九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

原油・ドル体制の危機   文科系

2018年09月30日 22時08分09秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 トランプの対中高関税設定は、進みつつある中国大国化への歯止めだという説がある。他方、イラン核合意離脱・「イラン取引国には制裁」という米政策は、原油価格釣り上げによる外貨稼ぎ兼シェールガスの採算化狙いという説がある。ところで、この中国製品関税とイラン制裁が、世界の政経枠組みを大きく動かすような結果を生み始めているようだ。

 一つには、イラン石油輸出はほとんど止まらないようだ。日産250万バレルの輸出内訳がこうだから。中国65万バレル、インド50万バレル、以下、韓国313,000,トルコ165,000などとある。それどころか、この機会にアメリカの世界石油戦略を、中ロが手を取り合って突き崩し始めた。この3月に中国が元による石油先物契約を開始している。先物契約は最も主要な石油市場であって、そこにドル以外の通貨支払いが起こったというのは、史上初の出来事である。ロシアも、中国と同じ動きを始めるようだ。

 つまり、イラン制裁が、金融と並ぶアメリカ最大の外貨稼ぎ手段、石油・ドル体制を、突き崩し始めた。フランスのトタル社のイラン投資株を中国が引き取るという話も出てきた。制裁を恐れてイラン撤退が噂されていたEU最大のイラン石油取引会社である。そして何よりも、中ロが並びあってイランに急接近している。
 中国はこの5月、内モンゴル—カザフスタン—トルクメニスタン—イランのテヘランという直通の鉄道便を開始した。船便だと20日かかる所を、14日に短縮出来るということである。ロシアは17年11月から、イランとの貿易にドルを使わなくしつつある。

 さて、アメリカは国家累積赤字が実質、GDPの4倍という国。そのドルは、世界通貨という信用だけでかろうじて現価格を保たれている。イラン制裁をものともせず、その世界埋蔵量4位を誇る原油がどんどん輸出されるだけではなく、この支払いが石油・ドル体制を崩していくとしたら、そもそもドルはどうなるのかという話になってくる。埋蔵量世界1のベネズエラにも中国が手を出している事だし、現在アメリカに従っているように見えるEUも、その姿勢を変えるかも知れないのである。中ロが手を取り合ってイランやベネズエラの石油開発を始めたら、アメリカのシェールガス販売の採算点などもろくも崩れ去ってしまうだろう。アメリカは今、ドイツ・メルケルの追い落としに躍起になっているにちがいない。この中ロ路線に乗り換えそうな人物である。イラク戦争、リーマンショック、ギリシャ問題、イギリス離脱問題など、EUもさんざんアメリカに振り回され、悩まされてきた。


 こんな情勢からなのかどうか、安倍もアメリカべったりとは行かなくなったようだ。イラン核合意からは離脱しないと改めて言明し直し、中国主席には急に首脳会談の求愛を始めた。ロシアとの原油共同開発もさらに進めるだろうし、一時大音声していた「北への制裁強化」という高飛車な声もすっかり聞かれなくなっている。WTOさえ無視し始めた狂気のようなアメリカについて行くだけでは何が起こるか分からないと、やっと思い知り始めたのだろう。


(なお、このエントリー内容、資料は F. William Engdahlというアメリカ人の論文から採った。彼は、「プリンストン大学の学位を持っており、石油と地政学に関するベストセラー本の著書。オンライン誌“New Eastern Outlook”への独占寄稿」という人物である。) 
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トランプによる国際法無視の数々  文科系

2018年09月29日 13時49分46秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今朝の新聞に、こんな記事があった。
『米、国際刑事裁に警告 アフガン戦争 日本人判事も制裁対象』。
 アフガニスタン戦争で米兵・CIA要員らが拷問やレイプなどの戦争犯罪を犯した疑いが強いとして、ICC、国際刑事裁判所の検察官らが捜査に入っている事への警告だという。「本格捜査を開始すれば、関係する検察官や判事を米独自制裁の対象にする」と。こんなことが重なってきた結果なのだが、この25日にはトランプがこういう演説をしている。
「アメリカは国際刑事裁判所を一切支援しない」

 なお、国際刑事裁判所は、国連と地位協定を結んだ国連外の常設組織であって、国連の常設司法機関、国際司法裁判所とは別組織だ。国家間の紛争を扱う後者とは違って、ICCは、個人の刑事事件を扱う。加盟国などは123に上るが、米中ロ等は加盟していない。アメリカはブッシュ政権時代に、加盟を撤回している。
 
 国連を中心とした国際法制とは、大国の暴力だけが横行した時代に当たり前のように起こっていた悲劇を無くすべく、地球人類が蓄積してきた「多国間主義」という知恵の塊である。冷戦終結やイラク戦争以来これを無視する度合いを強めてきたアメリカが、トランプ政権になってさらにこれをどんどん蹴散らし始めている。地球随一の経済力、軍事力を持った大国の以下のような諸行為は、人類史の明日を真っ黒に塗りつぶし始めたも同じ事。アメリカに次ぐような大国が同じような事を重ね始めたとき、アメリカは一体、どう言って止めに入るのだろう? 止められなければ、地球が無法地帯の昔に戻ってしまう。

17年
1月23日 環太平洋連携協定(TPP)離脱を決定
 25日 メキシコ国境に壁を建設決定
4月6日 シリア空軍基地を巡航ミサイル攻撃
6月1日 地球温暖化防止の枠組み、パリ協定から離脱表明
9月19日 北朝鮮を「完全に破壊する」と表明
10月12日 国連教育科学文化機関(ユネスコ)からの離脱表明
12月6日 エルサレムをイスラエルの首都と「承認」
18年
3月23日 鉄鋼アルミニウム輸入制限を開始
5月8日 イラン核合意からの離脱
5月14日 駐トルコ米大使館、テルアビブからエルサレムへ移転
7月6日 中国からの輸入340億ドル分に25%の追加関税。中国も同日同量報復。

 こうして、世界貿易機関(WTO)からさえも抜けるなどと語るまでに自分勝手を貫き始めたアメリカである。もはやこんなことをしては、自国の株がどれだけ上がり、国内の雇用がどれだけ増えた所で、これは短期的な事。世界から疑われて来たこの国の国際的信用はさらに取り返しが付かなくなっていくはずだ。独ロパイプラインとかAIIBとか、アメリカがぐちゃぐちゃにしたシリア問題でトルコと独仏ロが会議を持つとか、西欧とBRICSがどんどん手を握り始めている現在、アメリカはこれからどんな「モンロー主義」を歩んでいくのだろう。最近のトランプがその外交を美化する形容詞として頻繁に用いている大先輩大統領の言葉である。

