九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ザックジャパン(99)香川がこれほどの選手だということ  文科系

2013年07月31日 18時36分13秒 | スポーツ
 まず、本日のコメントとして書いたこの文章をお読み願いたい。7月28日の拙稿「ドルトムント勝利に、世界激震」に付けたコメントである。香川がこういうすごいチームのエースだったということに、先ずとにかくご注目願いたいのである。

『サッカーを論理的に観る (文科系)2013-07-30 17:50:36
 標題のことを追加したい。もう一言付け加えて、「組織的・論理的に観る」と表現しても良い。
 ここ10年ほどチャンピオンズリーグ決勝に残るかというバイエルンを去年まで2年退けたドルトムントには、どれだけ注目が集まっても良かったはずだ。この間バイエルンは対外よりもドルトを負かすことが最大目標だったのだから。しかもそのドルト、何回も言うようにエースを3年続けてぬかれている。ヌリ・シャヒンをレアルに、香川をマンUに、そしてマリオ・ゲッツェをバイエルンに。それでいて、先日レアルを負かし、今度ドイツ各杯優勝チーム対決戦でバイエルンを負かした。それも、ブンデスリーグ優勝をぶっちぎりで成し遂げドルトの鼻をあかしたと得意満面だったはずで、かつバルサをチンチンにした絶好調バイエルンを。さらにそれも、チャンピオンズリーグ決勝敗北の雪辱をして見せたというおまけまでついている。しかもこのチーム、強さでは同格の他チームに比べて金がないから、世界超一流選手は呼べないのである。
 さて、これはもう論理的に観てこういう結論しかないはずだ。チーム戦略とそれに沿った選手強化策とが、世界でも頭抜けているのだと。そういうチームが出現したのであると。戦略はバルサが手本とはっきりしているが、選手を観る目とそれをチームに溶け込ませる力とが群れを抜いているということだろう。
 サッカー評論の世界が、外国論壇も含めていかに保守的かは、このドルトが示した事実を素直に観られないことで分かるというもの。こういうチームにカウンター一発などの小手先テクニックなどで勝てるわけがないのだから。ちょうどオランダのクライフ・アヤックスとか、イタリアにアリゴ・サッキが現れたときのような、必然的な強さなのだと思う。新しいサッカー強豪スタイルの出現と認めるべきなのだ 

 さて、ちょっと前までは貧乏この上なかったこのチームを5年で世界的強豪にのし上げた世界最先端の名監督ユルゲン・クロップは、マンUの香川の使い方を観て、こう嘆いてみせる。
『あの香川が、トップ下以外で使われるなんて、涙が出てくるよ。彼は世界でも有数の選手だ。不満だったら、いつでも帰ってきて欲しい。大歓迎するね』

 ところでこのクロップという人物は、貧乏チームのこれだけ大きな変身を創ったことを観れば世界サッカー史上でオランダのクライフやイタリアのサッキに匹敵する歴史的功労者になる人物だと、僕は確信している。前者は世界の攻撃戦略を大変革して今のバルサの基礎を築いた人物であって、後者は現在の世界守備戦略を築き上げた世界サッカ-界の偉人である。
 こういう監督にこれだけ惚れられたのが香川なのである。どれだけ世界最先端の優れものであるか、それが分かろうというものではないか。

 香川と別れるときのクロップの言葉でこの拙稿を締めたいと思う。多少の脚色を入れるが、内容的にはこの通りのことをクロップは述懐した。
『別れる時には、抱き合って20分泣き合ったよ。でも、香川は、サッカー好き少年のまま大人になったような人物。その選手の小さいときからの憧れを、大人が止めることはできないだろう。香川はとにかく、プレミアに憧れ続けてここまで来たんだから』
 この言葉からしてどこか違う、素晴らしい才気溢れた人間性、人物だと、とにかく感心したものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新聞でも書けない事実?    らくせき

2013年07月31日 12時33分51秒 | Weblog
米軍のオスプレイがまたまた岩国へ。
さすがに新聞は反対、あるいは疑念を禁じえないようです。
中日新聞も社説でとりあげていました。

危険な軍用機が日本中を飛び回り、その配備もとめられない。
オスプレイは沖縄にとどまらず、「国の在り方」にかかわる重い課題だ。
日本国民全体が自らの問題として考えなければならない時期に来ているのではないか。

社説の最後の部分です。

では、我々はなにを考えねばならないのか?
どうしたら良いのか?

それは日米の間で交わされている地位協定。
アメリカ軍の思うままに出来る不平等協定の改定です。

そこまでは踏み込んで書いていません。
それは今だタブーなんでしょうか?

この問題で鳩山さんは首となり、いまでは民主党からも村八分。
鳩山さんを引きずり下した連中が残っています。
どちらが愛国心を持っているのか?



コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっと面白い記事を朝鮮日報にみつけました。   らくせき

2013年07月30日 09時19分10秒 | Weblog
28日にソウル・オリンピック・スタジアム(ソウル・蚕室)で行われたサッカー東アジア杯の韓日戦で、日本の過去について反省を促す横断幕が掲げられたことに対し、日本政府とメディアは「政治的主張が込められている」として問題提起した。しかし、日本のメディアは自国のサポーターが帝国主義による侵略の象徴である旭日旗を使って応援していたことについては一切報道していない。

 この日の試合で、サッカー韓国代表のサポーター集団「赤い悪魔」は「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた大きな横断幕を掲げた。さらに、李舜臣(イ・スンシン)将軍と伊藤博文を狙撃した安重根(アン・ジュングン)義士の肖像画が描かれた横断幕もスタンドに登場した。これを発見した大韓サッカー協会は、横断幕の内容が政治的だとして赤い悪魔側に撤去を求めた。赤い悪魔は試合後半にすべての横断幕を撤去、応援をボイコットした。試合開始前、韓国国歌「愛国歌」終了後には日本のサポーターが旭日旗を取り出して振ったが、すぐに係員に制止されて旗を取り上げられている。

