九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「揺りかごから墓場まで」国の末路  文科系

2020年04月30日 19時24分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 読売のネット記事に、こんなのがあった。
【 英のコロナ死者、対象拡大で急増2万6097人に…米・イタリアに次ぎ世界3番目
 4月30日(木)16時2分 読売新聞
 【ロンドン=広瀬誠】英政府は29日、新型コロナウイルスによる死者数について、病院に限定していた調査対象を、介護施設などに拡大した結果、前日より4419人増えて2万6097人になったと発表した。英国の死者数はフランスやスペインを抜き、米国、イタリアに次いで世界3番目となった。
 新しい集計方法では、病院以外で陽性と診断された後に死亡した人を加えた。ドミニク・ラーブ外相は29日の定例記者会見で「3〜4月の間の(病院外の)死亡者を追加したもので、突然増えたわけではない」と説明した。新しい集計方法で比較すると、前日からの増加数は765人だった。
 英国では、介護施設で10人以上が死亡するなどの集団感染が次々と発生し、政府の統計に病院外のデータを含むよう求める声が高まっていた。
 英政府に対しては、外出禁止の発令など初動の遅れが感染拡大を招いたと国内で指摘されている。死者数の増加により、こうした批判がさらに強まりそうだ。】

 イギリスのコロナ患者を調べてみたら、16万5000人ほど。その内2万6000人が亡くなられたって、16%の死亡率になる。コロナ対策では、日本と同じく無症状者は徹底して検査対象とはしないなど検査総数を少なくして、よって検査漏れコロナ死者も一般肺炎死者に含まれるというように少なくされていた国が、やっと死者をほんの少々現状に合うように修正したわけだ。するとどうだろう。20世紀には「揺りかごから墓場まで」と言われた「世界の福祉先進国家」がここまで落ちたということだ。ちなみに、イタリアとイギリスは人口が同じ6000万人台。かつての世界最先端福祉の国が、ここまで落ちぶれたのである。なぜなのか。答えは明白。「株主資本主義=規制緩和の小さな政府」の典型国家の末路の姿なのである。日本は、こういう英米金融本位国家を遅れて追って来たわけだが、コロナ対策でも全く英米と似通ったやり方を取った

 いずれも、世界最先端先進国でありながら、失業者、それ以上に不安定労働者で溢れかえった国である。ちなみに、日本は「完全失業者」という概念で、失業者統計数値をごまかしている。いわゆる職安に期日内に行かなかった人や行けなかった人、日本特有と言って良い「家事手伝い」女性などを分母から弾き出す数値になっている。

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森英樹氏が肺炎で亡くなられた  文科系

2020年04月30日 12時11分18秒 | 国内政治・経済・社会問題

 本日の新聞に表記の訃報、死亡記事が載っていた。愛知憲法会議の事務局長を40年努められ、名古屋大学副総長でもあったお人だ。死亡原因が間質性肺炎とあっては、今時誰でも、こんな疑問が湧く。「コロナとの関係は?」。そして、3月31日のエントリー「老人は死ねと?」でしむらけんさんのことを書いたが、この例を思い出さざるをえない。

「17日 倦怠感があり、自宅静養」
「19日 発熱や呼吸困難」

「20日 重度の肺炎という診断で入院」
「21日 人工呼吸器を装着。意識なし」
「23日 新型コロナウイルス陽性が判明」
「29日 死去」

 肺炎で入院なのに、コロナ検査結果は入院日含めて4日後に出ているのだ。多数国民の命に関わる政治が正しかったか否かについて事後検証をきちんと行うためにも、日本は今肺炎死亡者全員の検査をきちんとやっておくべきだ。そうでないと、新聞に載っているコロナ死亡者の少なさに疑念が残ったままということから、かなり怪しげになった「世界に誇る国民皆保険などの医療制度」の名も廃るというものだ。

 なお、アメリカで、特に初期の肺炎死の方々の中にコロナ死者が無数にいたということは、既に米当局機関から世界に広まった情報である。そして、こういう国民の死をきちんと検証する様子も見えない国だから、既に民主主義国と名乗る資格がないと僕は判断している。国民の命、その扱われ方こそ、民主主義の最大基準だと考えるからだ。

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エントリー「政治論以外も書くわけ」に因んで  文科系

2020年04月29日 05時06分47秒 | その他

 何日か前に「僕が政治論以外も書くわけ」何度目かのエントリーをした。そしたら、これも恒例になっているここに10数年居着いた名無し君から訳の分からないのともう一つ、コメントが付いてきた。よほどご自分の「承認欲求」なるものが気になっているお人らしい。それに回答した僕の文章とともに、ご紹介してみる。今の時代、人によっては結構切実で、大事な問題だと思うので。そしてまた、「僕が政治論以外も書くわけ」の大事な主旨への解説にもなることだし。

