九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

自民党が憲法改正の原案まとめる。    大西五郎

2012年02月29日 18時58分22秒 | Weblog
東海放送人9条の会に大西さんが投稿された原稿を転載します。
                              らくせき

自民党が憲法改正の原案まとめる。
天皇を元首に、自衛軍を保持する。
                         代表運営委員 大西 五郎

 自民党は憲法の改正案を練っていましたが、28日の憲法改正推進本部の会議に
起草委員会の原案が示されました。
 それによりましと、「わが国は、長い歴史と固有の文化を持ち、
日本国民統合の象徴である天皇を戴く国家である。」と前文に明記し、
天皇を「元首」とするとしています。
そして国旗、国歌について「日本国の象徴として法律で定める。」とした上、
国民が尊重することを義務付けています。

集団的自衛権の行使に道を開く

 第9条については、「戦争の放棄」は維持するものの、
「首相を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。」とした上、
集団的自衛権の行使も念頭に、「自衛権の発動を妨げるものではない。」
としています(朝日新聞)。
有事やテロ、大災害の際の緊急事態が発生した場合は、
首相は閣議で「緊急事態」を宣言し、法律と同じ効力を持つ政令を制定し、
「何人も国その他の公の機関の指示に従わなければならない。」と
規定することにしています。

 憲法改正の発議についても、現行の衆参両院で3分の2以上の賛成を得て、
国民投票にかけるとなっているのを、衆参両院で過半数の賛成で
発議できることにするとしています。

憲法を「国民が権力を縛る」ものから「国民を統制する」ものに

 大阪の橋下市長も「天皇の元首化」を唱えており、
「維新八策」は自民党案と共通する部分がいくつかありますが、
あえて今「元首」を持ち出す意味は何でしょう。
共通しているのは、上に立つ者が方針を示し、国民(市民)はそれに黙って従えと
いう国家主義の強権思想です。
 近代国家が生まれる過程で人民の権利を保障し、
国家権力の行使を制限するもとして憲法が誕生したのが世界の歴史です。
自民党の改正案は、憲法が国民を統制支配するためのものという
旧帝国憲法時代の考え方に逆戻りするものです。
 自民党は今後この原案を基にサンフランシスコ平和条約発効から
60年にあたる4月28日までに党としての憲法改正案を決定し、
国会に提出するとしていますが、
党内の一部に「改正原案は右傾化しすぎている」と
いう意見も出ている(毎日新聞)ということです。

「元首」って何ですか

 ここにきて急に「元首」問題が浮かび上がってきましたが、
「元首」って何でしょう。いろいろな辞典で調べてみました。

岩波・広辞苑
       国家を代表する資格を持った国家機関。
       君主国では君主、共和国では大統領あるいは最高機関の長など。

講談社・日本大辞典

       一国を代表する国家の最高機関または行政府の首長。
       Head of state

角川大字源
       君主・天子・帝王。今では君主制、民主制を問わず、
       国家の代表者・最高位者。大統領・国家主席など。

三省堂・大辞林
       ①国家の首長 ②国際法上、外部に向かって国家を代表する
       資格をもつ国家機関。
       君主国では君主。共和国では大統領。日本では旧憲法下の天皇。
       現行憲法には規定がない。

小学館・国語大辞典
       ①国の首長。国家の統治者。君主。天皇。
       ②国際法上、外部に対して一国を代表する資格を持った国家機関。
       君主国では君主、共和国では大統領。

新潮社・国語辞典
       一国の君主。一国の統治者。
       国際法上、外部に対して国家を代表するもの。君主国では君主。
       共和国では大統領など。

平凡社・世界大百科事典
       有機体としての国家の首部だとか、国家権力の全能者という
       元首の観念はほとんど歴史的役割を果たし終え、
       今日では、通例、対外的に国家を代表する地位にある国家機関をいい、
       条約の締結、外交使節の任免、全権委任状・信任状の発受などの
       外交権能を伴なう。
       元首を、君主のように世襲によるものとするかどうか、
       合議機関(例、旧ソ連邦最高会議幹部会)とするかどうか、
       また実質上行政の首長として国政を統轄するものとするかどうかは、
       それぞれの国の憲法の定めるところによる。
       明治憲法では天皇は<国ノ元首>(4条)として統治権を総攬したが、
       日本国憲法では天皇は主権者・統治権者としての地位から
       象徴の地位に変わり、対外面でも全権委任状・信任状、
       批准書その他の外交文書の認証、外国の大公使の接受など限られた
       国事行為を行うにとどまる。
       したがって、天皇を元首とみることは困難で、
       むしろ外交関係の処理や条約締結の実権をもつ内閣が
       元首的地位に近いといえるが、それも決定的ではない。
       元首条項を排除している国民主権の憲法下であえて
       元首を求める意義自体が問われよう。
             ――高野真澄(香川大学名誉教授・憲法専攻)