報道は公平が原則。
日本の報道だけでは、事態が正確につかめない。


コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「よたよたランナーの手記」(10) 残念!また走れるかしら?  文科系

2013年07月29日 12時12分40秒 | スポーツ
 25日木曜日、左膝お皿の左上にヒビ! 夜、雨でぬれた段差に自転車で激しく転倒してのことだ。26日初診で今後の成り行きを心配する当方の質問に、医者はこんな宣告。
「ジョギングまでは2ヶ月。階段登りまででも1ヶ月」
 せっかく心臓カテーテル手術後のブランク2年半から1年努力して再びここまで走れるようになったのに、残念無念。また走れる日が来るか不安な心境だけれど、とにかく従うしかない。今できることも含めて、最善の努力をしていくつもりだ。ここで何度も述べてきたように、有酸素運動能力に起因する数々の大きなメリットを、どうしても手放したくないのである。
 誰も信じないかも知れないが、時速10キロで走れる72歳の身体の諸機能はおそらく55歳ほどの肉体に匹敵すると思う。ただし、体脂肪率12%内外という事実も明らかに関わっていようが。これに似た統計数字では、先日こんな物を読んだことがある。時速7キロ以上で歩ける高齢者は、長生きすると。やってみると分かるが、フィットネスがきっちりしていて、一定の全身筋肉、平衡感覚などがないと確かに7キロでは長く歩けない。この7キロ歩行というもの、おそらく、10歳以上は実年齢より若い身体という証拠なのだろう。

 このシリーズが再び書けるようになるかどうか。前と同じように努力するつもりだ。今は、上半身を使って心肺機能が衰えない努力をあれこれと試行錯誤している。そこでもっとも驚いたのがこれ。上半身の運動だけでは、なかなか心拍数が上がらないのである。腕立て伏せとかの最もきつい運動で、やっと105程度! しかも、上半身のこんな運動は、下半身のようには長く続けられない。よって、我々のように心臓の立ち上がりの遅い老人では、上半身だけでは要するに心拍数が上げられない。下半身が「突き出た心臓」ということわざが、鮮やかに蘇ったものだ。72歳の僕の心拍が160にさえもなるから僕は走ることができたのだと、身に染みて再認識したものである。
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザックジャパン(98) オシムとヒデの代表評論に  文科系

2013年07月28日 14時28分13秒 | スポーツ
 スポーツグラフィック・ナンバー833号(8月8日号)にコンフェデ3連敗を巡って、キャプテン長谷部のインタビュー記事が載っていた。聞き手は、木崎伸也。そこで長谷部が語った言葉にサッカー評論というものを考えさせるなかなかの名言があったので、転載しておきたい。もちろん、評論というものに対する一つの考え方ということで。

【 (木崎の質問)今、ザックへの批判が高まっているのは、何をやろうとしているか正しく理解されていないことも影響していると思う。
「色んな記事を読んで、一番的を射ているなって思うのは、オシムさんと中田英寿さん。オシムさんはスポーツ新聞(スポニチ)の記事で、中田ヒデさんはNumberの記事。あの人たちは結果に一喜一憂しないで、日本のサッカーをすごく知っているし、世界のサッカーも熟知している。それプラス、日本代表に対する愛情を感じる。だからああいう人たちの視点っていうのは、正しい、正しくないじゃなくって心にスッと入ってくるなって僕は思います」
(質問)的を射ているなって思った点は?
「今の日本がやろうとしているサッカーは間違っていない、というところですね。守備的に戦った2010年W杯から次のステップに進むために、日本らしい連動性のあるサッカーを攻撃的に積み上げていく。感情論ではないんですよね。あの人たちは自分たちが継続している事の本質を見ている。監督(ザック)が僕に話してくれる方向性と共通点も多い。さすがだなって思いましたね」 】

 エキセントリックなだけの評、文章レトリックだけのようなもの、昔の出来事をよく知っていますと言うだけの評論家、単なる報告だけで分析のない評、そして選手エピソードだけのような物。日本のサッカー評論もそろそろ吟味され、批判にさらされていかねばならぬ時代を迎えていると思う。
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドルトムント勝利に、世界激震!   文科系

2013年07月28日 13時55分14秒 | スポーツ
 今世界サッカーをリードしているドイツで、ビッグニュース! ドイツ・スーパーカップ戦でドルトムントがバイエルンを破った。その結果も4対2と打ち合ったとか、話題のバイエルン新監督グァルディオラの初采配が敗戦だとか、面白さにもことかかないニュースである。

 しかもこの両チームは、今年のヨーロッパチャンピオンズリーグ準決勝でここ数年世界クラブをリードしてきたスペイン2強を負かしているのだ。この時このドイツクラブ同士の決勝ではバイエルンが勝っているから、今回はドルトムントが雪辱を果たしたことになる。

 さら加えて、ヨーロッパサッカーに詳しい人こそバイエルンの勝利を予想していたはずであって、凄い番狂わせという話題性もある。選手の給料総額で現すことのできる両チームの格においてはバイエルンが圧倒しているはずであって、ドルトムントの大健闘が光るというわけだ。このことはまた、ドルトムントというチームの個性がいかに確かなもので、そのチーム戦略が世界でどれだけ群れを抜く優れものであるかということを、示したことにもなると考える。
 
 なお、当ブログ5月30日の拙稿「世界フットボールは今、ドルトムントを回っている」を改めてご参照願えれば嬉しい。このようにけっしてお金があるとは言えないこのチームに注目してきた僕だったから、特に嬉しかったというそんな心も表しておきたかったんです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

