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新聞の片隅に載ったニュースから(47)     大西五郎

2012年09月03日 18時50分15秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(47)

  愛知の高校生「授業以外勉強しない」2割 県教委調べ(2012.9.3読売新聞)

 愛知県教育委員会が今年5月に県内の小、中、高校の児童、生徒を対象に実施した
独自調査で、学校の授業以外では「全く勉強しない」と答えた高校生が2割を占めた
ことが分かった。小学生3.1%、中学生5.1%と比べ、学習意欲の低さが際立つ結果と
なった。
 調査は、県教委が昨年6月に定めた教育に関する総合行動計画で掲げた重点目標
「学習意欲向上を図り、確かな学力を育成する」などの達成度を判断する基礎資料と
するため、小学5年、中学2年、高校2年から9132人を選んで実施した。
 調査によると、「学校の授業以外で、普段どの程度勉強するか」との質問に、
「全くしない」と答えた割合は高校生21.1%で、小中学生を大幅に上回った。
「1時間以上」の割合も高校生が44.4%だったのに対し、小学生62.5%、中学生
69.5%で、学習時間の短さが目立った。
 県教委は「1時間以上」の結果が、文部科学省が2010年度行なった全国調査の平均
(小学生58.2%、中学生66.2%)を上回った点を評価しているものの、教育問題に
取り組む自民党県議団幹部は「学校外の学習時間がゼロで済むとは考えにくい。
生徒の学習意欲を高める方法を考える必要がある」と指摘している。

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 2割もの高校生が家では全く勉強しないとは驚きでした。記事には家で勉強しなく
なった理由が書かれていませんでしたが、なぜだろうと不思議に思って愛知県教育
委員会に電話してみました。調査に当たった総務課教育企画室の担当者が応対して
くれましたが、今回の調査では「なぜ」の質問はしなかったということでした。
担当の方の話では、高校生への調査で全国的にも同じような結果(数値)が得られて
いるということです。今では高校生の大学進学率が50%を超えるようになりましたが、
全入に近い状態なので、一生懸命勉強しなくても合格できるようになったこと。高校
卒業後仮に大学に行っても行かなくても、将来の見通しが不透明で頑張る気持ちが
持てない状態に置かれているのではないかと推測されるということです。

 文部科学省が8月27日にこの春全国の大学を卒業した人の就職状況についての調査
結果を発表しましたが、4年生大学の卒業者55万9030人のうち35万7285人が就職しま
した。卒業者のうち非正規の契約社員、アルバイトなど一時的な仕事に就いた人、
就職に向けて活動中の人、進学も仕事もしていない人など、不安定な雇用状況にある
人が12万8224人で、卒業者のほぼ4人に1人の22.9%に当たります。
 また、文部科学省と厚生労働省の3月の調査では、大学や専門学校に進学しても、
退学したり、卒業して就職しても3年以内に退職するなど半数の若者が不安定な状態に
置かれています。

 こうした企業の利益を中心に置いて、不安定な雇用という労働の状態を作り出す
「新自由主義」の政策を推進した小泉内閣と企業の責任も問題にしていかなければ
なりませんね。
                                       大西 五郎
コメント (5)
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