九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

入院と、サッカー代表戦観戦記  文科系

2022年09月24日 07時03分52秒 | Weblog
 直近のコメントにも書いたことですが、膀胱癌の生存率について追加させていただきます。新しい生存率の最新数字を知りましたので、古いエントリー数字を訂正しておきます。

 10年生存率で2005~2008年の診断例生存率というものが、日本癌治療学会の膀胱癌についてもありました。この中の最新診断例は、2008+10=2018年までのものとなりますね。第二期患者が68・9%で、第三期患者が51・9%です。
 なお、再発する場合は手術後2~3年が多く、再発率も思っていたよりはかなり少ない数値になっているとあって、ちょっと安心したところです。


 昨夜放映されたサッカー日本代表の対アメリカ戦、全部観ました。ドイツのデュッセルドルフだったかな? 
 アメリカは世界14位のチーム。それに2対0で勝ちました。1得点目は伊東が右外から持ち込んだボールをゴール正面混戦のなかで受けた守田が左横前方の鎌田に短いショートパス、それを鎌田が余裕を持って右外に巻いたシュートを右ポスト近くに決めていました。その方向に飛んだキーパーも触れないと言う見事なゴール!
 2得点目は例によって途中出場の三苫です。左から何人も交わしつつドリブル突破。中の方に持ち込んでこれも余裕のシュート、見事なものでした。
 僕として目についた選手は、上にあげた4人の他、富安、遠藤、堂安。ワントップの前田のプレスも利いていると思いました。シュート数は、「10以上対5」という感じで、どちらが上位チームか分からないと言ったところ。その原動力として、日本のプレスが本当に強くなったと感じたものでした。アメリカがなかなか日本ゴールまで運べなかった。遠藤と守田のほか、伊東、前田もすごく利いていました。

 伊東、三苫に加えて、鎌田が大変な武器に育ってきたと思います。もともとプレーが柔らかい人なのですが、それがさらに一皮むけた感じで、余裕が出ています。現在チャンピオンズリーグで世界の強豪守備と互角以上に戦っている真っ最中のお人だから、自信もついてきたのでしょう。南野を抜いたと思います。久保はさらに落ちる。守備が弱いし、ボールを持ちすぎると思いました。前田が鎌田を褒めたこの言葉を久保に贈りたい。
「鎌田は、ワントラップした瞬間にすぐ僕らを観てくれるから、動き出しやすい」

 日本代表、史上最強のチームができたと思います。伊東、三苫、鎌田だけでなく、富安も遠藤も今や、世界的な選手になっていますから。
  

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子どもの諸能力には、発達時期がある  文科系

2022年09月22日 00時20分16秒 | スポーツ
 前から書いてみたかった標記のことを、老い先も短いと感じている今、まとめてみました。
 我が子を育てる場合も、孫の面倒を見る場合も、標記のことがあると押さえておくのは大事なことと思います。「この能力」はこの時期に最も育ちやすく、「この時期を逃すととても難しくなる」という事態があるからです。

 三歳までは感覚、知覚が育ちます。感覚、知覚の説明は長くもなるし難しくて、一言で言えば「周囲の(具体的な)物事への感じ覚え」と言うしかありません。より広い世界で、体をいろいろに使った体験からこれが豊富になっていきます。そして、「これの豊富さを土台としてこそ」その段階以降の言語も育っていく。ただ、この段階の言語は、まだ抽象的なものは苦手で、具体的な領域の言語が主となります。
 この「具体的言語世界」に抽象的なものが本格的に入ってくるのは、8~10歳から。つまり3~4年生からです。ちなみに、この発達構造が解明され始めたのは20世紀後半になってからで、その要点はこんなことです。「他人の立場、目でも物が見えるようになり始める」と。これについては、大人でも電話で道順を教えるのは難しい人がいるのですが、このことに必要な能力というものを考えてみてください。「誰にでも分かる」、「目印」「東西南北や距離」が必要なはずです。
 なお、この時期以降の作文は、人の気持ちとかの内面の表現や抽象的言語などが増え、豊富な接続詞なども使われ始めるということから、低学年のように自分の体験だけをいくらずらずら長く書けても良い作文とはいえなくなります。人間内面の表現(言葉)や接続詞などは、目に見え手で触れる対象の表現ではないから難しいのです。

 本当の学力に必要な豊富で論理的な言語能力とは、以上すべてがその基礎になるものです。


 次にいろんなスポーツ能力に関して観てみましょう。
 そのスポーツに合わせた巧みさ、手足を含めた身体のこなし方、その正確なアジリティーは小学校までほどに身につくもので、サッカーなどではこの時期を黄金時代と言われて来ました。そして、次が有酸素運動能力ですが、これは中学時代が黄金時代です。大人のサッカー選手などにもよくいる「超上手いのに走れない人」がプロになれず消えていくのは、この時期を失したということです。他方、わゆる筋力は、高校生以降20歳過ぎても十分に付いていくものです。

 以上のスポーツ能力で、サッカーを例にとって面白い話を少々。
 中村俊輔は体の成長が晩熟タイプでマリノスユースに上がれませんでした。ただ、この晩熟タイプというのは言い換えれば、上記の身のこなし、正確なアジリティーを養う黄金時代が長いということだし、「筋力は後でも十分間に合う」という事も含まれていることになります。こういう身体発達理論を踏まえることになったからこそ、俊輔はあれだけの選手になれたと思うのです。中村憲剛もこの晩熟タイプに見えますし、彼の場合は「優れた言語能力で体(や仲間)を導く」力もすごかったと思います。個人プレーをいくら磨けても、言語能力がなければチームを強くできる人にはなれませんから。
 ガンバのジュニアユースの同期家長がユースに上がれて本田が落ちたのも、本田の体の強さに相対的な問題があったと言われたいました。その後の本田は、これをものすごく鍛えたはずです。これも、「筋力は高校生以降でも十分間に合う」という事実を示していると思います。