規制の虜の復活(12) 3号機蒸気と汚染再発、両現象へのある仮説  文科系

2013年07月26日 22時36分12秒 | 国内政治・経済・社会問題
 阿修羅掲示板に重大なコメントがあった。今大きな問題になっている二つの現象を説明するある仮説をご紹介したい。

【 17. 2013年7月25日 23:16:13 : 1ioo7h1uY6
建屋上部湯気の高濃度放射能およびライブカメラに映る地底からの怪しげな光の原因は 東電の判断ミスで起こった事象である。

 ◎汚染水タンクが満杯になり
①先ず地下水400トン/Dの流入が原因であるとのマスゴミを使って国民をミスリードをする。
②圧力容器及び格納容器内の残存燃料やメルト後固かたまった燃料は再分裂反応しないと判断し圧力容器上部より注入していた冷却水量を絞った。
③東電の予想に反し 気中に曝された残存燃料等が再分裂メルトしはじめた為、高放射能を含む湯気が発生した。東電はあわててホウ酸を入れると言ってるのはその証左である。要は3.11直後の冷却不足での燃料メルト状態を再現実証した訳である。
④一方圧力容器・格納容器を融かし建屋下部に融け落ちた燃料は降り注ぐ水だけでは冷却不足で 基礎コン・土砂を融かし地中へ沈降。地下水と建屋貫通部から流れ込む水による冷却と崩壊熱のバランスが保たれた位置に留まってると思われるが、干潮時地下水位が下がり、更に上部からの冷却水が減ればメルトダウンした。燃料は激しく再分裂し蒸気の吹き上げや夜間の地底からの発光現象を引き起こしているもの。その証拠は、発光現象は干潮時間帯に起きている。東電はここ最近地中から海への漏れが生じた様な話をしてるが、ずっと前にも発光現象が確認されており、この時点で間違いなくメルト燃料は地中にあった証しと見る。また、あちこちに井戸を掘ってるが、井戸水の水温を計るだけで燃料が地中にあることは解るはず。ビックリするほどの水温のはずである。

 いずれにしても タンクが足りんからって 冷却水量を落としたのが再臨界の原因であり、東電の取り返しの付かない 判断ミスである。】
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「規制の虜」の復活(11) 再掲、「フクシマ」、悪行一覧表

2013年07月25日 09時28分05秒 | 国内政治・経済・社会問題
【 保安院の大罪(91)「フクシマ」、悪行一覧表(3) 2012年11月15日
2 事故処理経過での「失敗」とか「工作」とか
(前回①~④の続きです)

⑤地震原因証拠の隠蔽工作
 さて、地震原因証拠隠蔽工作というのがある。1号機の揺れが耐震設計基準内だったところから、他原発全ての安全基準見直しに波及する大問題点なのである。昨年12月16日の拙稿から、例によって中日新聞要約部分などをご紹介しよう。1号機は津波以前に地震動によって自動冷却装置が無効となり、手動操作に切り変えねばならなかったということだ。以下で重大なことは、このことを保安院がやっと渋々認めているという点にある。以下の文章で本日分末尾まで『』がついたものはいつものように、中日新聞の抜粋である
【 記事内容の主たる流れは、ここに至るまでの関係者の長い努力と、保安院の『しぶとい』抵抗を暴き出していると言える。こんなふうに。
『この件は三月二十五日にさかのぼる。川内(博史衆院議員・福島原発事故調査委員会両院議院運営委員会合同協議会幹事)氏らが主催する国会議員勉強会に招かれた田中(三彦・サイエンスインストラクター)氏が「地震で重要機器が損傷した可能性は高い」と指摘した。(中略)
 当時、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員長を務めていた川内氏は原子炉のデータを東電や保安院に要求。ようやく1号機の初期データを持ってきたのは五月になってからだった。
 そこには地震発生後、非常時に原子炉を冷やすICが自動起動。運転員の判断で手動停止するまでの約十分間で、原子炉内の圧力と水位が急降下する様子が示されていた』
『東電は、運転員の操作は「手順書通り」と言い張った。「ならば見せろ」と川内氏。これが、手順書の”黒塗り騒動”に発展する』
 なおこの記事の焦点は、この「手動停止」にある。冷やすICが自動起動したとき、圧力と水位が急降下していた。そこから、地震動でどこかが破損したと判断して、手動停止せざるをえなかったということなのだ。この点を説明する新たな仮説として今回保安院に川内氏、田中氏らが認めさせた内容は、こういうものである。
『地震によって原子炉系の配管に面積0.3平方センチメートルの亀裂が入った可能性があるということだ』 】

 なお地震原因説究明にかかわっては、国会事故調査委員会が、東電テレビ映像などの証拠資料を提出してくれなかったと抗議めいたことを並べたもの。国権の最高機関・国会が委託した委員会さえも無視した奴等が、国会議員の国政調査権に屈した一幕ではなかったか。それは以下⑥も同じである。

⑥国会への提出資料の黒塗り事件
 東電の国会提出証拠の黒塗り事件というのは、何度も有名になった。こんな大胆な行動には、事前準備段階から保安院が絡んでいることは明らかだろう。国会には国政調査権というものがあって、提出義務があるのだから。その後は提出するようになった事について、国政調査権を改めて示唆、指摘されたからという経過も有名になった。こんな自明のことさえも東電は一旦は無視して見せたのである。
 こういう法制上の事実を前にするとき、以下のことはどうしても不思議でならない。国会事故調査委員会が⑤の地震原因説にかかわって東電テレビ会議資料などを十分には調査できなかったと不満を漏らしていた。国会事故調を官僚たちが助けなかったとか、その調査を妨害したとか、僕にはそう思えてならないのである。

