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アメリカの盗聴と「このブログ内検索」   文科

2015年10月30日 00時56分17秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 昨日コメントで論争になったメルケル首相の私的電話などアメリカの世界に対する大々的盗聴と、元アメリカ諜報機関勤務員で亡命したウイリアム・スノーデンの「アメリカによる世界盗聴」暴露とは、以下の過去エントリーをご参照下さい。

『「今後も、どの国にもスパイをやる」と、アメリカ』 2014年7月13日
『書評 「暴露 スノーデンが私に託したファイル 」 ①~③』 2014年6月4、5、10日

 これらのエントリーの出し方は、こうです。右欄外カレンダーの下の「バックナンバー」と書いてある年月欄をスクロールして、「2014年7月」をクリックします。すると、すぐ上のカレンダーがその月のものに替わります。その2014年7月カレンダーの中の13日をクリックして下さい。すると、エントリー本欄がその日のモノだけ全部に替わりますから、目的のエントリーを見つけてお読み願えます。

 なお、例えば「このブログ内検索」で「スノーデン」と入れて、上記書評に行くことも出来ます。
①ブログ右上カエルの絵のすぐ上に「検索」と書いた空欄がありますからそこに「スノーデン」と入れて下さい。
②そのすぐ右にウエブと書いた欄がありますので、その右のクリックマークのようなモノをクリックすると「このブログ内で」という字が出てきます。それをクリックしてください。その欄に「このブログ内で」の字が入ります。
③そして、ウエブ欄のさらに右隣にある虫眼鏡マークをクリックします。
 これで、エントリー本欄が今度は、「スノーデン」が出てくる投稿記事ばかりになります。この方法で「南京大虐殺」とか「従軍慰安婦」、「イラク戦争」、「安重根」などなど何でも「このブログ内で」検索することが出来ます。
 どうか、せいぜいご活用下さい。
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ブレアのイラク戦争謝罪にちなんで   文科系

2015年10月29日 08時33分57秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 以下は出来るだけ広げたい内容だから、何度でも書く。

 英国ブレア元首相がイラク戦争を謝罪した。民主主義に真に責任を負うという意味で正しい政治ならば、当然のことであろう。戦争違法化が国際法になった現在において、嘘の理由をでっち上げて、そのうえ国連の支持が得られなかったからアメリカが起こした有志国戦争というやり方に参戦して、多数の自国若者を殺したのであるから。
 謝罪の中身に「イラク戦争が、イスラム国台頭の原因にもなった」と言う内容さえあるのだから、これは既に過去のことになった問題ではない。日本にとっても、このイスラム国によって何人かの国民が殺されているという最近の事実もあるし、イスラム国台頭によって生まれたシリア・イラク難民は、今ヨーロッパ諸国に押し寄せている。。

 対するに日本の政治はなんたることか。イラク戦争参戦に何の謝罪も無いどころかさらに開き直るようにして、こういうアメリカ主体の戦争行為に熱を入れて加わっていくべく、安保法制を通してしまった。ちなみに、こういう方向を主導した初代国家安全保障局長に以下のような破廉恥な人物を登用しているという事実が、日本政府の悪しき姿勢を何よりも明瞭に示していると思う。
 英国は、09年からイラク戦争参戦経緯を検証する独立調査委員会を設置していて、近く最終報告書を公表するという。何という民主主義の差であるか。

 このエントリーは、出来るだけ多くの人々にお読み願いたいもの。何回も掲載しますが、よろしく。


【 なんと愚かな「国防」人事! 2014年01月16日 | 国内政治・時事問題

 新設された国家安全保障局の局長に、谷内正太郎氏が着いた。去年新春の中日新聞で、内閣官房参与(元外務次官)として以下のようなインタビューを語った人だ。その末尾のこんな言葉から彼の人格が分かるのだが、こんなイーカゲンな人が国家防衛の中枢?! まるでペテン師のような人格、お人だと思う。こんな人物を内閣の「目玉」新施策の責任者にする?! 日本、安倍内閣って本当にトロイ国、政府だなと思うしかない。

 自民党幹事長は軍事オタクの国防族。近ごろしきりに「国防精神」を上から目線のように説かれている方だが、その思考程度も手に取るように分かるというものだ。こんな人事を敢行したのであるから。

『集団的自衛権については、自らが攻撃された時は他の国に助けてもらう、その国が攻撃された時は「われ関せず」という態度は責任ある大国としてありえない。集団的自衛権は国家の品格、品性に関わる問題だ。米国も、そのような日本の貢献を期待している』
 谷内氏は「国家の品格、品性」などと語ったが、相手を見て物を言えと言いたい。
 最近の米国というのは、嘘の理由で国連の反対を押し切って有志国だけでイラク戦争を起こした国だ。この戦争で無数の自国、他国の50万人だかを殺し、後になって大統領が『あれが嘘だとは全く知らなかった』とテレビで堂々と泣き言を語った国だ。因みに、我が日本政府・外務省は、嘘の理由に丸め込まれて参戦し、莫大な出費で今問題の国家累積赤字をさらに積み上げることになったのだが、なお「もっと汗も血も流せ」などと侮蔑的言葉まで浴びせられたのだった。こんなふうに二重に踏みにじられた侮辱について、外務省などからその後、何か釈明とか、相手への抗議でも、あったっけ?

 さて、こういう相手に「国家の品格、品性」をもって対せなどとは、馬の耳に念仏、蛙の面にナントカで、一銭つぎ込む価値もないどころか、ペテンに掛けられるのが落ちというもの。谷内さんに尋ねたい。集団的自衛作戦に品格をもって付き合っていく今後に、またしても嘘の理由で戦争を起こされて、日本や世界の若者などが殺されることはないという保証がどこにあるんです? そういう保証をどこで確認できたのです? 当方が品格をもって遇するべきは、品格のある相手でしょう。こんな重大な背信行為国相手に「国家の品格、品性」を国民にお説教とは。貴方のこの言葉、まるで騙りのようなものだ。

 さらに加えるに、こんなトロイ言葉を新聞という公器でもって不特定多数国民に説いて恥じないこの神経! これは、凄く意識して国民にお説教しているのである。これほどアメリカにコケにされてもなお「着いていきます」と応え、「それが品格(婦徳)だ」と子ども(国民)に説く健気妻! 放蕩亭主アメリカにすがりつき続けるどんなアホ妻なのかと、その顔が見たくなった。こんなのが、外務次官! 外務省ってこんなのばかりなのだろう。一時マスコミで騒がれたことだが、ほとんどの国の日本大使館に超高級ワインを山のように揃えて国家の金でただ酒飲んでいると、こういう人格が育つということだろう。それにしても、恥知らずである。 
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「よたよたランナーの手記」(141) スクワットを変えたら!   文科系

2015年10月28日 22時59分55秒 | スポーツ

 秋も半ば。涼しくなった上に身体は快調、以下のいろんな工夫もあって、絶好調になってきた。30分×2の1時間でこんな前進をたどっている

 10月4日に9・1キロ。17日9・3キロ、22日に9・4キロで、9・5キロが24日。26日が9・6キロ、28日に9・7キロと来た。24日以降は、後半はいつも5キロジャストだから、前半で次第に上げてきたわけだ。最高スピードはいつも時速11キロまでは上げるようにしてきたから、まだまだ伸びるはずだ。スピードを上げるためには、改めて脚筋を鍛えねばならないのでちょっと努力してきた。新しいランニングの本を買ってきて研究した成果が以下である。

①スクワットのやり方を変えた。膝を90度まで曲げるハーフスクワットなのだが、こんな風にする。
・まず、つま先を前に向けた脚を肩幅より広めに開き、膝を90度まで曲げて、伸ばすことを20回。
・その際、手は頭の後ろで組み、背中を反らすようにして上半身をなるべく前傾させず後ろに保つ。膝も足先から前に出ないようにするのがポイントである。
・このスクワットは、脚だけではなく走るための体幹筋肉を鍛える狙いも持っているということだ。

②このスクワットの効果でもあるのだが、蹴り脚が少々強くなったと思う。僕のようにマシン走りが中心だと、これがどうしても弱くなるから、走力を上げる時の要点なのである。これによって走りがちょっと、「大きくなった」。10キロ時を超えても1分を160歩で走れるというように。

 こうして、28日などはまだまだ伸びるという実感をもって帰って来られた。この歳になってこういう状況は、幸せな気分だ。いったんランを断念した3年の病欠からラン再開以来3年間の最高記録は、30分では5・3キロ(今年の4月22日)、1時間では10・1キロ(同1月17日)である。この秋にはこれを超えたいと目論めるようになった。
 ただ、ランに熱が入りすぎて、ここのところ愛車の遠乗りがすっかりご無沙汰になっている。これはかなり、寂しい。せっかくチェーンを新調したのに、そのチェーンが僕を恨めしく見ているような気がする。
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随筆  このギター曲、無駄な努力?   文科系

2015年10月27日 13時02分20秒 | 文芸作品
 随筆  無駄な努力?

〈ここは、1と2の指で入って、次が2と4指。それを次には1と3で、また2と4指、と……。何度やっても速くならんなー 〉
 ギター楽譜では左手人差し指を1と、以下2、3と来て小指を4と書くことになっている。こんなふうに左手指全部で同時にいろんな弦を抑えるやり方がどんどん続く高スピードの和音連続曲を今やっている。これが年寄りには一番骨なのだ。ソルというギター作曲家の「エチュード作品六の六」、楽譜たった二ページの曲に過ぎないが、何よりもスピード指定が「アレグロ」。ギターという音も良くって表現領域も広い楽器で、唯一最大の弱点がこのアレグロ。スピードが出しにくいのである。楽譜がギターと一番似ているピアノとの、最も大きな性能差と言える。

 無駄な努力かなと、ほとんど分かっている。退職後に先生についたクラシック・ギターで、丸十二年経った今、こんなに分不相応な曲にまた挑んでいることを。ただ、ここまで同じ事を繰り返してきたけれど、今回は以前とはちょっと違う。〈こんな難曲はどうせ中途半端にしかでき上がらないが、将来の挑戦目指して覚えておこう〉。それが今回の曲は、ちょっとした決意を持って着手した。〈今回だけで仕上げてみよう〉。おそらく、〈もう「将来の挑戦」と言ってもなぁ〉という年齢、心境になったということだろう。
 二週間で暗譜し、八分音符連続を速い小走りリズムほどのスピードなら、通常の箇所は弾けるようになった。これでもまだまだ遅いのに、難所になるとそれから二週間弾き込んでもこのスピードにさえ達しない。和音楽器練習というものをご存知ない方は驚かれるかも知れないが、ある難所二小節を一日五〇回弾き込んで二週間なんてことまでやっても、全く速くならない。これをすらすら弾く人もいるのだから、この曲向けには指をめぐる神経などが固くなり過ぎているとしか思えない。成人前から習っていないと甚だしい苦労が要るということだろう。そんな日々が過ぎていく。

さて、それでも諦めないのが僕のギター。この十二年間に身につけた態度だ。別に苦労とも思わないで、何十回、何百回とただ繰り返していく。いつもこんなことを期しながら。〈ここの和音連続、すらすら行ったら気持ちいいだろうな〉、〈ここの旋律は、伴奏和音をもうちょっと速くできたらその繋がりをもっと響き合うように鳴らせられて、この感じがもっと出せるのに〉などなどと。こんなことを十二年間繰り返し、自分なりの満足を重ねてきたからこうなっているのだろうが、この根気良さを時に不思議に思ってきた。が、最近、その正体がやっと分かった。惰性なのである。練習慣れというか、能率を気にする必要がない私事。〈完成できれば越したことはないが、出来なくとも良いと思っている余裕。繰り返す中での微かな前進を、あー気持ちいいなーと十二分に楽しめているし……〉。

さて、こんなレッスンでは全く困ったことというか、大変な失意も生じる。人前でちょっと弾けなくなる。ミスが減らない。雑音も混じる。ちょっと気を抜いて準備するとそもそも、演奏中に記憶脱けの中断さえ起こる。一端これが始まると、その演奏の間はもう納まらない。年々対策を密にしていて、そうなって行くのだ。その後の失意は持ち前のプライドの高さゆえ、大変なもの。が、それでもまた出てやろうと思うのは、このプライド高さが嫌いだからでもある。変なプライドをへっこますべく戦うのもまた「発表会」。聴衆には、大変、ご免なさい。
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VW、こんな空売り準備はなかったか   文科系

2015年10月26日 21時37分49秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今の国際経済体制で最悪なのが空売り。

 溺れる犬を水に落とすどころか、さらには生きている犬を水に落とすどころか、一見健康な犬の病気を嗅ぎ付け、見つけ出してきて適当な時期にこれを大宣伝し、大儲けを企むこと。これが空売りである。

 例えばフォルクスワーゲンでも、旭化成でも、先ずこれを疑ってかかる必要がある。なんせ、ある超大企業の株が大幅に落ちるような傷を嗅ぎ付けられれば、超大儲けができるのである。そんな傷を探し出すこと専門の会社とか、その探偵、盗聴とかさえあるのではないか。同業他社のこれ専門の部門さえあるのではないかと、僕は推察している。だって、これに成功すれば何重にも儲かるのだから。どこかの大金融機関にこの情報を売って連んで金策に励めば空売りで凄まじく儲かる上に、相手のシェアまで頂けるのである。今時のどんな企業も、これをやらぬわけがないのである。

 VWの今回の傷など、かなり前に分かっていた。それもアメリカでのこと。発見した大学だったかが賢ければ、すぐに秘密裏にGMにご注進に及んだはずだ。そして、GMとモルガン辺りとで、一斉に空売りが出来る好機を秘密裏に準備万端整えて待ち構えていたに違いないのである。僕がこれに関わっていたのなら、VWのシェアはもちろん、空売りの利益も米国だけに入ってくるように準備万端整えていただろう。

 こんな経済が正常と言えるだろうか。ただ、こうすることによって、また大量の失業者が生まれて、その国民の購買力がなくなるという意味で超不幸になり、勿論その分世界の購買力が別の国に移っていく。

 傾いている米国経済は、今こんなことに必死なのだろうと推察する。冷戦が終わって、米CIAは普通の戦争から経済戦争へとその布陣を大幅編成し直したとも聞いた。こういうことすべても、日米得意のマネーゲーム経済の一変形と言えるだろう。両国最大の外貨収入がマネーゲームからであるとは、こんなことも全部含まれているのである。しかも、やられたのがドイツである。トヨタがやられたとしたらとか、GM、フォードが全部なくなったらとか、そんな人間的同情心など、とっくにどこかに捨ててきたということだ。


 さて、僕はこんなことは例え思いつける立場だったとしても到底出来ないが、あなたなら同じ立場だったらするだろうか。なお、以上のことは今の国際経済体制では全て合法なのである。人のケツの蹴っ飛ばし合い、自殺者も無数に出るような経済体制と言えよう。こんなのが長く続くわけがないと、断言したい。

 ちなみに、空売りのニュース、実態などは、どんなマスコミにも載ったことがないと、このことも現在の世界経済体制に含まれている。あのアジア通貨危機で日本が韓国、台湾などに大損させた事実を、どれだけの日本人が知っていることだろう。

 VWも悪辣過ぎたが、ドイツ頑張れと今は叫びたい。
 



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面白い経済論議(続き)  文科系

2015年10月25日 22時56分52秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
第1回目の続きがありました。落ち着くところに落ち着いて、やはり面白い論議だと思うので、ご紹介します。

『 ピケティ 税制改正 (ハイ論破) 2015-10-24 17:52:30
 皆さん間違えないように!
ピケティが語っているのは「格差是正のために税制改正を!」だし、ピケティの本のタイトルは21世紀の資本論(共産主義?)ではなく『21世紀の資本』だからな!』

『理念の無理解(文科系) 2015-10-24 21:35:34
「格差是正の税制改革」とは、税による所得再配分効果を高めて、弱者を救済するやり方。金持ちから沢山税を取って、社会的弱者を救うやり方と言える。
 これは、今の新自由主義の金儲けの仕組みそのものは変えないで、弱者を救うやり方ね。

 他方、ワークシェアリングとは何か。正規の労働時間(8時間)を少なくして正規を増やせば、失業者や不規則労働者がもっともっと救える。金儲けの仕組みそのものを(世界的に)変えながら、弱者を救って一般消費を増やす道だとも言えるのではないか。

 こうして、上の二つは親類ですよ。この二つには、一つの同じ精神が働いていると言いたいわけだ。

 そして、何度も言うが、8時間労働短縮は人類史上必ず始まっていく。今の儲けの仕組みそのものに世界的に手を付ける時代が必ず来ると言いたいね。そうでなければ、どうして8時間労働制が出来たのかと、逆に質問したい。そして、なんでこの8時間労働制が100年も変えられなかったのかともね。

 マルクスもケインズもこんなことは当然のこと、必然だと考えていた。今でもケインジアンは世界に無数にいるはずだ。こういう考え方が後退したのは逆にもっと短期間で、この30年ほどのことに過ぎない。それを永遠の法則のように前提として語っていたのが君だよね。おかしいと思わないのかな?』

『更に言えば・・・ (文科系) 2015-10-24 23:21:56
 更に言えば、今はこんな時代だ。
 世界的超大現物企業でさえもびくびく恐れている。世界大金融による株の買い占めを。だからこそ、いざというときのために内部留保に血道を上げる。こうして、8時間労働を変えられないどころか、こんな意味でも賃金は出来るだけ安くして、不規則労働者で間に合わせたい。

 逆に世界大金融こそ、こういう時代はこんな最大のうま味がある。実物経済をやって内部留保など金を貯め込んでいるところの金をなんとか奪えないかなとね。ちょうど、藤田保健衛生大学や南山大学がリーマンショックのデリバティブで大損こいたような、或いはギリシャ国家が同じく、ゴールドマン・サックスにとんでもないデリバティブをつかまされて国家赤字を激増させたというような、そんなことね。
 こうして今の世界、世界大金融以外はみんなびくびくしてるだけの経済じゃないのか?

 こういう世界的異常が何故直せないの? 結局、世界大金融が8時間労働短縮を妨げ、臨時、パートを増やしているだけの世界じゃないか。つまり、ただ株主本位の、つまり世界大金融にとって都合が良いだけの、新自由主義経済ね。』

『Unknown (ハイ論破) 2015-10-25 11:50:06
 イカンイカン。こんな暇な老人につきあっていたら時間がいくらあっても足りない。原因と結果がメチャクチャ。
〈藤田保険衛生大学や南山大学がリーマンショックのデリバティブで大損こいたような〉別に世界大金融とか投資会社に狙われて金を失ったわけではない。大学経営で得たお金を「自ら」投資して「それがうまくいかなくて」金を失っただけ。ギリシャもしかり。
ちょっと前まで文科系氏が傾倒していた浜矩子氏は1ドル50円を目指し、その暁には金融で儲けようと主張していたんだよ。もう忘却の彼方?(笑)
また、文科系氏の理論だと、生産力が上がれば成長できる(はず)なのに、今は「脱成長=成長を重視しない?」という本を読んでいる時点でブレブレだ。
労働時間分担だとプラスイメージだけど、賃金分割だとマイナスイメージだよなあ……詳しくは「ワークシェアリング進まない理由」を検索なさってください(余談ですが、名無しさんのようにコレを読んで方式ではその記事が削除されていたりしたらアウトだし、他の視点から見た多様な意見や記事を参考にすることができないのであまりよくないと思う)。』

『一先ず、満足(文科系) 2015-10-25 15:11:27
 とうとうこんな一連のことを語られた。感無量ですな。
『イカンイカン。・・・・原因と結果がメチャクチャ』
『大学経営で得たお金を「自ら」投資して「それがうまくいかなくて」金を失っただけ。ギリシャもしかり』
『労働時間分担だとプラスイメージだけど、賃金分割だとマイナスイメージだよなあ』

 話がなかなか噛み合ってきたと読みましたね。アホとか「頭がおかしい」とか言われた当初とは、大違いだ。そして、これだけははっきりしている。貴方が考えた事もなかった僕の論議が一連の因果関係の中に入ってくる立派な理論問題だとやっと認められたいうことね。さらには次に、こんな事を警鐘、追い打ちしたいもんですが・・・。
『経済論議で、因果連鎖理解って案外分かりきった物ではないという意味で、難しいもの。(良悪)循環が当たり前の世界だから』
『例えば、この因果、循環論の理解で、流派があるとは、ご存知ですよね。供給派とか需要派とか』
 つまり、貴方の因果理解が必ずしも正しいというわけではないと言っておきます。

 今も韓国、台湾などアジアに大被害を残しているアジア通貨危機。これを初め、自然にバブルが起こって、それが自然に破裂したと認識、意見表明していたノーベル経済学賞受賞者スティグリッツが、後にこう立場を換えたのは有名な話。アジアにバブルが無くっても、通貨危機は起こった。つまり、日本を初めとした世界大金融が人工的に起こしたとね。藤田、南山についても、同じ事が言えるはずだが、どうでしょうか。

 がまー、今回はここまでにしておく積もりです。関連して、「ハイ論破」などという名前など使えば反発されますよと言いたい。僕の文科系はそれだけのことですが。』
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「よたよたランナーの手記」(140) 嬉しい時だ  文科系

2015年10月25日 03時16分33秒 | スポーツ
 涼しくなったからか、それとも、色々足掻いたことが吉とでたのか、はたまたちょっと力もついたのか、調子が上がってきた。

 9月9日に1時間9・2キロまで来て、その後暫く右膝靱帯炎治療の苦闘。これが治って10月初めに何とか9・1キロまでもう一度巻き直してきたら、今度は風邪で病欠。そこから17日には9・3キロ、22日には9・4キロ。そして、24日には9・5キロまで来られた。30分2回が4・5キロとジャスト5キロだ。30分で5キロを超えたのはやはり春以来だろう。最後に11・0キロ時で5分ほど走ったが、まーなんとか。

 22日などは、風邪が残っていてちょっとしんどかったのだが、まー走れた。後半は、10キロ時でも普通に行けた。ランニングの本にフルマラソンラップタイム表というのがあるが、それを見ると1時間で10キロ(1キロを6分ペース)で走れる人は、もう中級でも最上位ということになっている。この年齢としては上々の出来と、初めて知った。
 この間にあった色々なトラブルに対して、我ながら根気よく、科学的という意味で良い対処ができたのだろうなと振り返ってもいた。ちょっとしたスクワットとかつま先立ちとかをこの間の日々折を見てやってきたことも良かったのだろう。特に、僕の最弱点である足首の不安がなくて来られたのが大きい。

 まだまだ行けると、改めてまた思ったことだった。すると、こんな時はひときわ、嬉しい。「いつまでできるのだろう?」「いつか、ある怪我で、ラン永久断念?」などがいつも頭にちらつくから、ちょっとの前進が喜べる。それこそ、どんなによたよたとなってもなんとか走っている格好だけでも・・・などと思えるのである。老いをそのまま見つめてきたから、一進一退に近くとも前進できる方法を見つけられて、やってこられたということだ。
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「正義とは何か」と、翁長氏は問うている   文科系

2015年10月24日 10時15分49秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
10月4日の拙エントリー「剛勇、翁長知事」にこう書いた。

『 沖縄の翁長知事が以前こう言い切った時に、僕はふっと、こんな将来を描いていたもの。
「知事があらゆるその権限を使って辺野古移転を阻止すると決意したと言う。そしたら、政府は敗北必至ではないか」
 こう思った心はこういう内容だった。
〈(中略) 金目にも何にも脇目を振らされていないようだし、地方自治の法文すべてを駆使して抵抗する覚悟を知事が固めたということだから、この闘争はいつまで続くやら。沖縄県民は翁長一本にまとまっているし、政府には次々と選挙という試練もある。その選挙の度に沖縄から攻撃の狼煙が全国に発されるとしたら、アベ政権も安泰であるはずがない〉』

 そんな目で見ていたら、22日中日新聞夕刊に東京大学大学院教授・吉見俊哉氏が『正義とは何か 世界に問う』がなかなかの名文なのである。全国に発進すべく、抜粋してみよう。

『あっぱれにも翁長雄志沖縄県知事は、国と差し違える覚悟である』

『政府との集中協議を重ねて妥協点を探る。それらは最初に結論ありきでなく、他に解がどうしてもないことを証明する手続きだった』

『この戦いは必ず法廷闘争になる。裁判の行方はメディアが注目するだろう。仮に裁判が行き詰まっても、国が辺野古移設を強行すればするほど国内外の支持は知事に集まる。彼は(中略)「沖縄の問い」の正義を確信しつつ、「法」と「政治」が交錯するドラマのシナリオを考えている』

『歴史の目で眺めるなら、沖縄の正義は明白だ。誰が考えても、国土の0・6%の沖縄に在日米軍基地の七割以上が集中しているのは不正義である』

『この主張の正当性は、国際的に理解されていくだろう。知事はすでに国連人権理事会に出席し、「自国民の自由、平等、人権、民主主義を守れない国が、どうして世界の国々と価値観を共有できるのか」と訴えたという』

 こうして、最後はこう締められている。
『裁判の帰趨以上に、彼は日本国民と世界に向け、正義とは何かを問うている。本土に住む私たちは、このような沖縄の正面からの問いに、最大限の誠意をもって応える責務がある』


 それにしても、見出しからして「正義とは何か」。最近とんと聞かれなくなった表現、思考・思想である。こういう思考がなぜ見えなくなったかというその答えまでが、この文中にあった。
『やがて、バブルのころから日本人は「お金」のことしか考えることができなくなり、自己が否認するものへの想像力を劣化させてきた』
 
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面白い経済論議  文科系

2015年10月24日 06時54分10秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 みなさん、らくせきさんの21日エントリーについて、以下のコメント遣り取りがありました。内容の割に、応対がちょっとトンチンカンで面白いと僕としては判断させていただいたゆえ、興味おありの方は読んでみて下さいと、エントリーにさせて頂きました。


『5時間労働? (ハイ論破) 2015-10-22 12:59:41
1、〈銀行整理とは、その最後の整理なのだから〉これからはよくなりますね ヨカッタヨカッタ え? まだ悪くなる???? そんなんでどうして1日6時間労働が導入できるんだよ……。アホなの?

2、「8時間労働→6時間労働」の問題点とか矛盾……給料はどうなる? 今の「4分の3」になるのだろうか。ならない? つまり6時間で、今と同じだけの「成果」を上げろということですね。それはよいとしましょう(昔の12時間労働の薄給よりも、現在の方が全般的に給与は上がっているのでしょうから)。けど、それじゃあ人は増やせませんね? アホなの?』

『経済の良悪循環の問題 (文科系)2015-10-22 14:16:40
 消費と生産との悪循環と良循環の問題って知ってる? 安倍や麻生でも奨励していることだけれど。

 今は生産側に偏った悪循環から、失業者、不規則労働者などが世界的に増えた分、内部留保とか資本ばかりが貯まって呼応すべき一般消費が少なすぎ、これじゃ、景気が良くなるわけがないという状態。格差が大きくなりすぎた国は、国内に一般消費もなくなるわけだ。それで、安倍、麻生でさえがこう叫んでいる始末。
「給料上げてくれ。内部留保があるのに給料上げない会社は守銭奴だ」
 さらには、少ない正職員に無給長時間労働をさせているよね。

 100年ほど前に8時間労働が当たり前になったのなら、その後は世界的に7時間、6時間と一斉に労働時間を下げてくるのが、経済の好循環を作る道だったはずだ。もちろん、ワークシェアリングの意味も込めてね。こういう良循環には、国連レベルで相談して、規則を破る国や企業は輸出を禁止するとかも必要だよね。

 そういう世界的・構造的・改善のことを語っているのだが、想像力がない君の頭では分からないのだろうね。

 こういうことを語っているのは、経済学者にも今は多いんだよね。ピケティの発想も基本は同じだと思う。資産家に偏った経済だから好循環がなくなりすぎるというところがね。
 サプライサイド経済学という言葉が、1980年代から世界に猛威を振るってきた。資本の側の経済学という意味ね。対するにケインズなどは需要側の経済学と言える。前者は資本の株価値上げ競争で、原価を安くしたいからどんどん人も減って、賃金も安くなった。今はこれが行くところまで行ってしまったのだから、需要の側、労働者の側への配慮が必要だろうというわけである。まともな経済学者みんなが言っていることだよ』

『文科系へ (Unknown) 2015-10-23 02:24:4
1バカは治らないようだな。貴様の言っていることが、社会の潮流なら、新自由主義がこんなに幅を利かせるわけないだろう。大体、国の借金が最悪のものであると毎度吹聴しているのは、誰だ?貴様だろう。国が豊かでないから、貴様のような夢物語を受け入れる余地はないってことだろうよ。』

『この百年の経済学、根本問題 (文科系)2015-10-23 21:48:49
 みなさん「ハイ論破」という偉そうな名前の人が、名前負けしていること明らかなように答が無く、いつも答らしい答が出来ない人が例によって、ほんの一部に、かつごく一面的に興奮して応えてきました。「答えになっていないことが誰にでも分かる答」ね。僕の前文も、意味が分からないこと明らかですよね。
 現に、100年前8時間労働制になったのに、いまだに労働時間短縮が無いどころか、貧しくなったと叫んで労働時間が伸びてさえいるその説明がない! 生産力はどんどん上がってきたのに、なんで貧しくなったんだろうという答がないのね。
 名無し君はもう応えなどしない方がよいのだし、「ハイ論破」などという名前は辞退することをお薦めしたい。

 この百年、世界の生産力は飛躍的に伸びたよね。飛行機が当たり前になり、交通網は凄い発達だ。エネルギーの消費量などは何百倍だろう。加えて、パソコンも生まれて、事務革命だよね。それで、社会がなぜ貧しくなるの? なぜ、8時間労働が減らせないの?

 こういう質問自身を、「ハイ論破」さんも、名無し君も考えたことないでしょ。というような疑問、問題設定を前提として、上の文章を僕は書いているんだよね。これに、一体あなた方はどう答えるの?
 経済学の根本問題だよ! 上に書いたように、生産と消費の良循環が全くなかったと言うことなのだと思う。つまり、その悪循環のどん詰まり! どうして?』
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「よたよたランナーの手記」(139) なかなか走れない  文科系

2015年10月21日 19時08分02秒 | スポーツ
 9月9日に1時間9・2キロまで来て、その後、右膝靱帯炎治療の苦闘が続いた。
 これが治って10月初めに何とか9・1キロまで持ってきたら、今度は風邪で一週間の病欠。
 そこからこつこつとまた15日に8・3キロ、17日には9・3キロまで持ってきた。初めの30分が4・5キロ、後が4・8キロ。この9・3キロは今年春以来の記録であって、我ながら根気よく、科学的という意味で最良の対処ができたのだろうなと振り返っている。後半はほぼ9・7キロ時で走り通したのだし。

 さて、こうしてさーこれからまた、1時間百メートルずつ伸ばしていく楽しみが増えたと思うと、嬉しいし、面白い。と、こう書こうとした途端に、今度は直線距離300メートルとすぐ近所に住んでいる娘宅から病児保育の要請がきた。下の1歳児が高熱が出たからと各日数時間の助っ人を頼まれて、三日間ジムに行けなくなった。わが家は育児助っ人を連れ合いにではなく、いつも僕に頼んでくる。それで、ジムには3日置いた21日に行って、自重して8・8キロを走る。22日からはオーストラリア人の友人が来て3日間が潰れる。05年に3か月間夫婦でホームステーをした時の家主さん、60歳ほどの独身女性で、今回で来日・わが家来訪が2回目。この3日間には京都などにも行くが、無理して走る機会を見つけるしかないと、あれこれと思い巡らしている。

 ただ、19日は短時間のサイクリングをやった。距離にしたら20キロほどだが、力を入れたファーストランで走って来た。最高巡行速度は35キロ時を超えていたと思う。久しぶりのツーリングで、燃えていた。
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中央日報より らくせき(愛知・藤川政人を落とそう)   

2015年10月21日 09時11分40秒 | Weblog
世界的に銀行のリストラが進んでいる。国際金融市場などによると、ドイツ銀行は18日(現地時間)、「非常会議」を終え、大規模な組織改編と役員陣入れ替えに着手した。この銀行は職員全体の4分の1に該当する2万3000人の人員削減を目標にしている。

イタリア最大の銀行ウニクレディトは全体の7%の1万人ほどを解雇する計画だという。米国のバンク・オブ・アメリカ(BoA)もトレーディングと投資銀行事業部で200人ほど削減する方針だ。

スイスのクレディ・スイス(CS)はまだ人員削減を発表していないが、費用削減レベルで人員削減を検討する可能性があるという立場を明らかにした。アジア事業に集中しているスタンダードチャータード(SC)は世界的に1000人ほどを削減すると発表した。カナダ最大のトロント・ドミニオン銀行も米国やカナダで数百人の人員削減をする。

これに先立ち7月にはバークレイズが3万人以上を整理する計画を予告した。HSBCは今後2年間に最大50億ドルの費用削減とともに2万5000人を整理すると投資家に知らせている。

韓国金融界はすでに人員削減に入っている。金融圏では過去1年間に2万4000件の雇用が消え、今年も人員削減の流れは続いている。過去2年間の金融界のリストラで、金融業種では7500件の雇用が消えた。6月末基準で証券業種だけで約4000人減り、生命保険と銀行でもそれぞれ2000人ほど削減された。

年初に新韓銀行や農協銀行が希望退職を実施するなど、銀行界の大規模なリストラは続くという見方が多い。すでに低成長、低金利環境が固まり、収益性が悪化すると予想されているからだ。



興味のある記事ですが、どなたか背景説明をしてくれませんか?

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民間と公共   文科系

2015年10月20日 20時37分51秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
新自由主義経済の下で、こんな雰囲気がこれでもかと醸成されている。「民間=競争で能率的、合理的、つまり善」であり、「公共=競争無く税金の無駄遣い、つまり悪」と。

さて、公共でも善悪あるように、民間でもそれがある。例えば、民間にはもちろん、VWもあるし、旭化成もあり、今でも終身雇用を守ることによって新聞で評判になったりして、目を見張られている会社もある。上のアルゼンチン流公共は善だが、金首領様のそれは悪である。
 ただ、恐慌下の自由競争は、法律違反すれすれとか、法さえ守ればよいということから、公正、道義、民主主義などは顧みられず、社会は荒れる。

さて、それでは、世の中が民間ばかりになったらどうなるのだろう。簡単なことだ。公共的観点がどんどん廃れた世界になる。つまり、公正、道義、民主主義などが世界からどんどん消えていく。「世界最大規模の民間金融」が、公共を守り促進する「中弱小国家」を簒奪していくからである。アジア通貨危機後のタイ、韓国、インドネシアのように。公共財すら簒奪される世界では、民主主義などは絵に描いた餅になる。

中弱小国家が守られなければ、もっと本物の弱肉強食世界になるだろう。だからこそ今、世界の公共、国連の視点、役割が大切だと思う。
この数十年のアメリカは、国連常任理事会で他の全部の国の拒否権を合わせたよりも多い拒否権を発動してきた。そして、自分が国連に替わりたいのである。「アメリカ流民間」を「国連の公共」に入れ替えようとしてきた。国連をどんどん無力にしつつのことである。

こうして確かに、チョムスキーが言うように、世界は「覇権か生存か」ということだ。イラクとかシリアのようにアメリカに目障りな国は、出来れば全部潰したいというように。くにさえつぶすということはつまり、世界から公共思想を無くしたいのである。

上でボリビアのモラレス大統領がこう語っているのは、そういう世界への警告である。
『「ラテンアメリカ諸国、そして私の見るところ世界中のどの国の政府も、ISFD条項における裁判に勝ったためしはない。勝つのはいつも多国籍企業の方だ」』
 弱小国家が裁判でどんどん、世界的大企業に負けていくという構図である。


そんなこんなで、最近の日本の政治理念も随分いい加減になってきた気がする。国家補助金をもらっている会社から、「もらって1年内には政治献金を受け取ってはいけない」という規則があるが、これを「補助金をもらっている会社だとは知らなかった」と弁明すれば、罪にならないというように。最近首相自身がこれをやった。自分勝手な、屁理屈である。
 政党助成金は何のために作ったのか。献金を無くし、政治を綺麗公正にするためではなかったのか。「知らなかった」で済めば、そんなのは規則とは言えない。
「国家補助金が政治資金の原資になっている」
 というように政治理念が、根本のところからどんどん崩れている。 
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連載随筆紹介 「免疫の話 その6 日常生活・その二」  文科系

2015年10月20日 15時24分28秒 | 文芸作品
 抗がん剤治療を終え、退院するとき、看護師から家庭生活での注意があった。
 一番強調されたのは、マスクの着用だった。特にほこりの立つ寝具の上げ下ろし、室内の掃除や浴室の掃除、外出時、それに多数の人の集まりなど。わたしはこれらの場面では必ずマスクを着用している。

 もう一つ、日常生活に定着した病院の土産がある。それは、うがいと手洗い。朝起きたとき、三度の食事前、それに寝る前には必ずうがいをする。
 また、食事前の手洗いも欠かしたことはない。洗い方も病院で教えてもらった方法を実行し、手抜きはしない。

 免疫力のある人はここまでの必要はないと思うが・・・・。

(2015・8・21)
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朝鮮日報より  らくせき 愛知・藤川正人を落とそう

2015年10月20日 09時42分11秒 | Weblog
「米中対立時、どちらに付くのか」 宿題持ち帰った朴大統領

韓国の中国傾斜、米国の懸念は朴大統領訪米で払拭できたか

【社説】韓国政府は米中二者択一を迫られる状況に備えよ

見出しを引用しました。
日本の安倍さんが明確に反中・親米を旗印にしているのとは対照的に
韓国は違う道を進むとしているようです。
それに対して保守的な朝鮮日報は、右か左か?という二者択一の枠組みで
大統領に迫っています。

3つの選択枝があります。一番難しいのは中立を保つこと。
韓国は難しい選択を迫られているようです。



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「民主化革命」という侵略③ アルゼンチン、米世界帝国から離脱   文科系

2015年10月19日 10時34分54秒 | Weblog
 ここまで読んできて、こういうことがご理解いただけたろう。堤未果がこの本で警告しているのは、「ローマの平和」ならぬ「アメリカの平和」の実現。イラク、イラン問題もアラブの春も、日本などへのTPP押し付けも、全てその一環。実体経済で傾きかけた帝国が、その金融覇権(そして、食料・医療・エネルギー覇権も)で世界を統一しようとする野望の道なのだと。その終局の姿は、世界独占企業をアメリカ金融が買い占めることなのだろう。

 それでは、ここから抜け出す道、それを選択した国はないのだろうか。堤は、その道はあるとして、アルゼンチンがとった方向を解説する。2度の国家デフォルトにもかかわらず、21世紀になっていったん減った中産階級を急激に増やした国なのである。
 日本で言えば、小沢一郎、鳩山由紀夫、孫崎享らが目指そうとした道は間違いなくこれだと僕は観ている。なんとなれば、チョムスキーも述べているように今の世界には「覇権か生存か」という二つの道しかないのだから。

 では、その解説を。堤のこの本の中でこの解説をしているのは、ローラ・ガルシアという人物である。彼女は、国連婦人開発基金で堤未果が働いていたころの同僚で、アルゼンチン人。

『(2003年5月)ネストル・キルチネルが大統領に選出され、〈IMFがもたらした新自由主義の呪縛〉から抜け出ることを最優先事項とした。彼は対外債務をデフォルトし、IMFの下で民営化された企業と年金基金を再国有化し、銀行に介入した。貧困撲滅のために予算を投じ、経済再生に向けて社会的支出を倍増し、製造向けの投資を拡大することで一般の消費拡大を狙ったのだ。
 また、ネストル大統領は一連の緊急公的就職プログラムを開始し、労働人口の約半数を占める失業者への支払いを確約したのだ。さらに、軍の権限を弱め、軍事予算を削減し、基礎年金を倍増させ、税収を雇用増大プログラムや教育、社会福祉、生産的投資を通した経済成長プログラムにあてた。
 その結果、2003年末までにマイナスからプラス8%に成長したアルゼンチン経済は、2011年までに90%の成長を遂げた。貧困撲滅プログラムへの大規模な支出によって、2001年に50%だった貧困率は、2011年の時点で15%以下へと減少した』

『2007年、クリスティナ・フェルナンデス大統領(前記ネストルの妻です)は一般教書演説でこう述べている。
「海外の債権者たちは、しきりに『負債を返済するためには、IMFと協定を結ばなければだめだ』と言ってくるが、アルゼンチンはこう答える。『我が国は主権国家だ。負債はお返ししたいが、金輪際、IMFと協定を結ぶつもりはない』と」』

『同時期、南米ではアルゼンチンの後に続く国が続出した。ブラジルはIMFとの融資協定更新を拒否し、ベネズエラはIMFと世界銀行の両方からの脱退を宣言し、ニカラグアはIMFからの脱退交渉を開始した。
 ボリビアのモラレス大統領は、多国籍企業が自らの利益を守るために各国政府を提訴することの出来る世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターからの脱退を、こんな風に発表している。「ラテンアメリカ諸国、そして私の見るところ世界中のどの国の政府も、ISFD条項における裁判に勝ったためしはない。勝のはいつも多国籍企業の方だ」』

 以上は、180~183ページからの抜粋であるが、別の所にはこんな記述もあった。
『1990年代のアジア危機で、IMF介入を受け入れた韓国、インドネシア、タイといった国々は、金融機関をはじめ国内の主要セクターが民営化され、総数2400万人の失業者とともに2000万人が貧困層に転落したからだ。同地域から中産階級を消滅させたのは、危機そのものではなく、IMFによる介入だった。
 韓国では企業による大量解雇を禁じる「労働者保護法」がIMFに撤廃させられ、国民の6割以上いた中産階級がわずか3年で4割以下に激減した』(171ページ)

 アジア通貨危機は、空売りによって累積貿易黒字などを日米が強引に収奪した事件として知られているが、それに加えてさらにIMFによる「緊縮財政プログラム」で借金返済を巻き上げやすくして結果的にもっと疲弊させると、そんな仕組が見えてくるのである。今では、同じ事が話題になったギリシャによって、既に世界お馴染みになっているやり方である。金融競争で敗者を作って借金漬けにした上に国家の社会資本まで奪うと、こんな事を世界あちこちで繰り返せば結局世界の購買力は落ちていく一方であろう。今の世界主流戦略の一体どこに、人類の未来があるかと思う。

 さてそれにしても、ここで僕としては、アルゼンチンなどの上記巻き返し経過とその現在とを詳しく調べてみようという宿題が新たに生まれたわけだ。
 

(続く)
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