九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

新聞の片隅に載ったニュースから(173)     大西五郎

2014年10月30日 19時21分18秒 | Weblog
非正規女性世帯半数が家計赤字 「連合総研」調査(14.10.30 朝日新聞)

女性の非正社員がおもな稼ぎ手の世帯は、過半数が年間の収支が赤字――。こんな厳しい家計の実態が、29日に発表されたシンクタンク「連合総研」の調査でわかった。男性の非正社員の赤字割合を上回り、男女間の格差がうきぼりになった。調査は10月1~6日、企業で働く20~64歳の2千人を対象にインターネットを通じてきいた。
過去1年間の世帯収支が赤字か黒字か、同程度かをたずねた結果を、おもな稼ぎ手が正社員(男女)と非正社員(同)である場合にわけて分析した。すると男性正社員で赤字だったのは28・7%だったが、男性非正社員では36・5%に上昇。女性の正社員がほぼ同じ36.5%で、女性の非正社員は51・6%だった。
男女で格差がある実態を示す内容で、非正社員の方が正社員より男女の差が開いた。連合総研の担当者は「男性は中高年の非正社員に技術で稼ぐ専門職はいるが、女性はそういう層が薄いためでは」と分析する。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

すさまじい調査結果の数字ですね。女性の非正規社員が世帯主の家庭の半数以上が年間収支が赤字だということですね。男性でも非正規社員の家庭の3分の1以上が赤字ということですね。
非正規社員は期間工や契約社員、パート、派遣労働者が多いのですが、最近派遣労働者が増えていることが問題になっています。それにもかかわらず安倍政権は労働者派遣法の改正案を国会に提出しました。従来の労働者派遣法は、派遣労働者は「臨時的、一時的」な働き方とされ、通訳など26の専門的な業務を除いて企業は派遣労働者を3年しか雇えないとされています。ところがこの改正案は人を変えれば同じ職場でも派遣社員を雇い続けることができるようにします。また専門職も働く期間を他の派遣社員同様3年にします。これですと労働者は次々と働く場所を変えて派遣労働者のまま生涯を過ごすという人が大量に出る恐れがあります。年収200万円以下の「ワーキング・プア」といわれる労働者や今でも問題になっている生活保護費以下の収入の労働者を増やすことになります。企業(特に大企業)は正社員の採用を抑え、期間工(臨時)や派遣社員、パート労働者ばかりを増やして人件費を低く抑えようとしていますが、これをやり易くして企業に便宜を与えようという政策です。
それとこのニュースで気になったのは、年間収支が赤字の人はどうやって足りない部分の生活費を得ているのでしょう。この記事では連合総研の調査がその部分に及んでいないのか、あるいは調査はされたが記事にならなかったのか分かりませんが、男女とも働き方によって3分の1近くかそれ以上が年間収支が赤字となっています。調査対象は「主な稼ぎ手」となっていますので、男性社員の場合妻の収入があることもあるでしょうが、「主な稼ぎ手」が女性の場合はどうしているのでしょうか。政治はそういう庶民の細かな事情にまで気を配って進めて欲しいと思いますが、どうも安倍首相の政治の進め方は財界の方にばかり視線が向いているように思えます。
                                          大西 五郎
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お願い!  文科系

2014年10月29日 06時58分26秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 ちょっと、記事を休んでいます。右の欄外の「カテゴリー」で、「文化一般」をポイントしてそこの記事をお読みいただければ、嬉しいです。文化問題一般として、多分珍しい内容があるかと・・・。そこの「最新記事」はこんな風になっています。

「中部日本ギター協会」に一言  文科系
旅先で大論争  文科系
2月4日「日本人論」での、コメントへの回答   ...
僕の日本人論(拙稿の再掲です)   文科系  
改めて、当ブログ主旨に関わって  文科系
名無しさんへ 「言語・内言の大切さ」  文科系
改めて、「僕が政治論以外も書くわけ」   文科系
新聞「短・俳壇」でみる「12月8日」     只今
報告文、説明文、粗筋文などと「文芸文」  文科系
「昭和くさい」に因んで  文科系
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「よたよたランナーの手記」(74) 「やっぱり復活」と、ご質問  文科系

2014年10月28日 06時02分33秒 | 文芸作品
 以前の走りが確かに戻ったと22日に実証できて、8.9キロ。16日よりももっと身体も疲れず、鈍った右脚も問題のアキレス腱痛はなく、その後遺症と言って良い事後の患部筋肉痛も故障以来半年ぶりというほどに軽かった。また、9.5キロ時あたりの心拍数も落ちてきて、予想した通りに155までと一定になってきた。そして、いろいろ都合があって中4日置いた27日に、8.5キロ。この日に嬉しかったことは、9キロ時の心拍数が140ちょっとになっていたこと。事後の右脚筋肉痛は22日よりもさらに減ってほとんど感じないほどになっていた。走っていれば、日に日にどんどんそうなって行くとも感じられた。なんか、人生そのものが、いろいろまだまだ回復できるんだという感じがしている。

 さて、この場を借りてこそ、皆さんにうかがってみたい事がある。このブログは、05年秋以来今日まで、丸9年続いてきた。僕は大学時代からの親友である管理人さんに頼まれて当初から参加してきた者だが、最近ちょっと疲れている。亡くなられたエントリー常連さん、あるいは管理人さんのように病気や故障で書けなくなられた方々もいらっしゃる。また、毎日のように書くには「個人ブログと同じスタイル」で参加する方が続けやすいとも考えてこんなスタイルを僕は取ってきたのだが、これに反発を感じられて去っていかれたエントリー参加者もいらっしゃる。こうした結果として今は僕以外には、できるだけ毎日エントリーを絶やさないようにしたいと考えている方はおられないようだ。以上の全てに加齢や家庭事情も加わって、現在の執筆状況が僕にとってかなり負担になってきたのである。こう言っては僭越かつ良くないことかも知れないが、僕が間遠になれば現在のままならばこのブログが自然消滅していく気がする。毎日に近くエントリーがあることが、ここに来るアクセスを多くして、ブログが発展したきた原動力だったと、僕は確信してきたからだ。

