九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ザックジャパン(103) 新代表、僕の見所 文科系

2013年08月31日 | スポーツ
 後ろから、森重、青山、山口、大迫、斉藤、工藤、柿谷が新たに加わった。落ちたのは、栗原、駒野、細貝、高橋、前田、ハーフナーら。この当落はただし、今後に向けてはまだ流動的なものだろう。ただ、「コンフェデまでは慣れた戦力で。その後は本番向けに刷新する」と語っていたザックだから、相当本気のメンバーと言える。ちょっと長い9日間の合宿があって、そこで急に伸びた若手を旧来勢力と入れ換える可能性も高い。中田英寿のように「賢い若者」はすぐに「適応する」のだから。森重と山口、そして誰もが注目してきた大迫、柿谷、斉藤辺りは定着するのかなと思っている。国際水準もよく知っていることだし。

 さて、何よりも、チームコンセプト。これは、不変だ。つまり、
①高位コンパクト布陣で前から密なプレスを掛けて、敵ボールを奪う力を重視している。
②攻守の速い切替から、選手間の距離感をよくして、縦になるべく速く繋いで攻める。
③攻撃の時は、敵陣を縦横に拡げておいて、その縦横(中央突破とクロス攻撃)から交互に攻める。そのためFW1人は高位を取り、両ウイングは横に張る事が命じられている。
④上記①②には、敵カウンターへの対策が必須であって、2~3列目の選手は敵ロングパスの出所抑えが不可欠になる。これによる失点はDFのみの責任ではなく、良いパスを出させた前選手に半分の責任があるとしている。
⑤そのために、ワントップでさえ敵ボールを遅らせ、合わせて良いボールが出しにくいサイドに追い込む任務がある。こうして、④⑤のように攻撃から守備へ速く切り替えるポジションを押さえ、走り回れない選手は、多少点を取ることに貢献しても先発にはなれない。
⑥以上すべてにわたって、チームにも個人にも攻守のバランスが要求される。そのうえで、世界的強豪には多少の失点は覚悟して、1点差でも攻め勝つゲームをする狙いだろう。

 さて、そんな狙いからは、トップには大迫が入るような気がする。上記①~⑥に必要なオールラウンドな能力が前田と似て彼以上、非常に高いと見るからだし、豊田を差し置いて選ばれてもいるからだ。後は、森重と細貝(山口)が入る可能性があるとも。前者は脚が速く、後者は強い事に目を付けた。コンフェデが終わって本番チーム目指す今、案外安定していると僕が思えないのは、遠藤と本田だ。コンフェデで失点が目立ったのは守備だけの責任ではないとザックが再三述べているが、本田と遠藤の上記④⑤などにおける責任がかなり大きいとザックも見ていると思うからだ。
 敵陣を前後左右に拡げたショートカウンターには、本田のようなキープ役よりもこんな選手が必要と思う。守備にも忠実で、他選手との距離を重視した球離れのよい攻撃手。ここで、清武が本田と同じMFで選ばれている点に、僕は目を付けた。特に、上記コンセプトを体現したセンターフォワードも一緒になってチームとしての得点力がちょっとでも伸びるようなら、本田不要論が出てくると思う。良い監督と所を得た岡崎が、点取りで化ける可能性もあると見ているし。2列目は左から、岡崎、香川、清武となり、遠藤に細貝か山口が変わる日が案外近いのではないかとも想像した。細貝はヘルタ・ベルリンで望むポストを得て急成長中とも見える。ただボランチということではもう一つ、どうしてもこの可能性が僕には排除できない。本田のボランチ起用だ。その場合は遠藤が代わるのではないか。この場合の相方ボランチは守備に比重が掛かるはずで、長谷部の読みと足の速さではその役割の方が似合う気がするのだ。

 こういうわけで、今回の世界戦2ゲームなどでは、本田と遠藤の「変化」を見つけたいなどと夢想、期待している。彼等は非常に賢い選手だし、そろそろコンセプト通りに戻るのではないかとも。
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新聞の片隅に載ったニュースから(108)    大西五郎

2013年08月30日 | Weblog
「外国語乱用していない」NHK側が反論 (2013.8.30 中日新聞)

 番組で理解できない外国語が多く、精神的苦痛を負ったとして、「日本語を大切にする会」世話人高橋鵬ニさん(71)=岐阜県可児市=がNHKに対し141万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が29日、名古屋地裁であった。NHK側は「外国語は乱用していない」として、請求棄却を求めた。
 高橋さんは法廷で「NHKに限らず報道全般に言えることだが、リスク、トラブル、アスリートなど、日本語があるのにあまりにも外国語が乱用されている。高齢者には分からない」と述べ、「公共放送のNHKにはきつんと回答してほしい」と訴えた。
 NHK側は出廷せず、答弁書で、訴状で指摘された個別の外国語の使用は認めたが、「乱用」は否定。
 さらに「単に放送番組を視聴して不快の念を抱いたとか、見解の表明を求める書面に特段の回答がなかっただけでは、不法行為は成立しない」と主張した。

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この問題は訴状が提出された時に№95で紹介しました。その続報になります。朝日新聞はこの訴訟についてのNHKの見解を尋ねたそうですが、NHKは「係争中のためコメント(見解を言うこと)を差し控える」と答えたそうです。そこで「放送での外来語の扱いはどうなっているのか」NHK広報局に確かめた結果をきょう(30日)の朝刊の「ニュースQ3」というコーナー(区画)で紹介しています。
それによりますと、NHKでは(放送で使う用語については)言語学者など外部有識者も加えた「放送用語委員会」などで原則や方針を決め、番組ごとの編集責任者やプロデューサー(制作責任者あるいは指揮者)が判断するということです。外国語や外来語は、わかりにくいものには説明を加えたり、日本語に言い換えたりするよう注意を促がしているそうです。NHKでは「外来語には、新しい感覚を盛り込むプラス(良い)面と、わかりにくいマイナス(悪い)面があり、今後もできるだけわかりやすい工夫をしていきたい」と言っています。
国立国語研究所が2005年に公表した「外来語に関する意識調査」では、例えば「ハサードマップ」については、全体の91.9%が「災害予測地図」などに言い換えてほしい」と答えたそうです。「(その方が)分かりやすいから」が7割以上を占めたそうです。(以上ニュースQ3)
ニュースにも外国語、外来語がよく出てきますが、普段ニュースの取材・編集に当たっている人は、その言葉が何回も使われていると「誰でも知っている言葉」と思い込んでしまうのかもしれません。ニュースではなるべく誰でも分かる日本語の方がいいと思います。試しに上の文章で外来語を日本語に言い換えてみましたが、中には日常的に使われていて、外来語のままの方が分かりやすいものもあり、この問題は複雑ですね。