【 Unknown (Unknown) 2020-04-27 17:04:06
南京ネタとか・・
中国様への非難の矛先を外す為だよね?】

【Unknown (Unknown) 2020-04-28 18:49:07
もし、文ちゃん論通りなら、自身のブログで完結していればいいし、何だったら、そこへリンク張って、「見てね」で、いい。
文ちゃん自身のドス黒い承認欲求から、目を逸らして、この話をするのは・・簡単に言って「嘘」だよね。】

【 可哀想なお人だ! (文科系) 2020-04-29 05:04:57
「ドス黒い承認欲求」??
 こんな言葉を使うって、可哀想なお人だ。気の毒になるほどに。「承認欲求」って、人間の本性。単純にいえば「他人に認めてもらいたい」とは、人間の本能といって良い。他人と「協働」し合ってこそマンモスをも倒せて生きて来られたからこそ、他人と心まで通わせ合うべく「言語」を生み出して今の「精神」を持ったのが、人間。

 これにからんで問題になるのは、このこと。中身がない(事を意識している)からこそ下らん「見栄」を張ったり、嘘も含めてまさに「虚飾」で己を飾る人。「一芸が飛び抜けてあることから、あるいは団体での地位が高かったりするから、その人間自身が立派と錯覚したように振る舞う人」もこれに入るだろう。
 この点で僕には、嘘はないよ! 連れ合いも、子らもそれはきっちりと認めてくれている。同人誌やギター仲間のみんなもね! こういう多くの方が、ここを読んでくれているから、嘘を書いてればすぐに分かる仕組になっているんだよね。】

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随筆紹介  さらし   文科系 

2020年04月29日 02時50分45秒 | 文芸作品

  さらし         K・Kさんの作品です  

 コロナウイルスの拡大でマスクが品薄状態。薬局に早朝から並んでも手に入らないこともある。何よりも風邪をひいては大変。それならばマスクを手作りしようと、ガーゼ生地を探したが売り切れ。
 もしかしてと、和タンスの奥の方を探したら「あった」さらしが一反、未開封のままである。三十三センチ幅で一〇メートルある。腹帯、子供の肌着、長襦袢と用途が書いてある。結婚した時に母が持たせてくれた物。母に感謝である。一緒に手作りの肌襦袢もあった。一針一針丁寧に縫ってある。あの時代は皆手作りしていたのだ。
 四〇年タンスの中に眠っていたので、洗って日光をあてアイロンがけをした。新聞に掲載されたマスクの型紙を使って作ってみた。ごわごわしないでいい感じに出来た。さらしは使い道が多いことを改めて見直す。

 娘は家族分を作ろうとしたらミシンが壊れた。修理は頼んだがいつ見てくれるのか分からないとか。息子家族はネットで二枚千円のキットを注文したが、その後すぐに売り切れたらしい。これだけあれば、娘家族、息子家族にも作れる。母が置いていったさらしは大活躍している。老人ホームにお世話になっている九十六歳の母に伝えたいが、今はコロナウイルスの影で面会が禁止。残念ながら話が出来ない。落ち着いたら会いに行こうと思っている。

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僕が政治論以外も書くわけ  文科系

2020年04月26日 11時12分31秒 | 国内政治・経済・社会問題

 これも定期的に載せて来たここで大事な議論と考えているもの。最後までお読みくだされば、重畳。
 

【  改めて、「僕が政治論以外も書くわけ」 文科系 2012年01月15日 | 文化一般

 表記のことを、改めてまとめてみたい。随筆、サッカー評論などなど一見関係ないようなことを僕はなぜここに書いてきたか。ここが始まった6年前からしばらくはかなり気にしていたことだが、最近はあまりこれを書いたことがなかったと思いついて。

 僕がまだ若い頃から、こんなことが当時の大学で当たり前であった左翼の世界の常識のように広く語られていた。「外では『民主的な夫』、家での実質は関白亭主。そんなのがごろごろ」。そういう男たちの政治論に接する機会があると、正直どこか斜めに構えてこれを聞いていたものだ。どんな偉い左翼人士に対しても。レーニンの著作にたびたび出てくるこういった内容の言葉も、そんなわけでなぜか身に染みて受け取れたものだった。
「どんな有力な反動政治家の気の利いた名演説や、そういう反動政治方針よりも、恐るべきものは人々の生活習慣である」
 こういう僕の身についた感覚から僕の左翼隣人、いや人間一般を観る目も、いつしかこうなっていた。その人の言葉を聞いていてもそれをそのままには信じず、実は、言葉をも参考にしつつその人の実生活がどうかといつも観察していた。誤解されては困るが、これは人間不信というのではなくって、自分をも含んだ以下のような人間認識と言ってよい。人は一般に自分自身を知っているわけではなくって、自分の行為と言葉が知らずに自分にとって重大な矛盾をはらんでいることなどはいっぱいあるものだ、と。こういう人間観は実は、哲学をちょっとでもまじめに学んだことがある者の宿命でもあろう。哲学史では、自覚が最も難しくって大切なことだと語ってきたのだから。ソクラテスの「汝自身を知れ」、近代以降でもデカルトの「私は、思う(疑う)。そういう私も含めてすべてを疑う私こそ、まず第一に存在すると言えるものだ」などは、みなこれと同じことを述べているものだ。