 こういう結論としての皆さんへのご質問、人の人生もそうであるようにここが近々自然消滅してもよろしいでしょうか? 常連読者の方々のご意見をお聞きしたいのです。よろしくお願いいたします。

 なお、このブログの全盛期と現在のアクセス数、閲覧数(それぞれ各週間の累計数)を参考のために上げておきます。全国の9条関係サイトで、これに近い数字を上げてきたものは滅多にないと僕は思ってきたのですがどうでしょうか。アクセスの最高数は3,426人で、11年5月8~14日の週の事でした。そして、ここはアクセス数の割に閲覧数が非常に多いのが特徴。その最高は10年5月16~22日の20,155です。その数字が現在はこうです。この19~25日で、717人の8,049でした。14年3月2~8日時点でも2,787人、11,642であったのがこれだけ急に減ってきた原因は、僕には多少の心当たりはありますが、正確には分かりません。


0
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実物経済、金融経済、化石燃料   文科系

2014年10月26日 06時30分54秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 水野和夫(日本大学国際関係学部教授・元三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミスト・元内閣府大臣官房審議官で経済財政分析担当)の話題の著作「資本主義の終焉と歴史の危機」を読んだ。先進国に有効需要が無くなって起こる利子率低下から資本主義の終焉を説いているということで、ここでも話題になった本だ。先進国における利子率の歴史的・極限的低下以外にこの著作の世界経済分析における中心的概念が表題の事になるので、利子率低下と表題の言葉に関わって、この著作内容を紹介していきたい。

 なお、この著作の最終章第5章は「資本主義はいかにして終わるのか」となっているが、そこではこんな画期的な提言まで付いているので、初めに紹介しておこう。
 利子率低下が世界で最も初めに起こって激しく、長くそれと苦闘してきた日本こそ、ゼロ成長時代へのチャンスなのである。減価償却と買い換えだけの経済にすべきなのだ。現在の「成長」などは、3年に一度のバブル(偽の景気)を起こして、そのたびに99%にさらなる犠牲を増やしつつ延命しているだけのことである。
『バブルは3年に一度生成し、弾ける』(サマーズ元米財務長官)
 ゼロ成長でも日本の人口が減っていくから、需要は減少し続けて大変なのである。だから、中間層をこそ増やすべきなのだ。ワークシェアリングを行え。超過勤務を無くして正規を雇うなどの規制を強化せよ。原則的に正社員の雇用を義務づけるべきである。などなど。なお、この章の上記表題自身への回答は、ご自分にはできないと述べている。
 さて、以下の『 』は、いつものように本書からの引用である事を示す。
『富者と銀行には国家社会主義で臨むが、中間層と貧者には新自由主義で臨んでいる』(ウルリッヒ・ペッグ)

1 先進国における利子率の低下

『日本の10年国債の利回りは1997年に2.0%を下回り、2014年1月末時点で0.62%です。さらにアメリカ、イギリス、ドイツの10年国債も金融危機後に2%を下回り、その後、多少の上昇はあっても、短期金利の世界では事実上ゼロ金利が実現しています』
『なぜ、利子率の低下がそれほどまでに重大問題なのかと言えば、金利はすなわち、資本利潤率とほぼ同じだと言えるからです。資本を投下し、利潤を得て資本を自己増殖させることが資本主義の基本的性質なのですから、利潤率が極端に低いということは、すでに資本主義が資本主義として機能していないという兆候です』
『利子率=利潤率が2%を下回れば、資本側は得るものがほぼゼロです。そうした超低金利が10年を超えて続くと、既存の経済システムはもはや維持できません』
 以上のことの結果として、先進国では次のような事態が起こってきたと述べられる。金融経済中心の構造になって、それが定期的にバブルを起こし、そのバブルが弾けるたびに儲けが無くなった会社が、あるいは日本を空洞化させ、あるいは正規社員を切り、臨時パートと正規の長時間労働とに延命策を求めてきたのだと。

2 中進国も物作りの発展から石油を使い、その値段の急騰。およびその世界的影響

 こういう世界情勢になると、労働力が安い中進国経済が伸びていく。そういう国が、今までは輸出していた自国の資源をも使って、安いものを作るからさらにそうなる。加えて、ものを作るエネルギーである石油が資源ナショナリズムと世界的使用量増加とによってもの凄く高騰していくから、先進国はさらに不利になる。次のような凄まじい勢いで高騰していった。以下、原油1バレル当たりの価格の推移を示す。
 73年までは2~3ドルであった。それが、オイルショックの74年には一挙に11.2ドルと高騰する。そして、74~02年は13.6ドル~29.2ドルに推移する。それが04年7月には一挙に40ドルを突破する。(ちなみに、「03年3月にイラク戦争が始まったのだが、このイラクが石油埋蔵量世界第4位の国であることが、この時の高騰を招いたと言えよう。ここは、文科系の追加) その後リーマンショック後の08年7月には147ドルまで上がる。マネーが、バブルで破裂した一般金融商品から一時的に石油先物に逃げたのである。そして、現在も100ドル前後に推移している。あきらかに石油を金融商品化したことが、こんな値上がりの歴史を呼んだという側面がある。石油は、先物市場が83年に儲けられ、金融商品になっていたという事が以上の推移すべてに関わっているのだ。