                                       大西 五郎
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シリア戦争と、BRICsの空売り?  文科系

2013年08月30日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 これは一昨日の拙稿「また、有志国『制裁戦争』!」の続きである。その記事末尾のこういう記述に関わって。
【 イラク戦争の時にも、国連調査団の調査「見切り発車」で戦争が起こったっけ。こんな調査段階で「戦争前夜」とは。しかもまたしても、どうせ利害関係のある有志国だけの開戦とは。イラク戦争の時と同じ暗澹たる気分だ。
 リーマン以来のこの世界恐慌状況、超格差時代には、嘘の理由で戦争を起こす動機など有り余ることだろうとは、いつも思うのである。】

 本日の中日新聞にこんな記事があった。10面経済欄の中に小さく、しかもその後半の方にひっそりと。記事の見出しは、
『シリア緊迫 原油高 新興国に打撃』
『隣国トルコ、インド 通貨・株安進む』
 僕が以下で問題にする内容は、この記事末尾にまとめられたここだ。
『米連邦準備制度理事会(FRB)が近く金融緩和の縮小を開始し、それまで流れ込んでいたお金が新興国から流出するという見方から、新興国の通貨はこのところ大幅に下落。そこへシリアへの軍事介入が追い打ちをかけ、通貨安が一段と加速していた』

 さて、これは逆ではないのかと言いたい。原因と結果、意図した狙いとそれによって引き起こされつつある悲劇的出来事の「全貌」とが。つまりこういうことだ。シリア情勢が新興国の通貨安を(いっそう)大きくしたのではなく、新興国の通貨安を引き起こすべくシリア情勢が創り出されたのではないかと。つまり。空売り操作の疑いである。
 20世紀末からこの空売りによって、新興国の汗水垂らた物作りで貯えられた金がどれだけ大々的に先進国金融に持ち逃げされていったか。南米通貨危機、アジア通貨危機、ロシア通貨危機、ギリシャやスペインなどなどのことだ。今回の記事もよく読むと、見出しにあるトルコ、インドだけではなく、インドネシアやブラジルでも中銀がドル売り自国通貨買いに必死とあるし。原油が値上がりすると、物作りで世界をリードしているBRICS諸国の生産コストが上がり、通貨も株も下がり、物価上昇だけは進むということだ。

 何かシリア制裁戦争の本質が分かるような気がしたのだが、どうだろう。ギリシャ、スペインが一段落してますます金融(産業?)に傾くしかないはずの英仏が特に「制裁戦争」と大音声のようだし。この両国、ますます金融・空売りに励むしか外貨が稼げないのだろう。「戦争」の一声で先ずシリアの空売りがさらに進むことを通して、その国自身の存続が苦しくなるはずだ。「戦争間近!」の雰囲気が醸し出せれば、石油を含めた関連国すべての空売りでさらに宣伝効果が上がることになる。なんせ、空売りは一挙かつ一斉にやるほどに、一瞬で関連国を買いたたけるのだ。なおかつ、シリアのあとには、その背後にいて、石油も国の規模もシリアやイラクよりも遙かに大きいあのイランをターゲットにできることになるだろう。北アフリカの諸政府転覆も含めて、こういう事態は一体どこまで進むのだろうか。
 日本の大銀行でさえ、国債や為替への投資でしかなかなか儲からなくなっている時代だと語ってきたものだ。アメリカも含めて、先進国が皆そうなのである。先進国マスコミもイラク戦争の時と同様、反戦の論調が意外に低いように思う。これは、気のせいだけではないだろう。

 この実証はともかく、現世界情勢認識において、一つの結節点・一問題意識としておいていただければと願うものです。
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「軍機保護法」という法律があったことを知っていますか     大西五郎

2013年08月29日 | Weblog

政府が進めようとしている「特定秘密保護法」の危険性
                             
中戦争の開始と同時に強化され、1941年にも改正、最高刑は死刑

 戦争中に「軍機保護法」という法律があったことをご存知でしょうか。この法律は1899(明治32)年に作られましたが、日中戦争の開始(1937年)と同時に新しい法律といえるほど大幅に改正され、さらにアジア・太平洋戦争の開始(1941年)で再改正されました。
 軍事上の秘密を保護することを目的とするとされましたが、軍人のみならず一般人も対象とされ、言論・出版の自由が抑制され、海岸で写真を撮ったり、写生しても、そこに軍事施設があるとスパイ行為と疑われ、取り締まりの対象とされました。具体的に条文を見てみますと、

第1条 ①本法ニ於テ軍事上ノ秘密ト称スルハ作戦、用兵、動員、出師其ノ他軍事上秘密ヲ要スル事項又ハ図書物件ヲ謂フ
②前項ノ事項又ハ図書物件ノ種類範囲ハ陸軍大臣又ハ海軍大臣命令ヲ以テ之ヲ定ム
第2条 ①軍事上ノ秘密ヲ探知シ又ハ収集シタル者ハ6月以上10年以下ノ懲役ニ処ス
②軍事上ノ秘密ヲ公ニスル目的ヲ以テ之ヲ外国若ハ外国ノ為ニ行動スル者ニ漏泄スル目的
ヲ以テ前項ニ規定スル行為ヲ為シタル者ハ2年以上ノ有期懲役ニ処ス
第3条 ①業務ニ因リ軍事上ノ秘密ヲ知得シ又ハ領有したる者之ヲ他人ニ漏泄シタルトキハ無期又ハ3年以上ノ懲役ニ処ス
②業務ニ因リ軍事上ノ秘密ヲ知得シ又ハ領有したる者之ヲ公ニシ又ハ外国若ハ外国ノ為ニ行動スル者ニ漏泄シタルトキハ死刑又ハ無期若ハ4年以上ノ懲役ニ処ス
(以下略)

「壁ニ耳アリ、障子ニ目アリ」
ですから、陸軍大臣や海軍大臣が「これは秘密だ」と云えば「侵してはならない秘密」になり、これに接触した国民は機密を探るつもりはなくても拘束され、罪を問われることになったのです。
現に1941年12月8日(アジア・太平洋戦争が始まった日)に北海道大学予科の学生が軍機保護法違反の疑いで検挙・拘束されました。この学生が旅行中に見聞したことを大学の英語の講師だったアメリカ人に話したことの中に軍事機密が含まれていたというのです。この日から敵国人になった者に話したというので重い懲役15年の刑を言い渡され、網走刑務所に収監されました。敗戦で軍機保護法は廃案となり、学生は釈放されますが、刑務者生活で体が弱っており、肺結核となって27歳で亡くなりました。話を聞いた英語講師夫妻も懲役12年の刑に処せられました。
 このように危険な法律だったのです。ですから人々はスパイの嫌疑をかけられることを恐れました。戦争中「壁ニ耳アリ、障子ニ目アリ」という標語のポスターが町の至る所に貼られ、回覧板にもついていました。「職場や町で知ったことをうっかり喋るなよ。スパイがどこにいるかも分からないぞ。うっかりしゃべると痛い目に遭うぞ」という訳です。

