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随筆 僕の駆けっこ・クライマックス

2024年05月23日 14時22分06秒 | 文芸作品
 小学時代の僕は、駆けっこもスポーツもだめだった。運動会の徒競走では6人中の3,4番より上がったことはないし、小学校の町内対抗野球大会では、「ライトで8番」に引っかかるかどうかの選手。6年生になって買ってもらった上等のグローブがいつも泣いていたもの。それが、中学時代から少しずつこれらが「得意」になっていったのだが、その出発点の事件を描いてみる。と言っても、この事件は、その後ずっと思い出すこともなくほぼ忘れていたもの。自信のない活動の成果は、記憶にも残りにくいのだろう。


 中学3年生の運動会で、スウェーデンリレーの選手に選ばれた。100から400mまでをプラス100m増しでそれぞれ走る4選手一組同士のリレー争いなのだが、直前に分かった僕の割り当ては最後の400メートル。僕の記憶は「最後の僕が1位との差を詰めて、2位になった」ということだけで、他は、何も覚えていなかった。それを、水谷という野球が上手なスポーツマンが、70歳ごろの二人の懐古談義で教えてくれて、こんな周辺会話が始まったものだ。

「あれは、あと50mあったら君が追い抜いていたよ。君の相手は伊吹君、百mの第一人者だったけど、もうバテバテだったからね。初めをしゃかりきに走りすぎた」
 こんなありがたい友人もいるもの、たちどころにこの周辺の経過、出来事を思い出させてもらった。
「腿を上げてストライドを大きく。ただし、脱力してゆったりと走る」
 これが、400m担当と分かって、スタート直前まで自分に言い続けた戒めだったこと。後半に追いついてゴール、その記録員の声がこう聞こえたこと。
「君のタイムは、ほぼ60秒」

 なぜ中距離が速くなったか。嬉しかったせいで、当時いろいろ考えた。バレーボール部に属していて、その練習前後の準備と整理との体操の後、必ず一人で走っていたのを思い出した。準備(体操の後の)ランは練習の調子を良くするし、整理のランはその日の疲れをとると鮮やかに体験・実感させてくれた。この二つの「毎日ラン」こそ、リレーよりも遙かに強力な当時の僕の思い出で、この自信がその後いろんな「僕のスポーツ人生」を作ってくれたもの。ちなみに、有酸素運動能力は中学時代に一番伸びるもの。子育て時期にある本で学んだ知恵である。対して、無酸素筋運動は高校時代以降長く強化できるものとも学んだ。


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