3 先進国の金融経済化

 以上のように後発国と利子率で競争できなくなったアメリカなど先進国実物経済は、金融経済に取って代わって行った。石油や食糧にも低所得者住宅にも金融商品を作り、そこに世界の金を集めて、その値を上げていくことによって(バブル)。アメリカにおけるその発展ぶりは以下のごとくだ。全産業利益に占める金融業利益の割合の歴史的推移を以下に示す。
29年から84年までは年平均12.3%だったのが、85年~2013年には20.2%になる。なお、この急上昇に実は石油の先物取引市場開設、石油の金融商品化が関係している。これは1983年のことであった。なお、01年から07年までの世界のサブプライム住宅バブル時期には、金融経済利益の割合は25.4%と急騰している。これの最高は02年の30.9%だが、01年の9.11と03年のイラク戦争との合間の年であることが重要である。
『犬の尻尾(金融経済)が、頭(実物経済)を振り回す』(バーナンキFRB前議長)

4 化石燃料

 いま、石油に代わるものとしてシェールガスが騒がれているが、これも金融商品として買い占められ高騰して、利子率の低い先進国では使い辛くなるはずである。いずれにしても今後とも、1990年ぐらいまで資源を輸入する物作りで世界一稼いできた日本は苦しいことには変わりはない。日本やアメリカの利子率低下による長期不況は、こうして歴史的・必然的なものであった。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

改めて、慰安婦問題  文科系

2014年10月25日 13時30分11秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 名無し君のコメント文言「慰安婦問題も日本をおとしめようとする韓国と朝日の陰謀ですね」について、以下、反証を行います。

① 済州島の慰安婦狩りについての吉田証言が虚偽で、それに騙された朝日新聞がこの証言内容を世論化した。これは事実である。
② ①があるからと言って、慰安婦問題全体と以下の諸側面が否定されるわけではない。
 A 日本軍が金を出して大々的に慰安所を設け、前借り金で慰安婦を集めた。
 B この人集めで、強制的に連行された事例、また、本人は行く先を知らされなかった事例なども多い。
 C Bの人集め事例については、こんなことがあった。中国では強制的人集め。日本では警察と女衒とのいくつかのトラブル。韓国では、強制との数々の証言。

 これだけの証拠証言がそろっている「慰安婦問題」をば、「陰謀などなかった出来事を架空にでっち上げた」とは到底言えない。ましてこういう意味での「陰謀論」を、朝日や韓国がやったなどとは、到底言えるものではない。
 それどころか逆に、軍部の陰謀であったという側面は存在する。このことに関する軍部文書をいくつか読んだが(9月22日エントリー『慰安婦問題、当時の関連2通達紹介』を参照して下さい)、全て機密扱いであった。皇軍として恥ずかしい事業と自覚していた証左だろう。国民には知られないように密かに進めた側面が、慰安所設立を巡って多く存在するのである。密かに進めた上にさらに、犯罪的はかりごとという、陰謀そのものの側面も以下のようにあった。
 中国のような強制は当時でも犯罪だし、本人に知らされなかったということは今から観たら犯罪である。ここのところをネトウヨ論客諸君は例によってこう弁護している。
「当時は合法であった。売春が合法だったのだから」
 昔合法であった今も昔も恥ずかしい事を、今弁護するときのこういう論理は、現在から観た道義的側面をどうでもよいとしているに等しいものである。現代の万人への説得力という点において弱々しい論理ということになる。国家などが正式に、堂々と語れるものではないはずのものだとも思う。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小渕辞任、案外重要な視点?  文科系

2014年10月24日 04時07分30秒 | 国内政治・経済・社会問題
 21日の中日新聞、表題の事をめぐって僕の眼が吸い寄せられた報告、文言があったので、そのまま記しておきたい。大見出しは『再生エネ政策 停滞の恐れ』。

『中でも太陽光発電を中心とする再生可能エネルギーを増やす議論は辞任した小渕優子氏が重視してようやく動きだした経緯があり、経産相の交代で政策が停滞する懸念がある』

『経産省、電力会社ともに原発の再稼働を重視し、再生エネを増やす対策を怠っていたが、九月三日に就任した小渕氏は電力会社の判断が妥当かどうかを専門家に検証してもらう部会を設置。背景には「電力会社の説明は本当なのかと疑った小渕氏の鶴の一声があった」(経産相関係者)という。中長期的な再生エネの拡大策を求めて議論は始まったばかりだが、経産相の交代で腰が折られる恐れもある』

  
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「よたよたランナーの手記」(73) もっと走れる  文科系

2014年10月23日 00時28分43秒 | 文芸作品
 昨日のエントリーの「以前の走りが戻った」は、事実だったと22日実証できた。昨日書いた走り方で最初から30分×2をやったが、16日と同じ8.9キロまで楽々と行けた。30分を各4.3キロと4.6キロで走った。16日よりももっと身体も疲れず、問題の鈍った右脚も故障以来半年ぶりというほどに事後の筋肉痛も軽かった。ただ、後半のスピードが速かったせいか、両脚の筋肉全体にちょっと張りがあるが、こういうのは健康な疲れなのだ。
 また、9.5キロ時あたりの心拍数も落ちてきて、予想した通りに155までと一定になってきた。流石、10キロ時に上げるとまだ165などと跳ね上がったが、この走りを続けていけば10キロ時でも間もなく150台になるだろう。いや、あと1ヶ月も経たないうちに140台も起こりうる。としたら、もの凄く嬉しい。30分×2での10キロが見えてくるからだ。

 なお、今日歯医者に行ったのだが、耳寄りな話を聞いた。歯医者周辺で唱えられてきた8020運動なるものを教えてもらった。この意味はこういうこと。「80歳に自分の歯が20本ある人は、長生きできる」と。人は32本の歯を持っていて、これを維持していくのにランナーは非常に有利なのだとも教えてくれた。血液が回るから歯茎の免疫力が高いので、虫歯菌にも強く、歯槽膿漏などもかかりにくいのだそうだ。総じて、ランナーの身体は若いということが、歯の健康維持に関わっても確かめられたのである。
 パソコンを5時間やり続けるなんてしょっちゅうだが、そんなことではほとんど眼などの疲れを感じないのも同じことだ。腰背痛もないし、ランナーは良い事だらけなのである。血流、酸素が関わる活動、身体が、全部強く、若いという事だと思う。身体で最も酸素を食うのが頭脳であってみれば、脳も若いのであろう。もちろん、脂肪が少なくって引き締まった筋肉も肌も若いということになる。顔に筋肉が多ければ年齢の割に皺も少ないのだし、血色も良いはずだし、「どんな化粧品やエステよりも、まず走れ」って、これも真実だろう。
 酸素を多く取り入れると細胞を酸化・老化させる活性酸素を多く取り入れる事にもなるという問題点の対策については、ここで何度も述べてきた通りだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「よたよたランナーの手記」(72) 心拍乱れが直せそう  文科系

2014年10月22日 05時01分48秒 | 文芸作品
16日木曜日、1時間計8.9キロまで行ったが、18日と20日は何となく疲れてしまい各8.1キロと、なかなか距離が伸びない。ちなみに、16日、18日も含めて20日までずっーと心拍数が乱れていた。速度が同じでも、心拍数上下の波が激しかったのである。同じ時速9キロでも、165になるときと150を切るときとがあるというように15ほども違う。まだまだ心肺機能が種々の長い故障、体調不十分・トレーニング不足から回復できていないからだと今までは解釈していたが、20日には、いろんな走り方を試みて原因を探ってみた。その結果、心拍上下の原因がこんなふうに分かってきたのである。

 アキレス腱を痛めた右脚の蹴りが知らぬうちに甘くなっていて、左脚が前に伸びなくなっていた。それで、速度も上がらないし、走るリズムも狂っていた。20日の最後の方で思い切って右を蹴ってみたら、何かリズムが一定になったと感じられた。そして、力強さが増している割には疲れないとも分かってきて、「前の俺って、この走りだったよなー」と、そう感じた。忘れていた自分の走り方を思い出したのである。心拍計を見ると、力を入れて走っている割には上がっていない。20日の最高速度は9.5キロ時だったが、その心拍数が150近くへと下がっていた。両脚各部分に最適な合理的力が入っているからだと分かって、嬉しかったこと!

 長い苦労から見つけた今後の自分への教訓は、こんな事だろうか。
①長い故障は、走り方を変えてしまい、変わった事を気付きにくい。
②故障の原因部分の筋肉も弱っているから以前の走りが難しいことも重なって、自分本来の走りを忘れている。
③故障部分が完治しても、走り自身は無意識には戻らないときもある。
④これへの対策は、いろいろ走りを変えてみることしかない。故障回復箇所を多少無理をしてでも使ってみたりしている内に、以前の走りを思い出すものだ。

 こうして、以前の走りに戻った事によって、一定のスピードに一定の心拍数という正しい呼応を取り戻せたと思う。ここからあとは、右脚を蹴る筋肉を鍛えられれば、走り込むごとに同じスピードの心拍数がどんどん下がっていくはずである。その末に、時速10キロでも心拍145ほどともなれば、3月の最好調時に戻ったと言えるだろう。20日最後頃に9.5キロ時で走っていたときは、力強く走っているのにリズミカルで、ちょっとしたランナーズハイを久し振りに味わっていた。だけど、この右脚を鍛える事がこの年で上手く行くのだろうか。故障などで半年近く鈍った、この右脚なのである。

 でもまー僕がずーっと心拍計をつけて走ってきたことによって救われたなーと、またしても思えた。その都度の心拍数をチェックしていなかったら上のような事は絶対に気づかず、抜け出せない迷路に迷い込んで、上手く行かない事を「もう年だから」と解釈していたはずだ。同じスピードで最も心拍数が少ない走り方が、僕の身体に合ったものだということなど、心拍計がなければ分からなかったことなのだから。良かった。これからまた新たに、一定持続する最高速度が日々鮮やかに上がっていくと期待したい。そのようにいろいろと、思い巡らしたい。それが成功しない時初めて、年だったのだと残念だが素直に思う事にしよう。確かに、全身の筋肉量はこのごろ外って置けば落ちていくなとは、感じているのだ。一歳年下のジム仲間・例の立派なボディビルダーも同じことを語っていたなー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正真正銘の「陰謀」を忘れてはいけない   文科系

2014年10月21日 10時31分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 陰謀論という言葉がさかんだ。陰謀でもないものを陰謀と語る論、つまり騙りだと他人を攻撃する言葉らしい。CIAなど情報部局中心で徹底的に密かに行われるのが(国際的)陰謀だから、画策中の陰謀を予告、証明するのは大変難しい。が、過去に起こった陰謀は分かっている事も多い。そして、近年の分かっている陰謀から、現在進行中の「陰謀」を予測するやり方は、それなりに正しい有力なものとなろう。徹底して秘密裏に進行中である出来事を解明、予測するのは難しいから仮説にしかならないが、仮説は必要である。大きな悲劇を防ぐためには特に。

 イラクが今のように悲惨な戦国時代になったのは、アメリカの占領が原因とは、今や明白。占領後はアメリカでさえ手に余るようになっていた。そこへ、クルドにイスラム国だ。イラク戦争が、アメリカによる嘘の理由の大々的喧伝に世界が騙されて起こった事も、また今や明きらか。これは既に、証明された正真正銘の陰謀だった言える。

 次に、アメリカはシリアを攻めようとしてまたしても有志国連合を呼びかけたが、各国が尻込みして失敗に終わった。イラクの例があるので、世界がアメリカの口車に乗らなかったということだろう。湾岸戦争は国連が支持した。嘘の理由のイラク戦争は国連の反対もあって有志国でしかできなかった。そして今度のシリア攻撃は、有志国連合もできず、どっか1国が空爆に参加しただけである。つまり、アメリカをば「陰謀国家」と世界がどんどん見るに至ったということだろう。このことで、米国内部ではシリアについてこんな声が出ている。主として叫んでいるのはアメリカ国家周辺の戦争屋たちなのだろうが。
「オバマの弱腰が今を招いた」