 さて、だとしたら政治論だけやっていても何か広く本質的なことを語っているなんてことはないだろう。そんなのはリアリティーに欠けいるからナンセンスな政治論だということもあるし、「非現実的話」「非現実的世界」もはなはだしいことさえもあるわけである。それでこうなる。生活も語ってほしい。その人の最も生活らしい生活と言える、好きなこと、文化活動なんかも知りたい。どういう人がその論を語っているかということもなければ、説得力不十分なのではないか、などなどと。もちろん、何を書いてもそれが文章である限りは嘘も書けるのだけれど、その人の実際や自覚のにおいのしない政治論だけの話よりはまだはるかにましだろうし、随筆なんかでもリアリティーのない文章は結構馬脚が顕れているものだと、などなど、そういうことである。
 やがて、こんな風にも考えるようになった。幸せな生活活動が自分自身に実質希薄な人が人を幸せにするなんて?とか、人の困難を除くことだけが幸せと語っているに等しい人の言葉なんて?とか。そういう人を見ると今の僕は、まずこう言いたくなる。人の困難を除くよりもまず、自分、人生にはこれだけ楽しいこともあると子孫に実際に示して見せてみろよ、と。

 なお、以上は政治論だけをやっているのだと、人生の一断面の話だけしているという自覚がある論じ方ならばそれはそれでよく、五月蠅いことは言わない。だが、当時の左翼政治論壇では、こんなことさえ語られたのである。「歴史進歩の方向に沿って進むのが、人間のあるべき道である」と。つまり、政治と哲学が結びついていたのだ。それどころか、戦前から政治が文学や哲学や政治学、そういう学者たちの上位に君臨していたと言える現象のなんと多かったことか。
 そんなわけで僕は、60年代当時では当たり前であった大学自治会には近づいたことがなかった。そして、左翼になってからもこの「政治優位哲学」には常に距離を置いていたものだった。これはなぜか僕の宿痾のようなものになっていた。


 なお、こういう「公的な場所」に「私的な文章」を載せるなんて?という感覚も日本には非常に多いはずだ。こういう「公私の峻別」がまた、日本の公的なもののリアリティーをなくしてはいなかったか。公的発言に私的な事を入れると、まるで何か邪な意図があるに違いないとでも言うような。逆に日本ではもっともっとこんな事が必要なのだろう。政治をもっと私的な事に引きつけて、随筆風に語ること。正真正銘の公私混同はいけないが、私の実際に裏付けられないような公(の言葉)は日本という国においてはそのままでは、こういったものと同等扱いされることも多いはずだ。自分の子供をエリートにするためだけに高給をもらっているに等しい文科省官僚の公的発言、「貴男が男女平等を語っているの?」と連れ合いに冷笑される亭主。


 ややこしい内容を、舌足らずに書いたなと、自分でも隔靴掻痒。最近のここをお読み頂いている皆様にはどうか、意のある所をお酌み取り頂きたい。なお僕の文章はブログも同人誌随筆も、ほぼすべて連れ合いや同居に等しい娘にもしょっちゅう読んでもらっている。例えば、ハーちゃん随筆などは、彼らとの対話、共同生活の場所にもなっている。】 

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韓国からの支援案を、安倍は受けるのか?  文科系

2020年04月26日 10時43分43秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 韓国が、PCR検査キット、マスク、医療スタッフ派遣などの支援案を検討、日韓保健当局間の電話協議を提案しているようだ。販売や無償提供も含めての支援というが、韓国の対日世論を考慮して「日本からの要請があるならば」と、本日の朝日新聞にあった。韓国のPCR検査数が95万件を超える事を通じて既に沈静化に向かっているのに対して,日本は22万一千件の検査しかなくて、いま都市ロックダウンの渦の真ん中にいるのだから、隣国として必然の申し出とも言いうる。が、安倍が、韓国の「日本から要請があれば」という条件を受けて申し出るとは僕には到底思えないのだが、皆さんどう思われます?
 この条件通りに要請すれば集中治療室の改善含めて、死者がどれほど減ることだろう。「今医療機関が本当に大変、頑張って下さい」と安倍が日々言っている言葉が薄っぺらなもので無いならば、医師の派遣含めて心からお願いすべきことのはずだが・・・。

 これは日頃漏れ聞いている安倍晋三首相の世界観そのものに関わってくる課題だとも考え、注視していきたい。

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中国の「コロナ・大本営発表」説に対して  文科系

2020年04月25日 02時08分42秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 名無し君から再三、こんな批判にもならぬ批判が来る。
『Unknown (Unknown) 2020-04-24 18:51:36
いや、上記の分は、中国の「大本営発表」を、そのまま信じたら・・て、話でしょ?
イギリスは勿論、世界はそんなものを信じない方向で
キンペーの犬も、大概にしたら?』

