九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

改めて総括 1970

2017年08月31日 22時17分16秒 | Weblog
アギーレから始まったロシアへの長い路は本日、ホームでのドン引きスタイルでチケットを手にした。
お疲れ。

まあこの監督は、スカウティング重視だな。
ゲームプランの組み立ては歴代トップと言ってもいい。要するに勝つためには何でもするタイプの監督。
だから、日本サッカーをこうしようというよりは目前の試合を全力でいくタイプ。
それはそれでいいが観ていて面白いかは別。

但し、今日のオージー戦ではっきりしたのは、あの守備でゼロに押さえられるのはこのレベルまで。
フランスやドイツ、ブラジルにはボコボコにされる。
ハリルもそれは想定するだろうが。

結局日本が世界で目指すには繋ぎたおしてボールを保持して相手に主導権を渡さないサッカーしかないと思うよ。今日はオージーのミスに助けられたがこの先はこんなに甘くない。
今日のように中盤でボールを刈り取るのは無理になる。
だからインサイドハーフに新戦力が欲しい処。
ターゲットは大迫が通用するからインサイドハーフだな。
岡崎や香川は厳しい立場になる。ハマるポジションが無いから。
後は右サイドの人材。
今日の浅野くんじゃキツいわな。殆んど消えるし、サイドからの組み立ても出来ない。
久保が安定すればいいが、南野もいるし右はまだまだ競争だろうね。

オレとしてはアギーレのスタイルが良かったがこうなった以上はハリルに何とかしてもらうしかない。
とりあえずはおめでとうございました。
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VSオージー 1970

2017年08月31日 19時55分54秒 | Weblog
日本は2列目が突っ込みすぎるな~
やり過ぎると長谷部の両脇のオージーFW2枚が捕まらなくなるぜ。

逆にオージーのCBはフリーズしてて穴だなw
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随筆紹介  私の幸福感    文科系     

2017年08月31日 14時17分23秒 | 文芸作品
 随筆  私の幸福感   S・Yさんの作品です                                         

 閉塞感のある田舎がイヤで、都会(下町だが)に暮らし始めて三十余年になる。そんな私が歳をとるごとに土に触れる生活に憧れるようになった。人生とはわからない。
 夫とは相性はよくないが、幸い、自然や生物好きという点だけが一致しているので老後を共に暮らすには都合が良かった。裏庭の離れの一軒家を壊し、花壇と畑にすることに夫は異を唱えることもなく、町中だが、憧れの「晴耕雨読」生活に入ってまもなく一年になる。

 この夏は茄子、とうもろこしなど夏野菜を毎日収穫。玉葱、じゃが芋も見た目は悪いが自家製で間に合っている。それがなんとも嬉しい。自分たちが作ったものを食する幸せを堪能している日々。はたからみたらどうってこともないのだろうが、こんな些細なことに幸せを感じるなんて、私自身が一番驚いている。
朝起きて台所から裏庭に咲き乱れる花々を見ながら朝食の準備にかかる。裏庭に出て野菜を採る。庭は井戸水を使っているので、もぎたてのトマトやきゅうりを冷やす。「あー、この味、この味だった」ドレッシングではなくて塩だけでかぶりつく。あー、きゅうりの歯ごたえ、トマトの酸味、こたえられない。この味をずうっと求めていたような気がする。

 家を解体した後にダンプ4台分の土を入れて改良したり、太陽光発電の設備を入れたりと、老後のための蓄えをずいぶんと費やしてしまった。老後の楽しみであった海外旅行は遠のいてしまったが、それでも今の暮らしに私は満足している。
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随筆   酷いスイミングスクール    文科系

2017年08月31日 14時14分12秒 | 文芸作品

〈やっぱり、息継ぎの時に下半身がかなり沈んでしまう。これじゃーこの昇級試験もダメ、パスしないだろう。八級に上がる試験は難しいとずっと聞いてきたけど、もう四回落ちることになるんだなー……〉。Mスポーツクラブ三階観覧席のガラス越しに一階の二五メートルプールを懸命に泳いでいるハーちゃんに目を懲らしながら、僕はそう呟いた。
 三〇分後、着替えて戻って来たハーちゃん。苦笑いと自嘲とを混ぜ合わせたような顔で近づいてくると、黙って通知表を渡す。案の定、五項目各四点ほど計二〇点の点検項目が今日も一つ埋まったきり。あと三つほど残っている。

M総合スポーツクラブのスイミングスクールに孫のハーちゃん、もうすぐ七歳の女の子が通っている。大変流行っていて、土曜日などは一レーンに子ども十数人。つまり、六レーンなら八〇人を見て、これが一時間。ウイークデーの参加者は少なくなるにしても、土日のそれぞれ数時間だけでも何百人になろうかという大変な人気教室である。
 今のハーちゃんは、二五メートルをしっかりしたフォームで泳げるようにするクラスに居る。ところで彼女は、前のクラスまでは、スポーツ好きの僕が傍らで教えてきたこともあって、このクラスに入る直前には既に二五メートルを泳ぎ切ることが出来ていた。これは、僕自身が確認していることなのだ。それが、このクラスで確か八か月ほどになる現在、フォームも悪くなっていて二五メートルを泳ぎ切るのもあっぷあっぷなのである。当然二か月に一度の昇級試験にも、もう四回も落ちている。頑張って通っている彼女が落ちて帰ってくる日などは、可哀想でならない。

 さて、ハーちゃんの通知表のあちこちに目を配っていると、たまたま四月に赴任した新しい担当の先生が通りかかった。そこで、思い切ってこう切り出してみたのである。
「お尋ねしたいんですが、この子はこのクラスに入ったときはもう二五メートル泳げていたんですよ。それがいまは……?」
 と通知表を示しながらの僕の言葉に対して返ってきた返事に、僕はまー驚いたこと! なんと、平然と、こう返してきたのである。
「悪い癖がついたんでしょうね」。
〈そんな事は分かりきっている。悪い癖がつくと、子どもの場合は特に長い長期停滞が起こることも。でも、だからこそ悪い癖を付けないようによく注意していて、付いてしまったら芽の内に摘み取るべく早いうちに直すのがスクールというものだろう。それを「よくある普通のこと」と放置して憚らぬこの応対は一体何なんだ?!〉
 これが、月四時間のプール使用料金も含めてだが八千円というお金を取るスクールなのである。“それにしても……クラス人数の多さはどうなっているのか? ”などなど、返す言葉を考えているうちに、その先生は向こうに行ってしまった。
 なお、このスクールには別料金を払う特別授業というのがあって、速く進みたい人はこれを希望することも出来る。すると当然こんな推察も自然に起こってくるというもの。
“普通クラスで悪癖がついた子どもは儲けもの。昇級したければ金を出すだろう”。そう言えばこのスクールはハーちゃんと同じ癖を持った子が過半数とも見えるほどに異常に多いのである。この癖は、クロールでは最も多いものということも付け加えておこう。

 まー、こういうスクールを選んだ親が悪いのだ。この悪癖も。長期停滞も。そして昇級試験に何回も落ちることによってスポーツ成功体験を乏しくして、水泳を嫌いにするというやり方も。ついでに、普通の成功体験を得ようとすると大金が必要になる仕組みまでも。これら全部ここを選んだ親が悪いのだから、この責任は大金払って取り返せということも含めて、親の選択なのである。これらは、「事前によく調べたら分かること」なのだから。ただし、どう調べて良いのか? 

四年近くかかってこういう内情が分かった以上、このスクールを止めさせようと思う。幸いすぐ近くに僕が通っている市営のスポーツセンターがあって、そこのプールには有志先生らが家族的にやっている小集団の子ども教室がいくつもある。皆が微笑みながらやっている雰囲気が楽しそうで、子ども同士の会話などもずっと多そうだ。料金も遙かに安い。
 Mスポーツクラブに通っている連れ合いの料金は「月」八〇〇〇円。対するに、市営クラブ・ジムにだけ通っている僕の高齢者定期券は「年」四二〇〇円で、毎日通ってもこの値段は変わらないのである。別に高齢者向けプール回数券は一一枚千円で、ハーちゃんの小学生料金一回二百円を含めて僕と二人の教室なら一回三百円。こりゃ、僕が当分ここに時間を使うことになるのかな。

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ハリルジャパン(110) ヒデ以来の代表看板?  文科系

2017年08月30日 19時04分11秒 | スポーツ
 明日の対豪戦で、前回僕が予想したとおりに、柴﨑と岡崎が極めて重要な役割を果たすことになりそうだ。29日の練習で、柴崎が主力組インサイドハーフに入り、岡崎が同じく左トップに入って長友と組み、豪州右攻撃陣の警戒に当たると言う局面があったとのこと。

 非常に面白い布陣が観られるようだ。とかくの批判が出されているハリルだが、こういう決断力には今までの代表監督にはない凄まじい自信が見られる。過日の原口、久保らの抜擢がまた、見事当たったのだし。対アジアはいざ知らず、世界における日本はまだまだハリルが言うように「縦に速い攻撃」のチームなのだと、僕も思う。そしてまた、明日の相手・豪州は、ヨーロッパチームのようなものだし。本田、香川では「縦に速く」が上手く行かないとも思う。本田は繋ごうとするし、香川は本来「パスの受け手」の選手と観てきた。

 最近の代表の左トップと言えば、原口の指定席。今回も原口で間違いないだろうが、岡崎がレギュラー組のそこで練習したというのは、どういう意味なのだろう?
 確かに豪の右サイドでは、原口の居る独チームの同僚レツキーが脅威! これに原口でなく岡崎をぶつけるということなのか? それとも原口・岡崎のポジションチェンジをも想定して? 今の原口は外せる訳がないし、いずれにしてもとても面白いメンバーになりそうだ。

 とは言え、明日のこのゲームの日本ご注目は何と言っても、柴﨑岳! ついに代表の先発司令塔である。それもスペイン移籍半年で、去年4位のセビリアと10番を付けて互角に戦ったばかりという看板を付けて帰って来た! なんせ、この戦いで両チーム最高点を貰っての凱旋なのである。何度も言うが、こんな選手は1998年フランスワールドカップ以降の中田ヒデ以来のことだ。当時最高峰の伊リーグで、下位チームであるがトップ下司令塔。この中田とそっくり同じ道を柴﨑はここまで歩んで見せたのである。渡航後と渡航前と時点は異なるが、ユーベから2点のヒデと、レアルから2得点の柴﨑という、そんな伝説までが同じなのだから、とても面白い。
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ハリルジャパン(109) 豪戦の先発予想  文科系

2017年08月29日 23時02分21秒 | スポーツ
 31日の対豪ゲーム先発メンバーの前6人は、僕ならこうする。
 ボランチは長谷部、山口が絶対。2列目が3人で、左から原口、柴崎、岡崎。そして1トップが、大迫。ただ、ハリルの3トップの形としては、左から原口、大迫、岡崎でその下に柴崎ということになろう。
 本田と香川は、守備に問題があると観るから、豪戦には向かない。本田は瞬間スピードで置いて行かれるし、柴崎には本田並みのキープ力もあると観る。香川は守備の力、姿勢そのものに問題があると思う。逆に、岡崎と原口は守備にも走り回る走力、走量あるから、攻守の上下動を厭わないと観る。

 また、こういう布陣をハリルが組む可能性も、僕はありと観ている。彼はこれまでも、選手を観て決断する大胆な「変更」を厭わなかったからである。それほどに今の柴崎、岡崎が、世界的な実績からいっても優れていると観るはずだという意味をも、僕は含めているつもりだ。このことは、スペインとイングランドのトップリーグが、現在ではそれほどに抜きん出たリーグだという意味でもある。言い換えれば、こんな実績は、本田や香川にはないということだ。 
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北朝鮮⑨ 1970

2017年08月29日 18時59分00秒 | Weblog
というわけで本日カリアゲが中距離弾導ミサイルを発射した。予告されたグアム沖は諸般の事情から避けたがw日本上空を通過し太平洋沖に着水。推定飛行距離2500Kmだったので方向を変え、グアムに発射してもちょっと足りませんね。

まあ、北朝鮮からしたらとりあえずの落とし処ということだとは思うが勿論これで終わりではない。
次はおそらく来月9日の建国記念日前後に核実験が想定される。
それの成功をうけて初めて核とミサイルがワンセットになる。

明日にも安保理が開催されるが今後の焦点はどんな圧力を掛けるかだろう。
融和を図ってる内にここまで来たのはひとつの事実。
日本が北朝鮮の核ミサイルの射程に入る時代の始まり。

ま、衛星による監視体制と迎撃体制の強化は始めるに越したことはないと思うね。
後は、そろそろ敵基地攻撃体制を考える処にきたんだろうな。

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「新聞の責任かみしめる」???  文科系

2017年08月28日 14時07分01秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 28日の中日新聞に表記「 」の社説があった。「責任」?? というのはちょっと偉そうな言葉に聞こえる。自分で「公器」と語る場合と同じような、ある抵抗感を僕は覚えたのである。日頃感じてきた「それら」を、公憤という形で、ちょっと辛口の現代新聞批評を書いてみよう。

① まず、スポーツ欄が野球ばかり。野球が2面に対して、他のスポーツをまとめて1面という感じさえ存在する。これは言わば、こういう利権絡みとさえ言えないか。読売、中日、毎日など、現在、過去の新聞社が野球球団運営に携わってきた歴史は誰でも知っている。そういう野球だけを特別扱いをするのでは、「公器」と言えるのか? ちなみに、この野球界をば、放映料金など読売が牛耳っているやに見えるのも、僕の公憤に火を付けるのである。ちょうど、スペインのサッカー界が、バルサ、レアルにだけ放映権料が多く入り、他を圧しているような。

② 宗教欄もおかしい。宗教欄に無宗教つまり無神論も載せてしかるべきだろう。でなければ、進化論を教えず聖書の創世記だけを教えるアメリカのかなりの州の現行教育を笑えないはずだと、僕などは思うのである。
 以下の④芸能欄の偏りとともに、宗教や芸能など文化面の記者を大胆に若手に替えるべきなのだろう。年寄りは自分が学んで来たことにどうしても固執するものだから。

③ 芸能欄もおかしい。歌舞伎や能など古典芸能に割くページが非常に多いと感じる。あんなものをかなりの分量で今時定期的に読ませるって、一体どういう読者を想定しているのか。まるで、「そういう記者」の延命策か自己満足かと、そう語ったらどう返すのだろう。ご自分が若い頃に仕入れた専門知識をば、時代が変わった今もご披露し続けたい? 因みに僕は「世襲文化」というものが大嫌いである。友人の尺八吹きが語っていた。
「あの師匠が死んだら、僕よりもはるかに下手なあの息子が俺の先生になるのかナー?」 

④ 地球がとても小さくなった国際化の時代である。にしては、外信ニュースが非常に少なく、いつもたった1面分。南米、アフリカにはそもそも、特派員が居るのかさえ疑わしいのである。他方で、金融が跋扈する新自由主義と結びついたナショナリズムが蔓延しているやの世界に対してわが国は狭い島国。これでは今必要な世界史的抵抗力を育てられず、国の発展も国連の発展などにも、世界への民主的貢献もおぼつかないというもの。つまり「新時代の公器失格」である。

⑤ そして最後に最近目に余るのが「新聞の自己宣伝記事」の多さ。「新聞を公教育に使え」という自己主張記事とも言えるから、これは公器をはみ出している。屁理屈付けて強引挿入している自己宣伝広告記事とさえ思うこともある。
 斜陽の活字文化の生き残り策の一つなのだろうが、この消費不況で営業はどこも非常に厳しい。そういう読者を尻目に、己の上記①~④の狭さを外って置いてこんな自己宣伝紙面を読者に買わせるのでは、随分身勝手も良い所だと叫びたい。
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随筆紹介  つまぐろひょうもん揚羽蝶 2   文科系

2017年08月28日 10時35分13秒 | 文芸作品
 つまぐろひょうもん揚羽蝶 2  H・Sさんの作品です

 地球温暖化に興味があったのでK女子大の公開講座を聞きに行った。十二年前の春の事だ。講師がパソコンに取り込んだ映像を、広いスクリーンに映し出した。オレンジ色に黒い斑点のある鮮やかな蝶が優雅に羽を広げていた。
「近ごろ名古屋でこの蝶を見かける機会が多くなりました。この蝶は、亜熱帯で生息しているつまぐろひょうもんと言う揚羽蝶です。日本では住めなかった蝶なのですが、いくつも海を渡り、南の国から迷い込んで子孫を増やすことが出来るようになっています。この国の気温が毎年上昇している証しなのです」
と、説明が入った。
 次にスクリーンに映し出されたのは、つまぐろひょうもん揚羽蝶の幼虫だった。幼虫は真っ黒で細い体に背中にオレンジ色の班点がびっしりついている。菫族各種を食べて育つので見つけることは容易いと、教えられた。

 十三年前、真夏の短い期間、畑の中に優雅に飛び交うオレンジ色の蝶を二羽見かけた。今まで見かけたことのない種類の蝶だ。つまぐろひょうもん揚羽と言うのか、椅麗な蝶だが名前は知らなかった。名前を知ったことで今までより関心が持てた。だが、幼虫にはお目にかかったことがない。菫が宿主だと言うことは、私の近くで育っているはずだ。菫、菫、菫? あるある。畑のへりに植えた丸葉菫の群落、大きな値木鉢に植えたたちつぼ菫が五鉢も……。講義の後、家路についた私は、丸葉すみれ、たちつぼ菫の葉裏を注意深く見た。三ミリほどの幼虫が葉っぱにしがみついていた。丸葉すみれは二月の終わりから紫色の花をつける。たちつぼ菫は三月の終わりに花が満開になる。幼虫は食いしん坊だが葉っぱのみを食べ、花は食べないので私は気づかなかったようだ。花がおわり柔らかい青葉が顔を出すと、幼虫の活動が始まる。うちの畑と庭は幼虫の食堂になっていたが、さなぎから羽化する産院はどこにあるのか、いまだに見つけることが出来ない。
                                 
 年年、丸葉菫の開花が早まり一月に満開になる。真夏にしか見かけなかったつまぐろひようもん蝶を五月ごろから十月まで見かけるようになった。繁殖回数が増えて、何回か羽化できる暖かい日が続いているのだろう。この蝶が飛び通う日が多くなるにつけ、毎年、この国に気温三十度を記録する日が増えてきた
 五年ぐらい前に、岐阜県中津川市で八月の気温が三八度。兵庫県出石市でも三八度の気温を記録した。人間の体温より熱く、これじゃ発熱状態ではないか。この国では、夏の初めから気温三十度は当たり前、三十六度の猛暑日が七月も続くようになって来た。

 暑さに弱い私はエアコン人間になり部屋の中にこもる。窓の外に揚羽蝶と入れ代わり、仲間を増やしたつまぐろひょうもん蝶が飛び交っている。その元気さをうらやましい思いで眺める。彼らは十月半ばまで飛び続けるだろう。この蝶の仲間はこの国の気温の上昇を味方につけ、北の方にも繁殖範囲を延ばし、勢力圏を広げるだろう。それにしても熱い。

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随筆紹介  つまぐろひょうもん揚羽蝶 1    文科系

2017年08月27日 10時16分16秒 | 文芸作品
 つまぐろひょうもん揚羽蝶 1 H・Sさんの作品です


「蝶の幼虫を捕まえたいのですが、お宅の畑に入ってもよろしいでしょうか? この子が畑の中を飛んでいる蝶を見て近くに幼虫がいるはずだと言ってきかないのです」と、小学低学年に見える男の子を連れた若いお母さんが私を訪ねてきた。
「大したものは植わっておりませんので、どうぞ見つけてくださっていいですよ」と、私は了解した。親子は、畑に入り、百合、コスモス、マリーゴールド、千日紅の葉の裏を時間をかけ丁寧に見ていた。畑に飛来している蝶の種類は承知している。この蝶の幼虫がいるはずのないことを私は知っていたが、二人で確かめた方がよいと、構わないことにした。二十分ぐらいたった頃、「蝶の幼虫は見つかりませんでした。ご迷惑をおかけしました」とお母さんが私に告げた。
「どのような蝶の幼虫を探しているの」と、男の子に訊いた。
「オレンジ色で黒い点がいくつもついている蝶。畑にいつも飛んでいるの」と、答えた。
「オレンジ色で黒の斑点のある蝶は、つまぐろひょうもん揚羽蝶っていうの。一緒に畑に出て見ましょう」と、私は二人を誘った。
 畑の中を悠然と飛ぶ四匹のつまぐろひょうもん揚羽蝶がひらり、ひらりと舞っている。どうやら雄雌のカップルのようだ。小一だと教えてくれた男の子の幼虫探しに、私の知識は少しは役に立つだろうと思った。
「この蝶の仲間は菫の葉を食べて大きくなるの。だから幼虫を見つけたいのなら菫がいっぱい植えられた所を探すの。パンジーだっていいのよ」と、私は答えた。
「菫の葉を食べるんですか。蝶が飛んでいる所には、青虫のような幼虫がいるものと、私は思い込んでいました」とお母さんがおどろいた。
「蝶は種類によって食べ物が違うの。ひょうもん揚羽の幼虫はね、細長い真っ黒な体をしていて、背中に鮮やかなオレンジ色の班点がびっしり並んでいるの。幼虫は、くいしん坊だから菫の葉をいっぱい食べないと成長できないのよ。君がいつも通る道筋に菫がたくさん植えられているところを探した方がいいよ。一か所ぐらい見つかるでしょう」と、伝えた。
「あるある。道端いっぱいのパンジーだー」男の子の表情が喜びに変わった。「君、いまからお母さんをそこに案内したらいいよ」と返す私に、男の子は手を振り、もう片方の手でお母さんを引っ張り駆け出して行った

 三日が経った。畑で作業をしていた私を見つけ男の子は近づいて来た。学校帰りのようだ。「おばさん。お母さんと僕、道端のパンジーの葉の中に幼虫をみつけたの。だけど、家には持って帰らなかった。学校帰りに大きくなっているかどうか見ることにしたよ」と知らせてくれた。幼虫が食べる分量の、新鮮な菫の葉を集めるのは不可能なことだ。だから、家で飼うことは止めた方がよい。この男の子が自分で決め、取った行動は最良のやり方だろう、と、私は納得した。

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随筆紹介 老いて・・・・    文科系

2017年08月23日 10時27分00秒 | 文芸作品
 老いて……   H・Tさんの作品です


「なんだ、またひっかかったのか。……もう八十六歳。このままにしておいてもと思うが、どうする?」
 四年前の乳癌。今度は大腸ポリープと診断され、訪れた病院での医師の言葉。どうして良いか分からないから来たのにと落ち込む気持ちを抑え、声のトーンを落として、
「先生ならどうされますか?」
「取るよ」
「私も取っていただきます」
 こんな問診は、若いときにはなかった。
 そして、入院二泊三日。手術。
 一週間後結果を聞いたときも……
「取れた。安心していい。来年は八十七歳か。もう検査しなくてもいいと思うが、どうする?」
「来年のことは来年考えます」、そう答えて帰って来た。病気の治療は年齢に関係ないと思う私だが……。

“七十五歳過ぎた老人の肺炎は治療をひかえる”
“お年です。健康保険では治りません”
“お年寄りを大事にしましょう。親切にしましょう”と教えられたのは昔の話。哀れみや同情などして欲しくないが、“国のため早く死んで下さい、お年寄り”と言われるのも嫌だ。余生とか、終活という言葉に負けず、一日一日を楽しく過ごしている老人も居るのである。

 老いは自己責任に非ず、地球が勝手に回っただけなどと力んでみても、叫んでみても、老いは止まらない。
“デイサービスに、ご参加を!”
“終活のお手伝いは、当社に!”
“食事宅配、いたします!”
“老人ホームに入居されるなら、新築の……”
“老後生活のご不安には、是非ご相談に!”
老人産業は花盛りである。ご親切なことだ。不安があるから、苦労があるから、生きていくことが出来るのではないだろうか。精いっぱいの今を生きてこそ、人生。いただいた命はみんな同じ。大切にして、私は過ごしたい。




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琉球新報より  らくせき

2017年08月22日 19時53分24秒 | Weblog
全米で影響力を持つ労働団体、アジア太平洋系アメリカ人労働者連合(APALA)が沖縄県民と連帯し、名護市辺野古の新基地建設と北部訓練場のヘリパッド建設に反対する決議を採択した。
 決議は、第2次訪米行動中のオール沖縄会議の呼び掛けに対し、APALAの元会長で、UCLAレイバーセンター(労働研究・労働教育センター)所長を務めるケント・ウォン氏が提案した。APALAは全米に20余りの支部と、約66万人の会員を擁する労働団体だけに決議の意義は大きい。
 しかもAPALAの決議は、2015年に引き続き2度目であり、沖縄の基地問題に継続して取り組んでもらっていることが大事である。
 「沖縄県民との連帯」と題した決議は、「辺野古、高江での新基地建設を含む」在沖米軍基地の拡大に反対を表明している。各地域の労組や労働委員会、州政府、AFL-CIO(米労働総同盟産別会議)に同決議を広げていくことや、米連邦議会に対し、新基地建設支持をやめ、沖縄の人々の民主的な要求に敬意を表すべきだという文言が盛り込まれた。
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「よたよたランナーの手記」(202) 癌治療以前へと、復調間近   文科系

2017年08月22日 12時46分37秒 | スポーツ
 前立腺癌治療に対する1年近い長期治療期間による後退から半年、やっと復調が始まって、30分×2回のマシン走行をこう伸ばしてきた。以下は、前半30分の半分以上にウオームアップのための歩行と低速走行を含めた、走行距離である。

 12日に8・3キロ、14日には8・5キロで、17日には8・7キロ。そして20日は、8・9キロまで来た。8月のうちに9・5キロまで行くという7月に立てた目標も、確たる根拠があるわけではないが、見えてきたように思う。5分程度なら10キロ時も心拍160以内で走れるようになったし、9・5キロが実現したら、去年5月27日の同じ記録にまで戻ったことになる。

 前立腺癌治療で女性ホルモン半年注入を始めたのが、去年の4月。以降に脂肪率が増えて、筋力も落ちていったのだが、それをほとんど治療以前の昔に戻すことができたら、僕にとっては格別に嬉しいことである。 体脂肪16%を越えるまでに増やしたのだが、これが11%台になったし、筋力も昔に近く戻って来て、あと一歩というところだ。老いた人間の身体でも、思っていた以上に回復力もあって、結構丈夫な物であると、またしても実感している。

 このあと一歩をこそ、無理はしないで、慎重に、少しずつやっていきたい。
 なお、身体が快調だと、物事への能動性や思考力も進むもんだと、これも今さらの実感。ブログもギターレッスンも自分ながら好調と感じている。禁酒日を週1日設けることも、ここ数ヶ月ちゃんと出来ている。生活への能動性が増えると禁酒もしやすくなり、酒が増えると能動性が減るという相関関係があるとも、改めて感じ直した所である。
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ハリルジャパン(108)開幕先発・柴﨑岳は強豪・アウェイで勝ち点1   文科系

2017年08月21日 10時50分17秒 | スポーツ
 20日、スペイン1部リーグ開幕に、10番をつけた柴﨑はそのラストパスを買われて、2列目攻撃手として先発。後半30分近くまで好チャンスを作り続けた。柴﨑が見つけるスペースに身方が合わせられない場面がいくつかあった後に、身方足元へのパスに換えていったようだ。
 相手は去年7位で、今期ELリーグにも出場しているアスレティック・ビルバオ。ゲーム結果は0対0のドロー。強豪相手、アウェイの初戦において、この勝ち点1は、とても大きい。

 次の27日、相手はセビージャである。

 何度も言っているがこの柴﨑と岡崎は、中田ヒデ・クラスの選手になると心底期待している。短期に急適応、急成長を遂げるには長年の「準備」も含めて、世界最高水準への中長期目標を明確にして持ち、それに向けての実行力が試されると見てきたが、新人柴﨑については現監督も既にこう語っている。
『言葉はまだまだなのに、凄く吸収力が高く、頭の良い選手である』

 岡崎は「途方もない実行力の人」という感じが強いが、柴﨑はこの同じ特質に加えてとにかく頭がよいと思う。どのレベルに上がってもすぐに適応出来てきたのはそういうことだと。これは同じ「高校卒、即鹿島レギュラー」という道を辿った大迫にも言えることだが、ドイツ適応が2年かかった大迫に比べて柴﨑は、半年でスペイン1部適応。それも10番トップ下である。それだけで唖然とするような選手だと、スペインをよく知っている俊輔なら、そう語ることだろう。

 日本のスポーツマスコミはただでさえサッカーに冷たいのだが、何故か柴﨑の扱いにいたってはさらに小さすぎると思う。それでいてまだ活躍もしていないし、将来も定かではない10代選手に鳴り物を添える癖を示し続けてきた。昔は森本、次いで宮市、今の久保健英だってはてどうなるのか? 本当の勝負は筋力が固まる25歳頃にどこまで伸びるかなのである。このサッカー軽視癖を、新聞社系マスコミ界が野球利権にしがみつき続けてきたからだと見てきたが、世の移り変わりを見る目が乏し過ぎると思うばかりである。

『マスコミ界にとってのスポーツはあくまでも興業。する人、観る人の多さも関係ないという利己主義なのである。「やるスポーツ」の全体的衰退を止められなかったら、スポーツマスコミもオマンマの食い上げのはずなのだが・・・・?』
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名無し君の好批判に・・・・   文科系

2017年08月21日 00時10分43秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 名無し君がなかなかのコメントを書いてきた。(後で判明。この名無し君は、常連の彼ではなかった。以降、名無しXと名乗るそうだ。詳細は、以下のコメント参照)15日拙エントリー「今だから是非言いたい事」に。質問が良いと、回答も良くなるということで、名無し君と僕とのコメント応酬を転載し、併せて、最後のご批判への僕の回答をここに付け加えて、エントリーとする。

『Unknown (Unknown) 2017-08-15 18:02:27・・
「こんな不自然な大転換は、誰かが意識して作ってきたに決まっている」(この「大転換」などについては、次のコメントを読めば分かります。なおこれは、今回つけた注です)
その、前提で、既にズレている。
決まっては、いないよ。
「自分にとって、不都合なアレコレは、誰かの陰謀に違いない!」て、承認欲求&被害妄想のなせるわざだよね。』

『 三つの世界戦略 (文科系) 2017-08-15 23:20:11
① 戦後から90年まで続いた冷戦時代。
② その後湾岸戦争から始まったと言える、中東の時代。これは9・11を経て結局「テロとの戦い」の時代と呼ばれたよね。
③ そしてこれからの時代を僕はこう名付けるね。「米中による帝国の興亡時代」と。北ミサイルはその前哨戦だよ。
 この全ての闘争の一方側には、常にアメリカが居るよね。どうして?
 確かにアメリカは帝国なんだけど、こういう推移全てを考えてご覧。答えは明らかでしょと、そう言いたい。』

『 Unknown (Unknown) 2017-08-16 00:42:49 
「常にアメリカがいる」って、でもそりゃあ、戦後一貫してアメリカが大国であったということを示してるだけだろう?
 だから〜、文ちゃんの「三つの時代」を受け入れたところで、それがアメリカの意識的操作だなんてことにはならないわけよね。
 世界は、文ちゃんのいうようにアメリカのリードというより、そのアメリカ自身も含めて、偶発的な出来事にその場その場で一所懸命対応してきた結果の今日だろう。それを一方的にアメリカの策謀にし、アメリカ=悪なんていってるから陰謀論て言われるんだよ。
 それって、世界で起こっている悪はすべてユダヤのせいっていうナチスとまったく一緒じゃん。』


 さて、名無し君のご批判、詰問に、今ここで答えよう。
『「常にアメリカがいる」って、でもそりゃあ、戦後一貫してアメリカが大国であったということを示してるだけだろう? だから〜、文ちゃんの「三つの時代」を受け入れたところで、それがアメリカの意識的操作だなんてことにはならないわけよね』

 まず、三つの時代は誰もが知っているアメリカの世界戦略転換絡み。冷戦終結後間もなく湾岸戦争から「テロとの戦い」へと繋げていったのは、アメリカ。そして今は、自分から他国には撃てもしない北ミサイルを大騒ぎして、中国包囲網に結びつけようとしているのもまた、アメリカだ。
 アメリカが大国であったというだけでは、後2者の世界的軍事対立を新たに自ら引き起こしてきたことの原因にはならないはずである。しかも、対ソ連はユーラシア大陸東部、テロとの戦いは主に中東、中国との帝国の興亡は東アジアと、米大陸ならぬ世界のあちこちで戦争を構えたということであって、地政学的にも、偶然ということでも、説明が付かないはずである。その点のおかしさを名無し君はうすうす感じているらしく、わざわざこう説明している。
『偶発的な出来事にその場その場で一所懸命対応してきた結果の今日だろう。それを一方的にアメリカの策謀にし、アメリカ=悪なんていってるから陰謀論て言われるんだよ』

「偶然の出来事に一生懸命対してきた結果」? 違うね。世界一の超大国は世界のあちこちに生命線のような利権、「国益」その他を持っている。そしてまた、軍事費の自己増殖のためにも、常に新たな仮想敵国が必要であった。この二つによって、アメリカは戦後ずっと、戦争相手を「その都度、わざわざ」作ってきたのである。

 さて皆さん、どちらに説得力があるでしょうか? 色々考えてみて下さい。北ミサイル論議をアメリカが人為的かつ必要以上に起こしているような今だからこそ、こういう戦後世界史を振り返ることに意味があると考えるのです。
コメント (11)
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