九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

私の戦争体験⑩  中野寂音

2008年09月30日 17時04分00秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
戦後の軍隊生活


玉音放送

昭和二十年八月十五日正午。
私は中華民国、河北省石家荘、陸軍病院の廊下にいた。
この時から戦後の軍隊生活が始まった。

当時私は、支那派遣軍、第一航空教育隊第六区隊に配属されていた。
この日は部隊の医務室に入室中。
定期診断日のため、朝から市内の陸軍病院に出かけていた。
昼の休憩時間、静かな病院の廊下に待機していた私達の耳に、
拡声器のスピーカーから雑音に混じってラジオの声が聞こえて来た。
これが玉音放送であった。
病院からは放送の説明は何もなかった。

この日部隊では正午に、全員が営庭に整列。
壇上に置かれた短波放送ラジオを聞いたが、雑音が多く何もわからない。
夜遅くなってから、戦争終了の重大放送で、天皇陛下の声であったと伝わってきた。

私の手元に一枚の軍服写真がある。
私は昭和十九年十二月一日から翌年十二月十三日家に帰るまでの
一年間軍隊にいた。
入営時から何枚かの軍服写真は持っていたが、
中国から帰還した時には私の手元には一枚もなかった。

たった一枚の軍服写真は誠に数奇な運命をたどっていま机の上にある。
中国から帰還した時、東京まで同行した戦友たちと「石門会」という
戦友会を戦後六十年間続けてきた。

戦後三十年の戦友会で、戦友の梅原から突然一枚の写真が私達に配られた。
私達は誰もこの写真のあったことは覚えていなかった。
この写真には確かに我々戦友会のメンバーすべてが入っている。
当時の第六区隊の集合写真である。
場所は中国河北省石家荘(日本軍占領により石門と改名)
当時の支那派遣軍第一航空教育隊の兵営内である。

昭和二十年十二月、中国天津からアメリカのリバテイ船で帰還するとき、
すべての書類写真は持ち帰ることは出来ない、現地で全部焼却した。
それが何故ここに現れたのか。
この写真を中国から持ってきたのは、写真に写っていない
同じ第六区隊の北海道出身、畠山氏であった。
中国帰還の時靴底に折り畳んで持ち帰えったという。
十文字の「白いしわ」が靴底に小さく折りたたんだ傷である。

畠山氏は戦後の忙しい生活に追われ写真を忘れていたが、
戦友会の梅原に出会い思い出した。
なぜ自分の写っていない写真を、危険を冒してまで日本に持ちかえったのか。
私達は石門会で話を聞きたいと考えたが、まもなく病気のため亡くなられた。
私達には青春の記念として理解はできる。
この写真の白いしわの中に、私達の体験した戦争のすべての物語が
つまっている。

私達に写真が渡ってからさらに十年後、写真は新しい物語をひとりで作り始める。
写真の真ん中にいるのが私達の区隊長、石松中尉当時二十四才である。
当時の印象は紅顔の颯爽たる若武者であった。

入営前は師範学校卒業の教師であったが戦後追放となり、
九州直方市に住み、教育出版関係の仕事をしていた。
年賀状の往復はあったが、戦後四十年会う機会は一度もなかった。
戦友の荒関が、所用のため九州に行き、
そのとき石松区隊長に電話、写真を送ることを約束した。
暫くして私達戦友会全員に、三十七年ぶりの丁重な手紙と、
写真の複製が送られてきた。
軍隊時代の写真は一枚も持っていないので驚いたとのこと。
写真に区隊員の思い出した名前まで添えられてあった。
その後、石松区隊長から自分の写真と戦中戦後の思い出という
小史も送られてきて戦後四十五年の歴史の重さを考えさせられた。

平成三年病気のため亡くなられ、戦後一度もお会いすることは出来なかった。

つづく
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「麻生首相の所信表明演説は飛んで火に入る夏の虫だ!!」     天木ブログより

2008年09月30日 13時47分11秒 | 国内政治・経済・社会問題
 29日に行なわれた麻生太郎首相の所信表明演説について、野党が一斉に批判している。

  確かにあの演説は異例だ。

  所信表明の場を借りて野党民主党を質問攻めにするなどということは、やはりおかしい。

  しかし民主党は、批判するばかりではいけない。

  あの麻生演説を逆手にとって、政権交代を国民に訴える絶好のチャンスであると心得るべきだ。

  あの演説に正面から答え、国民の支持を一気にもぎ取るべきである。

  これからの国会審議ではその事に全力を集中すべきである。

  麻生首相の所信表明演説もそうであるが、これまでの自民党による民主党攻撃の中心は、財源を示せ、といういうものであった。

 そしてメディアもその片棒を担ぐかのように、財源を示さずにいいことばかり言うのは無責任だと繰返していた。

 ふざけた話だ。

 財務官僚主導で作られてきたこの国の予算編成の実態を自民党は一度でも国民に説明したことがあったか。

 官僚と結託して税金をほしいままにしてきた自民党がよくもそのような事が言えたものだ。

 そんな事も気づかずに自民党の片棒を担ぐメディアは、よほどの不勉強か、自民党に加担した反国民的情報操作機関に成り下がっているか、どちらかである。

 30日の朝日新聞は一面トップで民主党のマニフェストを乗せていた。

 これは極めてタイムリーなスクープだ。

 そこにはっきり財源が明記されている。

 麻生首相はそれをよく読んでこれからの質問を行なうべきだ。

 麻生自民党はそれに対応する予算編成案を国民に示さなければならない。

 民主党のマニフェストにははっきりと書かれている。文字が読める国民であれば誰でもわかる。

 特別会計の積立金を6.5兆円活用すると。

 これはいわゆる埋蔵金のことだが、埋蔵金などという無責任な言葉遣いはやめるべきだ。

 その財源はれっきとした血税である。その血税を特別会計として一般会計から切り離し、国会審議を避けていた予算に過ぎない。官僚たちが食い物にしていた血税である。

 マニフェストは他にも財源を明記している。

 政府資産を売却して0.7兆円の財源をつくる。

 予算を厳格に査定し、税制を見直して4.8兆円の財源をつくりだす。

 独立行政法人、公益法人を抜本的に見直し、補助金を削減して4.3兆円を節約する。

 その他
  天下り全面禁止、談合廃止で1.8兆円
  国の直轄事業予算半減で1.3兆円
  国家公務員人件費総額の2割カットで1.1兆円
 
 財源を捻出する。

  どうだ。これ以上の明確な答えがあるというのか。

 増税をするしか能のない自公政権のマニフェストと民主党のマニフェストとどちらを選択するか。

 それを今度の選挙で国民に問いたい、と民主党は国民に訴えればいいだけの話だ。

 メディアは、その主張を、単純かつ中立的に、国民に報道すればいい。一切の解説は不要だ。

  繰返して書く。

 民主党は堂々と受けて立てばいい。

 麻生総理の所信表明演説批判を繰返す愚は避けよ。

 そのかわり政権をとれば、このマニフェストを実現する、増税で財源を作ろうとしている自公政権とどちらがいいか、その事を繰り返し、繰り返し、愚直なまでに国民に問いかければいい。

 民主党が政権をとれば約束は必ず実行すると公約すればいいのだ。

 やっと日本もここまできた。

 財務官僚に握られてきた国民の血税の使い道を、初めて国民が決めることになることだ。

  それが今度の選挙なのである。

★全面的に支持する内容だ。 (ネット虫)
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是非見たい「非戦を選ぶ演劇人」の「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」

2008年09月30日 12時59分16秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
★風仲間の井垣さんより平和演劇紹介のメールがありました転載します。 
                           (ネット虫)
*****************************         「非戦を選ぶ演劇人の会」の「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.11というのを観ました。
 400という観客席は満席でムンムンしていました。

 登場する俳優さんも”超”一流、台本手に立ち稽古スタイルです。

 そのおもしろいことったらありませんでした。
憲法論争の理論武装のためのテキストを劇にした、という喜劇です。

まぁ、下記のあらすじを読んでみて下さい。

「あ、そうそう、そう言って反撃してくる改憲派っているいる」
「その論には、なかなか反論しにくいなぁ」と思うことばかり。

 最後のドタバタは、改憲論ってやっぱり国を滅ぼす悪魔の
仕掛けなのかも?と思わせるみごとな筋書きです。

改憲論の切り口を次々展開。
登場人物も多彩で、街の人々総動員という感じです。

 この劇はホームページで台本が公開されています。
 全国各地でどんどん活用したら、旋風を起こすかもしれない。
 原子力航空母艦のことなど、次々と創作して付け加えていったらインパクトも大きいんじゃないか、と思います。
                  (ホームページの注意書き参照)

 重苦しい原子力潜水艦を吹き飛ばす力は、実に弱いように見えますが、大笑いさせながら、心をぐいぐい一つに引き込むこんなおもしろい事から力が生まれるかもしれない、と思います。
 我々は何しろお金も権力もないんですが、知恵がある、
無欲だから強い、という月並みながらそんなことを感じさせてくれる
公演でした。
 せりふの中に「アメリカ」、「アメリカ」 ってたくさん出てきます。
「中止!」と声がかからない今の時代が「中止」にならないようにと思わず願ってしまいました。DVD出来れば良いのですが。


<あらすじ>
 舞台は現代の日本。ある町内に、不思議な一団が潜入した。
彼ら・彼女らは未来の世界からタイムマシンでやって来たテレビクルーと「世間話研究家」。ある主婦の行動を未来に向けて実況中継することが目的らしい。その主婦が選ばれた理由は、「憲法を世間話で語りまくった」大変貴重な例として歴史に残っているからだ。彼女は「憲法九条を守りたい」と当然のように考えていた。

 ところがある日、通っているパッチワーク教室で、改憲派の生徒に詰め寄られてタジタジとなる。
「北朝鮮が攻めてきたらどうするのか」「自衛隊がいらないということは、自分の家に鍵をかけないのと同じことだ」……等々。

 こんな時にどう反論したらいいのだろう? 悩んだ彼女は、自分の家族や「横丁のマダム」に相談したり、行きつけの美容院、風変わりな「改憲バー」などで、立場も考えも異なる様々な人たちとこの問題についての「お喋り」を重ねながら、次第に自分なりの考えを深めていく。その様子が、未来のテレビで生中継されているとは夢にも思わずに……。

憲法九条をめぐる問題を、日常会話の中でとらえた「目からウロコ」のディベート劇、待望の再演!!

作・構成:永井愛
演出:永井愛、西川信廣

出演予定者(五十音順):明樹由佳、麻丘めぐみ、石川武、板倉光隆、大沢健、大塚道子、小杉美香、坂口良子、沢田亜矢子、鈴木弘秋、関根信一、長山藍子、根岸季衣、平幹二朗、毬谷友子(25日のみ)、丸尾聡、みやなおこ、宮沢亜古、深山洋貴、山川恵里佳、山口馬木也、蓉祟、ラサール石井(26日のみ)、流山児 祥(25日のみ)、渡辺えり(26日のみ) 他

                    「非戦を選ぶ演劇人の会」

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【女性と貧困ネット立ち上げ集会アピール】 ネット虫

2008年09月29日 18時47分34秒 | 国内政治・経済・社会問題
  *** 女性と貧困ネット立ち上げ集会アピール ***

   女性で安心な社会に 女性の貧困のほんとうの解決策へ声をあげましょう

「女性は世界の労働の三分の二を行っているにもかかわらず、収入は五%でしかなく、資産は一%にも及ばない」(ILO:国際労働機関)

 男性の貧困が、女性なみの貧困になってきた(貧困の女性化)ことで「貧困」が社会問題視されるようになりました。しかし、女性はずっと前から貧困でした。そして今、女性の貧困は悲惨さを増しています。
 女性の約54%が非正規労働者として、正規男性の約40%の低賃金で働いています。
 シングルマザーの暮らしは年収171万円で手当があってもギリギリです。DV
から避難した女性たちは不安に怯えながら「自立」を求められています。高齢女性の年金は低額で、生活に困難を抱えています。生活の厳しさから精神を病む人も多く、男性に頼ってもが更なる暴力や貧困につながる場合もあります。外国籍の場合、困難は非常に大きくなります。

 しかし、女性の貧困はこれまでほとんど問題視されてきませんでした。なぜでしょうか。
日本では男性が外で仕事、女性が家事育児という価値観が根深いため、女性は男性
に扶養されるのだから低収入で当然と思われ、女性が声を上げても男性の賃上げが優先され我慢を強いられてきました。女性自身も結婚すればなんとかなると思って来ましたが、結婚してもDVや夫のリストラや借金などさまざまなリスクと直面するケースが増えています。離婚後の子どもを扶養する責任は女性が負うことが多いのですが、子どもへの支援はまったく手薄です。

 日本の企業は大小問わず、男女雇用均等法が成立した以降も女性をパートや派遣労働に追い込み、安上がりの労働力として利用してきました。また男性主導の労働組合の多くも、足元の非正規問題と男女の賃金差別を放置してきました。企業だけ
ではなく行政において、福祉職や事務職において非正規雇用の率は増加し、正規職員のみではもはや現場は回らない状況です。パート労働や派遣労働の便利さに味をしめた企業・行政機関がそうした労働力をより多く求め、労働の規制緩和が進むことで、1990年代後半には主婦だけでなく多くの若い男女に、不安定な非正規労働しかない状況が産まれたのです。さらに、生活保護や児童扶養手当、教育援助、雇用保険、医療保険などさまざまなセーフティーネットが崩壊し、更なる貧困が女性たちを直撃しています。社会的な差別構造を抜本的に解決する対策が喫緊の政治的課題です。

 私達は、様々な貧困問題に直面する女性たちが集まり、女性と貧困の問題の実態
を明らかにし、訴え、女性たちの貧困の真の解決を図るために「女性と貧困ネットワーク」を結成します。私達は全国の仲間と情報を共有し、貧困にさらされている女性達の問題解決のために助け合いのネットワークを広げます。女性の貧困問題の解決のために、提言を行なっていきます。 

 これまでの貧困問題の解決のための活動に敬意を払うとともに、提案をします。一つは、貧困状態にある男性の意識の問題、たとえば「男が妻子を養わなければな
らない」という認識が男性たちをより一層追い詰める要因になっていることへの気づきです。二つ目には女性の貧困を可視化し、女性が心身ともに自立できる労働とセーフティーネットを充実させることが、すなわち男性の貧困問題の解決につながることを共有化したいと思います。三つ目は今ある「労働市場」に「男性並み」に参入することではない働き方を作り出していくことです。労働基準法や産休等様々の権利を企業・行政に働きかけ、時には法そのものを変革するなかで、男性中心の「労働」のイメージと現実を変えていくことです。それは女性のみならず男性にとって「賃労働者」としてだけではない「生活者」として生きる姿を示していくことでしょう。女性の働き方を考えること、それは労働の根幹を揺るがす力を持ち得るのです。女性も男性も共に「人としての尊厳」を持続できる、差別のない公正な雇用と安全で心豊かな社会を目指して、共に力を携え合いましょう。最後に、私たちのネットワークを、一緒にあなたの身近な人に伝えてください。
   
    2008年9月28日 女性と貧困ネットワーク立ち上げ集会参加者一同

  ***女性と貧困ネットワーク立ち上げ集会呼びかけ文***
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女性と貧困ネットをつくろう 立ち上げ集会
貧乏でも安心 女性で安心
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女は前から貧乏だった。
だけど、今はもっと貧乏になってきた。
安くて不安定な非正社員は、いまや働く女性の多数派。
年収200万円以下は女性の44%。
それなのに、女の貧乏はなかなか語られない。それはなぜ?
女は男が養ってくれるから? でもほんとうにそれで安心?

女性でも安心して生きたい
貧乏でも安心して生きたい

今女性たちの貧困を語り始めよう
女性の貧困のほんとうの解決策へ、声を上げよう!

◆2008年9月28日(日)
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_sendagaya.html

◆呼びかけ人
赤石千衣子(しんぐるまざあず・ふぉーらむ)、鈴木純子(元福祉事務所相談員)
伊藤みどり(働く女性の全国センター)、栗田隆子(フリーターズフリー)
藤井豊味(女性ユニオン東京)、山口静子(パート・未組織労働者)
いちむらみさこ(ノラ)、池田幸代(新宿野宿者女性の会「心を開く輪」)
柏原登希子(ふぇみん)、丸山理恵(反貧困たすけあいネットワーク)他…

問合せ 
ふぇみん tel03(3402)3238  ACW2 tel03(5304)7383
eメール binbowwomen@gmail.com

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「女性と貧困ネット」立ち上げ集会が成功裏に開かれました。          ネット虫

2008年09月29日 18時29分15秒 | 国内政治・経済・社会問題
★働く男性に占める非正規雇用の割合は2割以下にとどまるのに対し、女性では5割を超える。働く女性の4割以上が年収200万円以下という現状。女性は男性に養ってもらえばいいという時代ではない。離婚や失業で貧困に直面した時に、女性の方が深刻な問題を抱えやすい。女性が貧乏になっても安心できる仕組みを作りたい・・・・

こうしたのっぴきならない理念を掲げて、母子家庭を支援するNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」、女性団体「ふぇみん」、女性の労働相談を行う「働く女性の全国センター(ACW2)」、個人加盟の労働組合「女性ユニオン東京」、女性野宿者のグループ「ノラ」などのメンバーが中心になって作られた「女性と貧困ネットワーク」の立ち上げ集会が28日、東京都渋谷区神宮前の千駄ヶ谷区民会館で100人以上が参加して開かれました。

その集会の模様が下記のNHKニュースサイトでいまなら視聴することができます。

■「貧困の女性 支援組織が発足」(NHK 9月28日 17時28分)
     http://www3.nhk.or.jp/news/k10014389341000.html

なお、同ネットワークの公式ブログは次のとおり。同ネットに関する報道記事などを読むことができます。
     http://d.hatena.ne.jp/binbowwomen/

★以上の記事は風仲間から今日届いたニュースです。、同集会で採択された①「女性と貧困ネット立ち上げ集会アピール」と②「立ち上げ集会呼びかけアピール」は続けて、転載投稿しました。是非御読みいただき支援とご意見ください。
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中央日報の書評    落石

2008年09月29日 10時23分34秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
オーストラリア国立大アジア-太平洋学研究所名誉教授である
ケビン・マコーマック氏の著書の紹介。

テーマは、
彼らは本当にナショナリストなのか--。

彼らとはコイズミさんたちのこと。

『 靖国神社参拝、過去の歴史に関する妄言と教科書歪曲。
日本保守派の実体は、対米従属主義者にすぎない、
という主張が書かれている。

戦後日本は占領軍の米国によって憲法的に‘武装解除’させられた後、
安保・軍事問題に対する負担を減らし、経済発展に力を注いだ。
「従属国家・日本論」は、米国の軍事力のもとで可能だった
日本経済の高度成長期についての説明だけでも十分だ。

しかし著者は軍事的には再武装、経済的には新自由主義を積極的に追求した
小泉以降の日本が、決定的に対米従属の道に入ったと評価している。
そして日本保守派が追求した対米従属主義の結果は、
対内的に経済的な不平等と思想的な統制の強化、
地域的には隣国との不和として表れたということだ。

すなわち国益のための‘親米政策’とは距離が遠い、
国益に反する‘対米従属’であるため、
日本保守派が前面に出すナショナリズムは偽物だという主張だ。

「先進国のうち日本ほど深刻な貧困問題を抱えている国はいまや米国しかない。
国民健康保険の保険料を支払えず、実質的に無保険状態である人が
1000万人にのぼる」
「先進産業国のうち日本ほどすべての隣国と
不和を経験している国はないなどの主張がそうだ。』


また、天皇制についても、興味深い指摘がある。


『日本は‘天皇’中心の独特の文化構造を持つ国だと自ら考えている。
この天皇中心的な思考構造には、日本人が他のアジア人とは違うと
いう優越感が含まれている。
自分たちはアジアに属さないため、西洋の強大国と手を結ぶほかない、
という論理だ。
著者は、このような考えは日本固有の特質でなく、
1930年代の軍国主義イデオロギーにすぎず、
戦後、米国の巧妙な心理戦によって強化された、と考えている。

60年代に駐日大使を務めたエドウィン・ライシャワーは
1942年、米国務省に助言し、こう発言をした。
「満州国で中国の最後の皇帝・溥儀が日本のためにそうだったように、
戦争が終われば日本天皇は途方もない権威を維持しながらも
完全に米国側に立って協力し、任務を遂行する操り人形の役割を
果たすようになるはずだ」』


 歴史は繰り返す、二度目は喜劇というコトバを思い出しました。
今の日本人は笑われているわけです。
笑われないようにしないと。

真の愛国者は誰なのか?
右翼の鈴木邦男さんが、それなりの影響力を持っているのは
こうした背景があったんだ、とも感じさせる記事でした。

現在、愛国という人々の考えは、この指摘にあるように
1930年代、特に日中戦争のはじまった1937年以降に
急速に勢力を得た軍国主義の考えに源があるようです。

アメリカが9・11で変わったように、
日本は数十年前、1937年にこの転換点に遭遇したんでしょう。

(名古屋市の昭和区が誕生したのも、1937年です。)




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私の戦争体験⑨   中野寂音

2008年09月29日 09時47分12秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
教育隊派遣

七月中旬中隊からすぐ戻れと命令がある。
甲種幹部候補生は今年から内地の教育を中止、現地教育となった。
北支石家荘の教育部隊に八月六日までに到着せよとの命令である。
六十一年前の七月末四名の候補生と南京を出発。
今度は普通列車三等の北京行きであった。
列車に乗り込んで暫くすると私は熱がでてきた。
夜になると熱はどんどん上がり始めた。
明日の朝に北京に到着の予定なので、
満員の三等車から一等車に勝手に乗り込んだ。
空いていたので横になって寝ることができた。

朝になると熱は引いていた。
ここで乗り換える予定で、とりあえず北京駅近くの兵坦に寄る。
ここは兵隊が単独で移動する時食事宿泊出来る所で、
命令書を見せれば利用出来る施設である。
担当下士官に熱がでたことを報告宿泊したいと申し入れた。
「この野郎、たるんでるぞ」と一喝され、
「夜行列車に今晩乗れば朝には石家荘に着く」とここを追い出された。   

夜行列車は満員。
座席の下も、網棚まで人が寝ている。
詰め込まれて発車したが、走ったり止まったり、
アメリカ飛行機の襲撃があったりで昼頃、石家荘にやっと着いた。

熱發の報告をして自動車で部隊に到着した。

                  つづく


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中山さん、「ごね得人種」はあなたですぞ!!!    まもる

2008年09月28日 20時56分45秒 | 国内政治・経済・社会問題
 在任五日間で辞任させられた中山さんとはどんな御仁なのか知りたくて、組閣経過の記事を読んでみた。(朝日25日朝刊)
 それによると、「森氏国際電話で談判」「ゴリ押し十年前に逆戻り」の見出しで
中山氏に行政改革相をお願いしたいという首相の要請に「派閥に相談します」と保留した。その理由は中山氏も妻の前拉致担当相も息子も家族そろって旧大蔵省出身なので行革相となって霞ヶ関解体の担当相は出来ないと、親分の森前首相をバックに「ごね」麻生首相を折れさせ国交相になった。そしてすでに国交相に内定していた甘利と交代させた。譲らされ甘利氏は不快感を口にしているという。

 ところでこの中山という御仁は『日教組の教育を受けた人間は、公のためにある程度は自己犠牲をすべきという精神に欠け、自分さえ良ければよいという「ごね得」の人が多い』と成田空港の反対闘争についての記者会見で主張したらしい。

 笑ってしまうではないか。公のためでなく一家が大蔵一族だからという私的な理由で我儘を抑えることもできず、親分に頼み込んで決定事項をひっくり返す。
 まるで子どもではないか。
 一度、鏡の前に立って自分の姿を直視するがいい。
 しかし、まあそんな説教はこの人には通じまい。超自己中なのだから。

 ところで、こんな問題の多い人物を大臣に任命した人の顔が見たいものだ。
 類は友を呼ぶか!!!!
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「国連を乗っ取る反米諸国」だって??!!   文科系

2008年09月28日 16時17分18秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
僕がそう言うのではない。国際政経問題専門家の田中宇氏(元、共同通信記者)が本日付で配信してきたニュースの題名である。折しもグローバリズム新自由主義経済・政治の世界体制がアメリカで悲鳴を上げているこのときに、それに対して世界の心ある人々が待ち望んだ動きだと思う。丁寧に紹介したい。

まず書き出しが、衝撃的だ。
【 9月16日、ニューヨークのウォール街で大手金融機関が連続破綻し、経済に関するアメリカ中心体制の崩壊が始まった日、ウォール街から6キロほど離れた国連本部では、政治に関するアメリカ中心体制の崩壊を宣言するかのような、国連総会の新議長の演説が行われた。
 この日、国連では年次総会が開始され、ニカラグアのミゲル・デスコト・ブロックマン元外相(Miguel d'Escoto Brockmann)が、総会議長に選任された。ブロックマンは就任演説で「安保理事会の中には、戦争中毒の国(アメリカ)がおり、世界の平和と安全を脅かしている」「(米軍のイラク)侵攻によって120万人もの人々が殺された」と、アメリカを酷評した】

次いでこのグロックマンの背後に、06年にニカラガ大統領に当選した元サンディニスタ解放運動議長オルテガやベネズエラのチャベス大統領の存在をクローズアップさせ、こう語られていく。
【 ブロックマンの国連総会議長への就任の裏には、世界的な策略がある。ベネズエラ、ブラジル、イラン、ロシア、そしておそらく中国までが絡んだBRIC+反米諸国という「非米同盟」による、米英中心の世界体制を変えようとする多極主義的な策略である。今この策略が加速しているのは、金融危機による米国の経済覇権崩壊との相乗効果を狙ったものだろう。】

そして、これらの勢力が世界政治で目指す方向性は、こうなのだそうだ。
【  国連総会の議長任期は1年間で、ブロックマンはこの1年間で国連改革を進め、「拒否権」など絶大な権力を持っている安保理の常任理事国(米英仏露中)の権限を減少させ、代わりに全加盟国が出席する総会の権限を拡大することで、国連を「民主化」したいと言っている。彼はまた、発展途上国に対して借金取り的な財政緊縮政策を強要してきた、米欧が支配する組織であるIMF(トップは必ず西欧人)と世界銀行(トップは必ず米国人)を改革したいとも表明した 】

さらに具体的には
【  このほか、昨年秋に就任したアルゼンチンのキルチネル政権も反米的な色彩があり、ブラジルのルーラ・ダシルバ大統領も、最近は米を突き放したような発言が目立つ。アルゼンチンとブラジルは最近、両国間の貿易決済に米ドルを使うことをやめると決めた。中南米全体の反米傾向の中、中南米諸国は、今回の国連総会議長の選出にあたってニカラグアのブロックマンを結束して推挙し、当選させた。】
【 中南米諸国は80-90年代、財政難に苦しみ、米国の政府や金融界、IMFなどから金を借りる条件に、徹底的な民営化や市場原理主義を「ワシントン・コンセンサス」「米英式モデル」として押しつけられ、苦労した。しかし今、米の金融界は破綻し、米政府は市場原理主義とは正反対の金融大救済を進めている。「もはや米国は、途上国・新興市場国に対して偉そうに市場原理主義を押しつける権利はなくなった。今後の途上国は、自分たちの独自のやり方で経済政策を進める」という趣旨の発言が、ブラジルやアルゼンチン、中国などの政府関係者から発せられている 】
【 米金融が崩壊したら、基軸通貨ドルが下落して国際決済もできず、中露や中南米や産油国などの非米同盟も大損害を被り、米から自立して発展することはできないと思う人が多いかもしれない。しかし、ドル以外の諸通貨を使う国際決済は、やや不便だが可能だ。金融で大儲けできた米英式のレバレッジ金融システムは崩壊したのだから、欧米自身、預金を集めて融資する昔ながらの非効率な銀行システムしか持っていない。金融経済をめぐる欧米の優位は失われている。金融以外の分野となると、製造業や資源エネルギーの分野があるが、これらはすでに欧米ではなく、中国や中東、ロシアなどに握られている。金融の崩壊は、経済面での欧米優位の喪失と、BRIC+産油国という非米同盟の台頭を意味する 】

こういう動きこそ、僕が喉から手が出るほど望み、ここにも書き続けてきた世界の希望だと思う。なんせIMFや世銀の批判、改革までが明確に存在するのだから。新自由主義、格差社会は間違っているといくら世界に向かって叫んでも、この経済・自然史的な流れは1国ではどうしようもないのだ。国際金融資本を規制し、世界の経済を彼らの思うがままにすることを規制しうる機構(IMF、世銀)を動かさない限りは。

乞う、ご期待。今後の国連に注目しよう!

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私の戦争体験⑧    中野寂音

2008年09月28日 12時56分13秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
   南京第四航空通信連隊

四月七日やっと南京光華門の第四航空通信連隊に着いた。
ここは元中国軍の防空学校であった。
煉瓦づくりの兵舎が並び、広い敷地で見晴らしはとても良く、
光華門から城壁も、遠くには紫金山も見える。
兵隊達は長い貨車旅行を終わってやっとたどり着いた。

一週間程過ぎてから転属部隊の身体検査が城内の病院で行われた。
兵営を出て病院まで徒歩で一時間ぐらい、町の中を歩いていて突然気を失った。

気がつくと二~三人の兵隊の顔が見えてきた。
まわりを見ると中国の床屋である。
鏡の前の椅子に座らせられていた。
そこからは部隊の車に乗せられて、部隊の休養室に運びこまれた。

一週間程この休養室に入っていた。
その間に幹部候補生合格の通知が送られてきた。
兵長の階級を命ずという命令書であった。
通常は中隊長に申告して受領するが、
入室中なので新しい階級章を受けとった。

休養室を出て来ると、部隊はすべて各地の通信所に展開していた。
部隊の幹部候補生は全部で四名。
中隊では私ひとりである。
内地にいれば集合候補生教育が原隊で三ヶ月実施される予定であるが、
外地では不可能である。

昭和二十年五月転属した第四航空通信部隊に、四月入営の三十名の初年兵が到着した。
この初年兵の内務班に入ることになった。
内務班は少年飛行兵出身の兵長がひとり、私がその補助となる。
ただし通常の勤務は特に無く毎日下士官室で勉強を命じられた。
初年兵の中にどこかで見たような顔をみつけた。
話して見るとそれが志村君であった。
志村君も話を聞いて思い出したようである。
志村君は私の小学校の二年下の妹と同級生で、家はすぐ近くのブリキ屋の息子である。
同じ内務班で数ヶ月生活を共にした。

特別待遇の候補生は、中隊でただひとりだけ、勤務もなく
毎日だらだらとしていると下士官からも、古兵からもにらまれた。
部隊内ひとりで甲種幹部候補生の試験があった。
軍人勅諭の清書であった。
見習士官は二名いたが、香田見習士官に目をかけられ
暇があると士官室で話をしていた。
六月甲種幹部候補生合格の命令があり伍長の階級章が与えられた。

六月中隊は通信所展開の配置移動を始めた。
香田見習士官が飛行場通信所長となった。
下士官見習いとして私を分隊長に命令した。
この通信所は飛行場内の指揮所と、地下にある格納庫との連絡で、
携帯型九四式通信機での定時通信が仕事で、トンツーでなく言葉の暗号通信であった。
一日一回朝の通信が終わると、仕事は終わり要領良く適当にという生活となった。
分隊員は五名ほど、古参の上等兵が分隊の仕事は適当に処理してくれた。

軍隊にもこんな楽しい生活があったことに驚いた。

                       つづく


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サッカー、本日、天王山!!   文科系

2008年09月28日 11時22分13秒 | スポーツ
サッカー・グランパスは本日天王山。浦和戦が7時、瑞穂競技場でキックオフです。分かっている人には不必要でしょうが、「天王山」の解説をしてみます。

現在の勝ち点順位はグランパス48、大分同。浦和と川崎が45,鹿島が43、FC東京が42です。
今後の対戦はこうです。
グラのこのあと7戦は、東京ベルディ、横浜マリノス、ジュビロ磐田、柏レイソル、京都サンガ、コンサドーレ札幌、そして大分トリニータです。怖いのは、マリノス、トリニータぐらい。対してまず大分は、川崎、鹿島、名古屋と当たる。浦和は、清水、ガンバ、横浜戦があります。川崎は大分、清水、ガンバですね。小笠原がいない鹿島は落ちてくるでしょう。こうして今、清水、横浜が好調に見えたりして、これからの相手から見ると、名古屋は俄然有利です。

こうして、大分、川崎は昨日ゲームが済んでいる今節、名古屋が今日浦和を破れば勝ち点は51、優勝確率5割ぐらいに跳ね上がるというところ。つまり今後に、強敵以外との取りこぼしをしなければ、グラは優勝できるという所まで来ていると考えます。しかも、今年の名古屋は攻守の型も決まっていて、ボールキープ率も高いから、これからの取りこぼしは少ないと思うのです。阿部、小川、竹内、バヤリッツァなど、レギュラーに日進月歩の新人も多くて、杉本、巻、山口、吉田とリザーブもしっかりしています。

なお僕は今の日本サッカーに、グラ優勝以上の望みがあります。Jリーグ全体を強くして欲しい。そして、それができる時期でもあると考えています。ここでもいつも述べているように、集団球技では監督が最も大切。名古屋のピクシー、大分のシャムスカ、浦和のエンゲルス、鹿島のオズワルドに、若い日本人監督、高畠(川崎)、城福(FC東京)、長谷川(清水)らが加わって、Jリーグは戦国時代に突入しており、ここから抜け出た監督・チームが、Jリーグの水準を飛躍させてくれると、そう信じています。中でも、名古屋、大分、川崎、清水に注目しています。東京ヴェルディ、磐田、ガンバ、浦和、鹿島など昔の名前は通用しないと、そういう時代に入ったということでしょう。

なお、同趣旨を書いた次の拙稿もご参照ください。9日の「ピクシーとシャムスカ」、15日の「日本サッカー急進の予感」です。



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あくまでも自衛隊アフガン派兵に固執する米共和党政権                 ネット虫

2008年09月28日 09時10分37秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
★政府にアフガン派遣の再検討迫る 米大統領特使 (共同通信)
 http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092301000689.html
 http://www.asyura2.com/08/senkyo53/msg/874.html

関係筋によると、大統領特使はボビー・ウィルクス国防副次官補(中央アジア担当)。ウィルクス氏は外務、防衛両省幹部らと会談し、日本政府の本土派遣断念に不満を伝えた上で、自衛隊による新たなアフガン支援を検討するよう求めた。

《備考~オバマ政権は憲法改正や自衛隊派兵について米側の意向を押し付けるべきではないとの立場》

★日本の役割拡大で温度差=両大統領候補の外交顧問が討論-米 (時事通信)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080923-00000060-jij-int
 http://www.asyura2.com/08/senkyo53/msg/857.html

これに対し、オバマ陣営のジャヌージ上院外交委員会事務局幹部は「日本が世界でどの程度の役割を果たすのかは、ワシントンにいる人間ではなく、日本国民自身が決めることだ」と指摘。「日本国民が望まない領域もあるかもしれない」と述べ、憲法改正や自衛隊派遣について米側の意向を押し付けるべきではないとの立場を示した。


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やはり危険なオトコ     落石

2008年09月27日 09時04分00秒 | 国内政治・経済・社会問題
 日本の麻生太郎首相は26日、米国などの同盟国が武力攻撃を受けた場合、日本が自動的に介入できるよう、憲法の解釈を変更すべきだ、という意向を表明した。

 米国を訪問中の麻生首相はこの日午前(現地時間25日午後)、記者たちとの懇談の席で、「集団的自衛権」に関する質問に対し、「基本的に(憲法の)解釈を変更しなければならない、と常に主張している」と答えた。

 もし、日本が憲法の解釈を変更し、「集団的自衛権を有している」と定義した場合、北朝鮮が在韓米軍を攻撃したときには日本も北朝鮮への報復攻撃に加わるということになる。日本政府はこれまで、「戦争放棄、戦力の不保持」を規定した日本国憲法(別名:平和憲法)第9条について、「日本が外国から攻撃された場合に防御行動を取る“個別的自衛権”はあるものの、“集団的自衛権”はない」と解釈してきた。

    

朝鮮日報の記事です。
解釈改憲ですね。危険な発言です。
9条を実質的に無にする論法です。




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私の戦争体験⑦    中野寂音  

2008年09月27日 08時47分27秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
   中国縦断貨物列車の旅

楽あれば苦ありとよくいわれる。
釜山で本隊と合流して、中国縦断貸し切り貨物列車の大旅行が始まった。
朝鮮半島を北上して奉天に着いた。
ここでは国防婦人会の食事の接待があった。
これが最初で最後の日本の食事となった。
これから南京まで中国縦断貨物列車の一週間は大変な旅となった。
特別貨物列車は奉天をでて中国国境へ向かった。山海関から中国領である。

   関特演

昭和二十年中国では匪賊部隊の蠢動で鉄道は寸断状態、
貨車は止まっている時間のほうが長い、それもいつ動くか全く分からない。
駅に止まっていれば真っ赤な高粱(こうりゃん)のおかゆが給与される。
しかし荒野の真ん中に止まったときは真っ暗闇の中、
狭い貨車の中で乾パンをかじってじっとしている。
班長も兵隊の教育の方法もないので自分の経歴を語り始める。
この新設部隊の下士官は関特演の召集兵が多い。
関特演とは昭和十六年七月満州の関東軍特別演習の目的で
二個師団を増設した日本陸軍最大で最期の精鋭師団であった。

班長の口癖は「関特演」の気合いはこんなやさしいものではないであった。
その頃、やっと「関特演」の意味がわかってきた。
その後「関特演」は、ほとんど南方戦線に転属、
兵科を変えてこの航空通信部隊にも転属した。
この貨車の中は班長と初年兵だけで輸送のための編成であった。
中国の荒野を貨車は、止まっている時間が長く走る時間は短い、
夜はほとんど止まっていたと思う。
天津、済南、徐州、を経て南京についたのは四月七日であった。

                     つづく







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さらば、小泉殿!!!!   さとうしゅういち  JANJANより

2008年09月26日 18時35分12秒 | 時事問題
★JANJANで風仲間の「さとうしゅういち」さんが、小泉引退について面白い記事を書いています。紹介します。  (ネット虫)

**************************
小泉純一郎元総理が25日、引退を表明しました。2001年の自民総裁選で大本命の橋本龍太郎さんを破りセンセーショナルに登場した小泉政権ですが、「かっこいい」雰囲気で無党派層に食い込んだものの、実際に行ったことは、輸出大手やアメリカの権益拡大、そして庶民負担増で、日本は経済的な焼け野原になりました。

 小泉さんは今年66歳。1972年に衆院議員に初当選し、2001年4月に自民党総裁選で、大本命の橋本龍太郎さんを破り、まさかの当選。その後、「改革なくして成長なし」を絶叫し、(小沢さん率いる自由党と合併前の)旧民主党が得意としていた大都市部の無党派層に食い込みました。そして、2006年9月、今からちょうど2年前、人気がまだあるうちに、安倍元総理にバトンタッチし、退陣しました。

■「かっこいい」雰囲気かもし出し、女性や若者を魅了
 小泉さんは2001年参院選と2005年のいわゆる「9.11総選挙」で、小泉旋風を巻き起こし、崩壊寸前だったように見えた自民党を一時的に立て直したように見えました。

 就任当初、小泉さんは、所信表明演説で、保育所待機児童ゼロにすることを約束。さらに「米百俵」のたとえを引いて、教育を充実させるようなことをにおわしました。

 女性閣僚も当初は外務大臣・田中真紀子さん、環境大臣・川口順子さんら5人も起用しましたし、9.11総選挙でも、片山さつきさん、猪口邦子さんら「小泉チルドレン」の女性候補を前面に出しました。それにより、比較的リベラルな考えの女性や若者が「小泉さんかっこいい」と言い出すようになったのを記憶しています。
 「族議員を連想させるような「田舎の既得権にあぐらをかく親父」をたたくように演出しました。それが、今まで「女性がゆえ」に、「若いがゆえ」に、「才能を発揮できない」と思っていた人々の琴線に触れたのでしょう。

 また「非効率な企業はつぶす代わりにセーフティネットを充実させ、効率的な産業に労働力を移動いさせる」という小泉さんの言葉を真に受けて支持した人もいるでしょう。

■実際は輸出大手やアメリカの権益拡大&庶民負担増
 しかし、実際に行われた小泉さんの政治は簡単に言ってしまえば、

1.アメリカ国債の購入や、ゼロ金利の継続、さらには銀行による国内企業からの貸しはがしを奨励するなどした。これにより、アメリカにお金を流出させる。

2.それにより、貿易黒字にも関わらず、強引に円安を演出し、アメリカに日本のトヨタなどの大手企業のモノを買ってもらって儲ける。

3.トヨタやキヤノンなどの大手企業が儲けやすいよう、幹部を経済財政諮問会議・規制改革民間開放会議などで政策立案を任せた。彼らの都合のよいように労働などの規制緩和を行った。また中曽根康弘さん以来の延長線上で、サービスの「民営化」に名を借りた、実質的にはアメリカも含む大手企業への丸投げを推進した。

4.社会保障、教育など、国民へのサービス、必要な住民サービスをまかなうための地方交付税をカットした。一方で、特別会計など、中央官僚の既得権益はそのまま。

5.外交面ではアメリカへの従属を強め、アフガン戦争、イラク戦争へ派兵。自衛隊がアメリカ軍の下請けになる「米軍再編」への道筋をまとめ、岩国基地問題などの火種を残した。

 に集約されると考えます。

■安倍・福田時代に矛盾が噴出
 このような小泉政治は、表面上は「景気回復」を演出しました。しかし、貧困が蔓延しました。地方経済は困窮しました。

 地方の教育費も小泉政権以降、低下する一方です。

参照:
・文部科学省・平成19年度地方教育費調査(平成18会計年度)-中間報告-・調査結果の概要(文部科学省)

 「米百俵」どころではありませんでした。広島県内でも府中市で保育園への補助金がカットされるなど深刻な事態が進んでいます。福田前総理があわてて、保育所待機児童をゼロにするための計画をこれから作ろうとしていたところです。

 さらに、小泉さんの腹心・竹中平蔵さんの金融政策により、銀行が無理やり貸しはがしを黒字の会社からも行い、潰しました。中小企業の数はいまなお、減少し続けています。
参照:
・中小企業白書(中小企業庁)

 その上、所信表明演説に反して、社会保障などのセーフティネットが削減されました。その上、有期雇用や派遣労働を「同一労働同一賃金」にすることなし拡大してしまった。かくて、労働者(とくに若者)が、それこそ、ワーキングプアを余儀なくされることになったのです。

 そのことが背景となり、2006年秋に小泉さんが退陣後、安倍元総理の時代に自民党への不満が爆発し、参院選で自民党は惨敗。後継の福田前総理も有効な対応ができないまま、2代連続で突然政権を放り出す結果となりました。

 アメリカに依存できない今、貧困撲滅や食糧の海外依存度低減を行い、国内でお金を回すようにする仕組みの構築が焦眉の急となっています。筆者の地元選出の亀井静香さんの言葉を借りれば日本は経済的な焼け野原になったのです。

 日本は所得上昇なき物価高=スタグフレーションという未曾有の危機に瀕しています。麻生さんがかろうじて政権を維持しようが、小沢さんが政権を奪おうが、上記をしなければ日本は滅亡の危機に瀕します。

■小池惨敗&日本貿易赤字転落が告げる「小泉時代」 終了

 そして、今回の総裁選では、「小泉路線」のまっすぐな継承者で、「郵政刺客」も勤めた小池百合子さんを推しましたが、小池さんは、次点にも入れない惨敗でした。
 もちろん、総裁選は、「麻生優勢」がわかりきって盛り上がらなかったということはあります。だが、それを差し引いても、「小泉政治は、自民党員の間でさえも、まったく支持されていない」ということを露呈したのです。「小泉純一郎」は、ついに総裁選という「準決勝」で敗れ去ったのです。

 そして、追い討ちをかけるように、25日発表の2008年8月の貿易収支はついに赤字に転落しました。原因は、原油や食料などの輸入物価上昇とアメリカ景気後退による輸出不振です。

参照:
・財務省貿易統計(財務省)

 このように、アメリカ景気後退の影響をまともにかぶるのは、小泉さんによる、アメリカ依存の経済政策のつけです。輸入物価はもう少し円高だったら影響が緩和されていたかもしれないし、もっと国内で食料やエネルギー(北欧やドイツが取り組んでいます)の生産できるようにしておけば、と悔しいです。「小泉政治の破綻」が国際経済面でも現れた、その日に小泉さんが引退とは、歴史の皮肉を感じさせました。

■「小泉」からの再建策を競ってほしい総選挙
 「決勝戦」たる総選挙では、小沢一郎さん率いる民主党、社民党、国民新党、新党日本、共産党などの野党が社民主義的な政策を掲げ攻勢をかけます。これを伝統的な積極財政派の麻生太郎さんがこれを迎え撃つ構図になります。

 さらば!小泉純一郎!

 そして、政治家の皆さん。国民の皆さん。ポスト・小泉の日本の再建のため、議論を深め、知恵を出し合いあいましょう。
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