九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

愛知の軍事施設は           まもる

2008年05月31日 23時47分51秒 | Weblog
★東海放送人九条の会HPの「ものみやぐら」愛読させてもらっているのですが、佐藤隆三さんが愛知憲法会議の学習会での平和委員会矢野事務局長の講演を詳しく報告していました。
 テーマは「愛知の驚くべき軍事状況について」です。
 平和運動の端くれにいても「愛知の軍事」についてはほとんど知りませんでした。大変に参考になりましたので転載させてもらいました。
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*******  最初に、読売新聞の世論調査で憲法9条を守れという声が6割を超えたという話しがあり、また、「我自衛隊を愛す、ゆえに憲法9条まもる」や「自衛隊の国際貢献は憲法9条で」という本の広告が、自衛隊の機関誌「朝雲」に載るようになったと指摘。自衛隊のなかにも憲法9条を守れという声が拡がる土壌があり、いま、私たちが手を繋ぐ人たちの条件が大きく拡がっていると述べました。
特にはっとしたのは、憲法9条が改悪されて一番犠牲になるのは、市民であり、自衛隊員であるという指摘でした。

では、矢野さんの講義を出来るだけ詳しく報告します。

★「高蔵寺弾薬庫にはクラスター爆弾が」

はじめは愛知県の軍事基地についての説明です。
小牧基地は全国で唯ひとつ、C130という輸送機が置かれている基地で、輸送部隊の中心になっています。それに附属する高蔵寺弾薬庫。ここには、1つの爆弾から200個の子爆弾を破裂させるクラスター爆弾を保管しています。クラスター爆弾はその被害がほとんど一般住民であることと、不発弾で子どもが殺傷される事件が多発しているのが特徴です。
名古屋市守山区には陸上自衛隊の第10師団司令部があります。
陸上自衛隊の基地はほかに、春日井、豊川に駐屯地があります。それと基地ではありませんが、名古屋港、衣浦港、蒲郡港にも、海上自衛隊の軍艦、米軍の艦船が次つぎと入港してきている実態があります。
また、渥美半島の大山という300メートルの小山にもヘリ訓練施設をいま作ろうとしています。
これらの基地がどんな役割を果たしているのか1つずつ見ていくことにしましょう。

★「イラク戦争に直結する小牧基地」

航空自衛隊小牧基地。県営名古屋空港と隣接していますが、ここでは自衛隊の訓練、三菱など軍需産業による戦闘機等の点検などが随時行われております。
小牧基地の全国的な位置づけとしては、輸送部隊が配備され、中枢的な兵站基地としての役割があります。戦闘機などはありませんが、米軍の支援拠点基地としてはC130が全国で唯一置かれている基地であり、特筆すべき役割を果たしています。
C130は、トルコの空軍基地を通じてバグダッドやモスルの米軍基地に武器弾薬を輸送しています。
2004年3月13日から今年の3月13日まで、イラクへの往復は676回を数えています。輸送した物資の総重量は591トン、延べ2900人余りを輸送しています。いまや「タクシー」というあだ名が付いているほどです。
輸送回数の86%、輸送重量の93%が多国籍軍の物資の輸送にあてられています。その多国籍軍のほとんどが米軍であることは実態として明らかになっています。
小牧基地の基地機能が海外派兵型につぎつぎと強化されてきています。まず、空中給油・輸送機KC767Jの配備です。これは、戦闘機に空で給油する「空飛ぶガソリンスタンド」で、2月と3月につづけて2機配備されました。C130という輸送機にも空中給油機能と給油を受給する機能が付加されました。スクリーンにはC130からヘリコプターへ給油しているところが映しだされていました。
KC767というのは最新鋭の空中給油輸送機で、これまでの給油機にくらべ給油にかかる時間が非常に短縮されたと言われています。
KC767は大量の航空燃料を積み込みます。その量は、11万リットル、大型タンクローリー5台分に相当します。KC767が墜落したら、県内の消防能力を最大限発揮しても消火・救助は難しいといわれています。
また、飛行航続距離も非常に伸びています。C130は5トンの荷物を積んだときに、4000キロの飛行ができますが、KC767は30トンの荷物を積んで7400キロの航続が可能です。荷物を積まなければ南アフリカ共和国まで飛行することが出来ると言われています。なぜこのようなものが専守防衛の日本に必要なのでしょうか。
イラク開戦時の03年3月から4月にかけて一番使われた航空機は戦闘機でした。2万228機使われました。その次に使われたのが空中給油機で9064機使われています。(雑誌軍事研究による)
戦闘機というのは燃料が満タンでは飛び立てない航空機だと言われています。なぜかと言うと、満タンで飛び立つと滑車が折れ曲がってしまう。だから、いつも燃料を半分ぐらい入れて飛び立ち、空中で給油する必要があるのです。
ところで、基地機能強化に不安を覚える地元自治体、春日井市や小牧市、豊山町では、米軍機の名古屋空港使用には反対を表明したものの、空中給油機については配備を許容するという態度をとっています。愛知県も地元自治体を尊重するということで、空中給油機を黙認しています。

小牧基地の新しい部隊として、航空機動衛生隊が防衛省直轄部隊として新設されました。戦場における戦傷者救助を目的としています。航空機のなかで、集中治療が可能なように、必要な各種高度医療器材がユニットとして搭載されます。C130では2ユニット搭載可能です。
また、名古屋空港の管制塔が2009年度末をめどに小牧基地内に移転するという報道もなされています。管制塔の移転で名古屋空港が「自衛隊空港化」する懸念も生まれています。

※次回は、守山の陸上自衛隊などについてです。
写真は自衛隊の見学会に展示されたクラスター爆弾の模擬弾


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夏 淑琴さん 東京高裁でも勝訴  へそ曲がり

2008年05月31日 21時51分11秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 夏 淑琴さん東京高裁でも勝訴(週刊金曜日 5/30)

 南京大虐殺の被害者・夏 淑琴さん(79歳)が書籍『「南京虐殺」の徹底検証』の中でニセ被害者扱いされたのは不当として、著者の東中野修道氏(亜細亜大学教授)と出版社の展転社を提訴していた事件で、東京高裁(柳田幸三裁判長)は21日、原告・被告双方の控訴を棄却した。
 夏さんは1,500万円の損害賠償などを求めており、東京地裁は昨年11月2日、名誉棄損と名誉感情侵害を認め、翻訳版も含めて計400万円(弁護士費用含む)の支払いを被告らに命じていた。
 1937年12月、南京城内の夏さん宅に旧日本軍が押し入り、家族9人のうち7人が殺害され、当時8歳だった夏さんも重傷を負った。母と2人の姉は輪かんされたうえの殺害だった。夏さんは80年代以降、この被害・目撃体験を証言するようになった。
 高裁審理で、被告らは新たな主張をし始めた。①夏さんの家族の遺体をマギー牧師が撮影したとされる16ミリフィルムがあるが、日本軍入城前に撮影されたもので捏造だ、②マギー牧師によるフィルム解説文もあるが、同氏による創作文だ、③夏さん一家は中国軍に殺害された。
 しかし高裁判決は、被告・東中野氏による一審陳述書で「フィルム解説文は、マギー牧師の創作話(中略)などとは全く述べていなかった」とし、被告らの主張を切り捨てた。
 原告側の渡辺春己弁護士は「東中野氏は書籍の中で、マギーフィルムとその解説文を前提にして、それを都合よく解釈(誤訳)することで、夏さんをニセ被害者扱いにした。一審でもその流れに沿って主張していた。控訴審での主張は、苦し紛れのねつ造としか思えない」と批判した。
 夏さんは、「とても嬉しいです」「東中野氏本人に会い、私のことをなぜ偽の承認と言ったのか、それを聞きたい」などとコメントを発表した。
 南京大虐殺否定派のウソにまみれた醜悪が、ますます露わになってきたようだ。
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ここまでのグランパス(10)各選手の見所①  文科系

2008年05月31日 13時31分52秒 | スポーツ
最近のグランパスだけを書いて、10回まで来てしまった。今回からは一つの区切りとして、各選手の見所などを紹介してみよう。選手それぞれのチーム内での役割、特長を見ていくことになる。これは、今まで書いてきたことを各選手の役割という視点から整理し、補足すると言えるものだ。

紹介順であるが、守備から行こうと思う。今まで見てきた例えば「ボール奪取数リーグ1位」が示すように、今のグランパスはまず「守備から入っていくチーム」なのだから。ただこの守備も、「全員守備・全員攻撃」の一環なのだがと急いでおことわりしなければならないが。

なお以下の実績、順位などの数字は断りのない限りすべて、今期の現在13節までのものである。

まず、左DF阿部翔平

フェルホーセン前監督がその才能を激賞した、「影の逸材」である。でも、彼の次の数字を知れば、誰でもがあっと驚くような選手なのである。地味だから、こんな数字を持った選手だと誰が認識しているだろうか。
「Jリーグ全選手のなかで、パス数第2位」! 
ちなみに1位は川崎の中村憲剛、3位は遠藤保仁、4位は躍進大宮を支えるゲーム・キャプテン小林慶行である。6位のトゥーリオ以降も、山瀬功治、中沢祐二と、そうそうたるメンバーが続くのである。ベストテンでは、阿部が最も無名の選手となるだろう。
彼のこのパス数の多さは、チーム内の彼固有の役割と結びついている。

第1は、敵から奪ったボールが誰よりも阿部を経由して前線に渡されるということである。しかも、再三述べてきたとおり、グランパスの敵ボール奪取数はリーグ1位。必然的に彼のパス数は増えることになる。この点についての詳論は、第7回目をご参照いただきたい。ボール奪取数、やり方、阿部のパス相手などは、そこで詳しく述べた積もりだ。
長短の正確なパスを配球できるという才能の持ち主なのである。それ以上に、「今どこへどのようなパスを出したら良いか」という組織的判断力に優れているということなのである。つまり、組織の大局を見る目があるというところか。

第2に、右サイドの竹内と同様に左サイドをどんどん駆け上がっていき、左MFマギヌンをも追い越して、どんどんクロスも上げるということも得意技なのである。彼のクロス数も、第6節まではリーグベストテン9位に入っていた。以降は右で数的優位を作って崩す右サイド攻撃のスタイルが増えたので、リーグベストテンの座を右MF小川に譲っている。なおクロス数では竹内が最多であって、リーグ4位に入っている。
阿部のクロス、この役割は今後さらに急激に高まると思う。「グランパスの得点は、ヨンセンのポストと、右サイドの崩しから」と知れ渡って、今後右サイドが潰される可能性大だからである。難しいサイドチェンジがひんぱんに取り入れられることになれば、彼も前線に走り、主としてマギヌンと組んでそこを崩していかねばならない。阿部にはもともとパス力があるわけだし、マギヌンがどんどんチームにフィットしてきたし、もともと左右どちらでも崩していけるチームなのだから、サイドチェンジが上手くなるならばさらに恐ろしいチームになると思う。

「右で数的優位を作って敵を集め、パーンッとサイドチェンジして手薄な左から攻める」
この作戦って、岡ちゃんが大木武コーチに学んで日本代表チームに取り入れようとしてまだ上手くなっていかないところの、実に高度な戦術なのである。が、グランパスなら、できる!
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自衛隊派遣迷走から学ぶこと   落石

2008年05月30日 09時42分03秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
中国からの要請に喜んで応じた日本政府。
ちょっとハシャギ過ぎた新聞やテレビ。

中国国民の戦争の記憶はまだまだ。
両政府とも見誤ったよう。

ここはやはり、災害救助隊を創設するのは一番。
もう先人が指摘している通り。

マスコミは、自分のとった行動の結果責任を
果たすことも必要。

災害はやってくる。温暖化対策にも必要。




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ここまでのグランパス(9) グランパスの点取りパターン 文科系

2008年05月30日 08時56分44秒 | スポーツ
昨日の(8)を要約すればこうなろう。

①サイドからのクロスによる得点においても、敵ディフェンダーを引っ張り出したり、剥がしたりしておくと成功しやすい。
②関連して、サイドに数的優位を作ると、敵DFを剥がしやすい。前回の例では、右サイドに松井、玉田、今野、長谷部がいて、結局それぞれが敵1人づつを剥がしているから、時計回りに大きく左に回りこんだ玉田がドフリーになれたというわけである。敵DFを多く剥がせばはがすほど、敵ゴール前に多くの良いスペースができて、シューターの自由度が高くなる。
③もちろんクロスに対しては走り込む人数が多いほど得点の確率は高まる。昨日の例ではニアに走りこんだ大久保が潰れて、ファーの玉田の点になった。

さて、グランパスは上記のような攻撃が非常に得意である。それも最近はひんぱんに右サイドで数的優位を作って崩していく。右サイドMFの小川と、右サイドDFの竹内やバヤリッツァが組んで攻め上がるのだ。増川がセンターバックに入るときには、バヤリッツァが右サイドDFに入る。そして右DFに誰が入っても、右DFが小川を追い越してどんどん前へいくことが約束事になっている。Jリーグ個人クロス数ベスト10に現在竹内が4位、小川が9位に入っているのは、その結果である。

ところで、4月26日に東京Vに0得点で負けたのは、敵がボランチを3人にしてここを潰すという対策を立ててきたからだと言っても過言ではない。そういう場合にはどうするか。右に敵を引き寄せておいて左へサイドチェンジをしたり、中央突破を図ったりする。選手自身の言葉を拾ってみよう。
「自分としては、センタリングからシュートという形は確率的に難しいと思うんです。だから、スルーパスで背後を狙う、ポストプレーから中で崩す場面が増えれば、相手にとってより脅威になると思います。自分が引いてボールを持ったら、ボールを下げずにヨンセンに当てて押し上げることができる。彼は潰れ役になれるし、キープ力もとても高いですから、みんなも安心してボールを預けていると思います」(玉田の言葉)
「サイドからのクロスからではなく、しっかり崩してからのゴールで、チームとしての幅の広さを見せることができたシーンだと思いますよ」(4月12日の清水戦の1得点を振り返った小川の言葉)

以上によっても分かるように、点取りのバリエーションが豊富でないと、今のJリーグで勝ち残ることはできない。先述した東京Vのグランパス対策を見ても分かるように、敵の点取り技を研究し尽くして、すぐに潰しに来るからだ。グランパスは左サイドからも左MFマギヌンと左DF阿部が組んで攻めあがるから、「右で詰まったら左へサイドチェンジ」も可能である。マギヌンと小川が頻繁にポジションチェンジ、「左右入れ替わり」をしたりもする。

こうして今後は、ヨンセンをクサビにした玉田、マギヌン、小川らによる中央突破や、サイドチェンジなどの、質や量を高め、上げていくことは間違いないと思う。終盤の「俊足・杉本の走りこみに合わせるアーリークロス得点」という得意技もますます磨きをかけていくと思う。

なお、グランパスは非常に多くの攻撃チャンスを持っており、その自由度も極めて高いと言えると思う。前々回の(7)でまとめた「リーグ1のボール奪取数」があるからだ。これがある内は大崩れはしないだろうが、それだけに「全員防御・全員攻撃」のハードワークから、全体的に疲労がたまったとき、中村か吉村が故障したときなどが心配になる。この点では、ストイコビッチが選手層を厚くするよう、いつも非常な努力を払っていると僕は見ているが。

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番組を見ていただきたいのです。   落石

2008年05月29日 09時11分04秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
明日、30日、午前9時55分から、
人形劇・丹下さんの番組『なかよし』が
CBCで放送されます。
お時間があったら、是非見て下さい。
できれば、感想がいただけると嬉しいです。

私の後輩(と言っても実力は格段に上ですが)の
つくった番組です。

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ここまでのグランパス(8)コートジボアール戦の綺麗な得点  文科系

2008年05月29日 05時50分31秒 | スポーツ
前7回目で紹介した「週間サッカーダイジェスト6月10日号」に、表記の玉田圭司の得点についてとても興味深い記事が載っている。これをご紹介しつつコメントを加えるというのが今回の僕の趣向だ。以下に見るようなことがわかると「選手たちがゴール・イメージの共有によって行う共同得点作業」にかかわって、サッカー文化の味わい方がいっそう深くなると信ずる。
なお、記事の作者は編集部の飯尾篤史という方である。

コートジボアールの得点で誰でも「あれっ! 何で玉田がドフリーなの? 」と思われたことだろう。大久保、長谷部が敵二人を剥がして行ったのはテレビを見ていれば誰でも分かる。他の敵DF2人は? ここがミソ! 
記事の文章と、そこに付された「得点シーンまでの敵味方選手やボールの動きの構図」から、このミソをのぞいてみよう。

あの前ボールはこう動いた。
『松井の今野への左横戻し短パスー今野のやや右方向長い縦パスー追いついた長谷部の低く伸びるクロス(ー大久保の潰れ。点取りに走ったけど結果としては失敗だったが、敵を引き寄せるおとりになるなどで、身方を側面援助する結果になったような行為)ー玉田のスライディング・シュート』
こういう経過を、記者はこんな図解で示して見せている。
センターライン付近、向かって右端でボールを持った右MF松井がまず敵左サイドバック3番を引きずり出している。その時に左FW玉田が一度ゴールから引いて戻り、松井からクサビ(よりゴール近くで味方からボールを受け、周囲に走りこむ味方にボールを渡すなどして、点取りの起点になる行為、役割、点取り戦術の一つ)を受けようと松井・今野に寄って来ているのだが、このときの玉田は敵CB(センターバック、DF4人の時の中2人のこと)12番をやはり引きずり出して来ている。そして、今野がパスをもらう前後にはもう前方に走り出していた右ボランチ長谷部が今野のパスに追いついたときには、相手のCB22番が長谷部に近づいてくる。この22番、「敵から見て右に右FW大久保を見て、左に長谷部を見て」だったのである。なお、ニア(クロスを上げる長谷部から見て、ゴール前の「近め」の位置のこと)に走り込んだ大久保は敵右サイドバックをも引き連れている。その大久保の左へと、12番を素早く置き去りにした玉田がファー(クロスを上げる長谷部から、ゴール前の「遠め」の位置のこと)に戻るように走りこみシュート、得点と、こういう次第だった。

さて、僕はこんなことを関係選手にたずねてみたい気がする。質問の前提として、こういう認識を当然持った上のことである。長谷部の走り、今野が縦パスを出す前後には味方全員がもう、長谷部のクロス、玉田か大久保のフィニッシュのイメージを共有していたはずだという認識である。「クロス・得点」が、典型的な点取りの一手段、いわば定石だからである。

まず松井に、こう聞いてみたい。
「前を向いている今野に球を渡す直前に、次のどちらになると良いと思った? 君の前方にいる長谷部を今野がパスで走らせて、長谷部がクロス? それとも、玉田へのクサビ?」

玉田にはこうたずねてみたい。
「君は今野の縦パス前後以降に、先ず左横方向へ走ってから次いで縦方向にゴールへというように、時計回りに大きく円を書くように走りこんでいくけど、どの時点でファーの君かニアの大久保のシュートというフィニッシュのイメージを描いて走ってたの? 」
なお、上に書いた玉田の「余分な、無駄に遠回りのような走り方」が、客観的にこんな意味を持っていたことは間違いないが、彼はこれら三つをどれだけ意識していたのだろうか。①直線的にゴールへ走ると早すぎてオフサイドになるし、そうでなくとも大久保とダブってしまう。②直線で戻れば楽について来うる12番を、大きく時計回りに動けばそれだけぶっちぎることができる。③ファーへ回り込んでこそ、どんぴしゃりのタイミングになろうし、大久保との時間的ずれも生まれて、どっちかが得点というように、チャンスが拡大する。
玉田は、この三つ総てを計算していたと僕は思う。なにしろストイコビッチが「Jリーグ最高のフォワードと思っている」と語るような、判断力もプレーも超スピードの選手なのだから。
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番組紹介・・報道ステーション:9条世界会議と西アフリカの平和構築 ネット虫

2008年05月28日 20時16分25秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
★明日の報道ステーション:9明日の報道ステーション:9条世界会議と西アフリカの平和構築条世界会議と西アフリカの平和構築明日(5月29日)の報道ステーションで、TICAD関連の特集として「9条世界会議に参加したエマニュエル・ボンバンデさん(ガーナ、西アフリカ)平和構築ネットワーク」の特集が報道される予定となっています。

今日時点での情報ですと、報道は、トップニュースの後のコーナー(午後10時過ぎ)から約10分間。

★内容は、9条世界会議から始まり、エマニュエルさんが「9条世界会議の成果をガーナに持ち帰り」、西アフリカの平和構築の現場で9条の話をしたり戦争放棄、平和憲法の重要性をガーナの人々に説いたりする、というストーリーになっているそうです。大阪の制作会社が幕張の取材の後にガーナを訪問取材してつくった作品です。
全体を通して「世界は9条をえらび始めた」という9条世界会議の基本コンセプトが貫かれている特集になる、とのことです。

報道番組ゆえ、常に流動的な部分はあり、予定が変更になったりする可能性は常にあるのですが、今日の時点で以下のような予定となっていますので、ぜひご注目いただけますよう、お願いします。

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大臣の目に涙    落石

2008年05月28日 19時28分47秒 | 国内政治・経済・社会問題
国家公務員改正法案が通過。
記者会見した渡辺大臣の目に涙。

これって、めずらしいことですね。
よほど嬉しかったんですね。

国民のひとりとして一緒に喜びますか。



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ここまでのグランパス(7) ボール奪取力の凄さ  文科系

2008年05月28日 12時03分36秒 | スポーツ
ここまでの連載が非常に人気があるみたいなので、しばらく続行します。ちょうど良いネタも手に入ったことだし。
今週のサッカーダイジェスト誌の特集は「上昇クラブの謎を解く」とあり、筆頭に来るのが、グランパス。表紙もピクシー。表紙をめくって最初のグラビアに、世界22位のコートジボアールを1発で沈めた時の玉田圭司。

また、この特集の水準が酷く高くって、面白かったこと! もちろん、僕がここにこの間(1)~(6)と書いてきたことは、この雑誌としてもほぼ前提となっていて、さらに内容が深い。

今回は「ボール奪取力の凄さ」を観ることにする。雑誌の見出としては「リーグ随1を誇るコンパクトネス」となっているのだけれど。

DATA1は「タックルライン比較」。その結論がこうだ。
FWとDFの各タックルラインが9.2mしか離れていなくって、リーグ平均の23.9mに比べていちじるしく短いことをまず検証する。これは、他チームに比べてDFのタックルラインが高く、FWのタックルラインが極端に低いことによると実証してみせる。ちなみにグランパスの9.2mに次ぐ2位はガンバの10.2m、3位が鹿島の16.7mで、いずれも強豪である。

そして、これによって「ボール奪取数」がダントツのリーグ1位。特に、FWやDFラインではなく、MFがこの1位を支えている。それもコート中央だけでなくサイドでも1位。ここでこそ僕が再三述べてきたように、中村直志と吉村のハードワーク、タックルが光るのだ。このラインの間に入ってきた敵は、彼ら2人を中心に必殺というわけである。特に中村のタックル数がリーグ1位だと再三述べてきたが、このことによるわけであったかと分かった。
「敵をこの9.2m内に呼び込み、そこでみんなで網をかける回数を増やしつつ、最後に仕留めるのが中村と吉村」

ここで、サッカー観戦に慣れない読者には、僕が以前こう語ったことを思い出していただきたい。
「サッカーの守備とは、ボールを出来るだけ前で奪うこと。身方DFまで敵が来る前に奪ってしまえば、結局点を入れられず、攻めっぱなしにできるのだから」
MFがタックルを掛けるなら、DF1人の帰陣も遅れなくて済むというわけである。

さて、DATA4が、奪ったボールをどうするかを検証している。
何をおいてもまず、左サイドバック阿部に渡すのだ。その証拠として、「パス交換数」が上げられているから、この雑誌の編集部は凄い。「チームで、誰から誰へのパスが多いか」のベスト5が書かれていた。ちなみに、こうだ。
①阿部からマギヌン114 ②吉田から阿部113 ③阿部から小川98 ④中村から竹内83 ⑤吉村から阿部82
僕はこの数字を観て初めて次の疑問が解けた思いだった。
「地味な阿部が、右サイドバックでクロス数リーグ4位の竹内よりも重用されているように見えるのは何故か」

こういう光景が目に浮かぶようだ。センターバックの吉田や、左MFの吉村がボールを奪った瞬間、マギヌンや小川はパスをもらおうと、ヨンセンはクサビを受けようと、玉田は前線のスペースへと、一斉に走り出す。その際みんながもう阿部からボールを受けるものと予期して、彼を注視している。すると案の定、吉田や吉村から、左サイドの阿部にボールがわたり、その阿部が余裕を持って前線にパスを出す。シンプルでも、定式、約束事がしっかりしたチームは強いというわけである。

ストイコビッチがいつもこんなことを語っていたが、その意味は以上全てを表現したことだったのかと、改めて思うのである。
「DF、MD、FWの3本のラインの距離感、バランスが重要」
「DF、MD、FWの間でバランスが悪く、相手にスペースを与えすぎた」
 
(続く)
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違憲判決がボディブローで効いてきた。         まもる

2008年05月27日 10時22分09秒 | 国内政治・経済・社会問題
★「イラク特措法、延長せず 与党調整、空自撤収議論へ」中日新聞をよんでいたら、こんな見出しが飛び込んできました。
 一瞬、目を疑ったが読んで見て痛快になり納得しました。
 この前のイラク派遣違憲訴訟の判決がかなり政府与党には重荷になっているようだ。判決直後は強がって見せ、無視するポーズをとったが、予想どうり歴史的判決は政府与党の体にボディーブローのように効き始めたようです。
 喜びと更なる闘いを決意してこの記事を転載します。

**************************************************************************

*☆中日新聞050826朝刊
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008052602000116.html

「イラク特措法、延長せず 与党調整、空自撤収議論へ」

 与党は25日、イラクへの航空自衛隊派遣の根拠で、2009年7月末に期限を迎えるイラク復興支援特別措置法の延長を求めない方向で調整に入った。延長には野党が反対するのが確実な情勢なのに加え、名古屋高裁がイラクでの空自の活動を違憲としたことや、イラク戦争を推進したブッシュ米大統領が来年1月に退任することなど内外の情勢を踏まえたもの。これを機に、自衛隊のイラクからの撤収時期について議論が行われる見通し。
 自民党外交調査会長の山崎拓前副総裁は同日、都内で行われた討論会で「イラク特措法の延長は難しい」との見通しを示した。
 討論会後、山崎氏は記者団に、多国籍軍の駐留根拠である国連決議が12月末で期限切れとなることも指摘した。
 公明党幹部も「そろそろイラクからの撤退時期を考えてもいい」と述べた。
 イラク特措法は03年7月に成立。04年から陸上、航空両自衛隊が本格的に活動を始めた。
 陸自は06年7月までに撤収したが、空自は現在も国連などの物資や人員の輸送を行っている。
 一方、政府・与党は海上自衛隊によるインド洋での給油活動については、8月中旬に召集する方針の臨時国会で、来年1月に失効する新テロ対策特別措置法(給油新法)の期限を延長する方針。
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ブログの新しい道    落石

2008年05月27日 09時35分31秒 | Weblog
まもるさんと話をしていると、9条の問題、
若者に関心を持ってもらえないということ。

これは逆にいうと、私達が若者のことに関心を
持っていないということではないでしょうか?

高齢者が若者のことに関心を持つ。
まず、そのことが大切なような気がします。

身近な若者事情に取材して投稿することは
案外、9条を守るうえで、
「急がばまわれ」ではないでしょうか?

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韓国ネット事情   落石

2008年05月26日 19時17分19秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
朝鮮日報の記事です。
韓国では大統領が代わって、民営化が始まろうとしています。
そこで、民営化はコワイというデマ?がネット上に。

  

「水道料金が跳ね上がってシャワーもできず、
電気料金がかさむためパソコンも立ち上げられなくなる」
「健康保険が民営化されれば、2年以内に医療費が10倍以上も跳ね上がる」
「指を切っても、一般市民は自分で治療しなければならない」

 国営企業の民営化に反対する「デマ」レベルの主張が、
「ネイバー」「ダウム」などのポータルサイトや
一部のインターネットメディアなどで急速に広まっている。
李明博(イ・ミョンバク)政権が国営企業を民営化すれば、
健康保険料、水道料金、高速道路の通行料などが跳ね上がり、
一般市民にばかりしわ寄せが行くというわけだ。
実際、外国の事例を見れば、民営化直後に膨大な費用が発生するため、
一部の公共料金が上がるケースはある。


 だが、最近出回っているうわさは根拠に乏しく、
しかも誇張されたものがほとんどだ。
「デマ」レベルのうわさを流した人が誰なのかも分からないまま、
ネット上に拡散し、口コミで広がっている。
これは狂牛病(牛海綿状脳症、BSE)に関するデマが流れ始めた時期と
似たような状況だといえる。

(民営化の先輩日本。小泉さんの改革をよく観察してくださいね。)

日本のネットでは、こうしたデマ?は流れているのかな?
しかし逆に考えれば、アメリカの事情が日本のネットでもっと流れていたら、
郵政民営化は、あんなにスンナリと通っただろうか?




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ヒラリー氏 超ド級失言 へそ曲がり

2008年05月26日 18時04分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
“ロバート・ケネディ暗殺も6月だったわ”

 米大統領選の民主党指名争いで、最後の抵抗を続けているヒラリー・クリントン上院議員から超ド級の大失言が飛び出した。
 ヒラリー氏は23日、インタビューで選挙戦から撤退しない理由について、1968年6月、大統領選同党候補レース中に暗殺されたロバート・ケネディ元司法長官を引き合いに「ボビー(元長官の愛称)が暗殺されたのも6月だったわ」と発言。
 指名が確実視されているオバマ上院議員の不測の事態を期待していると受け取られかねず、最終盤で致命的な失態となりそうだ。

 共同、時事電などによるとヒラリー氏の失言は23日、6月3日に予備選が行われるサウスダコタ州の地元メディアとのインタビューの中で飛び出た。
 ヒラリー氏は、民主党の分裂を招きかねないのに指名争いを続ける理由について「夫(ビル・クリントン前大統領)も(92年)6月の予備選を戦った。(ケネディ元大統領の弟)ボビイ・ケネディがカリフォルニアで暗殺されたのも(68年の大統領選挙中の)6月だったと発言。
 黒人初の米大統領を目指すオバマ氏は暗殺の恐れが懸念され、厳重な身辺警護が敷かれている。ヒラリー氏の発言はオバマ氏に不測の事態が起きれば、自らに指名の機会が回ってくるとの認識の表れともとられかねない。
 米メディアは一斉に「不穏当な発言」と大きく報道。オバマ陣営の広報責任者は「発言は遺憾であり不謹慎だ」との声明を発表した。
 ヒラリー氏は発言が報道されて波紋を広げたのを受け、「指名争いが6月まで長期化した事例を挙げたまでだ」と記者団に釈明。また、ロバート氏の弟のエドワード・ケネディ上院議員が脳腫瘍で一時入院した直後のため「歴史的事実に言及しただけで、ケネディ家を傷つける意図はなかったが後悔している」と述べた。
 民主党の大統領候補指名争いが長期化する中、本選挙に向けて党内の分裂を避けるため、水面下ではオバマ・ヒラリー両氏で「正副大統領候補」となる策も模索されてきたが、今回の「ヒラリー失言」で実現は困難になったとの見方が強まっている。
 ヒラリー氏が引き合いに出したロバート・ケネディ氏は、63年に暗殺された兄ケネディ大統領の意思を継ぎ、68年、大統領選の民主党候補指名争いに参戦していた。

  (中日スポーツ 5/25より)
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市場経済とは?    落石

2008年05月26日 09時16分07秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
新郷久さんの詩「羊飼いの知恵を忘れた人間の異業」を読んで。

狂歌を一首

  市場経済を私情経済と変換し

           両手にあまるクレジットカード  落石
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