⑦凄まじくかつ陰湿な言論抑圧の一例。長谷川幸洋氏の体験談
 表題のことをあげてみよう。東京新聞・中日新聞論説副主幹/長谷川幸洋氏の経産官僚との凄まじい闘いである。
 事務方である経産省官僚が上司である枝野内閣官房長官を公然と批判した「オフレコ」発言(注)を、長谷川氏が公表した所から始まったものだった。枝野官房長官が、政府案決定後の会見で銀行に債権放棄を求める考えを示したのだが、そのことに反対する重大発言なのである。
 まず、経産省から長谷川の上司に抗議が来た。長谷川はこの抗議も公表した。今度は、経産省クラブ詰めの東京新聞記者への懇談出入り禁止処分という報復が来た。長谷川はこれも公表した上で、海江田経産大臣官房に直訴に及んだのである。経産大臣室を通した経産官僚の答えは、こう。「記者が自主的に懇談出席を見合わせているのです」。
 大臣室と正論の力で、この出入り禁止処分はすぐに(こっそりと)解かれたのだが、長谷川幸洋氏が行ったまとめを抜いておこう。
『役所は自分たちの都合が悪い記事が出ると、平気で記者を出入り禁止処分にする。それで旗色が悪くなると、話そのものをなかったことにしようとする。とても先進国では考えられない事態である。霞が関の能力低下はここ数年、とみに目立っていたが、ここまで落ちぶれてしまったのである』
『 官僚の世界では、自分たちの既得権益を守るために戦った人間は、たとえ世間で批判されても、かえって評価されるのだ。そういう官僚こそ「黒光りする」と言って、誉めたたえるのが「霞が関の掟」である。
 官僚の世界は世間の常識が通用しない。それほど暗闇の奥が深い。ちなみに「黒光りする」という霞が関でしか通用しない隠語の意味を私に教えてくれたのは、彼自身もまた官僚と戦った元首相である』
注「オフレコ発言」  長谷川はこの場合の「オフレコ発言」関わって、こう反論している。
『まず問題の論説委員懇談会は経産省の記者クラブとなんの関係もない。私は記者クラブに加盟もしていない。また多数の論説委員が出席している場で、官僚が一方的に「これはオフレコで」と宣言したところで、オフレコは成立しない。
 オフレコがありうるのは、基本的に他の第三者がいない場で両者が明示的に同意した場合だ。多数が出席する公開の場では、だれかがオフレコ内容を匿名で外に漏らしたとして、だれが「犯人」と分かるのか。初めから守られない可能性があると知ったうえでのオフレコは、官僚が一方的に匿名で相場観を広める手段にすぎない』
(以上は、昨年6月18~19日拙稿より)

⑧原子力規制委員会のこと
 これはもう詳論の必要もあるまい。原子力村の住人ばかりだとか、現に彼らはみんな原発会社などからこれだけ金をもらってきたではないかとかいろいろ言われてきた。だが、それ以上の問題がこの事だと僕は観ている。この組織の独立的強権の問題である。内閣からさえ一定独立したような形だけは強大権限の組織であるが、その実態は非専従5人の委員にすぎないのである。ところが、その下に事務局として置かれた原子力規制庁は膨大な組織だ。なんせ、経産、文科など各省部門に別れた現関係組織を1つに統合したものだからである。つまり、強大な権限を持った5人の非専従を、全省庁官僚統合組織が操ると、そんな意図が感じられてならない。原子力規制庁の官僚たちによる関東軍化、暴走。これは、国民にとっては恐怖そのものだろう。まるで、江戸大火のどさくさのまっただ中で、自らをさらに強大な物に作り直した大泥棒組織のような。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「規制の虜」の復活(10) 再掲、「フクシマ」、悪行一覧表

2013年07月24日 10時28分28秒 | 国内政治・経済・社会問題
「保安院の大罪」のなかで、標記のまとめ全4回分の内①と④を21日に再掲した。ついては、②も③も再掲することにする。今日と明日で、こういう標題の部分2回分である。『2 事故処理経過での「失敗」とか「隠蔽工作」とか』

【 保安院の大罪(90)「フクシマ」、悪行一覧表(2) 2012年11月13日

2 事故処理経過での「失敗」とか「隠蔽工作」とか


 今回の一覧表は事故処理経過における数々の「失敗」とか「工作」とかをあげてみたい。こんなに違う2つの言葉を並べなければならぬのは、こういうことなのである。福島の事故処理経過を観ていくと、失敗なのか確信犯つまり隠蔽などの工作なのか、その区別が全く付かないのである。単なる天災のようなものならば、こんな執拗に僕も追わなかったろう。「失敗と言い合わせてはいるものの実は確信犯」ばかりに見える。こんな重大事故処理にあまたの頭脳が関わっていて、失敗と言うには単純すぎることばかりが目立ち過ぎるのである。すべてが責任回避とか、ガス抜きのように思えて、あまりにも国民を国民と扱っていないような無責任な政治ばかりが目だって、どんどん腹が立ってきたのである。

①スピーディの非公開は、北西方面に逃げた人々に多大な放射能を浴びさせた。該当町長の一人が、「これは殺人ですよ!」という有名な言葉をのこした事件である。国の責任者は後にこう述べている。「公開という考えが及ばなかった。反省している」。
 ところで、中日新聞がこの2月頃情報公開請求で入手した文科省資料にはこんな文章があったと報道された。
『文書には「世界版SPEEDIの試算結果は、関東および東北地方に放射性雲が流れるという結果。これらをみて、三役(文科相、副大臣、政務官)は一般にはとても公表できない内容であると判断」と記されている』

②高濃度汚染水の垂れ流しも過失ということになっている。それも、こともあろうにこんな言い訳が開陳されたものだ。海への流出口の目視箇所が瓦礫に覆われていて長く気付かなかった、と。これらの「失敗」が、最近の次の報道の大元になったのは間違いないだろう。原発から北20キロも遠くでとれた海底棲息魚などの放射能濃度が一向に下がらないのである。
 昨年5月13日の拙稿を抜粋する。
【 以前2号機が高濃度汚染水を垂れ流しにしていたと、大問題になったことがある。ところが、その2号機の垂れ流し目視点検が、4月20日で打ち切りになったのだという。そして酷いことに、こんなことが書いてあるではないか。
『福島第1原発3号機から11日、高濃度の放射能に汚染された水が海に流出していることが分かり、ほぼ同じ状況で流出した2号機の二の舞となった』
『11日昼に作業員がこの立て坑に水が流れ込んでいるのを見つけた。水位は上がっておらず、近くの海に漏れ出していると判断した』
 そして、今回の何よりも唖然とした話が、こうだ。
『3号機の立て坑は開口部にがれきが積み重なった状態で、11日に取り除くまでそもそも目視確認を一度もしていなかったことも分かった』 】
 一体この高濃度汚染水垂れ流しは、、いつから5月11日まで続いていたのだろうか。

③福島県立医大の副学長が本年1月、日本甲状腺学会会員の医師にこんな文書を出したらしい。
【2次検査の対象にならない子どもの保護者からの問い合わせや相談には「次回の検査を受けるまでの間に自覚症状が出現しない限り、追加検査は必要がないことをご理解いただき、十分にご説明いただきたく存じます」】
 これは、事故時18歳以下であった子ども36万人対象のうち、線量が高かった警戒区域13市町村、38,114人の子どもの検査結果発表にまつわるものである。チェルノブイリに詳しい医師などから大きな反論を喰らった文書だった。
 被爆児童の甲状腺追跡をなるべく福島だけに囲い込みたいということなのかなどと、勘ぐりたくなる。

④これは最近のことだが、「東北地方計約700カ所の放射能測定ポストすべてに10%ほど測定値が低くなるような過失があった」と報道された。原因は、計測器組み立て方のミス。なんでも脇に置いた電池関連の鉛が一部の周辺放射能を遮っていたというのだ。個人などの測定値に比べるとあまりにも数値が低いと話題になったところから調査、発見させられた「ミス」ということであった。10%低かっただけとは誰にも信じられていないのが、悲喜劇的な光景に見える。

(この項2は、⑤以下まだ続く)】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新聞の片隅に載ったニュースから(101)   大西五郎

2013年07月22日 09時04分51秒 | Weblog
大阪府警が誤認逮捕 堺の窃事件 防犯カメラ時刻誤る (2013.7.21 朝日新聞)

 堺市内で1月に起きた窃盗事件で、大阪府警北堺署が逮捕した男性会社員(42)を、大阪地検堺支部が事件に無関係だったとして釈放したことがわかった。犯行を裏付ける有力な物とした防犯カメラの時刻が正しく設定されていなかったといい、男性のアリバイが確認された。
 男性は85日間、拘留された。検察側は今後、起訴を取り消すか、公判で無罪判決を求めるか検討する。府警幹部は「時刻について標準時とすりあわせる基本が欠けた。きわめてずさんな捜査といわざるをえない」と話し、誤認逮捕の原因を調査するとともに、改めて窃盗の捜査を続けている。
 捜査関係者や弁護側によると、事件は1月12~13日に発生。堺市北区のコインパーキングの乗用車から給油用カードが盗まれ、13日朝、堺市西区のガソリンスタンドでの給油(25㍑、約3500分)で使われた。
 北堺署は、販売記録から犯行時刻を13日午前5時39分と断定。防犯カメラに給油する姿が映っていた男性を4月24日、給油カードの窃盗容疑で逮捕し、5月15日、カードを使ってガソリンを盗んだとして再逮捕した。堺支部は6月、ガソリンを盗んだ罪で起訴した。
 しかし男性は「身に覚えがない」などと一貫して否認。弁護人が調べたところ、犯行時刻とされた1分後に、ガソリンスタンドから約6・4㌔離れ高速道路の入り口を通過したETCの記録が見つかった。
 指摘を受けた府警が改めて調べたところ、府警が有力な証拠とみた付近の防犯カメラの時刻設定が間違っていたことが判明。弁護側によると、カメラが正しい時刻より約8~9分進んでおり、男性は、犯行時刻の5分ほど前の午前5時34分ごろ給油していたことがわかった。
 堺支部は今月17日、男性は無実の可能性が高いとして公判日の取り消しを請求。男性の拘留も取り消され、男性は釈放された。
 弁護人の赤堀順一郎弁護士によると、男性は85日間の拘束で会社も休職を余儀なくされ、物
理的、精神的に回復しがたい不利益を被ったといい、公訴取り消しではなく、きっちりと裁判を開いて無罪を言い渡すべきだ」と捜査を厳しく批判した。(弁護人の話一部を省略)
□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□
 名古屋でも名東区のリサイクルショップから高級ギターが盗まれた事件で、防犯カメラに映っていた男に良く似た男性が逮捕され、その男性が犯行が行われた時間帯には勤め先の千種区の美容院にいたこといがわかり、釈放されるという事件がありました。(「新聞の片隅に載ったニュースから」№88参照)
 防犯カメラの映像を得たとして基本的な捜査(アリバイの有無を確かめる)をせずに、安易に犯人と断定しましたが、本人の言い分を聴いてガソリンスタンドを出てからの行動を検証すれば、防犯カメラに刻まれた給油の時刻から1分後に高速道路の入口まで行くことはできないことは容易に分かったはずです。
 防犯カメラは正確に記録するという一種の機械信仰のようなものが警察にあって、機械に頼って人間が行うべきことをしなかったという点で名古屋の事件と一緒です。防犯カメラの時刻設定
が間違っていることがあるということも覚えておきましょう。
                                       大西 五郎
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「規制の虜」の復活(9) 再掲「フクシマの悪行一覧表(その4)」  文科系

2013年07月21日 03時14分55秒 | 国内政治・経済・社会問題
 選挙である。標記の事を忘れたくない。去年の秋まで書き続けた「保安院の大罪」シリーズ「まとめ」部分を2回連続で再掲する。11月12日の第89回に次いで、今日は17日の第92回を転載したい。

【 保安院の大罪(92)「フクシマ」、悪行一覧表(4) 2012年11月17日
3 悪行一覧表のまとめとして

①日本人は信用を重んじる
 フクシマ原発事故を巡る我が国の論争には、細かい実証的な諸論争以前に大きな二つの前提的命題で対立があるように思う。一つは、脱原発がエネルギー不足を招くとか国の経済命運がかかっていると主張する論点。今ひとつは原子力村はどれだけ信用できるのかということだ。なお、この二つは対立関係にある。電力不足が長期にわたり決定的なものならばムラを信用するも何もないのだし、ムラが決定的に信用できないならば石にかじりついてでも日本の高度技術力でもって日本版グリーン・ニューディール政策を成功させねばならない。こういう観点の討論の入り口として初めに、あらためて日本人論を少々述べてみたい。

 日本人は今でも、一般ピープルが世界一時間を守る民族だと、これは例えばJRダイヤに象徴されていること。江戸時代から強固に築かれた社会的信用を大事にするという習慣から来ていると観てきた。サッカー用語でいえば、相手をリスペクトする点において世界一の民族だと思う。日本のサービス業の質の高さもここに淵源があるといわれている。
 さて、原子力村はすっかり社会的信用を無くしたのだ。独占価格で創り出した他人の金で社会に安全神話を形成し、ばらまいてきた。それなのに自らの安全管理については「規制の虜」に示されたように実にルーズだった。例えばこれだけの事故を前にして未だに、津波ではなく地震自身の事故原因程度すら、真面目に調査・公表する態度も見えない。国民へのリスペクトが決定的に欠けていると告発したい。
 そもそも一体、原発存続論者らは、こういう彼らを信用するのか。日本人として、そこのところが全く理解不能である。何度も言ってきたが、特に官僚を中心とした原子力村の信用は地に落ちたのである。こんな彼らに、日本の原子力の明日をもう託せないのだ。
 たった一度起こしても信用ゼロになる過ちというものはあるはずだ。福島事故の悲惨な結果、その事後処理における国民無視の隠蔽や悪あがき、これらの原因としての「規制の虜」問題はそういうものだと言えよう。が、こういう意見への反論者たちは僕と違ってもう一回だけでも彼らにチャンスを与えようと語っているわけだ。それは違うだろう。以上2までに観てきたように、彼らにはこんな疑念さえ湧いて来るのだから。日本版グリーン・ニューディール政策決死隊を成功させ、電力不足を完全に解消できると見通していてさえ、「脱原発は50年不可能」などと言いかねない連中であると。自分らの死活問題として、あるいは、自分らの傷ついたプライドを守るためにも、そんなことをやりかねない連中だと、僕は観ている。以下はその論理的傍証として、以上観てきたこと全ての背景説明の積もりで述べる。

②「社会主義国家」的な経産官僚
 電力会社は、独占価格を政府が決めているに等しい大独占企業である。そして、この大独占企業関連群の膨大な領域に、官僚たちの最も高級な再就職口が無数に散りばめられている。さらに、福島事故後の処理経過が示したものは、こういう原子力ムラが政治家やマスコミに強大な力を行使してきたという事実だった。内閣官房長官の発言さえどうどうと否定してみせる官僚群は、日本有数の新聞の論説幹部にも数々の陰湿な脅迫行為を働くのである。福島県の佐藤栄佐久前知事は、「収賄額0円」で有名になった不可解な(冤罪)事件で退職を余儀なくされた。これは、プルサーマル計画への彼の度重なる注文行動などからだったと、その著作によって断言されている。この点については、本年4月20日~25日の間、5回に分けた拙稿「知事抹殺」要約をご参照されたい。
 さて、これではまるで社会主義体制ではないか。旧ソ連や現代中国の国家ぐるみ企業集団のようなものなのだから。また鳩山と菅両首相の追い落としとか民主党変質とかに示されたように、今のところこの力がどの政党の力よりも強いのだから、原子力村は日本最強の政治集団とも言える。つまり、官僚が全面的に荷担するこの勢力の前には選挙なんて儀式のようなものであって、民主主義などはとっくの昔に撥ね除けられているのである。これは日本当面の諸悪の根源であって、グローバリズムの害悪とか資本主義的諸悪とか何とか言う以前の、苦しい国家予算を恒常的にして超高額にピンハネしているという大問題ではないか。

 国会事故調査委員会は、福島事故を「規制の虜」が呼び込んだものと断罪した。これは、電力会社の原発のあり方を規制する政治の側が逆に規制される企業側の虜になっていた告発されたということなのである。この力が上のようなものであってみれば、一定力を持った全政党を含めて今は日本全体がこの力の虜になっていると断言しても良いのだろう。それは、国民が意識しようと否とにかかわらず客観的にそうなのである。

(終わり) 】
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「規制の虜」の復活(8) 再掲「フクシマの悪行一覧表(その1)」  文科系

2013年07月21日 03時07分37秒 | 国内政治・経済・社会問題
 選挙である。標記の事を忘れたくない。去年の秋まで書き続けた「保安院の大罪」シリーズ「まとめ」部分を2回連続で再掲する。11月12日の第89回と、17日の92回を相次いで転載したい。

『 保安院の大罪(89) 「フクシマ」、悪行一覧表(1)  2012年11月12日

 福島原発「事故」。これは同じレベル7のチェルノブイリと並べればこの世界に30年に一度もなかった大事故ということになる。人類の悪行も軽重、多種多様いろいろだが、これだけの悪行も戦争のない日本ではちょっと少ないという、そういうまとめを記しておきたい。あまりにも楽観的かつ断片的な擁護論などが巷にばらまかれすぎると考えていて、ここまでの拙稿「保安院の大罪」をざっと見直してきた、その末の産物だ。
 事故と言って済ませられない戦争にも匹敵するような意識的悪行、未必の故意と言える側面が存在すると思う。どれだけ多くの人々が故郷や家財を奪われたかとか、被爆地から避難所に立ち退きを迫られて命を縮めた人々の多さとか、予想される後遺障害の深刻さとかは、戦争を思わせる。また、この原因・背景に思いを馳せるなら、国権の最高機関国会が選んだ国会事故調査員会が「この事故にはいわゆる『規制の虜』が存在していた」と断言していることに注目すべきだろう。「規制の虜」、つまり原子力村への「規制側」の嘘、隠蔽、そういう世論工作などには、事故と言って済ませることができない犯罪的側面も多かったのではないかということだろう。事故以降無数に起こった嘘・隠蔽による事故の拡大などがまた、これを何よりも傍証していると思う。
 人の過失、未必の故意、犯罪などには軽重がある。権力者のそれはいかに重大なものになるか。政治がだらしない今、是非忘れてはならぬ事だと思うのだ。

1 直接の害悪の数々
①無数の人々の故郷や家財を奪った。子どものいる家庭には、「成人するまでは帰れない」と決意している人も多いだろう
②避難生活を強いられた家族の多くの高齢者、病人などが、その命を縮めた
③スピーディの非公開で浴びなくても良い放射能を浴びた人々も多い
④後遺障害予測について、半減期の短い放射性物質や、線量が低くとも出る晩発性障害とかのことがほとんど論じられていない
⑤高濃度汚染水を垂れ流した。これが海に沈んで、今でも高濃度汚染魚類が北20キロとかの遠隔地からさえ揚がっている
⑥地下水汚染のことも、害の質、大きさが分かるのは遙かに遠い先の話だ
⑦この垂れ流しについて、過失の度合い、つまり確信犯かどうかさえも、なにも明らかにされていない
⑧吉田所長の「水蒸気爆発だ!」というテレビ画面音声も、その後きちんと訂正なり、追求なりの処理がなされたとは聞いていない
⑨この水蒸気爆発は、毒性の高いプルトニュームMOX燃料を使った3号機についてのことであり、水素爆発よりも遙かに遠くまで重い物質を飛ばすから、極めて重大問題なのである。ちなみに、テルル132などという金属製の重い放射性物質が、7キロ先の浪江、大熊、南相馬まで飛んでいるとも報道された。

(続く、2 事故処理に示された嘘、隠蔽、犯罪性。 3 ? などを書くつもりです)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「よたよたランナーの手記」(9)続「回春」  文科系

2013年07月21日 02時33分15秒 | スポーツ
 息子、その彼女もジムランニングマシン走行に参加し始めたと、書いてきた。始まりは5月18日のことだ。その後、息子の方は仕事が入って休む時もあったが、彼女の方はずっと続いて、二人とのランが毎週原則月曜日18時から続行できている。芸は身を助けるというか、文化は人を結ぶというか、幸せな気分だ。こんな気分からだろう。混み合う公立のマシンで30分という時間制限があるのだがウォームアップ歩行も入れて、去年9月以来の最高記録が本日また出た。4.48キロまで行ったのである。これまで6月22日と7月16日の4.39キロよりも100メートルばかり多く走れた事になる。

 ここに初めてランニング日誌を書きはじめた09年のころは、自己生涯の10キロマラソン最高記録を作ってやろうという積もりだった。60歳から始めたランニングなのだが、その頃までは10キロを49~53分ほどで走れていたからだ。この初めから不整脈があったから、「不整脈ランナーの手記」と題して書いてきたのだった。心拍をモニター化しつつ管理して走ってきたのだが、09年末に心房細動が起こり始めて、10年新春には慢性心房細動との診断が下った。手ぐすね引いていたから、即座に心臓カテーテルアブレーションという手術を決断した。それ以降も一度再発があったりして、ランナーを断念した時期もあった。が2年半ほどのブランクの後去年の9月からは、おっかなびっくりで走り始めた。少しずつスピードを上げてきても何の異常なく何とか今日まで走れている。その嬉しかった事! そして、本日のこの結果だ。最近の好調ぶりの内容は、6月22日のこのシリーズ第7回に随筆の形で書いた「回春」の通りで、読んでいただければ嬉しい。

 皆さんに言いたい。心房細動になったら、即座に手術をお勧めする。手術が遅れるほど僕の友人がそうなったように術後治癒率が低くなり、一生血液溶融剤を飲まねばならぬことになる。そして、次第に薬の量が増えていき、常に心筋梗塞か脳梗塞の不安におののく人生となる。
 さて、今の僕だが、手術の効き目は絶大であった。前記随筆「回春」のように、何の異常もなくランニングとロードレーサーに励み、体もこんなに絞れてきた。年齢72歳。169.5センチの57キロ。体脂肪率12%内外という現状だ。今の感じでは、10キロを1時間ちょっとで走れるようになるのではないかと、そんな予感まで湧いてきた。ロードレーサーを頑張ると、心臓の機能が上がるという発見もあった。今では、時速10キロでも心拍が150程度にまで下がってきた。やっぱり回春、これがぴったりの実感なのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「200億円のギャラス・ベイル」  文科系

2013年07月20日 20時21分01秒 | スポーツ
 ナンバーウェブに山中忍というライターのこんな記事が載った。どうやら、メッシやクリロナ以上の値がつく選手が現れたらしい。この選手に画竜点睛を付したのは、名監督アンドレ・ヴィラス・ボアス。その次第を以下の文章から読み取って欲しい。イングランドのトットナム・ホットスパーというチーム名をご記憶願いたい。再来年からは、チャンピオンズリーグ・ベスト4,8の常連になるはずだ。