 初めはアメリカだけでシリア空爆を始めたが、これはイスラム国に対してだそうで、反政府軍に対してはどうどうと武器を提供しているし、アメリカ自身がこの提供を世界に公言してもいる。これら一連のシリアへの行為も、陰に陽に陰謀がらみであることは明らかだろう。シリア国家を潰すために陰でどれほどの陰謀を働いているか、分かっているのは氷山のほんの一角だと考えた方がよい。ちなみに、アメリカの恨み重なる積年の敵・イランは、シリアと友好国同士なのだ。ここに、シリア問題最大の味噌があると僕は観てきた。これら全て、世界金融資本の石油独占事業に関わっていると、これは非常に大きな、壮大な陰謀ということでもあるのだろう。元世界銀行副総裁にしてノーベル経済学賞受賞者スティングリッツでも僕のこの陰謀解明には賛成してくれるはずだ。彼はここで何度も見てきたように、97年のアジア通貨危機という正真正銘の陰謀について、こんなことを語ってきたのであるから。
『「ゲームのルール作りとグローバル経済の運営を託された国際機関は、先進工業国の利益のため、もっと正確にいうなら先進国内の特定の利権(農業、石油大手など)のために働いている」と指摘し、「アジア諸国が健全な金融システムと適切な政策を保持していたにしても危機は発生しえた」と主張しました。
 この見方は、当初は少数意見でしたが、その後、J・パグワッティ、J・サックスのような新古典派経済学の主流部分にも同調者が広がりました』(伊藤正直著「金融危機は再びやってくる」)


 さらにまた、今年7月に起きたウクライナのマレーシア機撃墜事件もますます不可解なことになってきた。撃墜機の機器を分析したオランダ当局は、ミサイルによる撃墜だったとだけ発表した。ロシアはウクライナ軍兵士が発射したと主張してきたし、アメリカなどは親ロシア派軍がやったと述べてきた。そしてここに来て、ドイツ情報局が20日シュピーゲル誌でこんな複雑怪奇な事を語り始めたと言う。
「ウクライナ軍所有のロシア提供ブク地対空ミサイルを、親ロシア派軍がウクライナ軍から奪って発射した」
 どちらかが嘘を語っているわけであって、これもどちらかの陰謀を、さらに隠蔽する陰謀スピーチということになる。

 こうして、今の世界には陰謀などごろごろしているのであって、陰謀論などという言葉こそちゃんちゃらおかしい。陰謀の本来の語義「密かに企むはかりごと」だらけなのだから、むしろ、皆が過去に判明した陰謀をよーく覚えておいて、「あいつ、またやるぞ」と鵜の目鷹の目ぐらいでちょうど良いのである。これが9条平和主義者の取るべき道、やり方とさえ考える。
 そもそも、通貨危機や空売りなどの現代世界最大の商売が、違法、合法ごちゃごちゃの陰謀と言う面を持っている。新しい国際法が追いついていないのを良い事に、国際金融の陰謀やりたい放題の時代とも言えるのだ。あたかも、8時間労働法がない時代のイギリス炭鉱の10数時間労働と同様のもの、と観ている。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

独裁より悪い戦国時代  文科系

2014年10月20日 22時40分44秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
リビアなど「アラブの春」、そして「ウクライナ」、今度はまた「香港」。全部共通性があるような気がする。「民主革命」が起こって、国が無法状態のぐちゃぐちゃになり、戦国時代のようになってしまう。僕は全部誰かが工作してやってきたことと決め込んでいる。今朝の中日新聞にもこんな二つの記事があった。

 一つはカダフィが殺されてからのリビアの状況。見出しは「カダフィ大佐殺害3年 リビア『春』一転 内戦状態に悩む」。
「安全だった分だけ、カダフィ時代の方が良かった」と国民が反省しているのだそうだ。この記事の締めはこんな形だ。「リビアをはじめ中東各国では、アラブの春で独裁政権が消滅した後、社会が不安定化した例が多い」と。統治が無くなって内戦が起こり、命さえ危機にさらされているということだ。

 他方の記事は「香港」のこと。「中国、米に不快感伝達 香港デモ『運動支持するな』」という見出しになっている。
 なんでも、中国の外務省がケリー米国務長官との会談でこう述べたのだそうだ。
「中国は香港で起きている法治破壊の行為に断固反対している。米国は言動を慎み(民主派学生の)占拠運動を支持しないよう望む」
 記事の最後はこんな風に結ばれているが、この情勢の「世界的複雑さ」を示していると読んだ。
『外遊していた李克強首相は十八日、ロシアのテレビ局の取材に応じ「香港の情勢は日々変わっている。不安定な状況であっても外国の投資家の利益と財産は長期的に保障する」と語り、困惑した様子を隠さなかった。
 党機関誌・人民日報は十八日の評論で「香港の学生や市民の大部分は中央政府に反抗するつもりはない。しかし、占拠運動の組織者らをコントロールする黒幕がおり、香港独立を画策している」と主張した』

 香港が無政府・内戦状態になる事はあるまいが、黒幕がいる事は間違いないだろう。そして、黒幕がいるとしたらリビアやウクライナと一緒だ。ウクライナの旅客機撃墜は、未だに真犯人が分かっていない。つまり、陰謀の可能性大である。フライトレコーダーだったかはオランダが持っていき既に解析が終わっているのだから、初めに喧伝されたようにロシアが犯人と分かっていればとっくにそう発表されたはずだ。


 なお、僕が国際問題をここに多く書く理由は、こういうことです。昨日の佐々木毅氏の記事とか、一昨日のバブル屋石油の事とかのように。
 国際金融資本が跋扈して作っているこのグローバリズム時代に入ってからは、一国の政治さえ国内だけではもう変えられない時代になっているのではないかと。リビア、ウクライナだけではなく、香港がらみの中国でも、上のような事が起こっています。そもそも、現在の世界の諸不幸の黒幕である国際金融資本の規制という視点がなければ、民主主義目指して世界が少しも進んでいけないのではないかと、そんな積もりです。


コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新聞の片隅に載ったニュースから(172)     大西五郎

2014年10月19日 19時08分08秒 | Weblog
女性3閣僚 靖国参拝(14.10.19 中日新聞)

高市早苗総務相、山谷えり子国家公安委員長、有村治子女性活躍担当相の三閣僚は十八日、秋季例大祭に合わせて東京・九段北の靖国神社に参拝した。十七~二十日の例大祭中に第二次安倍内閣の閣僚が参拝したのは初めて。岸田文雄外相ら主要閣僚は参拝を見送る。
中韓両国は、東京裁判のA級戦犯が合祀されているなどとして靖国神社への閣僚参拝に反対。安倍晋三首相が17日、秋季例大祭に合わせ「真榊(まさがき)」と呼ばれる供物を奉納したことにも反発している。
参拝後、高市氏は記者団に「国策に殉じ、国の存立を守ってくださった方に感謝と哀悼の誠をささげた。(中韓との)外交関係になるような性質のものではない」と述べた。山谷氏も「国のために尊い命をささげたみ霊に感謝の誠をささげた」と語り、有村氏は「国民の一人として参拝させてもらった。他国に『参拝せよ』とか『参拝するな』と言われる話ではない」と述べた。
閣僚の靖国参拝をめぐり、公明党は日中首脳会談実現に向けた機運に「水を差すのは避けるべきだ」(山口那津男代表)と自制を求めていた。
公明党幹部は十八日、「十一月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で中韓両国の首脳会談を実現するため、みんなが汗を流していることを閣僚として自覚してほしい」と不快感を示した。自民党幹部も「タイミングが悪い」と語り、外交に悪影響を及ぼすとの懸念を示した。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

高市総務相の「国策に殉じ、国の存立を守ってくださった方に感謝と哀悼の誠を捧げた」という説明は納得がいきません。国の指導者(政治家と軍部首脳)が誤った国策を立て、多くの国民がその国策によって軍隊に駆り立てられ、戦場で命を失いました。靖国神社はその死を美化し、賞揚する施設です。
また高市氏は「(中韓との)外交関係になるようなものではない」と述べ、有村女性活躍担当相も「他国に『参拝せよ』とか『参拝するな』と言われる話ではない」と言いますが、閣僚として靖国参拝が持っている問題点を理解していないと云えます。自国に他国の軍隊が攻め込んできて、多くの国民が犠牲になった。それなのに、その戦争指導者を神として祀る神社に閣僚が参拝するということは、その国から見れば、今も日本が侵略を正当化していると受け取ることになります。まさに歴史認識の問題なのです。
先日の内閣改造で5人の女性が入閣しましたが、靖国神社に参拝した3人と名前入りの団扇を選挙区で配ったことが問題になっている松島みどり法相の4人は保守的というよりは右翼的というほうに近いとされる日本会議のメンバーです。安倍首相の政治信条に近いとされています。首相への忠義立てに靖国神社参拝を行なったようにも思えますが、首相に媚びることが日本の国益を損なうことになることを考えてほしいと思います。
                                            大西 五郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グローバル化で世界の公に暗雲   文科系

2014年10月19日 13時39分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 本日の中日新聞4面「言論」欄に「グローバル化にかかる暗雲」という題名で、佐々木毅東京大名誉教授が投稿している。内容はこういったものだ。佐々木氏がここで言う「暗雲」は、具体的には次の三つ(もしくは後で述べるように四つ)を指している。

 民間旅客機が撃ち落とされても後始末もちゃんとできずより複雑になったウクライナ問題。
 西アフリカに端を発したエボラ出血熱の管理に失敗した事。
「イスラム国」と称するテロ集団が台頭して世界の若者を集めているところから来るテロリズムの国際的拡大への恐れ、である。
 そして今ひとつ別枠で指摘しているのがこれであり、続いてこの暗雲の背景をこのように考察してみせる。
『市場はこうした事態に神経質に反応しているが市場自体、この間中央銀行の異次元緩和によって供給された膨大なマネーを抱え、その暴走が起こっても不思議はない環境にある。特に米国の国際問題への非関与的スタンスが国際的ガバナンスのリーダー不在状況をもたらしつつある事は否定できない。実際、米国の政治は「動かない政治」に陥りつつある』
 この投稿の末尾は、こう結ばれている。
『これはグローバル化と「小さな政府」というセットが招いた自業自得とも言える』

 この佐々木毅氏の論考は、最近ここでよく引用してきた元世界銀行副総裁・ノーベル経済学賞受賞者、ジョセフ・スティングリッツの警告と、僕にはダブって見えて仕方なかった。97年のアジア通貨危機の発端となったタイ・バーツ暴落を、後でより深く研究、反省して述懐したこの言葉である。
『「ゲームのルール作りとグローバル経済の運営を託された国際機関は、先進工業国の利益のため、もっと正確にいうなら先進国内の特定の利権(農業、石油大手など)のために働いている」と指摘し、「アジア諸国が健全な金融システムと適切な政策を保持していたにしても危機は発生しえた」と主張しました』(岩波ブックレット、伊藤正直・東京大学大学院経済学研究科教授著「金融危機は再びやってくる」)

 この二つの文章を並べて現世界を観れば、こういうことにしかならないと思う。先進工業国、その中の特定の利権(農業、石油大手など)のためだけにしか国際機関が動かなくなったことによって、グローバルガバナンスが危機を迎え、崩壊しかけているのであると。「小さな政府」が動かす「小さな」国連などが、この特定の利権のために働いているだけなのだから、なおさらのことだとも言えよう。国家からばかりではなく、世界からも公というものがどんどん消滅しているということでもあろう。1%に都合の良い規制緩和だけが横行するわけだ。

 この対極の鬼子として、最近コメントした先進国失業率の数字をあげてみたい。
『他国の失業率は自国と同じ意味 2014-10-18 14:53:57
 この国際経済競争時代では、他国の失業率は自国のそれと一緒。それだけ世界的に購買力が消えていて、景気が悪いという事と結びつくのである。だからこそ、上の他国の数字を日本にも広めたい。改めて中日新聞の資料を書きますが、25歳以下の失業率と一般失業率が以下の数字でした。若者の未来は地球の未来。こんなに未来がないという事で、大変な時代だと思います。こんなに豊かな社会なのに、この不条理!

ギリシャ 62.5%、27%
スペイン 56.4%、26.8%
イタリア 40.5%、12%
フランス 26.5%、11% 』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バブル調整?と石油確認埋蔵量ベスト10国のこと  文科系

2014年10月17日 16時16分40秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 日米欧と一斉に株価が下落し、ドルが揺れ動いている。4月消費税値上げ以来のアベノミクスなどは論外として、欧州はウクライナ・ロシア関係が関わって落ちてきたと言われている。アメリカはエボラが問題だとされているらしいが、近頃言われてきたほどの「アメリカ好調」なんて実はスピーチに過ぎず、存在しないに等しかったのだなどとも言われ始めた。あんな借金大国に、世界経済をリードする力などあるわけがないなどと思うのは、素人の浅はかさだろうか。原油価格も著しく下がっている。

 いずれにせよ、政府がその国諸株式など総金額で見た場合に筆頭大株主にならざるをえないという「おかしなおかしな『金融緩和』株バブル時代」には、どこかで調整しなければまた「リーマンショック」という事なのである。そしてそのたびに、軟着陸できるのかリーマンのような国家資金投入の「社会主義的救済政策」かで諸国家が大騒ぎになるのだ。何でこんな馬鹿げたくり返し行事が、諸国民本位に正しく規制できないのか。生活保護費(基準)も下げられ、高齢者対策などもどんどん値切られているのに、こんな違法な金食い虫の張本人たちは個人としてはいち早く食い逃げしているのであろうから、腹が立って仕方ない。

 因みに、こんな時にはとばかりに、ブリティシュ・ペトロリウム社が確認している原油埋蔵量ベスト10国を覗いてみた。上記のようなこれらの先進国国際金融が最も深く関わっている商品が原油と穀物だからである。これは何も僕が言っている事ではなく、元世界銀行副総裁・ノーベル経済学賞受賞者、ジョセフ・スティングリッツがアジア通貨危機を後でより深く研究、反省してこう述べたその言葉による。
『「ゲームのルール作りとグローバル経済の運営を託された国際機関は、先進工業国の利益のため、もっと正確にいうなら先進国内の特定の利権(農業、石油大手など)のために働いている」と指摘し、「アジア諸国が健全な金融システムと適切な政策を保持していたにしても危機は発生しえた」と主張しました』(岩波ブックレット、伊藤正直・東京大学大学院経済学研究科教授著「金融危機は再びやってくる」)

 こんなわけで、金融がダメになるたびに現物商品かつ先物など証券化商品にもなる石油(世界)に何かが起こるように思うのである。埋蔵量世界10位を観ていくといくつかのことに気付く。先ず第1に近頃なにかアメリカがらみでもめている国が多いこと。ここ十年で確認埋蔵量第1位に問題なく躍り出て来たベネズエラ。4、5位のイラン、イラク。8、9位にいるのがロシアとリビアである。これらは間違いなくアメリカが強引すぎるやり方も含めて手を出し続けてきた国と言える。リビアのカダフィ独裁は崩したけれど、君主制の国が多いのも目立つ。2位サウジ、6位クゥエート、7位UAEなどだが、親米国家なのだろう。近年新たにダントツトップに躍り出たベネズエラと、その半分を超えるほどの埋蔵量が確認されている4位のイラン(サウジの確認量はベネズエラに近く、3位カナダはイランに近い)とが、「毅然とした独立国」のままで済んでいくはずがないなどと思うのは、世界を斜めに見てきた僕の著しい偏見だろうか。ちなみにイランは、サウジ、クゥエート、UAEなどの国王制から民主制度に替わった国である。こんなイランに比べて、王政の国の方がアメリカとしては扱いやすいという事だろうと、僕はずーっと観てきた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「よたよたランナーの手記」(71) 嬉しい「再スタート」  文科系

2014年10月17日 04時33分32秒 | 文芸作品
 16日木曜日、30分を各4.4キロと4.5キロで1時間計8.9キロまで行った。長い故障明けの9月13日8.8キロを超えて、手帳を調べたらこれより上は右アキレス腱痛前の本年5月ほどに遡ると分かった。心臓病による3年のブランク後の近年最高1時間走が本年3月15日の9.85キロなのだが、このピークに向かいつつあった段階では去年12月12日9.05キロに匹敵する時点だななどとも振り返っていたもの。これからじっくりしっかりと前進のための僕の知識を動員して科学的に進んでいけば、そしてそれが故障もなく上手く行けば、3~4ヶ月後に1時間で10キロ近くまでいくという計算になる。が、その後1年近くの老化、衰えもあるだろうし、果たしてどうなるか。逆に考えてみれば、この回復の度合いによって、この1年ほどの老化がきっちりと分かるということ、自分でも興味津々なのだ。

 ちなみ16日は、心拍数が相変わらず速度と平行せずにばらばらな点があったから、まだまだ心肺機能が種々の長い故障、体調不十分・トレーニング不足から回復できていないことは確かなようだ。ただ、1ヶ月ぶりでやった14日に続く1時間走2回目の疲れがこの程度ならば、再スタートがまたまた一歩進んだと実感している。