 このコメントには、僕はこんな反論をした。
『証拠もなしに? (文科系) 2020-04-24 20:01:16
 中国コロナに「大本営発表」と言うのなら、その証拠証言を一つでもあげてみな。と、一体何度言わせるの? それには全く返事なし、たった一つの証拠さえこれまで挙げてないじゃないか。そういう僕がポチって、その証明も皆無と言うことだよ。分かってる? こうして、君の「大本営発表」って、子どもが言う「バーカッ!」と一緒だということね。』


 こういうネトウヨ諸君の意見も世に多いだろうから、一言だけ状況証拠反論を。

 アメリカが世界を詳細に写す衛星写真地図は今やおそらく30センチ単位をも解像できているのではないか。それも、時々刻々の変化までを含み、示すものだろう。そのアメリカが鵜の目鷹の目で中国あら探しをしていないわけが無いのである。ここにコロナ異変が分かるようなもの、つまり「大本営発表」をちょっとでも暴露する可能性があるものがあれば、出さないわけがない。出入りが激しい患者が運び込まれる病院とか、死者が多く出ている場所だとか。また、「武漢ロックダウン」とかその解除とかなどはアメリカ側こそこの地図によって全部分かっているはずだし、解除もできない状況で解除などはやれるはずもないものだ。そんなものがあれば中国も当然意識しているところで、隠すべきものは空から見せないように努力はするだろうが、今日までアメリカがこの地図をどれだけ使って調べても「大本営発表暴露」はできていないのもまた事実である。それどころか、ジョンズ・ホプキンス大学の世界各国コロナ関連現状数にクレームさえ付けられていないことこそ現状というべきだろう。
 中国の「大本営発表」を唱える人々には、最低以上を思い起こし、押さえておいて欲しい。

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喜寿ランナーの手記(286)模索中の新フォームが見つかった!  文科系

2020年04月24日 19時36分18秒 | スポーツ

 先回書いたように半月ぶりで18日に走ってから21日と、ついで本日24日に走った。雨が降ってきていつもの、後の方でタイム測定・5キロが半分ほどになったが、好調、好調。急な中断で2・5キロほどのタイムなのだが、キロ6分32秒、ストライド92センチ、平均心拍数は163だった。21日の6分44秒、92センチ、147と比べるといろんな事が分かる。

 5キロの前半はいつものように抑えて走っていたはずなのにこのタイムって、凄い! また、この心拍数がちっとも苦しくなかったのである。いつもの150ほどと思って走っていたから、後で驚いたもの。心肺機能も急回復してきたのだろうが、急にこのタイムというのは何よりも走り方が良かったのだと実感できる。なにが? 思ったところを箇条書きしてみよう。

①弱い方の左脚の「強めのつつき」を意識しつつ、これを前に出す時に膝から下を前に振り出し気味にして走った。すると、膝が伸びる分ストライドが広がって、左脚の地面つつきがより直線的になる。これによって、左右のストライド・バランスが取れてスピードが上がったと実感できた。

②この走り方だと、僕の場合はもう一つの弱点、右足の離陸時に小指付け根に負担がかかるのが分かったので、なるべく右は親指側離陸を意識して走った。途中で小指付けねが痛くなったのだが、親指側離陸意識でこの痛みが去って行ったから分かったことだ。これも大きな発見だった。右足の着地角度も悪かったのが、僕向けの修正が適切にできたということだろう。

 こういう日って、とても気分が良い。この走り方が定着して、左ひざ、右離陸のふくらはぎ筋肉などを鍛えればまだかなりタイムが伸ばせると発見したのだから、特に。

 それにしても、平均心拍数163って、それであれだけ息も荒くないって、何が起こったのだろうか。寒かったから? 全身が上手く均等に使えていれば、最高持続心拍数でも疲れないのか? それとも、最高心拍数そのものが上がったのか? これは、あらたな探求課題である。すぐに答えは分かるだろう。

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コロナがイギリス凋落を示した  文科系

2020年04月24日 18時53分39秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 世界史の上でつい最近までのイギリスは、「揺りかごから墓場まで」の社会福祉で名高い国だった。そのイギリスがコロナでは、イタリア、スペイン以上、フランスと並んで高い対感染者死亡率を示して、フランス17・4%、イギリス13・6%。イタリア、スペインよりも検査数がかなり少ないにしても、これだけ死者が多くては、昔を知る人々ならあきれ返る姿が目に浮かぶのである。ちょっと前に「政権は何してたんだ」と、ブレグジットへと国民がとち狂って行ったのも無理はない。新自由主義経済がもたらした各国の恒常的悲劇、多すぎる失業者とか不安定労働者の大群とかは、世界中の国が協調し、手を取り合って国連に結集してしか解けないはずのものなのだが、その道には国連を無視するアメリカが立ち塞がっているので、大変見えにくいものにされている。

 英国政治史上「揺りかごから墓場まで」を崩し始めたのは、「サッチャリズムが作った小さな政府」から。レーガノミクス米と並んで新自由主義政経をいち早く取り入れたその産物なのだ。ただ、その反省を正しく行うことは上に述べたように大変難しい。新自由主義経済という供給サイド経済では無く、ケインズ流の有効需要側経済、それも世界的な多国間主義でこれを行っていくと、そんな道しか既にもう残っていないのである。「近い将来には、五時間労働の福祉国家も当たり前」と正しくも当然のように考えていたケインズが、草葉の陰でさぞ驚いているだろう。

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随筆 「回春のアルト・ワークス」  文科系

2020年04月23日 14時15分24秒 | 文芸作品

 振り返れば五十数年前のこと、結婚してすぐに自動車免許を取り、その後でわざわざ自動二輪の免許を取りに行った。大学一年から付き合い始めて六年越しで結婚した連れ合いを、国語教師をやっている県立高校まで送っていくためだ。我が家から名古屋市東北部の丘陵いくつかを日によっていろんなルートで越えて、市の北東端近くまで雨の日を除いて通った二五〇CC中古バイクの、あの日々! 当時はまだ未舗装の山道にいきなり入り込んで、連れ合いの悲鳴を面白がった日もあった。六年子どもができなかったのでこんな日々がしばらく続いた後に、やがて子どもが生まれその保育園含めた共働きの送迎生活ではバイクが車に替わったが、あれ以来僕はいわゆる中高年バイク族になる夢を忘れたことはなかった。が、七〇を越えてからは流石にこの夢は萎んでいき、今年五月でもう七九歳とあっては普通自動車免許さえ「返上」と、これは連れ合いの、例によって大きな声だ。そんな僕に今、あの頃の夢がかなったような体験が・・・。

  さて、そんな僕がこれまで乗っていた軽自動車、アルト・ターボ・五速マニュアルシフトからそのスポーツタイプ、アルト・ワークスへと、一二年ぶりで車を替えた。前と同じマニュアルシフトのターボエンジン車。加えて、僕としては初めての四輪駆動車で、車体はさらに一段と軽くなっている。この車のクラッチ・シフト操作にも慣れ始めた約一週間後の今の感じは、アマチュアではあるにしても文筆家の端くれとしてはどうしても表現してみたいという対象になった。結論を言えば、僕にとってこれまでは機敏な脚以外の何物でもなかった車が、心身を揺さ振ってくれる高級なおもちゃに化けてしまったのである。高級なおもちゃとあっては、前とは打って変わって綺麗にもしておきたい。「その靴を拭って!」などと声を荒げては、連れ合いや孫を驚かせている始末だ。「よく走る軽ターボ」というのは前と同じなのに、はて、どこでこれほど揺さ振られたのだろう。
 噂に聞いてはいたが、四輪駆動車は機敏に回る。その時の地面に描く曲線が身体に直に伝わってくるのだ。遊びの揺れが少ない固めの車体バネと、シートにぴったりとくっつけた身体を側面まですっぽりと包み込んでくれるレカロシートとを通して。このシートがまた、嵌まりが心地よいシフトが回すターボエンジンと地面をがっちりと捉える四輪駆動とが生み出す加速感をも身体によく伝えてくれる。加速感はもちろん、地面や走行曲線を運転者にきちんと伝える必要があるというこの車は、もう完全なスポーツカーなのだ。と考えてみれば、前二座席と好対照に間に合わせのように作ってある後部座席も、「これは倒して使うもの」、「トランクが大きいツーシーター車だからね」と主張しているようで、かえって面白くなった。トランクが大きい2シーター四輪駆動といえば、これは二人用のRVにも使えるというものだ。

 車を買い換えて一週間、これだけ毎日毎日自分にあるいは家族に理由を作ってはどこかに出掛けていくというのは、かつて覚えの無いことである。横に連れ合いを乗せたり、四年生になった女の孫ハーちゃんを乗せたり、あるいは一人だけでほんのちょっと遠出をしたり、自由自在になり始めて機敏に応えてくれる回転や加速を、カチッと決まるシフトとシート越しに楽しむ毎日が続いている。七〇〇CCバイク族を夢見たその夢の実現さながらに。

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喜寿ランナーの手記(285)やっと、キロ6分44秒  文科系

2020年04月22日 10時58分02秒 | スポーツ

 コロナ休校、「なるべく休園?」で、3月以来ずっと孫二人(4年生女と、保育園年長男)が、母である娘とともに寝泊まり付きで、一日中我が家に。新学期分の勉強とかピアノとかで彼らの世話とか、加えて、ジムも休業だし、雨も多かったりして、ずっと走れていなかった。手帳を見ると、4月2日に走って以来18日が初めての走り。その間も体力維持のために、車での用事をサイクルツーリング(この間最高は40キロ。それを2時間ちょっとで走ってきた。名古屋市縦断の信号待ち時間もふくめてのもの)に替えたり、家の階段往復に励んだりして、最低の体力温存には気をつけて来た。
 それでさて、半月ぶりの18日と、本日21日の記録(いつも同じコースを各7キロほど走って、その後ろ5キロをランニングウオッチで測定)は、キロタイムで、6分56秒と6分44秒。これだけのタイム前進がありながら、18日の平均心拍数は実に161だったのが21日に147へと、思いのほか順調な回復ぶりで、嬉しかったこと! 
 気付いたのはこのこと。これだけのブランクは、自分の弱点を特に弱くする、と。左は腿が弱いし、右はつま先を使う筋肉が弱い。事後に、左脚は膝が、右足は小指付け根の(疲労骨折が出る)部分が、特に疲れたり、ごく軽い痛みがあったりするのである。ただ、今回に限っては、右足小指付けねは痛まなかった。それは、この休みの間も特に念入りに右足だけ爪先立ちで鍛えていたからだ。両手を何かに置いて、右足だけいっぱいのカカト浮かせ爪先立ちをワンセット40回やっていれば、そこに痛みは出ないと最近は分かって来たのである。これが、久しぶりの2日走りで、最大の収穫。
 ただし、地面をつついた足の反動を主たる推進力として走るやり方に変えてから、左腿の弱さが目立ってきたが、この強化がまだできていない。走ったその日の階段上りで、左ひざに軽い痛みがある。これでは、これ以上なかなかスピードも上げられない。スクワットで左脚に重心をかけてやろう。

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コロナが米中独を比較させたその内容  文科系

2020年04月22日 09時34分22秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 今世界で米中独が世界的影響力を持った3大国。ところで、米中対立をコロナがさらに鮮明にしたし、米独の政治差異の一面を鮮やかに浮かび上がらせたと思う。今後の日本の方向を考える上で、示されたコロナ資料とその意味とは、貴重なものなのだ。なんせ、民主主義の基本である国民、その命の扱われ方が示されたのであるから。まず3国の死者の数、次いで感染人口に占める死者の割合と、人口そのものに占める死者の割合とを比較してみたい。感染や死者の数は日本時間21日夜のもの、人口は国連統計の18年度分である。

 死者の数は、米42,000人、独4500人、中国4500人であり、感染者に占める死者の割合は、米5・3%、独3・5%、中6・0%である。ただこの数字は、検査方法によって感染数そのものが大きく変わるから、人口そのものに占める死者の割合をみると、中国を3とすると、独50、米130になる。

 さて、中国の死者がずば抜けて少ない。ただこれは、普通選挙が無いとか、トップダウンの強権が振るえるとかの問題があるから、米独を比較するほうが参考になる。米の人口を勘案した死者割合は独の2・6倍ということになる。近年の世界政治運営において日頃何かと対立する両国だが、独の民主主義度が米を圧倒しているといいたい。しかもこのドイツの数字は、ここ10年程大量に引き受けた難民の命も含めてのことなのだから、尊敬に値するということを強調したい。

 次に、米中比較の問題だが、いくら普通選挙が米にあって中国にないといっても、人が最も大切にしている命にこれだけの格差があっては、米の方が民主主義度が高いとは、到底言えないだろう。次の事実を考えるとさらに非民主主義国だということがわかる。アメリカのファンド、資本はここ10数年、アメリカ労働者を打ち捨てて、中国にどんどん進出してきたのである。つまり、アメリカ支配層に中国を批判する資格など存在しないのである。そういうすべての結果がこれ。以下のような、コロナ被害者が世界に体現して見せたアメリカの医療保険未加入者問題である。

『昨年の健康保険未加入者は約2750万人、比率は8.5%で、未加入者が前年から約200万人増加し、比率も7.9%から上昇した。未加入者の比率が上昇したのはリーマン・ショック後のグレートリセッション(大不況)以来。健康保険は14年の医療保険制度改革法(オバマケア)施行以来、加入者の増加が続いていた。』(4月16日拙稿「米の医療保険未加入者数」より)

 これらの未加入者がはじめ病院に行けず、自宅や街路で野垂れずにした例も多かったと報道されてきた。

 冷戦時代以降のアメリカはどんどん「株主利益最優先社会」になってきた。そこから、「小さな政府」が模索されて社会保障も縮小され、「経済の軍事化」だけが進んできた。20世紀中旬以降まで栄えた資本主義経済学によれば、「経済の軍事化」こそ、斜陽資本主義の墓場とも言えるものだったはずだ。アメリカは終わった国である。去年の8月米経営者団体ビジネスラウンドテーブルもこんな声明を出している。
「株主利益最大化方針は誤りであったから、労働者や地域などステークホルダーの利益をもっと重視するようにしていきたい」
 僕が思うには、米経営者団体が今さら、そんな改革などできるわけがないのである。よってこの反省言葉は、反省の振り、ポーズでしかないと思う。やはり、アメリカは終わった国なのだ。

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コロナ・米中鞘当ての本質  文科系

2020年04月21日 12時38分20秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

  「マスコミに載らない海外記事」の4月20日分サイトに、今アメリカが大声で始めた中国コロナ元凶説などへの極めて整合性ある批判が載っている。是非熟読玩味されたい。


『 2020年4月20日 (月)
トランプが中国に罪をなすりつけている理由 Finian Cunningham 
2020年4月17日のスプートニクより

 今週トランプ大統領は、中国当局によるCovid-19犠牲者数は誰も信じないと言った。トランプは、マイク・ポンペオ国務長官とともに、病気の規模を隠蔽したかどで北京を非難した。
 ホワイトハウスも、ほぼ同時に、世界的流行の危険に関して他の国々をだます上で中国と共謀したと言って、世界保健機構WHOを非難した。おそらく彼の主張の正しさを証明するため、トランプは、アメリカのWHOへの資金拠出を停止した。
 中国は、流行勃発について、早期に世界に警告したと言って、中国が隠蔽したという主張をはねつけた。
 中国のデータに対するトランプの懐疑心の一部は、中国の感染症例と比較的少ない死者数から生じているように思われる。今週、死者は4,000人以上に達したが、中国の感染症例は約82,000件だった。それは12月に新しいコロナウイルスの病気が勃発した武漢市に関し、以前のデータを上方修正した後だ。死亡率情報が集められるにつれ、このような修正は、あらゆる国による通常の慣習だと北京は言う。例えば、イギリスでは、高齢者介護施設での死者を数えそこねているために、これまでのところ死者数が大いに過小評価されているように思われる。誰か、イギリス政府を、隠蔽のかどで告発しているだろうか?
 いずれにせよ、ドナルドや他の欧米指導者を悩ませているように思われるのは、彼ら自身のものと比較して、中国のパンデミックの数値が、どうして低いかだ。
 今週、アメリカで、このグローバル・カウンターによれば、感染症例と死亡者数は、700,000と34,000人以上だ。それは中国の数値より遥かに大きい。イタリアやスペイン、フランスやイギリスの死者率も、中国が報告しているものよりも遥かに多い。
 この莫大な差異が、隠蔽、あるいは、少なくとも完全には報告していない証拠だと、欧米政治家に、中国を非難するよう仕向けたのだ。なぜなら、途方もなく食い違う数字を検討すれば、西側諸国が、公衆衛生の危機への対処で、とんでもない失敗をしたように見えるからだ。急増する死者数は、公共医療サービスの途方もない不手際と、怠慢を示す(その通りだ)。その場合、欧米指導者の途方もない無能力を隠すため、身代わりを見いだすことが、政治的に好都合で、実際必須なのだ。皮肉にも、隠蔽しているのは中国ではない。欧米と彼らの犯罪的に無能な政府と、連中の奴隷のような、資本主義優先事項の厳守だ。国民より、私益

 Covid-19危機への対処の上で、その愚かさが最も極端に暴露されているのは、アメリカとトランプ大統領だ。アメリカ社会を破壊している流行は、はるか以前、一月末に、中国とWHO両方が、はっきり公衆衛生の危機を警告した後、何週間も示された、トランプの無神経な油断のせいなのだ。
 アメリカの危機は、財政破たんの瀬戸際にあるアメリカ労働者の危険なほど不安定な状態と、人間のニーズより企業収益を優先する、資金不足の薄汚い医療制度のせいだ。
 イギリスや多くの他の欧米諸国も同様だ。Covid-19流行が、国民の健康を守る上での彼らのあらゆる慢性の欠点を暴露したのが事実なのだ。それが、欧米の犯人連中が、適切な準備をできないよう彼らをだましたと称して、中国を非難するのが喫緊な理由だ。
 中国のCovid-19数値は当てにならないという欧米の推論は、韓国のデータで否定される。韓国は、伝染病に対して、最初に警戒態勢に入った中国以外の国の一つだった。影響を比較的小さくできたのは、韓国政府による、早い迅速な行動だった。106,000件の感染症例のうち、約230人の韓国人が亡くなった。これを、感染件数が今週時点で、ほぼ類似だが、死亡者数、14,000人以上と、二桁大きいイギリスと比較願いたい。
 Covid-19流行を封じ込める上での韓国の有効性は、大規模検査、追跡、隔離という政府の正しい行動で成功可能なことを示している。中国の実績は、見たところ韓国ほど良くはないが、それでも成功の規模は良く似ている。欧米政府やマスコミは、隠蔽のかどで韓国を非難していない。もし韓国が、その方法で成功できるなら、中国も、検査、追跡と一時封鎖という事前介入によって成功したことは完全にありうる。中国が数字についてウソをついていると主張するのは、Covid-19に対する韓国の成功を意図的に無視することだ。
 彼らの政府が、国民を不必要に死なせているという、恥ずかしい、ひどい真実を、国民が熟考するのを許せないがゆえに、トランプや他の欧米指導者は、Covid-19で、中国に罪をなすりつけているのだ。

 記事が表明する見解や意見は、必ずしもSputnikのものを反映しない。
記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/202004171078998335-why-trump-scapegoats-china/ 』

 

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コロナが金融世界支配をさらに進化させるのか?   文科系

2020年04月20日 12時00分02秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

  昔、投資銀行モルガン・スタンレーの元トレーダーが描いた「フィアスコ」という本を読んだことがある。この題名は「大破綻」というような意味だが、95年2月27日、当時の英国名門銀行ベアリングズ社・シンガポール支店の28歳のトレーダーが10億ドルの損失を出した事件から始まって、「モルガンが日本の会社から2週間で7500万ドルを強奪した」経過を中心に、この職業への反省を込めて描かれた体験談なのだ。このベアリングズ銀行大穴事件の被害者が日本の会社だという情報を掴んで小躍りしたという場面が最初に出てきて、それがまずとにかく興味を引いた。

「決算期を控えた日本の会社に、粉飾決算を助けるデリバティブを売る絶好のチャンスだ!」と勇躍したのである。さて、その本にモルガンの社訓にも等しいこんな言葉が書いてあったのが印象に残っている。
『我々モルガン・スタンレーは、歴史上いつも、金が欲しくて死に物狂いの団体、人々からこそ、最大の儲けを上げさせてもらってきた』
 なお、この本の書評、内容紹介が当ブログ07年1月21日に載っているから、いつでもお読みいただける。出し方は、右欄外今月分カレンダーの下の「バックナンバー」欄で、「07年1月」をスクロール・クリック。上のカレンダーがその月の分に替わるから、その21日をクリックするとその日のエントリーだけにエントリー本欄が替わって、お求めの記事にスクロールしていただけば良い。
   

  さて、今や世界の会社という会社、人々がこの「金が欲しくて死に物狂い」という時代が到来したのではないだろうか。金貸し待望の時代がやって来た! それも、冷戦以来グローバルな株主本位新自由主義経済世界の支配者として我が世の春を謳歌して来た末に、リーマンショック、GAFAバブルと日本官製バブルしかないという金貸しにとって慢性的受難時代が長く続いていた後なのであった。この10余年がどれほど「金貸し受難の時代」だったかというと、こんな無残な数字が遺っている。
『世界全体の金融機関を除く事業会社や家計、政府部門の債務残高が2018年に180兆ドル(約1京9000兆円)に達し、リーマンショック前の07年から1・6倍に拡大したことが19日国際決済銀行(BIS)の調べで明らかになった』

 人も政府、企業などもどこもかしこも借金まみれになっていて、もう世界中どこを探しても搾り取るお金など無いような時代になっていたことがわかるのだが、そんな今新たに、生きるために何でもありのさらに死の物狂いの時代が始まるのだ! 金融依存経済国なら我々を手ぐすね引いて助けてくれることだろうし、この機会にこそ、世界に残っためぼしい財産をさらに担保に取るとか、最後に残った「金持ちの物経済国・中国」をなんとかして支配圏内に喰らい込むとかが、狙えるようになった。これが実現したらもう、世界はやっと、永遠に続く金一元化帝国である。 

 さて、こういう人々・政府と、物経済にこそ依拠して人のまともな職業というものを作り直していく人々・政府との分かれ道が世界史上に新たに提起され直したという、そんな世界史的時代が今なのだと、僕は考えている。世界の全てが金融の奴隷になる一元化帝国ができ上がるのだろうか?

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安易、悪辣な外信特派員記事  文科系

2020年04月18日 10時28分04秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 時節柄,これも再掲。つい三日前の拙稿ですが、これだけ悪辣な外信特派員記事が流されては、まるで「戦争直前」と言いつのるようで・・・。

 

【 本日の中日新聞のある外信報道には、呆れてしまった。4面国際面のトップ記事「コロナで米軍展開力に懸念」という記事だ。内容を読んでから、「どこがどう発信した記事か」と発信元を見たらワシントンと北京それぞれ常駐の二人の特派員が共同して書いた記事と分かった。

 何よりもまず、違和感を感じたのはこんな感じ。「米空母がコロナによって一艘ダメになったことは誰でも知っているはずで、そこにつけ込んで中国が何かしそうだ」という取材意図、問題意識を初めから感じたからである。まるで中国=火事場泥棒扱いの、アメリカ・ネオコン思想の宣伝文句のような・・・内容も案の定、そういうものになっている。記事中にも『「台湾を武力統一する好機」と、環球時報の電子版にある』とか、「3日に中国艦船がベトナム漁船に衝突、沈没させた」などというもの。これらの言葉、ニュースの前後関係はどうなっていたのかは全く書いてないのである。

「何を今時」とか、腹が立つことしきりであった。今、中国が台湾など近隣国を攻めるか? アメリカの自国第一主義、引きこもりにつけ込んで? これは完全に米ネオコン的発想であって、そんな誰かのリードで仕上げられた記事かも知れないとさえ、考え込んでいたものだ。
 この新聞は国際面が極めて貧弱で、当局の発表をそのまま伝えるようなアクセス記事ばかりだが、グローバル政治の模索時代に後れを取っているだけで無く、一応の「調査報道」体裁がこんなネオコン的視点丸出しではどうしようもない。これも、外信記者に日本外務省の指導がよく行き届いていると言うことか。いろんな記事を読んでいると、今の外務省は安倍以上にアメリカべったりであると見ざるをえなくなっているからである。 】

 

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