軍機保護法の再現「特定秘密保護法案」

 8月28日の中日新聞に「秘密保護法案 民間も罰則対象 犯歴や経済状態、調査も」という記事が載っていました。記事によりますと、
 国の機密を漏らした国家公務員らへの罰則強化を盛り込んだ「特定秘密保護法案」で、防衛などの機密情報を扱う府省庁と契約を結ぶ民間企業の従業員も罰則対象とし、漏えいした場合は最高で懲役10年を科すことがわかった。
 機密情報を取り扱えるか適性を評価するため、社員の同意を得た上で犯歴や経済状態などの個人情報調査する。政府関係者が明らかにした。
ということです。

報道の自由も制限されるおそれ

中日新聞の記事は
 政府は法案の拡大解釈による「基本的人権の不当な侵害」を禁じる規定を盛り込む方針だが、個人調査の対象を民間に広げることでプライバシー侵害の可能性も高まるため、国会で慎重な議論を求める声が強まりそうだ。
と述べています。
 安倍首相は「秘密保持は極めて重要で、今のままでは国家安全保障会議(日本版NSC)として十分に機能できない。報道の自由も勘案しながら海外の事例を検討し、議論していく」と外遊先のクウェートで語りました。自民党筋からは「普通の取材ならば問題にされることはない」という言葉も伝えられていますが、では誰が「普通の取材」と判断するのでしょうか。「あの記者は特定秘密を持っている者に執拗に食い下がった。あれは普通の取材ではない。秘密を探ろうとしたのだ」と判断されれば、特定秘密保護法違反として刑罰を受けることになる恐れもあります。軍機保護法も法律ができた時は「軍事機密を探り、外部に通報することを取り締るのだ」と言いながら、国民の自由な言論を抑圧する道具となりました。
 1985年に「スパイ防止法」が自民党議員から国会に提案されたことがあります。この議員提案は予備行為や過失も処罰の対象とされることなどから議員の反対が多く、審議未了で廃案となりました。
わが国にはすでに、国家公務員法、地方公務員法、外務公務員法、自衛隊法、日米安保条約に伴なう秘密保護法など機密を守る法律があります。これらの法律の中の規定が国民の自由、権利を守っているかに議論もありますが、屋上屋を重ねるようにした、国民の知る権利や言論・報道の自由を損なう恐れのある法律の制定には反対していきましょう。


(この文章は東海放送人九条の会ホームページの「ものみやぐら」に投稿したものです。)
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新聞の片隅に載ったニュースから(107)     大西五郎

2013年08月29日 | Weblog
コーヒー「1日3杯までに」米大学が疫学調査(2013.8.26 朝日新聞)

 毎日4杯以上のコーヒーを飲む55歳未満の人は、飲まない人に比べ、死亡率が高いとする疫学調査結果を、米サウスカロライナ大などが米医学誌に発表した。研究チームは「若い人は毎日3杯までに」と注意を呼びかけている。
 チームが、米国の4万4千人にコーヒーを飲む習慣を書面で尋ね、その後17年ほど死亡記録などを調べた。その結果、55歳未満に限ると週に28杯以上コーヒーを飲む人の死亡率は、男性では1,5倍、女性は2,1倍になっていた。55歳以上では変化はなかった。
 コーヒーは世界で最もよく飲まれている飲み物の一つだが、健康への影響はまだよくわかっていない。
 世界保健機構(WHO)の国際がん研究機関は1991年、膀胱がんについてコーヒーを「発がん性の可能性がある」物質に分類。一方で、米国立保健研究所(NIH)などは昨年、50~71歳の男女40万人対象の疫学調査で、コーヒーを1日3杯以上飲む人の死亡率が1割ほど低いとの結果を発表している。また含まれる抗酸化物質が健康にいいとする研究もある。(富岡史穂)

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 結局コーヒーが健康にいいのか、悪いのか、評価はまちまちといったところです。これを27日の朝日新聞「天声人語」がフォローしていましたので併せて(部分ですが)紹介します。
 「コーヒーをめぐる名句の一つに、18~19世紀のフランスの辣腕政治家タレーランの言葉がある。『悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように清く、愛のように甘い。汝の名は珈琲』。イメージはぴったり、修辞はきらびやかで重厚だ▼(中略)気になる記事を読んだ。1日に4杯以上飲む55歳未満は、飲まない人に比べて死亡率が高いそうだ。しかし、待てよ▼6年前、コーヒーを毎日飲む人は肝臓がんにかかりにくいと厚労省の研究班が発表して、小欄も書いた。飲まない人に比べて発症率は約半分と聞いて、気を良くしたコーヒー党もいたに違いない▼さて、悪魔なのか天使なのか。その後の記事を調べると、体にいいと言われたり、よくないとされたりコーヒーも忙しい。」と、記事と同じように研究結果が分かれていることを指摘しています。
 私などは現役時代は、朝起きて新聞に目を通しながら1杯、朝食時に1杯、会社に行って1杯、昼食後に1杯という具合に1日に4~5杯飲んでいましたから、気になるところです。
 「天声人語」はさらに続けます。「珈琲をはじめ、幾つかある漢字の当て字の一つを『可否』としたのは慧眼だった。健康に可か否か。といっても話題ととらえ、朝の一杯、午後のブレークを楽しみたいものだ。一喜一憂で馥郁たる香りを逃しては、もったいない。」
こういう話題を提供してくれるのも、コーヒーの効用でしょうか。それだけ文字通り人口に膾炙している存在のだと改めて感じました。

                                       大西 五郎
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随筆 「偉い人らの愚かな言葉」   文科系

2013年08月29日 | 小説・随筆・詩歌など
 ちかごろ偉い人も、愚かすぎることを語るもの。二つご披露してみたい。

 今年新春の中日新聞に、谷内正太郎・内閣官房参与(元外務次官)のインタビュー記事があって、その末尾にこんな言葉が載っていた。
『集団的自衛権については、自らが攻撃された時は他の国に助けてもらう、その国が攻撃された時は「われ関せず」という態度は責任ある大国としてありえない。集団的自衛権は国家の品格、品性に関わる問題だ。米国も、そのような日本の貢献を期待している』
 谷内氏は「国家の品格、品性」などと言うが、相手を見て物を言えと言いたい。
 最近の米国というのは、嘘の理由で国連の反対を押し切って有志国だけでイラク戦争を起こした国だ。この戦争で無数の自国、他国の若者を殺し、後になって大統領が『あれが嘘だとは全く知らなかった』とテレビで堂々と泣き言を語った国だ。因みに、我が日本政府・外務省は、嘘の理由に丸め込まれて参戦し、莫大な出費もしたにもかかわらずなお「もっと汗も血も流せ」などと侮蔑的言葉まで浴びせられたのだった。こういう二重の侮辱について、外務省などからその後、何か釈明とか、相手への抗議でも、あったっけ?
 こういう相手に「国家の品格、品性」をもって対せなどとは、馬の耳に念仏、蛙の面にナントカで、一銭つぎ込む価値もないどころか、ペテンに掛けられるのが落ちというもの。
 谷内さんに尋ねたい。集団的自衛作戦に品格をもって付き合っていく今後に、またしても嘘の理由で戦争を起こされて、日本や世界の若者が殺されることはないという保証がどこにあるんです? そういう保証をどこで確認できたのです? 当方が品格をもって遇するべきは、品格のある相手でしょう。こんな重大な背信行為相手に「国家の品格、品性」を国民にお説教とは。貴方のこの言葉、まるで騙りのようなものだ。

 次に、麻生副総理の「ナチなみに密かに憲法を換えよ」が国際問題になっている。彼は例によって、靖国に絡んでこうも語った。歴代保守政治家の多くの例にならうように。
「国のために死んだ人にお参りするのは当たり前の行為だ」
 馬鹿も休み休み言えと言いたい。戦前と戦後、我が国はお前には同じ国かも知れないが、普通の人には全く違う国であって、国とさえ言えるかどうかだ。国民主権か、万世一系の天皇統治か、これは現世界の普通の人には全く異なった「国」である。普通の人というのは、政治には民主主義が最も大切と考える人という意味だ。そう考える人にとっては、戦前の日本国家というのは国民のものではなかったのだから、今普通に言う国と見られるかさえ怪しいのである。大日本帝国憲法には国民などという言葉はなく「臣民」とあり、天皇のために我が命は赤紙よりも軽いと処するべしと、そんな教育までなされた国だった。天皇を良く言わない臣民は、小林多喜二のように殺されもした。不敬罪という、そうして良いという法律まで存在したのである。
 そんな国を今と同列に扱う麻生らの頭脳というのは、国民主権などどうでも良いと感じ、信じているとしか、僕にはどうにも考えられない。大日本帝国は、第一に我が祖父母、曾祖父母、父母のものではなかったどころか、彼らは国を所有する天皇の道具にすぎなかった。到底、主権者・自由人ではなかったのである。そんな国のために死ぬのが運命とされた若者達は、国民のために死んだのではなくって、現代で言えば犬死にさせられたのである。この犬死にをまともに拝んだら旧体制を賛美することになる。犬死には犬死にと扱ってこそ、日本民主国家充実に寄与できるというものだろう。
 こんな当たり前のことも普通に理解されていない今の日本保守政治家の世界は、ちょっとどうかしている。どうかしているもう一つの証拠もある。天皇元首化を憲法に明記しようとまで言い出した。この感覚は、心ある国民には理解できないものであるばかりか、アジアとトラブルばかりと、これはもう必然。韓国など、他のアジア各国には(当時の)天皇と言えば、何の有り難みも無いどころか、むしろ憎しみの対象でしかない。アジアに根強く残っている「血縁」の感じ方、考え方ではさらに、現天皇でさえよくは思われないことだろう。つまり、自民党の政治家達はそれほどの時代錯誤感覚だから相手をも見えないのである。国家としての個性はあっても良いが、こんな後ろ向きの個性は不要と言える。
 さて、現政治体制がこうでは、中韓などとトラブルが増えずにはおかない。対して、日本ではヘイトスピーチの激化となる。サッカーの日韓戦でも、こちらは旭日旗を振りかざし、あちらは日本批判の横断幕。国と国との過去の不幸が絡んだ嫌悪感の応酬は悪循環を生みやすい。この悪循環の末は戦争。気づいて見たらそうなっていたという例の、世界史に何と多いことか。この悪循環に向けて保守政治家たちが実質音頭を取っていると、そんな自覚もなさそうだ。恐すぎる対外政治状況。そう思えて仕方ない。
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また、有志国「制裁戦争」!  文科系

2013年08月28日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 気にはしていたが、今朝の新聞でびっくり仰天。シリアで戦争が起こりそうだ。それもその寸前という報道ぶり。ここは何としてもものを言わなければ。

 中日新聞ではまず一面で、『「29日にもシリア攻撃」』『欧米、反体制派と会合』『米など報道』。3面は『米介入か シリア緊迫』『化学兵器使用疑惑』『オバマ大統領 世論反対 決断重く』。さらに4面では、『シリア 英、「介入」で議会招集へ』『仏大統領「罰する準備できた」』。
 さて、イラク戦争開戦時とそっくりという印象を抱いた。シリアをイラクに置き換えて、化学兵器を大量破壊兵器に換えてみる。有志国という点も同じだ。イラク戦争と同様、国連安全保障理事会でロシアの拒否権が予想され、国連のお墨付きが得られないということらしい。ではさて、イラク戦争の開戦理由「大量破壊兵器の存在」があとで嘘と判明したという点はどうなのだろう。化学兵器使用もお芝居ではないのか。その点を中日新聞は3面でこう報道してはいるのだが。
『オバマ氏自身、2008年の大統領選で、大義名分とされた大量破壊兵器を発見できず国連決議も伴わなかったブッシュ前政権のイラク戦争を批判し、当選した経緯がある。
 シリア問題でも、国連の支持や化学兵器使用の確たる証拠なしに攻撃すれば「国際法にかなうのか疑問が生じる」と発言。米兵の犠牲が避けられない地上部隊投入や飛行禁止区域設定にも慎重だ』
 でも、これに続いてこうも書いてあるではないか。
『こうした制約から、アサド政権の軍事拠点に対する洋上からのミサイル攻撃が有力視される。・・・・ヘーゲル国防長官は27日、英BBC放送に、大統領からの命令があれば直ちに攻撃できる準備ができていると語った。一方、米CBSテレビは、国際社会や米国民向けに武力行使を正当化する報告書の作成をオバマ氏が政府内に指示したと報道。一両日中に公表される可能性があるとしている』

 最大の問題は、化学兵器使用の虚実だろう。僕はイラク戦争と同じで演出と直感したのだが、同じ3面にずっと小さく、こんな報道があった。カイロの今村実という特派員の方からとのこと。
『化学兵器使用の疑いが出ているダマスカス近郊での国連調査団の活動は27日に2日目が予定されていたが、(シリアのムアレム)外相は28日に延期されたと語った。「反体制派が調査団の安全の保証に同意しなかった」と主張している』
 イラク戦争の時にも、国連調査団の調査「見切り発車」で戦争が起こったっけ。こんな調査段階で「戦争前夜」とは。しかもまたしても、どうせ利害関係のある有志国だけの開戦とは。イラク戦争の時と同じ暗澹たる気分だ。
リーマン以来のこの世界恐慌状況、超格差時代には、嘘の理由で戦争を起こす動機など有り余ることだろうとは、いつも思うのである。

 
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マンU、既定通りに変成中 チェルシー戦  文科系

2013年08月27日 | スポーツ
 昨夜のこのゲームは無得点引き分けだったが、今後のために観戦記を少々。

①キープ率60対40ほどで、誰が見てもマンチェスターユナイテッド優勢と見えた。が、「チェルシーがカウンターを狙う闘い方をしたから」とも言える。全く成功しなかったのだが。そんなふうに進んで行った。こういう戦い方をもっと徹底して、モウリーニョ・インテルがバルサを破ったCL戦もあったから、これだけではチェルシー劣勢とは言えないのである。

②マンUは、監督が替わっても変化させ始めた戦い方は案外変えていなかった。繋ぐサッカーに変え始めた前監督の路線を、新監督モイーズが踏襲していることが分かった。皆よく走って繋いでいたと思う。昔のマンUとか、モイーズ戦略として予測されたクロスが多いわけでもなく、むしろ前監督ファギーが増やそうと狙っていた中央突破を含めた攻勢を取るやり方が、増えていたようだ。そのために先ず攻勢的守備から新チーム作りに入ったというところだろう。

③この中央突破について、ルーニーの役割が極めて大きかった。チェルシーのアザールと双璧というオールラウンドプレイヤーとして、すべての面で極めて高い質を持っていると見えた。脚も速いし、戦術眼が高い。噂されている「ルーニー、チェルシーへ放出」は、先ずあるまい。香川が出なかったのは、調整の問題が一つと、チェルシーという相手の問題もあったと思う。代わるならば、バレンシアとだろうなどと、考えていた。モウリーニョは強い男をそろえていつも激しく当たってくるゲームをするから、屈強な選手が良かったという選択の問題があったのではないか。レギュラー香川の目も十分にうかがわれた戦い方だったから、僕としてはほっとしたものだ。右サイドのフィル・ジョーンズ起用などもそういう選択に見えた。

④以上すべてを踏まえたうえのことだが、マンUのほうがやや強いというのが、僕の結論。守備が固く、脚も速くて走り勝ち、球際にも強いと感じたからだ。ただこれは、マンUホームだから、当然のことかも知れない。気の入れ方が違ったとも言えるのである。こうして、この重要なゲームで、新監督モイーズは先ず及第点というところだろう。新チーム形態模索への過渡期中ということも含めて、無難な戦い、無難な受け継ぎを示したと思う。これには一安心。
 ただ、遠大な道のりも見込むモウリーニョのこと、こんな狙いをもって戦っていたかも知れない。「無理をせず無得点ドローなら、しめしめ」。さらに、こう思って臨んでいたかも知れない。
「今後の重要な山場に向かって手の内は隠せたし、ここは相手に花を持たせておいてもよし」 
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ザックジャパン(102) 「水を得た魚」、岡崎慎司  文科系

2013年08月26日 | スポーツ
 ここでかねてから書いて来たことだが、岡崎慎司の前監督はどれだけ選手を観る目がなかったか! この監督の悪い目によって岡崎がどれだけ損をしてきたか! 岡崎がいなくなったとたんにこの悪い監督のシュトゥットガルトは3連敗でビリを争っている。他方、岡崎の移籍先マインツは開幕3連勝の4チームの中に入っている。岡崎自身も前のチームとは打って変わって、3戦とも先発。3ゲーム目などはワントップである。移籍後初のリーグ初戦では、得意の飛び出しで1得点をあげているし、精神的にもずい分楽に今後に臨めるはずだ。これは、日本代表選手としての岡崎にもとても良いことだろう。

 そしてもう一言以前から言ってきたことだが、これを言いたい。日本の評論家たちが岡崎をいかに見えていないかということだ。その半分ほどは、岡崎を「今後の先発予測」などから落としていたほどだ。コンフェデ杯争奪戦以降からやや見方が変わってきたようだが、相変わらずその気は残っている。ザックがあれほど岡崎を評価しているのも見えていないということであろう。これは昔柳沢にとかくの批判があったことと同根のもののように思う。「FWはエゴであれ!」などと語って、ゴール前でアシストをするようなFW選手を評価できないからである。FWばかりを観る野球記者上がりのような人にこういう傾向が特に強かったと観てきたが、どうだろうか。マガジンとかダイジェストとかのサッカー記者に特にその傾向があったようにも。

 僕の大好きな岡崎慎司。お婿さんと代表サッカー・テレビ観戦をするときは、僕が彼のユニフォームを着る岡崎。地味な彼の特徴を最大限尊重する名監督を得て、今までの苦労が満開に花咲く時期に入ったのではないかと思う。心からそう期待したい。
 トマス・トゥヘルという名監督を得て、今期10得点10アシスト!
なお、このトゥヘルは、今を時めくドルトムントを急激に世界的チームに押し上げたユルゲン・クロップの後継者にして、同じチームコンセプトの流れを汲む人物である。いずれも「良い守備から良い攻撃が始まる」の実践者であって、FWに攻撃と同じくらいに守備も要求する監督である。イタリア人ながら攻撃的なザックと同じコンセプトとも言えるのだから、代表岡崎の前途は洋々となったろう。
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規制の虜の復活(14) 世界もそろそろフクシマ大批判か?   文科系

2013年08月25日 | 国内政治・時事問題
 阿修羅掲示板のある記事が、堤未果さんと元駐在スイス大使・村田光平氏のラジオ対談内容を紹介している。フクシマの情報非公開が露骨な隠蔽的処理の深刻さと、やがてこれに世界から総反発が出るだろうという、内容だ。以下は、その転載。

【 BBC、CNN他、海外のメディアは「緊急事態」と認識しているが、日本は…

ベストセラー、(株)貧困大国アメリカの著者、堤未果氏のラジオ番組に、元駐スイス大使の村田光平(みつへい)氏が電話出演して、福島第一原発の高濃度汚染水の漏出問題が、世界的規模の脅威となっている現状について語っています。
   堤未果 x 村田光平「廃炉実施計画の認可」2013.08.14

--原子力規制委員会は、8月14日、東電が提出していた「福島第一原発を廃炉にするための実施計画」を認可しましたが…。
村田氏:
アメリカの原子力規制委員会(NRC)の委員が日本のテレビで指摘したように、溶融した核燃料の現状を把握できないのに廃炉に向けた工程表を作ること自体がそもそも無理だと断言している。
国は東電という一企業に任せきりで、本来であれば国策として事故の収束に当たらなければならない問題であるはず。
そもそも、世界が騒ぎ出している。
つい先日、英国のBBCが、福島第一原発構内からの汚染水漏えいの現状を「emergency」、緊急事態だとしているし、CNNも汚染水問題を大きく取り上げている。
この海洋への汚染水の漏出は、地球規模の大問題であるのに、国際社会は「なかったことにしよう」と動いている。
しかし、世界の人々を目覚めさせるのが、この汚染水問題だ。
これは日本にとって、非常に重大な側面がある。
日本の排他的経済水域(EEZ)、この200海里の権利を主張するためには、その国が適切に海洋を管理していることが条件となっている。
汚染水をこのまま食い止めらられなければ、適切な管理ができない国と見なされて、排他的経済水域の権利を失うことにつながる。

--今、毎日、数百トンもの汚染水が海に流れて出ていますが、この状況の中で廃炉にする計画というのは現実的にどうなんでしょう?
村田氏:
それは誰が考えても不可能だ。
汚染水問題の対策ができない以上、何を議論しても意味がない。
東電では対応できないことが分かってきて、国は総論としては「世界の英知を集める」必要があることは理解している。
しかし、現実には何ら具体化していない。
チェルノブイリでは、3万人もの軍人、30万人もの作業員を動員して7ヵ月で石棺を造り上げた。
日本の場合は、未だに放射性物質が大気中に放出されていて、しかも、その正確な量について発表しない。
彼らは、1年以上、「毎時1千万ベクレル以上」とこれだけしか言っていない。
そんな少ないはずがない。もっともっと出ていることは間違いない。

--汚染水の計測について、一私企業の東電が発表しているが、これは妥当なことなのでしょうか?
村田氏:
東電は、参院選が終ると同時に、3.11の当初から汚染水が海洋に漏れ出ていることを、とうとう認めた。
しかも、それが毎日400トンであることも認めた。
しかし、政府は、これを300トンだと言って少なく発表している。
政府は知っていながら、この状況を放置してきた。この責任は大きい。

--そうすると、今、日本政府が真っ先にやるべきことは何でしょう?
村田氏:
まず何より、事故の再処理体制を全面的に国策化しなければならない。
また、このことを国際社会は求めてくるはずだ。
このまま政府が知らん振りしようとしても、世界が黙っていない、事態はそこまできている。
被害が、これから全世界に及んでいくということが明らかになったわけだから当然だ。

--海洋汚染で賠償金請求の話が出てくるかもしれない?
村田氏:
キール海洋研究所は、昨年の7月に「福島第一原発事故の予想される海洋汚染」という研究を発表している。
この研究を見ると、事故から6年後には全世界の海洋に汚染が広がっていくことが分かる。
さらに、最近、東電は、このキール海洋研究所のシミュレーションの前提より多くの放射性物質が海洋に漏れ出ていることを発表し、それを認めた。
私は、このキール海洋研究所と連絡を取り合って、すでに緊急の作業を始めている。

--それは、キール海洋研究所が、想定していたより海洋への流出量が多いので、このシミュレーションをやり直しているということですか?
村田氏:
そうです。
キール研究所が(スパコンを使った)新しいシミュレーションを出すだろうが、それより先に、日本が汚染水を止めるための国策化をやって、次々と対策を打ち出していかないことには世界は、もう納得しないだろう。
たとえば、今やっている場当たり的な対策ではダメだ、という声が海外で増えてきている。

--今までも、タンカーで汚染水を、汚染水処理施設のある柏崎刈羽原発まで運ぶというような提案がいくつか政府に上げられていたようですが。
村田氏:
今まで、どんなアイデアを上げてもすべて資金不足を理由にして、財務改善アクション・プログラムに蹴られてきた。

--でも、資金不足を理由にして、このまま何もしなければ、海外からの賠償問題がどんどん出てくるということですね?
村田氏:
さうです。
さきほどの日本が排他的経済水域の権利を失ってしまう可能性がある、という話もそのひとつ。
それよりも、もっと問題なのか、日本の政府がどうやっても危機感を持てないということ。これは深刻だ。
政府の無関心を他所に、オリンピック招致についても「国が安全を保証できないところにオリンピックを呼び込むこと自体が不誠実だ。日本はオリンピックを辞退すべきだ」、という意見が高まっている。
福島第一原発事故の教訓は、核兵器に劣らず原発が危険なものであるということが分かったということだ。
こうした認識が世界中に広がっている。
そういう中で、アメリカ自身も認識を深めて、今年3月11日には新しい原発建設の計画を却下した。
それ以前にも、アメリカは3つの原発の廃炉を早々と決定している。アメリカでは、今後は経済的に原発の建設は無理だろうと言われている。
(後略)

 確かにもう、世界世論は厳しくなり始めている。世界に害を与えそうなのに、これだけの情報非公開では、いくら原発利権があるアメリカでもこのまま続いたら庇えるわけがないと思う。大量の三つの莫大な崩壊核燃料が現在どこにあるかさえ分からず、再臨界を起こしたか否かの一定根拠のある疑いに対して、きちんと説明もできない有様なのだから。1号機は「格納容器床面を浸食」と発表されているが、それはどの程度? 2,3号機は「(1号機と同じ)その可能性」と言い続けてきたが、これは真実か? 格納容器などは高温に対してぺらぺらなのだから、可能性で済むわけがないと言われるはずだ。三つとも床面浸食だったら、事態は非常に深刻だ。1号機核燃料などはもう地下水に接触している心配さえ出ている。「地下水ぐるみの高濃度汚染水海へのだだ漏らし」がずっと続いていたというのも、こういう不安を助長させるばかりである。発表よりも深刻な事態がどんどん出てくるから、情報の後出しは既に根本的不信を招いている。
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前法制局長官、内閣に反発   文科系

2013年08月24日 | 国内政治・時事問題
日刊ゲンダイが、安倍晋三内閣の、内閣法制局長官・集団的自衛権解釈改憲問題に絡んで、非常に面白い記事を載せた。阿修羅掲示板から、紹介したい。

【 憲法解釈で首相に“10倍返し” 最高裁判事が見せたプライド
2013年8月22日 日刊ゲンダイ

 思わぬ伏兵に安倍政権がじだんだを踏んでいる。憲法解釈を変更して「集団的自衛権」を行使しようと画策している安倍首相に対して、内閣法制局長官を退き、最高裁判事に就いた山本庸幸氏(63)が、「待った」をかけたからだ。20日の就任会見は明快だった。

〈集団的自衛権の行使は、従来の憲法解釈では容認は難しい〉

 政権内からは「もう憲法解釈の変更は不可能だ」という声が上がっている。実際、最高裁の判事に「ノー」と否定されたら強行するのは難しい。よほど頭にきたのか、菅義偉官房長官は「発言に違和感を覚える」と、21日批判している。

「首相周辺は、これは意趣返しだとカンカンになっています。というのも、安倍首相は解釈変更に消極的だった山本庸幸さんを法制局長官から外したばかりだからです。簡単に言ってしまえば更迭した。ただ、世間からは更迭ではなく、出世に見えるように、最高裁判事というポストに就けた。それでも、法制局長官という職にプライドを持っていた山本庸幸さんは、安倍首相のやり方を許せなかった。首相に一泡、吹かせたのでしょう」(霞が関事情通)

 たしかに、憲法解釈を最終判断する最高裁判事の発言は重みが違う。首相に「10倍返し」するなら、最高裁判事の就任会見は絶好の舞台だ。

 首相の出はなをくじいた山本庸幸氏は、どんな男なのか。

「山本さんは愛知県出身、旭丘高、京大法卒、73年に通産省に入省しています。正直、省内では次官候補ではなかった。でも、法制局には各省から優秀な職員が送られる。山本さんも融通は利かないが、頭脳明晰だったのは確かです。本人は、法制局長官を天職だと思っていたようです」(経産省OB)

 最高裁の裁判官は、憲法で「身分の保障」が規定され、70歳の定年までつとめられる。官邸周辺は、「最高裁判事にしてやったのに」と悔しがっているらしいが、法制局長官を代えることで憲法解釈を変更しようという姑息なやり方が、完全に裏目に出た形だ。 】

 官僚にも、骨のある人はやはり居るものだと、ちょっと意を強くした。フクシマ問題では火中の栗を拾わないと決め込んでサボタージュばかりの官僚体制に見えるので。サボタージュ官僚たち、はて日本を滅ぼしかねないと、そんな気がしてきた昨日今日である。
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軽視できない地方レベルでの右翼的潮流     大西五郎

2013年08月23日 | Weblog
「はだしのゲン」の自由閲覧をストップ

 漫画家の故中沢啓治さんが自らの被曝体験を基に描いた「はだしのゲン」について、「描写が過激だ」として松江市教委が昨年12月、市内の全小中学校に教師の許可なく自由に閲覧できない閉架措置を求め、全校が応じていることがわかった。」という記事が8月17日各新聞に一斉に載りました。毎日新聞によりますと、松江市で昨年8月、市民の一部から「間違った歴史認識を植えつける」として学校図書室から撤去を求める陳情が市議会に出されたそうです。市議会では不採択とされましたが、市教委は「(中国大陸での日本兵の行為で)首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断して校長会で「ゲンをできるだけ貸し出さないよう」口頭で求めたということです。

間違った歴史認識植えつける」と市民が請願

 学校図書館から撤去を求めた市民というのがどういう人なのか、新聞の報道からはわかりませんが、「間違った歴史認識を植えつける」を理由としている、つまり中国の人たちに対して日本軍はそんな暴虐なことはしていないと言いたいのだと思いますが、まさに「侵略の定義は学問的にも定まっていない」と発言して歴史認識を問われている安倍晋三首相を弁護しようとしているようにも見受けられ、右翼の人たちではないかと思われます。


江だけでなく鳥取市教委も
最近右翼が行政にやたらと要求する(あるいは行為の禁止を求める)動きが各地で強まっているといわれます。松江市のある島根県の隣の鳥取市立中央図書館も児童の保護者からクレームが出され、2年前から「ゲン」を事務室に移し、自由に手に取れない状況にしていたそうです(20日毎日新聞)。

 名古屋でも4月の市長選挙を前にして、右翼団体の「頑張れ日本!全国行動委員会愛知県本部」が名城公園前に中国領事館建設の計画があることに対して「名古屋の真ん中に中国の領土が出現する間接侵略を許すな」という集会を若宮公園で行い、栄までデモ行進しました。この集会に自民党の市長選挙予定候補者の藤沢忠将市会議員が登壇して演説を行ったということもありました。

もう一つの問題は教育委員会の形骸化

 「はだしのゲン」の閲覧制限問題で、松江市教委の当時の福島律子教育長が教育委員の会議に諮ることなく判断したことが19日わかったということです(20日毎日新聞)。自民党は教育長を実質的な教育行政責任者にして、教育委員会を諮問機関化する「教育委員会改革案」を推し進めようとしています。教育長が教育委員会の会議に諮ることなく自分の判断で重要事項を進める松江市教育長のケースは自民党案の先取りです。それぞれの地方の教育委員会の独自性を尊重してそれぞれの地方に合った教育を進めようというのが教育委員会制度の狙いでしたが、各地の教育委員会で教育長の専横が目立つ、つまり教育委員会が形骸化している傾向が強まっているといわれます。「日本の前途と歴史教育を考える国会議員の会」を主宰し、今の教育は自虐史観にとらわれていると主張している安倍流歴史認識を教育の場で強めようとしているのです。
 地方レベルでの右翼的傾向、行動の強まりとともに、教育委員会が政府方針を教育の現場に押し付ける役割を担うことも問題です。

(これは東海放送人9条の会に掲載さrたものです。らくせき)
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規制の虜の復活(13)卑怯至極の官僚たち  文科系

2013年08月22日 | 国内政治・時事問題
フクシマ汚染水問題が東電の手に負えなくなってきているのは明らかだ。というか、こんなことは分かりきっていたことのはずである。高濃度汚染水流出問題は、2号機3号機などで事故直後からあったのだし、それも故意に意識的に垂れ流しがずーっと放置されてきたに等しいとここにも何度も書いて来た。小出裕章氏などもこの問題の困難さを初めから予測していて、「大型タンカーを準備すべき」と具体的提案までを2年前に既にだしていたはずだ。それを無視して、安易な安上がりの「対策」を重ねて、失敗の連続。それどころか、11年3月11日からずっーと垂れ流しを続けていたとさえ言えるのである。そういう状況証拠が山ほどあるのだから。事故対策とはこうして、見せかけだけのものであるのか? 
 まことに馬鹿馬鹿しい限りの実態である。一体何でこんなことになるのだ!

 そこで官僚たちに言いたい。東電任せで成功できると思っているのか! これからも彼らを信じていこうと、そんな構えを続ける積もりか! 金を倹約せねばならない会社主導でこんなことをやらせてきて、うまくいかないと税金をさらに積み増すだとか、そんな馬鹿なやり方で太平洋の汚染防止に責任が持てると、今でも思っているのか! 税金をどぶに捨てるようなものである。

 原発政策がブルトーザーのように進められたのは、政治・官僚主導であったからのということのはずだ。そういう政治がこんなに深刻な重大失敗に陥っているときには、やはり政治・官僚主導でカバーしなくてどうする? 一企業に長期的全面的な遠大な対策の展望など開けるわけがない。被害が大きくなるばかりである。次々と後追いのような事故ばかりが出てくるのは、官僚たちが自分らの責任回避をしているからだとしか僕には思えないのである。順風の時はどんどん天下っておいて、事故後の世論の強い風辺りは東電と規制委員会に任せて自らは避けて通る。官僚たちって、何と卑怯な奴らか。

 あの膨大な核燃料は、一体全体今どこにあるのか? どういう状態で存在しているのか? 格納容器の中に? 地面にめり込んで? としたら何メートル? 地下水との接触の恐れは? 安倍晋三内閣は、こんなことも国民に明らかにしないで、何の対策が取れていると語れるのだろう? それとも、その実態は分かっていても、国民鎮撫・自己責任回避のために、情報非公開? こんなに無責任な事故対策が放置されれば、税金が無制限に出て行くと思われるから、経済復興も何もあったものではない。

 なんとかしろ! そもそも、集団的自衛権だとかそのために内閣法制局長官を取り替えるだとか、そんな余分なことをやっている暇があるのか。地震によってフクシマが破損損故を起こしたとはもう明らかなことで、これはお前らがやったこと、つまり人災なのだぞ! これを放置して、靖国神社参拝など君らの「愛国」とは一体ナンボのものなのか!
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よたよたランナーの手記(14) 順調、本格的にリハビリに  文科系

2013年08月21日 | 小説・随筆・詩歌など
 本日8月初め以来久しぶりの診察日に、レントゲンも撮って「順調」とのこと。左膝お皿のヒビから25日で1ヶ月になる現時点で、リハビリ注意を詳しく聞いてきた。要はこういうことらしい。
①膝を完全に曲げたり、そこから立ち上がったりという運動とジョギング類とを除いては、何をしてもよい。
②9月の初めにもう一度レントゲンで調べるが、その後はジョギングもできるだろう。

 まー何と嬉しかったこと! 昨日階段登りをほぼ普通に60往復やってもほとんど痛みがなかったから順調とは観ていたが、怪我をした1ヶ月前には、今ここまで来るとは正直思えなかった。初診ではなんせ、「ジョギングは2か月後」と言われていたのだ。2か月後と1か月ちょっととでは、身体の衰え、リハビリ期間やその当初強度も大変違ってくるはずだから、嬉しいのである。今日からは、本格的な左脚強化に入るつもりで膝の屈伸も十分やって、階段は70往復。無理をせず、前と同様に走れるようになる時期を、9月20日程度と狙い定めて運動強度も強めていきたい。
 こんなことも喜んでいる。膝皿のヒビ全治までの期間が当初予定の2分の1の1ヶ月ほどですんだというのは、こういうことだろうと。やはり循環器系が年齢比較では若いということだろうとか、脚の筋肉量に比べて体重もやっぱり適正なんだろうな、とか。これも僕の活動年齢をキープしたいという今までの生活活動の結果と観れば、やっぱり嬉しい。

 ただもう一つ気づいた、こちらはマイナスの発見である。このリハビリ期間の運動不足中こんなことを感じた。記憶力や判断力が弱くなっているということだ。これはギターの練習、新曲の習得中に気づいたことである。バッハのBWV578のフーガがちっとも覚えられないのである。70小節弱のこの曲をちょうど怪我をした直後の7月末からやっているのだが。この金曜日にレッスンがあるが、この2重奏曲をまだ先生と合わせられないと思う。自分にとって適度な有酸素運動が欠けがちになると脳も老化するということだろう。これも、ランナーたちが異口同音に語ってきたことのはずだ。そういう意味でも有酸素運動はやめられないと、改めて思ったもの。
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随筆  はーちゃんの号泣に   文科系

2013年08月19日 | 小説・随筆・詩歌など
 はじめての孫のはーちゃん、9月で3歳になる女の子だ。現在、母子と僕ら祖父母で、北海道へ旅に出ている。今19日午前5時現在、富良野のあるホテルでこれを書いている。
 昨日のレンタカー移動中こんなことがあった。小樽文学館で小林多喜二コーナーなどを観たあとここへ移動してくる途中のことである。

 はーちゃんがチャイルドシートを嫌がって泣き叫び、何を思ったかベルト留め金を外して床に座り込んだ。そして、立ち上がろうとする。横のばばが、危険と判断して立ち上がろうとするのを、頭や肩などを押さえつけた。それも3~4回。対するはーちゃんの抵抗と抗議の、ものすごかったこと。抗議と抵抗の表出はもちろん、悲嘆にくれて身も世もあらずの様相が、優に30分以上。その間、なんの慰めも、好物の提供申し入れも一切振り払って受け付けず、ただ大泣きである。それも、喉がかれて声が出なくなるほどの号泣をずっと続けている。
 「これってなんだろう?」。大人3人は皆、すごく当惑した。抗議というよりも、身も世もあらずとの態度が執拗だったからだ。と、娘がこんなことを話し出した。
 先日初めて、こんなようなことがあった。見知らぬやや年長者3人の砂場遊びだったかに入りたくて露骨に拒否されて入れず、しばらく粘っていたが娘がその場から脱出させたとたんに、これとそっくり同じ大泣きが始まったという。それも、初めてのことだと見たのだが、この「身も世もあらず」がやはり30分以上は続いたという。「はじめたみた、全く同じ感じの泣き方だ」と断言したのだ。

 さて、僕はうろ覚えのこんな知識を思い出していた。20世紀最大の発達心理学者ジャン・ピアジェの言葉で確か「幼児の、恩と愛着」というような概念があったはず。他人から恩を受けたことの長期記憶が生まれ始めると、人への愛着というものが起こり始める、と。こんなふうに愛されることが多かった子どものなかで、能動性の強い子はこの愛着も極めて強いはずだ。そして、この愛着が裏切られたと体験したときには、ものすごい葛藤が発生するということではないか。
 こう考えて僕は二人に言った。
「これって、とても良い、新たな体験なのだと思う。安心して身を任せるように愛し始めた人に拒絶されたと判断できて、身も世もあらずとできるようになったということじゃないか」
 愛や恨みが発生しなければ、拒絶や別離に何も感じないはずだ。拒絶と感じて号泣できるほどに成長したということだろう。

 ところでさて、これほどに拒絶されたばばの方は、猛烈に不安が生まれたらしい。今後の態度が変わるのではないかと、しきりに述懐していた。ただ僕は、何の心配もしなかった。人への愛着が生まれ、人によるその強弱も生まれ始めた幼児は、愛着の方も覚えているに違いないと考えたからだ。その後案の定、こんな場面が繰り広げられた。富良野「風のガーデン」という所で、はーちゃんがばばにむしろ気遣って優しいこと、明らかなのであった。手をつなごうとしたり、ものをあげたりと、いつもより強いそんな態度がはっきりとしていて、娘とふたりで目を見張っていたものだった。幼児ながらすごいものだと、言い合わせていたものだ。
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