あまりに良いゲームだったので、いい加減な総括ではいけないと思って、選手らの声やマッチレポートを読むなど、資料を集めるべく時間をかけていた。選手の声などを入れて、次の順で書く。①良かった点、②悪かった点、③課題。
①良かった点
A 昨日のブログに書いた日本最大の長所、この課題が良かった。
『前と後ろが多少離れても、味方2人程度が常にパス受けに走っていれば、先手先手で早めにボールを回すことが出来る。そうなれば一応日本お得意のパターンなのだが』
中盤を中心にボールを受けるためにいつも走っていた。そして、単に守るのではなく、皆で攻めてもいた。この長所が後半の30分近くまで続いたのは、去年ヨーロッパを驚かせたオランダ戦よりもさらに良かったということだ。阿部、長谷部、遠藤、大久保らの功績だろうし、常に裏を狙っていた岡崎も良かった。
B 守備も全員よく闘っていた。接触を恐れず体を寄せ、足も出して。阿部のパスカットが目立ったのはポジション取りが非常に良かったからだ。それと連動した長谷部と二人が、守備の要だった。長友もウォルコットに仕事をさせなかったし、大久保も体を張って闘っていた。
C なお、このゲームによって阿部のファーストボランチが決まったと思う。この阿部については、岡田監督も、観戦していた前オシム監督も好ゲーム最大の功労者のように褒めていたから。「阿部をファーストボランチにして長谷部をより前に出せるようにして、その攻撃力も生かせ。遠藤は、さらに前の方が生きる。対アジアならいざ知らず、それが本番向け布陣」とは、僕が最近ずっとここに書いてきたこと(4月9日、24日拙稿など参照。このブログはバックナンバーがすべてみられます)。それが非常に上手くいって、これは特に嬉しかった。
②悪かった点
A 後半30分ぐらいから走れなくなった。阿部、長友はほぼ90分走れていたが、遠藤、長谷部が特にへばった。そうなると、怖くて前に出られなくなる。この二人が前に出られなくなって、さらにその前も下がってくることになった。ずるずると下がりあう悪循環の下で攻められっぱなしになった。オランダ戦やドイツ大会オーストラリア戦の終盤と同じだ。岡田は「スタミナは、本番までまだ調整できる。コンディションは上がる」と語ったが、本当だろうか。
B あれだけチャンスがあったなら、早めにもう1点欲しかった。この日は良いシュートも多く、枠にも飛んでいたのだから。この点も韓国戦に比べれば、かなり前進している。もう一歩精度を上げることができるだろうか。
③課題
走り続けられるような体調管理。この点で、最後まで走れた阿部、長友は確かに凄い。単純なシュート精度の向上練習。これもまだまだ可能性があると思う。ハイスピードでのシュート練習が必要で、シュート時の心の問題も大きいのではないか。
感想である。まさかこんな良いゲームをするとは思わなかったので、かなり興奮した。日によってムラが大きい日本は、前から時々こういうことがある。今回も、最後まで走れた人間の功績が最も大きいとすれば、阿部勇樹と長友佑都とが殊勲甲というところだろうか。長谷部も同じほど走っていたと思う。「みんなに信頼されている」(岡田監督)ところから、弱冠26歳で初めてゲーム・キャプテンを任されて、攻守に大奮闘していた。守備ではマッチアップ相手を追い回し、攻撃では縦パスが多かった。
先発・完投メンバーの走行距離を見てみたいゲームだった。
①良かった点
A 昨日のブログに書いた日本最大の長所、この課題が良かった。
『前と後ろが多少離れても、味方2人程度が常にパス受けに走っていれば、先手先手で早めにボールを回すことが出来る。そうなれば一応日本お得意のパターンなのだが』
中盤を中心にボールを受けるためにいつも走っていた。そして、単に守るのではなく、皆で攻めてもいた。この長所が後半の30分近くまで続いたのは、去年ヨーロッパを驚かせたオランダ戦よりもさらに良かったということだ。阿部、長谷部、遠藤、大久保らの功績だろうし、常に裏を狙っていた岡崎も良かった。
B 守備も全員よく闘っていた。接触を恐れず体を寄せ、足も出して。阿部のパスカットが目立ったのはポジション取りが非常に良かったからだ。それと連動した長谷部と二人が、守備の要だった。長友もウォルコットに仕事をさせなかったし、大久保も体を張って闘っていた。
C なお、このゲームによって阿部のファーストボランチが決まったと思う。この阿部については、岡田監督も、観戦していた前オシム監督も好ゲーム最大の功労者のように褒めていたから。「阿部をファーストボランチにして長谷部をより前に出せるようにして、その攻撃力も生かせ。遠藤は、さらに前の方が生きる。対アジアならいざ知らず、それが本番向け布陣」とは、僕が最近ずっとここに書いてきたこと(4月9日、24日拙稿など参照。このブログはバックナンバーがすべてみられます)。それが非常に上手くいって、これは特に嬉しかった。
②悪かった点
A 後半30分ぐらいから走れなくなった。阿部、長友はほぼ90分走れていたが、遠藤、長谷部が特にへばった。そうなると、怖くて前に出られなくなる。この二人が前に出られなくなって、さらにその前も下がってくることになった。ずるずると下がりあう悪循環の下で攻められっぱなしになった。オランダ戦やドイツ大会オーストラリア戦の終盤と同じだ。岡田は「スタミナは、本番までまだ調整できる。コンディションは上がる」と語ったが、本当だろうか。
B あれだけチャンスがあったなら、早めにもう1点欲しかった。この日は良いシュートも多く、枠にも飛んでいたのだから。この点も韓国戦に比べれば、かなり前進している。もう一歩精度を上げることができるだろうか。
③課題
走り続けられるような体調管理。この点で、最後まで走れた阿部、長友は確かに凄い。単純なシュート精度の向上練習。これもまだまだ可能性があると思う。ハイスピードでのシュート練習が必要で、シュート時の心の問題も大きいのではないか。
感想である。まさかこんな良いゲームをするとは思わなかったので、かなり興奮した。日によってムラが大きい日本は、前から時々こういうことがある。今回も、最後まで走れた人間の功績が最も大きいとすれば、阿部勇樹と長友佑都とが殊勲甲というところだろうか。長谷部も同じほど走っていたと思う。「みんなに信頼されている」(岡田監督)ところから、弱冠26歳で初めてゲーム・キャプテンを任されて、攻守に大奮闘していた。守備ではマッチアップ相手を追い回し、攻撃では縦パスが多かった。
先発・完投メンバーの走行距離を見てみたいゲームだった。