 安倍首相も流石に驚いているのだろう。イラン核合意にはとどまり続けると改めて強調し直し、中国ともすぐに首脳会談をしたいと手を差し伸べ始めた。対米貿易でもしきりにここを強調し始めている。「物貿易はともかく、投資やサービスの輸出入(不均衡)はどうなるのです?」。物はもう全部米国内で作るとしても、アメリカによる金融・サービス輸出は例外とは言えんよという理屈だろう。「まるで5,6年生程度の理解力しかない」(マティス国防長官)トランプがそこまで考えているとは、とうてい思えないのである。これまでのアメリカは物貿易の大赤字をマネーゲームで取り返していたのである。
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随筆紹介  なおらん   文科系

2018年09月28日 03時22分18秒 | 文芸作品
  なおらん   H・Tさんの作品です

 立春も過ぎてあしたは雨水というのに、時々小雪が舞っている。今年のさくらは遅くなると予報も。私は名古屋市の東部にある病院で順番待ちをしていた。風邪には強いと言っていたのに、去年の暮れひどい咳で尿がもれ、ベランダには白いショーツが何枚も風に舞い、大変だった。正月明け近所の友人にこの病院で尿もれの治療をしているK医師を教えてもらい、今日で二回目。
問診の合間に思い切って、
「先生、治るでしょうか」と尋ねると、開口一番。「なおらん。あんた、若くなれるか。年をとれば、体もいろんな所が劣化というか悪くなると言うか老化する。それは自然だ。わしは六十四歳、友人の三分の一は神様というか天国へ逝った」。ちらっとカルテを見て、
「あんたは八十七歳か。もう残り少ないだろう。体も変化し、尿もれもそれだ。なおらん」
「でも先生は尿もれの名医だと聞いて、私はここへ来ました」
「メイイ。どんな字を書くんだ。わしは知らん。薬で抑えるか、それなりの手当をしてしのぐかを知り教えるだけ、尿もれも自然現象だ。顔の筋肉が緩んで皺になる。それが直るか、みんな自然だ」
「でも今では癌でも治るというではありませんか」
「癌は病気だ。尿もれは病気ではない。比べるな」
「……」
「癌は死ぬ事もあるが、尿もれでは死なん、だから安心したらよい」
「……」
「手当の方法はいろいろあるから友人に尋ね教えてもらったらええ。薬は体の状態を調べて出す。決まったら近くの医者に手紙を書くから、こんなに遠くまで来る必要なしだ」
「……」
「知人や友人が尿もれなどなかったと言ったら、それは大うそつきか、天然記念物だ」
「……」
「もう一度言うが年をとったら、尿もれは自然になる。風邪の咳で尿がもれるなら風邪にも気をつけることだ」
「……」
「後もう一度来月ここへ来るように。この辺は桜の名所。来月花見をしながら来るように」
 私は操り人形のように頭を下げて部屋を出た。

 九十歳に手が届くようになった私。病気知らずで医者知らず、患者の顔を見ずコンピューターかなんかを見て結果を言い聴診器は首にぶら下げているだけ、こちらの言う事など聞かない医者多しと聞くが、K先生は何度も何度も言って下さった。
 次の診察日、近くの医院に手紙を、そして、「何かあったら、電話で予約して、また来たらいい」でおしまいだった。
 私は散るさくらに送られて帰った。
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オウム死刑を巡る国家論

2018年09月26日 12時24分20秒 | 国内政治・経済・社会問題
 7月23日の当ブログに拙稿の「掌編小説 オウム死刑に見えた国家暴走」を載せたが、昨日僕の同人誌例会でこの作品が合評された。作品概要を書き、次いでそこで出された疑問、内容批判とそれへの僕の応答とをここに改めて書いてみたい。死刑制度とこれを実行する国家というものの理解に関わる大変難しい重大問題だと考えているからだ。

 まず、僕の作品内容はこういうものだった。
「オウム関連の7人死刑(第一回目)が7月初めに敢行されたが、これは明治の大逆事件(11人)、太平洋戦争A級戦犯絞首刑(7人)と我が国でも前例が希有な、例外中の例外と言える大量死刑である。戦前とは違う国民が主人公の民主主義国家になって半世紀以上の今、どうしてこんな事が起こせたのか。日本人は死刑制度に鈍感すぎると思う。ちなみに、EUは既に死刑廃止が加盟国条件になっているほか、経済協力開発機構(OECD)加盟の先進36か国で死刑が残っているのは日米だけとあって、先進国では本当に珍しい大事件なのである。こういう国々からは日本は従来から死刑大国と言われてきた」

 対する同人誌例会での批判は二つあったし、ありうると思う。
① 殺人様態が酷すぎたから、あの死刑は被害者感情、与えた社会不安の重大さから肯定する。
② 加えて、ヨーロッパにはキリスト教がある。死刑廃止は、そういう特定思想の顕れに過ぎない。イスラム国家や社会主義国は日本以上に死刑を肯定している。

 改めて僕の考えを述べてみたい。
 イスラムや社会主義国には、全体主義国家の臭いがある。同じように、死刑制度そのものに、僕はこの臭いを感じざるをえない。こういう残虐な大事件の被害者感情、それを敷衍した社会不安の「解消」を国家に委ねて良しとするとき、そういう国家の肥大化、強権化をこそ僕は恐れる。主権者国民の命に鈍感な国家ができあがっていく。ちなみに、この死刑執行前日の夜には、政府の一角を占める人々のこんな姿があった。ここの冒頭に記した「掌編小説 オウム死刑に見えた国家暴走」の末尾から取った文章である。

『 「死刑執行の前日五日夜のことだが、自民党若手議員四十人ばかりが集まった二七回目という恒例の宴会に片山陽子法相も出席。会合の締め間際らしい全員写真も別記事に載っていて、その最前列真ん中に座った安倍首相の左手隣に上川氏が正座して、にこやかに右手親指をたてている光景があった」って。これって、明日の死刑執行を前にして、その決済書類に判を押したばかりの法相の態度かと問われているわけだ。この政府から見ると、めったになかったようなこれだけの大量処刑に異例という感じがまるでなかったことになる」 

 さて、急いで家に帰った俺、酔いも残っていたが、ネット記事を猛然と漁り始めた。まず、自民党議員・片山さつきさんのこれ。
「今日は27回目の #赤坂自民亭 @議員宿舎会議室、若手議員との交流の場ですが、#安倍総理 初のご参加で大変な盛り上がり!内閣からは#上川法務大臣 #小野寺防衛大臣 #吉野復興大臣 党側は #岸田政調会長 #竹下総務会長 #塩谷選対委員長、我々中間管理職は、若手と総理とのお写真撮ったり忙しく楽しい! 22:58 - 2018年7月5日」 
 次いで、ジャーナリスト斉藤貴男氏のこんな文章。
「死刑をリアルタイムで見せ物にすることで、国家権力の強大さと毅然とした態度を国民に見せつけた。意図的な公開処刑であり、死刑が政治に利用された」
 ここに言う「リアルタイムで見せ物に」とは、こういう異例なやり方の数々を指している。先ず死刑の予告がマスコミを通して国民に流れた。しかも、これが既に前日に流されていた。加えて、再審請求中だとか、国会会期中だとかには執行無しという諸慣行にも全て反していた。つまり、従来慣行を文字通り無視する形をさらに開き直らせるようにして、死刑という国家の力を国民に見せつけるという挙に出たわけである。というように、近代国家理論の慣例、諸原則を全て無視する形で改めて主権者の遙か上にそびえ立って見せた今の安倍流日本国家って、一体全体何物なのか? 』

 厳粛な人の命を勝手な利己的論理の下に奪った憎むべき人間にも、国家にとってはやはり同じように厳粛な命がある。それを奪う前日に、奪った国家のこの姿! 「憎むべき」国民はこんなにも安易に殺しても良しとする人々に見えて仕方なかった。国家の主人公の命とは、国家にとっても最も厳粛であるべきものだろうに。

 ちなみに、死刑制度に関わって僕たちはこんなことも考えてみたい。被害者が加害者を殺したい、あるいは殺すということと、国家が加害者を殺して良いとする制度とは別の問題であると。僕は、そういう被害者感情による制裁を国家に全面的に委託出来るとするほどには、現代の国家というものを信用していない。スターリンの国家、ヒトラーの国家、そして毛沢東の国家もつい昨日の事であって、主人公の命に対する途方もない鈍感さを示した。




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随筆紹介  剽 窃    文科系

2018年09月26日 12時16分44秒 | 文芸作品
  剽 窃    I・Zさんの作品です

 明日発表の芥川賞の候補作品の一つが剽窃(ひょうせつ)問題で揺れている。北条裕子の「美しい顔」が、群像新人賞をとり、さらに芥川賞の候補作に躍り出た。ところが剽窃だとネットで騒がれると、群像を出版した講談社は、出典の掲載を忘れたに過ぎず、剽窃には当たらず、この小説の素晴らしさの根底を揺るがさないとし、異常とも言える無料公開を開始した。白熱した事態となった。
 剽窃とは、他人の文章、語句、説を盗用することである。盗用された作品「遺体」を私は購入した。ネットに公開された美しい顔の最初の部分を読み始めたが、十日後に突然、予告なく講談社は中断してしまい、剽窃の詳細を自分では調べられない。仕方なく、毎日新聞他に頼った。
 ①遺体の『その横に名前、性別、身長、体重、所持品、手術痕などわかっている限りの情報が書かれているのだ』を、美しい顔では「その横に名前、身長、体重、所持品、手術跡といったことがある。今現在わかっている限りの情報だという」
 
 ②遺体の『床に敷かれたブルーシートには、二十体以上の遺体が蓑虫のように毛布にくるまれ一列に並んでいた。』『うっすらと潮と下水のまじった悪臭が漂う』を美しい顔では「すべてが大きなミノ虫みたいになってごろごろしているのだけれど、すべてがピタッと静止して一列にきれいに並んでいる。うっすらと潮と下水のまじった悪臭が流れてくる。」
 
 ③遺体の『今日までに見つかっている遺体はこれがすべてです。ご家族と思われる特徴のある方がいれば何体でもいいので番号を控えて教えてください。』を美しい顔では「今日までに見つかっている遺体はこれがすべてです。お母さんと思われる特徴の番号があればみんなここに。あとで実際に目で確認いただきますから」
 
 ④遺体の『毛布の端や、納体袋のチャックからねじれたいくつかの手足が突き出している』を、美しい顔では「毛布の隅や納体袋のチャックから、ねじれたいくつかの手足が突き出していた」   

 ⑤遺体の『死亡者リストに記載されている特徴にはかなり違いがあった。すでに名前や住所まで明かになっているものもあれば、波の勢いにもまれて傷んでいるために「年齢二十歳~四十歳」「性別不明」「衣服なし」としか情報が載っていないものもある』を、美しい顔では「壁の遺体リストに記載されている特徴にはかなりの違いがあった。すでに身元が特定され、住所や勤め先の会社名まで記してある番号もあれば〈性別不明〉〈所持品・衣服なし〉としか情報が載っていないものもある。〈年齢三十歳~六十歳〉とものすごい幅のあるものもある」

 ⑥3・11慟哭の記録の『なぜ警察も自衛隊も助けに来てくれないのか。日本はどうなってしまったんだろうとおもいました。』を、美しい顔では「なぜ警察も自衛隊も助けに来てくれない。日本はどうなってしまったんだ」
 この①②③④⑤⑥からすれば、明かな剽窃である。小説とは、作者が自由な方法とスタイルで、人間や社会を描く様式。フィクションは散文で作成された虚構の物語として定義される。(wikipediaより)
 だとすれば、小説家は自分の文章、語句、言葉で語るべきである。他人の書物を参考にしても、十分に消化し、自分の言葉とすべきであり、北条は軽薄にも脱線し、剽窃におよんでいる。そのことを本人も、講談社も素直に認めればいい話し。それができない。
 さて、ここまでくると芥川賞の選考委員は、単に彼女の作品を落選させただけでは事がすまない。候補にした総括、そもそも小説とは何か、彼女の犯した行為は何が問題か、再発防止はどうするのか、を個別論と普遍的な全体論とを語る絶好のチャンスであり、またそうすべきだと私は思う。今の騒ぎを解決する指針を投げかけるべき。これをせず、単に芥川賞を選ぶだけの選考委員であれば、まさに失格ではないだろうか。お手並み拝見としよう。明日の夕方には判明する。
 
 選考委員は小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、高樹のぶ子、堀江敏幸、宮本輝、山田詠美、吉田修一の九人。論客の村上龍が今回から抜けて、果たして、日本を代表するコメントを出せる力量があるか、はなはだ不安である。私の仮説では、「選考委員はこういった文芸問題には対処する力量が乏しく、剽窃の批判声明は出ない。彼らに替わり、週刊紙が大いに活躍するのでは」。小説家ではない週刊紙の記者、ルポライターが、経験豊かな知見をベースに、批判記事を積極的に掲載するだろう。
 日大アメフト部問題での大学トップのごとく、実際は力量のない、過去に運よく賞を得た選考委員の皆さんではないか。もっと根は深く、日本のいわゆる一流作家は、時代の先陣を切れないどころか、自分たちに関係する問題さえ解決できないのではないか、まさにことなかれの小心者。ますますインテリ、学者のスケールが小さくなってきている事例にならなければいいが。

 一日が過ぎ、芥川賞の発表の日を迎えた。美しい顔は勿論落選した。島田選考委員は「法的には盗用に当たらないとの意見で一致したが、自分なりのフィクションに昇華する努力が足りなかったのでないかとの意見もでた」と会見した。待てよ。法的にも、文学的にも問題があるのではないか。単なる努力不足というよりは、文学的には犯罪であり、文学を志す人は、このようなことがないようにと警鐘を鳴らすべき。これでは、盗作を上手くやれ、そうすれば芥川賞も取れるんだと、上手な剽窃を推奨しているようなもの。肌寒い。出版会社の講談社らに迎合し、忖度する選考委員の力量の不足こそ問題ではあるまいか。正義は次々に消えていく。週刊紙の反撃を期待する。
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中日新聞紙面への紙面批評   文科系

2018年09月24日 04時19分38秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 いつか標記のエントリーを書いてみたいと、目論んできた。新聞はやはり公器という性格があり、読者がそう思って信頼しているという点もあるからだ。ただし、純粋な公器などは、政治的中立がありえないように存在しないと、これは世界の常識だろう。もっとも、NHKも含めた昨今日本のテレビとか一部大新聞のように安倍政権べったりの姿勢が目立ちすぎては、公共放送とか公器などとはとうてい言えないと考える。民法などはすでに、スポンサーの意向を体現している電通などの威力から、政治的中立などはかなぐり捨てているはずだ。マスコミにも、経営、経済的基盤問題がついて回り、金を持っている団体に買われていたり、その政治的意向を忖度するようになっていたりという事だろう。

 さて、感想、評価の観点について一言。公器の要件であるいわゆる公正を、普遍人間的観点ということで意識している。ただし、文化面、地方記事面などはこの点の理解がとても難しい。文化には趣味性が関わるし、地方新聞には地方性も大事だろうからだ。等々と述べてくると大変面倒くさい事になってくるのだが、今回はまー手始めに、公正を頭に置いた上で日頃強く感じて来た事を羅列するに留める。


・地方記事が4面と多すぎて、国際記事が少なすぎる。後者は1面と「総合面」の一部が当てられるだけだ。よって国際記事は、いわゆるアクセス報道、それも地域も内容も偏った「お定まり」がほとんどで、調査報道が少なく、政経、文化などすべてがグローバルになっている時代に甚だしく遅れている。僕は、ホームステーなども含めて世界20を越える国を訪ねた事があるが、これから世界に出て行きたいという若者には、この新聞は先ずとうてい役には立たない。国際的教養、視野、思考力などと縁遠い情報の質量ということだ。

・文化面がまた、古すぎると思う。スポーツは野球面ばかりで、例えば今や野球と同じようにやる人も人気も多いサッカー記事は野球の4分の1も無いのではないか。やる人の多さでは圧倒的に差がある(場所中の)相撲に比べてさえ、サッカーの扱いは小さなものだ。

・サッカーもそうだが、登山とかランニングとか、生涯を通じてやる人が多い分野を何故もっと重視しないのだろう。ここでも「観るスポーツ」という「文化消費者の観点」が主で、「やるスポーツ」の観点が少ないような気がするのである。これは、国民皆スポーツ、生涯スポーツなどなどという公共的観点にも甚だしく欠けているということではないか。

・宗教や芸能記事も仏教、歌舞伎、能楽など、日本の伝統を踏まえているやの古くさい記事を一体誰が読んでいるのか。そしてここでも、文化の消費という観点が主で、「やる人」つまり文化の生活化の観点がとても弱いと思う。「古くさい趣味を持った古くさい文化消費記者の飯の種、つまり住み処」と皮肉りたくもなる。

・これはだめ押しだが、スポーツも芸術ももはや観る時代ではなく、やる時代という観点がもっと必要なのではないか。ということでいえば、専門家とかプロとか、競技スポーツを中心に鑑賞する立場から扱うやり方は公器としてはなはだ大変不十分というべきだ。まるで興業主の立場の記事であると述べたら言い過ぎになるだろうか。言い換えれば「中日新聞主催または後援」が文化記事編集の表面に出過ぎている? 「地方スポーツ結果報告」などが細々と二面も出てくるときがあるのは、そういうことの結果とも思われる。
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イランで政権転覆工作、トルコでも・・・  文科系

2018年09月23日 07時40分37秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今朝の中日新聞国際面トップはこれ。
『軍パレード銃撃25人死亡 イラン「米が支援テロ」』
 記事の中には、こんな文章があった。
『ザリフ外相はツイッターに「外国の政権に雇われ、訓練され、武器を供与されたテロリストの攻撃」と投稿。背後には「地域のテロ支援者や黒幕の米国」の存在があったとの考えを示した』

 同じ趣旨のニュースは以前にもあって、本年1月4日の新聞では、
『反政府デモ イラン大統領 在外組織非難 欧州出身の一人拘束』
 この時はアメリカがこの圧政、弾圧を国連の議事にしようとして、各国から一蹴されている。それを伝えた新聞は、『イランでも「内政問題」 安保理 仏など米に懐疑的見解』(1月6日付)


 さて、アメリカは同じような事をトルコでもベネズエラでもやってきた。
 トルコは2016年7月の言わずと知れたギュレン革命、その失敗。これは極めて大規模なクーデター未遂事件と言えるもので、トルコ軍部など何千人という逮捕にまで波及していったもの。トルコ政府が、首謀者ギュレンが滞在するアメリカに彼の引き渡しを要求してきたが、アメリカは応じていない。なお、この米・トルコ関係悪化の原因は、シリアの反政府軍育成を巡る対立にあると言われて来た。トルコ長年の悩みであったクルド人(独立)問題にかかわって、アメリカが反シリア政府軍の一翼として彼らの軍事を育成強化してきたからである。その結果親米だったトルコがいつの間にかすっかり親ロへと舵を切ってしまった。今のトルコはロシアを通じて、もはやイランを敵視する勢力ではなくなっている。なお、シリアの反政府軍消滅が近くとうとう実現するだろうが、このことはアメリカとサウジの失敗、ロシア・イラン・トルコの勝利を示している。

 思えば、シリアも同じことだった。アメリカとサウジなどが武器供与、軍事訓練などの支援までして育て上げた反政府運動、武装組織が「アラブの春」をきっかけとして生まれて国中を荒らし回った末に、現在やっと収束の見込みと言われている。このシリア内乱は、イラク戦争と共にヨーロッパ難民問題の最大震源地になったものであって、世界が甚大な迷惑を被ったということである。
 ベネズエラのやり方も、このイラン、トルコ、シリアと極めてよく似ている。これらの原型こそ、過去のチリ政権転覆に見られるというのは、批判的アメリカ・ウオッチャーの共通した見方になっているはずだ。この「チリの闘い」については、当ブログに以下のエントリーがあるので、ご覧いただければ嬉しい。
『 映画「チリの闘い」3部作を観た  文科系 2016年10月21日 』
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さらにその後の開戦経過討論  文科系

2018年09月22日 15時09分36秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 さらにその後の太平洋戦争開戦討論がとても面白いから、これも掲載させていただく事にした。当時の日本政府のやり方を一望の下に晒させてくれるような質問であって、僕としては嬉しい限りであったことだし。

『 Unknown (Unknown)2018-09-20 18:16:03
 いや、だから、「文ちゃんは、短絡的」と言っている。
「譲る気は無い!」ぐらいの事を表明してからの交渉なんて、その前も後も、いくらでもある。
むしろ、よっぽど友好国間でなければ、今も、アジア、中東あたりでは、当たり前。
そこに、「ちゃぶ台返し」を放り込んだ、ハルノートは、やっぱり関係があったと思う。』

『 Unknown (Unknown)2018-09-20 18:43:27
 文ちゃんって、リアルでも、交渉下手そうだね。』

『 欺騙外交 (文科系)2018-09-21 13:16:31
 言い方を変えよう。

 欺騙外交って、知ってる? 外交交渉をするふりをして、密かに戦争準備を急ぎ、奇襲戦争を仕掛けて勝とうという、そんな卑怯な外交ね。日本はそれをやったということだ。

 9月6日の御前会議で「開戦第一、外交第二」と決まって以降は既にそうなっていったということ。今まで僕が書いてきたことの全てが、その証明になる。むしろ、流石に、国連をさえ抜けた、無法者! 9月6日以降は、
・11月5日に「作戦準備の完整」を全軍に命じている。
・ハルノートにも、回答は出さない。
・大統領回答を求める、最終通告もない。
・真珠湾は奇襲攻撃だし、これの通告も開戦後のことだった。それもわざわざ至急電ではなく普通電で出した。』

『 Unknown (Unknown)2018-09-21 18:40:46
 欺騙外交も、あったかもしれない。
多分、双方にね。それが、外交。
でも、そうやって、外交を続けていた。
「11月5日で、開戦は決定。交渉も何も無いニダ!」
て、文ちゃん論は、短絡的過ぎない?と、一貫して言っているよ。』

『 外交解決する気のない外交交渉・・ (文科系)2018-09-21 19:33:01
 外交交渉で解決する気の無い外交は、実質決裂と言い、外交とは言わないだけのこと。「戦争第一、外交(交渉)第二」と決めたこの場合は、外交の名をかたっただまし討ち戦争開戦への手段にすぎぬということだろう。
 これは、決裂・戦争も外交の内というようなもので、論理矛盾であって、馬鹿馬鹿しい議論だ。』
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文科省「汚職」事件へのある論考    文科系

2018年09月22日 09時24分33秒 | 国内政治・経済・社会問題
 文科省が、次官二代続き辞任などで世を大騒ぎさせている。新聞を見る限り汚職には違いないのだろうが、よく読むとある重大な危惧を抱かざるを得なかった。

 先ず「汚職」金額の問題が目に付いた。次官が「62,000円超」で、初等中等教育局長に至っては「2万円」という飲食・タクシー代とあり、いずれも辞任に追い込まれている。これ以上に疑問なのが、これらのニュースソース(垂れ込み元)と思われる谷口というコンサルタントにこの金を使わせた会食場面のことだ。政治家の名で招待されたから、「政治家は利害関係者には該当しない」という認識で出席したと、この次官らが語っている。
 さらに新聞記事などをよく読むと、もう一つ、僕には不思議な点があった。上の二人以上の金額、11万5000円を汚職したという高等教育局長は辞任せず、こんな談話を語っていると報道されていた。
『現在手掛ける大学改革などの政策を挙げ「しっかり推進する事で責任を取りたい」と語った』(22日中日新聞)
 辞任させられた初等中等教育局長と同格で、汚職金額も彼よりずっと多いこの高等教育局長は、何故「大学改革の推進」を許されたのだろうか。

 どうだろう、これほど大騒ぎになる問題だろうか? 政治家の名による招待に応じたという意味で汚職か否かの境界判定が難しい問題とも思われるのだが、どうなのだろうか。これも新聞をよく読むと分かるのだが、彼らは、収賄罪で既に起訴されたある同僚人物に支払いを申し出て、「会費、支払いは不要」と応えられてもいる。重ねて言うが、金額が最も多かった高等教育局長(辞任した初等中等教育局長と同格のはずだ)が辞任せず「大学改革をしっかり推進」と語っている点も、以下に見るように大変気になったものだ。実際の罪よりも、例えば、彼らの思想傾向、日常の姿勢が前川喜平氏に近かったか否かなどということで今回の断罪が成されたのでなければよいのだが。内閣人事局を作って行われ始めた官僚に対する政治優位がこんな形で運用され始めたとしたら、この日本の近い将来は真っ暗闇である。

 ちなみに、財務省・佐川氏の当初の昇進は、「こんな形で運用され始めた」ことの明白な証拠の一つと思われる。そして、今回の文科省処分はこれとは正反対、信賞必罰を嘲笑うがごとき事十二分と、そんな事も訝っていたものだ。

 さて、安倍長期政権によって文部行政がどんどん歪められ始めるのではないか。ちなみに、前川前次官辞任とそれ以降判明してきた出来事とからも同じことを感じていた。文科省が「忖度・財務省」などとは違って、文科次官を筆頭にモリカケ問題で内閣に抵抗していたと。そして、前川氏をやり玉に彼らに対して、内閣が報復的な行動に出ていたことも明らかだった、と。

 以上について、状況証拠をもう一つ挙げてみよう。安倍政権は、歴史修正主義の名が冠されてきたことに示されるように、近現代日本史の書き替えに熱意を燃やし続けてきた。そしてこのことが、文部行政と数々の確執を起こしてきた。さらには、近年の大学など高等教育においては、「軍事研究の是非」を巡る政権と現場との確執も大詰めを迎えているやの感があった。

 「文科行政」の長い歴史には、こういう教訓がある。古くは焚書坑儒、新しいものなら美濃部達吉事件や滝川事件のように、政権が右傾化するときには特に必ず、教育、学問の府と確執を起こしてきたのである。

 今回の文科省辞任問題がそういうものでなければよいのだがと、大変な危惧を抱いている。
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「嘘つき」に刃物   文科系

2018年09月21日 11時49分51秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 安倍総裁がまた選ばれた。「軍事費1%枠」が全く語られなくなったのも、この人物の政治による必然的結果と思われるお人である。これで、以下の方向がさらに確定したようなものと愚考したものだ。
「軍事費がどんどん上がっていく。これは今や、物価2%にさんざん苦慮してきたことと持ちつ持たれつの双子の姉妹でもあるのだろう」。
 そして、歴史的にはヒトラ-政権、現在ではアメリカの産軍複合体の威力などを観ると、不況時における経済の軍事化は恐ろしい危険性をはらんでいると言うべきだろう。それも、以下のような「嘘つき」首相とあっては、何もかも信頼出来ず、その恐ろしいこと甚だしいのである。

 以下は、6月3日の中日新聞、浜矩子の記事に関わってここに書いたもの。このブログのアクセス・ベスト10にこれが入っていたから、その一部の再掲である。題して『卓見「何を置いてもモリカケ」』。

【  本日の中日新聞朝刊の4面「言論」欄に、浜矩子の標記の記事が載っている。見出しも『今最も重大なモリカケ』。何気なく目を通したが、事の重大さを改めて教えられたこの記事を、中部地方以外の人にもお伝えしたい。
 なによりもこの「最も重大」を証明している部分を、ご紹介しよう。誰しもなるほどと読むことだろう。至極まっとうな正論である。

『ウソをついているかもしれない人々を相手に、国会審議はできない。事実に基づいてものを言っていないかもしれない人々とは、まともに議論できるわけがない。議論というものの土台が崩れてしまっているかもしれないのに、議論を行うことには意味がない。意味がないというより、それは欺瞞を意味することにつながるから、断じて、付き合ってはいけない行為だ。
「モリカケ」を巡るような疑念が生じた時には、他の全ての案件はそっちのけで、解明と決着に総力を挙げる。それが、国会議員たるものの基本中の基本行動のはずである』


 どうだろう、正論というものへの情熱、その説得力が迸ったような文章だと、僕は読んだ。まさにこの通りだと思う。これだけウソを重ねたかもしれない人相手に、この疑惑を脇に置いてはどんな重要議案も議論できるわけがないと述べているのである。それどころか、この「ウソ」の決着、けじめをつけなければ、さらにウソを重ねる可能性が高まっていくとさえ言える。国会の議論がそんな風になっては、まさに国会そのものの土台が崩れてしまうと述べているのである。】

 こういう首相の下で、日本国憲法が戦後初めて換えられようとしている。それも、彼の趣味に基づいていると語る同僚議員もいるような執念によって。
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さらにその後の討論?  文科系

2018年09月20日 05時00分40秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
昨日の論争は、日本の戦争責任の問題だから、ばかばかしい討論でも僕は粘りたい。昨日エントリーの段階からさらに、こんな討論が追加された。
   
『 Unknown (Unknown)2018-09-19 18:07:45
③交渉をするも何も、日本側は既に、中国利権を何も手放す気がないと決めていた。
の、根拠は?
どこまで、手放すかの交渉は?
もうね、交渉していた人達を、どう思うの?て、レベル。』


『 微妙に本題から話をずらしているが・・・ (文科系)2018-09-19 21:03:23
 微妙に本題から話をずらしているね。
 ハルノートの要求に日本は何も応えないでおいて、その政府各方面への翻訳配布の10日後に、11月5日の御前会議決定通りに「12月初旬開戦」・真珠湾を決行したのだから、政府には交渉の意志など全くなかったということだ。つまり、ハルノートに従って戦争で得た中国利権などを譲る交渉など、政府としては問題外だったということでしょ。

 「交渉していた人」がいたとして、政府を全く動かせなかったということにはかわりはない。

 つまり、日本に戦争利権を手放す気は無かったからこそ、ハルノートは全く無意味だった。日本政府を動かすという意味でね。』




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太平洋戦争開戦史実論争? その後   文科系

2018年09月19日 09時53分31秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
『 Unknown (Unknown)2018-09-17 17:11:43
 長々と書いたり、箇条書きにしたり、
色々やっているけど、
「開戦準備が始まってしまえば、その後の、どんな交渉も言動も関係ない!。故にハルノートも・・!」
てのが、文ちゃん論の正体。

でも、どうしても、僕には。そうは思えないんだよね。
一方で、戦う為の準備もしつつ、もう一方で、ギリギリまで、交渉するってのが、国家間の瀬戸際交渉ってものじゃない?
「結局、開戦したじゃないか」と、突っ込まれると、弱いけど・・
でも、それで、ギリギリ回避できた戦争もあると思うし、
ギリギリまで、戦争回避に努力した人達を無意味とは思わない。
そうした人達に、冷水あびせた「ハル、ノート」て、どうよ?と思うね。』

『 Unknown (Unknown)2018-09-17 19:05:22
「それが、全て」なんて、最初から言っていない。
でも、ハルノートは、関係あったかもね。
ハルノートに関して、もっと、調べてみるべき。』


『 これもまー・・・応えを (文科系)2018-09-18 10:20:05
 
 これもまー、答えは必要と判断した。が、当時の状況、史実が名無し君の言い分全てを否定している。

①『戦う為の準備もしつつ、もう一方で、ギリギリまで、交渉するってのが、国家間の瀬戸際交渉』
 9月の御前会議で、開戦第一、交渉第二と決めている。次の11月御前会議では、「12月初旬開戦の決意で、作戦準備完整」となっていった。ここらの時点ではもう、交渉のコの字も話し合われては居ない。(戦争準備ではなく、「作戦準備完整」となっているのも要注意!)

②そもそも10月16日に、近衛内閣が退いて、18日に東條軍人内閣が生まれた時からはもう、すっかり臨戦態勢に入っていったということだ。近衛内閣は交渉を優先していたのだから。9月御前会議において天皇の発言で①のように開戦優先となったときが決定的だったということだろう。

③交渉をするも何も、日本側は既に、中国利権を何も手放す気がないと決めていた。

 よって、11月末に届いたハルノートなど一切意味がない。そうしたのは当時国連を脱退していた国際的無法国家日本の方なのであって、アメリカ、ハルノートなどが悪いわけでは全くない。国連を脱退していた分、今の北朝鮮よりももっと交渉の相手などにはなり得なかった。

 だからこそ今のアメリカが国連無視をしたり、日本の軍事、外交がそのアメリカと同調するという情勢が嘆かわしいのである。』
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文在寅の肩に懸かった非核化    文科系

2018年09月19日 08時44分05秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今回の朝鮮の南北首脳会談も、とても嬉しいものだった。国際政治によって分け隔てられた親子や兄弟姉妹が再び一緒になれる明日が来るかというような。この会談は、文在寅・韓国大統領の大変な努力によって実現したものであって、困難を極める今後の非核化実現も彼の努力、執念に懸かっているように思われる。

 朝鮮非核化に実質前進だけを探そうとしつつ、要求している日本のマスコミも、どうも忘れている点があるように思われてならない。南に核があるままでは、前進はないだろうという点だ。言い換えれば、米軍の非核化が進まなければ北も応じないだろうということ。北がよく言う「朝鮮(半島)非核化」とは、そういう意味だろうと確信してきた。だからこそ北は、休戦協定に拘っているのだとも。

 さて、そんなことは当然、文大統領は先刻ご承知。現在の彼は韓国の非核化、休戦協定にも全力を注いでいると確信している。そうなると今度は、文大統領の働きかけにトランプがどう応じるかという問題がある。トランプのノーベル平和賞狙いもあって休戦協定は実現するかも知れないが、韓国非核化は困難を極めるはずだ。中国との絡みがあるから、トランプはこの両方にはなかなか踏み出せないと思う。はたして、休戦協定だけで北の非核化が実現するだろうか? これら全てが文大統領の双肩に懸かっていると思われるが、過去にはこんなこともあったから、僕の期待も膨らんでいる。
 この春の初の南北首脳会談の時、文大統領と記者との間でこんなやりとりがあったと報道されていた。
「大統領、今回の快挙は、ノーベル平和賞ものですね?」
「いやいや、私は半島の平和だけで結構です。ノーベル賞はトランプさんにあげて下さい」
 この言葉以来アメリカで「トランプ・ノーベル平和賞運動?」が起こっているようだ。トランプの演説会など陣営の周囲で「ノーベル賞!、ノーベル賞!」の熱狂連呼が起こっていたりする。アメリカのこんな場面、雰囲気に半島の非核化が懸かっているというのも苦笑いしかないが、トランプのこういう「個性」に望みを繋いででも、とにかく文大統領のアメリカ説得力、その努力を心から期待したい。何度も言うが、国際政治によって分け隔てられた親子や兄弟姉妹が再び一緒になれる明日が来るように。
 
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ポイチジャパン(2)中島翔哉の過去ログ②  文科系

2018年09月18日 00時20分26秒 | スポーツ
柴崎とともに新代表攻撃陣の核になると思われる中島翔哉の当ブログ過去ログを再掲している。


【 ハリルジャパン(59) U23、大金星! 文科系 2016年03月26日

今日、メキシコに2対1

 日本U23代表が、先日の五輪アジア予選決勝、韓国戦勝利・優勝に次いで、大金星を挙げた。前ロンドン五輪優勝の強豪メキシコとの親善ゲームに、2対1で勝ったのである。この26日になってからほんのさきほど、ポルトガルの地に於いてのことだ。これはサッカー通には非常によく分かるちょっと凄いニュース。現在世界22位のメキシコにはA代表どうしでもなかなか勝てないはずの相手。ましてや現在の世界でジュニア育成が非常に上手く行っているのがメキシコなのである。なお、メキシコのU23も日本と同じで、予選全勝でオリンピック出場を既に決めている。

 2得点に絡んだ中島翔哉

 2得点はここで話題にしてきた中島翔哉と、南野が上げた。中島の得点は前半2分、ペナルティーラインの左コーナー辺りまで持ち込んで、そこからの左足中距離シュート。アジア予選イラン戦と全く同じ得意パターンだったが、今回は相手ディフェンダー3人ほどを交わしながらの見事な得点だった。

 中島はまた、前半33分、南野の得点にも絡んでいる。南野にラストパスを送った久保に、長くて速いグラウンダー・パスを出したのが中島である。中島は、遠藤が敵から奪ったボールを受けたカウンターで自らも走りながら、前に走っていた久保に長いこのグラウンダーパスをぴたりと合わせた。これを久保が、さらにちょっと前を走っていた南野にワンタッチではたいたのである。ぎりぎりオフサイドを逃れた南野がちょっと走り込んでゴールに流し込むだけという、久保のパスも見事だった。敵ボールを奪った遠藤選手から、中島、久保、南野と、皆が全力疾走しながら、正に流れるようなカウンター得点!

 このU23,今風の鋭いカウンターと日本には珍しい守備の堅さとがどんどん厳しいチームに育って行きつつある。若者たちが化ける時、その化合的変化はとても速いのという、一つの典型ではないか。前回優勝国を負かしたということで、日本へのマークは随分厳しくなるだろう。それに適応してこそ、さらなる化学的変化も望めるというもの。次はポルトガルの強豪スポルティング・リスボンと28日に親善ゲームをやる予定で、楽しみこの上ない。】


【 ハリルジャパン(124) 世界3位の国で中島翔哉、6ゲーム4得点、  文科系
2017年10月31日


 8月末にポルトガル入りした中島翔哉は本当に要チェック人物、それを早くも実績で示している。サッカーで最も分かりやすい得点実績でもって。

 4得点の得点ランクは9位だが、他の選手は10ゲーム消化、遅く入った中島は6ゲームに過ぎない。6ゲームで4得点である。ポルトガルリーグの様子をうかがうと、確かに守備が粗いようだ。が、外国に行ってこんなに早く成果を出した日本人FWなど、かって居なかったことも確かな事実である。加えるにこの国の世界ランク! ドイツ、ブラジルに次いで3位なのである。つまり、世界3位の良い選手を産出している国ということだ。そこで、この活躍! 凄いでしょ。

 この選手、94年生まれの、やっと23歳。まだまだ可塑性に富んでいると観ている。164㎝というのも、外国では何かと有利かも知れない。ゴール前の敵ディフェンダーもさぞかしやりにくいのではないか。
 ドリブルがあるし、走れるし、敵ゴールに向かって左45度からを得意とするなどの中長距離シュートもある。意外に当たりも強いと観てきたのだが、どうだろうか。 】


【 ハリルジャパン(140)中島翔哉、8ゲームで6得点 文科系2017年11月28日

 僕が注目してポルトガルまで追っかけて行った中島翔哉が、また1ゲーム2得点を上げた。これで8ゲーム6得点、個人得点ランク5位である。

 今期途中から入った中島に比べて、他の上位選手はみんな12~11ゲームを消化しているから驚異のペースであって、チームもぐんぐん上昇して9位。このポルトガルは最新世界ランクでは3位の国だから、中島の得点力評価も世界的に鰻上りと言って良いはずだ。まだ23歳になったばかりだし。このゲームでは、岡崎と同じように守備の任務も立派に果たしていたと伝えられたし。身長164センチでも、守備は立派に出来るのである。相手の下身体にぶつかるような感覚で行けば互角に闘えるとは、日本人なら舞の海で先刻ご承知のこと。日本のFWの全く新しい形を作るかも知れない。日本人の特長であるアジリティーあふれて小回りも利くドリブルがある上に、ゴールに向かって左45度からの中距離シュートという得意な形まで持った選手である。

 中島を長くレギュラーに引き揚げなかった城福監督などFC東京首脳陣は一体何を考えていたのだろう。この選手を中心にチームを作っても良い程の力といえたのに、それが見えなかったのである。東京の順位が落ちていくのを見る度に、そんな事を考えたものだ。前田、大久保を採って、永井までとったのに・・・この今の体たらく。】
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ポイチジャパン(1) 中島翔哉をこう観てきた①  文科系

2018年09月17日 13時06分02秒 | スポーツ
 新しい代表のコスタリカ戦は、すばらしい出足だった。ついては、遅ればせながら新たに「ポイチ・ジャパン」を開始したい。ポイチというのはこの監督の古くからの愛称であって、森保一のあと二文字を音読みにしたものだ。
 さてこのコスタリカ戦でいち早く代表確実を決めたに等しいのが、中島翔哉。164センチとちびっ子なのに、パス、ドリブル、シュートから得点もアシストもと、何でも出来るスキル・スピードがとても豊かな選手である。最近は視野もずいぶん広がったようだし。
 さて、このブログでは彼のことを昔から注目して追いかけてきたが、そんなエントリーをちょっと古い所から再掲し直してみたい。この8月下旬に24歳になったばかりの選手である。


【 ハリルジャパン(48) 中島翔哉!  文科系 2016年01月31日

 五輪アジア予選の日本優勝で、中島翔哉選手が大会MVPに選ばれた。この選手、大変なハンディがあるが、素晴らしい才能だと思う。ハンディというのは、このこと。背丈が164センチしかないのである。長友佑都でさえ170センチだから、普通なら誰でもが難しいと言うだろう。背丈の問題に関しては、僕の過去の将来予想でも、苦い思い出が一つあることだし。
 高木善朗という有名な高木三兄弟の次男が居て、凄い選手だと考えてここでも特別に期待を語ったことがある。僕としては本当に珍しく十代の若手時代にここで彼を扱ったのが、確か4年前のロンドンオリンピック予選の19歳のころのことだ。その彼が167センチ。この背丈が災いしたのか、3年間のオランダ在籍時代もベルディにいる今も、その活躍は聞こえてこない。

 さて、中島翔哉である。先ず第一に、高木善朗と同じで背の割に当たりがとても強いから期待できると言いたい。次いでテクニックは、この大会でのイラン戦2得点や、ボール奪取技術に見るように、やはり高木善朗君と同じように十分。この彼には、さらに二つの特徴が加わっていく。一つは、164センチ64キロという身体を真っ向から打ち消すような大変な大志。「バロンドールを取りたい」と広言していると聞いた。それに、何よりも、いろんな応対の言動を見ていると、非常に頭脳明晰に見える。多分これら全てを認めてのことだろうが、手倉森監督がこのチームの10番を中島君に付けさせているということも、参考資料の一つにさせて頂いた。僕がそれだけ手倉森を買ってきたからである。特に、仙台時代の彼のことを、ここで何度も扱ってきた。
 高木善朗君もまだ23歳だが、この中島君は21歳。僕の将来予想は、岡崎と香川では当たっているが、彼らと同様の期待をしたいのである。頭脳が特に、ヒデやオカ並みと総合判断をしている。

 中島翔哉。判官贔屓というのではなく、その実力急上昇を、心から期待している。164センチ64キロで世界的選手になったら、どれだけの日本サッカー少年を勇気づけることだろう。ハリルジャパンに加わることができるなら、熱烈支持をしていきたい。】


【 ハリルジャパン(58)お願い、FC東京・城福浩監督に 文科系2016年03月20日

 一昨日こういうコメントを書いた。それについて、補足修正を加えた上で、さらなるコメントを少々。

『 FC東京監督・城福浩氏に告ぐ。
 中島翔哉をどんどん使うべきだ。164センチで活躍できれば、他の小型選手も発奮するし、日本の小型のサッカー少年に希望を与えること甚だしいと考える。もし彼が成功するならば、FC東京だけのことではなく、日本サッカー全体にいろんな好影響を与えるはずである。中島の同僚たちもみんながこう語っているではないか。
「これだけやって使われなければ、仕方ないよね。今の練習を続けるしかないと、僕も君にそう語ることしかできないよ」
 同僚、石川直宏にこう言われる中島は、起用すれば必ず相応の実績を上げられると確信している。
 城福さん、こういう問題は目先の勝利だけで考えないでほしい。選手全員が中島の努力や実績を見つめているはずなのだから、そういう選手らの目も、少しは意識したらよいと考えるが、どうなのだろうか。』

 さて、日本サッカー界は、中島翔哉とか、ベルディだったかの高木三兄弟の善朗くんとかを、もっともっと重視して欲しい。165も背がないがテクニックは十分という選手たちのことだ。相撲には、「舞の海人気」というのがあったし、170しかない長友がイタリアであれだけ立派にやっているではないか。体幹さえ鍛えれば、大男相手にもかなり当たり合えるという証拠、証人だろうと考える。守備だって、鍛えた体幹の体高・重心を低くして当たれば、重心が高い大男を崩すことが出来るという理屈もある。舞の海や長友は、古くは中田、新しくは岡崎慎司らが、これを体現してきたはずだ。

 また、こんなこともある。プロ・スポーツは人気も大事。中島や善朗が活躍したら、小さい子どもたちにどれだけ勇気を与えられるだろうか。俊輔、憲剛、本田などのように、中学卒業時に身体がないからと涙を飲む選手が、今でも無数にいるはずだ。それらの子どもらに限りない勇気を与えるのもプロチームの大事な仕事だと、僕は考えてきた。ちなみに、世界にも、特に日本人にはすべて、判官贔屓ってある。それを尊重するのも日本プロスポーツの大事な一発展手段と思う。

  ましてや彼は、U23オリンピック代表のここまで10番を張ってきた選手。それも弱冠21歳である。そんな選手だが、リオ五輪18名と数少ない最終代表には「チームで使われていること」が大きな選考条件となる。つまり、彼がここに残るか否かについて、城福さん、貴方が半分の決定権を持っているに等しいのだ。彼の次の段階への一大成長を信じて、プロスポーツ興行という意味も含めて、今使わない手はないと観る。直接に貴方のお答えが聞きたいほどの心境になっている。

 ちなみに、手倉森誠・五輪監督の中島翔哉評価について、こんな文章もあった。あるサイトからの記事を付け加えておく。
『「クラブで苦しんでいる選手はいますが、僕が選んだときに僕のチームで活躍できるかどうか、僕の求める戦術を理解してやれるかどうかも選出の大事な要素。例を挙げれば中島翔哉は僕のチームで本当に良くやってくれている。理解のある選手だし、僕のところでは活躍してくれるだろうと思っています」。(この言葉を述べた)手倉森ジャパンでは間違いなく彼は輝いている。それは、結果が示している。発足当初からメンバーに名を連ねる中島は14年1月のAFC U-22選手権、同年9月のアジア大会、15年3月のリオ五輪アジア一次予選で背番号10を背負ってきた。そして、ただ招集されるだけでなく、U-22選手権では4試合3得点、アジア大会では5試合2得点、リオ五輪一次予選では2試合1得点と結果を出し続け、リオ五輪アジア最終予選イラン戦までに14試合8得点(U-22選手権、アジア大会、リオ五輪予選)と破格の数字を残している。』

確かに、この言い分を聞き入れたからと言って、貴方の監督としての今の勝利に何か直接的プラスが生じるという保証はないどころか、チームとして何かマイナスがあるのかも知れない。でも、どうしても言いたかったことだ。
 他の選手と同等程度の技術水準ともし観ているならば、城福さん、中島翔哉を是非使って欲しい。使えるような指導もし切って欲しい。僕は彼に何の縁もゆかりもない人間であるが、75歳の熱烈な一老人サッカーファンとして、孫を思うような心で、以上心からお願いしたい。】


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