九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

パリ五輪観戦記   文科系

2024年08月04日 11時22分09秒 | スポーツ
 テレビでいろんな種類をかってないほどに見た。面白かったもの、その訳などを描いてみたい。やはり球技が面白い。バレー、バスケット、バドミントン、サッカー、卓球などを観たが、意外に面白かったのがバドミントンで、特にダブルスが「凄いっ!」とさえ感じた。
 羽根のついたシャトルコックは打球直後は猛烈に速いが、その後急に速度が落ちるせいか、レシーブの有効性、有効範囲がとても広いのだ。地面すれすれで間に合って返球したり、コートの端から端までの返球になんとか脚が間に合ったり、さらには、短い打ち合いの反応速度、返球フォームの速いことまるで手品でも観ているようだった。このゲームは相手の手前から最後方まで、その四隅を対角線で狙うもので、それに備えて返球後の立ち位置、構えをコート中央に戻って取るようで、打球後に定位置に戻る瞬間移動のフットワークがすさまじいのである。特にダブルスは二人でコートをカバーするから、判断、フットワークの絶妙さに全く驚嘆してしまった。

 次は、バレーボール。驚いたのは、男子のサウスポー・西田選手の凄さ。背丈が186センチで、国代表サイドアタッカーとしてはとても低い。なのに、2mの相手ミドルブロッカーらをぶち抜いていくのである。これは部外者には分かりにくいことだが、背丈が15センチ違えばその腕の長さもちがうので、最高到達点では30センチ差があることもあるのだ。西田の配偶者である女子キャプテン古賀選手が夫の第一印象をこう評したのがとてもよく分かったのである。
「とてもよく跳ぶ、ゴリラ」
 昔の強豪ソ連バレーにブガエンコフ・イバンというよく跳ぶ選手が居たが、ゴリラとは対照的な190センチほどの細い選手で、高い打点を生かして相手の上から鋭く打ち抜く運動神経の塊。対するに西田は、早い話が相手を打ち抜くために何でもやる。ブロックの内と外とを狙っていく(クロスとストレートとの極端な打ち分け)のはもちろん、ブロックに思いっきりたたき付ける豪快なブロックアウトが多く、完全に3ブロックが揃ったときなどは両手で軽くブロックの手の下の肘か頭周辺にボールを押し込むことも多かった。背の低さを様々な技術で補っているわけだが、なんと言っても目立ったのはその馬力。相手を弾き飛ばす事が多くて、古賀選手が「ゴリラ」と言ったのが、体つきの話だけではなくて、まさにぴったり。この選手、人一倍とてもよく考えてきたのだろう。古賀紗理那夫人よりも4歳ばかり若いと聞いたが、西田選手が話してきた「古賀(を)ストーカー(した)時代のサッカー談義」が猛烈だったらしい。高いブラジル・ブロッカーを唯一ほとんど打ち抜いていた古賀の技術も、西田との間で改良した点、鍛え上げられていったところが多いのではないか。「バレーボール談義を始めたらきりがなかった」(古賀さん談)そうだから。
 なお、僕は180センチそこそこで後に早稲田のエースになった名古屋出身のSという名選手の高校時代をこの目で見続けてきたから、ジャンプの高さでいろんな事ができるという事はよく知っている。こういう選手は本当に魅力的だと思ってきたものだ。 
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サッカー・バルセロナにドイツ人監督? 文科系

2024年07月24日 09時24分09秒 | スポーツ
スペイン・バルセロナの監督にドイツ人のハンジ・フリックが就任した。ドイツ・バイエルンミュンヘンで選手時代を過ごし、ドイツ代表のコーチや監督を歴任した人物だ。それにしても、こういう人物がバルセロナの監督とは? 案の定、早速こんなチーム変身方向を語り出した。サッカーネットの「ゴール」から取った物だが、こんな声が聞こえてくる。バルセロナやスペインサッカー好きの日本人からしたら、目を剥いて反対するような変身ではないか。
『何よりも勝利を目的にプレーする必要性を説いた。 「ここ(バルセロナ)の伝統はボールに触れるプレーだ。だが私は同様に、ダイレクトな形でもゴールにたどり着きたい」 「ゴールを決めるためには、もっとクロスを上げるべきだ。思うに、私のスタイルが大きな変化を与えることはない。私が求めるスタイルは、高い位置からプレッシングを仕掛けて、相手陣地でプレーをすることなのだから。しかし結局は、勝利をつかまなければいけないんだよ」 フリック監督はその一方で、ボールを保持・非保持の状態で選手たちに求める姿勢についても語った。 「私のチームは適切なタイミングで相手にプレッシングを仕掛けなければならないし、ときには高い位置からそうすることも必要だ。』

 こんなフリック監督は、日本人には評判が悪いだろう。ドイツ代表監督としては、カタールW杯では我が代表に負け、その後ももう一度負けているのだから。それにしてもこのフリックがバルセロナを上記のようなチームに変えようというのは、日本ではさらに評判を悪くするはずだ。「(従来バルセロナの)多くボールに触れるプレーではなく」「ゴールにダイレクトに」。そして「もっとクロスを上げるべき」・・・。

 世界のサッカーがどんどん変わりつつあるのだけれど、バルセロナまでがパスサッカーから離れる? 逆に僕はこう思うのだ。2010年前からのドイツのゲーゲンプレス戦術創出、世界席巻以来、「高い位置からのプレス」が世界に広がっているが、だからこそ逆に、この高いプレスをかいくぐれば、敵陣ゴール前に強襲することができる。この急襲をするのに、速いサイド選手の価値がどんどん上がっている。伊東純也、三苫薫、相馬勇紀、中村、毎熊・・・。日本のこれらの選手が骨身にしみているからこそのフリックの声「ゴールにダイレクトに、もっとクロスを上げる」なのだろうと思う。