 天皇を「元首化」しようとする考えの中に、国民主権や民主主義を嫌い、
「天皇の権威」を利用して自分たちの考えを国民に押し付ける政冶にしようとする
意図が私には感じられてなりません。

            

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

       ドキュメントには違いないが、しがらみナシか?      只今

2012年02月29日 16時57分06秒 | Weblog
       話題になっている「民間事故調」の調査書について、
  「この仰々しい名前の委員会は、官僚OB、御用学者・ジャーナリストから構成され…」   
  「親米保守の、ひと握りのグループによる噴飯ものの私的報告書」 

     前者の罵言は『産経』。後者の揶揄は、天木直人氏。 
     そこで、ちょっとだけ調べてみました。

   この委員会名は、『日本再建イニシアティブ』といい、理事長は舟橋洋一氏。
   
   たしかにエリート臭紛々の名称であり、
   舟橋洋一氏は『朝日』をアメリカ一辺倒にさせたとの陰の声を聞いたことがあり、
   両者はこのことを指しているのかと合点しましたが、
   委員の皆さんはどんな人物か、それが知りたく、28日の記者会見の動画を見てみました。

        「委員の皆さんは、原発をどう思われますか?」
           という質問に対する各委員の答え。

   ◇北澤宏一(前科学技術振興機構理事長)委員長
      「事故に関する調査を旨としましたので、そのことはちょっと…」
   ◇遠藤哲也(元国際原子力機関理事会・議長)※IAEA。
      「こんなになってしまったのは人災。人災ですから克服できます」
   ◇但木敬一(弁護士)
      「再生可能エネルギーの道が可能であればいいのですが…」
   ◇野中郁次郎(一橋大学名誉教授)
      「白か黒かという問は、好きではありません」
   ◇山地寛治(地球環境産業技術研究機構理事・研究所長)
      「日本にとっては、維持すべきものと…」

   ◆いろいろなやりとりの中で判ったことの一つに、こんなことがありました。
    例えば、「管の独断的な指示が、混乱に拍車をかけた」
    といった見出しが多くみられましたが、
    それがでてくる前には、こんな状況があったことです。
     「問うても、答えられないことが重なるなかで、
      『安全・保安院』、『東電』への不信が高まって…」

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザックジャパン(27)改めて、ビバッ岡! 文科系

2012年02月28日 21時12分49秒 | スポーツ
ザックジャパン(27)改めて、ビバッ岡! 文科系
 以下は、MSNから取った「インターナショナル・スポーツマーケッティング株式会社」のニュース。岡崎慎司というサッカー選手の、チームスポーツ選手としてはちょっと珍しいほど多面的な賢さを示したインタビュー応答と読んだ。サッカー選手でこれほど優れた発言内容で自らの実践を語りえた前例が過去にあっただろうかとさえ思うほどの思考内容だと読んだ。これぐらい落ちついて全てが予め見えていたからこそ最近の実績に至ったのだとも、言えるのである。日本人FWとしては初めてと言えるこの西欧実績は、全く希有なことではないだろうか。なんか、とても嬉しく読んだものだ。過去最も自らの実績を言葉にして優れたサッカー選手は中田英寿を置いて他にないが、この岡の言葉はそれ以上と読んだものだ。とにかく素晴らしい言葉である!


【 岡崎慎司「うまくいかない時に自分がスイッチになれればいい」/日本代表日本代表は27日、翌々日に行なわれる2014年W杯アジア3次予選最終戦のウズベキスタン戦(29日/愛知・豊田スタジアム)に向け、試合の開催地である豊田スタジアムで調整を行なった。以下、練習後のFW岡崎慎司(シュトゥットガルト/ドイツ)のコメント。

●岡崎慎司コメント

「(シュトゥットガルトでは)ようやくボールが回ってくるようになってきたし、取り組みを続けて来たからこそこういう時期に点が取れていると思うので、自信になってきている。チームのことを常に考えてサッカーをしているので、自分が活かされていないときもネガティブに考えてはいない。自分が活きない代わりに周りを活かすのは日本人の特徴だと思うし、それを今の監督は分かってくれている。(酒井)高徳がチームに来て、やりやすくもなっているし、一緒に左サイドでチャンスを作れている。それでボールもくるようになった。考えたことを実際にサッカーとして表現できるようになってきた」

Q:久しぶりの代表は?「まずは監督のやろうとしているサッカーを体現しないといけない。それにプラスして、思い通りのサッカーができないときにどういうリアクションを取るかも大事になってくる。試合前にこうしよう、ああしようとやっていてその通りにいかないときに、自分たちでいかにもう一回ペースを作るか。そういうときに自分がスイッチになれればいいし、それを意識してドイツでもやっている。

パスを回す時間もあると思うけど、こちらがブロックを作って守る時間帯に、カウンターで点を取ることも考えたい。強いチームはどんなスタイルにも適応できる。チームが意識していれば、いろんなところで強みが出てくると思う。僕は最終的にそういうチームになれればいいと思う。

最初は監督が求めているサッカーをやることで強くなれると思うので、それをやりながら、それでもペースが乱れた時に自分たちで変化を付けるとか、プレーしている選手が判断しないといけない部分は出てくると思う。そうした部分を北朝鮮戦で感じたので、厳しい戦いになったときに、例えば孤立しているなら押し上げたり、困ったときにどうするかが問題。最終予選では絶対にそういう時間帯があると思う」 】
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

       いよよ正体表わした! 厚顔無恥もなんのその 『週刊ポスト』      只今

2012年02月27日 15時34分32秒 | Weblog
      特集〈被災地と原発の真実〉と銘打っての『週刊ポスト』3月9日号。     
     「これまで本誌は原発擁護の〈安全デマ雑誌〉などと中傷もされたが」 とあるので思わず求めました。
     
     「事故直後から本誌が一貫して書き続けたのは、極めて高い濃度で汚染されている原発周辺部は、
     一刻も早く東電か国が土地や資産を買い上げて国民が立ち入らない区域とすべきだということだつた」
      この言や、よし。そう思って次の頁を開くと、
      「昨年3月中旬から空間線量はすべての地域で急激に下がった。(中略)
       ここまで下がれば、危なくて住めないというレベルではない」

     次のコーナーの見出しは、〈NHK特番は、〔疑惑のデパート〕〉
     曰く、「昨年末、放射能被害の恐怖をいたずらに煽る許しがたい番組が放送された」
        「この特番については、112人の原子力専門家が抗議文を出しているが」
        「煽りメディアや似非学者は、〈福島のこどものため〉と正義漢ぶり」

         「こうした現状を、丹羽太貫・京大名誉教授は、“提訴するしか手だてはない”」
         「安井至・東大名誉教授は、“トンデモ学者が重用され、メディアは死んだ”と憤慨する」

     ★ここで登場する丹羽教授(文科省・放射線審議会会長)は、福島原発チャリティ講演会でこう述べた。
        “汚染という言い方は気になります。捨てるものというイメージがあるからです”
        
      だからか、政府はこう言う。
         「老朽化した原子炉」 ではなく、「高経年の原子炉」
         「爆発」 ではなく、 「爆発的事象」

     ★安井至教授は、武田邦彦(中部大教授)にこう喧嘩を売った人物。
         “名もない私立大学の先生が、名前を売りたいばかりに、いい加減な本を出した”

      

      
     
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザックジャパン(26) 岡3ゲーム連続得点! 文科系

2012年02月26日 10時42分05秒 | スポーツ
 岡がまた得点しました。これで、3ゲーム連続の7得点で、香川と並んでリーグ13位。またこの3ゲームは、酒井高徳の初出場から3ゲーム連続フル出場とも重なるし、今回はまた酒井に先取点アシストクロスもあったみたいで、とにかくめでたしめでたし。
 チームも8位に上がりました。7得点のすぐ上にはかの有名なリベリ(フランス代表エース)、ラウール(元スペインの大エース)、シッセなどがいますが、3試合連続得点とあっては彼らを抜いてベスト10突入も時間の問題。今伸び盛りで、世界2位のドイツリーグでベスト10に入れば、もう堂々の代表大エースですね。10得点というのが、岡とザック監督との「指切りげんまん」みたいで、サムライブルー定着も保証されたようなものです。
 なおこの3ゲーム3得点が、酒井の先発フル出場と重なっていますが、ここで何度も言ってきたように、これも今後の好結果を十二分に予想させるのです。左サイドのこの「日本人コンビ」が、岡の守備を合理的にし、良いクロスまで生み出してくれるからです。「技術の高い日本選手は外国ではさらに、コンビでこそ生きる」とは、ここで13日の(22)から予言してきたことでした。エッヘン!

 追加です。このゲーム後の岡の談話を。スポーツナビから取りました。
『(3試合連続ゴールについては)最近の試合では点を取りだして、周りの選手からも点の取れる選手やったというのを再確認してもらっている。今日のゴールについては、あそこ(ファーサイド)に入っていけばと思いました。毎回そこに入れているので、もっとおれを見てくれればなぁという思いはあるんですけど、最近は1回のチャンスを決めることができている。(シーズン)前半戦の反省を生かせてるのかなと思います。
 今日も我慢する時間帯があった。そこをしのいで、いかに自分がゴール前に入っていけるか。毎試合、テーマは決めずに、一瞬、一瞬の判断を大事にしていると。どうしても焦ってしまう選手が多いので、自分が落ち着かせようと意識しています。(水曜日のウズベキスタン戦では)一部の選手がいないなかで、自分の新たな一面を出すことが楽しみ。嫌なムードのときに流れを作れるような選手になりたいです』
 この文章でよく分かるのは、彼のこんな立場。下に下がって守備にも走り回っているので、なかなか前へ、敵ゴ-ルへと迫れない。たまに迫った時も、なかなか味方が自分を見てくれない。以上のことを、この言葉が表していますね。
『毎回そこに入れているので、もっとおれを見てくれればなぁという思いはあるんですけど、最近は1回のチャンスを決めることができている』
 今日の得点は右からのグランダークロスに全速力で突っ込んで、ゴール寸前において足先でねじ込んだもの。右前にもう1人いたけれどこちらが触れずに、後から走り込んだ岡がより遠くでねじ込むことができたのだから、いかに長い距離を走ったか分かります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米朝会談の報道     らくせき

2012年02月25日 13時49分57秒 | Weblog
朝鮮日報など、韓国のマスコミは、米朝会談の明るい面に焦点を当てて報道。
たとえば朝鮮日報は、次のように。

今月23日から2日間にわたり、中国・北京で行われた第3回米朝高官級会談で、
北朝鮮はウラン濃縮プログラム(UEP)を含む全ての核開発の中断と、
国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れ、
これに対し米国は、北朝鮮の乳幼児向けに24万トンの「栄養支援」を行う
という点について、大枠で合意したことが分かった。
これにより、2008年12月以降中断されている、
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が今年上半期中に再開される可能性が高まった。
今回の会談は、金正恩(キム・ジョンウン)体制が
発足してからわずか2カ月で実現した。

一方、日本の新聞は、おおむね進展は見られなかった、と。

どちらも本当だと思いますが・・・・
どうもすっきりしません。           

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

随筆 良い老いの、一進一退  文科系

2012年02月24日 22時13分13秒 | 文芸作品
 随筆 「良い老いの、一進一退」

 ある夜、電話に出ると、同人誌の女性のこんな第一声。ちょっと年上の人だが、なんだろう?
「○○さん(僕の名前)、ありがとねー。ほんま、嬉しかったわ!そんなに変わった!」 あっそうか、二~三日前に彼女に出した手紙、同人誌作品への批評文のことなんだ。
 即座に僕の口を突いて出た言葉はこうだった。
「いや、思った通りのことを書き送りたくなっただけ。ここ二~三年のできとは全く違うと思う。手紙に三つ四つ箇条書きした通りなんだけど、文に乱れがないし、今年は随分余裕を持って書けてたんじゃない? まちがいなく貴女の過去最高の作品だと読みましたが」
「うん。そうすると見抜かれてたんかなー。ここ二~三年の私のことも」
 と、これを切り出しに彼女が説明しだしたことは、こんな内容である。親類などで何人かの親しかった人が亡くなった。特に仲の良かった「とても良い人」たちがいて、凄いショックだったのだという。〈そうだったのだ。あの乱れが、そういうことだったのだ〉
 僕は一挙に思い出した。この彼女、本当におかしかったのである。心ここにあらずというか、僕よりちょっと先輩の女性としては事務仕事なども得意そうに見えた彼女が、重大な忘れ事をしたと苦笑いしてみせるなど、とにかくいろいろ抜けていることありありと見えた時期があった。そして、今思えば、それが文章にこそ、まずよく表れていたのである。そもそも原稿締め切り期日に間に合わないのである。僕自身が、彼女の初稿の後に書き直しを随分手伝ったこともあった。今なら言えるのだが、その時に感じたことが、これだ。
〈記憶力がえらく減衰しているようだ。これが、書く妨げになっているのだろうな。語尾が不揃いでオカシイとか、多すぎる登場人物の説明不足とかも目立つし〉
 過去の自分自身も含めたいろんな体験から鬱病に詳しい僕には、その疑いさえあると観えた時もあった。そして、悲しい気持ちで考え込んでいた。この人、このまま老いていくのだろうか。

 さて、ここまで思い至って初めて、僕の何げない手紙への彼女の感謝の内容、度合いの強さが、よーく分かった。〈自分はどうも、ちょっとおかしいのではないか。これが老いという、避けられないこと、その最後の方の関門を通り過ぎつつあるということなのだろうか〉、そんなことも長い間悩んできたに違いない。〈こんな文章でこんなに苦労し、書けない私ではなかったはずだ〉などなどを繰り返しながら。生活のいろんな局面でも、ぼーっとして手が着かないことも多かったのではないだろうか。そこへ、今回の僕の批評文。うすうす「回復」してきたと思えてきたかの作品、自分自身を、他人が評価してくれた!
〈やっぱり難しいものが、立派に書けたんだ。ちょっと回復したというか、おかしくなくなったのだろう。逆に、やっぱり、あの時期が単なる老いでは無くって、おかしかったということなんだ!〉

 電話を切った後、僕は改めて、こんな思いに耽っていた。亡くなった人がそれだけ彼女にとって大切な人だったんだ。「喪失鬱病」というのを聞いたことがあるが、ある人、人生にこれだけ惚れるって、素晴らしいことだな。亡くなった人はもちろん、彼女自身も素晴らしい人間だという証明のようなものかも知れんな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

        とり急ぎのお知らせを         只今

2012年02月23日 18時50分21秒 | Weblog

     「南相馬に黒い粉」という報道がネットに報じられ、
      それに関する動画が、今日(23日)の午前中までありました。
      しかし今見ると、削除!

      今夜の朝テレ(メーテレ)『報道ステーション』の予告に
      「謎の ”黒い物質 ” から高線量セシウム検出。調査で判明した正体は」
      とあります。

       その筋の報道規制はあるのか、ないのか?
       よくある単なるお騒がわせだったのか?

       注視したいと思います。
      
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザックジャパン(25) 岡オーバーヘッドの価値  文科系

2012年02月22日 20時14分15秒 | スポーツ
ザックジャパン(25)岡オーバーヘッドの価値  文科系

 以下は、MSNからのものですが、大元の出所はシュトゥットガルド。ナッハリヒテンという夕刊紙とありました。MSNはサッカーキングというメディアから取ったとありました。

【 シュトゥットガルトに所属する日本代表FW岡崎慎司は、19日に行われたブンデスリーガ第22節のハノーファー戦でフル出場し、2試合連続ゴールを挙げた。しかし、シュトゥットガルトは、2-4で敗戦。岡崎も自身の得点よりもチームが敗れたことに肩を落とした。ドイツの地元紙『Stuttgarter Nachrichten』が報じている。

 同紙では、ハノーファー戦で岡崎が決めたジャンピングボレーでの得点を、今月のベストゴールになるだろうと絶賛。岡崎自身も「本当に素晴らしい得点でした。今までやったことないですよ」と、鮮やかなゴールについてコメントした。

 しかし、試合に2-4と敗れたこともあり、「自分のゴールよりも勝ち点3のほうが大事ですね」とも語り、勝利を逃したことを悔やんだ。

 また、今冬に加入したDF酒井高徳にも話は及び、「高徳とのプレーは非常に素晴らしく、僕の強みを理解していて、互いに助けあっているよ」と信頼を口にした 】

 この間ここで、3回にわたって岡のこのニュースを扱ってきましたが、何度書いてもやっぱり素晴らしいことです。今後もこのように、岡ー酒井のシュトゥットガルド左サイド日本人ラインは、新しいことを次々と見せてくれるに違いありません。元新潟の酒井高徳は、ドイツ系のハーフみたいですし、守備にも非常に屈強であって、この彼が、組織でこそ力を発揮する岡と組めば、互いに威力も倍増。大注目です。
 なお、このニュースを他のサッカーニュースと同格にしか扱っていない日本マスコミは、僕には愚かとしか見えません。それとも、ネット価値と実物価値とが遊離しているのでしょうか。多分そうなのです。ネット価値というものは実物価値を表現しているとは言えないのでしょう。これについてはいずれ、別にエントリーを書いてみます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

          フランスは原発大国ではなかった    只今

2012年02月21日 20時24分13秒 | Weblog
       ドイツは「脱原発」を決めても、
     隣の原発大国フランスから、電力を買うから大丈夫なんだ、
       そこが日本と違うところだと
     言われてきました。

     ところが、原発大国のフランスは、
     思いもかけない今冬の厳寒で、電力不足。
     そこで、ドイツから電力を買ったというのです。

     以上は、2月20日付『毎日新聞』夕刊より。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

橋下市長は、憲法を勉強し直すべきです!   大西五郎

2012年02月21日 19時07分58秒 | Weblog
わが先輩、大西さんが、東海放送人九条の会ホームページに掲載されたものです。
                              らくせき


大阪維新の会特別顧問の野村修也弁護士(中大教授)も
橋下市長も大学に入り直して憲法を勉強し直すべきです!

                2012年2月19日 CBC・OB 大西 五郎

「組合活動に参加したか」「政治家を応援する活動をしたか」
橋下大阪市長が大阪市の全職員に対して労働組合活動への参加の状況や
政冶活動(選挙運動)に参加したことなどを問う調査を行ったことが
問題になっています。
 この調査で橋下市長は市職員への説明文で「この調査は任意ではありません。
市長の業務命令として、全職員に真実を正確に回答していただくことを求めます」
と記し、回答しない職員は処分の対象になり得ると発言しました。
 これに対して、大阪市労連は思想調査をしているとして、
大阪府労働委員会に不当労働の救済を申し立て、調査をやめさせるよう求めました。
大阪弁護士会会長や日本弁護士連合会会長も調査は憲法違反だとして
即時中止を求める声明を発表しました。
また多くの法律家の団体や労働組合も抗議の声明を発表しました。

 世論の反発をおそれたのか、17日になって調査を担当した
大阪維新の会特別顧問の野村修也弁護士(中央大学大学院教授)が
調査を凍結すると発表しました。
またこの発表で、野村特別顧問は、調査を企画したのは自分で、
橋下市長に提案し、質問内容も自分が考えたと明らかにしました。

マスコミでは「思想調査にあたる」とも報道されましたが、
実際の調査の内容は詳しく報道されていません。
実際に調査票の内容を見てみますと、
「あなたはこれまでに大阪市役所の労働組合が行なう
労働条件に関する組合活動に参加したことがありますか。」と質問し、
それは自分の意思で参加したのか、誘われたから参加したのか。
誘った人は誰かなども答えよといっています。
また「あなたはこの2年間、特定の政治家を応援する活動に参加したことがありますか」と問い、
組合活動と同様に自分の意思で参加したのか、誘われたから参加したのかも
明らかにせよといっています。

憲法が保障した国民の権利について知らない大学教授
日弁連会長の声明は、「職員に対するアンケートが
組合活動の参加暦を聞いていることは組合活動を妨害する不当労働行為に該当し、
労働者の団結権を侵害するものであり、
職員に労働基本権の行使を躊躇させる効果をもたらす」
「地方公務員も、その地位を利用した選挙運動などを除けば
憲法21条で政治的自由が認められている。
政治活動への参加歴について回答を求めることは、
明らかに必要性、相当性を超えた過度の制約だ」と述べています。

橋下市長は先の大阪市長選挙で大阪市労連が橋下氏の対立候補の平松前市長を
応援したことが気に入らないと、
労働組合の事務所の市庁舎からの退去を求めるなどしています。

市長に反旗を翻すことは許さんぞという橋下氏のファシズム的思考に沿って
作られた調査票であることは明らかです。

 ところで野村特別顧問がこの調査を企画し、質問内容も考えたといっているのは、
橋下氏が直接責任を問われないように庇ったのではないかという気もしますが、
もし本当に野村氏が企画し、調査表を作成したとするならば、
日本国憲法の一番大事なポイントである思想信条の自由や労働者の団結権を
憲法が保障していることを知らないことになります。
橋下市長も記者団の質問に「全く問題はないと思っている」(18日中日)と
答えています。
お二人とももう一度大学に入り直して憲法を勉強することをお奨めしたい。

 野村氏が所属している森・濱田松本法律事務所のホームページの経歴紹介で
専門は商法だそうですが、1998年に中央大学法学部教授に就任すると同時に
金融監督庁検査部の非常勤参事にもなりました。
その後も各種の審議会や諮問委員会の委員になっていますが、
権力の近くにいることが好きな人のようです。
ですから「次は橋下の時代だ」と大阪まで出かけていって
維新の会の顧問になったのでしょう。

                  


酷い踏み絵ですね。それも密告を強制するなんて!最低。
マスコミの反応が鈍いですね。
困ったものです。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河村・名古屋市長、再び、南京大虐殺はなかった発言   らくせき

2012年02月21日 09時38分09秒 | Weblog
これまでも、いわゆる=中国側のいうような南京虐殺事件は
なかったと発言していた河村さん。
また、中国・南京市の幹部に、同様の主旨の発言。
ポイントは、一般人への大量殺人はなかった、というもの。
それを支えているのが、父親が南京にいたが、無事、帰国できたという体験。
どうかな?と思いますが、とにかく両国で
話し合おうという提案は、とても良いことです。

話し合うことによって、事実認識がある程度、共有できれば
とても良いと思います。
中国側では、名古屋との姉妹都市をやめるようにという
意見もあるとか・・・

本山さんが市長の時に姉妹都市になったと記憶。
当時、名古屋は天津との姉妹都市を希望。
中国の強い要請で南京になったとも。

南京進攻の責任者は、松井大将。名古屋の出身。
中国側には、こうした歴史的な事実を有効に使うという
政治手法があり、
ここに至って、ようやく日本側に、それに応えられる
政治家が登場したことに。
中国・政治家の深い読みには感心します。

議論の場を誰がつくるのか?という関門がありますが、
私はアメリカの学者を入れた場をつくると良いと
思います。

「話せば分かる」かな?



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザックジャパン(24) 岡崎、今期6得点!  文科系

2012年02月20日 03時54分00秒 | スポーツ
 今入ったばかりのほっかほかニュースで、このシリーズ前回と前々回(13日と16日)の続きに当たります。

 岡崎、酒井が連続して、先発フル出場! 
 岡崎が6得点目! これは、香川の7得点(13位)に続いて、リーグ16位! 今季はどうも、香川に負けない得点を上げる予感がしていると書いてきましたが、事実そうなりそうです。その顔と同じで地味なんですが、顔にに合わず?すばらしい賢さと心を持った人間のようで、好きなんですよ。酒井高徳の初出場(フル)に続く2連続フル出場も、多分岡崎のおかげです。前回と同じで左サイドバックと左ウイングとして、コンビになっているはずだから。なお、試合経過詳細が分かっていない今、今後に向けてこんな楽観的予想をしてしまいましょう。

 ゲームは2対4で負けて、交代選手は2人の他MF。0対4から、岡崎の得点もあってこうなった。この交代には多分、右サイドの選手が含まれている。しかも、日本コンビの先日の活躍に焦ったせいで無理して攻撃に走り、守備を乱した選手が含まれているのではないか。そしてチームは、連敗続きに取っていた「攻撃重視」から以前の守備重視方針へと戻されて、そうなれば以前から守備を誰よりもやっている岡崎はさらに有利。二人の先発(フル出場)が当分続くことになるはずです。
 この岡重視方針とともに、彼の指示、指導通りに動くはずの酒井の先発も保証されたようなもの! 酒井との左サイドパス交換からとか、酒井のクロスからとか、岡の得点増も必然! 
 ビバ岡!


(只今さん他、最近エントリーされている皆さんへ。
 出来るだけ欠稿日をなくしたいと思っています。但し僕はちょっと、今のような減少がつづきそうです。また、投稿「仕込み」努力量の関係などから、ここで言えば「雑記」が中心になります。ダブらないように、こんなお願い。僕がエントリーするならばなるべく午前までにしますから、それがない日にはなるべくご投稿下さい。よろしくお願いいたします)
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

             巫山戯た名前は、平和の証し。     只今  

2012年02月19日 15時49分12秒 | Weblog
     コメント欄に名無しクン、名乗れない人が登場する度に思うことがあります。
     それは競走馬の名のことです。
     先日の実況中継では、こんな嘘のようなホントの絶叫が聞かれました。

     “ 先手をとったのは予想通り「カミサンコワイ」です。「センギョウシュフ」「オマワリサン」は中段に控えました。
      さて最後の直線、出てきたのは本命の「ゼンプクシン」 ビリは「コレデイイノダ」 ”

     こうした頬緩ませてくれる馬は、昨日・今日の中央競馬だけでも、次のように出てくれました。
     「キオウエタオトコ」 「ボクノタカラモノ」 「ナンデヤネン」「アイアムイチバン」
     「キミニアエタシアワセ」 「イクシカナイダロウ」 「マツリダガツッ」
      以上の馬の中でも「ナンデヤネン」 が一位になりました。

     こうした巫山戯た名前は何事か! との怒りの声も聞かれますが、
     こうした名前はなんだかんだと言っても、平和だからと思うのです。

     この国の競馬は、アツッ島玉砕の昭和18年暮に中止となりました。
     その最後の菊花賞で優勝したのは、「カイソウ」でした。
     「カイソウ」はその後、賀陽宮が師団長であった名古屋師団に配置されましたが、
     1945年5月の大空襲で行方不明になりました。

      ふざけた名でよし、名乗りなさい、よ。名乗しクン!

      
     
      
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

       今日の新聞、どこも報じていませんので……        只今

2012年02月16日 17時50分21秒 | Weblog

   ★「福島原発に直下型地震の危険」
    という、〈時事通信〉配信の記事大要。
    =福島原発から数キロ西にある双葉断層で、
     地下から上昇してくる水が断層に入り込み、地震が起る危険が高まっている。
     という研究成果を、東北大学の趙大鵬教授の地震グループが『Solid Earth』(欧州の専門誌)に発表。=

     上記のことは、どの新聞もとりあげていませんが、
     『テレ朝』「モーニングバード」が、これに関することを動画で見せてくれました。

     先ず、小出(京大原子炉研)さんに、このことを問うと、
       “地震があると何よりも気懸かりなのは、核燃料プールのある4号機ですが、
        東電もそれをいちちばん怖れているのではないでしょうか”

     そこで東電に問うと、
       “そうした事態が発生したとしても、建物の健全性は維持されると、みています”

     ではと、原子炉設計に携わった吉岡健夫博士に、同様のことを問うと
       “4号機のプールには、普通の原子炉の三基分くらいの燃料があり、非常に深刻な事態に…”

   
    ★ 新聞が触れていない同様のことが、昨日開催の「事故調査委員会」報道でも見られました。
     
      “どのような助言をされたのですか”と問われた斑目原子力安全委員長、
      “あの頃は一週間以上、ほとんど寝ておらず、記憶もすっ飛んでしまっていて、どんな助言をしたかは…”     


      弁護士の野村委員が、寺坂保安委員長にこう問いました。
      “地震直後の大変な時に、どうして官邸から立ち去ったのですか?”
      これに対して寺坂氏、答えて曰く “私は事務系の人間ですので…”

      “びっくりしました。原子力行政庁のトップが、原子力の知見を持たない人がなっているということに”
      と、驚く野村委員に対して、寺坂氏は重ねて、
      “私は、事務系の人間ですので…”
      
      
    ☆ 以上は、「モーニングバード」でみられたやりとりですが、ネットでも観られます。
      なおこの寺坂氏は、割増し退職金を懐に退職。

 



      





コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする