九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

随筆紹介  百 歳    文科系    

2023年02月28日 00時34分06秒 | 文芸作品
随筆  百 歳    K.Kさんの作品です

 今年の十月に百歳迎える母がお世話になっている施設の担当者から「より良い介護の実践レポートを書くことになり、母を対象にしてもよいか?」の打診があった。チームを作って計画しているらしい。母に関心を持って貰えることは嬉しいので了解した。「母についてのこれまでの生い立ちや仕事を知りたいのですが┉┉┉┉協力お願いします」と、始めはおそるおそる聴いてくる。
思いだしながら応えていく。母は大正十二年日進市のお寺の五人兄弟の次女として生まれ、兄が後に住職として跡を継ぐ。ここまで話していくと「お寺さんでしたら、抹茶が好きなのが分かります」と言う。「最近、水分が摂取少なくて、一日で五百ⅭⅭ程しか摂れてないのが、抹茶を飲むようになってから増えて、今は千ⅭⅭまでになりました。水分摂取が多いと便秘解消になり、覚醒時間も長くなります」とやり取りがあり、情報が共有出来た。面会の時に母はうつらうつらするのが多かった。「寝ているのか、起きているのか分からん」呟いていたのだが、好きな抹茶の効果で水分補給も出来て、色んな事を改善できるとは┉┉┉┉。
若い担当者は「お寺が心配とよく話す理由も納得です」、続けて言う。お寺関係者とは気が付かないだろう。本人の環境、習慣や生い立ちは家族は分かっていても、介護者は情報不足で分からないのだと改めて思う。
教職を経て二十五歳の時に結婚で辞め、刈谷市へ嫁ぐ。その後は三人の子育てしながら、連れ合いの転勤で茨城県、青森県で過ごす。退職後、刈谷市へ戻る。趣味の園芸では名古屋市の東山植物園でボランティア活動を通して植物について学ぶ。庭も季節の花が咲いていた。花について話す顔は輝いていた。「それでぬり絵も花だけを選ぶのですね」担当者はここでも納得したようだ。
八十歳の時に横断歩道でトレーラーの左折巻き込み事故、 四カ月入院。骨盤骨折、両手も不自由になった。それからは父が家事をこなしていた。四年後父が急に旅立ち、それまでデイサービスに通っていた今の所にお世話になっている。この辺は担当者も記憶しているようだった。
電話で二十分くらい話をしただろうか。まだまだ細かいところもあるので、後日、私の知る限りの母の事を書いて送ることにした。介護のチームでも共有してもらえたらと思う。
今回の事で思いがけず母の百年の生き様を思い返せた。だが、どこまで母の気持ちを分かっていたのだろうかと、考えさせられた。

 母がお世話になっている施設の担当者から嬉しい報告があった。より良い介護を目指す対象になった母の経過報告だ。「目標としている水分摂取が一日で六五〇CCしか摂れていなかったのが、一五〇〇CCまでになり、覚醒時間も長くなってきて、歩行距離も延びています」明るい兆しが見えてきた連絡に頬が緩む。水分摂取量はそんなにも大事なのだと改めて思う。
百歳になる母の生い立ちレポートを送ったのもチームで共有して役にたっているらしい。
 お寺の次女として生まれ結婚するまで過ごした記憶は最近強くなっているようだった。「今日はお客様が多いから忙しい、抹茶を沢山立てないと」母が夜になってからそわそわしていると、話を聞いた介護の方が「そうだねー」、と母の気持ちを分かって、話を合わせていく。情報を共有しているから対応出来ているらしい。母に合わせていくと穏やかな表情になって、眠りにつくそうだ。家族としては有り難くて電話の前で頭を下げる。
 さらに花の好きな母のために近くの園芸店まで外出をやってくれた。手押し車につかまりながら歩く外出は、時間がかかり大変だと察する。スタッフが「鉢植えの花を籠に入れようとしたら、「その花は元気がないから、こちらがいいのよ」と、教えて貰ったとか母の口調を思い浮かべ口の中で笑った。元気な頃は毎週のように通った店に行けて悦んだと思う。生き生きした姿が目に浮かぶ。買い求めた花は、施設の中庭で皆さんと一緒に世話をしているそうだ。
少し前まで施設でクラスターが発生して、部屋から二週間出られなく、足が弱り歩けなくなるのではないかとの不安がよぎったことがあった。外出出来るなんて嬉しさも倍に感じる。現実と自分の世界を行き来している母には、外出は何よりも良薬だ。
「これでより良い介護を目指す三カ月の実践期間は終わりましたが、良い結果が出てきているので繋げていこうと思っています」さらに、「自分の親は居て当たり前だったが、考えさせられました」電話口からのやり取りは、以前より親し気に話す。
 今回の事が無ければ百歳の母は半分呆けた年寄りの一人に過ぎなかった。食事以外は椅子に座りうつらうつらして、ぶつぶつ独り言を呟いていた時間も長かったのだから。おそらく、若いスタッフから見れば老人は十把一絡げだったのだと思う。母の気持ちを少しでも分かって寄り添って貰えるようになった機会があって良かった。個人情報を嫌がる人もいるが、私は情報を提供して共有してもらえて、思いもよらずいい結果に繋がったと思う。若いスタッフさん達に感謝している。
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韓国の出生率0.78!  文科系

2023年02月26日 08時22分14秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 新聞に出ていた標記の数字に驚いて、胸が痛んだ。日本の1.30も低いがそれにしてもと思って書いてある理由をよく読むと、その理由は日本とそっくり。雇用が不安定で、住宅費や教育費が高いなどから、晩婚化が進んでいる。特に女性が日本よりも遅れるようで、女性の初婚年齢も30歳を越えるとあった。日本も30歳近くのようだが、韓国ではひょっとして、女性の専業主婦願望が強いのだろうかなどとも考えてみた。今年1月から「親給与」という親になった人に政府から0歳児月額約7万円、1歳児はその半分与えられるのだそうだが、なぜこんなことになったのか。

 日本の晩婚化が急になったのは、住宅バブルが弾けた1990年代の就職氷河世代からだと思うが、韓国では2000年代からなのだそうだ。韓国の2000年代というとすぐに思い出したのが、アジア通貨危機。1997年のタイ国バーツ空売りから始まって、タイにつぎ込んでいた韓国ウオンも大打撃を受けた。その時に救済を受けた国際金融機関から長く厳しい財政規律を課されたと覚えている。

「是非結婚したい」という結婚願望が強い人の割合も2割を割るそうだ。ただこういう数字は、今の男女が昔よりもずっと低年齢から互いを意識している姿を見るとき、到底信じられないものだ。本心は皆が強く結婚もしたいと思っていると確信する。それを自ら否定しているのは、人間特有の一種の強がり、自分に現状を納得させると言う人間特有の知恵なのだと思う。

 韓国も、孫がいない老人夫婦がどんどん増えているのだろう。子を持ち、孫が生まれるという人がずっとやってきた自然であるはずの営みに、経済、空売りなどがこれだけの影響をもたらしてきたと考えると、何か悲しくなる。
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八十路ストーマ・ランナーの手記(448) 7キロ時が135bpmほどに・・・  文科系

2023年02月23日 04時15分37秒 | #ランナー
 22日、手術退院後9回目のジムになったが、低速ランでの心肺機能の復活がさらにくっきりと感じられた。時速6~7キロあたりの心拍数が急に下がってきたのだ。ジム7回目を終えた前回こう書いたことの成果、延長で、急に伸びているということだろう。
『ここ2回の各90分走が、8.2キロから8.6キロへと増えている。ここらあたりの苦しさがずいぶん軽くなってきているということだ』
 この前回7回目では時速6キロ前後の心肺機能復活だったことになるが、今回は7キロ時近くで同じものが感じられたというのが僕にはとても面白かったし、嬉しかった。きっと、2回続けて90分走ったこととその速度などが、今の僕の身体トレーニングにとても適切だったということだろう。僕の拙い経験からの知識だが「7キロ時ランを境にして急にランナーらしくなってくる」というものがあるから、今後がさらに楽しみになる。

 ちなみに、1年前の僕の一定持続最高心拍数は160ちょっと、スポーツマン心臓なのである。よって、今からは140、150bpmのランが苦しくなく取り入れていけるように心肺機能が復活していけば良いわけだ。ここまでの経過はそういう計画通りに意外に速く来られたと思うが、今後はさて、どこまで行けるか?

 話は変わるが、日本サッカー協会が「莫大な放映権料のシーズン成績による傾斜配分を強める」と言い始めた。これには僕は大反対だ。協会もこういう知識は知っているだろうに、どうして? 
 僕はスペインリーグも、イタリアリーグはもっと、嫌いだ。放映権料の傾斜配分が強すぎて、上位チームの「お山の大将」、天下になりすぎているから。最上位チームの最下位チームに対する放映権料分配金が、スペインは6倍、イタリアは9倍なのだ。これでは、下位チームはなかなか這い上がれない。他方、これが1・8倍であるイングランドは、下位チームが大健闘できるからこそ盛り上がる。だから、上位チームはさらに強くならねばならず、今やチャンピオンズリーグのベスト8は半分がイングランド勢という様相。

 そもそも、サッカー協会があえて金持ちチームを作るというのは、「相手へのリスペクト」が欠けているということにもなるはずだ。
 地域スポーツ振興を目指していくという方針にも違うことになるはずだ。
 協会は、こんな変な「改革」など放棄してしまえ。
 傾斜配分が少なくって争い合う中でこそ、ビッグチームもできあがるに違いないのである。全チームが同じような条件で競争するのだから、諦めが先に立たないということである。川崎の谷口が、純粋JのDF選手としてカタールで名を上げた事を肝に銘じるべきだ。他の川崎出身外国籍選手を観ても、川崎は今や世界的ビッグチームと言えるのではないか。マリノスも同じだろう。世界クラブカップでは、アジア、日本のチームが南米チームに勝つことも増えたし、ヨーロッパチャンピオンとも良いゲームをするようになった。
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今、アメリカがこのように恐ろしい   文科系

2023年02月22日 00時36分04秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

・資本主義固有の「世界的供給過多」による慢性的不景気から、欧米や日本がデリバティブや短期投資・金転がしに経済の活路を求めて来た。こういう株価資本主義の結果、21世紀になって物作りがアメリカからどんどん中国圏に移っていった。それでも、中国経済を金融支配すれば良いとみていたのだろうが、これがうまくいかぬと気づき始めた。トランプの急台頭は、このようにして見捨てられたアメリカ白人労働者たちのゆがんだナショナリズムという結末なのである。

・こんな中で、アメリカの「ドル基軸通貨=石油・エネルギーなどのドル支払い世界体制」を中ロが崩し始めた。それに対する有効な合法的手段がアメリカにはないので、最近になって対中ロの経済・軍事ブロック体制へと走り始めたのである。なお、アメリカの国家累積赤字は言われているGDPの2倍よりもずっと多くて4倍を超えていると、2015年に元国家会計検査委員長が発表している。利上げをすれば、その借金返済利子で日本よりもずっと大変なことになるはずなのだ。対中ロのブロック体制の先行きも、世界に反米・親中気運が強くなっているだけに、容易なことではない。中南米は親中政権林立だし、アフリカ諸国も中ロや、歴史的にずっと医師団を派遣してきたキューバなどに傾いている。国連総会におけるある反キューバ決議などは、賛成国がアメリカとイスラエルだけなどということもあった。

・こうしてアメリカは、対中ロ(冷)戦体制・勝利を既に決意していると僕は観ている。ウクライナも、新疆ウイグル、台湾情勢なども、その布石にしていくだろう。ブリクス5国や南米、トルコ、サウジまでがアメリカから離れているのは、こういうほとんどを見抜いているからだと観る。折しも、アメリカの株式が戦後第何番目かのバブルが弾けそうだと言われ始めた。GAFAMが一斉に大量の人員整理に入ったというのも、その兆候にちがいない。

・著名な言語学者、哲学者にして、アメリカ政治ウオッチャーでもあり続けてきたノーム・チョムスキーはその近著でこんなことを述べている。

『経済にはほぼ害にしかならない大手金融機関がなぜ必要なのか? これらも解体し、銀行が銀行の働きをしていた時代に戻ろうではないか。・・・あの時代、銀行は一般市民から金を奪う、あるいは金融危機を招く複雑な金融商品など扱っていなかった。銀行は銀行としての役目だけを果たしていた。人は銀行に金を預け、銀行は余分な資金ができるとそれを必要な人々に貸し付ける。そういう状態に戻るのは夢物語でもなんでもない』(NHK出版新書 「壊れゆく世界の標(しるべ)」(P40~41)

 そう、低所得者に家が持てるように手を差し伸べると喧伝されたサブプライムバブルが弾けたリーマンショックの下で破産した五大投資銀行が国家資金によって借金を肩代わりされて救われ、それぞれの親銀行などに吸収されたが、持ち家を差し押さえられて家から追い出された本当の被害者にはなんの救済の手も差し伸べられなかったのである。今のアメリカは、そんな国に落ちてしまった。

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パイプライン爆破は、米海軍の仕業   文科系

2023年02月20日 03時46分23秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 この2月8日、元ニューヨークタイムズ記者で、調査報道の専門家シーモア・ハーシュが標記のニュースを詳しくすっぱ抜いた。氏は、ベトナム戦争ソンミ村虐殺事件の調査報道によってピューリツア賞を受けるなど「伝説の報道記者」と語られてきた著名な調査報道記者である。

 このニュースによると、昨年6月、ノルウエー海軍の支援を受けた米海軍のダイバーらがノルトストリーム1、2の海底80mと浅い箇所に爆薬を仕掛けて、9月28日に4カ所で爆破させた。結果、約50mに渡って厚い金属が極端な力によって破壊された、とある。このノルトストリームがロシアから欧州へ天然ガスを運ぶパイプラインであって、「欧州のロシア依存、アメリカ・エネルギー産業の影響力低下」を妨げるべく、ウクライナ戦争以前からアメリカから計画が漏れ出ていた話でもあったから、事が大変なようだ。

 なお、この事件の後遺症がまた意外に大きい。ドイツでは、原発を一部再稼働するというのが大きなニュースになっていたのだから。ウクライナ戦争勃発によってすでにこのパイプラインは閉鎖されており、22年末までに全ての原発を停止するというドイツの計画が23年までお流れになっていた上に、この事件がかさなったのである。

「アメリカはここまでやるのか!」。アメリカにとってロシアのお仲間にしてこれよりも遙かに大きな「敵は本能寺」、中国に対する最前線に置かれた日本としても、新たにとんでもない問題を突きつけられたと言えまいか。それも、中国の一帯一路(の前進)とか、南米などの反米親中気運の盛り上がりとか、イスラエル絡みから来るアラブの米離れとかを前にするとき、「台湾侵攻は2020年代に必ず起こる」と叫んでいるアメリカが限りなく不気味に映るのである。その覇権を守るためには何でもやるぞと開き直った確信犯のように見えるから。
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中南米が、親中国家ばかりに・・・  文科系

2023年02月19日 04時03分33秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 去年の10月にブラジルのトランプ・ボルソナロを破って生まれたルラ大統領が、バイデンとの会談でウクライナ支援要請を断って、「話し合い解決の平和会議を組織するつもりだ」と応じたのは、すでに世界に知られた話。このブラジルがアルゼンチン、メキシコなどと並ぶG20加盟の中南米大国であって、こういう中南米左派政権林立を日本人のどれだけが知っているだろうか。
・キューバ、ベネズエラ、ニカラグアはもともと旗幟鮮明な反米国家。
・以下、近年の親中左派政権誕生を順に追ってみよう。
 18年、メキシコ。19年、アルゼンチン。20年、ボリビア。21年、ペルー。22年、ホンジュラス、チリ、コロンビア、そして10月にブラジル。
 そしてさて、これらの波が従来のアメリカ外交に対する反発から起こっていることも明らかである。一例、ルラが当選した途端に、もう一つの南米G20大国アルゼンチンと、共同通貨創設の話を始めたのは、ドルにより歴史的に重ねられてきた通貨戦争などへの反発、抵抗なのである。

 またアメリカは、中東イスラム国家からも嫌われ始めた。サウジやトルコが、アメリカから離れ、ロシア、中国に近づいているのはその典型だろう。アフリカは元々、中国や医療を通じたキューバが手を差し伸べてきた歴史があって、今やアメリカに付いている国は、表面上のG7国だけではないのか。ウクライナ支援でさえ、アメリカが熱を入れるほどにEU周辺国とG7と以外はどこも動かない状況では・・・。

 さて、それにしてはこの日本のマスコミは、ウクライナ関係でもG7のニュースしか流していないと思われないだろうか。同じように、中南米の上のようなニュースを、日本人はほとんど知らない。また、中国のウイグル問題はよく知っているが、それよりも酷く、国連総会レベルで遙かに反発が多いイスラエルによるパレスチナ人・ガザ地区爆撃問題はほとんど知らされていない。同じく、中国が上海協力機構と共にやってきたユーラシア外交、一帯一路も「借金漬け」批判しか流されて来なかった。

 今世界はアメリカ主導による対中ロの経済・軍事ブロック形成が急に進んでいる。ロ中を相手にしたそんな状況を前にして、日本マスコミがG7のニュースしか流さないように見えるのは、妥当なことなのか。これでは、アメリカによる対中「戦争」の最前線に日本が立たされるのを防ぐことなど、どんどん覚束なくなっていく・・・・・。
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八十路ストーマ・ランナーの手記(447) かろうじて、ランナーに・・・  文科系

2023年02月16日 00時00分11秒 | #ランナー
  9ヶ月に及ぶ長い病欠、入院以来、昨15日は7回目のジム通いとなった。ここ2回の目立った特徴として、アップの歩行5分程度を含めて90分走れたということ。ただし、90分走って9キロに届かないのだから、時速は6キロもないわけだ。そういう心肺機能向上目的の低速トレーニングをやっている積もりなのだが、それでもここ2回の90分だけでも、8.2キロから8.6キロへと増えている。ここら辺りの苦しさがずいぶん軽くなってきているということだ。
 こうして今は、7.5キロ時でも一定走れるようになったから、かろうじてランナーらしくなったかな。1年前の走力の6割程度にやっと戻ってきたようで、今後一ヶ月ほどを僕としてはとても楽しみにしている。その頃は、今の7.5キロ時の息づかいが8.5キロ時ほどにスピードアップしているという予感がある。そしたら、病気前の80%ほどに戻ったことになるわけだが・・・・。

 話は変わるが、今僕は3種類のお茶を嗜んでいて、これがランニング向上とともに僕の生活の大きな潤い、楽しみになっている。もちろん、料理も作るグルメとお酒、ギター演奏も相変わらずの楽しみなのだが、いつでもどこでも手軽にできる「お茶」は、ランニングの後などには特に良い。3種類というのは、日本緑茶(極淺蒸し茶)に中国茶2種のことだ。一つは、親友からいただいた白牡丹と言う香りと次いで甘さも出てきて飲みやすい微発酵茶。今ひとつは碧螺春(ヘキラシュン)という上品な春の香りの緑茶なのだが、さらにひとつ龍井(ロンジン)という僕として初めて手にした緑茶も買ってあって、この封を切るのもとても楽しみだ。

 走って、飲みかつ食うというのは、飲みかつ食う楽しみを倍増させてくれるものと痛感している真っ最中である。
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スポーツ的解説・三苫薫   文科系

2023年02月15日 00時04分26秒 | スポーツ
 サッカー選手・三苫薫がイギリスだけでなく、今や世界のサッカー界で大騒ぎされている。その理由は簡単。プレミアリーグがいろんな点で世界一のリーグと自他共に認められており、そこで以下の成績を新米選手が収めているのだから。公式戦20ゲーム消化した2月上旬時点で以下を語る。

 まずプレミアが世界断トツのリーグだということは、以下で分かる。金持ちチーム世界30位中、各国のチームがいくつ入っているかということと、その理由。(および、世界の名監督が全部集まっているリーグだということなどであるが、この点は今回は省く。)イングランド16、スペイン5、イタリア、ドイツが各3で、フランス、ポルトガル、オランダが各1。ちなみに、僕がスペインやイタリアが嫌いな理由はこれだ。莫大な放映権料分配の不公平。最高額のチームが最低額のチームの何倍になっているかの差である。イングランドは1・8倍だが、スペインは6倍、イタリアに至っては9倍である。これでは、同一リーグ内の財力に差ができすぎて、「お山の大将チーム」に対して下位チームはなかなか這い上がれない。
 その点イングランドは、下位のチームにも最も金があって、他リーグ比較で最も強いのである。つまり、白熱した戦いになって、「日本の岡崎慎司も先発レギュラーとして貢献したレスター奇跡の優勝」のような、大番狂わせも起こりやすい。

 さて、そのイングランドはプレミアリーグで、三苫が挙げている成績はどうか。公式戦20ゲーム中、7得点2アシスト。これだけでも、2ゲームに一つは得点かアシストをあげているという、新米選手としてはとんでもない数字だ。先発出場になったこのごろでは、168分に1ゴール、完全に2ゲームに一得点である。

 さらに彼は、守備にも強い。
 イングランド人が大好きなタックルについての数字がある。10回以上タックルをしたその成績数字というものが発表されている。三苫は15回中、成功14回、成功率93.3%、堂々のプレミア第一位である。しかも、このすべてについてファールは無し。イギリス人が好きな、クリーンなのだ。
 ちなみに僕は当ブログで、パリサンジェルマンに来た時のあのネイマールについてこういう予言をした。
「ネイマールがプレミアに行くことは、金輪際ないだろう」
 これは、あの大げさに倒れるシミュレーション・「ネイマール!」が、プレミアでは総スカンを食っていると分かっていたからだった。ブラジル人が得意な「マリーシア」は、ただでさえイングランドでは嫌われているのである。ただ、三苫が昔からずっと、擦り切れるほど動画を見習ってきた模範選手というのがこのネイマールであったという歴史的事実は、今となっては僕には大変な皮肉に見えるのである。

 三苫薫は今シーズン最終にどれだけの成績を上げているか。プレーが分かっていて止められない稀有な選手なのだから、途方もない成績になるだろう。そして、どのチームに行くか。楽しみで仕方ない。願わくば、富安がいるアーセナルに行ってほしいなというのが、僕の切なる願望だ。今のアーセナルに三苫が行けば、優勝候補の確率がぐんと上がるはずで、「アーセナル久々の優勝に、日本人先発が二人も!」である。
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やはり、安倍晋三の呪縛は凄かった!  文科系

2023年02月14日 14時01分49秒 | #アベノミクス #パフォーマンス政治 #少子化・少国化日本 #統一教会問題
 週刊朝日の記事に古賀茂明のこんな文章があったので紹介したい。その前半部分だけを。内容は、安倍晋三が死んでから官僚らへの彼流の締め付けがどれだけ緩んだかというもの。後半では、「安倍さんがいたら・・・」ということで日本の軍事だけは信じられぬくらい急に進んでいるとあったが、これはアメリカの力なのだろう。


 『最近、検察庁上層部の検事X氏と話す機会があった。正義感が強く検察官の鏡のような人だが、それだけに口は堅く、これまでの私との会話でも、決して検察の内情には触れなかったし、私も彼の立場を考えて、あえてそうした質問はしなかった。

 ただ、今回はX氏にあえて質問したいことがあった。それは、安倍晋三政権下で東京高等検察庁の検事長を務め、安倍氏の守護神と呼ばれた黒川弘務氏の存在が、検察の現場で政治案件にどのような影響を与えていたのかということだ。黒川氏は賭けマージャンが発覚して辞職し、後に罰金刑となった。X氏なら黒川氏のことを良く思っているはずがない。すでに辞めてしまった人のことだし、検察から見れば自分たちへの国民の信頼を地に落とした裏切者と言っても良いくらいの人間だから、彼のことを少しは話してくれるのではないかと私は思ったのだ。

 まず、最初に、黒川氏が賭けマージャンをやっていたことについてどう思うかと聞くと、「とんでもないですよね。しかも、新聞記者とですからね。いろんな人とやってたんだろうけど、そこでいろいろ情報を漏らしてたのかな」と、珍しく具体的な感想を聞かせてくれた。よほど許せないと感じていたのだろう。

 次に、黒川氏がいなくなって、検察の現場で官邸を意識することがなくなったのかと聞くと、「前とは全然違う」と一言。さらに、「安倍政権が続いて黒川さんがいたら、五輪汚職なんて絶対に立件できなかったでしょうね」と付け加えた。森友とかも酷かったですねと言うと、詳しくは語ろうとしなかったが、「本当にそうですよね」と頷いた。

 それを聞いてから数日後、東京五輪汚職で大会組織委員会大会運営局元次長の森泰夫容疑者逮捕というニュースが入って来た。X氏が言うとおり、確かに、安倍政権下で黒川氏がいたら、安倍氏や清和会(安倍派)の元トップである森喜朗元首相などにも広がりかねない五輪汚職などタブー中のタブーとして捜査は出来なかった可能性が高い。そう考えると、検察にかけられた安倍氏の呪縛が解けたように見える。だが、森喜朗元首相の関与が取りざたされているのに捜査がそこまで届く可能性は低いと見られているのは、まだその呪縛は一部残っているのかと思わせる。』

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ブラジル大統領、米のウ支援要求を断る   文科系

2023年02月13日 00時06分47秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 朝日新聞に、両大統領会談において、ブラジル・ルラ大統領がウクライナ支援要求を断ったというニュースが載っていた。G7がウクライナ情勢では軒並みおかしいと思われる昨今、画期的な内容なので、その部分を紹介したい。
 なお、米ブ大統領会談記事は、トランプ、ボルソナロというポピュリスト相手に両者ともが戦っているという内容ばかりで、以下を伝えたネット記事などはほとんどなかったとお伝えしておく。朝日新聞記事にはこうあった。

『一方、ロシアのウクライナ侵攻については一致できない部分があったようだ。
 ルラ氏は訪米前、ロシアと一定の交流を持つ中国やインドを含む「平和クラブ」を創設して、停戦協議を始めたいとの意向を地元メディアに示した。10日の会談後も「バイデン氏に、戦争に直接関与していない国々による対話のグループをつくる必要があると申し上げた」と述べた。
 一方の米国は、ウクライナ支援の輪を中南米やアフリカなどに広げようと試みている。ロシアとの関係を維持する国が多いことから(これは半分嘘だ。特に中南米は、過去アメリカに良いように虐められてきたからむしろ憎しみがあるのである。今やコロンビアでさえ、史上初の左派政権誕生なのだから。アメリカは国連総会では、アフリカからも反目されて、いつも少数派である。だから、国連、G20を無視し、G7にだけ頼っているのだ。ーーー文科系注)、その狙いは進んでおらず、ブラジルも対ロシアの経済制裁に参加せず、ウクライナへの武器支援も拒否する意向を示している』

 日本こそは今特に、この態度は見習うのが良いと考える。アメリカがロシア以上に事を構える姿勢を示してきた中国をすぐ隣に持っている国なのだから。
ちなみに、日本の対中外交史を振り返るとき、いつもこの事実に思い当たるのである。アメリカの肩越しに対中親交を進めようとした政治家、田中角栄、小沢一郎らはいずれもその政治生命を奪われている。奪ったのがアメリカだとは、今や周知の事実である。この歴史的事実を押さえているからこそ岸田も含めて政権党総ぐるみで軍拡を急いでいるやの今の対中姿勢を観るときには、日本の発展にとって暗澹たる気持ちにならざるを得ない。アメリカは日本の将来などいくらでも犠牲にするはずだ。それは、今世界で最も没落した先進国であるイギリスの姿を見れば、十分すぎるほど予測が立つことである。

 イギリスは労働党政権でさえ、イラク戦争では良いようにアメリカの手段に使われた末に使い捨てられたのだった。だからこそ現在、経済的にも見る影もなく落ちぶれた先進国の筆頭である。あの国には今や、ルラのような政治家はもちろん、碌な政治家がいないと言う事実も、日本は直視すべきだろう。


 尚、この会談のウクライナ関連を論じたネット記事は日経の以下くらいだが、その日経もこの記事たった一つだった。
『ルラ氏はロシアによるウクライナ侵攻に関し、10日放映の米CNNテレビのインタビューで「戦争に加わりたくない」と武器供与を否定した。両首脳はこの日の共同声明でロシアの行為は「はなはだしい国際法違反」との認識で一致したものの、具体的な支援を巡ってはすれ違いをみせた。』

 関連してもう一つ追加すると、1月末にはこんなニュースもあった。ルラ大統領が、アルゼンチン大統領と共同通貨を創設しようとしている、と。この動きは、ドルにより歴史的にうち続いた南米通貨攪乱から国を守ろうとするものだと当ブログでも述べてきたところだ。中国のすぐ隣のインドも、ブラジルと並んで、日本とは違い、対米姿勢は遙かに厳しい自主性を示してきた。
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株価主義経済と給料?  文科系

2023年02月12日 00時02分45秒 | 国内政治・経済・社会問題
 岸田がその経済政策として「給料アップと景気との好循環」を唱え始め、春闘時期目指してそういう会社が珍しく実際に増えている。来年以降もこうなっていくのかどうか、大いに注目したいところだ。

 さて、ところが、今の会社は標記のような「株価主義」で成り立ってきた。株価さえ上がっていれば経済順調というように。特に、外国からの機関投資家やその社外取締役などは株価主義の観点からこの「好循環」に容易には乗らない必然性を持っている。
 昔、トヨタの奥田社長が、「人件費を上げた時、米格付け会社がトヨタのランクを下げて、株価が急落した」と猛烈に怒っていた事件なども思い出すことが出来る。ゴーンが日産にやって来たときに、真っ先にやったのが人員削減だったというのも有名な話だ。輸出ばかりして輸入をしない国、自国通貨を実際よりも安く操作している国を近隣窮乏化国と呼ぶが、人件費が安くて製品原価が安く、それだけで儲かっている会社は近隣窮乏化会社と言える。社員の給料が安い分社会の一般消費、有効需要創出に貢献していない会社ということになるからだ。この30年の日本はそういう安易な会社ばかりで、会社としてのイノベーションも政治家がやるべき政治的イノベーションも弱かったからこそ、先進国一の賃金安国へと落ち込んでしまったのだ。

 この流れを絶って、賃金を上げ、国内一般消費を高め、好循環経済に踏み切っていくことができるかどうか、今後数年の変化を大きく目を開いて見守っていきたい。我々の孫、日本の希望する若者たちがちゃんと結婚できて、子を持てる社会がもう一度戻ってくるように。

 因みに、アメリカの主要企業経営者団体で作るビジネス・ラウンド・テーブルは、2019年8月19日にこんな声明を出している。これが本気かどうか、僕はまだ眉唾なのだが。
『これまでの米経済界は株主利益最大化方針でやってきたがこれを見直し、従業員や顧客、地域社会など全ての利害関係者の利益を尊重する行動指針をここに表明する』。

  
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八十路ストーマ・ランナーの手記(446) 今の復活状況  文科系

2023年02月11日 00時00分06秒 | #ランナー
 膀胱癌全摘手術をやったのは、去年の9月入院のその月末。以降その副作用やら感染症やらで、短い退院時期はあったものの、合計4ヶ月ほどの入院になってしまった。こうして、癌が分かって以降、ランナーがランナーでなくなって約9ヶ月が過ぎた。そして、復帰目指した病後初ジムが1月27日。今月9日がその第5回目となった。この5回のランナー復活過程でどんな変化が見られたか。自分でも興味津々でやってきたことなのだが。

  • 6キロ時走行がやっと30分ほどはできるようになった。ただこれは、今の最高持続速度に近いから、普通の心肺機能向上ランとしては、5キロ時走行ほどが適切だと考えている。
  • 最初心拍数160bpmを越えた6キロ時走行が、今は140ほどに落ち着いてきた。5キロ時走行なら130を切る。これは、わずか5回のジムを通しての変化としては意外な進歩だと理解している。
  • ただし、去年春10キロ時近くで30分走れた時には、140bpmは時速7.5キロ時ほどの楽な心拍数であって、そのときに比べれば今の140bpmはかなり苦しいのである。こうして、今の心肺機能鍛錬としては、5キロ時以下、心拍数では130以下の速度に下げて走った方が良いと、ジム5回目にして気付いたところだ。
  • ただし、こんな心肺機能である現在でも、82歳になろうとする僕の最高心拍数は165まで上がる。ただ、今の165は、昔の165の時に比べればとても苦しいのだが、普通に上がることは確かなのだ。これは、過去ランナーだったときの特徴が残っている僕の心肺機能の長所と考えられること、そう理解している。

 と、まー、やっとここまで来て、「普通の」ランナー復帰への目処も立ったのかな?という、半信半疑状態が現状である。
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自民内「抗争」は実質、いつも、猿芝居・・・   文科系

2023年02月10日 06時36分56秒 | #アベノミクス #パフォーマンス政治 #少子化・少国化日本 #統一教会問題
 管の「反岸田」? 萩生田の「国債縮小、増税への抗議」??・・・・こんなのはいつも、実は、国民生活改善にとってはどうでも良い動き、報道だ。どうせ、どの派閥にも統一教会選挙支援を受けて日本の家庭や子育て破壊を推進してきた議員は多いのだし、萩生田などは統一教会まみれで、管などは今や汚らしいと判明しただけの東京五輪熱烈強行責任者だったじゃないか。
 さらには、今になってやっと惨めさをさらけ出しているアベノミクスをこの全員が推進してきて、日本経済を先進国一の安月給国、少子化国に落とし込んだ政治家たちであることには変わりはないのである。管などは、つい最近までこのアベノミクスの熱烈推進者であった。

 そして今、内閣を含めてこの全員が一致して、安倍でさえ出来なかった大軍拡を強力推進しているのである。

 自民党内「抗争」「政争」はこうして常に、実質、選挙に向けての衆目集め目的のパフォーマンスと言える。少なくとも、そういう側面、効果をいつも常に持ってきた。つまり、与党内野党政治劇に国民の目を集中させて、野党に目が行かないようにするパフォーマンス。こういう発想にもどうせ過去に、大きな広告会社などが絡んできたんだろうなどと、常に疑ってきたのである。とにかく、こういう抗争を観た場合にはいつも、こんなことを思い出すべきなのだ。

「今、反内閣を叫んでいる政治家たちに、最近ここまで酷い悪政、悪行、醜聞はなかったのか」
 先進国一の安月給国に落ち込んだこの日本で、被害を真っ先に受けた就職氷河世代などはいつもこう考えるべきである。自民党政治家なんて皆、「親ガチャ」の大当たり者。安倍を筆頭に、総理としては福田、小泉。大臣などもそんなのばかりだ。良い就職口がすっかり少なくなったこの日本では、2、3世政治家(何世まで続くんだろう?)の巣窟・自民党は今や、特権階級政党である。
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やはり愚か、安倍晋三  文科系

2023年02月09日 08時39分53秒 | #アベノミクス #パフォーマンス政治 #少子化・少国化日本 #統一教会問題
「私の足を掬うための財務省の策略の可能性がゼロではない」??

 一読して誰でも解るはずだが、なんと愚かな言葉だろう。あいつにはごくわずかな疑いがあるとこう語って、なにか「その財務省に忖度されたやの自分」に対する自己弁護になっていると考えているのだ。それも、相手には何の抗弁も出来ない公開の場所でこう語った。

  こんなことよりも、自分の妻がそういう財務省の相手方、森友の名誉園長を務めていたことだけははっきりしているのだから、これについて何か応える方が目前にある遙かに大事な務めではないか。この「名誉園長」との関わりになるものとしては、これ以前に安倍がこう語っていたことでもあるし。

「私か妻がモリトモに関わっていたら、総理どころか議員も辞めます」

 この「名誉園長」問題、事前によく調べもせずにこんな風に答えたこともはっきりしてしまった。お連れ合いが自分の手の平の外、それも遙か遠くで踊っていることさえ押さえていないらしい。と言っても、自分の言葉にこれだけ無責任を貫ける人だから、調べていないどんなことでもしゃべり出せるのだろうが。

 やはり巷間言われているように、とんでもない愚か者である。
 
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随筆  極淺蒸し茶のこと   文科系

2023年02月07日 00時00分36秒 | 文芸作品
 今の日本の茶は、粉っぽい深蒸し茶が多い。昔はこんなではなかったというのは、関西は関東と違って淺蒸し茶が多く、静岡から取り寄せる極淺蒸し茶を今の僕が愛用しているから、知っていることである。他の名のある茶が育つ近くの観光地などで買おうとしても、こんな淺蒸し茶などどこにもない。岐阜の白川茶、三重の員弁茶など近い茶所でも。大量生産から平地に近いような土地でも茶を作るようになってから、極淺蒸し茶(葉)も何もなく深蒸し一辺倒になったのではないかなどと思うこともある。深蒸し茶では、茶の本当の味はほんの一瞬、上手くだして二煎目まで。

 一方、極淺蒸し茶は、いわゆる茶葉としては最上級と昔から語られてきた朝霧の立つ山間傾斜畑の葉で作ることが多いようだ。そうでないと茶葉が持つ価値が半減してしまうからだろう。だから、できあがりも大きな茶葉が丸まっただけの長い針のような形で、そんな高級茶の最初の温度60度くらいから順に熱くしていく温度調節に慣れれば、中国茶のように五煎目まで美味しく飲めるのである。だから、100グラム1500円というような値段も、僕には全く高くはない。外で飲むコーヒーの4杯分と思えば、ずいぶん割安と思う美味しさなのである。自国の茶をとても大事にしてきた中国に比べて、深蒸し茶ばかりということも重なって、日本の茶はどんどん斜陽になって来たのではないかと思うこともある。
 淺蒸し日本茶の出し方はコーヒーと同様に奥の深いものだ。その努力をした分、コーヒーに比べても、日本茶はそれだけ美味しくなるということでもあるが。

 さて、僕の家では、この極淺蒸し茶をだすのは僕の仕事と決まっていて、娘一家が我が家で飯を終えると必ずこう言う。
「爺、お茶をお願いできますか」
 こう言われた僕は、鼻高々、いそいそと動き始める。子どもにはお茶は良くないとも言われるが、孫たちもこれが大好きで必ず飲んでいく。孫用の茶は常に何倍かに薄めてだすのだが、これをいつも、実にきれいに飲み干して、必ず「お代わり」と言う。極淺蒸し茶は煎が利くから娘などは3杯も飲み干し、「こんな茶は、他では飲めないよねー」などと言ってくれるから、僕という老人の日常の中で、とても嬉しいひとときになっている。

 
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