新聞の片隅に載ったニュースから(48)
ずっとキャンペーン価格なのにチラシに「値下げ」
消費者庁 アビバに防止命令 (2012.9.11日中日新聞)
資格取得講座の受講料を大幅に値下げしたように見せかけたとして、消費者庁は十日、
パソコン教室大手の「アビバ」(名古屋市中区)に再発防止を求める措置命令を出した。
消費者庁によると、アビバは一~四月に計十回、全国の新聞折り込みチラシで、
「日商簿記3級講座」と「医療事務合格パック」の講座の広告を出した。
その際、通常価格とキャンペーン中の値引き価格を記載したが、実際には八月から
通常価格は使われていなかった。消費者庁は値引き価格が常態化していたのに、大幅
値下げしたように表示したのは景品表示法違反(有利誤認)に当たるとして、措置命令
を出した。
アビバは「広告のチェック部門を強化し、再発防止に努める」と話した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
毎日新聞によりますと、日商簿記3級講座の受講料を「通常1万6700円、月末までは
9800円」、医療事務合格パックの受講料を「通常7万6000円。月末まで4万6000円」と
表示したそうです。消費者庁が2講座の受講者約160人の契約を調べたところ通常価格
での契約は1件もなかったそうです。
アビバは「月末までは」と表示することで受講者に急いで契約しなければという気持ちを
起こさせようとしたと思われます。
最近消費者庁から注意されたり、改善を命令される広告のケースが増えています。
今年は「暑い夏」になり、冷房の節電が呼びかけられたこともあって、首に巻くと
「ひんやり」する冷却ベルトが10種類も売り出されました。広告で「2時間半冷感を
維持します」とか「120分冷却」など効能が謳われましたが、消費者庁が実際に首に
巻いてから冷たさを感じなくなる時間を計ったところ、冷たさが持続したのは平均66分で、
広告と実際の持続時間の差が大きかった三つの商品に対しては景品表示法の優良誤認に
当たるとして、再発防止を求める措置命令が出されました。
この他6月にも「脂肪を摂取してもこのウーロン茶を飲めばガツンと減らせる」と
大げさな効能を謳ったTVCMについて、消費者庁が改善を求める文書を出しました。
特保食品には「薬効」をほのめかしたり、大げさな表現の広告が比較的多いということで、
消費者庁が目を光らせています。
「羊頭狗肉」という言葉がありますが、「安物買いの銭失い」にならぬよう気をつけましょう。
TVCMで流れたり、新聞広告として載ったりすると、人々は正しい商品と思ってしまいます。
TV局や新聞社はスポンサーの言いなりにならずに、広告の審査を厳しくしてほしいものです。
大西 五郎
ずっとキャンペーン価格なのにチラシに「値下げ」
消費者庁 アビバに防止命令 (2012.9.11日中日新聞)
資格取得講座の受講料を大幅に値下げしたように見せかけたとして、消費者庁は十日、
パソコン教室大手の「アビバ」(名古屋市中区)に再発防止を求める措置命令を出した。
消費者庁によると、アビバは一~四月に計十回、全国の新聞折り込みチラシで、
「日商簿記3級講座」と「医療事務合格パック」の講座の広告を出した。
その際、通常価格とキャンペーン中の値引き価格を記載したが、実際には八月から
通常価格は使われていなかった。消費者庁は値引き価格が常態化していたのに、大幅
値下げしたように表示したのは景品表示法違反(有利誤認)に当たるとして、措置命令
を出した。
アビバは「広告のチェック部門を強化し、再発防止に努める」と話した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
毎日新聞によりますと、日商簿記3級講座の受講料を「通常1万6700円、月末までは
9800円」、医療事務合格パックの受講料を「通常7万6000円。月末まで4万6000円」と
表示したそうです。消費者庁が2講座の受講者約160人の契約を調べたところ通常価格
での契約は1件もなかったそうです。
アビバは「月末までは」と表示することで受講者に急いで契約しなければという気持ちを
起こさせようとしたと思われます。
最近消費者庁から注意されたり、改善を命令される広告のケースが増えています。
今年は「暑い夏」になり、冷房の節電が呼びかけられたこともあって、首に巻くと
「ひんやり」する冷却ベルトが10種類も売り出されました。広告で「2時間半冷感を
維持します」とか「120分冷却」など効能が謳われましたが、消費者庁が実際に首に
巻いてから冷たさを感じなくなる時間を計ったところ、冷たさが持続したのは平均66分で、
広告と実際の持続時間の差が大きかった三つの商品に対しては景品表示法の優良誤認に
当たるとして、再発防止を求める措置命令が出されました。
この他6月にも「脂肪を摂取してもこのウーロン茶を飲めばガツンと減らせる」と
大げさな効能を謳ったTVCMについて、消費者庁が改善を求める文書を出しました。
特保食品には「薬効」をほのめかしたり、大げさな表現の広告が比較的多いということで、
消費者庁が目を光らせています。
「羊頭狗肉」という言葉がありますが、「安物買いの銭失い」にならぬよう気をつけましょう。
TVCMで流れたり、新聞広告として載ったりすると、人々は正しい商品と思ってしまいます。
TV局や新聞社はスポンサーの言いなりにならずに、広告の審査を厳しくしてほしいものです。
大西 五郎