九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「ビッグボス」??  文科系

2022年03月31日 13時45分59秒 | スポーツ

 日本プロ野球の本年度開幕前に「ビッグボス」というのが、鳴り物入りで大喧伝された。最近の日本プロ野球界に思うところ重なってきた僕、「とうとうここまで来てしまった!」と嘆かわしい気持になったのである。疑問はこういうことだ。

 相撲と同じで「やる人気」が数10年かかって長期低落し、やがて「観る人気」も落ちてきたその道を辿るのか、と。つまり、するスポーツ人気が弱くなり始めた野球において、プロ野球が次第に興業・見世物の色彩を強めてきたのだが、その興業もとうとうバラエティーにまで落ちてしまったのか!
 中日ドラゴンズの最強時代は落合博満監督によって築かれた。という事実は、野球好きなら誰でも知っていること。ところが、この監督の退任時をみていて、日本プロ野球はスポーツではなくなったと僕は悟ったのである。選手にスポーツを教えて勝つということにこれほど有能な監督を、どうして辞めさせたのか。おまけに、これほどの野球スポーツ名監督に次のお呼びが懸からなかったのは、「勝ちすぎると興業にならない」とされたのかそれとも「こんな『スポーツ界』は俺がごめんだ」と落合が蹴ったのか。いずれにしても、プロ野球界はスポーツを捨てて、興業に傾いたのだな! この二つを対立する物として捉えてしまい、その上で後者を取ってしまった! スポーツの世界を貫こうとするならば、落合に比肩しうる監督を何が何でも育てるべきだったのである。 

 さて今年、新庄監督である。選手らを差し置いて出ること、出てくること! 人気芸能人の新たな再出発でプロ野球人気を盛り上げようという趣向ありありなのである。ちょうど落合退任劇の正反対、そう僕は感じたものだ。選手はどう思うだろう。「監督ばかりを売り出して!」とか、快く思わない人もいるのではないかなどと考えていたら、5連敗である。そりゃ選手もプロとして人気は欲しいだろう。が、スポーツ選手なのだという誇りこそあるはずなのであって、それが芸人を盛り上げる添え物のように扱われているのではないのか。

 これでは日本ハムがやがてどんどん勝ち始めてさえ、鳴り物入り監督に込めた「野球再生戦略へのご祝儀。ひょっとして、やがて奇跡の日本ハム優勝?」などと受け取る向きも出てくるのではないか。

 プロ野球もあくまでもスポーツとしての野球であって欲しいと願うものである。興業重視のあまりにりバラエティー化すると、必ずその人気は長期的に見て落ちていくはずだ。アメリカ大リーグ野球もバラエティーショウ化した末に随分弱くなったけど、ここから何も学ばないのか? ホームランだけに特化したような大谷翔平のバッティングを観たら、野村克也ならびっくり仰天、お得意のブツブツつぶやきも飛び出すはずだ。このままではスポーツ選手としてのプロ野球名手らに憧れてきた小中学生野球選手が可哀想でならない。 

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ウクライナ戦争の真実  文科系

2022年03月30日 09時33分07秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 ロシアのウクライナ戦争の真実に関わっていろいろな物を読み、その都度ここに書いてきた。それら諸見解をまとめた物として、僕は以下のような経過認識を持つに至った。このような事実経過が以降の情勢展開に合わせて、次第に明らかになってくるはずだ。

1 このウクライナ戦争は、アメリカの世界覇権死守、特にそのために近い将来の対中国冷戦の勝利に向けた布石の一つとして中国最大の味方・(プーチン)ロシアの実質滅亡狙いで起こしたものである。つまり、シリア、イラン、ベネズエラ、ボリビアなど親中国の国に今までも戦争を仕掛け続けてきた「中国を裸にする政策」の延長線上のものと考えている。そのためにアメリカはウクライナで何をしてきたか。

2 アメリカはウクライナで何をしてきたか。
① 2014年のウクライナ・ロシア抗争終結時のミンスク合意以降最近になって東部ドンパス地域(ミンスク合意でロシア人が多いこの地域を親ロシア地域として尊重すると約束した地域)でドローンを飛ばす攻撃などほぼ戦争状態と言いうるウクライナによるドンパス挑発が続いていた。プーチンがこれを「合意に反してドンパスをウクライナに組み入れようとするファシストの仕業」と言い続けてきたものである。
② それとともに、やはりこれもミンスク合意に反して、ウクライナがNATO加盟をあからさまに追及した。こういうウクライナ政府諸行動について、ゼレンスキーは2月24日のロシア侵攻まで、こう言い続けてきたのも今は特筆すべきことである。
 「NATOには加盟するが、それでもロシアは攻めてこない」
 この態度によってロシアが侵攻を起こしたわけだが、これはゼレンスキーがアメリカに欺かれた結果だと僕は観ている。であるにしても、ロシアの対ウクライナ戦争はアメリカ以外の大国があからさまに戦争を起こしたものとして、人類反戦の歴史を半世紀以上も前に戻す大戦争犯罪であることにはかわりない。
③ ちなみに、以上の間中アメリカは、まるでロシア侵攻に備えてのように、対戦車ロケット、対空ミサイルをウクライナに大量に供給し続けてきた。これらを製造しているアメリカの二社の株が去年からずっと上がり続けてきたのもこの証拠になる。ちなみに、人一人で操作できる対戦車ロケット砲はひとつ2000万円以上もする物で、これを1万台を遙かに超えて備えられてきた。

  以上の意見とほぼ同じウクライナ情勢認識がこの28日にBSフジ・プライムニユースにおいて、真田幸光 愛知淑徳大学教授によって示されている。そのネット記事を次に抜粋しておこう。ちなみに、このウクライナ情勢論は、ここにいろいろ紹介してきた孫崎享や田中宇らと基本的に同じものだと確信している。ただ、田中宇の論議はアメリカに対してもっと悲観的で、ロシアに対してもっと楽観的なものになっているが、彼の予測はこれまで「外れ」だったことも多い。対するに、孫崎享は流石に元外務省国際情報局長だけあって、非常に鋭い国際情勢感覚を発揮されてきた。