 顔や吐息をもっともっと死にそうにさせるかも知れないが最高速度を何回か深化させつつ、我がランを日々ちょっとずつでも鮮やかに更新していきたいと一応は目論んでいる。無理せず、ぼつぼつとでも良いのだから。ブランク後この2年ほどで年寄りトレーニングのいろんな知恵も蓄積されたことだし、案外上手く行くような気もしている。1時間10キロ! 59歳からランニング入門をした僕の、心臓カテーテル手術前後3年ブランク以降にラン再開を果たして約2年の間の夢になったことだ。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アギーレジャパン(13) ブラジル戦前半の数字から  文科系

2014年10月16日 08時51分59秒 | スポーツ
 ブラジル戦については、例によって0対4という結果だけに驚いてなのだろうが、独断的戦評もずいぶん世に喧伝されている。大マスコミなどでも「ブラジル戦を選手選考に使うなんて」という批判も多かった。これも今は独断の一種なのだと言っておく。ちなみに独断とは、例えば広辞苑によるこういう内容で使っているつもりだ。
「それほどの根拠もなく。自己の判断を下すこと。また、その判断」

 さて、正しい観察、特にその資料から見れば、あの闘いの前半は実に立派なものであった。アギーレも「前半は良かったが、2点目を取られてから崩れた」と述懐したが、この言葉は完全に正しいと思ったものだ。僕も、アギーレが重視するボールへの寄せの厳しさにつき前半終了直後にそう判断していただけではなく、正にアギーレのこの言葉自身を資料でもって検証してくれたマスコミもある。サッカーマガジン・ゾーン・ウェブに一連のこんな数字があった。これは僕の観察にも合致したものだったと言う意味で、我が意を得たりと読んだものだ。サッカー評論をきちんとやるって、難しいことだと再認識したもの。読売が大々的意識的にやっているように、「昔の名選手です」というだけで良い戦評ができるなどというものではとうていないことは確かなようだ。

『 試合終了後アギーレ監督は、「前半は非常に良い形が出来た。同点に追いつけるところもあった。後半相手に2点目を取られて崩れてしまった」とコメントしていた。
 本当だろうか。次戦に向けた改善は正確な現状分析から始まる。この試合の前半が本当に良かったのか? アギーレジャパンの方向性は見えてきたのか? データからその方向性を眺めてみたい。

 この試合のボール保持率はブラジル60.6%対日本39.4%だ。前半に限って言えばブラジル67%対日本33%、パスの本数(成功率)はブラジル325(88%)本対日本180本(76.7%)とほぼブラジルがゲームを支配していた。
 しかし日本が上回ったデータもいくつかある。シュート数はブラジル5本対日本6本、流れの中からのクロスボールはブラジル3本対日本9本、Duels(フィフティ・フィフティのボールの奪い合いのデータ)は日本の31勝23敗だった。

 格上のブラジル相手にボールを持たれても仕方がない。しかし奪ったボールをなるべく効率よく攻撃に繋げたいという意図であれば、その目的はある程度達成できたかもしれない。
 ブラジルがシュート1本を打つために要したパス(実際に通ったパス数/シュート)は57本。対する日本は23本だった。また、1本のクロスを上げるのに要したパスはブラジル95本に対して日本が15本と、これも圧倒的に日本代表の方が効率が良かった。Duelsの勝率が高く、クロス、シュートというチャンスメーキングを少ない手数で達成できたのだからアギーレ監督の感じたこと、それを言葉にしたコメントは正しかったと言える。』

 もちろん、この後のこの記事は、ゲームの問題点を挙げていく。将来が見えてきたかどうかなどという観点からのことだ。例えばこんな風に。
『 では、このサッカーを成熟させていけば日本代表は強くなり、ワールドカップベスト8という目標が達成できるのだろうか。どうしてもそうは思えないというのが正直な感想だ。
 アギーレ監督は前半追いつくことが出来たと述べていた。サッカーである以上あらゆる可能性は否定できないが、どうしても今の延長線上に世界的な大会で欧州や南米の強豪チームに勝てるチーム作りという絵が見えてこない。それが見えてこない理由を次の「絵」が説明してくれるはずだ』

 ところで、当面の目標、問題は、4年後もさりながら、アジアカップなのだ。アギーレもそのための選手探しが今は第1と述べてきたのだから。そうであればこそ、このゲーム先発7人にJリーグ勢を使っている意義が限りなく大きいと思う。そのうち、既に外国勢に慣れている森重はともかかく、小林、森岡、柴崎、田口、太田、塩谷にはもの凄い財産になったことだろう。それもアジアカップに向けた当面数ヶ月の目標として。この陣営で曲がりなりにも前半の闘いは上のマガジンゾーンで拾われたような数字をあげたことでもあるし、アジアカップに向けて当面の選手たちにとてつもない目標ができたはずなのである。太田、柴崎などを筆頭に、彼らは異口同音にこう語っていた。
「確かに、競り合いで飛び込みも速いし、未知の長い足も出てくるなど冷厳な事実を見せつけられたが、通用した所も多かった」
 
 なお、アギーレは攻撃はまだ本格的には教えていないし、個人目標、指示もほとんど与えてはいないと聞く。守備のやり方を中心に、チームとしてのやり方、指示を与えてきただけのようだ。当然のことと思う。選手選考が第1ならば、チーム戦略を個人がどう消化するかを観る方が選手選考の重大な資料になるからである。そしてアジアカップはと言えば、日本が苦手なボール奪取さえしっかりしていれば、見通しは立つのだから。さらにまた、こういう中期目標にブラジル戦を使うやり方は当然あって良いと思うし、その意味で彼は非常に賢い人なのだろうと僕は観察をしている。日本人に合うかどうかなど、彼の代表監督としての当否はまだ分からないが、目標目指してという意味では、ザックよりも賢いし、野心的だと観た。ザックは最終段階に入る頃に、ボール奪取組織と繋ぎ攻撃との兼ね合いを選手の言うまま繋ぎに引きずられることが多かったという悔いが、僕には鮮やか過ぎた。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする