④さて、中国はどう対応するだろうか。こんなアナウンスがなされただけでもう元は急落しているはずであって、そんなときに元を自由化したら世界から空売り・中国売りの憂き目に合う事は目に見えている。さて、「前門のオオカミ、後門の虎」、抜き差しならぬ大ピンチだ。先手を打って元を自由化するとか、味方になる国を増やしておくとか、そんな措置がとれるだろうか。インドとは仲が悪いし、大消費地であるインドネシアとも良いとは思えないし。

 さて、これでアジアは、一挙にきな臭くなるはずだ。昔で言う「ブロック経済政策」であり、二つの世界大戦の原因になったものである。
 一時はアセアン+3などと対アジア友好の兆しがあり、民主党政権発足後即、あの小沢大代表団による中国訪問もあったのに、今の日本は一体どうしたものだろう。その後の小沢押し込めなどの動きを見ても思うのだがどうも上の方向へまっしぐらと、現在の僕はそう観測している。尖閣問題は日本右派から起こしたものであり、「中国撤退」などの新聞論調を見てもこれを煽っているようにしか見えないし、そこへ持ってきて「軍事力強化、改憲」を叫ぶ安倍新首相の表情も何かいかにも確信犯に見えてならないのである。つまりこういうことではないか。上の方向で、日本の権力者たちがトップの方で既に意志一致できているのではないかと。

 さて、これでは日本、アジアは大変なことになる。だからこその「軍事力強化、改憲」高言と読める。消費税もこのためにこそ上げさせた、とも。なにも知らされぬ野田政権こそ、コケも良いところだ。
 また、こういう方向にはこんな狙いさえ隠されているのではないか。輸出が途絶えかけたり元が急落したりの中国なら、失業増から暴動が起こって、東欧圏の二の舞かと。かくて、中国も自由主義圏。 安倍の狂喜乱舞は分からぬでもないが、オバマやメルケルまでこんな悲惨な出来事をはて喜ぶのだろうか? 彼らも世界金融資本規制を出来ない所などを見ると、「背に腹は代えられぬ」と覚悟するのかも知れない。グローバリズム下では、中国はとにかく「重大ルール違反」「近隣窮乏化国」なのである。 
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国際金融資本の「暴力」に抗する  文科系

2012年12月23日 11時26分06秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
これも三つのコメントを投稿に格上げします。どうも、今の世界で最も必要な論議のような気がしますので。

【 半ば以上、冗談 (文科系) 2012-12-22 16:39:19
 (『これと違う道はへんな言い方かも知れませんが多分、世界の国々が一斉にですが、雇用を増やし、給料を上げあっていくことを目指すような道だと思いますが』について )表題のごときつもりが、「妙案?」の意味でした。裸の裸、原理だけの丸裸を覚悟で、とにかくそういう世界的相談を民主主義目指して始めなければと述べたつもりですが。ウォール街の「占拠」もそういう勢力、味方でしょ。南米なんかにも味方は無数にいるみたいです。ギリシャやスペインのように、世界金融資本にやられつくしつつある国民も、ね。
 世界悪循環のどん底の世紀末には、その内部で短期的なことを考えていても何も出てこず、金融資本の暴力のやりたい放題だと言いたいのでもあります。】

【 もう一言 (文科系) 2012-12-23 09:09:30
 近年の世界金融資本の「暴力」と、その餌食になった地域の「残骸」とを振り返ってみましょう。
 確か最初は南米でした。南米通貨危機。これが今の南米左翼化の温床になっているはずだ。ロシア通貨危機、アジア通貨危機、そして今のヨーロッパ危機。いずれもこういうことだったはずです。
 為替操作・国債操作と、M&Aなどの絡ませ合いなどでのことであって、残骸はこういうもの。空売りで押し下げられた国債、通貨と、めちゃめちゃにされた国家信用と、大量の失業者。巨大金融資本が、小さくって攻撃しやすい地域から順に各個撃破している。エスカレートするごとに。前の実践例があるから知恵もついているので、今思えばなかなか防御など出来ませんよ。
 さて、こういうやりかたは、それぞれがちょっと回復してほとぼりが冷めれば、搾取額は少なくなりますがまたやれるということになるでしょう。我が世界は、こんな事を繰り返してどうするのでしょう。残るのはもっと失業だらけの、有効需要がなくなった世界だ。
 こんな時に人類が思い出すべきはこれなんじゃないかと思うのですよ。マルクスの「万国の労働者団結せよ!」。ただ、彼が述べたような労働組合じゃないですよね。そんなのは先進国ではとっくの昔に、労働貴族だ。彼の時代と違って、普通選挙が始まった今は女性の力の方が頼りになるかも知れません。とにかく、世界の左翼が手を組んで、国連を舞台に何かしなければ話は進まないだろうと、そんなことを考えてきました。
 国連でやるべきことは、まずレバレッジ規制。そして、M&Aを一定規制して現業を傷つけないようにすることなどが考えられます。こういうことは国際規則で世界的一斉にしか、進められないと思います。】

【 もう一言 (文科系) 2012-12-23 10:00:49
 皆さん、中国だけはこういう国際金融資本の餌食になっていませんよね。無限にある安い労働力で輸出に強いことのほかに、M&Aや為替操作を寄せ付けない制度を持っているからではないでしょうか。体制が違うので「保護主義」と言う非難など、何も受け付けませんしね。
 さてこれでは、自由主義体制など幸せかどうかと、そんなことを思います。ちなみにTPPの最大のターゲットは、この中国なのではないか。仲間に入れるというのではなく、中国からの輸入がある国の国家連合で中国に開放を迫っていくというものね。「為替も自由化しないと、これらの国への輸出ができなくなるぞ!自由主義の勝手な良いとこ取りへのペナルティーだ」とね。

 なお、世界にこんなことを大小放置してきて、税金も取れなくなった国が河川とか、地震対策とか、道路や橋とかの社会資本への金もなくなっているのではないか。棄民国家が無数に増えているはずです。そういう国のために、先進国が一言も言わないって、これも世も末のことだよね。】
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経済悪循環どん底に妙案?  文科系

2012年12月22日 13時32分03秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今朝0時過ぎに書いたこれも、投稿に格上げします。20日の拙稿『経済「成長」?と戦争』に続いて、僕としては大事な論議と考えています。こういう論議を起こさせてくださった1970さんには感謝しつつ。今の安倍政権の方向性への根本的疑問です。武器と金融商品?にTPPでもっとふんだくろうとしている特許料以外は何も輸出物がないアメリカと、借金大国日本との2大経済大国が最も困っているのではないでしょうか。日本に復活し始めた原発維持動向、その渇望も、そういうことなのだろうと見てきました。


【 1970さんへ   (文科系) 2012-12-22 00:13:28

 消費税反対の僕の見解は、1500兆円の日本の金融資産のこととともに以下の拙稿に書いていますので、興味がおありでしたらごらんください。今でも当時の見解は変わっていません。2010年4月18日、19日、20日、21日、23日の5回連載です。過去ログはこう出します。右欄外のカレンダーの下の年月欄をスクロールして、10年4月をクリックしてください。するとすぐ上のカレンダーがその月のものに変わるはずで、その18日なり19日なりをクリックしていただけば、それぞれの日のエントリーがすべて出ますので該当のものにスクロールしてお読み願えます。

 今の大不況は、わが子の店の経理をよく付き合ってきたからよーく分かります。息子が2軒目の美容院を出したのが07年10月。ちょうどサブプライムバブルがはじけ始めたときでした。ずっと連れ合いと二店の経理をやっていて、スタイリスト個人分も含めた売り上げ推移や顧客アンケート統計とにらめっこの月日でしたが、自動車が売れないあおりを食った中部地方は以降散々でした。その店は今年つぶしました。それでも中部地方で最もノウハウのしっかりした一系列のオーナー店長だから、息子は別のところにまた2軒目を出せて、そこはかなりうまくいっています。サービス業を通して、いかに超格差社会かも日々この目で感じてきました。個人店などはどんどんつぶれていますし、残ったところでも店主がなんとか1人前の給料をもらっている美容院は、この国で3割もないはずです。他方、名古屋駅や栄の系列高級店などにはすごく儲かっているところもあります。もっとも、そういう土地の店は、他の業界と同様フラッグシップ店ということで、採算を度外視してやっている所も多いはずです。

 さて、安倍さんが景気を良くするといい、公共事業拡大のほかに、軍事力も増強するといっている。前者は1000兆円の累積赤字を創ったこの20年の延長ですし、後者は20日に書いたエントリーの不安がぬぐえません。憲法9条を変えての軍事力増強ですから、「不況時の経済の軍事化」という昔からの法則を思い出さざるを得ないのです。アメリカが嘘の理由でイラク戦争をやったのは、おそらくそういうことなのだろうと、僕は見ています。恐慌状態のときにはよく、経済や失業問題の活路を軍事や軍隊に求め始めるようになる。すると、いつか必ず戦争を起こすような悪循環にはまり込むと言われてきました。原発問題も何かそれに似ていると直感します。あなたも正しくもこう述べておられるように。
『必然的に安全が担保された原発から早く再稼働させて電気料金戻してくれよという叫びになる。確かに良いか悪いかの二択ならば悪いことなんだろう。しかし、実際その場で考えるなら答えは再稼働になる』

 以上すべてのことは何を示しているか。恐慌状態の性質を考えると、今のままではこれを打開する道などないという悪循環に世界がはまり込んでしまったということだと、見てきました。一般消費者である働く人々が世界的にどんどん失業やパート臨時になっていては、そもそも何を作ったら売れるのでしょう。資本の投下場所もないから、ものに投資するよりもマネーゲームに走るわけでしょう? これも悪循環の一環だ。マネーゲームに投資する金なんて、職業はちっとも増やしてくれませんよね。職業を増やすのは、ご存知だと思いますがそもそも長期的投資なのですよね。
 さて、こういう悪循環のどん底には打開の道などないと開き直ることだけが、世界の明日が見えて来る道なのではないかと思っています。あなただってまさか、ヒトラーのような「景気回復」をやれとは言わないでしょう? 安倍さんの景気回復はあなたも言うようになりふり構わず。するとヒトラーのような道しかないのかも知れませんよ。大恐慌の背景とかその歴史とかに学べば、そうなる可能性が高い。マルクスもケインズも今ならそう語ると思います。これと違う道はへんな言い方かも知れませんが多分、世界の国々が一斉にですが、雇用を増やし、給料を上げあっていくことを目指すような道だと思いますが。

と、以上のように愚だ愚だと述べているのも、あなたと同じ問題を追究しているからに他なりません。それは是非、分かってください。 

   
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ザックジャパン(60) 長友佑都が凱旋!   文科系

2012年12月22日 10時08分01秒 | スポーツ
 先回に読んでいただいた香川以上にザックジャパンの確実な点取り武器になって久しいのが、長友佑都。この長友と香川とを並べたら、日本の若いフットボ-ルファンが「日本派」と「西欧フットボール派」とにぱっくりと分かれてきた歴史には、そろそろ終止符を打って欲しいと期待したい。ザックジャパンと同じように、世界フットボールが見てこそ日本フットボールも見えてくるのだという具合に。
 毎度おなじみスポーツナビに長友の帰国談話が載っていた。サンケイスポーツからの転載だが、題名からして長友の今の境地を実に的確に表していて、とても面白く読んだ。

【  2012年12月22日 08:00 (サンケイスポーツ)
長友、豪語!代表でも「世界一見えた」

 ラフな格好で帰国した長友。本田のようにビシッときめないところが、長友らしい?
 セリエA、インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(26)が21日、冬季休暇のため一時帰国した。クラブと代表で活躍した1年に手応えをつかみ、2014年ブラジルW杯出場権獲得はもちろん、本大会での世界一まで視野に入れた。
(中略)
 ブレない男が大きな“公約”をぶち上げた。イタリアのシーズン前半を終えて到着ロビーに現れたDF長友の目は、クリスマスの装飾に負けぬほどキラキラしていた。
 「代表でもインテルでも世界一になる手応えをつかんだ。達成度は50%くらいですね」
 今季リーグ2位につけるクラブで16試合に出場。攻撃面ではイタリア代表FWカッサーノと連係し、自信を深めた。上半期のベストプレーには11月3日のユベントス戦(◯3-1)で記録した3点目のアシストを挙げた。屈強なDF陣に倒されてもドリブルを続け、ライバルのリーグ無敗記録を49で止めたスルーパスに「自分の特長が出た。体幹が利いて、後半の最後にダッシュができた」と胸を張った。

 90分間走り切るブレない体を手に入れたからこそ、発言もブレない。勝てばブラジルW杯出場が決まる来年3月26日のヨルダン戦(アウェー)を「通過点に過ぎない。W杯優勝も0%じゃないと思っている」と豪語。左サイドから世界を切り裂くイメージを鮮明に描いている。
(中略)
 「これまで暗闇の中でもがいていたが、光が見えてきた。光に向かって全力で進みたい」と珍しく詩的な表現も飛び出した。18日のカップ戦で打撲した左足ふくらはぎも全治1週間の軽傷。10日間程度の冬休みは家族と温泉旅行に出掛け、W杯の前年へ英気を養う。】

この長友、守備はもうエースキラーとの定評を得ていた。ウィキペディアによればこのように。
 2010年6月に開催された2010 FIFAワールドカップでは、全4試合に左サイドバックでフル出場を果たした。グループリーグ第1戦のカメルーン戦ではサミュエル・エトオを徹底マークし完封、第2戦のオランダ戦においては途中出場したエルイェロ・エリアのポジションに合わせて右サイドバックにポジションチェンジするなどエースキラーとして活躍し、日本代表の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。同大会から国際サッカー連盟(FIFA)が導入したレーザー計測によると、長友のトップスピードは第1戦(カメルーン)では時速30.13キロ、第2戦(オランダ)では同26.70キロと、両試合共に対戦相手を含めて最速を記録した。

 こんな彼が今や、「前に走れば得点に絡むプレー!」を極めつつあると、自他共にはっきり見えてきたのではないか。サイドバックでも世界有数、おっそろしく危険な選手になり始めていると思う。長駆サイドを駆け上がって敵DFを抜き去った彼がマイナスのクロスを上げるとき、ザックジャパン最大の得点のにおいがするのである。味方攻撃陣多数も、それを信じて敵ゴール前へなだれ込むのだ。敵が疲れる終盤でこそこんな場面が増えるのは、ファンには堪らない。今野の長駆ドリブル走、長友が「右」を走り、香川が中央! あの得点を何度も思い浮かべて欲しい
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        「忘れる」ことの罪業。ー福島避難民の話を聞いてー    只今

2012年12月21日 19時23分35秒 | Weblog
●ほっとすることは即「落ち着ける」ことではなかった。
  彼(塾の教員)は3、11以降も福島市での生活を続けていましたが、
  二人の小学生のためにと、東京へ移りました。
  福島にいる時は、放射能や食べ物の心配をせねばならず、〈落ち着ける〉日は1日とてなかった。
  そして今はそうした心配はなくなったが、
  福島に帰りたいと思うようになった。
  そして〈落ち着きたい〉と思うようになった。それは何故か?

●安穏であっても耐えられないこと。
 彼が言うには、今まででは思いもしなかったことを思うようになった、と言うのだ。
 それは余りにも「平和」過ぎる街中のことであり、行き交う人のことであり、
 また今までは、観光地としてしかみなかった沖縄のこと、
 そこで生活している人々のことを思うようなった、と言うのだ。
 その話を聞いて連想したのは、石原吉郎(文筆家)のこと。

●苦しくとも耐えられること。
 石原吉郎はシベリア抑留中、戦犯として重労働25年の刑を受けた。が、八年後スターリンの死により恩赦。
 帰国後彼は、こう書いた。
 5万余人が死んだが、死んだのは「人間らしく生きたい、という特性を捨てきれなかった者」である。
 また彼は、日本に帰ってからの方がある意味で苦しかったとも書く。
 強制労働をさせられていた時は勿論苦しかったが、
 戦争に苦しめられた日本人の一人として耐えることが出来た、からだと言う。
 しかし帰国してみたら、多くの日本人は、その「戦争」のことを忘れたかのように振る舞っている。
 そのことが苦しかった、と言うのだ。
 石原には、次のような詩がある。
              ー世界がほろべる日に
               かぜをひくな
               ビールスに気をつけろー 
 
 


  
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経済「成長」?と戦争  文科系

2012年12月20日 09時55分00秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 安倍内閣が何よりも景気向上と動き始めた。是非そう願いたいものである。世界にこんなに失業者が多い超格差社会が眼前に20年も続いていては、「1%の超金持ちの金が下にも降りてくるのだ」という言い訳を使う理論など、誰が頼ることが出来るだろう。そういう構造のジレンマはすでに、先人によってこのように明らかにされている。以下、コメントを投稿に格上げした。

【 20世紀前半の世界大恐慌下から生き馬の目を抜く「大競争時代」が激化して、遅れて成長した国であるドイツ、日本、イタリアで軍事独裁的全体主義国家が生まれた歴史は、今の世界でもよくよく覚えていなければいけないと思う。ヒットラーの人気は、軍事産業と軍隊で経済成長を創り、失業者をなくしたことがその基本だった。

 日本住宅バブルと、それを見習ったサブプライムバブルとが相次いで破裂して以降の今が、100年に一度の世界大恐慌時代だと言われてきたことも忘れてはならぬと思う。20世紀前半の大恐慌と違って銀行取り付け騒ぎにならぬのは、国家による銀行救済があり、主要国家が紙幣の出し入れや国家信用の維持やにも長じてきたからだと思う。でも、20世紀前半の世界恐慌と本質的には同じ現状なのであって、おかしげな金融商品以外は大きい有効需要を作り出せないで来たから20年も不景気が続いているのだとも言われてきた。
 日本は特に、過去20年名目成長率さえ伸びていないと言われてきた。今の1000兆の国家累積赤字だって、「景気対策」と称してダムや箱物を自治体ぐるみで無制限に創らせてきたその果てのことだ。安倍政権の景気浮揚方向は、公共投資などでこれをさらに継続するというものらしい。そのために民主党に消費税法をやらせたと見なせば、人のふんどしで相撲が取れると、なんと幸せな門出ではある。もちろんこのようにコケにされた民主党も限りない馬鹿と思う。官僚の術中にはまったのだろう。

 だが、資本をマネーゲームに投ずること中心の景気など、失業者や派遣労働者などには何の恩恵もないから、一般消費がますます減っていくことこそ忘れてはならぬと思う。上が潤えば下にも金が回るというのは、ほんの一部のサービス業のこと。結局、庶民が潤い消費できる社会を世界が同時に目指さなければ、世界恐慌への悪循環に陥るだけなのだろう。
 こうして、結局どん詰まりの世界状況は構造的に続いていることをやはり忘れてはならないと思う。簡単に景気が上げられるようなことを言うが、それは幻想に近いはずだ。例えば、アメリカから世界のすべての軍隊を集めたよりも遙かに大きな軍隊と軍事産業を除いたら、世界景気などと言っておれるかどうか。つまり、もうすでに、過去のドイツのように超不自然な軍事超大国が存在して、それがこの景気(=不景気)を支えている側面も大きいのである。

 戦争を起こしたくて、人殺しをしたくて、戦争始めるような指導者は大国にはもう出ないと思う。人が一応平等になって、すべての命が地球よりも重いなどと口だけでも言われるようになってきたのだし。それよりも、人間疎外社会からそれが起こると、上はそういう説明のつもりだ。マルクスもケインズもそう語っていたはずである。今のアメリカの経済学者たちは、あんな不自然な軍事大国家へと産軍政複合体の自由にされてきていて、異議を唱えないのが不思議でならない。マルクスやケインズのような倫理的発想が欠如しているとしか僕には思えない。
 今の時代、体制順応の、世に迎合したい人物ばかりなのだろうか。生きていくのにもやっとの時代には、皆がそうなりやすいことも事実であろうが。】

 追加してもうひとつ。
【 産軍政複合体 (文科系) 2012-12-19 19:54:41
 日本の産軍政複合体を大きくするような道は絶対に取るべきではない。なんせ最も手っ取り早く失業者をなくす道なのだから。この20年来の構造的不況の中では、アメリカのように中毒になって、こういう薬の使用量はどんどん増えていくはずだ。
 そして、憲法改正をしたら絶対にアメリカから「集団安保なのだから、片棒担げ」と言われる。イラク戦争のようなときに。その時の押しつけ論理は上にも述べたようにこうだ。「アメリカに輸出したかったら、集団防衛体制に協力せよ!」。これには、トヨタも日本金融資本も、そして同盟もTPP賛成と同じ態度を取り、その促進のために大きい政治影響力を行使するだろう。
 
 こうしてこれからは、日本に攻めてくる国があるのではなく、アメリカと、このままでは日本が攻めるのではないか。通常の日本軍は中国よりも遙かに強い。中国は日本には核兵器はまさか落とせはしないのだろうし。と言うとすぐに、こういう馬鹿を言うやつがいるはず。「戦術核なら落とすよ」と、軍事お宅が。これには、上に述べたように、こう反論する。日本経済ががたがたになったら、中国には無数に失業者が出るはず、と。】
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ザックジャパン(59) 香川!  文科系

2012年12月19日 21時00分29秒 | スポーツ
 スポーツナビに良い記事があった。その末尾にも記してあるように「(C)Goal.com」記事の転載である。以下に書いてあるマンチェスターユナイテッドの若手3人、香川、クレバリー、アンデルソンという名前をよーくご記憶願いたい。やがて、世界の頂点になるチームのレギュラーだと、予言しておいてみたい。マンチェスターユナイテッドというチームは、今までは走力も含めて個人技の世界超一流だけを取ってきた。ところが、スペインはバルセロナにこてんぱんにやられて、全員攻撃全員守備のパスサッカーに衣替えしつつあるのだ。普通の個人技はもちろん、「そういう」個人技もある選手を取っているということなのだろう。この3人は「そういう」典型的選手だということである。


 英地元紙:「香川ら若手選手がレジェンドに取って代わる」

香川真司が所属するマンチェスター・ユナイテッドの地元紙「Manchester Evening News」が、ファーストチームでの練習を再開した香川とイングランド代表MFトム・クレバリーら若手選手が、長年ユナイテッドを支えてきたライアン・ギグスやポール・スコールズに取って代わる存在になると報じた。

同紙は、「シーズン序盤の香川とクレバリーのコンビネーションは新しいエネルギーをユナイテッドのエンジンルームにもたらした」と述べ、さらに「新たなパートナーシップは当初困難をもたらしたが、ファーガソン監督によるチームの中心の再構築はオールド・トラフォード(マンチェスター・ユナイテッドの本拠地)の観衆の賞賛を得始めていた」としている。

香川の怪我に加え、クレバリーは一時期コンディションが安定せず、力強さを取り戻したブラジル人MFアンデルソンもハムストリングの怪我を負ってしまった。しかし、クレバリーは先日のサンダーランド戦でゴールを決めるなど復調しており、同紙は彼ら3人がユナイテッドのレジェンドを追い出す形になるだろうとしている。

なお、同紙は「39歳のギグス、38歳のスコールズは表舞台から去ろうとしている」としながらも、「彼らはこれまでも最高の選手であり、その経験はピッチ内外でも大きな好影響をもたらしている」と述べ、9月に行われたアウェーでのサウサンプトン戦後、オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーが、自身がハットトリックを達成したにも関わらず、スコールズを賞賛していたことを引き合いに出している。    (C)Goal.com。】


 なお、ここでいうスコールズを引き合いに出して、監督ファーガソンがこう語っていたのを思い出す。
『香川には、スコールズのような選手になって欲しい。また、なり得る』
 だからこそ今年の序盤戦で香川のけがまでのゲームを、名将ファギーはこのように費やしていたのだろう。ルーニー、ファンペルシー、バレンシア、ウェルベック、エルナンデスらの前の選手をどんどん取り替えて香川との相性を試していた。その次第については以下を参照されたい。8月21日、23日、28日の「(41)香川フル出場」「(42)香川大偉業」「(43)香川の1,2戦」である。
 なお、71歳で世界1の実績を誇る老名将ファギーは、次期監督に「グァルディオラとモウリーニョなら良い」と語っている。この二人も香川を世界最先端の選手と認めるに違いない。香川はそれほどの選手に成長したと言いたい。
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