3 以上と同見解を語る人々が増えていく、その一例

【 英米が真に狙うはロシアの先の中国叩きか。日本は慎重に様子見を

新美有加キャスター:
国際的な信用を落としてまでも各政策を行うプーチン政権。経済的にはどういう利益が出るものですか。
真田幸光 愛知淑徳大学教授:
基本的にはない。むしろ、そこまでロシアが追い込まれ、貶められている。
反町理キャスター:
プーチンがそうするように仕向けていると。その主体は誰ですか?
真田幸光 愛知淑徳大学教授:
英米だと思います。今の覇権争いにおけるアメリカの一番の敵は中国。中国とロシアがくっつくことは極めて怖い。まず、ロシアの力である資源と軍事力を徹底的に落とす。最近の国際金融筋は、ウクライナ問題においてプーチンの力がかなり落ちていると見ている。そろそろ落としどころを探し、金融で中国の首を絞めることが始まるのでは。
反町理キャスター:
なるほど。ロシアに対して英米は、経済制裁や国際世論、武器供与も含めて追い込み、プーチン大統領が愚策を打たざるを得ないようにした。すると、武力をもってウクライナを救うつもりは最初からなく、ロシアを潰して中国を叩くことに向けたステップとしてウクライナ侵略を見ていたと聞こえるが?
真田幸光 愛知淑徳大学教授:
そう申し上げました。ウクライナが、そして大陸ヨーロッパが踊らされた部分が結構あるのでは。
反町理キャスター:
怖い話だ。畔蒜さんは?
畔蒜泰助 笹川平和財団主任研究員:
これまでの米露の交渉を見ると、アメリカはロシアがウクライナに侵攻する危険性を相当感じていて、かなり警告をしたと思う。一方、私が知っているロシア人の専門家は皆、ウクライナへの侵攻などあまりにも愚策でやるはずがないと言っていた。今は当惑している。プーチンにはもっと別の手もあった。
反町理キャスター:
英米が本当に睨んでいるのがロシアの先の中国であるとすれば、日本はどのようについていけばよいのか。
真田幸光 愛知淑徳大学教授:
難しい。日本の最大の同盟国はアメリカで、価値観の共有という意味ではきちんと合わせる必要があるが、先んじて対露制裁や中国への何らかの動きをし過ぎると、はしごを外される危険性がある。また場合によっては、世界の中でかなりの実体経済を握る中国の側が勝つ可能性もある。どう転ぶかわからず、とりあえず様子を見るのが生き延びる手だて。

BSフジLIVE「プライムニュース」3月28日放送  】

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八十路ランナーの手記(421)高齢故障リハビリは驚くことばかり   文科系

2022年03月29日 10時59分47秒 | スポーツ

 僕のような老人ランナーの怪我は怖いのである。「これが長引いて、もうずっと走れなくなるのかも知れない」が、いつも頭にちらつくからだ。前に書いたように、16日に右腿内側の長い腱と左フクラハギ外側の故障から、今もリハビリ中である。
「最近よく通っているコースの坂道上下をちょっと普通にやっただけで、これだけの痛み。こんな故障って、もう何年ぶりのことだろう」
 ちょっとラン休止した22日、医者に診てもらったら「週末から順次走ってよし」とのことで大喜び。それで26日土曜日にはジムへ行った。入念なストレッチや補強体操などを終え、6・4キロ時ほどでゆっくり歩き始める。1分に0・1キロ時ほどずつスピードを上げて7キロ時近くから走り始める。30分とプラス15分走って合計5・5キロのあと、ストレッチや一通りの上半身ウエートトレーニングをやって帰ってきた。最高スピードは時速9キロ弱。

 これらすべて痛みも皆無であり、順調だったのだ。ところが、シャワーの後で身体が冷えてきてから、左フクラハギが次第に痛みだした。多分怪我跡の軽い引き攣りなのだろうが、走っている内は何ともなくて後でこれだけ痛むって、こんな経験は初めてのことで驚いてしまった。

 そして、27~28日、娘家族と飛騨下呂温泉へ。28日には、馬瀬川は石屋ダム上流の山間を使った日本では珍しいほどの本格的な樹上フィールドアスレチックの中級コース終了までを孫と一緒に回って帰ってきた。ちなみに、このアスレチックスの発案者・社長さんは若いフランス人だった。「どこか日本人的発想ではない」と思ったそんなコース設計だった。カラビナ二本をワイヤーにかけて身体の安全を保ちつつ、長短の樹幹移動をしていく。移動ワイアーを滑車で滑り降りたり、様々な障害付き綱渡りがあったりというコースだった。

 このアスレチックスも含めて2日間に痛みは漸次軽くなってはいるが、今日現在まだ残っている。あとまた1~2日休ませていた方が良いと判断しているが、意外に長引いているので驚いている。

 老人ランナーの怪我は、いつも起こるのも治っていく過程も驚くことばかりだ。その分辛抱、我慢がいるみたいで、これには耐えるしかない。これでは、元に戻るまでどれだけの時間が掛かるやら? そもそも、元(のスピードまで)に戻るのか? こういう初体験も「今後の参考にしてやろう」などと前向きに楽しんでいくようにするしかない。

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情報屋生命懸けたウクライナ報道  文科系

2022年03月27日 00時19分43秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

   元共同通信記者で、マイクロソフト社のニュースも担当したことがある田中宇を、僕は信用しているわけではない。特にその「米の多極化主義世界政策」とやら名付けた「米国世界政策」観は、米の「意識的」方針としては信用していない。でもここに来て、どういう情報源なのかは知らないがウクライナ情勢でこんなごく少数観測報道をしている。もしこれが真実と後になって判明したら、彼(の情報源)を今後信用しようということで、彼のウクライナ情勢報道を転載する。26日にメール配信されてきた彼のニュースからの抜粋だ。僕は、今日本を席巻しているウクライナ情勢について一方的に過ぎると感覚的に受け付けないところがある。何よりも、ロシアの歩みが遅いのを「強い抵抗にひるんでいる」と解釈しているが、それならイラク戦争の時のように開始二~三日で短期絨毯爆撃をどんどんロケットも使ってなぜやらなかったのかと反論したい。これはむしろ無差別に人を殺したくなかったということだろう。現に、ロシア人もそこら中に住んでいることだし、初期イラク戦争の何分の一かの死者のはずだ。日本マスコミが正しいか田中宇が正論だったか、それはすぐに分かることだ。今後のためにもよく観ておこう。 


【 [ 田中宇:ロシアが負けそうだと勘違いして自滅する米欧 ]

 米欧では、専門家が「露軍の車両はポンコツで、キエフにたどり着く前にエンジンやタイヤが壊れる車両が相次いでいるので露軍の進行がのろいのだ」といった「解説」を発しているが、これも失笑ものの妄想だ。コロナ以来、専門家やマスコミ権威筋が大間違いばかり言うようになったが、これもその典型だ。ウクライナにおける露軍の進行がのろいのは、米欧がロシアを思い切り敵視してロシアからの石油ガス鉱物の輸出を止める状態が長引くほど米欧経済が自滅してロシア側(露中非米諸国)が地政学的に優勢になるので、プーチンが露軍にゆっくり進めと命じているからだ。

米欧の権威筋が「ロシアはウクライナから敗退してもうすぐ崩壊する」と、事実と反対のことを誇張して妄想するほど、現実の米欧は経済的に自滅する傾向になる。そのためロシア政府は、米欧側が妄想する「ロシアは間もなく崩壊する」「露軍はウクライナで苦戦している」という大間違いな話を、あえて否定せず野放しにし、むしろ自ら間違った情報を流すことまでやっている。たとえばロシア国防省は3月23日、開戦以来のウクライナでの戦死者が9861人、負傷者が16153人であるとロシアのマスコミに発表したが、その直後にこの発表を取り消している。
米欧の権威筋は、露当局が取り消したこの情報を「露軍当局がうっかり流してしまった正しい犠牲者数」とみなし、やはり露軍がウクライナで苦戦しているのだとあらためて騒ぎたてた。しかし、米国防総省の概算を上回るこの数字は、露政府が、米欧側の妄想を補強する目的で流したウソ情報だった可能性が高い。

同じ3月23日にはプーチンの副官であるメドベージェフ安保副議長が「米国はずっと前からロシアを潰そうとしている。それが成功してロシアの政治経済が崩壊・分裂すると、その前に米欧に核兵器が撃ち込まれるかもしれない。ロシアは、相互に対立する5-6個の小国家に分裂させられるかもしれない」といった感じの悲観的な示唆に富んだ「米国の戦略者たち(Об американских стратегах)」と題する文章を発表した。米欧の専門家たちは、こうした悲観的な表明も「ロシアが間もなく敗退して崩壊する」という自分たちの予測・妄想を補強するものだと喧伝している。

現実のロシアは今回の開戦とともに、米国の覇権や、米英中心の債券金融システムやグローバリゼーションの体制をすべて拒否して、米国覇権に全く依拠しない非米型・多極型の国内・国際的な経済システムを作り始めている。中国やインドや中東諸国の多く、アフリカと中南米の大多数など、意外に多くの国々が、ロシアがやりだした非米型の国際システムに、既存の米国側とのつながりを保持したまま乗ってきている。特に中国は、ロシアの試みの隠然とした後ろ盾になっている。サウジやUAEは、ロシアに配慮し、米英から石油の増産を頼まれても断っている。サウジは米国よりロシアを重視するようになっている。

このロシア(露中)主導の新世界秩序作りは、成功すると決まったわけでないが、石油ガス鉱物の多くをロシア・非米側が握っていること、米国の最大の優位点だった債券金融システムがQEによって崩壊寸前になっていることから考えて、米国側が潰れ、ロシア側が優勢になっていく可能性が高い。これは、今後数十年の世界の流れを支配するのだが、米欧日のマスコミ権威筋はほとんどそれを理解しておらず、むしろ逆の「ロシアは間もなく敗退・崩壊する」という妄想が席巻している。メドベージェフらロシア中枢が発する、ロシアが潰されそうだという示唆は、米欧側の妄想を扇動して、その後の米欧の崩壊に拍車をかけるためのニセ情報作戦だと考えられる。 】

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『やはり出てきた「ゼレンスキーはファシスト」』のコメント  文科系

2022年03月26日 13時02分42秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

25日の上記エントリーでもこんなコメントやり取りがあった。時節柄掲載させていただく。

Unknown (『楕円と円』) 2022-03-25 13:53:00
文化系さん>何に限らずダーッと一色に染まる日本のマスコミには私も辟易しています。暫くすると何かあったの?といった感じに忘れ去られます。
ソースが一つだし、TVなどは同じコメンテーターですからそうなります。
NHKはじめ、政権に圧力をかけられていますし、気をつけなければと注意しています。
文化系さんは「いや違う」というご自身の意見を述べられるのは重要なことだと思っています。
自ら確認出来ることは少ないわけで、信用出来るソースを探すより自衛手段はありませんね。
鈴木宗男氏は中川一郎の秘書をやっていた時から見てきましたが、娘ともどもバッジのためなら何でもやるタイプなので私はマユツバなんですが、多様な意見に耳を傾けることは忘れないようにしたいと思います。

話題性?? (文科系) 2022-03-25 15:14:07
「犬が人を噛んでもニュースにならんが、人が犬を噛めばニュースになる」
 よく聞いた言葉です。アメリカ以外のそれなりの国の戦争って、ここぞとばかりにアメリカがニュースにするのだ。多分そうする準備万端整えていた。そして、ニュース種を絶えずどんどんほじくり出していく。「新たな戦争の時代」と喧伝すれば、貿易収支も国家もとんでもない大赤字の借金大国にとって、兵器をふんだんに売る絶好の機会、糸口にもなるのだ。すでに、対戦車ロケット、対空ミサイルが膨大な数で備えられてきて、そこで戦争が起こった。結果として、孫崎享のネットにはこんなニュースさえ載ることになった。
『イエルサレム・ポスト「ウクライナでのロシアの損失はアフガンでの損失を上回る、ウクライナ軍参謀本部引用しアフガン戦争でのソ連軍人員の損失は15,051人、ウクライナでのロシア軍損失は15,300人。戦車損失はアフガンで385台、ウクライナで 500台」』

「人の噂も75日」
 時が過ぎればすぐに忘れる。ウクライナ戦争よりもはるかに悪辣なイラク戦争を今覚えている人がどれだけいるのでしょう。なんせ、地球の裏側まで出かけていった嘘の理由を喧伝して起こした戦争だったのに・・・。歴史的犯罪の度合いも全く違うはずだ。

 戦争嫌いの僕は今、反吐の出っぱなしです。ちょうど、安倍が選挙の前に国会を開かず逃げ回って、選挙目指してほとぼりを冷ましていたあのときを見るような。

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「ウクライナ戦争非難が恥ずかしい国々」のコメントやり取り  文科系

2022年03月26日 12時17分39秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

  3月4日のエントリー「ウクライナ戦争非難が恥ずかしい国々」に二つのコメントがあって、やり取りがあった。これを掲載させていただきます。若干の補足、修正を加えました

Unknown (佐保子) 2022-03-05 10:15:27
そうですよね。戦前の日本のあの戦争に反対する人を非国民扱いして、侵略戦争をして多くの世界を敵にしてついに無条件降伏、アメリカを代表する戦勝国に戦争放棄、軍備放棄、平和憲法を迫られたことを、思い出します。今、前のあの信頼できない安倍氏が出てきて、戦争できる国をという主張を声高に話し、憲法改悪論議を進めようとしているの聞くと、いやになります。悲観的になってはいけないとは思いつつ、この現状にため息が出てきます。

御応答有り難う (文科系) 2022-03-05 11:33:49
 佐保ちゃん、御応答有り難う。今や、世界の先進国で戦争をする国はアメリカだけ。そう思っていたらロシアがこんな事をやったので、もうびっくり。独裁国家の酷さということなのでしょうね。軍産独裁のアメリカと良い勝負だ。
 こんな時は、心ある人が元気を無くすもの。でも、歴史をきちんと学んでいれば、やはり元気は出てくる。アメリカは一路衰退(注1)。あとは、中国が本当に国連結集・強化に努め続けてくれればと願うのみです。そして、僕はそれを悲観はしていません。むしろアメリカの「価値観外交」と、これが戦争に結びつくことを最も恐れています。そんな戦争は昔で言えば、イデオロギー戦争ですから。イデオロギーで戦争始めたらまたぞろ際限なくなりますよね。宗教戦争のようなもんですから。

それでも戦争はダメ (道草) 2022-03-26 08:27:19
寺嶋もロシア非難で一方的に熱狂するのはどうか、冷静にと言っていたけど。

いろいろ情報が出てくると納得できる部分もあります
このブログも数少ない貴重な情報です。

ありがとう (文科系) 2022-03-26 12:09:15
 道草さん、ここを心に留めていて下さること、いつもありがとう。
「このブログも数少ない貴重な情報です」
 こんな嬉しい御応答は、ちょっと珍しい。本当に苦労して書いているなかで「砂漠の泉」のようなお言葉だ。それが貴方からだから、また特にね。
 これからも時々書いて下さい。励ましになるんです。

 僕の古い「新聞切り抜きファイル」にこのエントリーに関わってこんな記事があります。見出しは「国連尊重すればよかった」というもので、副見出しが『イラク戦争を回顧 欧州との連携 米大統領「教訓」』。
 07年1月6日の記事で、この4日ホワイトハウスを訪問したメルケルに、ブッシュ大統領がこう語ったのだそうです。
「欧州の友人が教えてくれたのは、(指導者らが)困難な任務で議会を説得するには国連を通すことが重要だということだ」
「私は他の国々が国連を頼みにしていることを理解するようになった」
 対するに、イラク戦争時のラムズフェルドのこんな言葉を思い出しています。嘘の理由をでっち上げて、地球の裏側まで攻めていったことをこう吹聴し、正当化していた。
「(イラク戦争に反対する)古いヨーロッパ(なんて問題外だ)」
「イラク戦争有志軍は、史上最大の大軍事連合である」

 アメリカがこれから、このブッシュの反省を活かしてくれれば良いのですが。(注2)

 

注1 3月26日、今朝の新聞にも、「米経常赤字100兆円 (06年以来の)過去最大 貿易赤字が増加」とありました。物貿易の赤字は(保護貿易主義を取り始めても)今やもう分かり切っていましたが、悪辣極まる金融も流石にもう、儲けられなくなったのでしょう。

注2 このウクライナ戦争でさえ、国連193カ国決議でロシア非難賛成は140カ国。反対はともかく、棄権が多いのは単なる利害問題だけとは僕には思えないのです。ウクライナ現政府の「選挙だけ右翼ポピュリズム政治のはての戦争という胡散臭さ」を分かっている? でなければ「NATO加盟は譲れない」などにあれほど固執しなかったはずだ。

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やはり出てきた「ゼレンスキーはファシスト」  文科系

2022年03月25日 08時00分34秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 プーチンはウクライナ政府を「ファシスト」と呼び続けてきた。プーチンのウクライナ侵攻はとにかくイラク戦争以来の世界史的戦争犯罪であるにしても、こういう場合の日本マスコミの一方的報道にはいつも辟易としてきた。「愛国の英雄ゼレンスキー」に対してこんな情報があるということで一言。この24日に日本政界有数のロシア通、鈴木宗男が田原総一朗と対談をしているが、こんな内容があった。

 ウクライナ・ドンパス地区とウクライナ本国との境目では、ずっと戦争が繰り広げられていた。14年のミンスク合意を破って戦争を仕掛けていたのは、ウクライナ側である。とその下りを抜粋すると・・・
『 鈴木 彼(ゼレンスキー)が冷静に話し合いをすれば、こんなことにはなりませんでした。なぜプーチンさんと話し合いをしなかったのか、私は不思議でなりません。ウクライナとロシアの軍事力は、比較にならないほど大きな差がありますよね。なのに2021年10月23日、ゼレンスキーはウクライナ東部に自爆ドローン(無人攻撃機)を飛ばしました。プーチンさんはビックリして、ただちに10万人の兵をウクライナ国境に配備したわけです。ゼレンスキーがドローンなんか飛ばしてロシアを挑発していなければ、そもそもこんな騒ぎにはなりませんでしたよ。
田原 ドローンを飛ばした理由ははっきりしていますよ。戦うという姿勢を見せただけで、17%まで落ちた支持率が90%を超えたんだから。
鈴木 ゼレンスキーは火炎瓶闘争の準備をする市民を止めるどころか、一般市民に「銃を貸し出す。ともに戦おう」と呼びかけています。あの様子を見たとき、「欲しがりません勝つまでは」「一億総玉砕」と言って竹槍で軍事教練し、挙げ句の果てに原爆を落とされた日本の姿を思い出しましたよ。』

 ロシアの開戦は大きな戦争犯罪である。しかもアメリカ以外の大国のあからさまな戦争は近年珍しいところから、世界史を半世紀前に戻したようなこの罪はこの上なく大きい。しかしながら、こういうこの戦争が起きた経過、背景に関わって、日本の報道はここまでの歴史を何も説明していず、一方的に過ぎるようだ。ゼレンスキー、ウクライナが14年のミンスク合意をずっと破ってきたのであって、それでいて2月24日に戦争が起こるまで「ロシアは戦争を起こさない。起こすという証拠があれば示して欲しいものだ」と公然と語り続けていたのである。ちなみに、24日の朝日新聞で元国連難民高等弁務官事務所職員、千田悦子さんもこういう文章が入った投稿を寄せている。

『14年以降のドンパス地域は、ウクライナ政府の非制御地(NGCA)と制御地(GCA)との境界線を中心に戦闘が常態化し、人々が西へ逃げていた。親ロ派によるロケット弾発射や発砲、それを迎え撃つウクライナ軍の砲撃戦で、家や学校、病院、公共施設などが破壊されたそれらの修復を初めとするプロジェクトの進行調整を私は担当した。日中、砲弾の音を間近に聞きながら仕事をする日もあった』
『ロシアの歴代大統領が恐れてきたNATO拡大についてロシアの言い分を聞きつつ、今後の緊張を緩和する方向性をNATO全体で探る必要があるのではないだろうか』

 このように、ゼレンスキーがNATOの東方拡大という右翼ポピュリズム路線の元にドンパスを挑発し続けてきた事実が存在するのである。政府自らと、反ロシア世論とが相乗作用を成してエスカレートしていった。このことが、上の対談のこの部分によって証明されていると言いたい。
『田原 ドローンを飛ばした理由ははっきりしていますよ。戦うという姿勢を見せただけで、17%まで落ちた支持率が90%を超えたんだから。
鈴木 ゼレンスキーは火炎瓶闘争の準備をする市民を止めるどころか、一般市民に「銃を貸し出す。ともに戦おう」と呼びかけています。』

 この場面が実に、ロシア侵攻の4か月も前、21年10月以降のドンパス境の姿なのである。為政者が対外紛争を煽りつつ武力に訴えているうちに、煽られた国民の熱狂がやがて制御できなくなる場面も現出されるというのは、戦争史上よく見られた光景ではなかったか。

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またまた教育勅語賛美に反論する   文科系

2022年03月24日 09時41分49秒 | 国内政治・経済・社会問題

 中日新聞と東京新聞ネットとに本日こんな記事が載っていた。今国会で初めての参院憲法審査会に関する記事であって、『教育勅語は伝統的な価値観』と見出しされたもの。書き出しはこうなっている。
『 自民党の西田昌司参院議員は23日の参院憲法審査会で、国民道徳の根源や教育の基本理念を明治天皇名で示した戦前の「教育勅語」を「日本人の伝統的な価値観だ」と評価した。
 その上で「日本の文化で一番大事なのは教育勅語に書いてある家族主義、家族と伝統を大事にすることだ」と持論を展開した。』

 自民党議員に同じ事を語る人がとても多く、「そういう改憲方向」もあるのは明らかなこと。ごく普通の常識的批判を加えたい。教育勅語は現憲法の国民主権に違反するものであるから、これを肯定してはいけない、と。

 教育勅語を読んでみると、教育目標として親孝行、兄弟愛、友情から始まって、「学ヲ修メ業ヲ習ヒ」などなどを国民に呼びかけた上で、その末尾はこう結ばれている。
『一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ』
 つまり、この勅語の教育目標はすべて、「皇運ヲ扶翼」というこの最後の一文にかかっていくという文章構成になっている。皇運扶翼のためにすべての教育目標もあるということだ。換言すれば、ここに書かれたすべての教育目標は、それ自身独立して価値あるものとされているわけではないのであって、天皇主権の大日本「帝国」憲法においてその皇運扶翼の手段でしかなかったのである。「醜の御楯」(シコノミタテ)とは戦前の国民なら皆知っていたこと。国民は天皇のために生き、天皇を守るためなら死も辞さずという存在だったのである。

 

 さてここで、こういう日本国家の考え方、国家思想そのものが、自民党国会議員の多くに復興していることを指摘したい。国会議員らの多くが加わっている日本会議のその「呼びかけ文」である「日本会議がめざすもの」にこれが見られる。該当箇所を抜粋してみよう。

『 125代という悠久の歴史を重ねられる連綿とした皇室のご存在は、世界に類例をみないわが国の誇るべき宝というべきでしょう。私たち日本人は、皇室を中心に同じ民族としての一体感をいだき国づくりにいそしんできました。
 しかし、戦後のわが国では、こうした美しい伝統を軽視する風潮が長くつづいたため、特に若い世代になればなるほど、その価値が認識されなくなっています。私たちは、皇室を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有しているという歴史認識こそが、「同じ日本人だ」という同胞感を育み、社会の安定を導き、ひいては国の力を大きくする原動力になると信じています』

 こういう日本史認識に基づいた国家再建などは誤りである。現憲法最大の柱、国民主権に反するからだ。国の主人公である国民すべてにこういう国家思想を望むことは、全体主義国家志向という誤りにしかならない。「日本会議がめざすもの」という文章表題が語っているように、日本の国会議員がこういう国家を目指すというそのこと自身が誤りなのである。

 僕は日本国民だが、日本会議が上の文章で言う「同胞感」など持ってはいない。そういう僕が「社会の安定を導き、ひいては国の力を大きくする原動力」ではないと言われれば、「何を言うか! 偉そうに変なものを強制するのか! 」と腹も立つのである。思想の自由がある国の主人公・国民にこんな特定国家体制を押しつけることそのものが憲法違反であり、そんな国民投票すらできないはずだ。考えても見よ、国民の3分の2の賛成があれば、国民主権を否定することができるのか!?

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八十路ランナーの手記(420) 週末から走れる!   文科系

2022年03月23日 00時30分28秒 | スポーツ

 先回、こう書いた。
「ちょっと厄介なことになった。16日の故障2箇所のことだが、初めの左ふくらはぎ痛はどうも軽い肉離れ寸前で、右の内もも腱の痛みは腸腰筋腱症と診断されるようだ。そして、前者は軽く、後者が重いと考えていたが前者の方がむしろ怖いらしい。・・・・16日から一週間は安静にし、次の一週間はいろんな様子見と決めた。つまり、この半月は走れなくとも仕方ないとも」

 ところでさて、22日に掛かり付けの整形外科医に診てもらいに行って、第一声をこう告げたもの。
「16日のランニング中にカクカクの怪我をしました。以来安静にしていて、普通の生活には不便はなくなりましたが、早く走れるようになりたくて診てもらいに来ました」
 それでさて、自分もサイクルツーリングなどをやるこのスポーツマンのお医者さんが、両脚をあれこれと動かしてみつつ問診などした末に、こんな診断。
「今週末には走れますよ。ただし、最初は1キロとかにして、いつもより力を入れたりもしないこと。患部のストレッチはしっかりね。」

 もう嬉しかったのなんの! 自分から16日以降ラン禁止のうえ、安静にしてきたのも実に正解だった。だからこそ、怪我から約10日で復帰できるのだ。おまけに、脚前側のストレッチ不足も新たに発見できたのだし、「雨降って地固まる」である。

 歩行でのアップ、低速のアップなどを十二分にやってから、そろそろと慎重に走ってみることなどと、希望に燃えつつ帰ってきた。ただし今週末は日、月と娘家族と旅行に行き、火曜日は同人誌の例会だから、走り始めるのは水曜日からになる。ちょうど2週間休むことになるが、まー慎重に船出しよう。月間走行距離目標は2か月ずつずらして、4月170キロ、5月180キロということになる。

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スポーツマスコミのバラエティ-化に  文科系

2022年03月23日 00時08分03秒 | スポーツ

サッカー日本人選手、世界的名監督との出会い二つ  文科系 

 このエントリーに関わって、前から書きたくて仕方なかった表記のことを書いてみたい。

 世界的名監督として功成り名遂げたペップやクロップも、「ビッグボス」などと呼ばれ、選手らを差し置いて鳴り物入りで持てはやされて売りにされるかの如きスポーツ宣伝、チーム宣伝は間違いなく拒否すると思う。これと同じ事を、岡崎慎司をこのブログでずっと追い続けてきて、痛感してきた。岡崎というこの名選手がぽっと出の若者や、なにかマスコミ宣伝機関、会社と提携しているかのごとくに多く顔を出す選手に比べて、どうして扱いが少なく、小さいのだろうと。こうして思った。ある種のスポーツマスコミはどうも、スポーツ自身を世に広めてくれるものではないらしく、別の方針で動いているらしい、と。

 こういうマスコミ世界はあっても良いとは思う。好きでみたい人がいるのだから。ただし、スポーツよりも「スポーツバラエティー」の扱いが多く、大きくなりすぎたかして、スポーツ自身の大事な所がどんどん欠けていくマスコミ傾向には何か腹が立つ。この問題には、スポーツ自身と興業としての「観せるスポーツ」との問題が絡んでいることも明らかだろうし、案外根の深い、人が考えるべき問題になっているのではないか。一例で、サッカー雑誌にも「マガジン」と「ダイジェスト」があるが、前者がバラエティー的で後者がスポーツ的と僕は読んできた。そして、いつの間にか前者は買わなくなった。このように、あるスポーツ雑誌を読むようなコアなファンは、バラエティー的なものは買わないだろうということから、マガジンの売り上げはどんどん減ってきたはずなのだ。

 ちなみに、いろんなスポーツの後援をしている新聞社やそのテレビ局は、野球の興行主同然の歴史を持っていることからして「見せるスポーツ」の立場なのだ。マスコミの野球偏重に基づいたこの「見せるスポーツ化」傾向が、スポーツのバラエティー化に拍車を掛けているといったら言いすぎだろうか。日本のマスコミ連合が、サッカーコンテンツでダゾーンに負けたのはそういう結末? さらにちなみに、近年のアメリカ野球ははっきりと弱くなったが、これはアメリカにおけるスポーツのバラエティ化の影響もあるのではないか。大谷翔平のホームランだけを狙っていることが明らかなような打撃スタイルを観ていても、そんなことを思うのである。天国の野村克也さんも、僕と同じ事を語り、嘆くはずだ。

 スポーツマスコミのバラエティー化、エンタテインメント化はほどほどにして欲しい。まずスポーツ自身の現在と、その「神髄」を伝えるものであって欲しい。視聴者から観ればスポーツマスコミもまずスポーツの伝道者なのであって、これが特にエコ贔屓する野球、相撲のバラエティ化が期せずして「するスポーツとしての人気」をすら落としているのではないか。するスポーツとしての人気が落ちれば、長い目で見るとそのスポーツは廃れていく他はない。相撲がその筆頭で、サッカーと争っている野球もそれに次いでいく傾向にある。中学、高校の野球部がどんどん潰れていくのを、そのバラエティー化で止められると考えているやの傾向などは、笑えるだけだ。

 

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サッカー日本人選手、世界的名監督との出会い二つ  文科系 

2022年03月22日 13時11分42秒 | スポーツ

 歴代日本人サッカー選手で「格」としての世界的名選手といえば、中田英寿、香川真司そして岡崎慎司が上げられるのは間違いない。長谷部誠が前二者をそう語っているのは、二人の全盛時所属リーグ、チームの世界的「格」に目を付けてのことだ。これで言えば、近年世界1のリーグであるイングランド・プレミア優勝チームの先発レギュラーという実績を持つ岡崎慎司も当然これに加えられるはずだ。以下のことは今日、19年5月31日のエントリー「明日未明、CL異例の決勝」にこんなコメントを付けたことから思いついて書くもの。というのは、この古いエントリーが、ここのベスト10に入ってきたからである。この機会に、サッカーの世界的名監督と日本人選手との出会いなどのことをちょっと書いてみたい。

 上記の古いエントリーでは、クロップ、グァルディオラ、ポテチーノという世界的名監督三本指を上げているが、その後ト-マス・トゥヘルという監督がこれに連なってきた。ドイツ・チームでクロップの後を追うように台頭して、パリサンジェルマンではCL準優勝、そこからイングランドのチェルシーに移ってCL優勝って、同じドイツのクロップが辿った道そのものである。
 このトゥヘルこそ、岡崎慎司をドイツで育てた監督である。マインツで13年に岡崎を取り、確か2年連続二桁得点を上げる名選手にした。岡崎のこの実績が、すぐにイングランド・レスターの目にとまって、あの「レスター奇跡のプレミア優勝・その先発レギュラー」に繋がったのである。岡崎のこれだけの実績は、中田英寿、香川真司と優に同等のものだということだ。岡崎は特に、日本人名選手が多かった中盤と違ってFWの選手だから凄い実績になる。プレスに走れるスプリント回数という彼の最大特徴が「プレスの時代」に合致したというのは間違いないが、それも含めて世界的選手に成りおおせたわけだ。ここで脱線だが、この岡崎よりもはるかに多くスプリントができるのが、スコットランドに行った前田大然。正式なスプリントの定義は、時速24キロ以上で1秒以上走った1ゲームの回数というもの、前田はこれがちょっと走れる選手の倍を越えるのである。「彼の駆け足が普通の選手のスプリント」と、そんな選手ははたして今後どんなことができるのだろう。とても、楽しみだ。

 
 このクロップとトゥヘルの活躍こそが、ドイツサッカー近年の世界的地位を高めたと言える。ちなみに、今をときめくジョゼップ・グァルディオラは、バルセロナの監督の後ドイツ・バイエルンの監督になった。これは、クロップが創り上げたものをバイエルンがまるまる模倣してCLを獲ったゲーゲンプレスを学ぶためといっても過言ではないはずだ。

 さて、このドイツ台頭の経過にこういう日本人選手との関係があるというのが、僕にはとても興味深かった。香川を世界に知らしめたのがクロップで、岡崎をイングランドにまで押し上げたのがトゥヘルと。
 まず、ドルトムントで香川をエースにまで育て上げたクロップが、当時世界最強チームであったファーガソン・マンUへと巣立っていった香川との別れ際に、こんな涙を流したのは有名な話だ。
「香川にはいて欲しいが、彼の小さい時からの憧れ・プレミアの最強チームに誘われたのだから、泣けるけど仕方ない」

 マインツ岡崎の監督であったトゥヘルも今やチェルシーでCL優勝の実績を上げている。岡崎が彼のことをどう語るかを一度聞いてみたい気がする。世界的名監督になる前のトゥヘルのどこが優れていたかなどを。これは、ダゾーン・サッカー番組「やべっち」に是非要望したかったことである。香川と岡崎を呼んで、こんな事を語らせる。
「若きクロップとトゥヘル、それぞれどんな監督であったか?」  

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グランパスは、このままじゃ駄目  文科系

2022年03月21日 14時18分42秒 | スポーツ

 グランパス・柏戦を観た。グランパスはこのままじゃ駄目だ。何が悪いのか。

 例えば、中村憲剛の選手個人プレーの観点「立ち位置、前を向く、相手を見る、止める蹴る」で言えば、特に攻撃の時に、相手、スペースを見て走ってもパスが繋がらない。攻撃的チームプレーの第一歩である第三の走りなどが少なくて不正確なのか、そこを観ていないのか、そこに出すパスが不正確なのか。このすべてが相関関係にあることとてこのすべてが当てはまり、総体として弱いのだろう。が、何回も観て分かったが、スペースを使った受けるための走りをほとんどしていず、止まってボールを受けているだけだ。これでは、ゴール前の崩しなど出来るわけがない。

 繋ぎが上手い「異能チーム」鳥栖から来た酒井、仙頭、森下が走ってもパスが出て来ない場面が目立っていた。受けに走る選手にパスが行かないというのは、ボール保持者がいわゆる「詰まっている」状態も多いということにもなろう。苦し紛れの球出しも目立っていたのである。相手を見てスペースを使って走り込みへ繋ぐ練習が足らないという以外にない。正確につなげないとは、当然川崎のようなパススピードも無いということ。つまり、そういう「止める蹴る」程度しか要求されていないということにもなる。ちなみに、止まっている身方へ緩いパスを出して柏にかっさらわれる場面もとても多かったのである。

 結果として、繋ぎよりもロングカウンターが多いはずの柏にさえ、特に後半の繋ぎでははっきりと負けていた。柏の選手の方がよほど受けに走ってボールも届き、ゴール前に行く回数も多かったのではないか。もっとも、去年からの元々が守備のチームなのだから、プレスへの走りに厳しく、その分攻撃の走りが甘くなるということはあったのだろう。この点では情状酌量の余地があるが、今では改善すべき点のはずだ。

 マテウスの得点は半分は金崎の功績。彼は流石にゴール前では特に良いスペースへと受けに走る。マテウス、金崎、仙頭、酒井、阿部らは皆、走ってつなげる選手なのだから、その道をもっと磨いて欲しい。阿部などは絶えず腕で方向を示してスペースを指示していたが、そのほとんどにボールは出てこなかった。ハイプレスのチーム、時では、普通の得点法はショートカウンター。そして、ゴール前のスペース活用、繋ぎはさらに難しくなる。中盤でもこれが弱ければ、ましてやゴール前に於いておや! 

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 八十路ランナーの手記(419) ちょっと厄介なことに   文科系

2022年03月20日 03時11分44秒 | スポーツ

 ちょっと厄介なことになった。16日の故障2箇所のことだが、初めの左ふくらはぎ痛はどうも軽い肉離れ(寸前)で、右の内もも腱の痛みは腸腰筋腱症と診断されるようだ。そして、前者は軽く、後者が重いと僕は考えていたが前者の方がむしろ怖いらしい。というのは、ランニングの故障と対策の本で前者の方がはるかにラン禁止期間明記がきつかったからである。仕方ないから、まずはこの本に従ってみる。15日にやった家の階段150往復を以前のように気軽にやり過ぎたのに、その翌日走ったのが遠因であり、腸腰筋腱症については、太もも前部のストレッチが全体的に不足していたと反省させられた。ついでに、この太もも前部ストレッチの仕方を学んでおいたが、これは今回事故の収穫だと言える。

 しばらく大きな故障がなかったから油断したと思う。年寄りの油断はやはり怖い。身体がどんどん弱くなっているはずだから「急な強度」は避けるなどの警戒心は持っていたつもりだが、ストレッチなどをちょっと手抜きしていたと反省した。

 16日から一週間は安静にし、次の一週間はいろんな様子見と決めた。つまり、この半月は走れなくとも仕方ないとも。2月17日のロードバイクで左手甲に全治一か月の十数針も縫う裂傷、1週間でそこから立ち直って走り出して1か月も経たぬ内の故障、これはちょっと辛いが仕方ない。


  話は変わるが、今度のサッカー代表オーストラリア戦のこと。いっそ、代表フロンターレ組で組んだらどうだろう。DFが左旗手、右山根でその横が谷口。ボランチに田中、守田を置いて、左右サイドに三笘と伊東の中が南野で、あとはDFに吉田、FW前田で決まり、と。遠藤はかなり絶対的な存在だが、ポルトガルでまた伸びた守田が前後の周囲と合うだろうということである。

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今一度、事実と解釈  文科系

2022年03月19日 17時14分40秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

 この16日に『TBS報道番組で「史学の初歩的誤り」』をエントリーしたが、これへの反応は少なかった。日本人が苦手な問題だからでもあるのだろうと考えたところだ。僕の言い分をもう一度再掲してみると、
『「歴史的事実よりも解釈が重要だなどと、とんでもないことを語った」と言って、ある人物を貶めることなど到底できないことなのである。どんな人も事実を語っているつもりで、じつはその自分流解釈を語っているのだから。ただし、その解釈は事実、現実から外れず、別のそれらによって容易には崩されぬという意味において精緻な解釈でなければならないということだろう』
  そして、この解釈の難しさについてこう付け加えた。
『ところで、この解釈という事がまた、変わっていく。重大な新資料が出てくると換わるのは当然としても、解釈者自身らの時代も移り変わるところから歴史事実の束に臨む「問題意識」自身が変わるからである。近現代史における解釈変化の一例として、こんなことを著者はあげる。
 明治維新の基点である近代日本の始まりをどこに観るか自身が、変わったと。1950年代までの基点は1840年代の天保の改革の失政だったと観られていて、1960年にはペリー来航(1853年)がその基点に替わったというのである。歴史学会自身において、そのように通説が変わったと。』
 
 こうして、こういう解釈というものの難しさを知っている人ならば、メデジンスキーが述べたこの言葉もそれこそ解釈がいろいろ出てくるのであって、この言葉を取り上げるだけで鬼の首でも取ったように批判するのはおかしい。ここで解釈と言っても、そもそも事実の解釈なのであって、けっして事実から外れてもよしとメデジンスキーが語ったと実証しているわけではないのである。
「事実はそれ自体大きな意味を持たない。事実は概念の枠組みの中にだけ存在する。すべては事実ではなく解釈から始まる」 
 
 難しい裁判を例に取ってみよう。裁判は先ず事実経過の確定、確認をするが、難しいのは諸証拠の解釈ということになる。そして、そういう事実経過解釈が確定できても、判決を出す犯意軽重の解釈(善悪の度合い)はもっと難しい。これも事実から解釈していくわけだが事実、事物から「心の解釈」をしていくことになる。
 このすべてに対して、「検察のシナリオにある解釈が最も重要だと語っているから誤りだ」と、上のメデジンスキー批判はその程度の批判しか提起できていないと言いうる。最近あった犯罪の事実確認でさえこれだけ難しいのに、歴史の事実確認に対してならどれだけ解釈が大事になってくることか。

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随筆 音楽の習い方一例  文科系

2022年03月18日 16時51分47秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

 停年で完全リタイアー後の二〇〇三年、六二歳からそれまで拙すぎる一人習いであったクラシック・ギターの教室通いを始めた。易しい読譜弾きは辛うじてできたが、教室通いの初めに思うところあって「暗譜主義」に徹しようと決めて、今日まで一九年、現在なお教室に通い、発表会にも出続けている。

 新しい曲はとにかく先ず暗譜して、それから弾き込みにかかる。その後長く弾き込んで一応完成して気に入ったものは暗譜曲群に加え、習得中の曲の他に暗譜群を月に数回りずつ弾き回して、これらの暗譜を維持していく。新たに好きな曲が生まれたら、暗譜群からどれかを落として加えるなどの作業も重ね、現在の暗譜群は大小二五曲ほどになっている。教室入門の時に自分で作り上げた暗譜主義の狙いを書いてみよう。

  譜を見ながら弾く場合には曲想などを改良していく余裕など次第になくなっていくはずの老人は下手になるのも速いだろうと予想した。そういう読譜弾きに比べて暗譜が維持されていれば曲に想いを込める余裕もより長く持てるはずで、音楽の楽しさが増すだけでなく、その楽しさもより長く維持できるはずだと考えてきた。そしてこういう楽器生活二〇年、事実初めに目論んだ通りで、暗譜群曲なら今でも余裕を持って弾くことができて、今でも日々年々曲の部分改良などが可能なのだ。そればかりか、八一歳になろうとする僕が、時間をかける苦労は多くなったが今まだなんとか暗譜曲を作れるのも、こういう暗譜の仕方に習熟してきたからだと考えている。多分、暗譜を努力し続けてきて、音、音声に関わる脳も若いのだろう。こんな若さも、年寄りの冷や水習いにはうってつけのやり方だと考えてきたその副産物なのだ。まー読譜でたくさんの曲を「弾ける」よりも、永年暗譜を維持発展させてきた少数精鋭曲を日々あれこれ弾き回して、その上最近では年に一~二曲の新曲を暗譜してきたと捉えていただけば良い。ただしこの二年ほどはもう暗譜群に入れた曲はない。とても易しい曲の「半分暗譜の読譜弾き」というやり方で、先生との二重奏を楽しんだり、暗譜群の中の発表会では弾けていない難曲に何度目かの挑戦をしたりしている。

  さて、こういう拙い経験でこんな曲が弾けるというと、ギターを知っている人は驚くはずだ。ソルの「モーツアルト魔笛の変奏曲」、バリオスの「大聖堂全三楽章」、同「郷愁のショーロ」などだ。ただし、この前二曲は私的なホームコンサートでは弾いたことがあっても、発表会では弾けていない。先生の前で弾くと「発表会も大丈夫です」と言われても、スポットが当たった舞台では失敗するからである。ちなみに、三番目の曲はとにかく好きなので五年ほど前の発表会で弾いてみたが、酷い出来だった。が、とにかく、暗譜主義だと停年後の年寄りの冷や水でも結構難しい曲も弾けるようになるということだ。このやり方は、三味線、琴、ピアノにも盲目の名人がいるという事実からヒントを得たもので、僕として大正解だと思っている。

 なお、僕がランナーであることがどれだけギターレッスンの武器になったかという事実も付け加えておきたい。有酸素運動で身体、筋肉・血管が若い分、今でも三時間ぶっ続け練習などと無理が利き、身体も痛めないのである。七〇歳を超えると皆が身体を痛める人が多いという不自然なギターのあの姿勢や手腕遣いも、ランに比べたら身体中の疲労物質を回収する酸素消費量など問題にならぬ少なさということだろう。ギターの二時間ぐらいではどこも疲労しないというランナーであり続けている間は、ギター教室通いは続けられるはずだ。

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