九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

暫定税率本格審議を前に  文科系

2008年01月31日 13時34分44秒 | 国内政治・経済・社会問題
自公の1月内法案未提出も、結果として「参院60日審議未了なら4月値下げもありうる」という情勢もまだ残っていると思います。「年度内に一定の結論を」と言っても、「最新の民意」という大義名分は、野党側にあるわけですし、この法案はいわゆる「スジの悪さ」が過ぎると言われています。

この問題で野党にはもともと二つの狙いがありました。「いま現に存在する道路特定財源を一般財源に組み込む」、「道路財源に毎年組み込まれている暫定税(率)を廃止する」と。この二つは例えば民主も共産も一緒です。ただ民主の中には「(後者は)廃止または率を下げる」という意見も多い。まー与党との接点さぐりで出てくる話なのでしょうが。

ところが、マスコミは後者への妥協意見を初めからはっきりと表明していますね。毎日も朝日も前者には賛成でも、暫定税率そのものは「存続」です。存続したまま一般財源に組み込んで環境、福祉、教育などに使えと「主張」します。これは、マスコミの意見としては正論を外していると、僕は思いますね。
政治の世界でも、正論を押さえた上で、妥協の、それこそ「暫定策」として次善が語られるべきで、最初から正論を外すというのは、マスコミのすることではないと言えないでしょうか。どこが、なぜ正論ではないのか。

これは道路建設目的の、暫定税であって、それを道路族などが多数万年与党の横暴で「道路計画満額実現」を図るべく延ばし延ばしにして34年が過ぎたという「おかしな」法律です。暫定期間は終わったのか。終わったなら法は不要。税も不要と、ともに終わるべきもの。つまりまず「暫定が終わったらとり続けることができない」という性格のものじゃないのでしょうか。消費税に上積みして輸送費が絡む物価を押し上げ、生活保護世帯や所得税なし世帯にもかかる税なんて、基本がおかしいものですし。何度も言いますが、税を取ってはいけない世帯から消費税に上乗せして、日々とり続けている税です。

こんなものを、「金がない、財政不足だからもらう」と。これは原則としておかしな議論でしょう? 「暫定税率を維持して環境に回せ」も、同じことです。こちらは「良い子ぶりっこして、ミソもクソも一緒にした話」ではないのでしょうか。
ここの所を外して「譲歩案のようなものだけから論議を始めている姿勢」は、マスコミのものとは思えません。極めて与党よりと思います。筋の悪い与党よりですね。

どなたか、異論がおありな方は、どうかお聞かせください。勉強してみたいです。
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民主党は脱皮できるのか?   楽石

2008年01月31日 11時29分23秒 | 国内政治・経済・社会問題
民主党はさまざまな考えの人たちのいわば、寄せ集めの集団。
保守系さんが指摘するように、今のままなら
とても、国民の政党にはなれそうもない。

しかし日本は、今、新しい政党を求めている。
時代はそれを求めていることも事実。
文科系さんのように民主党に期待する人も多い。

民主党は時代の要請に応えられる政党に脱皮できるのか?

このところの大連立に対する党内の強い反対、
つなぎ法案に対する対処などの行動を見ていると、
行きつ戻りつ、試行錯誤のなかで、次第に、なにかを
掴み掛けているような気がしないでもない。

そういうなかで民主党の新しい顔も見えてくるであろう。

   

自民党あっての民主党だから、どうなって行くのかは
予断は許さないが、基本は国民の判断。
国民の器にあった民主党になるしかない。

そういう意味では、文科系さんのように
夢を託すのもリアルな認識で、良いと思うけれど・・・





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ボスニア戦総括   文科系

2008年01月31日 00時33分49秒 | スポーツ
基本は、ボスニア・ヘルツェゴビナが、チリのように前から防御圧力をかけてこなかったからボールを前に運べたというゲーム。ただし、岡ちゃんも昨日僕がここに書いた二つのことを選手に語ったという新聞記事を後で読んだ。デイリースポーツのサイトに「岡ちゃん”オシム流サッカー”解禁」というニュースがあったのだ。僕は昨日こう書いたのであるが。
「味方ボールになったら、オシムの時のように、3~4人と、ボールを受けるために前へ走るべきなのです。それを岡ちゃんの教えを守りすぎて、ボールのそばに寄りすぎた。選手って、新しい監督にも選ばれるために「過剰適応」しすぎるんです。それが岡ちゃんの誤算だった。岡ちゃんはこう言い直すべきです。
①ボールを運ぶときはオシムの時のようでいい。みんな前へ走れ。
②ゴールが近づいたらさらに、前へ、ゴール前へと、みんなで詰めろ。そこでこそ、今教えている細かいパスつなぎによって、組織的にゴールをねらえ」

こうしたことから、ボールは前へおおいに運ばれてボール保持率も高くなったし、みんながゴールに詰めて細かいパスをつなぎ合って攻める場面が多かった。それで後半に相手は疲れてしまい、そこで点が取れた。

注文もある。こういうゲームならば、前半で点を取っているべきだ。それが、去年9月ごろから、最後にオシムが腐心して、急に伸びかけていたポイントである。

ともあれ、アジアのチームには、チリのように日本に対して前から圧力をかけてくるチームはいない。ボスニアのように、全部が引いて守る戦いをしてくる。そういう相手は、前半に走らせれば後半に点が取れる場面が多くなると学べたことだろう。
6日に始まるWCアジア予選は、昨夜のように、敵のカウンターだけに気を付けて、攻めを厚くしていればよいのだ。アジア相手には「攻撃は最大の防御」という布陣を組んだ方が良いと思う。4ー1ー2ー3か、4-2ー2-2で、バック4のサイド選手も攻めることだ。昨夜の内田、駒野のように。
もちろん全員が一糸乱れず守りにも励むという「日本式防御」は、オシムでも岡ちゃんでも大前提であろう。
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本日ボスニア戦の見所  文科系

2008年01月30日 10時41分08秒 | スポーツ
本日はオシム監督の故郷ボスニア・ヘルツェゴビナ戦。見所を書きます。

日本より20位ぐらい順位が下がるチームですけど、ユーゴが分裂してできた急上昇中の新国、侮れません。なにしろユーゴは強かったですから、世界にオシムのような多くの指導者を派遣しています。現在世界3本の指に入るクラブ、レアル・マドリッド(スペイン)のスポーツディレクターもオシムの弟子・ミヤトビッチがやっているくらいです。

さて、先日のチリ戦、選手が岡ちゃんの指導点を彼の思い以上に厳格に守りすぎたと思います。それで、ボールが前に進まなくなって、最近にないぐらいに保持率が下がった。
味方ボールになったら、オシムの時のように、3~4人と、ボールを受けるために前へ走るべきなのです。それを岡ちゃんの教えを守りすぎて、ボールのそばに寄りすぎた。選手って、新しい監督にも選ばれるために「過剰適応」しすぎるんです。それが岡ちゃんの誤算だった。岡ちゃんはこう言い直すべきです。

①ボールを運ぶときはオシムの時のようでいい。みんな前へ走れ。
②ゴールが近づいたらさらに、前へ、ゴール前へと、みんなで詰めろ。そこでこそ、今教えている細かいパスつなぎによって、組織的にゴールをねらえ。
③サイドMFもサイドDFも、リスクを犯して前へでよ。サイドもクロスを出すだけではなく、出したらさらに中へ入れ。ドリブルで切り込みつつ、皆が詰めるのを待つというのもありだ。

大久保の使い方には、日本としては危険も含まれています。彼は個人で打開しようとしすぎるし、防御の意識が少ない。つまり、彼で点を取っても組織が大事な日本チームとしての成長には繋がりにくいんです。彼は「臨時の点取り屋」にしておいた方がよいと思うのですが。
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地方の道路が出来なくなる?   楽石

2008年01月29日 17時37分32秒 | 国内政治・経済・社会問題
自民党などは、ガソリン税が通らないと
地方の道路が出来なくなって大変と言っていますが、
この言い分は、どこまで、正しいのでしょうか?

また共産党は、環境税を新たに設けるという提案を
していますが、これは、どういう意味合いがあるのでしょうか?

どなたか教えて下さい。



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大阪府民の見識    楽石

2008年01月28日 16時45分06秒 | 国内政治・経済・社会問題
大阪府知事選挙。
圧倒的な差で、自民の候補が当選。
しかも選挙に出ることは5000%ない!
と断言した人物。
政治ってヨッポド魅力的なんだ。

民主と共産候補を足しても、さらに追いつかない。

まあ、東京に石原さんを選ぶ都民の見識よりはマシか?
愛知県民の見識と、ドッコイドッコイか?




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暫定税率、「毎日」社説から  文科系

2008年01月28日 10時50分41秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
自公与党が、暫定税率審議に関わって、3月末期限切れに備えて現行法を2ヶ月程度延長する「つなぎ法案」を画策している。「国民の混乱を避けるため」とか言っているが、国民に納税者の自覚が生まれるのが怖いのだ。またまた、論議の土俵を変え広げるという、いつもながらの悪辣なやり口である。どうせ、官僚の考えたことであろう。
そんな今日、毎日新聞が他社にないような珍しくはっきりした社説を書いた。専門編集委員・山田孝男氏によるそれの一部を紹介する。

「1974年、石油ショックによる原油高騰への緊急対策として2倍に引き上げられた暫定税率が、なぜ35年目の08年度も延長され、さらに10年間も延長されるのか。10年間に59兆円の道路整備費が本当に必要か。
 折も折、道路特定財源からトラック協会に流入する補助金が1200億円もうなっていることが分かった。協会の役員に旧運輸省や旧自治省のOBが天下り、協会関連団体が自民党に献金しているという。
 道路特定財源が国土交通省の職員宿舎の建設費や、野球のグラブの購入費に使われていたという話も出てきた。
 暫定税率について世間の理解が進んだ今、政府は「もう決まったことだ」と渋らず、丁寧に説明すべきである。」
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リードについて   楽石

2008年01月28日 08時45分12秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
新聞やテレビがニュースを手短に
伝えるための文をリードと言います。

たとえば今朝のNHK。

 増え続ける社会保障費に対処するために消費税の・・・。

これは、自民党政府の見解。
公平・客観的なリードではないのでは?

どう言ったらいいんでしょうね?



 

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沖縄裁判の経過と論点  へそ曲がり

2008年01月27日 20時16分12秒 | 国内政治・経済・社会問題
 大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会事務局長の「小牧 薫」氏が『法廷で語った「集団自決」の真実』というタイトルで、この裁判の経過と論点について述べられている記事を紹介します。(「しんぶん赤旗」1月16日付第9面)

 ノーベル賞作家で「9条の会」呼びかけ人の大江健三郎氏が被告とされた沖縄戦強制集団死(集団自決」)をめぐる裁判は2007年12月21日に結審しました。渡嘉敷島で強制集団死が起こった3月28日の午前10時、大阪地裁で判決が言い渡されます。

【提訴から1年後、本をパラパラと】

 この訴訟を起こしたのは、沖縄座間味島の守備隊長であった梅澤 裕元少佐と渡嘉敷島の守備隊長であった故・赤松嘉次元大尉の弟赤松秀一氏です。
 彼らは、岩波書店発行の家永三郎著『太平洋戦争』(1968年初版、2002年に岩波現代文庫となる)と大江健三郎著『沖縄ノート』(1970年初版)には梅澤・赤松隊長の命令によって「集団自決」が起こったと書かれているが、これは事実に反するとして、出版停止と名誉棄損などを理由に慰謝料を請求しています。事件が起こって60年、出版されてから35年もたって提訴されたのです。
 なぜ、これほどたってから訴訟を起こしたのでしょう。この訴訟に踏み切らせたのは、赤松嘉次氏の陸軍士官学校の同期で戦後も自衛隊員となった山本明元一佐の説得であったことが法廷で明らかになりました。しかも、梅澤氏が『沖縄ノート』を読んだのは提訴後1年もたってからで、赤松氏は「難しいですね兄のことが書いてある個所をパラパラ読んで」と証言しました。
 結局のところ、歴史修正主義を唱える自由主義史観研究会や右派政治家と「靖国応援団」の弁護士たちの後押しで、裁判に訴えたのです。この一事を取っても裁判に訴える資格がないことが明らかになりました。
 
【主張は二転三転「無理心中」とは】
 
 梅澤氏は「自分は断じて命令していない」と言い、赤松氏は「兄はそんなことをするはずがない」と言っています。ところが、日本兵から「米軍にあった時には一発を投げ、もう一発で自決を」と2個の手りゅう弾を渡されたと多くの人が証言しているのに、梅澤氏は「貴重な武器である手りゅう弾は隊長の許可なしに住民に渡すことはない」と言っているのです。
 そして、命令は助役が出したと責任を押し付け、のちには、那覇あたりの上司(県知事)が出したになり、最後は、「愛する家族を米軍に捕まらないようにするための無理心中」で「国に殉ずる美しい死」と二転三転する始末でした。
『沖縄ノート』には梅澤氏も赤松氏も名指しされていません。上地一史著『沖縄戦史』を引用しているだけなのです。それなのに曽野綾子氏の誤読に導かれて、「軍隊は住民を守らない」という沖縄戦の教訓を抹殺し、「戦争する国づくり」のために、教科書や歴史事典などの記述の訂正をねらったのです。そのことは、この訴訟の座間味島の守備隊長の「陳述書」が出されたことを根拠にして、2006年度高校日本史教科書の検定で「日本軍の命令、強制」を書き換えさせたことが如実に物語っています。

【教科書の記述を回復して後世に】

 被告側代理人は、研究者や体験者の協力を得て、沖縄戦集団死の真実を掘り起こし、法廷に提出しました。体験者である金城重明氏は、軍からの命令が出たらしいとの情報が伝えられて、村長が「天皇陛下万歳」を唱えたのをきっかけに、「集団自決」が行われ、家族に手をかけたことを証言しました。
 また、吉川勇助氏は防衛隊員が村長に「軍命」を耳打ちしたことを、宮平春子氏は兄・宮里盛秀助役兼防衛隊長が父に「軍からの命令で、敵が上陸してきたら玉砕するように言われている。国の命令だからいさぎよく一緒に自決しましょう」と言い、子どもたちを抱きしめて泣いたと証言しています。そのほかにも多くの生き残った人々が軍の命令・強制・誘導・指示なしに集団死が起こり得なかったことを証言しました。
「国体護持」のための捨て石作戦によって、住民が陣地構築などにかり出されたうえ、戦闘にまきこまれ、軍の足手まといにならないために、強制されて家族・親せき同士が殺し合ったのです。
 法廷でのようすから、勝利を確信していますが、歴史の真実を後世に伝え続けるためにも、裁判勝利と教科書の記述回復が望まれます。
 
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白鵬が優勝    楽石

2008年01月27日 18時50分39秒 | スポーツ
大相撲千秋楽、朝青龍と白鵬。
みごとな相撲で白鵬の勝。

しきりの時、いつも早く眼を離す白鵬が
朝青龍をじっと睨んでいた。
朝青龍が先に眼をはずした。
白鵬の気迫が勝った一番だった。

よいものを見せてもらった。

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岡田武史監督 その6  文科系

2008年01月27日 11時32分27秒 | スポーツ
昨夜の初陣ゲームを観られたろうか。初戦だからまーまーという方々も多いだろうが、僕は凄く不満だった。もうちょっとやってくれると思っていた。欠点を書いてみよう。当然、最後の頃のオシムサッカーとの比較になる。

①世界40位台中ほどのチームにボール保持率で負けるなんて、オシムが続けていたなら考えられない。46対54だった。
この原因は以下である。アジアと違って攻めてきた相手だから、マイボールを保持できなかったことが大きいのだろう。それは次のことにもつながり、このゲーム最大の欠点であった。
②前へ走ってボールを受ける動きが少なかったことだ。これは、多くの選手の中で最も的確な表現だと僕が思った阿部の講評でも分かる。
「納得がいかない。ゴール前でスピードアップできなかった」
流石、オシムの秘蔵弟子だ。DFなのに、このゲームでは攻撃のことにまず触れている。チーム全体の実力や、9月のヨーロッパ遠征(オーストリア、スイス戦)でオシムが新たに今後の最重点課題としたことやをキチンとつかんだ言葉なのだ。
「大事なときに皆でゴールに詰めて、連動して点にする」ということだ。岡ちゃんがやった密集の中のショートパス練習は、このための練習でもあったはずで、ゴールに詰めないからこれが生きなかった。ゴール前に数的優位が作れなかった。それでいて「ゴール前の個人能力ウンヌン」を言う評論家も日本には多いが、それは完全に日本チームの姿ではない。こういう間違った評論には惑わされぬようにしよう。

岡ちゃんもこう言っている。
「大久保が1、2点決めて『すべてよかった』とならなくてよかったかも知れない」
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「自公政権崩壊」が見えてきた! その2  文科系

2008年01月26日 11時14分11秒 | 国内政治・経済・社会問題
1 自公必死の工作と、民主態度の予測

この問題では今後も、自公必死の工作が、民主の態度変更に望みを懸けて行われていくだろう。ねじれ国会では、今後5年以上もこれと同じような不安材料が続発すると予想されるからである。自民党や官僚にそれだけ脛の傷が多いということだ。
例えば、25日の毎日新聞1面に「トラック協会への都道府県補助金疑惑」が載った。ガソリン暫定税と同じ軽油暫定税(地方税)からの補助で莫大な基金をプールしている同協会をめぐる疑惑だ。「自民党トラック輸送振興議員連盟(古賀誠会長)」にこの金の一部を献金し続けているという問題であり、そして例によって、このトラック協会トップには旧運輸省など天下り組がぞろぞろという問題である。
本日26日毎日新聞1面トップがまた、こういう記事だ。「全通連も67億円プール」
これもまた、軽油引取税の暫定税率絡みのものである。
さらに2面に「国交省道路財源で宿舎建設」。問題の道路特定財源で、毎年50~60戸の宿舎新設なのだそうだ。今でも1万175人の国交省職員に8095戸が確保されているという。

こんな巨悪ぞろぞろの中では、「税率の大幅値下げでどうか?」の折衷案も民主に打診されるかも知れないだけでなく、再度の大連立提案で首相を譲るほどの自民大譲歩案すらも陰でありうるかも知れない。しかし「これで政権奪取へ」と動き出した民主にはもう、何も聞き入れられないだろう。何も今、自民積年の傷を自分が抱え直さなくとも、これを攻撃していれば政権は手に入ってくるのだから。
民主が割れているとか新聞で報道されているが、こんな宣伝、今はほとんど嘘だ。自民も同じ程度に割れているのだから。朝日新聞の全都道府県自民幹事長調査によれば、暫定税率自民案に反対が宮城と新潟と2人あった。民心への不安、恐れおののきがそれだけ強いということである。

2 これからまず衆院で、民主はあっさりとは引き下がらず、十分審議しようとするだろう。ここで「即採択」など「昔のような拙速」を自民が犯すというようなことはできない。これだけの大問題続出を前にして自民には今、「人」がいないし、決断力もない。ずるずると負けていくだけのように見える。伊吹、福田の情けない発言を見よといいたい。
参院60日審議で、民主党の攻め、自公政権の応答、マスコミの扱い、他野党の態度などなどから、国民の中に暫定税問題の本質がどんどん深まっていくだろう。野党には是非協調を望みたい。特に共産党に言いたい。「例によって『自己満足的正義面』をするな」と。これは今や、多分に内部引き締めの要素のみが強いのだろうと、僕は見ているが。財政がパンク状態に近いのではないか。
マスコミについてだが、この間自民の肩を持って「財源問題」に矮小化する記事だけのような新聞などは、今後もう取ることを絶対に止めようではないか。民主藤井税調会長はこういっている。「この法案撤廃はガソリン値下げが目的ではない」、だから「妥協は堕落だという気持ちでやっていきたい」と。マスコミなどには、こういう水準にかみ合った扱いを望みたい。

3 別の暫定減税案などの他法案も抱き合わせにして一括審議にかけてきたという問題は、自民がやったことだと、よーく覚えておこう。そこから起こる混乱も全く民主の責任ではなく、悪辣な自民の責任だということである。民主は諸法案分離を主張したのだから。

4 さて、それで4月のどこかで「衆院3分の2再議決」以降は、こういう問題を自民が強行したと、国民に分かる。その上で野党は今度こそ首相問責決議案を出し、参院では可決されるだろう。
それで衆院解散なら、ガソリン税問題本質の国民への浸透度にもよるが、自民は負ける公算大だ。解散しないなら、「最新の参院選結果への民意無視」が改めてマスコミに喧伝されるのみか、以下のことが待っている。

5 ねじれ国会のこういう威力はまだまだ最低5年は続いていく。テロ特措法、道路特定財源暫定税率関連法に示されたような、「強権政府積年の脛の傷が表面化」、「それを参院『否決』、世論化」という形で。そしてそこに向けては、伝家の宝刀「参院多数派による官僚不祥事などへの強制的国政調査権発動」の威力が連発されていくだろう。内部告発もあって「薬害肝炎書類発見」、「トラック協会疑惑」のようなのがどんどん出てくるに違いない。だから、総選挙が来年になっても、自民は負けるのである。

こうして、いずれにせよ自民は終わりである。実質官僚の手の中で、自民、業界が連んで酷いことをやりすぎたということだ。
そして、参院野党多数の威力を国民が知ったということだ。

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歴史の事実は変えられない  へそ曲がり

2008年01月25日 16時22分51秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 南京事件をどんなに否定しても、証言者はいっぱいいる。歴史的事実だからである。だから「保守系」氏がどんなに足掻いても無駄である。くどいと言われても投稿を続ける。
 これは、昨年の12月、東京で開かれた「南京事件70周年」の集会での「伍 正禧」さんの証言である。
 
 南京事件「伍 正禧」さんの証言【私が見た蛮行・・・過ちもなく殺された】

 私の家はパンやめんを売る小商いをしていました。1937年の8月か9月ごろから日本軍による空襲が南京でありました。祖父は難を逃れるため、わたち一家を難民区に移しました。
 難民区でも商売をしながら生活をしましたがねメリケン粉ゃ油などの原料は元の家に置いたままでした。
 12月13日の昼ごろだったと思います。3人の日本兵が難民区の私の家に来ました。2人は小銃を担ぎ、もう1人は左側に刀を下げていました。その左腕には腕章があり、「中嶋」という文字が書かれていました。
 私の家族は大家族でした。その中の5人の男を日本兵は連れ去って行きました。兄とおじ、3人のいとこでした。いまになっても5人がどうなったかわかりません。
 難民区の付近を5人の遺体があるのではないかと必死に捜しました。
 難民区と非難民区の境にため池があり、そこには中国人の死体が沢山浮いていました。死体を動かそうとしましたが、動きませんでした。腕がひもで縛られ、5,6人がつながれていたのです。みんなうつ伏せになって浮いていました。
 その人たちの顔を上に向かせて1人ひとり確認しました。この中に自分の家族、親戚が見つかりませんようにと一生懸命祈りながら捜しました。
 近くで見つからないので、わたしは遠くで殺されたのだろうと思いました。当時、死体収容の組織ができたので、そこに入って死体収容の仕事を始めました。
 その間、無数の死体を目にし収容しました。村から難民区に逃れられなかった人たちは家の中で殺されていました。中国兵の死体もたくさんありました。女性の死体、子どもの死体を山ほど見ました。そして、それを収容しました。
 数日後、私と祖母が布団を干していた時です。日本兵が現れて祖母を捕まえ、中国語で「娘はいるか」と怒鳴りました。祖母が震えたまま答えないのに怒って、日本刀を引き抜きました。祖母は日本刀を見てさらに脅え、気を失いました。日本兵は祖母を蹴り、家に入りました。私は急いで祖母を抱き上げ玄関の外に逃げました。
 しばらくして、その日本兵が刀を下げたまま家から出てきました。私は祖母を連れて家の中に戻りました。奥の部屋に入った途端、私は大声を上げてしまいました。振り向くと、ひざまずくように歩いていた祖母が悲鳴を上げました。
 ベッドの周りが血の海になっていたのです。ベッドには祖父がいました。胸、足の付け根、太ももの3か所を日本刀で刺されていました。祖父はその日のうちに息を引き取りました。
 祖父は当時、80歳代でした。祖父になんの過ちがあったというのでしょうか。なぜ一言も声を上げられずに殺されなければならないのでしょうか。
 祖父の思いや無念を、私の口を通じて皆さんに知っていただきたいのです。
 
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ガソリン税の継続は天意にそむくこと?  楽石

2008年01月25日 11時06分41秒 | 国内政治・経済・社会問題
ガソリン税は期限を切った暫定的な税。
それがちょうど期限を迎えた。
時あたかも、石油の暴騰の時。
天は、もういい加減にせよ、と告げているのでは?

道路が出来ない、公共事業費が減って雇用が減る・・・

それよりも国民みなが困っている石油の暴騰。
これに応えるように天が配慮した、このチャンス。
生かさないのは天意にそむくのでは?

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「自公政権崩壊」が見えてきた!  文科系

2008年01月24日 18時50分18秒 | 国内政治・経済・社会問題
今日、ガソリン暫定税率の問題を通して、表題のことが見えてきたという思いです。長年の経験で、共産党の方などがそれを最も信じていないとも伺われますので、この明るいシミュレイションを書いてみます。

①本日の朝日新聞によれば、「衆院の通過 月内不可能 予算関連法案」だそうです。それによれば、「ガソリン税の暫定税率延長を含む08年度予算関連法案の趣旨説明は早くとも31日になり、参院自民党が求めていた予算関連法案の月内衆院通過は事実上不可能になった」ということです。この記事には、「首相決断」などもありえてなお疑義も残りますが、さてそこで、

②予算関連法案は2月に入ってから衆院通過ということになります。すると、「あくまで反対貫徹。そのためにこそ『テロ特措法成立に関わって、参院60日審議未了』作戦を使わずに、温存してきたのだから」としてきた民主党は、手ぐすね引いて「参院60日審議未了」に持ち込むでしょう。つまり、参院でこの問題が60日も審議されるわけです。

③ここで共産党にお願い。テロ特措法の時のように「審議未了作戦反対。あくまでも白黒決着せよ」などと、民主党を揺さぶらないでくださいね。税の問題、この長期政権がその横暴によって不正に搾取してきた税の問題は、国政の基本中の基本ですから。これを国民が学習し、主権者として目覚めることほど、政治にとって肝要なことはほかにないぐらいのものですから。国会でも長く論議するほど、国政の基本にかなっているわけです。
                            
④すると暫定税関連法案「衆院3分の2再可決、成立」は4月にずれ込むことになります。何がおこるでしょうか。
A 3月中頃から石油の小売業者が買い渋りを始めるはずです。4月を超えて元売りから買う値段が25円安くなるかという前に、高いガソリンを買う馬鹿はいませんから。そして、この動きはたちまち超特大のマスコミ種になります。消費者としての僕のような人は、自分のガソリンスタンドで3月初め頃からこう質問しますし。
「ここの売り主も、4月1日の安いガソリンを買おうとしているだろうね? そうして1日以降はすぐに高いのを売らないようにしてくれよ。じゃなきゃこれからここで買わんぞ」
なお、こういう一人一人の言動こそ、下手な政治演説や署名集めよりもはるかに効果がある「政治的実践」なんです。大事な時期にかみ合った大事な日常言動は、素晴らしい社会的波及効果を持つものということです。スタンドの店員は卸売りの人にこれをたずねるでしょうし、それが集約されれば元売りは4月目指して何らかの行為をしなければなりません。そういう動きはどんどんマスコミにも採り上げられるでしょう。社会的良循環的波及効果と言えましょうか。
B 4月1日以降にはこうなります。「あそこがいくら、ここがいくら」、「あそこは古い卸値でたくさん買ったんだ。ここは新しい値だったんだろうな」などなど、世の中大騒ぎです。ちっとも下がらなかったらこうです。「新値で買った奴もあるだろうに、どこも下がらないなんて、闇カルテル?」。闇カルテルがあったらサー大変。民主党が手ぐすね引いて待っているでしょう。参院で持っている「国政調査権」で、ぼこぼこにされるでしょう。最近のいくつかの小売業者の「平謝り」や製紙会社の「『みんなでわたれば怖くない』が、今度は『みんなで平謝り』」を見ている業界には、そこまでの度胸はないでしょう。民主党の手ぐすねを前にして、「闇カルテルを自民音頭」とか「同、官僚音頭」とかは、ありえません。
C さて、こういうわけで、ガソリン価格は遅かれ早かれ限りなく25円値下げに近づいていきます。そしてその間中、税のこと、自民党の悪辣な税収奪のことが、国民に議論されるわけです。

                                 (続く) 
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