九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

こんな意見が・・・    らくせき

2010年04月30日 19時09分23秒 | Weblog
わが敬愛する川柳作家の丸山さんが、
こんな考えを掲載していました。

  

午前中ふとNHKテレビを見たら、日米同盟の
特集のようなことをやっていて、もう終りに
近かった。普天間基地移設問題を想定しての
番組であろう。
気になったのは
アンケート結果で、どの国に脅威を感じますか?
というのがあり、中国80%くらい、次が北朝鮮
で同じように高かった。
脅威なんて曖昧で乱暴な言葉で聞く問題では
ないだろうと思う。
中国の経済の発展は一つの脅威だが、これは
パートナーとして好ましいことでもある。
脅威を問うなら、「恩恵を感じていますか」も
セットにしなければアンバランスである。
どうも胡散臭い筋書きがあり、日米同盟は大切、
基地は重要、なぜなら攻撃される脅威が高まって
いる。という結論に国民を誘導しようとしている
ように思えた。
ここのところ、中国は危険、何をするかわから
ない。北朝鮮は怖い、どうしようもない国だ。
というネガテブキャンペーンをマスコミが
うんざりするくらい繰り返している。
中国や北朝鮮が日本に脅威を感じるなら歴史が
証明しているのだから分かる。
日本に米軍基地があることが脅威を高めている
のも事実。国民の誰もが嫌がっている基地を無く
すことが原点ではないのか。どの県も基地は要ら
ない、金(振興策)は欲しいのが本音。
基地を無くして、その金を振興策に回してやる。
こんなに楽で誰もがハッピーになれる政策が
なぜ出来ないのだろう。

   

同感です。

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あぁ、あの評論家もやっぱり!       只今

2010年04月30日 17時05分18秒 | Weblog
 4月20日のTBS(CBC)『News23』の特番は、「官房機密費の真実」と題する野中広務元官房長官の発言で、これは話題になると思っていましたら、それっきり。
 しかしこれは当然のことでした。政治評論家、マスコミ人が登場するからです。
 
 何たることかと憤慨していましたら、『毎日』と『日刊ゲンダイ』が取り上げているとの教示を受けました。
 両紙に敬意を表して、以下はその抜粋・要約。

 『日刊ゲンダイ』4月26日付。
 【番組で野中は、官房機密費の使途をバクロした。
「総理の部屋に月一千万円。衆院国対委員長と参議院幹事長に月五百万円。政界を引退した歴代首相には盆暮に二百万円」と次々に明らかにしたが、もう一つ注目発言があった。「政治評論をしておられる方々にも盆暮れにお届けした」
と明かしたことだ。鳩山政権が、歴代政権の官房機密費の使途を完全公開すれば、政界と大マスコミは一気にガタガタだ】。

 『毎日新聞』4月28日付。
 【野中広務元官房長官は、23日に那覇市内で開かれたフォーラムの基調講演の中で、自身が長官在任中、先例に従い、複数の評論家に内閣官房報償費から数百万円を届けていたことを明らかにした。
 野中氏は講演で、「言論活動で立派な評論をしている人たちのところに、盆暮れ五百万円ずつ届けることのむなしさ。秘書に持っていかせるが、“あぁ、ご苦労”と言って受け取られる」
 と述べ、機密費からの提供が定期的にあったことを明かした】

 以上の報道を受け、ネツトでは評論家、芸能人、更には大手新聞の有名編集人の名が囁かれています。 



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インテルを見て日本の守備を振り返ると  文科系

2010年04月30日 07時33分37秒 | スポーツ
 昨日ここに報告したインテル・バルサ戦。1,2戦ともインテルの鉄壁の守備がひときわ目立ったと書いた。あのバルサが、インテルの守備を怖がっているようにすら見えたとも。そうだろう、あれだけ速く、緩急もあるメッシのドリブルが、横にしか流れられないのを見たら、他の選手はビビルはず。
 ゲーム後のモウリーニョも第一声で、こんな豪語だ。
『守備の芸術をお見せすることができた』
『10人になったけど、エトーもミリートも戻って上手く守ってくれると信じていた』

 さて、あれと日本との守備、どこがどう違うというのか? トルシエが昔こう語ったのを第1に思い出した。『日本は守備の文化がない』。これを箇条書きしてみよう。

①守備とは相手からボールを奪う技術。遅らせるだけの守備なら、ちっとも怖くない。「奪われる」と思えばカウンターが怖くて前にも行けないのだし、奪えないチームはカウンターが出来ないから、押し込まれるはず。
②代表、日本人はそもそも、守備で接触することそのものが少なすぎる。マンツーマンで構えていても、下がるばかりで足が出せない。接触的に足を出すのには身体の大きさも要らない。小さなスナイデルもミリートもちゃんと足を出す。そういう意味でも「全員守備」がインテルというチームの最大特徴だった。
③助走を付けてスピードに乗った相手ドリブルには、足が出しにくい。よってそうさせてはならないから、ドリブルで走り出す前に足を出す。メッシがそのように止められていた。また、走って受けようとする選手には受けさせてはならない。つまり、走り出した選手とボールとのラインを必ず切るべし。例えば、石川直宏、岡崎などはそうしないと止められない。
④①②を見ると多分、日本の育成は、間違っていたのだ。今野みたいに一定大きくて、速くて、ボール奪い技術がある選手が少なすぎるのだから。そういう守備ばかりだと攻撃の方も甘くても目立たずに、済んできたはずだ。

 結論 日本サッカーは「守備の芸術。文化」を育成すべし。鍵は守備プレーと守備走力の速さだろう。日本の場合はそれ以前に、小さくても強い身体作りが大前提ともなろうか。守備を固めてカウンター一発と、そんなユースチームが育って欲しいものだ。そう言えば、シャムスカがそんな監督だったかな! 彼をもう一度呼び戻せ! 日本が好きで、また来たいとも語っている。ただしこういう条件を付けてね。「エジミウソンみたいな外人を使わずに、森重を育てたように、ボランチもDFも日本人でお願いします」。これで5年したら、日本のサッカー文化が変わり始めるだろう。
 そう言えば日本の評論家たちもスペインやオランダばかりが好きで、みんなカウンター嫌いだったなー! 「面白くない」とか言って。それとは対照的に、イタリア、ドイツから守備の文化を除いたら、何が残るかな?
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基地問題で現時点、鳩山さんは辞任する必要はなし  らくせき

2010年04月29日 14時11分28秒 | Weblog
5月一杯で、政府案をつくるという鳩山さん。
普天間の一部を徳之島にもっていくということと
わかってきました。

でも、これって、そんなに簡単なことじゃないでしょう。
これで一件落着にはならない。
なったとしても問題は解決されたわけではない。
平和な東アジアをつくるための小さな一歩?
半歩くらいでしょう。

徳之島が断ったことで、沖縄の基地の問題が
日本全体の問題になったわけで、
これは一歩前進と評価すべきでしょう。

(余談ですが、沖縄と奄美の関係は微妙なものがらうそうです。
鳩山さんが奄美を選んだのは、距離の問題が大きいと思いますが、
なんとなくスッキリしない感じがあります。
なぜ、本土ではなかったのか?
本土であったら、もっと日本全体の問題となったのでは?)

いずれにせよ、問題は第一問が設定されたところです。
それでも自民党時代とは違ったスタンスです。

急がば回れ。
ゆっくりと議論していく時です。
したがって鳩山さんは、辞任するなんて以ての外。

誰か替わってやれます?
やれっこないのに辞任辞任と騒ぐのは無責任というものでしょう。





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バルサの敗北を観た  文科系

2010年04月29日 12時54分53秒 | 文芸作品
 昨夜、否、今朝未明、バルサ・インテル戦を観た。3対1でインテルが勝った第1戦とほぼ同様のゲームだった(4月21日の拙稿参照)。が、あれ以上にバルサ「攻勢」、インテルの守りと、一種地味だが、まー凄まじいゲームだ。ゲームの数字を観ると、保持率は73対27、シュート数は11対1(だったかな?)。まーほとんどインテル陣内で競り合っているのだが、危ない場面が意外に少ない(こういうのを、日本の守備陣に学んでほしいものだなー)。それも前半30分ほどからのインテル、10人で戦ったのである。レッドカードでモッタが退けられたからだ。
 結果はバルサの1対0で、2ゲーム合計2対3。バルサ敗退! ただ、今回のバルサ1得点は、明らかに得点者ピケのオフサイドだったと思う。一度オフサイドラインを破っていて、ちょっと戻って出直したときにもなお割っていたのだが、それを審判が見誤ったのだと僕は確信している。

 90分間のほとんどが、こんな実況放送になろう。
①バルサがインテル陣営に3分の1ほど入って横にボールを回している。インテルはゴール前に1列、その前に1列と、計8~9名でおおむね2本のライン・ディフェンスだ。バルサのボール保持者には、インテルの誰かが必ず前に出て来て、プレッシャー。バルサ保持者が替わるたびに、インテルの違う選手が後ろから急いで走り出てくるといったやり方である。

②バルサの縦パスが、ほとんど入らない。縦前方の味方が常にきっちりマークされているらしい。メッシがたまにドリブル縦突破を試みるが、これはインテル前ラインを中心とした2~3人に囲まれて後ろラインにすら届かずに、まず沈没、アウトだ。ただメッシの動き出しの早いこと、緩急の差の大きいこと。これを抑えるインテル選手は全員足も速いのだろうが、多分、メッシを抑えるべく動いていく位置、コースがよいのだと思う。
 以上の結果として、バルサはこうなる。結局ボールをサイドに流すしかない、と。

③そのサイドもなかなか中へは入れない。基本のマンツーマンが厳しくて、最終ラインに届かない。下手に大きな、あるいはトリッキーなドリブルなどに出ると、ちょこんと足が出てボールを掠め取られる。また、②、③どちらの場面でも、バルサが裏を狙うことはまずない。これはバルサのポリシーなのか、インテルのオフサイド・トラップが上手いのか。第1戦と並べて考えると多分、バルサのポリシーなのだ。「美しいサッカー」の感じ方? 
 こうして、横から破った際どいシュートというものさえもが、ほとんどない。前半のシュート数が7対0だったが、枠に飛んだのは確か1本だったはず。

 結論である。バルサの完敗だと思う。インテルのカウンターが冴えた第1戦。1、2戦ともに鉄壁のインテル守備陣。全員守備なのだが、特にボランチを中心とした中盤守備陣をば、あのバルサが怖がっているようにさえ見えた。これは僕の気のせいではないと思う。
 誰がこんな結果を予想したろう。世界の識者たちもほとんどバルサ勝利を信じていたはずだ。ポルトガル人、ジョゼ・モウリーニョ監督。勝利の瞬間には端正な容姿を直立させ、スタジアムの一角に上向きの眼光を投げて、長くフリーズ。頭上に突き出した両手はVの字を作り、2本の人差し指がまた「1」になって天を突いている。事実上の決勝戦に勝利した歓喜を、体全体で静かに表しているようにも見えた。が、その目、眼光が違った。あれは「イッテイル」者の目。一種狂気になっていたのだと見た。物凄い野心家なのであろう。

 決勝戦は、久しぶり同士。ドイツはバイエルンとである。ロッベン、ファンボンメル、オリッチでも、この鉄壁は破れないと見たがどうだろう。深夜3時半からシングルモルト・ボウモアを注文したのに、1000円だけでこれだけ楽しませてくれたグランスラムにも感謝。決勝戦もここに来ることになる。
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民主党という政党の正味の評価について革新・刷新派市民・論者の共通項はつくれないものか(下)

2010年04月29日 12時12分03秒 | Weblog
私は仮に、その基準(評価の軸)の指標を、熱心な民主党支持者として知られているエコノミ
ストの植草一秀さんのいう3つの「政治刷新具体策」に求めてみるというのはどうだろうかと思います。
すなわち、①官僚天下りの根絶、②企業献金の全面禁止、③対米隷属外交からの脱却(植草一秀
の『知られざる真実』 2010年4月11日付)―― という3つの政治刷新具体策です。植草さんの挙げ
るこの3つの指標を達成度の基準にするのであれば、おそらく革新・刷新派である限りどなたも異議
はもたれないでしょうし、私たちが民主党を評価する際の共通項になりえるような気がします。

さて、上記と重複するところもありますが、以下に3人の方々の民主党評価を挙げてみます。そして、
その各自論者の民主党評価が上記の3つの指標に照らして公正な評価といえるのかどうかを見て
みます。

(1)おひとり目。天木直人さん(元駐レバノン大使)。天木さんは民主党という政党を評価して次のよ
うに言います。

「私は意図して鳩山政権を批判しているのではない。それどころか他の政党よりはましだと思って鳩
山政権を応援したい気持ちだ。/それでも毎日のニュースを見ているとどうしても批判的になる」
(「天木直人のブログ」 2010年4月13日)。