 ちなみに、J1首位の町田が、多くの選手を年度中に奪われたその穴埋めのように、名古屋に戻った相馬勇紀を早速獲得した。それも大金を積んでの事と聞いている。名古屋はなぜ相馬を手放したのか不思議だが、大活躍するのではないか。相馬は、伊東のようなクロスだけではなく、三苫のようなゴール前へのドリブル突破も、そこからのシュートも打てる、「得点に結びつく確率が大きいプレー」を必ず作ることができる選手である。
 今後のバルセロナはともかく、町田の動向が見物だと思っている。ダ・ゾーンにかぶり付きだな。
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ますます偏重、新聞、マスコミのスポーツ報道 2

2024年07月21日 05時54分59秒 | スポーツ
3月17日エントリー「ますます偏重、新聞、マスコミのスポーツ報道」に対して、旧名無し君、現通りすがり君から、執拗にコメントがついている。その内容は「野球に比べてサッカー記事が少ないからご不満なのだろう」というもの。何回かの同じコメントに、今日もまたこういうお応えをした。まず、名無し君のコメント。
『Unknown (とおりすがり)2024-07-20 01:23:45
 結局、「スカパーを裏切ったJリーグが、予想通り、地上波ではハブられていますよ。でも、文ちゃんは、それが気に入らない。」
で、まとめていい。
野球に比べたら十把一絡げの印象なのが、文ちゃんの感想らしいが、その程度の認識でしかないのが、(文ちゃん論を含めて)現状では?
都合の悪い事を、「暴力」と言うのは、止めた方がいいと思うよ。
野球界が、どんな「暴力」を? 』
 このトンチンカンな何目目かのコメントに、僕はこう応えた。

『ダゾンに捕られた! (文科系)2024-07-20 13:32:32
 サッカー記事はダゾンに捕られただけ。サッカーの世界的将来性、将来的価値の高さに日本では信じられぬような金額で独占中継長期契約が決まった。このことに、僕が文句を言うわけはない。ダゾーンに入っている我が家でもいつもどのサッカーゲームも見られるようになったのだし。
 その価値が分からず好機を逃した他日本マスコミ界は切歯扼腕というところだろう。それで、将来的サッカー人気に対して、対抗的に野球の将来性の育成に日本スポーツマスコミが必死になり始めたとみたね。マスコミ野球界が談合したように。野球ではなくマスコミ界のその「談合ぶり」をあざ笑っているのだ。野球はもちろん、スポーツ全般をバラエティ-種のようにも扱ってきた日本スポーツマスコミだからおかしいというのもある。
 これからもっともっと野球評論、そのバラエティー記事なども増えていくだろう。ただし、サッカーマスコミを見習って良い野球記事、ライターも出てきているのはすごい朗報だろう。本で言えば、こんな例がある。
 まずなによりも、文藝春秋「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」の鈴木忠平、そして新潮新書「山本由伸 常識を変える投球術」の中島大輔。この2冊はともに買ってきて、じっくりと読んだよ。前者は1900円もする分厚い本だが、この作者の物は皆買ってでも読みたくなったね。サッカー界には、このクラスのライター、著作者はずっと多いけど。

 なお、僕は野球も好きだよ。今も孫のソフトの学校有志チームの助っ人の端くれとして、通っている。八三歳の今、肩がめっきり弱くなったが、昔は坂口監督の東邦高校教員チームとゲームをしたこともある。大学教養部の体育授業では野球を選んだし。 』

 それにしても皆さん、今は職場別野球と高校野球地区予選、次いで甲子園高校野球などなど、よくもまー細々、デカデカと写真入りで報道が盛んなこと。
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日本バレーボールが復活  文科系

2024年07月16日 00時01分55秒 | スポーツ
 最近五輪を控えて、自分が大学までやったスポーツとしてバレーボールの代表戦をよく見た。日本男子代表が世界2位国にまで上って来たと知っている人がどれだけ居るだろうか。まるで昔の東京五輪前後の日本にまでバレー界復活を見る思いだ。「東洋の魔女」から始まって「松平男子」の大古、横田、猫田・・・。そこで今回は、女子も出場を決めているのだが、日本男子代表を眺めてみたい。
 バレーの見方で最初に目につくアタックとしては、正攻法のサイドに、石川、高橋に、オポジットと呼ぶ右オープンには左利きの西田がいる。前2者は言わずもがなとして、西田についてだが、186㎝と低いのに、堂々とブロックを打ち抜いていく。ジャンプ力と筋力がすごいと思った。
 そして、日本のセッター関田も柔らかいプレーがとても良い。配球パスの下に非常に早く軽やかに入るのも目についた。そして、この関田に良いパスが入らねば全ての事が始まらぬのだが、日本のレシーブはチームとして得意技のようだ。レシーブ、特に大事なサーブレシーブも上手いのである。相手の連続得点を妨げるためにはサーブレシーブが最重要になるが、これの中心リベロも上手いのである。
 ここで日本の最大問題点だが、相手の攻撃を破壊するブロックがやや劣ると見た。ミドルブロッカーに2mを超える選手をそろえているが、世界の強豪と比べると、やや劣っていると思った。そして、今の世界バレーはこのブロック力が最大競争点であると観察できた。ここが相手チームと比べて上手くいかないと、得意のレシーブ力も活かすことができず、連続得点ができなくなる。パリオリンピック・バレーボール観戦ではブロック競争を中心にゲームを見ようと思ったことだった。いや、ここまでのゲームも、ブロック競争を中心に観戦していた。


 
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サッカー・プレミアリーグが日本人にさらに面白い・・・ 文科系

2024年07月15日 00時28分09秒 | スポーツ
菅原がサウザンプトンに入った。これで、プレミア日本人はこうなる。
「24-25年シーズンのプレミアリーグはMF遠藤航(リバプール)、MF三笘薫(ブライトン)、DF冨安健洋(アーセナル)、MF鎌田大地(クリスタルパレス)、そして菅原がプレーする予定に」
 日本は、スペインを持ち上げるが、ここ一〇年ほどの世界では、選手以上に世界的名監督がここに集まっている。グアルディオラ、クロップらの他、マリノスを川崎に匹敵するチームに仕上げたポステコグルーがトットナムにいったのも、その証拠。 今のマドリー監督アンチェロッティも長くイングランドにいて、みずからを世界名監督にさらに仕上げていった。そしてプレミアは今や、チャンピオンズリーグのベスト4がイングランドというような勢いである。それに匹敵するのは、スペイン2強に、バイエルン、パリサンジェルマンぐらいしかない。

 ちなみにここで、今時の名選手について僕流の一言を。強さと、何か世界的な一芸を持っていること。その一芸が得点に結びつく確率が高い選手が望まれている。その一芸もイブラやエムバペ、ロナウド、メッシのような図抜けた得点力選手というだけでなく、その前段階の「得点を常にお膳立てできる確率が高い選手」を推してみたい。日本で言えば、伊東純也、三苫薫、相馬、中村のような選手である。菅原、毎熊らもそういう選手に入るはずだ。彼らを一言で表現すれば、「シュートの前段階を作る確率が頭抜けている」という特徴を持っている。ゲーゲンプレス創出以来世界の中盤の守備力が強力になったから、敵守備陣を破壊する速さが必要になっているということだろうか。それにしても、プレミアに日本人が5人って、何か夢のような話になってきた。

 他にも、富安、遠藤のようなプレミア選手が生まれるなんて、10年前の日本では専門家でも信じられないという話だったはずだ。なんせ専門家でも「日本人は身体が弱いから、パスサッカーしかないし、守備には向かない」などと公言する人ばかりだった。中田英寿という例外を重々承知していたはずなのにである。
 ちなみに、Jリーグで今をときめく町田の黒田監督が、こんなことを叫んでいる。
「指導してきた選手が評価され、代表招集されるのはすごく有難いこと。今町田が志向しているサッカー、松木が6年間、青森山田でやってきたこと。ただ単に上手いというだけではなくて、強いというスキルが日本代表に必要だということで選ばれていると思います。そうしたことを指向し、彼らに落とし込んできた成果が実ってきていると感じます」 
 この黒田監督がプレミア監督になる時代が来るかもしれない。彼はすでに、ポステコグルーに近いようなJ監督実績を上げ始めている。
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日本プロ野球はスポーツではない(2)  文科系 

2023年10月15日 10時13分13秒 | スポーツ
 10月4日に載せた表記題名の拙稿の第2弾、最新版としてお読み願いたい。なんせスポーツ好きだから、その精神にそぐわない運営がされていると、「インチキ?」とか、腹が立って仕方ないのだ。
 
 第1弾では、こう書かせていただいた。近年珍しいほど瞬く間に成果を上げていた真っ最中の落合博満監督をどうして中日は解任したのか。そして、その後どのチームでも落合監督就任がなかったことも、どうしてだったのか。ごく短期に日本一とかリーグ優勝、Aクラスは1度も逃さずという実績をあげて、本人も「要請があればやっても良い」と言っていたはずだ、と。そして、補足説明としてこんな事を付け加えさせていただいた。集団球技では監督がチーム強弱の最大要素の一つと既に証明されているから、西欧サッカーでは「チームを強くする監督は大金出して引っ張りだこである」と。

 さて、ここからは日本プロ野球の当面、現実の問題である。
 以上の観点、論点から見ると、オリックス三連覇の中嶋聡の今後去就には大変興味が湧いて来る。この三連覇の下で給料を上げて来た選手たちに、オリックスはちゃんと払えるのだろうか? そして、彼の身に落合のようなことが起こらないものだろうか?と。
 この中嶋の名監督ぶりについて思うに、日本も含めた世界サッカーが舞台なら、必ずこんな事が起こる場面である。どこか金のあるチームが、中嶋を引き抜く。これが、日本野球チームどこかが強くなる最大方法の一つだとさえ僕は思うのだが、どこもこんな事はしないと容易に予想できるのである。やったら面白いのに! すくなくとも、新庄や立浪などとは比較にならないという意味では、日本プロ野球は随分安易に監督を選んでいると言える。欧州サッカーでは、自チーム過去の名選手が監督をやるなどという習慣はごくごく少ないはずだ。集団球技の監督は選手とは違って特別な能力であって、名選手必ずしも名監督ではないとはっきりしているからだ。

 元々1リーグ6チームなどと少なければ営業も難しく、スポーツとしての改革などめったにできはしないだろう。18チームのJリーグなどよりも選手育成能力によって勝ち続けるのはずっと容易なはずで、そうなれば給料なども上がって、すぐにチームの金がそこをつく。その要が現下日本プロ野球の場合は監督だと言いたいのである。

 どこかが中嶋を引き抜かないかナー! が、これは夢に終わること確実。なんせわずか6チームの「共存共栄」理念優先で来たのだから、その「仁義」に外れることは絶対にできないのであろう。スポーツとしての共存共栄を図るなら、まず、最低、1リーグ12チーム制にしたらいい。現にいつのまにか「実力のパ」と言われているじゃないか。じゃあ「セの人気」って何? 巨人人気?
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ストーマ老サイクリストの手記(470)その後のトレーニング  文科系

2023年10月09日 12時10分49秒 | スポーツ
 9月10日に前回を書いてから、いろんなことがあった。先ず、心房細動勃発から心拍安定剤を処方され、心臓カテーテルアブレーションが11月上旬に予定されたこと。この手術も今では随分一般的になって、医者も気軽に進めてくれるようだった。この手術だが、13年前の2010年に僕は2度やっていて、それ以降心房細動は起こらず、ランナーを続けることができたものなのだ。その時の医者いわく。
「ランナーには、心房細動が多い。手術でけろっとしてまた走っている人も多いが、手術は症状が出たらなるべく早くする事によって完治率が高くなる。」

 8月に起こった足裏に水がたまる症状は、脚のトレーニングによってほとんど気にならなくなるまでになっている。このトレーニングは、家の18階段を50回以上往復することが中心で、週に2~3回。他に、土曜日には孫の学校のソフトボール練習に付き合ったり、この孫と1~2キロ散歩したりというところ。階段往復の前後には、爪先立ちや上半身の運動、スクワット30回やストレッチなども入れて、30分以上は心臓を動かすように心がけてきた。この30分という時間は、循環機能を健全に保つという狙いである。

 8月に足裏の水、9月になって心房細動突発と、5月末をもってランニングを止めてから順次いろんな故障が現れたわけだが、上記のようなトレーニングでなんとか安定した身体を保っているわけだ。「心房細動があるのに、そんな運動やって良いの? 血栓の薬も止めているようだし」との疑問も連れあいから出ているが、「薬で心拍が安定しているし、こういう運動をしているから心拍が強いので、血栓は大丈夫だと医者も判断してきたようだ」と応えている。ワーファリンとかの血液溶融剤は、ストーマにはっきりと血が混じるので循環器内科医師から止められたのである。

 カテーテルアブレーションとそのリハビリが終わるまでは、サイクリングなどは慎むことになる。


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「日本プロ野球はスポーツに非ず」   文科系

2023年10月04日 09時45分56秒 | スポーツ
 プロ野球日本代表の監督に落合博満の弟子、井端が選ばれたようだ。とても嬉しい。そのことを記念する気持で、以下を書く。永年思っていたことだ。

 ちかごろ、野球復活の社会工作がマスコミぐるみであれこれと凄まじい。が、僕は「日本プロ野球はスポーツではなくなっている」と観てきた。その理由を書いてみよう。分かりやすいように、先ずその結論を。

 集団球技で強くなるためには、監督が最重要とさえ言える。それなのに、日本プロ野球では監督がしょっちゅう替わっている。その度に強くなるなら良いが、日ハムの新庄、中日の立浪など、弱くなっていく場合の方が多いのではないか。なぜこんなことをやっているのか? 強さ以外のもの「も」求めているとしか思えないのである。いや、日本のプロ野球では、強さを求め続けていくことなど不可能になっていると言っても良い。以下はその「証明」のつもりだ。


 集団球技で強くなるためには、監督が最重要とさえ言える。世界一競争が激しいプロスポーツ、サッカーの世界では、これは既に証明済みの真実である。世界的名選手など一人も雇えない一国の中堅チームが世界一などと躍り出てくる歴史的事件がよくあって、その時の監督がそのまま世界的名監督として功成り名遂げていくことが起こるからだ。イタリアのアリゴ・サッキ、ポルトガルのモウリーニョ、ドイツのクロップなどがその例である。日本代表監督だったイタリア人のザッケローニもそんな小例だろう。ちなみに、この前3人の歴史的名監督は、日本プロ野球監督によくあるような名選手などでは全くなかったどころか、サッキなどは確かアマチュア選手の経歴しかなかったのではないか。つまり、集団球技の監督能力は、名選手能力とは「全く別のもの」なのである。ラグビーやバスケット、バレーボールなどでも同じ事、国の代表チーム監督をそのスポーツが盛んな国の名監督に頼むと急に強くなる事などはよく観られる例である。
 なのに、日本プロ野球では、こんなことさえ起こった。以下は、スポーツ好きの僕には耐えられぬ事であった。


 監督・落合博満は日本プロ野球史上数少ないほど短期に名監督実績を作った。それなのに、彼の監督歴は非常に短く、再び彼を雇うチームがなかったのは、いったいどういうことなのか? ちなみに彼は、こう言っていたはずだ。「要請があれば、またやっても良い」と。
 さらには、そもそも中日はあの彼をどうして解任したのか? 基本的に現有勢力だけを上積みして急な強化に成功して、間もなく優勝とか日本一とかというような名監督を。ここ数年のドラゴンズ成績からしたら、落合がいかに名監督だったかがさらに分かるというのに。


 さて、この落合解任の理由も今はいくつか推察できる。
 第一に、落合が示したように、6チーム程度の中では、容易に勝ち続けられる監督が生まれるものだ。そして、勝ち続けると全員の給料が上がって、その球団経営が行き詰まる。斜陽の野球界には、そんな金がないのである。
 第二に、6チームしかないリーグで1チームが勝ち続けると、全体としての観客が減っていき、リーグ経営自体が困窮する事も起こりうる。そんなわけで、リーグ全体の観客を増やすための優勝チームの談合すらが存在したのではないかなどと、僕は密かに推察して来た。

 こうして、今の日本プロ野球では優勝チームは次々と入れ替わるのである。その意味では、現在三連覇が続いているパリーグは健全とさえ言えるのではないかと、これも密かに思って来たことだ。つまり、言われているようにパリーグの方がより実力重視なのである。6チームしかなければむしろ、監督の力量次第で連勝があるというのが健全な姿のはずだ。

 真のスポーツでありたければ、少なくとも先ず12チームで一リーグとせよ。ここで強くなりたければ、監督を過去の自チーム名選手に頼むなどと安易なことをせず、その実力を懸命必死に育てつつ、査定していくことになるだろう。ちなみに、18チームあるJ1リーグでは、勝てない監督はどんどん替わっているし、自チーム過去の名選手を監督にするなどと安易なことはどこもやっていない。
 監督らのこんな切磋琢磨からこそ、日本からも最近、世界に名を連ねる名監督が生まれた。横浜をここまでの強豪にしたポステコグルーが、スコットランド名門チームの監督として凄まじい実績を作り、今イングランドの名門トットナムの監督をやっている。また、金のない地方チームでも強豪に買われていく名選手がどんどん育ちつつなお弱くならない所があるのは、監督はじめ指導部が良いからだろう。鳥栖とか広島とかのことである。 

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まさに「空前」、代表サッカー  文科系

2023年09月14日 15時52分40秒 | スポーツ

 代表サッカーがかつて無く強い。この6月からの4戦が総得失点18対4で全勝。この内最強の相手ドイツは、9日日本戦敗戦の後、代表監督解任に到っている。ただ、このドイツは、日本戦の後12日、新監督の下で余程引き締めたのか、世界2位のフランスを2対1で負かしている。ただこのゲームでは、フランスというよりも今や世界のエース・エムバペは故障欠場。ともあれ、もはや世界10強内と言える空前の強さはどこから生まれているのかをみてみよう。

 何よりも、こうまとめることができるだろう。

「日本の歴史的欠点とも言えた守備陣が安定して来たから、4大柱を有する攻撃もより冴えてきた」

「日本には守備の文化がない」、「日本人は小さいから・・・」などと語られた時代が、ここ数年転換を遂げたその頂点が、ボランチの遠藤(リバプール)、センターバックの富安(アーセナル)である。今や二人とも、世界最強リーグイングランドの強豪チームに属するに到った。日本選手らの憧れであるこのリーグで活躍した日本人は、香川と岡崎。いずれも攻撃選手で、二人ともがチームのプレミアリーグ優勝年のレギュラーという経験を持つとは言え、在籍期間は短かかった。それがどうか、遠藤はドイツで功成り名遂げた30歳にしてのグレードアップだし、富安はまだまだ伸びていくはずだ。

 攻撃陣はと観れば、今や世界がうらやむ柱が4本。伊東、三笘、そして鎌田に久保である。しかも、この組み合わせがまた、絶妙にして最強。ネイマールをすり切れるまで見て育った上で、筑波大学の卒業論文が「ドリブル学」という三笘薫の左を警戒すれば、右の伊東に良いように走られることになる。ドイツ戦がそんな闘いであったが、その逆もあるわけだ。伊東を警戒すれば、三笘に敵右陣地がぶち抜かれる、と。

 伊東の走り方、攻撃術はフランスのエムバペそっくりと思うのは僕だけではないはずだ。「前へポーンとボールをけって走り出せば、三人のマークでも打っ千切る」という絶対的スピード・スタイルから、今やクロスだけでなくシュートまでも上手くなって、手の付けられない選手に育った。三笘については既に、語るまでもあるまい。来年は、イングランド5強のどこかに行くはずだ。マンチェスター2チームに、リバプール、アーセナル、はたまたトットナムか。アーセナルに行けば、富安がいるし、リバプールなら遠藤とチームメイトだ。

 鎌田は万能のチームプレー選手で、この一年の久保が、持ち前のスキルスピードに加えスピードも増して、急に伸びたと思う。今やスペインでも手の付けられぬ選手に育ったものだ。

 サッカーは、世界ランキングが210位(国)ほどまである他に例のないスポーツ。そこでここまで到達したというのは、古いファンとしてはもう大喜びである。ただ、この日本代表を、特に中国、韓国に対して勝ち誇って吹聴するといったネットニュースが多くなっているが、こんな品のない行為は日本サッカーを貶めるもの。中国、韓国と比較してあると読み手が増えるという狙いだろうが、その品性が卑しい。「よく勝つ国が隣の負けを嘲笑っている!」わけで、スポーツでは常に相手をリスペクトせよと教えられて来たはずだ。お隣の韓国、中国が強くなれば、日本は今よりもっと強くなっていく。

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随筆  野球界の暴力体質、三話  文科系

2023年09月11日 10時45分41秒 | スポーツ

 新学期が始まった。学校社会では相変わらずイジメ問題が後を絶たないようだ。だからなのだろう、往年のプロ野球名選手・古田敦也が、彼の中学校時代についてこんなネット記事を世に出している。読んだ僕はまー驚いたこと!   

『 新学期がはじまって1週間。生徒のなかには、いじめを理由に学校に行きたくないという子もいるかもしれない。古田氏は「僕もいじめ体験者。いじめられた方です」と述べ、次のように明かした。
「僕は特に野球が上手かったので地元の中学校で先輩からよくいじめられた。『1Lコーラを買ってこい』と言われ、それを1年生全員で一気飲みさせられる。もちろん飲めないのでコーラを吐いて、笑われて『できなかったから全員30周走れ』と言って1時間以上走らされた。ほかにも、砂利道に正座をさせられて先輩がその上を歩き、先輩は1年生が痛がるのを見て笑う。どつく、殴る、蹴るのもあった。だから僕は、野球をやめた。中学校1年生の1学期に。でも、親にやめると話したらいろいろなところに掛け合ってくれて、夏休み明けの2学期から転校した。(後略)
(『ABEMAヒルズ』より) 』

 この古田談話ですぐに思いだしたのが、ベストセラー「嫌われた監督」にあったかのこのエピソード。落合博満が中日監督に内定し、内々で投手コーチ・森繁和に白羽の矢を立てたその電話交渉内容で、こういうものだった。
「投手のことはすべて、任せる。が、ただ一つだけ注文がある。選手には手を上げてくれるな」
 プロ野球の世界でも暴力、制裁が常識のように、まかり通っていたのである。落合が中日の監督になったのは、2004年だから、そのころの話だ。落合はこういうスポーツ体質が嫌いで、これに馴染めなかったから「プロ野球選手になるまでの道で色色な抵抗をして来た」とも僕は知っている。その抵抗を、監督になった初年度でチームに徹底貫徹した。見事なものだと思う。

 さて、こんなだからこそ、今でも野球界全体の暴力事件が後を絶たぬのだろう。古田が書いているようなものよりもずっと軽いものだとしても、理不尽な上下関係習慣を礼儀などと教えるような風習も含めて。最近マスコミがやんわりと「反論」している高校野球部監督による暗黙にして、事実上の丸刈り強制も同じように暴力とも言える場合が多いのではないか。これらはそもそも一体、なぜ残っているのか? ちなみに、僕は落合より12歳年上だが、ある高校の球技クラブでキャプテンをやった時、率先して球拾いもやっていた。つまり、昔は何処もこうだったとか、だから次第に改善されて来たのだとか、必ずしも言えるわけではないということを示していないか。 

 古田のこの体験談と同類のものは、「その言語的反論を教育、理解する」ことを含めて、隠すのではなく、社会にどんどん広めるべきではないか。でないとなかなか直されていかないと思う。サッカーの中村憲剛や野球のダルビッシュ有も言っている。「プレーを言語化しなければ、本当には理解できていかず、悪癖も直せず、上達もない」。理不尽な上下関係習慣も言語化するべきなのだ。スポーツ界などの「理不尽な暴力」とはなんぞや? 一例、ダルビッシュはある高校野球の誰もが当たり前と考えている一習慣について、こんな事を語っている。

――ちなみに、甲子園の予選の開会式が不要だというTwitterでの意見についても、かなりの反応がありましたね。

ダルビッシュ:ありましたね。でも、予選の開会式とか、誰がやりたいと思うんですかね? 暑い中、軍隊みたいに整列して、誰だかわからないおっさんの話をじっと聞いているわけですよ。僕自身、聞いたことは何一つ覚えていないですからね。ということは、意味がないことなんですよ。話の最後に「頑張ってください」と言われるけど、そんなこと言われなくたってみんな頑張るじゃないですか? これほど無駄な時間があるものかと思ったわけです。』

ダルビッシュのこの言葉は、彼が意識しているかどうかは別として、「高校野球開会式は暴力である」という意見になるはずだ。

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ストーマ老サイクリストの手記(469)足裏水は治る   文科系

2023年09月10日 03時33分14秒 | スポーツ

 先回見た右足裏前方に水がたまる症状は、医者が言うように悪くはならない。「膝に水がたまる症状」と同じ原理だそうだが、痛みが軽い分運動はできると、これも医者が言ったとおり。5月にランを禁じてから、こんな運動をしてきた。

 最も多いのがスクワット(後で、ストレッチ)で、これだけが多い週だと3~4日、1回50~100回。それに、サイクリングと階段往復。サイクリングはこの2日53キロなど、家の18階段往復が50~70というところだ。上半身の運動としては、僧帽筋を鍛えるアームローテーション、やグリップを使った握力強化などをやってきた。

 こんなことで最近気づいたのが、これ。サイクリングとストレッチだけでは爪先立ちをする筋肉、多分足首やフクラハギなどが弱っていくだけと。足裏の水は、このことが影響していると発見した。階段往復でふくらはぎが疲れると、この水がやや引いていると感じたことがきっかけだった。足裏の毛細血管が衰えて血液が急に行きにくくなると、そこの新陳代謝が悪くなる理屈ではないか。そんな訳で、足裏を庇わないでむしろどんどん使うようにしてこの水は治していけると、今週、確信を持った。我が連れあいの膝の水も、周辺血管を鍛えれば治るのかも知れぬが、それだけの体力がないということなのか。

 現在最長の53キロのサイクリングは、往時の愛知万博会場まで行って、5.1キロのサイクリングコースを3周して帰ってきたもの。久しぶりで、最近に珍しい程疲労した。風と湿気も影響していたと思うが、やはり5月末までのランニング時代にくらべて、運動量がずっと減っているということだろう。ただ、翌日にはこの疲労がとれていたというのが、朗報。ランニング時代の回復力がまだまだ残っているのだ。それだけに、今後はサイクリング回数や距離を増やすことが若さの源泉になろう。この回復力なら、まだまだ鍛えられる身体と思うからだ。

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サッカー代表戦のテレビ放映 文科系

2023年09月08日 00時29分26秒 | スポーツ

 この10日と12日、サッカー男子代表戦があって、いずれもNHK総合などで放映される。ドイツで行われ、相手はそのドイツとトルコだ。世界ランクで200カ国も順位が付く世界でもずば抜けた人気スポーツだが、ドイツ15位、トルコ41位に対して、日本は随分久々の世界20位。白熱、ガチンコのゲームが観られるだろう。

 テレビやネット、新聞などスポーツ・マスコミを見ていて、「野球ばかりをなぜ映す?」という昨今、「野球(宣伝)主義マスコミ」に反発するスポーツ人は多いと思うが、そんな「人工的光景」を打ち破るためにも、皆がテレビ観戦をしようではないか!

 以下前者がNHK総合、後者が日テレで放映、現地との時間のズレから、実況放映が始まる時間はこうだ。
・ドイツ戦が、10日(日)午前3時45分
・トルコ戦は、12日(火)21時20分

 サッカーではアジアが弱くって、近辺の国に勝ち続けてもなかなか順位が上がらない日本。その中で今はザック監督時代並みに断トツに強くなっていて、世界ランク20位まで来た。
 以前8年間も続いたAFCアジアクラブ最強決定大会の大沈滞があったが、これを破って日本クラブが最近復活してきたり、カタールW杯大金星などの結果なのだろう。ここ6年のアジア・クラブ大会では、浦和2回、鹿島1回と、日本が3回優勝と復活しているのである。この大会を目指して強化している事がはっきりしている浦和の健闘、貢献が光り輝いている。

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「プレス」習得中の遠藤航  文科系

2023年09月06日 00時18分27秒 | スポーツ
 イングランド・プレミアリーグのリバプールに行った遠藤航が、監督クロップの言葉によればこういう教育を受けている真っ最中と報道された。
「我々はカウンタープレスのチームだ。それにしては、君の守備位置は下がりすぎている」

 このカウンタープレスこそ、ドイツの中堅チーム・ドルトムントからプレミア一方の雄リバプールにまで監督クロップがのし上がって行ったその戦術・ゲーゲンプレスの英語読みなのである。クロップは、ドルトムント時代には世界的強豪バイエルンを押しのけて何回も優勝するようになったり、このドルトムントをチャンピオンズリーグ決勝戦まで導いたり、リバプールに移ってから19年度には、チャンピオンズリーグ優勝までを成し遂げたのだった。日本では、このカウンタープレスを普通のカウンター戦術と同一視する解釈もあると僕は知ったのだが、全く違うとここに何度も書いてきた。どう違うか。

 普通のカウンターは、例えば最近までの世界的名監督モウリーニョの得意技。彼のは普通のカウンター戦術で、イタリア・インテル時代には、当時旭日の勢いであったガルディオラ・バルサをこの戦術によって退けている。ただこれは2010年4月の話であって、当時のこのブログにはこの闘いの詳報がいくつもある。ちなみに、クロップ・ゲーゲンプレスの出現以来、このモウリーニョがどんどん勝てなくなって来たのだから、サッカーは面白い。
 
 新たなカウンター得点法、ゲーゲンプレスは、引いて守るリトリート陣によるプレスからのカウンターではなくて、味方陣地を上下に縮めたコンパクトプレスを敵陣近くでも布陣するなど高低に使い分ける。そのいずれにしても「速攻中の敵ボールをできるだけ高い位置で奪い取って、得点に結びつける」という得点戦術・陣形なのだ。
 15年から始まったクロップ・リバプール時代は、この戦術による失点の多さもあったのだが、これが改良されてどんどん減ってきた末に、19年チャンピオンズリーグ優勝が実現したのだった。


 さて、遠藤航のポジションには、最近新たに有望な若手がリクルートされた。それも遠藤の倍ほどの移籍金だったかと覚えている。彼と張り合って30歳の遠藤がレギュラーをとれるかどうか? 日本代表のキャプテンが、ドイツ1と言われたその「強力な1対1能力、デュエル」を生かして、日本人リバプール・レギュラーを続けていくのを見たいものだ。 


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ACL、浦和レッヅ暴力事件に因んで  文科系

2023年09月03日 14時45分26秒 | スポーツ
 8月2日の天皇杯、名古屋・浦和戦における浦和サポーター集団暴力事件によって、17人の無期限入場禁止処分がでた。グランパス・ファンだけど浦和レッヅを尊敬している一熱烈サッカーファンとしては残念の極み、この事件を少々振り返るなどしてみたい。

 その数もJ最多で、強烈なファンも多い浦和は、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で3回優勝している。最近では、この5月にも。そして、この度の暴力事件は、明らかにこのACL出場権が関係しているのだ。今年の浦和は、来年のACL出場確実なリーグ2位以内確保が難しい雲行きになって、天皇杯優勝かリーグ戦3位に入ってプレーオフで勝つかという道だけが残っていたのが、その天皇杯で負けたからファンが荒れたのだろう。浦和のファンが、それだけACLの重要さを押さえているということで、そのこと自身は一ファンとして素晴らしいことだと思う。ACLをJリーグ全体が明らかに軽視していた時代もあったが、Jチームが世界一クラブ決定戦で、レアルやマンチェスター・シティ、バイエルンとガチンコで戦える唯一の場所だと分かってからは、Jクラブにも憧れの場所となったのだろう。

 さてそれで、このACL日本チームの闘いの歴史を振り返ってみよう。これによって、Jリーグの良さも悪さも分かるような気がするからだ。ちなみに、ACL日本最近の勝敗について、こんな疑問、問題を立ててみた。
「08年度から17年度(それぞれの年から翌年までのアジア最強クラブを決める、そういう年度である)まで8年間も、日本はどうして一度も優勝できなかったのか?」
 7、8各年度は浦和とガンバが優勝した。17、18各年度は浦和と鹿島、この5月にあった22年度も浦和優勝となると、この8年の空白がどうしても目立つ。なぜだったのか。ちょうどこの間の14年にあったブラジルWCの「史上最強代表」惨敗と並べて僕には大きな疑問になっていたのだった。

 この答えは簡単に思えた。当時の世界新潮流に反する方針をJ全体が取っていたからだ。そのことが、当時のACLを見続けていた僕には、分かりすぎる程に分かった積もりだ。
「J全体がスペイン流繋ぎに拘って、当たり弱いチームになっていた。時あたかも、ドイツ発祥のゲーゲンプレスが2010年前後から世界を席巻した格闘の時代に突入していたのに・・・」

 細かいことは省くが、13年のチャンピオンズリーグにおけるバイエルン優勝、14年のブラジル・ワールドカップでのドイツ優勝という世界潮流激変に日本全体が乗り遅れていたのである。僕はこのことを当時のACLの日本チームの弱さによって痛い程見せつけられて来た。「スペイン流の繋ぎに拘る」も何も、この8年の間に4回も優勝した韓国や1回優勝のオーストラリア・チームの強い当たりに、ボールコントロールが乱されてばかり。この姿に、切歯扼腕だったのである。
 ちなみに、「俺たちの(敵ゴール前中央などで繋ぎ尽くす)サッカー」がブラジルで惨敗を喫してからは、流石にこの「繋ぐサッカー」潮流は見直され始めた。僕は、評判の悪かった代表監督ハリルの「デュエルこそ日本に不足した世界潮流」と叫んだ代表強化が、この流れに画竜点睛を付したと確信している。ハリルがいなかったら、遠藤航や「1対1で負けていたら、話にならない」(長谷部誠)が日本全体の常識に素速くなったかどうか。ロシア大会の吉田、長谷部などはオランダの大男たちに一歩も当たり負けることなどなくなっていたのである。全盛期の吉田などは、あのイブラヒモビッチとさえ互角に格闘し、イナしていた。「日本人は小さいから、当たり強いサッカーはできない」などと、誰が言い続けていたのかという話である。

 さて、クリロナ、ネイマール、ベンゼマ、カンテ、デンベレなどを初めヨーロッパ最高選手らが、サウジアラビアにどんどん集められている。サウジが強くなるのは日本、アジアの強化にとっては望むところ。今から始まるACL予選も、目を皿にして見守りたい。マリノス、神戸、そして、日本人監督に替わって名古屋を完敗させた柏レイソルが出るのか? もし柏の進出が起こったら、これはもう劇画の世界、もう一人の日本人名監督誕生である。井原正巳と選手たちの健闘を祈る!


 ところで、僕の当ブログ記事をマイクロソフト・ビーイングでウェブ検索・移行する時、どうしてこんな「注意・警告」が出るのだろう。「この英文記事を日本語に翻訳してお読みいただきます」・・・。僕の記事がすべて「英文」とは、日本人に読みにくくさせる工作? あるいは中国か朝鮮の方の文章にする? 
 ちなみに、当ブログの週間アクセス合計は、2020年なかごろの3000~4000越から最近の1000前後へと極端に下がってきています。 
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名監督グァルディオラが出現した時  文科系

2023年09月02日 01時23分28秒 | スポーツ
 フットボールでは、監督の能力がチーム強化に非常に大きい位置を占める。これは集団球技共通の特徴と言える。日本プロ野球の野村、落合や、ラグビーやバスケットの日本代表が外国人監督を得て急に強くなったことなどが、このことを示していよう。
 フットボール界の現在世界一と識者らだれでもが認めるであろう名監督は、イングランドはマンチェスター・シティのガァルディオラである。以下は、彼が世界に出現、台頭して来た時のことを描いたものだ。当時既に功成り名遂げた感があったモウリーニョに鍛えられていったとも言えるのだが、2010年度では彼のバルサはまだモウリーニョに勝つことができなかった。グァルディオラのバルサが、モウリーニョのインテルの守備の前に、チャンピオンズリーグで完敗を喫したのだった。この完敗については当ブログ2010年4月にその記録が全部存在するので、興味のある方はごらん願いたい。7、21、29、30日などである。


『 モウリーニョとグァルディオラ  文科系  2009年07月22日
 ストイコビッチの監督初体験が失敗に終わりそうな光景を見ながら、サッカー監督というものをいろいろ考えていた。「集団球技はある程度お金があれば、あとは監督次第」と何回かここにも書いてきた。もう少し若い頃までの野村克也や今の落合を見ても、アメリカや日本のバスケットチームなどを見ても。まして、世界でずば抜けて人気のあるサッカーの世界なら、なおさらである。なにしろ、老舗チームや国家代表を有名な外国人監督に委ねることなどは日常茶飯事になっているのだから。金のあるグランパスも、ちょっとはサッカー監督の大事さというものを学ぶと良いなどと思う。

 サッカーでは特に誇り高いイギリス人が今、国家代表をイタリア人に任せているし、世界10強クラブにも入るであろうイングランド4強クラブの監督3人までが外国人であって、残りの1人も確かイングランドならぬスコットランド人なのである。外国人3人とはそれぞれ、スペイン、フランス、オランダ人だ。日本野球界でも外国人監督が増えているようだが、読売巨人軍がアメリカから監督を呼ぶなどということが、近く起こりうるだろうかと考えてみていただきたい。

 さて、現在の世界で最も優れたサッカー監督は、5人いると思う。まず、イングランドはマンチェスターユナイテッドのファーガソンと、イングランド代表監督を務めるイタリア人のカペッロ。あまりにも功成り名遂げた感のあるファーガソンと、日本の中田英寿とも縁が深いカペッロのことは省く。
 次いで、同じくイングランドのチェルシーに臨時で雇われて見事に持ち直してみせたオランダ人・ヒディング。韓国をワールドカップ4強にまで上らせたこの名監督は、ロシア代表の現役監督だったかとの二股を見事にやりおおせてしまい、世界を驚かせた。

 さて、この3人に比べれば非常に若いが、既に彼らの名声に近い監督が2人いる。1人は、イタリアはインテルミラノのモウリーニョだ。ポルトガル人の彼の名が初めて世界に知られたのは、04年にポルトガルのとあるクラブをヨーロッパチャンピオンクラブにしてしまったときのことだった。それからの実績が凄い。直後にイギリスはチェルシーの監督に転出するとすぐに何回かリーグ優勝をして見せた。これには前述のファーガソンも、アーセナルのベンゲルも本当に驚いたはずであって、彼に一目も二目も置いていることは間違いない。そのモウリーニョの現在の野心はこんなところだろう。去年の夏に就任したイタリアはインテルミラノにおいて、ヨーロッパチャンピオンクラブ杯を握ること。今年1年目にして即座にイタリアリーグ優勝を成し遂げながら、ヨーロッパチャンピオンクラブ杯は惜しくもスペインはバルセロナに取られてしまったからである。

 さて、本年度彗星のように世界に出現したのがもう1人の名監督、スペインはFCバルセロナのグァルディオラである。1部リーグでは監督初年度の08~09年シーズンでスペイン杯を得て、先頃ヨーロッパチャンピオン杯をも握って見せたのである。ヨーロッパチャンオン杯決勝の相手は、誰もが連覇を予測した先述のファーガソン・マンチェスターユナイテッドであった。若干38歳、これら全てが監督初年度のことなのだから驚きのほかはない。
 ちなみに、スペインの”読売巨人軍”、レアルマドリードが最近300億円を遙かに超える大型補強に打って出たのは全て、このガァルディオラ対策と言えなくもない。よほどのことをしない限りは、彼のチームを崩せないと見たはずなのだから。前にもここに書いたが「阪神タイガース子飼いの新人監督に日本1、いや世界1を取られたら、そのオフの期間には読売巨人軍が黙っているわけがない」と、そういうことなのである。しかしながら、この超大補強は実を結ぶまい。多分400億円近い金(ドイツはバイエルンミュンヘンのリベリーのマドリード移籍がまだ流動的である)を予定しながら、マドリードの大補強は失敗に終わるであろう。サッカーは組織で戦うものであって、だからこそ監督が最も大切なのだから。
 さてまた、このガルディオラから、グランパスのストイコビッチが学ぶべき点があるので、ここに特記しておこう。ガルディオラは就任早々、花形幹部選手二人を切って捨ててみせた。有名なロナウジーニョと、現在チェルシーで大活躍中のデコである。さらに今年の今も、チーム内得点王(確かリーグ2位)エトーを切ることも発表してしまった。ガルディオラが既に「俺が決めた」と広言している。規律を乱すダビにいつまでも恋々としていたピクシーに見習わせたいものである。
 このガルディオラ、サッカー選手としては野球のキャッチャーに似ていると思う。ボランチという、攻守双方が見える立場の名選手だった。

 ジョゼ・モウリーニョとジョゼップ・グァルディオラ、世界のサッカー界はこれから間もなく、この二人を中心に回り始めるのではないだろうか。』


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