 代表監督ザッケローニが当時までの日本の最優秀FWに三浦カズと岡崎慎司をあげているのですが、その岡崎らについても面白いお話をお一つ。
 彼は決して足の速い選手ではありませんでした。つまり、走るアジリティーはサッカー選手としてけっして優れているとはいえなかった。ただ、中学時代に育つ有酸素運動能力は十二分に育っていたと分かります。プロの清水エスパルスに入って間もなく彼が急に化けたのですが、元オリンピック短距離選手、杉本という人の元に通って「走り出し方」の修練を積んだからでした。
 ただ、いくら走り出しが早くなっても、岡崎のように1ゲームに50回以上も規定のダッシュができるというのは、FWで攻守に走れるというすごいこと。日本のプロダッシュ回数平均は30もないと思いますから。この「規定ダッシュ」の定義は、時速24キロ(400mを1分で走る速さ)で1秒以上走るというもの。
 この岡崎以上に、速さもダッシュ回数も世界のプロ中でもダントツと話題になり始めたのが、前田大然。彼の得点能力はまだまだ上がると、スコットランドで大きく騒がれ始めました。伊東純也が久保建英を押しのけているのにも、あの速さこそ不可欠のはず。彼も、小中学で両様の走りを極めていたということでしょう。この伊東のすごさがつい最近また欧州に鳴り響いています。ネイマールとメッシに次いで、クロスを含む良いスルーパスが五大リーグでここまで3番目に多いと発表されたそうです。あれだけ何回も何回も相手をぶっちぎることができれば、余裕を持って良いクロスがあげられるという話でもあるのでしょう。名古屋の相馬にも同じものを感じます。彼が代表候補に選ばれているのも、伊東と同じ理由だと観てきました。

 以上、サッカー選手でも小中学校時代に筋力以外の後の成否が決まっていて、後になっては遅いというその内容を述べたつもりです。 

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忘れまい、こんな人物を国葬にするのだと   文科系

2022年09月20日 03時19分23秒 | 国内政治・経済・社会問題
 この国葬、忘れまい。ということで、安倍国葬が許せない三大理由を書いてみる。
 
 何よりも大きい第一のことは、「国政選挙で5回も勝ったぞ!」と彼が国会ヤジで豪語してきたその選挙で、「統一教会の改名を密かに認め、議員がこれの広告塔に努めてきたその見返りとして、政権党選挙にマインドコントロールされた教会員を大活用。安倍がその元締め」という汚すぎることをやってきたということだ。「戦後最長政権だったから」という政権側の国葬理由そのものに、「この醜悪」が含まれているという話なのである。
 安倍派議員に特に多い統一教会問題の本質は、こういう大変なものだ。教団改名・再興を認め、国会議員が教団の広告塔を演じてきたなどというのは、山上徹也のようなカルト不幸国民を急増させる行為だ。こんな行為は、国民の税金で雇われて、国民の生活を良くすべく働けとされている公僕・国会議員の資格が根本から問われるものである。ましてや、こんな改名・再興、広告塔などなどを自分らの選挙への支援目的でやっているのだから、国会議員としては醜悪とさえ言える。もっとも、「何が問題かわからない」などと語っていた福田達夫や岸信夫らは、「派閥の教育」がそのように行き届いていたということであって、これは二重三重の醜悪になる。
「国民の不幸を招く国会議員行為なんておかしいよ」
「それで自分の選挙を有利にしようなんて、さらに間違っている」
「それでも何が問題かわからない?」
 さて、こういう教団相乗り国会議員たちの総元締めの位置にあったのが、安倍晋三。祖父から三代の付き合いで、教団関連雑誌の表紙に晋三自身が何度も出ているうえに、参院選挙票の教団とりまとめ役まで務めていたと判明している。彼こそ、自民党を「こういう議員団」に仕上げた当の人物なのである。

 次いで2番目の理由に、これをあげたい。この25年ほどの日本は、国民一人あたり購買力平価GDP世界順位を30位ほど下げた。そして、台湾はもちろん、韓国にも抜かれ、その結果なのだが平均給与までもこの二国に抜かれている。結婚できぬ男性を増やし、少子化・小国化が止まらなくなった理由にもなっている。この25年のうちの最長政権が、アベノミクス下でなにをやってきたのかという話である。この点については、当ブログ拙稿8月5日の『ある書評、「日本貧困化、ある結末」』を参照されたい。これの出し方は、こうする。「右欄外の今月分カレンダー下の年月欄で2022年8月をクリックすると、すぐ上のカレンダーがその8月分に変わるから、その5日をクリック」。これで、2022年8月5日分のエントリーだけに画面が変わるから、お求めの物がお読み願える。

 次いで、3番目の理由がこれだ。反対者を罵倒する国民分断の全体主義に走った結果、独裁政治寸前まで行っていた。反対者には「非国民」「こんな人たち」とあからさまな敵視で対し、国会でも嘘の答弁を繰り返すなどは、討論相手をまともな人間と扱っていないということだ。国権の最高機関・国会でこれだけ討論とその相手を馬鹿にした総理がかっていただろうかという話である。
 反対者でも国民、主権者なのであって、民主主義政治の下では「公僕である安倍の主人」であることには変わりはない。それを「こんな人たち」などと呼ぶことは、原理的に誤りなのである。安倍が全体主義者だというのはそういうことなのだ。
 こういう傾向の結末として、安倍は日本国政史上に残る独裁への大(未遂)事件を引き起こしている。検事総長人事を内閣令によって握ってしまおうとして、歴代検事総長ら連名の批判文書によって「ルイ一四世」と告発されたその三日後にこの人事取り消しという、日本の三権分立を脅かそうとした初の首相なのである! ちなみに、検事総長とは、裁判への起訴権を握る最高権力である。 
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ネットにも、野球記事が多すぎる  文科系

2022年09月19日 06時41分07秒 | 国内政治・経済・社会問題
 ネット検索をしていても思うのが、標記のこと。僕のような熱烈なサッカーファンならずとも、他のスポーツ好きはみなこう思っているのではないか。
「野球界は、既得権益者か?」
 だってそうだろう。サッカー記事を探し出して観ているのに、そのサイドなどに野球記事がどんどん出てくる。まるで、「他のスポーツ好き人間をも野球界に引き込んでやろう」というように。まさにそう感じる人は多いはずだ。
 また、「新聞などでも高校野球だけが何であんなにでかでかと?」とは、誰でも思うことだ。マスコミ・スポンサーなど過去から続いた利権が絡んでいるのだろうが、各スポーツ界も宣伝料を使っているとすれば、野球界のそれは他の百倍、千倍というようなものと感じるのである。それも無料の宣伝料である。もっとも、新聞社がやっている(に等しい)球団もあり、その親元が貧乏になると金が使えず弱くなると言う傾向もあるようだから、どうしようもないのかもしれない。
 日本のマスコミの歴史的習慣? 相撲界にも同じ事を感じる。81歳の僕は中学時代に相撲をおおいに取ったが、今のアマチュア相撲は往事の影もないはずだ。
 公器たるマスコミは、もう少し公共性、スポーツを観る人だけでなく、やる人々の数にも留意すべきではないか。
 

 
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学童保育キャンプにて  文科系

2022年09月16日 09時58分08秒 | 文芸作品
 今年も彼は、孫の学童保育キャンプにやってきた。現在六年生の女孫シーちゃんが小学校入学以来、その母親である娘マサさんの要請で、祖父である彼が孫の学童保育一泊キャンプに出続けて来て、もう六年目になる。二人目の孫、男子のセイちゃんも今はご同伴幼児ではなくって、立派な二年生の主役の一人になっている。これは、この四人が出かけていった今年の郡上八幡キャンプで起こったあるお話だ。

 一日目夕食の主菜、鮎の遠火炙り焼き係の上級生らとその下ごしらえに取りかかっていた彼を見つけたマサさんが駆け寄って来て、こう告げた。
「シーちゃんは、あの後プールでバリバリに泳いだよ! プールの端っこじゃなくて、ど真ん中で何往復もしていた!」
 この話を一大事のように伝えに来たのは、この前段に訳があってのこと、こういうものだ。
 子どもらが市営キャンプ施設内の大きなプールで遊び始めたのは、午後二時近くから。集団遊び用の巨大な浮き袋船などもいくつか浮かび、児童個人が持ち込んだ遊具もカラフルな大舞台で、六〇人ほどの子どもたちがプールサイドも含めて激しく行き交い、弾け切っていた。彼は、こんな場面をあちこち観察、鑑賞するのが大好きなのだが、近くにやってきたシーちゃんをふと呼び止めて、一言。
「後でちゃんと泳ぐ機会があっても、あんまりバリバリ派手に泳いじゃいかんよ。向こうの一コースか二コース、隅の方でゆっくりね!」
 彼がシーちゃんにわざわざ注意したのは、こんな理由だ。彼女があるで巨大なスイミングスクールの中で選ばれた数少ない選手コースの一員であって、その側面援助コーチを保育園時代からずっと務めてきた彼として「多くの父母も見ていることとて、目立ちすぎるのは遠慮しといた方が良いよ」と。「分かった!」と応えてシーちゃんは再びプール遊びの渦の中に飛び込んでいったが、側で聞き耳を立てていたマサさんが彼に言葉を返した。
「別に遠慮などしなくて、真ん中で堂々と泳げばいいんじゃない。どうしてあんなこと言ったの?」
 このやりとりはちょっと続いていたが、そこに間もなくシーちゃんがやってきたので、彼はふと思いついて、このやりとりをそのまま彼女に伝えてみた。「僕はあー言ったけど、母さんは『気にせず好きなように泳げばよい』と言っている」。この一言がちゃんと伝わったかどうかのうちに、シーちゃんは何も言わず踵を返して離れていった。はて、結果はどうなるのかと、大変興味深い話が残ったわけだったが、八十一歳になる体がちょっと疲れていた彼は自分のバンガローに昼寝に戻って、自らこの結果を見ることはなく、この続きの場面が夕方のマサさんの彼への報告となったのである。

「真ん中で、長く泳いだの?」
「うん、先生がそこで泳げと指示してたようだし」
「何をどれくらい泳いだのかな?」 
「自由形をバリバリに泳いでたよ。折り返して二〇〇メートル以上はあったかな」
「泳いだのは、フリーだけだったんだね?」
 ここで彼はずいぶんほっとしつつ確認していたのである。
〈真ん中で泳いだのは、先生の指示だったようだし、シーちゃん、僕の言葉も守って、ちゃんと慎んでくれたんだ〉
 水泳の玄人がフリーだけならいくら長く泳いでも、バリバリに泳いだとは言わない。二〇〇メートルほどの個人メドレーとか、バタフライ、背泳などを正しいフォームで泳いで見せてこそ、初めてバリバリに泳いでいたというのである。そして、当然そう言う他人の目を知っているシーちゃんだったから、彼の言葉を守ってくれたと分かったわけだ。

 百匹をこえる鮎が焼けて、子ども、親みんなに行き渡り終わった頃、主食のカレーと一緒に食べているシーちゃんの所へ彼は出かけていった。そして、小さく声をかけた。
「シーちゃん、フリーだけ泳いだんだってね。僕は、その方が良かったと思うよ」
「うん」と、彼に顔を向けて応えたその表情が明るく、一種爽やかさを読み取れたのは、彼の気のせいだったかもしれなが、彼の意思、その内容がちゃんと彼女に伝わっていて、かつ彼女もそれを満足に思っていると感じたものだった。



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友人の方々にご報告  文科系

2022年09月14日 14時59分49秒 | #闘病
 ここを読まれている僕の友人の方々へ、改めてちょっとご挨拶です。

 前からここに書いてきたとおり、27日膀胱全摘手術のために、22日から一ヶ月ほど入院予定です。癌は2~3期の進行癌で、そのどちらかは切ってみないと分からないと言われています。5年生存率が、2期なら6割ほど、3期なら4割5分ということになると言われています。ただ、ここまでの僕は全く普通の生活をしてきました。
 抗がん剤を毎週一回通院注入している副作用で赤血球数値が悪くなっていて走れませんが、1時間の散歩、20キロほどのサイクリングなどをランニングの代わりにやっています。
 ギターの練習も今まで通り、今日も教室に行ってきました。ギター友達向けに書くと、ソルのエチュードセゴビア編集20曲集をもう一度やり始めて、今日弾いたのはその6~9番。前2つは2回目だから、今日で終了です。
 娘家族と7月にはUSJにも行ったし、8月末には孫二人の学童保育キャンプの手伝いにも行ってきました。また、孫のピアノ、体操など教室通いも普通に助けています。
 親しい友人らとの酒の付き合いも半量以下に減らすなどして応じていますが、これの変わったところではこんなこともありました。高校同級生の長く続いた飲み仲間が、僕の入院への「壮行会」なるものを開いてくれたんです。この10日のことで、とても楽しかった。初め8人で始めたこのグループも、81歳になった今は3人が故人です。それぞれ、胃がん、肺がん、血液癌で・・・。

 さて、こういう病気をすると、人は「電話して良いものやら?」と思われるのが普通です。が、このように全く普通の生活をしている僕の場合は、今後も何かお誘いの電話など含めて普通にお声かけをお願いしますと申し上げておきます。膀胱を全摘してもストーマというものをつけているので普通に生活できます。僕もそうなるつもりなのですが、そんな身でランナーを続けている人さえいますから。
 なお、入院中もメールやブログは書けます。Wi-Fiの部屋に入院希望を出していますから。もしそこに入れなくとも、病院の一角にこれが可能な場所もありますから。

 以上よろしくお願いいたします。
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円安日本、直近の明日  文科系

2022年09月12日 13時14分44秒 | 国内政治・経済・社会問題
 アベノミクスによる「官製バブル日本」を「貧乏少子化国日本」と並べて、孫たちの明日のためにここでずっと指弾してきたが、全く同じ嘆きを有名な投資家で親日家としても知られるジム・ロジャースが語った文章二つを最近読むことができた。一つは東洋経済オンラインの8月1日配信ニュース。今ひとつは、文春10月号の「日本経済SOS 最後のチャンスを逃すな」。同じような内容だから、後者をごく短く要約してみる。
 中見出しを太字であげつつ、その内容をまとめるという形で紹介していきたい。

「30年後、50年後の日本を想像するや・・・」
『私の愛する日本は、一体どうなってしまうのでしょうか。このままでは日本経済は崩壊してしまう。その元凶は、少子高齢化、多額の財政赤字・・・』
 ここからロジャースは、「地元有権者のご機嫌をとる」「無駄な公共事業」と「借金を返すために公債を発行する悪循環」を語る。
「その悪循環をさらに悪化させたのが、アベノミクスの金融緩和です」として、「“アベノミクス”は失敗だった」が次に語られていく。日銀の国債買い付け、投資信託買い続け、紙幣の無制限印刷から、最近の円安を「よくぞ今まで、円安にならずに来た」と語った上で、「今後さらに円安は進む」に進み、こう締めている。
「自国通貨の価値を下げて、中長期的に経済成長を遂げた国は存在しません」
 次の「アベノミクスは昔のアメリカのよう」では、1980年代のアメリカ自動車産業が日本車に対抗するべく金融緩和政策で甘やかされてかえって衰退して来たと言う例が語られてあった。

 次に残った二つの中見出し部分「若者がツケを払わされる」と「人口増が難しければ移民を受け入れる他はない」は、もはや要約する必要はないだろう。そこではこんなきつい政府批判表現さえ見られる。
『アベノミクスの第二の矢と呼ばれる財政出動も正気の沙汰ではありません。「日本経済を破綻させる」と宣言したに等しい政策です。先進国で最悪レベルの財政赤字を抱え、国の借金が増え続ける中で、さらに無駄な公共事業に公費を費やすというのですから』
『ここにきて防衛費を増加させようと、議論が始まっているらしいじゃないですか。私からすれば、借金まみれの状態から国を守る方が先ではないかと思いますが・・・・』


 以下は僕の感想。
 MMT理論の信奉者は「国債が買われている間は大丈夫」と語ってきた。これはいわば「バブルが成長している間は大丈夫」と語るのと同じ理屈だ。もう一方の「(新自由主義経済下の)バブルは必ず爆発させられる」を都合良く忘れているだけ。アジア通貨危機震源地のタイ・バブルも、日本住宅バブル、米サブプライムバブルも破裂した。この「日本は大丈夫」を正当化するために語られてきたのがまた「日本には財産がある」だった。この「財産」で「国の借金」が返せるわけもないものばかりなのだが。そうこうするこの間、あっと言う間に4割近い円安である。日本の土地や会社も含めてあちこちの高価な財産が、この円安下でもっと大々的に外国に買いたたかれていくはずだ。
 アベノミクスを「アホノミクス」と呼んだ伝統的経済学者がいるが、安倍晋三による「統一教会取り込みは、ノープロブレム」というアホさ加減が現在どんどん暴露されている真っ最中でもある。こんな「選挙向けパフォーマンスだけ」という党首の下で、どうして国政選挙に6回も勝てたのだろうか。国民はよほど考え直さないと、こういうアホな二世議員たちによって日本の何から何までを失っていくだけである。
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「統一教会相乗り議員」はやめるべき  文科系

2022年09月11日 22時40分46秒 | 国内政治・経済・社会問題
11日のサンデーモーニングで、寺島実郞が島田紳助を引き合いに出して、標記のことを述べたとのこと。「反社と付き合うというのはそういうことだろう」と言う筋論である。僕も同じことをここで繰り返してきたから、諸手を挙げて賛成すると同時に、改めてそういう筋論を力説しておきたい。

国会議員って、「税金で雇われて、国民のために働けと命じられている公僕」のはずだ。それが、マインドコントロール手法を使って国民の財産を奪い、その子供の保護責任を放棄させるような団体の改名・再興を認めてやったばかりか、その広告塔を演じてやり、そういうことの見返りとして選挙援助をさせていたというのは、「これが公僕か!」という話である。「会合に出席」していた96人は広告塔を演じたのだし、「選挙支援」を受けていた17人は反社を自己の選挙に活用したのであるから、彼らに借りを作ったのである。反社に借りを作れば、今後広告塔にもさらに熱を入れねばならぬだろう。
 なお、反社と言って良いというのは、この団体を巡るいろんな民事訴訟裁判でそういう判決・判例が出ているからである。

 これらすべてが、公僕の立場に反しているという意味で議員の資格など自ら捨ててしまっているのに、本人にその自覚のかけらもないという大変な問題なのである。この全員がやめるべきというのはそういうことだ。
 なかでも特に、2015年に文科相として密かに統一教会の改名・再興を認めてやった下村博文などは、即刻やめるべきだ。これがなくて、今も統一教会の名前であったら、国会議員らの統一教会接近なども全く起こっていなかったはずである。



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早く終われ、ウクライナ戦争   文科系

2022年09月09日 18時39分15秒 | Weblog
一刻も早くウクライナ戦争が終わってほしくて、世界史をいろいろ調べてみた。が残念、大国が小国に仕掛けた最近の戦争に限れば、なかなか終戦とはならないと分かった。
長すぎたベトナム戦争はアメリカの敗北に終わったし、ソ連のアフガニスタン侵攻はブレジネフの死を待って初めて、ソ連撤退。その後アメリカのアフガン戦争はこれまたベトナム戦争以上、米史上最長の戦争となって去年やっと撤退。これらよりも前の大国の戦争はどうかとみても、朝鮮戦争は、これを起こしたスターリンの死によってしか終わらなかったと分かった。

これらの戦争の終わりを観るとき、いろんなことに気づく。20世紀後半では、大国が起こした戦争もすべて簡単にはいかず、軒並み苦戦している。第二次大戦後の民主主義の世界的伸張から、小国の独立心を挫くこともなかなか難しくなったということだろう。これらのことによく通じていたならば、プーチンもこんな愚行には打って出なかったろうに、などと思ったところだ。世界の識者が皆、「こんな愚行を、今時なぜ?」と、この戦争の理由さえ確定できないでいるのが分かった気がするのである。

それではと、スターリン、ブレジネフのように、「プーチンが死ねば撤退」などと、「不謹慎な」思いが頭をかすめる。すると、「血液の癌にかかっている」などというこの6月頃世界に流れたニュースに目が行くことになった。2月にマクロン大統領と会ったとき「長い机で距離を隔てていて、握手も抱擁もなかったらしい」などというもっともらしい報道もこれに付け加わって行く。でも、これもコロナ対策であって「期待」が持てぬと、その後分かってきて、残念。彼一人の命が、両国の以降無数の死者を救うならば、「不謹慎な」思いでもないだろうになどと考えていた。
「プーチン、死んでくれないかな」
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改めて、「ウクライナ戦争の起こり方」   文科系

2022年09月06日 11時05分50秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 ウクライナ戦争の起こり方について改めて総集編をまとめてみる。以下の歴史的経過は、アメリカ発ニュースで覆い尽くされている西欧、日本マスコミ社会ではほぼ無視されてきたもの。これらの経過の無視がどうして起こっているかを論じたものも併せて紹介する。これはちょうど嘘の理由で始まったイラク戦争に本当の理由が別に存在したのと表裏の関係になるだろう。と言っても、プーチンの世界史的戦争犯罪が軽減されるわけでは全くない。これはイラク戦争が国連(総長)によって真っ向から非難されていたのと同じ理由のはずだ。
 
 二月二四日に始まったロシアのウクライナ侵攻は、人類戦争史を半世紀前に戻したような酷い蛮行。アメリカは二一世紀に入ってもこの野蛮を繰り返しているが、それ以外の大国のこんなあからさまな戦争は近年珍しいからだ。それだけに、戦争嫌いの僕はこの戦争までの彼の地の紛争経過を知りたくなった。この地の紛争と言えばまず、二〇一四年ウクライナ東南部を巡るロ・ウの暴力応酬、戦闘にまで遡らねばならない。

『(二〇一三年から一四年にかけての反政府運動において)二〇一四年二月に突然、暴力革命の様相を帯びるに到り、ヤヌコビッチ(二〇一〇年の選挙でウクライナ南部、東部を基盤として選ばれた同国大統領)は国外逃亡に追い込まれます。その背後の事情は明らかではありませんが、整然たる市民運動のなかに過激な暴力を持ち込む極右勢力が紛れ込んだようであり、そのなかにはネオナチ的な人たちもいたようです。このような「マイダン運動」の暴力革命化は、ロシア語系住民の多いクリミアやドンパス二州の住民を刺激し、前者のロシアへの移行、後者における「人民共和国」樹立を引き起こしました。これは国家秩序の非立憲的な変更であり、諸外国から強く非難されました。もっとも、当事者たちからすれば、その前にキエフで非立憲的な暴力革命があったということが正当化根拠とされるわけです』(月刊誌「世界 五月号」の塩川伸明東大名誉教授「ウクライナ侵攻の歴史文脈と政治理論」)
 次いでこの時の状況を、岩波新書「アメリカの制裁外交」(杉田弘毅元共同通信論説委員長、現在国際ジャーナリスト著。二〇二〇年二月第一刷発行)から、紹介する。以下のこの事件によってロシアがここから追放され、G八がG七になったのである。
『(二〇一四年の)クリミア併合とその後の(ロシアへの)制裁は、ロシアと米国の関係を決定的に悪化させ、中ロを接近させた。その結果、北方領土返還の道筋も見えなくなった。地政学的に大きなインパクトを持つ対ロシア制裁とはどんなものなのだろうか。
 クリミア半島は帝政ロシア時代の一九世紀から保養地として知られ、ロシア系住民が六〇%を占め、ウクライナ人は二五%と少数派だった。黒海に突き出ている半島にはロシア黒海艦隊の基地があり、ロシア海軍が地中海に出る戦略的要衝である。(中略)
 ウクライナでは二〇一三年一一月から親ロシアのビクトル・ヤヌコビッチ政権への激しい市民デモが起こり、翌一四年二月には政権が崩壊。これを受けて親ロシア派の武装勢力がクリミア半島の議会や空港を占拠し現地の政治権力を奪取し、さらには半島全域で行われた住民投票で九六・七七%がロシアへの編入を支持し、欧米が猛反発する中、三月一八日プーチンはクリミアの編入を宣言した』

 この後のことについては、この三月二四日の朝日新聞に、元国連難民高等弁務官事務所職員、千田悦子氏がこういう文章を寄せていた。
『一四年以降のドンパス地域は、ウクライナ政府の非制御地(NGCA)と制御地(GCA)との境界線を中心に戦闘が常態化し、人々が西へ逃げていた。親ロ派によるロケット弾発射や発砲、それを迎え撃つウクライナ軍の砲撃戦で、家や学校、病院、公共施設などが破壊されたそれらの修復を初めとするプロジェクトの進行調整を私は担当した。日中、砲弾の音を間近に聞きながら仕事をする日もあった・・・・ロシアの歴代大統領が恐れてきたNATO拡大についてロシアの言い分を聞きつつ、今後の緊張を緩和する方向性をNATO全体で探る必要があるのではないだろうか』
  この境界線戦闘によって以降一九年までに双方一万人を超える死者が出ているという資料もあったうえで、今年二月二四日のロシア侵攻である。ついてはこの侵攻直前まで、こういう事実があったと明記しておきたい。ウクライナの大統領はあくまでもNATOには加盟すると、それでも「ロシアは攻めて来ない。来るという人はその証拠を見せて欲しい」と表明し続けていた。なぜ、どういう根拠でこの表明があったのか。「BSフジ・『プライムニュース』三月二八日放送」のネット記事から、真田幸光 愛知淑徳大学教授の見解を以下に紹介してみよう。三菱UFJ銀行出身の国際金融学者である。

【 英米が真に狙うはロシアの先の中国叩きか。日本は慎重に様子見を
(前略)
新美有加キャスター 国際的な信用を落としてまでも各政策を行うプーチン政権。経済的にはどういう利益が出るものですか。
真田幸光 基本的にはない。むしろ、そこまでロシアが追い込まれ、貶められている。
反町理キャスター プーチンがそうするように仕向けていると。その主体は誰ですか?
真田 英米だと思います。今の覇権争いにおけるアメリカの一番の敵は中国。中国とロシアがくっつくことは極めて怖い。まず、ロシアの力である資源と軍事力を徹底的に落とす。最近の国際金融筋は、ウクライナ問題においてプーチンの力がかなり落ちていると見ている。そろそろ落としどころを探し、金融で中国の首を絞めることが始まるのでは。
反町 なるほど。ロシアに対して英米は、経済制裁や国際世論、武器供与も含めて追い込み、プーチン大統領が愚策を打たざるを得ないようにした。すると、武力をもってウクライナを救うつもりは最初からなく、ロシアを潰して中国を叩くことに向けたステップとしてウクライナ侵略を見ていたと聞こえるが?
真田 そう申し上げました。ウクライナが、そして大陸ヨーロッパが踊らされた部分が結構あるのでは。
反町 怖い話だ。畔蒜さんは?
畔蒜泰助 笹川平和財団主任研究員 これまでの米露の交渉を見ると、アメリカはロシアがウクライナに侵攻する危険性を相当感じていて、かなり警告をしたと思う。一方、私が知っているロシア人の専門家は皆、ウクライナへの侵攻などあまりにも愚策でやるはずがないと言っていた。今は当惑している。プーチンにはもっと別の手もあった。
反町 英米が本当に睨んでいるのがロシアの先の中国であるとすれば、日本はどのようについていけばよいのか。
真田 難しい。日本最大の同盟国はアメリカで、価値観の共有という意味できちんと合わせる必要があるが、先んじて対露制裁や中国への何らかの動きをし過ぎると、はしごを外される危険性がある。また場合によっては、世界の中でかなりの実体経済を握る中国の側が勝つ可能性もある。どう転ぶかわからず、とりあえず様子を見るのが生き延びる手だて】

 戦争嫌いの僕は例によって、この戦争を起こしたプーチン・ロシアを今でも、どれだけでも非難する。だからこそそれだけでは済まず、一般マスコミ物の他にもここまでの詳しい経過などをいろいろ読むことになった。そこで出会ったのが「プーチンもウクライナも英米によってこの『あまりにも愚策』へと追い込まれた」論なのである。すると、これを傍証するようなものをどうでも探したくなって、やっと一つ見つけた証拠が、これだ。

『「ヤツェニュクには政治と経済の経験がある。クリチコが入るとうまくいかないだろう。国際的に信頼されている人物を招いて一役買ってもらえるといいが・・・」
 政変のさなか、アメリカのヌーランド国務次官補とキエフ駐(ちゆう)箚(さつ)のパイアット大使のふたりが、この政変を支持し、暫定政権の人事について電話で話し合う様子がリークされたエピソード(BBC、二〇一四年二月七日)も、いまでは忘れられた感がある。
 果たしてその後、ふたりが描いた筋書きどおり、クリチコはキエフ市長になり(プロボクシングの元世界チャンピョンで、ロシア軍と戦う現キエフ市長である)、ヤツェニュクはマイダンで開かれた勝利集会で〝革命〟政権の暫定首相に指名される。』

 この文章の出典は、月刊誌「世界」四月臨時増刊号「続・誰にウクライナが救えるか」。二〇一四年マイダン革命当時のウクライナ政権人事をアメリカが握っていたと示されている。筆者はエコノミスト・西谷公明氏。早稲田の大学院を出て、長銀総合研究所、ウクライナ日本大使館専門調査員、その後トヨタロシア社長という経歴の東欧専門家である


 最後だが、この戦争から中台も危ないとか、地球で戦争が増えるとかの論議が、日本でもしきりに語られるようになった、そのことについてのべておく。反政府地域が存在するというのは、確かに両国共通だ。だが、現政府が最近の暴力革命で生まれて、反発する反政府地域との「国境」で10年近く戦闘状態が続き、その間に1万人が死んでいるなどという状況は台中間には存在しない。
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「自民・統一教会相互支援」問題論議、今の欠落点  文科系

2022年09月05日 01時12分18秒 | 国内政治・経済・社会問題
 最近のマスコミ表記の論議を観ていて、最も重大なのに今は欠落していると思われる一点がある。それは2015年に文科省が密かに行った「統一教会改名・再興」承認という出来事である。これあればこそ、山上徹也のような教会被害者激増、自民が教会員を選挙に大々的活用という事態が改めて今のように大手を振って行われていったのではなかったか。この問題について当初の追及では大問題になっていたはずだ。拙稿で言えば、これである。
「下村博文氏は、即刻議員などやめろ! 2022年08月02日」。
 この論点はこういうものである。
 それまで「カルト・マインドコントロール団体」として文科省が長く処理してきたものを、どうして解禁できたのか? この責任は徹底的に明らかにせねばならぬはずだ。
 ちなみに、国会議員とは、税金で雇われて国民のために働けとされた公僕である。それが、山上のような残酷な被害者を生むこと承知で、改めてこんなことをした。それも自分らの選挙に活用するために?? 

「下村博文は、即刻、議員など辞めてしまえ!」
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G7の国葬首脳は、カナダだけ! 文科系

2022年09月03日 12時26分09秒 | Weblog
 安倍の国葬について「当然」と言う声が聞こえてくる。例えば、FNNはこんなネットニュースを流した。
『海外の政治家たちはそれを(安倍の功績を)知っているから各国の議会で追悼演説をし、弔問を希望している。だから岸田氏は国葬にしたのだ。ちなみに日本の国会の追悼演説は延期になったままいつ行われるのかもわからない。議員の皆さんは恥ずかしくないのか 』

 ところで外国首脳出席の現実はさて、こんな風なのだ。FNNは一体世界の何を見て叫んでいるのか。フランスのマクロンに続いて、長年安倍と付き合ってきたドイツ・メルケルも不参加決定。G7現役首脳参加も、カナダのトルドーだけと伝えられている。「外交の安倍」の「首脳外交」なるものさえ、その幼稚思考がどこか見透かされていたということだろう。多分、ノンベンダラリの非知性的答弁・言語遣いなどから。

 例えば、安倍が真っ正面から掲げて長年執着してきた、北方領土返還問題。「返還すれば東方ロシアの入り口に米軍基地ができるような策」をプーチン相手に実現できると思い込んでいた愚か者だと、今や誰の目にも明らかになっている。それも、プーチンとの個人的関係作りに何回会談を重ね、どれだけ国費を浪費してきたかと言うやり口であった。

 また、モリカケ桜など、国会で嘘ばかり答えていたことも外国首脳ら周知の事実だったはずだ。そんなことは、普通に国会答弁を聴いてれば分かることだけど、安倍シンパだけには見えていなかったらしく、「世界の安倍」と今でも言い回っている始末である。

 そんな安倍のお葬式を岸田は、あっという間に「国葬で行く」と発表してしまった。例によってこれが、選挙目当ての「統一教会癒着暴露などの逆風を押し返す自民再押し出し策」という強行正面突破作戦に違いないのである。なんせ、「統一教会改名承認・安倍派幹部が音頭をとって教会広告塔を努める教会大宣伝・国民にはカルト被害拡大押しつけ」を「カルト信者を選挙に大々的に活用」と取引してきたというのは、今や誰の目にも明らかな自民党のやり口、自民選挙の常道と分かっているのである。彼らが税金で雇われ、国民のために働けとされた公僕? 途方もない倫理観の欠如、異様すぎる国会議員たちである。この統一教会活用の先頭に立っていたのが、祖父以来の安倍3代だったともいまは分かっているのである。
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田崎史郎、橋下徹の、「カルト弁護」論   文科系

2022年09月02日 21時01分33秒 | Weblog
 この二人が、「信教の自由」なる論拠を押し出しつつ、統一教会批判の原則を後景に押しやった弁護論をやって、大方の顰蹙を買っている。「選挙事務局からはじき出すなど、教会員への差別ができるのか?」と田崎は言い、橋本もこんなことを叫ぶ。
『長年「多額の献金要求」「霊感商法」「重大な訴訟問題」などが問題視されているが、橋本氏は「そういうことに対してはきちっと対処していくべき」としつつも「それをひとくくりにして反カルトと認定してしまうのは、どうなんですか?」「(法律で決めるのは)危険だと思うんですよね。個別で対応していくことと、団体自体の存在を否定するのは別問題」と持論を展開させた。 』(メディアの偏向報道を監視する有志グループ Media Watch Lab から )

 こういうのを争点そらし弁護論と言うが、そのことを改めて暴いておきたい。その判断の論拠としてはじめに、8月26日拙稿の神里達博千葉大院教授論文抜粋をまず掲げておく。

『・「政教分離」が問題になっているが、これの国家先達はフランス。「フランスでは信教の自由を守ると同時に、反社会的な活動をする団体を規制する法整備が進んだ。これを『反セクト法』という」
・「セクト」、つまりカルトの線引きは難しいが、フランスではこういうものだ。「『その活動に参加する人の精神的または身体的依存を作り出し、維持し、利用することを目的または効果とする活動を行うあらゆる法人』と定義し対処することとした」。このようにフランスがカルトに対して行ったのは、人権の侵害は許さないということ、日本もそうすべきだろうが、ここで重大難問が生じる。
・日本の「世間」に人権思想は存在するのか? 仏カルト法で裁くのが宗教自体の「前近代的な非合理性」などではなく、「人権侵害」なのだと今一度強調したうえで、日本に人権思想があるかと以下を付け加えている。』

 橋下にも田崎にも、この問題の判断にこのカルトの人権侵害が見えていないのではないか。例えば、山上徹也のように保護者がカルトに填まり込みその子供らへの保護責任を放棄しているに等しい時、この人権を救済していくような(立法化の)責任が国にもあるはずだが、この問題をマインドコントロール下の親任せにし続けておいて良いというのか。そんな「信教の自由」まで認めよとでも?

 二人とも、別の二つの問題をごちゃごちゃにして、「信教の自由」の方を叫んでみせているだけなのだ。それもこんな時に。国民のために働けと税金で雇われた公僕、下村博文がこっそりと統一教会改名を認めてやり、自民党議員らに教会の広告塔を改めて大々的に演じさせつつ無数の山上徹也を生み出し続けてきたのが大問題になっているそのときに。ここに一体、国の責任がないとでも言うつもりなのか。

 ちなみに、こういうマインドコントロール保護者による家庭内人権破壊は、弁護士がついて裁判で争われているもの以外にもずっと多いはずである。反対者に対して高飛車に出ることを常としている統一教会の態度から言って、周囲に強い人がいなければ裁判になど持って行けはしないのである。
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随筆  酒店の高級洋酒棚が空っぽ!  文科系

2022年09月01日 00時02分04秒 | 国内政治・経済・社会問題
 中古の軽自動車ばかりに乗って来ても、お酒には元々金を使う俺。このごろは、膀胱癌との闘いを気分よくしたいという思いもあって、備えてあった高級なものをごく少量ずつ飲んできた。抗がん剤を打ちつつ9月の全摘手術に備えていく真っ最中の、オアシスにしている。昔は高くなる前の「竹鶴15年」だったが、今は18年のシングルモルト・スコッチとか、同じようなクラスのコニャックなどだが、このクラスがなくなったので、久しぶりに買いにでかけた。

 さて、驚いたことに、馴染みの高級洋酒がスコッチも国産も全部棚から消えているではないか。大名古屋市北東部は高級住宅地、その二つの区にある行きつけの大きな店両方がそんな様子だったから、生まれて初めて買わずに帰って来るという、奇妙な奇妙な結末。名も知らぬ高いのを買って「残念」などという気分にさせられるくらいなら、「顔見知りのちょっとよい赤ワインちびちび」で済ませておこうという心境になったのだ。この事態一体どういうことなのか、すぐに思い当たったのが、これだ。
「円安下の仕入れ控え」もしくわ「すぐに高くできるのを待つ、売り控え」。端的に言えば「日本貧困化の結末」典型例にほかならぬと推論した。
「今の仕入れでは、こんなに高くなる。売れるはずがない」
「ほとぼりが冷めるまで、仕入れを控えよう」
 あるいは、
「もっと高くできるようになるだろうから、今は売らないでおこう」
 
 と言ってさて、この日本国でそもそもこれから一体、世界の高級品が安くなるときが来るのか。結構評判がよい日本の高級ウイスキーなども、空っぽだったのは、外国資本に「円安・割安」から買われまくっているのだろうしと、日本品も含めて安くなるときが来るなどはもう、根本的に考えてみて疑問になってしまった。なんせ、国民一人当たり購買力平価GDPがこの25年で30位も下がった国なのだ。故森嶋通夫など物の分かった経済学者いうところの政治的イノベーションに長く失敗し続けたアベノミクスの間に日本がこんなに貧しくなったその結末に他ならないのである。

 ちなみにこの円安こそ、政府手持ち資金や日銀ぐるみで励んできた「官製バブル」が破裂させられ始めたということである。これからは日本の会社なども買われまくっていくのだろう。北海道の有望なリゾート地とか、今の東芝のように。
コメント (7)
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