九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

悩める都議選www 1970

2017年06月30日 19時15分58秒 | Weblog
というわけであと二日。このハゲー豊田と稲田自衛隊からヨロシク自民党とちっとも都民ファーストじゃない金喰い虫の罰ゲームにけりがつく。
その他は問題外 笑 小池都知事選で散々笑わせてもらったのでお腹一杯。
選挙後の民進党はどうなるんだろうね。壊滅的に議席減らしたら党首交代も内部から出てくるか。それとも幹事長交代でしのぐか。
民進党や野党が駄目なのは、誰が今の自民党、安倍政権を支持してるのか、まるで分かってないことなんだよな。同じことは反安倍を掲げる連中にも共通する。
自民党、安倍政権支持率が50%を超える、或いは半数近くあるのは、何も考え方が右に偏った人間が強烈に支持してるからじゃない。むしろそんな偏ってるのは一握りだろう。
支持してる人間の殆どはどっちでもいい無党派層だから。出来るだけ政治が下手打たないで落ち着いてればまあいいよと考える人間が支持をしている。
これには前の民主党政権の盛大な失敗が大きく寄与してるだろう。
で、こんな支持層に向かって反安倍をデカイ声で言ったって届くわけがない 笑
そのデカイ声の中身の品の無さを聞かされるだけで、やっぱりあっちは駄目だなになる。
連舫が叫べば叫ぶほどうんざりするんだよ。
安倍独裁ってのも同じ。
選挙で入れてる人間が過半数いるわけ。日本はデモも出来る。ネットには自由に罵詈雑言をいくらでも書ける。韓国では前大統領の時日本の新聞が書いた記事で記者が逮捕されたが、この国は首相の悪い話を海外の記者が記事にしても逮捕されることもない。
そして、選挙で投票権もある。
そうやって支持を集めた政党に独裁独裁言ってもね。
もう少し過半数の無党派層を穏やかに取り込むような戦術を考えない限り、無理だよ。
まるっきり届かない。

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ともちん問題、共謀罪内閣   文科系

2017年06月30日 02時40分17秒 | 国内政治・経済・社会問題
 ともちんこと、現防衛相は犯罪者である。国家公務員法違反が万人の目に明白に示された悪質な犯罪者。しかも、口先だけで謝って済むとも考えているやに見えて何の反省もないという意味でさらに悪質なこのお方が、弁護士であるという。

 かてて加えて、これほどはっきりとした犯罪者を現内閣は続投させると決めたという。これは、れっきとした共謀罪ではないのか。内閣による共謀罪。閣議決定(討論)そのものが確信犯的共謀罪って、何と恐ろしい国家なのだろう!
 これでは、国家公務員全てが、「自民党に投票して」と叫び回っても済むことになってしまう。そして、ばれたら「ご免」で済んで、罷免無しにしようというのが、自公内閣。というように、「国家公務員の使いっぱ政策」という大変な共謀が現在日本で進行中なのである。現在既に横行している「忖度」などとは比較にならぬ悪辣の極みと言える。

 東京都民は、こんな恐ろしい内閣には断固鉄槌を加えるべきであろう。こんな共謀に加わっている公明党とともに。
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官製株価!   文科系

2017年06月30日 01時47分54秒 | 国内政治・経済・社会問題
 株価2万円などと騒いでいるが、とんでもない官製株価という事実を示す数字が世に出ている。日経の記事からなのだが、「主要投資家日本株保有額」という数字である。上場投資信託に入っている投資額で多い方から8番目までの投資家と金額がこのようになっている。
日本の年金基金 36・0兆円、
米ブラックロック 17・6兆円、
日銀 17・1兆円、
野村アセットマネイジメント 13・1兆円、
アセットマネイジメントONE 10・2兆円、
米バンガード・グループ 10・0兆円、
日本生命 7・0兆円、
ノルウエー年金基金 6・5兆円、

 実際に売り買いをするのは信託銀行だが、どこかが割安になればすぐに買いというやりかたで、世界各国でも珍しいほどに中央銀行(日銀)の金をどんどんつぎ込んできたということ。こうして、日銀は既に上場企業4社に1社の大株主になっている。日銀投資額の2倍以上になるGPIFと合わせれば、完全な官製株価と見るしかない現状である。何が「日経平均2万円」か。自由主義経済というよりも社会主義経済である。そして、企業実績に関係ないこんな投資を続けていれば、旧社会主義国のように日本企業が腐っていくと識者に指摘されて既に久しいのである。腐った会社にも投資を続ければ、この投資という泥沼から抜け出すことが至難になっていく理屈である。アベ内閣が黒田日銀総裁を説得してこんな禁じ手に手を染めてきたわけであるが、末は大悲劇という蟻地獄のではないのか。いつかは、日本銀行券の信用大失墜! いや、そうなれば、世界中の銀行券が連鎖的に信用大失墜!
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日曜日は都議選 1970

2017年06月30日 00時11分34秒 | Weblog
まあ今回の都議選ほど悩ましいのは無いねwww
一応は自民か都民ファーストの2択なんだが、工作員なんでw、より酷くないはどっちかを考える罰ゲームのような選挙だな。
市場と五輪のことを考えるならば自民。
それ以外なら都民ファーストって感じで考えてる人間が私の周りには多数いる。
小池知事は完全に失敗したね。まさか築地を都で再開発なんてアホな話をぶちあげるとは思わなかった。最大で1兆だよ。都の負担は 笑 都民税だから。笑うしかない。
自民も自民で相変わらず失言や暴言でシラケさせる。
あの防衛大臣は早く馘にしろよ。あれよりマシなのはいるだろう。
こういうときにまともな野党があると助かるのだが 笑
問題外だからな。困るんだよね。
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於韓国、中東、ベネズエラの、米戦略綻び   文科系

2017年06月28日 16時04分44秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 標記の問題を、日本のすぐ明日を考えてみる為にこそ重要なこととして、報告しつつ考えてみたい。

① 韓国の新大統領が、トランプ大統領の受け入れられない通告、態度表明をするようだ。中国と北への融和策のことである。こういう表明の背景は意外に根深いものと愚考してきた。
 なんせこの大統領はまず、国民8割の支持を背景にしている。すると北に対しては、以下のように「韓国国民として北を大事にせざるを得ない」その心根が日米には全く分からないことになる。
 韓国映画を見ても分かる通りに、朝鮮民族は先祖、親戚をとても大事にする。日本人が盆に先祖墓参りをするのと同類のような習慣が残っている日中に比べても、朝鮮民族はこれがずっと根深く、強い。こういう民族が1950年に住んでいた国を南北に引き裂かれたのである。丁度日本中部地方の真ん中に線を引いて、相互往来禁止とされたらどうだろうかと、考えてみたらよい。「北にチチハハがいる」の対局は、「南には、コ、マゴがいる。永久に会えないのか?」だろうし、「南の先祖伝来の墓には行けないのだ」に対しては、「孫は俺の墓にさえもずっと来てくれないのか?」となる。文大統領がトランプにこう言いたいというのは極めて自然な声なのだと思う。
『核やミサイルを中止すれば、米韓合同演習は縮小する』
『THAAD配備は、なるべく遅らせたい』
 こんな民族伝統に抗ってそもそも、アメリカは勝てると思っているのか? とすると、日本の対中韓政策も再チェックが必要なのではないか。

 中国に対してはこうである。韓国も、90年代のアジア通貨危機と、08年のリーマンショックなどで大打撃を受けている。いずれも日米投資銀行に詐欺同然の目にあったということである。だからこそ、中国寄りになっていったのである。それを今から取り返すのは、容易ならざる難事業というべきだろう。アメリカの総本山、トランプ政権の頭脳、ゴールドマンなどの金融資本がすっかり信頼を無くしたということである。


② 中東では、カタールが、イラン・シリアに続いてアメリカの「鬼子」になり始めた。サウジ初め湾岸産油国とアメリカとの鬼子なのである。理由の一つは、イラン・カタール間の世界最大級海底油田開発含みのようだし、今一つは、トルコとカタールの親密関係を問題にしているようだ。湾岸諸国やアメリカと、現在のトルコとの関係がぎくしゃくしている事から来ているのである。そしてサウジなどは何よりも、カタールの「アルジャジーラ放送閉鎖」も要求している。このことについて識者がこう解説しているのを聞いたことがある。「イギリスにBBCを閉鎖せよと通告したら、どんなことになるか考えてみろ?」
 この問題、まだまだ分からないことが多いが、シリア情勢と同じで、アメリカ永年の「イラン包囲」の綻びの一つと言えるのは確かだ。


③ ベネズエラ経済、政権支持率が今年に入って持ち直し始めたようだ。政権支持率は、近年最低であった昨年12月の数字から、この4月には倍になったという調査結果が出た。13年チャベス死後に始まったアメリカによるベネズエラ兵糧攻めが国民に知られ、綻び始めたということだ。今年になって石油輸出収入が増えてきて、生活保護費などが行き渡り始めたということだから、当然の成り行きであると僕は思う。
 この国は石油収入をサウジなどと違って、まず国民のために使ってきた。イランも同じであって、世界石油資本に目の敵にされる所だろう。ちなみに何度も言うが、ベネズエラとイランは、石油埋蔵量の世界1位と4位である。さらにまた、地中奥深くのシェールガス由来原油に比べれば、普通の原油はまだまだ値が安い。国際競争力にも勝るのである。

 さて、このベネズエラの国家憲法は、5権分立とよく言われる。普通の三権に、市民擁護権、選挙管理権を加えた5権である。その政権を引きずり倒そうと暴力デモを敢行している野党勢力の3議席を、司法権の頂点、最高裁判所が無効と判定してもなお居座っているなどの問題を巡っても、紛糾が続いている。
 アメリカが手を引けば間もなくベネズエラは静まるはずだというのは、ブラジルの現「傀儡」政権と同じ事だと思う。南米におけるアメリカの策動に対しても、諸国民はいずれ対策慣れしていくことだろう。ネットもどんどん普及していくだろうし。

 
④ これらに対する日本政府の望ましい(と拙考する)態度について一言。はっきりと綻び始めたトランプ米泥舟に乗り続けることは、今や誰の目にも愚の骨頂。アメリカよりもお隣の中韓への輸出の方が現にはるかに多いのだし、見通しもない原子力発電よりも、綺麗にする技術を持った石油エネルギーを再生可能エネルギー戦略の代替えにするような戦略で行けば良いではないか。アメリカに強制中止させられた昔の出光のような対イラン石油折衝を再開すべきである。ベネズエラにも話を持って行けば、喜んで応じてくれるだろう。これらの戦略をアメリカに止められて、その分「応分の戦力負担を!」などと言われ続けるその間は、日本の膨大すぎる不安定雇用者が救われる時はアメリカ同様に来ないし、日本一人当たりGDPも30位程度のままにとどまるだろう。国連を無視するアメリカの「世界裁判官・警察官戦略」に付き合うのは、今や馬鹿馬鹿しいだけである。
  
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掌編小説  「朋ありて遠方より来たる」    文科系

2017年06月27日 08時35分34秒 | 文芸作品
「何言ってるの、Tさん!? 君ほど『認められたい』が強い人も少ないと見たが……」
 Sから急に強い声が吐き出されたのは、僕が彼の作品批評でこう触れた時だった。
「Sさんの随筆や小説にも、キーワードとしてよく出てくる言葉だけど、これは良くないよ。ちょっとちがう。『同人誌などそもそも物を書くって、他人に認めてもらいたいから』」

 対する僕の応えも強い調子に変わって来るが、もう一人のKもいつもの微笑みで身を乗り出して来たなと、目の端に留める程度の余裕は持っていた。というのは、これが、どうしても説明仕切ろうと考え抜いてきた今日の話の最大焦点だったからだ。ここは都心のある酒場で、最近知り合った三つの同人誌それぞれの代表のような男性三人が互いの作品批評を目的に申し合わせた飲み会なのである。Sの著作に多いこの言わば「承認欲求」論こそ、僕がここに向けて最大焦点の一つと構えてきたことだった。
 
「ただの『承認欲求』を君は人生の本質のように語るけど、ただそれだけのことなら人生の目的なんかになるはずがない。こう考えてみたらいい。あらゆる読者相手に『承認欲求』を重視したら、どんな作品ができる? 僕がそういう作品からは最も遠い書き手だって、これは君にも分かってるはずだ!」

 とそう応えて準備した三枚一綴りを二人に手渡した。昔同人誌に載せた原稿用紙十枚程度の「僕の小説方法論」のコピーである。テーマ、構成、表現と三部構成の「テーマ」の中からごく短い一節を読み上げる。
〈人生で本当に大切なものは、押し詰めて言えばそう多くはない。…… 例え一~二%の読者相手でも。僕はそういう事柄を作品にしたい〉
「Sさんがそう語るのは、例えば、僕が自分の政治ブログにランニング、ギターなどの随筆までだしているからなのだろう。そこに「承認欲求」をまず見るのは、曲解だよ。僕は四十五歳頃から、活動年齢を長くしたいということと、何か一つ『音楽』活動とを思い立った。これらは、五十歳過ぎて準備した同人誌活動やその後のブログと並べて、ただ一度の人生を大事にしたいと色々考え、努力してきた結果なんだ。自分に大切な活動を同志と語り合いたいと思うのはこれまた自然な話。もともと少数の読者しか当てにしていず、売るための作品でもないのだから、敢えて文句を言う方がおかしいと思う」
 ここで、Sは黙った。「ごく少数相手に書く」という力点が応えたようだ。Kは、相変わらず身を乗り出している。「こういう話自身をしあえる人がそもそもほとんどいない」とは、さっきSの口をついて出たばかりの言葉でもあった。

「もう一つ聴くけど今年の同人誌に僕が書いた『金融世界支配の歴史、現状』は、多くの人が自ら進んで読む作品だと考える? そして、君はあれをどう評価する?」
「そうだな、原稿用紙五〇枚のあーいう経済論文を読み切ろうと臨む人はごくごく少数だろう。内容は、読んだことがないような広がりを有していて、多分世界の本質的なことの一つと読んだよ」
 僕の目をしっかりと見詰めて一種厳粛な表情で彼が語ったと、僕には受け取れたものだ。

 この夜の飲み会は、二、三次会のカラオケ、喫茶店までと、合計六時間を超えた。「朋ありて遠方より来たる。また、楽しからずや」。人生最大の充実した一時だろう。
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随筆紹介  お喋り家電と、ご老体    文科系

2017年06月26日 11時24分03秒 | 文芸作品
 随筆「お喋り家電と、ご老体」 H・Sさんの作品です


 最新の電気炊飯器を買った。「ご飯が炊きあがりました。ほぐしてください」と喋る。そばにいた夫が「はい、はい、わかりました」と、炊飯器の命令に従い、いそいそとご飯をほぐしだした。その姿を見ながら、最新家電のお喋りに日頃は台所の事に疎い夫が即反応したことに大いに驚き、その威力を知らされた。
 そういえば、このお喋り機能に従い、毎日夫が動かされている機械が、家の中に存在していたことに、はたと気づいた。それは湯沸かし器で沸かすお風呂だ。風呂掃除と風呂焚きは夫がやっている。それ故か機械のお喋りに、私は鈍感になっていたようだ。

 風呂掃除の後風呂桶の栓を確実に押し込んで湯沸器の運転ボタンを押せば、「お湯張りをします」と、機械が喋り自動でお湯が沸く。「あと、5分ほどでお風呂に入れます」と言う機械のお喋りに案内された夫が風呂に入るために衣服を脱ぎ始める。実に素直に行動している。「お風呂が沸きました」と、知らされるころには風呂の前に夫は到着。蓋を取るという塩梅だ。
 二月のある日、「お湯張りをします」と、機械が喋った。それからあと機械は一言も喋らなかったが、沸いているはずの時間だからと、夫は衣服を脱ぎ、すっぽんぽんで風呂桶の前に立ち風呂の蓋を取った。「あれー」、風呂桶は空っぽのままだった。夫が風呂の栓をするのを忘れ、湯沸かし器の自動運転ボタンを押したようだ。
 湯沸器は「風呂桶の栓が外れていますのでお湯張りが出来ません」とは喋ってくれなかったが、危険を感じた機械が勝手に運転を中止、空焚きを防ぐ構造になっているらしく、大ごとにはならなかった。
 それにしても真冬のすっぽんぽんはよほど体にきつかったのか、それ以後夫は、風呂釜を洗い終えると、栓を差し込んで蓋を数センチ開けておくようになり、湯沸器の運転ボタンを押す前に風呂桶の栓が差し込んであるかどうかを確認するようになった。私も炊飯器にお米の仕掛け忘れをするようになってきた。

 どんなに便利な機械が登場しても、仕事をしてもらうためには、人間の方が完璧な準備をしないといけないようだ。そこでご老体は考えた。こちらから家電に対して声かけをしよう。炊飯器なら「米、水、OK、炊飯準備完了。美味しいご飯をお願いします」とご挨拶。湯沸器なら「風呂桶の掃除完了。風呂栓の差し込みもOK」という具合に。ご老体である自分に対してきちんとやったよと確信が持てることが大事なので、自分に言い聞かせる。こうすれば、少なくとも現今の様な抜け落ちの数は減るのではないかと。

 人間なら多少の融通は利くものだが、機械はそれが出来ない代物だから、致し方がないと、思うのである。
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平和憲法のゆくえは…  KEN

2017年06月25日 19時21分24秒 | Weblog

6月23日、 沖縄全戦没者追悼式の生中継をNHKテレビで見ました。
私を引きつけたのは、地元の女子高生が朗読した「平和の詩」でした。
自作とはいえ、かなり長い詩を、しっかり未来を見すえるような眼差しで
よどみなく朗読。平和を希求する沖縄県民の強い思いが伝わってきました。
しかし、現行憲法施行70年を迎え、改憲の動きが加速しているようです。

憲法九条の発案者をめぐって、改憲に熱心な安部政権は「アメリカの押し付け」と云っています。これに対して、当時の首相、幣原(しではら) 喜重郎が発案者である とする説があります。

幣原説の根拠の一つになっているのが、所謂「平野文書」である事はうっすらと知っていましたが、元岐阜県知事の平野三郎氏だったとは、知りませんでした。
もう30年も前のことになりますが、私は晩年の平野三郎氏のご自宅(東京世田谷)に取材のため訪れています。
何の取材だったか、どうしても、思い出せませんが、憲法の件でなかったことだけは確かです。帰りぎわに、最近、出版したという自著を頂戴しました。
「昭和を支えた天皇物語」(すばる書房・昭和61年)。
今になって、この本を読んでいますが、私には意外な事ばかりです。
岐阜県郡上郡八幡町(現、郡上市)の大きな造り酒屋に生まれた平野氏は昭和初期、慶応大学在学中に共産党に入党、治安維持法違反で投獄されています。その彼がどうして、天皇について書こうとしたのか、動機を語っています。
「戦後、幣原喜重郎の秘書官となり、氏が憲法作りに精魂を傾けていた姿に直接触れ、間接的に天皇の人となりを知るに及び、次第に畏敬の念を深くしていた。特に、憲法の成立の過程で天皇の果たされた役割が、あずかって極めて大であったことを知った時、私は天皇の大きさ強さ、そしてその純粋なお人柄にうたれた。」
平野三郎氏は、衆議院議員を五期、更に岐阜県知事を三期つとめ、天皇に何回か お会いしている間に、その人となりに直接触れて、すっかり天皇の虜になったと書いて います。
平野三郎氏は衆議院議員時代、幣原喜重郎から強い影響を受けたものと思われます。
彼は昭和39年、政府の憲法調査会に「幣原先生から聴取した戦争放棄条等の生まれた事情について」という報告書を提出しています。これが「平野文書」と云われるもので、公開されています。憲法九条の発案者が幣原氏であるとしているのですが、平野氏が晩年に書いた「昭和を支えた天皇物語」では、幣原説を補足して「源泉は天皇である」「日米合作」とも云っています。

私にとっては、憲法九条の発案者が誰であってもよいのです。少年時代、今の憲法が発布されて「戦争放棄」という言葉にどれだけ希望をもらったことか。皆んな食べるものにも事欠きながら、これできっと、平和な時代になって、日々の暮らしも良くなるものと信じて懸命に働いてきたのです。

この平和憲法が今、揺れています。恐ろしいことです。

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随筆  薄汚れたわが国     文科系

2017年06月23日 13時56分13秒 | 文芸作品
ある日の新聞の記事に関わって腹が立ったことを一つ。まず、夕刊のこんな記事。

『失業率二二年ぶり二%台 二月改善人手不足感強まる』

 総務省発表報道である。内容をよく読むと例によってインチキ臭い「完全失業率」とやらのこと。この数式の分子に「家事手伝い」女子や一定期間に一日でも働いている人などは含まず、分母は、他国と違って公務員や軍隊兵士を含んで多くしてあるという。失業がない公務員を失業可能群に入れてはいけない理屈からだ。こうして日本のこの数式は、当局にのみ都合がよく、当事者国民には極めて不都合なもの。
 因みに、「ポスト真実」が世界でも日本でも政治世界に流行だが、日本の官僚はいつも統計数字にこういう手口を使ってきた。国連に基準がない統計については、世界で最も政府側に都合の良い定義、基準、数式を使っていると見た方がよい。そして、悪い政権の時には、そういう数字ばかりを打ち出し、報道して、政府を擁護して出世していく。
 ところがさて、流石最近の中日新聞。昨夕刊に対して次の日の朝刊で即「訂正記事」を付けている。

『失業率改善二二年ぶり二%台 非正規多く消費は低迷』

 そう、これが正解、次のような最悪事態は何も変わっていないのだから。こちらこそ本当の国民実感であって、総務省の宣伝数字など、これと比べればその価値はどこかに吹っ飛んでしまうチャチなもの。国連発表数字にこんなものがある。
 
 日本国民一人当たりGDPの歴史的推移というものだ。各国比較順位も含めて。一九九五年、二〇〇五年、二〇一五年で、こう推移している。順位は、五位、二三位、三二位と極端に落ちていく。一人当たり金額も、四万三千七七四ドルが三万四千六二九ドルにまで落ちた。この劣化ぶりが、九五年と一五年とそれぞれ十位の国との比率を観てみると、非常によく分かる。日本が三位であった九五年は十位の国の一二六%だったものが、二〇一五年には五七%にまで落ちてしまった。他国がどんどん上がってきた間に、日本GDPだけが急減しているからだ。十位の国はこの二〇年に、三万四千八七一ドルから六万五一四ドルにまで上がったのである。これが「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれてアメリカまでを買い漁った当時からの、黄昏れた日本国の末路なのである。

 総務省と国連、どっちの数字が日本国民に密着しているか、誰の目にも明らかだろう。

 世襲政治家が跋扈し、官僚は身内を助け合うだけの互助会のよう。日本の場合いつの日も官僚は政府密着なのであって、今で言えば安倍さんが「好きそうな」数字ばかりを忖度して発表するのだろう。反対に、政権に都合の悪い数字は「破棄しました」と逃げる(よう助言する)のも、また忖度。そして、こんな官僚ばかりが出世して政治家を「指導」するから、若い政治家がまたまた薄汚れていく。するとそれが当たり前になって、次代の人間も余計薄汚れるように育っていく。

 こんな政治の結果が、こうだ。フクシマは誰も責任を取らず、文科省が全省庁官僚を大学教員職などに天下り斡旋をする。田母神を観ても分かるように防衛省の世論誘導、ネット誘導はますます盛んで選挙を動かすほどになっているだろうし、籠池、加計では財務省などが「特例措置」の「忖度」。
 九九%庶民にとってはまことに薄汚れた、みすぼらしい国と言うしかない。

 ちなみに、不安定労働者ばかりで、大人一般のまともな職業や給料がこれだけ増えなければ、若者に希望など全くない国と言うべきだ。結婚できない若者が増え、少子化も止まらない。喧伝されている先進国は皆少子化というのも暴論の嘘。これは、二〇世紀末ごろのこと。英米仏などは真っ当に持ち直して、出生率二を超えた。


 新世紀初めころの日本が後世こう語られるのは必定である。薄汚れた支配者達が、世界一質も高く働き者の庶民がいた国を、若者に希望がない急激な人口減少国などと、ここまで堕としてしまった黄昏れた時代、と。最近の政治家がよく唱える「愛国」は、笑い話というのか、それとも、こんなだから「愛国」を強調しなければならな今であるのか。



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いわきfc アメリカの工作員で無能なサイト対策者1970

2017年06月22日 23時21分26秒 | Weblog
まあ長いわwwwwwwww

いわきfcとは福島にあるサッカーチームなんだが、このチームが今行われてる天皇杯のトーナメントでJ1の札幌を破ったというサッカー界のアクチュアルな話。
いわきfcはランクでいうと7部に相当するカテゴリーに所属するので、このチームが札幌に勝つのは驚愕のジャイアントキリングになるのだが、ワタシの周囲のサッカーフリークや工作員仲間、サイト対策者仲間の間では、確かにジャイアントキリングはジャイアントキリングだけどそこまで大騒ぎする話じゃないなで認識が一致しているのよ。
何故かは、いわきfcの経営母体にある。
アメリカのアンダーアーマーの日本総代理店になるドーム社がこのいわきfcを経営してるんだな。だからいわきにあるクラブの施設等はヘタなJ1のクラブよりはるかに充実している。
東日本震災後の復興を後押しする為に流通センターをいわきに移したドーム社が、サッカーで更に地域を盛り上げようと資金を注ぎ込んだ。
従って7部にいる資金力ではない。今回の天皇杯も予選から上のカテゴリーのチームを次々破り決勝トーナメント迄勝ち上がった。
このいわきfcを見てアメリカの工作員とその仲間達が思い浮かべるのは、ドイツブンデスリーガーのライプツィヒ。
このクラブもオーストリアのレッドブルをスポンサーにあれよあれよで台風の目になった。
プロのロマンは資金力も必要。
いわきfcも我がアメリカのアンダーアーマーをバックにJで旋風を起こす日もそう遠くはない。
札幌戦では中継が無かった為、いわきfcが課金制のライヴ配信という日本サッカー界では画期的なことも行っている。
相当にやる気と覚悟があるのでかなり楽しみなチームなんだよね。
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朝日新聞デジタルより    らくせき

2017年06月22日 09時37分18秒 | Weblog
 石川県の谷本正憲知事(72)が21日、金沢市内のホテルで開かれた県町長会の総会で、北朝鮮のミサイルをめぐって「兵糧攻めにして、北朝鮮国民を餓死させなければいけない」と発言していたことがわかった。

 出席者によると、谷本知事は町長らとの意見交換の場で、北陸電力志賀原発(同県志賀町)をミサイルで狙うならと前置きし、発言したという。

 谷本知事は同日の記者団の取材で発言を認め、「北朝鮮にはとんでもないリーダーがいる。北朝鮮国民を生活困窮に追いやれば内部から崩壊する。国民が痛みを感じる制裁を加えないといけない」と説明した。
コメント (3)
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「政治論以外も書くわけ」でお応え   文科系

2017年06月21日 10時00分26秒 | その他
 僕なりにとても大事なことと考えてきた昨日のエントリー「政治論以外も書く訳」への「なんやかや」さんのコメントに、エントリーで答えます。

『 公的?私的? (なんやかんや)  2017-06-20 14:44:39
 政治的な事柄を書くのが「公的」で、随筆などを載せるのが「私的」で、両者を並列に載せればトータルになると言うのはいささか違うのでは。
 政治的なことを書いてもそれがかたくなで現実性や一般性をもち得ず、相互のディベイトの対象にならない場合には、私的なつぶやきにしか過ぎません。
 一見、私的な随想でも、それらが現実を撃つ内容を備えていればじゅうぶん公的なわけです。
 まあ、一般論はともかく、問題は、文科系氏のお載せになる、随筆類がまったく読まれていなくて、その意味ではここのメンバーに全く共有されていないということにあります。
 ここがまったく私的なブログならばそれでもいいのですが、IDもパスワードも公表されていて、誰もがトビ主になることができる公共の場であるとしたら、随筆類やお孫さんのご自慢はとても場違いな気がするのです。
 もちろん、それらをお書きになりたいお気持ちは分かりますし、お書きになることは自由です。
 そこでいかがでしょう、文科系氏の個人のブログをお持ちになって、そうした随筆類はそちらへお書きになり、その都度、「ブログ更新しました」ということでそのブログのアドレスのみをこちらへお載せになるというのは。
 そうなされば、文科系氏の個人のブログも充実し、それに興味をもつ方はこことそちらを自由に往還できるわけです。
 正直いって現状のベネズエラ論議と、ハーちゃんの話の並列は、文科系氏の「これがトータルな自分だ」との言明にかかわらず、なにか木と竹を継ぎ合わせたようで、ひどくブキッチョな自己顕示を押し付けられているな気がしてならないのです。』

 
① 「なんやかや」さんのご批判は、題名も内容も終始「公的、私的」ということを論点にされています。ところで、批判対象である拙稿はこれが主モチーフになっていないと、何よりもこのことを申し上げたい。「公的、私的」を論じているのは僕の文章の最後4分の1程度です。

②、①に関連して言えることですが、こういう構えで始められた「公的」の中心に、こんな表現、言葉も据えられました。
「一見、私的な随想でも、それらが現実を撃つ内容を備えていればじゅうぶん公的なわけです」
 ここに言う「現実を撃つ内容」という意味での「公的」が、拙稿の中心概念なのでもありません。Nさんが大事にするアクチュアルもここから出てくるのでしょうが。

③ 拙稿の主モチーフはむしろこんなところだと考えています。「公的、私的」は、こういう論議の一部にしか過ぎません。
『だとしたら政治論だけやっていても何か広く本質的なことを語っているなんてことはないだろう』
『生活も語って欲しい。その人の最も生活らしい生活と言える、好きなこと、文化活動なんかも知りたい』
 つまり、この「9条バトル」の副題『憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!』ということ通りを、ぼくはエントリーしている訳です。

④ Nさんの反論はこうして、反論としては誤読によるのかどうか的外れでもあり、このブログ主旨からしたら無い物ねだりということになります。ちなみに「現実を撃つ内容」って、何ですか。「こういう」ブログをやる万人に要求するものとしては、固くって狭すぎる言葉、つまり生硬な観点、人間を感じてしまいました。ここの副題「人間的なテーマ」をこのように解釈されたら、ただ困惑するだけです。

⑤ ちなみに、僕の何かがここで読まれていないからやめよ言われましたが、僕はこれらに貴方とは全く違う意図を持っています。大好きなサッカーの随筆は他のどの記事よりも好きな人がいることをよく知っています。同人誌で随筆を書きあっている人々、大切なギターの友人達、ランニングの友達などは、たとえ少数でも「読む意気込み」が違います。ここに僕という人間が存在するというのも、政治と同様にリアリティーのある、アクチュアルなことです。政治や職業のことだけがアクチュアルで後は趣味と言われるならば、そういう政治自身がリアリティーのないものとしてこのブログの立ち位置とは違うものだろうと拝察させていただきました。
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そろそろアクチュアルな話を 無能なサイト対策者1970

2017年06月20日 18時08分42秒 | Weblog
長げーな 笑
それにしてもやはり、なんやかんやさんは賢いね。ワタシならアンポンタンとかトンチンカンで終わらせるところをきちんとした文章にする。偉い。
で、国会も終わったのでさっぱり分からない学園ドラマについて。
昨日もNHKのクローズアップ現代がスクープだとSNS等が騒がしかったんだけど、加計学園の話の何がどう問題なのか?
正直よく分からないんだよね。
少し前は天下りの番人として叩かれた前事務次官がいつの間にかヒーローのように持ち上げられてたり。
加計学園と椅子を争っていた京都の大学にはどのマスコミも取材に行ってるような話は無いし。
特区や規制緩和に関しては、規制を壊そうとする側と守ろうとする側が泥々の攻防をするのは分かるのだけど、どちらかが一方的に悪いという話に持っていこうとするのは違和感がありすぎるんだよな。
今のところは天下りが露呈して叩かれてたのがいつの間にか被害者みたいな形になって、うまくやったね文科省というwww風にしか見えないのだけど。
わかりやすく説明してもらえると嬉しいですね。
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僕が政治論以外も書くわけ   文科系

2017年06月20日 11時20分40秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 表記のことを、改めてまとめてみたい。随筆、サッカー評論などなど9条、政治に関係ないようなことを僕はなぜここに書いてきたか。ここが始まって足かけ13年、その前半の頃しばらくはかなり気にしていたことだが、最近はあまりこれを書いたことがなかったと思いついて。


 僕がまだ若い頃から、こんなことが当時の大学で当たり前であった左翼の世界の常識のように広く語られていた。「外では『民主的な夫』、家での実質は関白亭主。そんなのがごろごろ」。そういう男たちの政治論に接する機会があると、正直どこか斜めに構えてこれを聞いていたものだ。どんな偉い左翼人士に対しても。レーニンの著作にたびたび出てくるこういった内容の言葉も、そんなわけでなぜか身に染みて受け取れたものだった。
「どんな有力な反動政治家の気の利いた名演説や、そういう反動政治方針よりも、恐るべきものは人々の生活習慣である」
 こういう僕の身についた感覚から僕の左翼隣人、いや人間一般を観る目も、いつしかこうなっていた。その人の言葉を聞いていてもそれをそのままには信じず、実は、言葉をも参考にしつつその人の実生活がどうかといつも観察しているような。誤解されては困るが、これは人間不信というのではなくって、自分をも含んだ以下のような人間認識と言ってよい。人は一般に自分自身を知っているわけではなくって、自分の行為と言葉が知らずに自分にとって重大な矛盾をはらんでいることなどはいっぱいあるものだ、と。こういう人間観は実は、哲学をちょっとでもまじめに学んだことがある者の宿命でもあろう。哲学史では、自覚が最も難しくって大切なことだと語ってきたのだから。ソクラテスの「汝自身を知れ」、近代以降でもデカルトの「私は、思う(疑う)。そういう私も含めてすべてを疑う私こそ、まず第一に存在すると言えるものだ」などは、みなこれと同じことを述べているものだ。

 さて、だとしたら政治論だけやっていても何か広く本質的なことを語っているなんてことはないだろう。そんなのはリアリティーに欠けて、ナンセンスな政治論ということもありうるのだし、「非現実的話」「非現実的世界」もはなはだしいことさえもあるわけである。それでこうなる。生活も語ってほしい。その人の最も生活らしい生活と言える、好きなこと、文化活動なんかも知りたい。どういう人がその論を語っているかということもなければ、説得力不十分なのではないか、などなどと。もちろん、何を書いてもそれが文章である限りは嘘も書けるのだけれど、その人の実際や自覚のにおいのしない政治論だけの話よりはまだはるかにましだろうし、随筆なんかでもリアリティーのない文章は結構馬脚が顕れているものだと、などなど、そういうことである。
 やがて、こんな風にも考えるようになった。幸せな活動が自分自身に実質希薄な人が人を幸せにするなんて?とか、人の困難を除くことだけが幸せと語っているに等しい人の言葉なんて?とか。そういう人を見ると今の僕は、まずこう言いたくなる。人の困難を除くよりもまず、自分、人生にはこれだけ楽しいことも、意味も、希望もあると子孫に実際に示して見せてみせろよ、と。

 なお、以上は政治論だけをやっているのだと、人生の一断面の話だけしているという自覚がある論じ方ならばそれはそれでよく、五月蠅いことは言わない。だが、当時の左翼政治論壇では、こんなことさえ語られたのである。「歴史進歩の方向に沿って進むのが、人間のあるべき道である」と。つまり、政治と哲学が結びついていたのだ。それどころか、戦前から政治が文学や哲学や政治学、そういう学者たちの上位に君臨していたと言える現象のなんと多かったことか。
 そんなわけで僕は、当時では当たり前であった大学自治会には近づいたことがなかった。そして、左翼になってからもこの「政治優位哲学」には常に距離を置いていたものだった。これはなぜか僕の宿痾のようなものになっていた。

 なお、こういう「公的な場所」に「私的な文章」を載せるなんて?という感覚も日本には非常に多いはずだ。こういう「公私の峻別」がまた、日本の公的なもののリアリティーをなくしてはいなかったか。公的発言に私的な事を入れると、まるで何か邪な意図があるに違いないとでも言うような。逆に日本ではもっともっとこんな事が必要なのだろう。政治をもっと私的な事に引きつけて、随筆風に語ること。正真正銘の公私混同はいけないが、私の実際に裏付けられないような公(の言葉)は日本という国においてはそのままでは、こういったものと同等扱いされることも多いはずだ。自分の子供をエリートにするためだけに高給をもらっているに等しい文科省官僚の公的発言、「貴男が男女平等を語っているの?」と連れ合いに冷笑される亭主。


 ややこしい内容を、舌足らずに書いたなと、自分でも隔靴掻痒。最近のここをお読み頂いている皆様にはどうか、意のある所をお酌み取り頂きたい。なお僕の文章はブログも同人誌随筆も、ほぼすべて連れ合いや同居に等しい娘にもしょっちゅう読んでもらっている。例えば、ハーちゃん随筆などは、彼らとの対話、共同生活の場所にもなっている。
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こんなものか 1970

2017年06月19日 23時24分24秒 | Weblog
意気込んでた割りには何だかよく分からない反論だったな笑
名無しの皆さんも拍子抜け。
他人のことをアメリカの工作員とか与党の無能なサイト対策者とか言う時にズラズラ並べてる言葉は、あれ証明のつもりなのかな。
ワタシとなんやかんやさんにギャグで使われただけなんだけど。
それこそ情緒的に決めつけてるだけとしか思われないんだけどね。
半日眺めていてちょっと残念なのは、アクチュアルでスマートな話が出来る左翼の方の書き込みを期待したんだけど、ここを見ている人でそういうタイプで書き込もうという人はいないのかなぁと、それが残念だな。
ワタシ以外に最近書いてる人、例えばなんやかんやさんにしても最近は見ないけれどsicaさんにしても、上記のようなタイプの左翼(まあとりあえず左翼としておくけど)の人が相手ならかなりいい話が出来ると思うので。
勿体無いんだよね。
だいたい皆さん途中で嫌になるか呆れるかだから 笑
そんな意味もあってオールド左翼の話をしたので、私はオールド左翼ではありません、アクチュアルな話もしましょうよ、陰謀論も嫌いですという方、いらっしゃったら是非。
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