(2)おふたり目。池田香代子さん(世界平和アピール七人委員会委員)。池田さんは、世界平和ア
ピール七人委員会が4月8日に鳩山首相を訪ねて「核兵器不拡散条約再検討会議を前にして 核
兵器禁止条約の採択に向けた早期交渉開始を求める」という同委員会としての第102番目のアピ
ールを直接渡した際にご自身の『世界がもし100人の村だったら』という著書を進呈して、その著書
の扉に「鳩山由紀夫さま 支持します あなたの初心 命どぅ宝」と揮毫したといいます(「池田香代
子ブログ」 2010年4月10日)。これが池田さんの現段階の民主党評価だといってよいでしょう。

(3)お三人目。ヤメ蚊さんこと弁護士の日隅一雄さん。日隅さんの民主党評価はたとえば次のよう
なものです。

「民主党支持率の件で、いったん、ぼやき原稿を書いて公開したが、貯まっていた先週の新聞記事
を斜め読みして、ぼやいたのは間違いだったと思いなおした。民主党支持率は底をつきますよ、こ
れは」(「ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)ブログ」 2010年4月12日)

いずれの論者の民主党評価も多少なりとも民主党よりの、あるいは民主党に期待する評価だと見
てよいでしょう。しかし、私は、こうした民主党評価が上記の植草一秀さんの挙げる3つの指標に
照らして公正で、かつ客観的なものといえるのかどうか疑問に思います。①の官僚天下りの根絶と
②の企業献金の全面禁止という指標については、植草さん自身が下記のように言って「成果はま
だ出ていない」という落第点をつけているものです。

「これまでの半年を見る限り、ほんとうに期待した成果はまだ目には見えてきていない。(略)一番
重要なのは天下りを根絶するということなんですけれども、これもかなり従来野党のときの主張か
ら比べると後退している。(略)それから政治と金の問題の根幹にあるのは企業が政治にお金を
出すということなんです。(略)ですからこの膿を出し切るにやはり企業団体献金を全面的に禁止
する新しい法体系を作る必要がある。(略)これをやらなければ政権交代の意味はないと思いま
す。それを実際にこの鳩山政権が実行に移さなければ私も鳩山政権を支持するのをやめます」
(THE EARTH討論会(天木直人VS植草一秀)第1部 21:30秒頃(Style FM  2010年3月27日)。
http://www.768.jp/ondemand/list/vod.php?vod_id=163

ただし、上記の植草さんのいう落第点については「これまでの半年を見る限り」という留保条件は
つけられてはいます。しかしこれも、上記の天木さんのように「半年たって何も出来なければ何年
たっても出来ないということだ」(「天木直人のブログ」 2010年3月21日)と見る方が正鵠を射た見
方というべきであろう、と私は思います。

また、③の対米隷属外交からの脱却の指標については、普天間「移設」問題ひとつをとってみて
も「対米隷属外交からの脱却」をしえた、とはとても評価できるものではありません。天木さんの
発言を再び持ち出すことになりますが、「鳩山政権の対米外交は、ここにきて急激に対米迎合政
策に傾斜しつつある」(同上)とマイナス評価されているものです。

上記に見たとおり、少なくとも現段階において①から③の指標の達成度という点で鳩山政権を評
価する余地はほとんどありません。それがどうして(1)から(3)のような評価になるのでしょう?
ここに私は民主党・鳩山政権を評価する側のもはや客観的評価とはいいがたい民主党・鳩山政
権への彼ら、彼女たちの過剰な思い入れしか見出すことはできません。そこにあるのは民主党・
鳩山政権をわれわれ市民の手でなんとしても守り抜く、という一念と情念のみです。もはや論理
を超えているというほか評価しようがありません。上記で述べた戦後半世紀にわたって日本を支
配してきた自民党政権が崩壊し、民主党中心の政権交代が実現したことの意味をなによりも最
重要視するところからその陥穽は生まれるのでしょう。

これも繰り返しになりますが、民主党中心の政権交代が実現したことの歴史的意義を評価する
点においては民主党政権はもはや評価できないとする側も鳩山政権評価側とほぼ同様の見解
を保持しています。したがって、革新・刷新派の市民・論者の差異を縮小、あるいは解消する課
題のゆきつくところの問題は、民主党中心の政権交代が実現したことの歴史的意義と政権交代
後8か月に及ぶ民主党政権の負の政局運営と公約違反の数々をどのように評価するかという
バランス評価の問題ということになるでしょう。この点についてピープルズ・プラン研究所運営委
員の武藤一羊さんが非常にバランス感覚のすぐれた論攷を発表しています(「鳩山政権とは何
か、どこに立っているのか ――自民党レジームの崩壊と民主党の浮遊」 2010年2月16日)。

武藤さんはまず「昨年八月選挙での自民党政権の敗北とは、保守二大政党間の政権交代とい
うものではなくて、戦後政治支配レジームの解体と捉える必要がある」。「八月総選挙における
自民党の敗北によって戦後国家体制は解体と変容のプロセスに入ったと見るべきだろう。それ
は民衆運動が介入する新しい空間の生成・拡大のプロセスでもあるのだ」と言います。そのた
め民主党は「自民党レジームの旧来の利益誘導型統合様式を壊そうとする意欲を明らかにす
るとともに、小泉政権のネオリベラル改革への批判の立場から派遣労働や貧困の問題にとりく
むことを公約し、財界の抵抗をある程度押し切ってでも、労働と福祉の改善へ向かう具体策を
約束しないわけにはいかなかった」と見ます。

しかし、「自民党は戦後国家に作りつけの統治装置として存在していたことから、それを倒して
成立した民主党政権は、一方において、この装置全体への選挙民の不信と拒否の受け皿とし
て信任されたと同時に、逆説的に、自民党を取り外した姿でのこの装置の相続人として、その
形式をそのまま引き継いだという点に注目すべきであろう」。「鳩山政権のふるまいで特徴的な
のは、この政権が自民党がこれまで積み上げてきた政治的悪行についてきわめて寛大である
ことである。新政権は、自民党レジームからどれほど膨大な負の政治的財産を引き継いだの
かを明らかにし、それの清算という困難な仕事に挑戦する決意を示し、その仕事を支持するよ
う広く人びとに訴えるのが当然と思われるのに、政官癒着や天下りなど特定の分野を除いては、
それをしようとしないのである。世論を政権に引きつける上でも得策であろうと思われるのに、
肝心の問題でそれをしないのである」。「それをしないのは、自民党政権時代につくられた日米
関係を変更するつもりがないからである」と民主党の限界を指摘します。

そして、武藤さんは最後に民主党政権の性格を「過渡的政権」と規定して次のように言います。
「民主党が、かつて自民党が誇っていた「国民政党」的な性格を獲得し、自身を制度化すること
は無理な話なのである。それが無理になったからこそ自民党政治が終わり、戦後国家の政治
空間が抜けがらとなったのである」。「しかし他方、自民党の空白を埋める存在として権力に就
いた民主党は、自民党と違う傾向をあいまいに示すことはできても、異質な政治潮流を抱える
構成のために、原則について明確な立場をとることはきわめて困難なのである。権力形式と必
要な内実のこの不釣り合いはどこかで解決を迫られるだろう。民主党はしたがって過渡的政党
であり、民主党政権は過渡的政権であろう」。

上記の私の武藤論攷の要約は必ずしも武藤さんの意に添ったものになっていないかもしれま
せん。武藤さんの論攷の全文はぜひ下記のURLをご参照いただきたいと思います。
http://www.peoples-plan.org/jp/ppmagazine/pp49/pp49_muto.pdf

私は、この武藤論攷は、民主党評価に関してその是と非を明らかにして非常にバランス感覚の
すぐれた論攷になりえているように思えます。また、この武藤論攷は、私たち革新・刷新派市民
・論者間の中に少なくなくある民主党評価の認識の差異の縮小、あるいはめざすべき共通する
政治革新と政治刷新のためにも有用な認識の提示と指摘になりえているるのではないか、とも
思っています。私たちの国のいまの政治の混迷の一端が少なくとも私たち革新・刷新派市民の
民主党評価の認識の差異に見出されることがないことを私としては他の人の論攷の援けを借り
ながら祈るような気持でこの小論を書きました。


(先に私はいくつかのメーリングリストに発信した「NPJシンポ植草報告「普天間基地移設問題
の行方」を読んで ―間接的NPJシンポ感想とでもいうべきもの」(2010年4月23日付)という記
事の中で、「(植草氏をはじめとする)ある種の論者の民主党評価の問題点については稿を改
めて論じることにしたいと思っています」と記しておきましたが、上記はそのことについての私見
ということになります。)

参考:(上)民主党という政党の正味の評価について革新・刷新派市民・論者の共通項はつくれないものか
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/2757343.html
参考:(下)民主党という政党の正味の評価について革新・刷新派市民・論者の共通項はつくれないものか
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/2757391.html


東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi



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民主党という政党の正味の評価について革新・刷新派市民・論者の共通項はつくれないもか(上) (詳論

2010年04月29日 12時01分58秒 | Weblog
☆東本高志氏より昨日掲載の「民主党という政党の正味の評価について革新・刷新派市民・論者の共通項はつくれないものか」の詳論のメールが有りました。長文なので上下二回に分けて紹介します。興味のある方はお読みください。(ネット虫)
================================================================
民主党という現在日本の政治の中枢にある政権党の評価について、政治革新、あるいは政治刷新を
指向しているという点では同じ方向を向いているはずのいわゆる革新・刷新派市民、また論者の間に
少なからぬ差異が認められます。そして、私の見るところ、その革新・刷新派の市民・論者の少なから
ぬ政権党評価の差異が、いまの私たちの国の政治の混迷からの出口をいっそう見えがたくしていると
いう側面もあるように見えます。また、そればかりではなく、その革新・刷新派市民・論者間の少なくな
い認識上の差異が革新・刷新派市民が本来指向しているはずの現実政治のありうべき展開にも影を
落として小さくない負の影響を与えているようにも見えます。そうだとすれば、この革新・刷新派市民・
論者間の認識上の差異をその差異のままでこのまま放置しておくことは同差異者間の共通する政治
指向の実現のためにも不幸な事態だといわなければなりません。以下は、このような「不幸な事態」を
解消するための私なりの試案です。

さて、私たちの国のいまの政治の混迷の一因を形づくっている、と私として思えるその差異は、ひとこ
とでいえば昨年8月の総選挙で政権交代してから8か月を経たいまの民主党・鳩山政権を評価する
か、しないか、の一点に尽きるといってよいでしょう。いまの民主党・鳩山政権を(でも)評価するとい
う側は、民主党が昨年8月総選挙時に公約したマニフェストからの同党政権の少なくない政策後退は
一応は認めます。が、そういうことよりも、同評価側は、戦後半世紀にわたって日本を支配してきた自
民党政権が崩壊し、民主党中心の政権交代が実現したことの意味をなによりも最重要視します。そ
の民主党・鳩山政権を評価する側の理論構成は、この歴史的な政権交代の橋頭堡を一歩たりとも
後退させてはならない。自民党政権時代にバックラッシュさせるようなことがあっては断じてならない。
そのためには自民党政権回帰を志向する保守・反動勢力や守旧的マスメディアなどなどの攻撃にさ
らされて八方ふさがりの状態にある民主党・鳩山政権をわれわれ市民の手でなんとしても守り抜く必
要がある、というもののようです。

上記の主張を代表する上質の論客のおひとりと思える弁護士の梓澤和幸さん(NPJ代表)はたとえ
ば次のように言います。「覚悟と実践なくして鳩山キャップを批判するだけでは、足りない。(略)長期
にわたる国労争議に解決の兆しがある。各省庁の記者会見も公開の動きがある。沖縄密約訴訟は
勝利したが、これをもたらした要因に吉野文六証言があり、さらにその背景に外務大臣の証言許可
(民事訴訟法191条)があった。新政権の岡田外務大臣が外交官であった吉野氏の証言を許可しな
ければ密約の証明は実現しなかったのである。民主党連立政権はジグザグを描く戦後の系譜の中
でみるときやはり民衆にとっての果実なのである。その果実をまもりながら同時に沖縄の人々の不
退転の要求を実現する。――この一見、二律背反、実は一つのものを仕上げる芸術を達成しなけ
ればならない」(「普天間返還を実現できる主体を」http://azusawa.jp/break/essay/20100425.html)。

しかし、梓澤さんには次のように反問しなければなりません。たしかに民主党・鳩山政権は「民衆に
とっての果実」を自民党政権時代とは比較にならないほど実現しはしました。しかし、次のような「果
実」の積み残し、あるいは置き去りはどのように評価すべきなのか、と。朝鮮人学校排除問題、外
国人参政権付与法案問題、夫婦別姓等民法改正問題、官僚・法制局長官の答弁禁止問題、大企
業優遇税制非是正問題、中小企業減税見送り問題、米軍思いやり予算非是正問題、普天間問題
公約違反問題(現在進行形)・・・・。

一方、民主党政権はもはや評価できないとする側は、戦後半世紀にわたって日本を支配してきた自
民党政権が崩壊し、政権交代が実現したことの歴史的意義を評価する、という点においては民主党
評価派とほぼ認識を同じくするものの、政権交代後8か月に及ぶ民主党政権の後退に後退を重ね
る政治姿勢、政局運営、公約違反の数々はもはや評価するに値しない、と考えている人たちが少な
くないように思われます。民主党という政党は結局のところリベラル左派から極右までいる党として
の統一理念が存在しえない寄木細工のような集合体でしかなく、すなわち、つまるところ民主党は自
民党とほぼ同質の体質を持った政党であって、そういう自民党と基本的に同質の政党に自民党政
権時代の負の政治的財産を清算することなどはおそらく覚束ないだろう、とする見方です。

そうした見方の一面、民主党政権はもはや評価できないとする側も、同党が昨年の8月総選挙に際
にマニフェストという形で打ち出した基本政策と理念は、労働や福祉、教育、環境政策などの分野に
おいて自民党政権時代にはなかった市民本位の政策的優位性を示しえているものも多く、そういう
意味で評価すべき点も多いことを見逃しているわけではありません。そうした課題においては民主党
・鳩山政権にさらに働きかけを強め、その課題の実現を迫るとともに、そのための市民間の共同も
さらにいっそう押し進めるべきだろう、とも考えているように思われます。しかし、上記に見た民主党
政権の持つ限界性を見極めることも重要だ。これまでの自民党政治的なものの延長でない理念と政
策を確立し、新しい政治システムを構築するにはどうしたらよいのか。その方策を模索するべきとき
にきているというべきではないのか。私自身がそうなのですが、そういう認識の方向性を保持してい
るように思えます。

上記に見た政権党評価についての民主党・鳩山政権を評価する側と民主党政権はもはや評価でき
ないとする側の認識ギャップの溝は埋めることができるのでしょうか。認識上の差異は、それぞれの
思想的なアイデンティティーやそこからくる各自の根底的ともいえる社会認識を背景に含み持ってい
ますから、その認識ギャップを埋めるのは容易ではありません。そこで有用なのは、それぞれの自
意識にも関わってくる認識上の問題を問うのではなく、共通する政策課題の客観的な達成度を基準
にして、それぞれの認識ギャップを標準化するという作業ではないでしょうか。

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民主党という政党の正味の評価について革新・刷新派市民・論者の共通項はつくれないものか

2010年04月28日 22時34分52秒 | Weblog
★グループメールに東本氏より下記のような記事が届けられました。
 このところ憂鬱になっている私の問題意識に触れる内容でした。(ネット虫)

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私は民主党・鳩山政権を評価する側のもはや客観的評価とはいいがたい民主党・鳩山政権への彼ら、彼女たちの過剰な思い入れしか見出すことはできません。そこにあるのは民主党・鳩山政権をわれわれ市民の手でなんとしても守り抜く、という一念と情念のみです。もはや論理を超えているというほか評価しようがありません。
>
> 革新・刷新派市民・論者だけの世界から見れば、民主党・鳩山政権が期待外れの面があることは確かと思います。しかし、革新派にとっては物足りない民主党政権であっても、その物足りない革新性ですら、日本の保守層・右派からは激しく攻撃されているという事実があります。その現実を肌で感じていると、民主党政権を守ることに価値を見出すことも可能です。その意味で民主党擁護は「過剰な思い入れ」「一念と情念」だけでは片付けられない面があると思います。
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お笑い、この国最大の「悪夢」  文科系

2010年04月28日 05時03分15秒 | 文芸作品
【 えーっ、近ごろバカバカしいお噺を、お一つ。
 親の代からのとある同族経営会社は、長男と次男が社長と専務。2人連んで大変なドラ息子。まー長年、あちこちで、よくもこれだけ札びらを切りまくってきたもの! その累積が会社収益の2年分90億円ほどという、そんな放蕩三昧。それでも社の信用が持っているのは、親の貯金が業界1の150億円と、これまた周知の事実だから。このドラ兄弟、それも先刻ご承知の放蕩確信犯だったのである。
 それでも流石に近ごろは「倒産」の噂もしきり。親はついに堪りかねて、社長を三男にすげ替えた。ところがどうだ、なかなか頑張っている三男に降って湧いたようなこんな圧力の声、噂。
『さっさろ親から金もらえよ。そんなのアッタリマエだろーが!』
『ボサボサしとると潰れるぞ! 新社長もまー、なんと腰の据わらん奴だ!』
『会社は、親のためにも頑張ってきたんだぞ』
 さてさてこんなの、誰が聞いてもおかしな話だ。こういう噂、圧力って、「過去の恥部隠し、ウヤムヤ化」と見るのが常識というもの。としたら、まだ現役の次男さんがその大元、元凶。いやいやもっと怖いのは、こういうこと。『さっさろ親から金もらえよ』と、こんな発想、『習慣』だからこそ、これだけ放蕩が続けられたはずなのである。

 案の定、新社長の下、一斉調査を始めたら、出て来る出て来る放蕩の数々。中にはこんなことを言い出す輩までが現れた。調査の先手を打って、
「彼らと連んでこんな金使いをやってきましたが、ちょっ問題だったと思いますので、これからは○○億円を返上いたします」 】

 長男・自民党。次男・官僚。三男・民主党。そして親は国民で、問題の「もらえ」金は消費税のことでした。新社長の一斉調査は、言うまでもなく、事業仕分け。

 【 さて、今の日本実は、角突き合わせてこんな事をしている時さえ、一刻も惜しいはず。この同族会社は評判も地に落ち、社員の給料も下がるばかり。孫たちの(縁故)就職口さえ昔のようには見つからぬ始末。そこへ持ってきて現下最も心配な噂がこれ。隣の商売敵がこんなことを企んでいるらしい。
『大きな弱みを持った奴らこそ、大儲けの対象、絶好の鴨。今こそ親の150億を掠め取る大チャンス! はてさて、次はどういう方法で?』】

 と、これはアメリカ、その金融界、投資会社。この日本、1500兆円の預貯金などを失ったら、もう完全に、ギリシャ、ポルトガル含みの大EUも大顔負けの大アウトです。この1500兆、もうすでにかなり劣化させられているそうですが、それだけに、またさらに危なくなったとも言える。なんせこれ、現在世界1のお宝なんです。国民1人当たり国内総生産が、世界3位から23位へとわずか8年で落ちぶれてしまった私たち。それでも、こんなお宝を持っているんだ。

 私たちここまで、世界1のお宝を残すほどに働き尽くしてきたというのに、子、孫に結局は、何も残せてやれなくなるのだろうか。それも私たちが知らないうちに『気づいてみたら借金を相殺すると、ほとんどなくなっていたよ』なんて。すると、孫たちの働く場も今よりもさらになくなっていくんだ。お得意の省エネ事業の、その資本までなくなってしまったら?!! 孫の時代には、第1次産業と、その収入に見合ったサービス業だけの国? 
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中央日報の記事    らくせき

2010年04月27日 19時14分33秒 | Weblog
中央日報が、北朝鮮の発表について
こんな記事を載せていました。


北朝鮮外務省が先週発表した備忘録はとんでもない。
自国の核兵器保有で唯一の核の空白地帯が消えて
北東アジアの核不均衡状態に決着がつき、
韓半島戦争勃発脅威が大きく減ったというのだ。

また核保有国家とひそかに通じて侵略に加わらない限り、
非核国家に対して核兵器を使ったり脅かしたりしない
という核ドクトリンも闡明した。

なおかつ見ていられないのは核兵器を必要以上に過剰生産せず、
ほかの核保有国と同等な立場で
国際的な核軍縮努力にも参加すると主張した点だ。

先日行われた核安保首脳会議に対する北朝鮮の反応でもあるが、
天安艦事件に際して、それとなく
「核のない韓国」を牽制しようとする意図がうかがえる。


この北の言い分はどうなんでしょうね?
我々は核保有国であるという宣伝なんでしょうか?

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普天間基地問題を問いかける・・をみて。 平和平

2010年04月26日 12時13分28秒 | Weblog
 昨日、お知らせしました。教育テレビの普天間基地問題を問いかける(大田昌秀さん中心の編成)は如何でしたか。
 また、昨日の県民集会は9万人集結して反対の意思を表明しました。9万人を名古屋の人口に置き換えると中村区民全員(約14万人)が参加したことになります。対等な日米関係を求めるのであれば、政府は移設ではなく無条件撤去をアメリカに要求すべきだと思います。

 私は上記番組をみて、三点が印象に残りました(記述は概要です、正確に書こうとしましたが、間違っている部分もあるかもしれません)。
① グアムの知事は、普天間基地の移設、海兵隊の受け入れを望んでいること。理由は、広大なB29機の基地がアメリカに移転し、広大な基地がなくなり、財政的に厳しいので基地を受け入れ、グアムの振興をはかりたい事のようです。
 大田さんは、「グアムの受け入れ表明を国も、マスコミも報道せず、検討もしないのが不思議だ。私はグアムも、沖縄も戦争で大変な目に遭っているからグアムが反対であれば、賛成しないがグアム知事と話して『受け入れる』と確認した」と話していました。
 また、「沖縄に居る海兵隊が丸ごと?グアムに移転する軍の計画もある」と資料を見せながら話していました。
     ~なぜ? 政府は検討しないのでしょうか~

② 安保条約が本当に必要なのか、を考え必要であるとした場合でも、日本の0.06%の面積しかない沖縄にアメリカ軍の75%の基地があることは不平等である。政府は、日米同盟が重要、国益に適うというのであれば、平等にすべきではないか。
~わたしたちは、平等について熟慮すべき(岡崎の中学生の様に)ではないか~

③ 沖縄は基地で潤っているという意見もあるが、基地が返還された地域では雇用は10倍以上、経済効果は100倍から300倍になっており、基地があることで沖縄の経済発展が損なわれていることは実証されている。
 ~政府などが言う、基地依存論は本当なのか?検証しませんか~  
 
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沖縄のどこにも基地はいらない 4.25県民大会連帯アクション・名古屋の報告    まもる

2010年04月26日 12時03分33秒 | Weblog
沖縄の県民大会に連帯し、名古屋でも集会とデモを行いました。
午後1時半、大会のシンボルカラーである黄色のTシャツやリボン、バンダナ・看板などを
用意し、約100名が栄バスターターミナル前に集合し、署名やチラシを巻きながら、呼びかけ9団体のマイクでのアピールを行いました。途中、大会開始の直前の会場の様子を中継してもらい、大会の臨場感を参加者に伝えることができました。
最後にアピールを集会参加者一同で採択し、デモに移りました。デモ参加者は約120名。

以下、アピール文を貼り付けます。

沖縄タイムス・琉球新報の速報も出ていますので参考にごらんください。

「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める4・25沖縄県民大会」名古屋連帯アクション・アピール

内閣総理大臣 鳩山由紀夫 様

私達は普天間基地の沖縄県内移設をゆるしません。
この間の政府首脳の発言は「辺野古浅瀬案」「辺野古陸上案」「与勝海上案」「徳之島と普天間併用案」と、いずれも両足、片足を沖縄に突っ込んだまま離れません。与勝海上案は住民の生活権をただちに奪うもであり、即座の抵抗で引っ込めたものの、いずれの「沖縄県内移設案」もすべて県民を愚弄するもので、新政権に寄せた、沖縄県民・国民の期待を大きく裏切るものです。
普天間基地は、米軍・日本軍によって住民10万人以上の命が奪われた沖縄戦で、占領した米軍が、住民の土地を強奪して造ったものです。周辺には9万人の市民が居住し、米国内の安全基準、クリアゾーン(土地利用禁止区域)が適応されないまま病院や教育施設などの公共施設が121箇所もあります。沖縄県民は、戦後65年間もこの異常な情況を押し付けられ、旧自公政権によって人権を踏みにじられてきました。
事の成り行きを考えても、普天間基地は即時閉鎖以外にありません。
沖縄県民の民意は、住民投票や名護市長選で新基地反対の稲嶺進氏の当選、沖縄県議会全会一致での「国外・県外移設を求める意見書」の採択などで明白です。
米軍基地での演習による、流弾、山火事、爆音、墜落による危険、米兵によるレイプ、強盗、交通事故は後を絶ちません。これ以上沖縄の民意を無視して基地を押してけることは、政府による沖縄差別と断ぜざるを得ません。
 沖縄は1951年のサンフランシスコ条約でも、日本独立の犠牲になり、長期にわたり米軍政下におかれました。基地のない平和な沖縄を求めて勝ち取ったはずの「核抜き本土並み」の復帰は「地位協定」と「密約」によって裏切られています。
本日、4月25日、沖縄では鳩山首相の5月決断を前に超党派、全県あげて「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める4・25沖縄県民大会」が開かれています。全国でも呼応した連帯集会がもたれ、サンフランシスコ、ワシントンDC、ホノルルでも連帯集会がもたれています。世界の人々が、13年間も新基地建設を止めている沖縄に注目しています。
鳩山首相は「最低でも県外」と公約して、政権交代を実現したのです。今度こそ、日本国民の総意としても「普天間基地の即時閉鎖」を実現するため、鳩山首相に沖縄県民・国民との約束の履行を強く求めます。
 
                            2010年4月25日
「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める
4・25沖縄県民大会」に連帯する、名古屋アクション 参加者一同
        連絡先 名古屋市昭和区鶴舞3-8-10  不戦へのネットワーク


琉球新報記事
http://ryukyushimpo.jp/news/storytopic-220.html

琉球新報特集
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-161315-storytopic-220.html

琉球新報ライブ
http://ryukyushimpo.jp/news/page-148.html

沖縄タイムス 記事  速報もPDFで
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-04-25_6019/

不戦へのネットワーク
http://www.jca.apc.org/~husen/index.htm
山本 みはぎ
080-3627-5767

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随筆 不整脈ランナーの手記(16) 手術後、初走り! 文科系

2010年04月25日 20時07分16秒 | 文芸作品
 祝、当ブログ閲覧数で、最高記録達成!!
 グーブログ編集部がまとめた昨日土曜日まで1週間の合計閲覧数は、14,239。
 この数字、当ブログ過去ダントツの最多数記録。この次の過去2番目が、今年2月第2週の11,592ですから。
 ここの発展が、今年1~2月のアクセス数も含めた最高峰以来、またまた閲覧数で新しい峰を迎えたということ。先週は投稿数は多くはないのだから、いろんな記事がそれぞれ多く読まれたということだと思います。

 さて、拙いお話をまた、続けます。不整脈の人たちに、ちょっとでも役に立つでしょうかと思いながら。

 本日、50分で6キロ。抑えた抑えたゆっくりだけど、また再び走れた。
 1月17日以降心房細動が酷くなって、慢性心房細動の診断。以来約3ヶ月ぶりのランニングだ。この間2月26日に心臓カテーテル手術から、そのリハビリで下半身トレーニングと、階段登り。初め往復30回でフクラハギ痛。次が60回。この金曜日には90回までやっても、何の異常もなかった。そこで今日決意、とうとうジムで走る。本当に3ヶ月と10日ぶりほどのことである。

 ウオームアップ歩行を4キロ時、5キロ時、6キロ時と徐々に上げていく。ハートレート・モニターの心拍数とにらめっこでのこと。心拍に全く異常は見られず、手術以前に比べてかなりゆっくりと上がっていく。 おっかなびっくりでスピードを上げていき、15分ぐらいからは8キロ時にして合計5キロまで走り、それで41分ほど。心拍は135ほどで、意外にもずーっと落ち着いていた。あとはクールダウンのゆっくり歩きを、50分まで。ここまで走るのを我慢して待って、体力回復などの準備してきたのだが、予想以上に順調だった。

 20日にあった掛かり付け医の診断が、僕を勇気づけてくれた。ポータプル心電図計を1日付けたその結果も含めて「期外収縮はありますが、心房細動は全くありませんね」。この言葉、どんなに嬉しかったことか。ポータプルを付けた日にサイクリングをやってみたのだが、坂道でかなり悲惨な症状があったのである。てっきりあのときは心房細動が残っていると思ったもの。それもないとは!

 この100日ぶりのランニングで50分6キロも、脚に疲れは残っていない。また、ランナーの仲間入りができるということだろう。
 それにしてもまー、この手記を書き始めた時には、こんな成り行きになるなんて文字どおり夢にも思わなかったなー。不整脈が慢性心房細動になって100日も走れなくなって、「ずっともう走れないのか?」という不安、そして心臓内壁カテーテル手術に至るとは! つい去年年末までは、最近の記録でも作ってやろうかと、そんな風に目論みながらこれを書いていたんだ。
 さー、明日からまた元気にランナーだ。でも、抑えて抑えて。
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番組紹介・・・NHK「ETV特集・本土に問う~普天間移設問題の根底~」

2010年04月25日 15時30分28秒 | Weblog
★友人の櫛田さんからメールが届きました。ご存じの方もあるとは思いますが、
本日(25日)午後10時~教育テレビで普天間基地:沖縄問題が放映されます。
よろしかったらご覧ください。 (平 和平)

================================================================================

> 今晩わ。
> 東海放送人九条の会・事務局の櫛田 稔です。
>
> 私は若かりし頃、沖縄の「即時・無条件・全面返還」をスローガンに微力ながら返還運動に関わった一人として、沖縄の米軍基地撤去無くして「沖縄返還運動は未だ終わら ず」の心境です。
> たまたま本日、沖縄戦で地獄の戦場を体験し、摩文仁岬のガマ(洞窟)まで逃げて奇 跡的に生き残った過去を語れない秘密を持つ老婆が沖縄戦で何があったのかを語る映 画「GAMA 月桃の花」を見てきました。
> 私には、涙、涙の連続でした。
>
> 話は変わりますが、元NHKディレクターであり、東海放送人九条の会々員である戸 崎賢二さんから、メール連絡がありました。
> 明晩22:00からNHK教育テレビで放送されるETV特集「本土に問う~普天間 移設問題の根底~」とうい番組情報の連絡です。
明日午後の「沖縄県民大会」、夜放送のETV特集「本土に問う~普天間移設問題の根 底~」両方とも無関心ではいられず、このメールをあな たに転送します。
>
> ETV特集は、普天間基地撤去を知事時代に約束させた元沖縄県知事の大田昌秀氏(84歳)が登場します。
> 普天間基地をはじめとする米軍基地の存在が沖縄県民の苦しみの根源にあり、本土の我々も対岸視するのではなく、日米関係の本当の姿が沖縄に集中していることに気づ かなければならないかと思います。
> 詳しくは、戸崎賢二さんからの下記メールをお読み下さい。
>
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>
> 「放送を語る会」戸崎です。

> BCCで恐縮ですが、NHKの番組の情報をお知らせします。
>
> 明4月25日(日)「ETV特集」で以下の番組が放送されます。
> 間際ですが、ご注目ください。
> 私が入手した番組の趣旨も付しておきます。
>
> ****************************************************************************
>
> ETV特集
> 本土に問う~普天間移設問題の根底~
>        放送 4月25日(日) 22:00~23:29(NHK教育テレビ)
>
> (ねらい)
> 現在、日米間に横たわる問題のひとつ――普天間飛行場移設問題。連日メディアを賑 わせているが、沖縄以外の国民には意識は薄く、どこか他人事であることは否めない。
> 本土と沖縄とでは基地の問題意識、そして安全保障への姿勢には大きな断絶がある。
> この断絶に鋭く切り込んで沖縄の立場から基地問題について発言を続ける男がいる。
>
> 大田昌秀84歳、元沖縄県知事である。
>  国土の0.6%の面積に約75%の米軍基地がある。相次ぐ事故や米兵による犯 罪、そして騒音問題。なぜ自分たちだけが安全保障の代価を払い続けないといけないか・・・。
> 日本政府を相手にした大田の基地問題への取り組みは、知事在職時の95年に始まる。この年、米軍基地に土地を貸していた反戦地主の主張を受け入れ、期限切れを迎える土地使用の代理署名を拒否、沖縄の立場を主張した。
>
> 時の村山首相は大田を訴え、最高裁まで争われた。さらに大田は橋本政権に普天間飛行場返還を要求、日米当局は対応機関SACOを設け協議、日米の合意を取り付けた。
> しかし条件は普天間完全返還ではなく代替地への「移設」。キャンプ・シュワブ沖移 設を拒否した大田県政は中央から協議会や振興金をストップされるなどの「兵糧攻 め」にあい、経済復興を訴える財界の稲嶺恵一に敗れ知事を辞する。
>  その後、稲嶺、仲井真県政下で普天間問題は何度も合意と変更を繰り返されながら も解決することなく今日まで来た。
> 大田は政界引退後、研究者として度々渡米し資料を集め、基地問題を根底から考えようとしている。その一方で、全国を行脚し、講演活動を通じ基地問題の実態を訴えて いる。
> 根源にあるのは一貫した素朴で単純な怒りだ。「戦で多くの犠牲を払った沖縄がなぜ、日本の基地の大半を引き受けないといけないのか。捨て石にされた沖縄戦の構図と全く一緒。沖縄に対して差別がある」。
> 三月、活動の合間を縫って、大田は三人の男と向き合った。橋本政権で、沖縄担当の首相補佐官として激しく火花を散らした岡本行夫とは一〇年ぶりに再会、基地問題がなぜ決着しないのか、さらに日米安保のあり方を討論した。大田県政を批判して当選 した、宿敵の稲嶺恵一とは知事選以来、初めて顔を合わせた。保守と革新という立場を越えて基地問題の苦悩を共有した。沖縄(ウチナン)人(チュ)の立場から鋭い発言を 続ける作家目取真俊とは基地から見える本土(ヤマトゥ)の差別意識を確認しあった。
>
> 三人との対話を軸に、愛知県の中学生を相手にした講演のドキュメント、さらに村山 元首相、久間元防衛庁長官、SACOメンバーの田中均元外務審議官らのインタビューを交え、基地をめぐる本土と沖縄の思いを対比させる。民主党政権で日本人みなが正面から向き合わざるを得なくなった「日米の対等な関係」と沖縄にしわ寄せされた「米軍基地や核の傘に依存した安全保障」の矛盾を浮上させる。
>
>
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なぜいま地方分権か?    らくせき

2010年04月25日 12時47分04秒 | Weblog
今の日本の政治の中で、地方分権が大きなテーマと
なっているそうです。

しかし私には、地方分権が差し迫った必要性として
感じられることはない。
地方分権と言われてもピンとこない。

それなのに、地方分権の必要性が取り沙汰される理由は、
地方分権を推進すると、今までの日本で非常に強い権力を
隠然と持っていた官僚機構を解体できるからだ、と
田中宇さんは言います。

かなり斜め読みで紹介してみます。
論旨を曲解して・・・

   

戦後の日本の実質的な権力者は官僚機構。
対米従属の国是を維持する機関として、
「おみこし」的に自民党を担ぎつつ
政府の事務局として位置することで、
国家権力を握っていた。

これに対する民主党は、いわば搦め手戦術を。
地方の人々を奮起させる誘導策をとって対抗。
沖縄では「普天間基地問題」として、成功している。

民主党は、野党時代から「沖縄ビジョン」で
普天間基地の県外・国外移転を求め、
政権に就いた後は、県外・国外移転を基調政策としつつ
鳩山さんが「沖縄の民意を重視する」と言って
沖縄県民を扇動した。

日本の外務省が軍事などに関する
過去の日米密約の文書を破棄し、
政治家や国民に知らせないようにしてきたことが、
明らかにされたのも、こうした作戦の一環か?

モチロン官僚は猛反撃に出ている。
相変わらず、政治家に最低限の情報しか与えず、
何でもお申し付けくださいといんぎんに言う。
オッチョコチョイのマスコミは
情報操作に弱いところを突かれて官僚の手の内に。

鳩山さんは官僚とマスコミによる攻撃の中で
動けなくなり、指導力が落ちたが、
沖縄のほとんどの人々が
「普天間基地を県外(国外)に移転するまで戦う」
という意志を持っている。

沖縄県民を不可逆的にその気にさせた時点で、
民主党の戦略は成功している。
その代償が鳩山さんの首かも知れないが、
小沢さんにとって鳩山が「駒」だとしたら、
鳩山政権が短命に終わってもかまわない。

普天間基地問題が喧伝される中で、
日本人は全国的に「米軍基地が来たら大変なことになる」
「そもそも日本に米軍基地が必要なのか」と考え始めた。

    

地方分権が大阪の知事を先頭に大声で
叫ばれているのは、こうした大きなウネリのせいなのか?
自民党から多くの政党が雨後のタケノコのように
誕生しているのは、こうした反官僚への一歩なのか?

地方分権は、どこまで国民の意識にのぼっているのか?
世論調査の結果などを見ると、官僚・マスコミ連合に
意のままにマインドコントロールされているようである。

米国の覇権が延命・復活すれば、
日本で対米従属派が巻き返すこともあり得るが、
いずれにせよ、今度の選挙は、幕末以来の
大きな転換点の意味も持っているという。
(明治維新で中央集権が確立して、官僚国家が誕生して以来。)

名古屋では(中日新聞)こんな話は聞かない。
赤旗にも載っていない・・・

地方分権がこうしたカタチで新しい意味を与えられ
政治の舞台に再登場しているなんて、想像も出来ない。

ホントウの話だろうか?

また尾張名古屋は、幕末の時と同じ様に
時代に取り残されているのだろうか?

    


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