【 ナンバーウェブ 山中忍文 「200億円の男 ベイルが残留濃厚」
 7月18日

 そもそも、ベイルは地に足の着いた若者として知られる。ベイルを「純朴」と評したハリー・レドナップ前監督がその後、「メッシとロナウドに次ぐ世界ナンバー3」と称するまでに成長しても、現キャプテンのドーソン曰く、「17歳で移籍してきた当時と変わらない」のだ。名声に浮かれるタイプではないベイルであれば、いかにレアルとは言え、海外からの誘いに飛びつくよりも、24歳で迎える来季はトッテナムで更なる成長を期すべきだと理解していると思われる。

 磨くべきは戦況への適応能力だ。ずば抜けた身体能力とテクニックを持つベイルだが、その威力を発揮するためには、まだ監督の指示を必要とするケースが少なくない。そのガイダンス役として、戦術眼に長けたアンドレ・ビラスボアスは打ってつけだ。例えば、ベイルが1ゴール1アシストを記録した、4月のマンチェスター・シティ戦(3-1)。劣勢で終えた前半、トップ下で先発したベイルに存在感は薄かった。中央突破に固執したためだ。両サイドの味方が中に流れてきても、かわりに外に開こうとはせず、チームの攻撃は、中央の人込みに飲み込まれた。だが、後半の動きは違っていた。それはハーフタイム中の指示を窺わせる動きで、右に開いてパスを受けてアシストを記録し、右サイドから回り込むようにしてゴールを決めているのだ。

 昨季全体に関しても、序盤戦のベイルは、10月末までのリーグ戦で3得点のみと大人しかった。最終的な21得点は、当初の左サイドから、時にFW、そして“フリーロール”に近いトップ下と、ベイルの起用法を変えてきたビラスボアス采配の恩恵を受けている。レアルのような欧州最高峰のクラブでレギュラーを張るには、試合中のピッチで、自らの感覚と判断で、仕事が出来るスペースを見い出す能力が必要だ。ビラスボアスの助けを必要としなくなった時こそ、ベイルは真のワールドクラスへの飛躍に挑む用意ができたと言える。

クラブ史上最高額でパウリーニョを獲得。
 加えて、来季のトッテナムでは、得点面の負担が軽減された状態で自己を表現することができそうだ。経営陣は、ビラスボアスのチーム作りを積極支援する姿勢を見せている。アーセナルとの4位争いには1ポイント差で敗れたものの、クラブ史上最高の72ポイントを奪った、就任1年目が評価されているのだ。

 その証拠が、クラブ史上最高の移籍金約26億円を要したブラジル代表MFパウリーニョの加入だ。昨季のトッテナムは、センターハーフ陣の得点面での貢献が皆無に等しかった。サンドロの故障後にダブルボランチの一角で起用されたムサ・デンベレは、類希な攻撃センスの持ち主でありながら、リーグ戦30試合出場で1得点のみに終わった。ゴール前に顔を出すタイミングの感覚とスタミナを持つパウリーニョは、貴重な中盤の得点源になれる新戦力。昨季はオプションだった3センターの採用が増えれば、サンドロの両脇から、パウリーニョとデンベレが上がり、個人技でも、前線のベイルやアーロン・レノンとの連係でも見応えのある攻撃を展開してくれそうだ。(以下略) 】

 この監督、そろそろ繋ぎのサッカーに換えていくはずだ。それが元々得意なのだし、そうでないと世界ベスト4クラブのような強豪をキープできないからである。全盛を謳歌したバルサ、そのバルサを進化させたドルトムント、ドルトムントに張り合ってここまで強くなったバイエルン、みな繋ぐサッカーである。あのマンUでさえが繋ぐサッカーを目指して来たから、香川を採った。新監督デビッド・モイーズがそういうチームを作れないなら、ファギーの後継者にはなれないと断言しておきたい。モイーズがバルサのセスクを欲しがっているのは、これが理由であるはずだ。ナニやバレンシアではもう、マンUのレギュラーは務まらないと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「規制の虜」の復活(6) 朝日新聞に「地震原因説」傍証  文科系

2013年07月20日 13時59分55秒 | 国内政治・経済・社会問題
 朝日新聞に地震原因説の傍証に当たるものが載った。  
『 (事故当日の)午後3時半ごろだった。
 役場近くのコンビニに行くと、異様な光景に出くわした。
 第一原発の方向からざわざわと、作業員の制服を着た人たちが早足で歩いてくる。制服の色は企業ごとにまちまちだったが、頭髪のせいか全体的に黒っぽくみえた。
 「アリの大群のようだ」。ますみはそう思った。
 その大群が、続々とコンビニに入っていく。停電してレジが使えず、店員が電卓で計算していた。それを尻目に、商品をてんでに持ち去っていく。
 「あれえお父さん、みんな勝手に持っていっちゃうよ!」 ますみは仁に叫んだ。

 作業員の中に、ますみの塾の教え子が何人かいた。
 「どうしたの、何があったの?」
 一人が叫んだ。
 「先生、逃げろ! ここはもう駄目だ。配管がムチャクチャだ」
 まだ津波が来る前だ。それでも彼らは原発から逃げはじめていた。
 当時、第一原発で働く大熊町民は、人口の1割、約1100人いた。』 

 フクシマ事故の原因が津波なのか地震なのかで、今後への不安がまったく変わってくる。地震によって他原発であーいった事故が起こる確率は、あれだけの大津波によって他原発を壊す確率よりもずっと高いからだ。国会事故調にも現場を調べさせなかった理由も、ここにあったのではないかと言われてきた。国会をさえ一企業が無視できるということを、当時僕は驚いたものだが、官僚の調査妨害入れ知恵でもあったのだろうと推察していた。
 その後、津波以前に地震でフクシマの配管に穴が開いていた可能性というものを、当局はすでに認めている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする