九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

w杯、僕の優勝候補

2022年11月26日 09時33分00秒 | スポーツ
w杯の僕の優勝候補は、ずばりフランス。僕と同じサッカー大好きで、よく討論する息子の質問にも、ずっとそう応えてきた。その理由は、このチームにエムバペという怪物がいるからだ。日本人に分かりやすいように言うならば、日本代表の伊東純也と三笘薫を合わせたようなエムバペの能力に目をつけているからだ。加えて、フランスが優勝したロシア大会よりも、フランスチームのエムバペ活用点取スタイルがずっと進化しているからである。エムバペの異能を説明しよう。

彼は伊東純也よりも速い。ピッチ走法で走る伊東と比較して、猛烈なストライド走法で走る。さらに彼のドリブルは、三笘薫とは全く違うが、相手をぶち抜くという意味においては同じなのだ。人のいない前方にポーンと蹴って、周囲の相手守備人をダッシュして置き去りにし、ボールに追いついてシュート。こういうエムバペを、フランスチームがロシア大会よりもずっと上手く使うようになった。なんせ、ロシア大会時のエムバペは19歳。彼に命運を賭けるわけにはいかなかった。それが今回は、すっかりエムバペ得点法のチームにしあがっているのである。このエムバペをば、日本の皆さん、伊東純也を観るようなつもりで見てほしいもの。するとエムバペのスポーツ的意味がよーく分かるはずなのだ。スペイン、ブラジルは、エムバペに対しては必ず相当前に守備人を何人か残して臨むはずだけど、その分チーム力が下がることになる。

日本チームについても一言。コーチの横内氏についてである。ドイツ戦で森保と2人だけ並んで何回か大写しされていた人物だが、森保と同等以上の才能らしく、森保は、広島時代の一才歳上である彼をその後ずっと参謀として側に置いてきた。横内氏の能力は、彼が監督指導した若年代世界大会のブラジル戦などで実証済みなのである。そのことを書いたブログもこの中にあるから、興味のある方は探してください。
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快勝に病人も蘇る   文科系

2022年11月22日 16時09分00秒 | Weblog
奇跡的に勝ったと見えるほど、不思議な大転換が起こった。この大転換は大のサッカー好きとしてはどうしても解明してみたいというもの。因みに、中村憲剛も「前後半のあの組織的劇変は一体何だったのか」と、同じ問題意識を提起していた。前半の0対1は確かに想定内とは言えるが、この前半の惨め過ぎる姿からはあの後半の日本攻勢がどうしても期待できなかったのである。
3バックにして右の酒井を上げめにし、その上の伊東を押し上げた。左には三笘が入って高い位置を取った。と、これだけの攻勢にドイツが引いたのは、前半の攻め疲れが大きかったかも知れない。

後半30分、例によって左三笘の鋭い進入。彼にしては早目の前方内側南野へのパス。強烈な南野シュートを片手で何とか弾いたノイアーの正面こぼれ球に堂安の得点。同38分、右サイドバックにいた板倉が前の浅野にフワリと高く長く浮かせたパスは一体どう形容したら良かったろう。これを前を向いた身体のその足先で浅野が演じたトラップとともに後々まで語り草になっていくにちがいないのである。後の浅野のスピードと急接近、ノイアーの体側を掠めて突き上げて行った強烈シュートもちょっとない見ものであった。

膀胱全摘ストーマ装着をやりとげた退院の後の原因も定かではない症状の再入院で滅入った気分がちょっと晴れた。
それにしても、あの前後半の日本組織的劇変って、一体何だったのだろう。



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今夜、代表サッカー、カナダ戦  文科系

2022年11月17日 02時33分43秒 | スポーツ
 今夜、サッカー代表のカナダ戦がある世界41位の下位チームだ。日本側では、正ボランチ二人、遠藤と守田が大事を取ってでられなくて、柴﨑と田中になるとのニュースが流れている。この二人には、誰が出てもこの代表は強いという実を示してほしい。また、それができるチームだと確信している。

 この代表は、調整討論が凄いと報道されている。若手が中心になって問題提起がされているからこうなっているらしいが、かってないことではないか。その中心が守田、田中、三苫あたりの旧川崎勢と推察するが、国代表で真にこれができればとても強いチームができあがるはずだ。伊東純也、三苫薫や相馬の「侵入」はそれ自身が戦術となるほどになかなか止められないものだが、これに現在絶好調の鎌田らが適切な絡みができれば代表では珍しいチームになるはずだ。田中というボランチがまた地味だが極めて戦術的な選手と来て、相棒柴﨑の攻撃力を一段と生かしてくれるのではないかと期待している。

 31日の退院以来、どうにも胃の調子が悪い。胃のムカつき、食欲のなさなどを訴えたら、内科に回されて「九時間の膀胱全摘大手術のストレスから、多分胃潰瘍」と宣告され、24日には胃カメラを飲むことになっている。こんな時は、楽しいものを持っている人生ほど慰めになると確信できるもの。テレビでゲーム観戦の間は、いやなことも忘れているだろう。

 別のことだけど、マスコミを賑わしている「岸田こき下ろし」はどうにも腹が立つ。統一教会問題をこれ以上進めないようにとの、安倍派の逆襲に違いないからである。
「岸田おろしはやめろ! 今岸田が裁かれる理由など何もない」
「統一教会問題こそ、現下日本政治の最大の癌。選挙に勝ちさえすれば良いと言う政治になっている証拠なのだ。」
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救済新法、岸田頑張れ  文科系

2022年11月13日 09時06分01秒 | 国内政治・経済・社会問題
 統一教会に対する救済新法へのこれまでの動きを見ていると、後ろ向き姿勢がはっきりした勢力が存在して、自民党内が割れていることが白日の下にさらされて来た。
「統一教会にも、刑事罰はないではないか?」
「それでいて、信教の自由にも触れそうな法律を作る必要があるのか?」
 などから始まって、例えば高木国対委員長などは「1分も時間がない」などと、質問権行使、救済新法に向けての野党協議を逃げ回っていた。

 そんな中で出てきた岸田首相、茂木幹事長の「新法目指して、野党協議を要請」や、それを受けた文科相の「統一教会に質問権行使」の決定、姿勢などは、現下極めてまっとうなものと思われる。安倍晋三事件がなく、この派閥が昔通りのにらみを利かせていたとしたら、到底ここまではこられなかったというような匂いさえ漂わせている。
 その上このカルト教・与党密着問題は、安倍派の影響力が強大な日本会議、神社神道との関係などにも目をやると、意外に裾野が大きい政治問題であると愚考している。昨日の拙ブログ『統一教会に外務省から1000万円、その意味』のような物がゾロゾロ出てくるような。だからこそ安倍派はこの期に及んでも抵抗しているのであって、対する岸田は、筋を通していることになる。

 民事訴訟結果などを元に、文科相宗務課は統一教会に徹底的に質問せよ。
 救済新法は必ず作れ。

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統一教会に外務省から1000万円、その意味  文科系

2022年11月12日 10時00分57秒 | 国内政治・経済・社会問題
 本日の新聞に小さい記事だが、「教団関係団体にODA1千万円 外務省 訓練校建設費」というのがあった。セネガルの職業訓練校建設費として、途上国援助費用とのこと。林外相の言及によれば「当時は旧統一教会の関連団体とは認識していなかった」のだそうだが、いろんな意味でとんでもないことである。
 まず、団体も調べずに金を出すはずがないから、統一教会関連と知っていて出したに違いないのである。そして、この学校では間違いなく一種の「宗教教育」も行われた。つまり、自民党への選挙協力に対する利権政治の一環が、統一教会の海外普及活動に使われた。そして、自民党とのズブズブの互助関係を考えると、他にもこんなことがあるに違いないのである。

 何度も言うが、このたびの統一教会問題の発生場所は、すべてここ。悪名高くなっていた統一教会から世界平和統一家庭連合へと2015年に宗教団体名称変更を認めてやった当時の文科相・下村博文の罪。これがなければそもそも、その後の自民党議員との蜜月、相互援助関係など起こりようがなかったはずだ。

 加えて繰り返しになるが、自民党議員らがやっていた教会の広告塔、教会による自民選挙協力という互助関係の罪の大きさについて。国会議員とは税金で雇われて国民のために働けとされた公僕。その公僕が、国民の家庭をぶち壊してきたこの団体を選挙に利用する分いろいろと教会に便宜を図ってきたというそのことが、とんでもないことなのである。なのに当初は、「どこが悪いのか分からない」と応えた議員が続出していたのだ。あれには本当に驚いた。二世議員らには、公僕意識など吹っ飛んでいるのであろう。そうとしか思えなかった。
 

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史上最強のW杯代表、そのわけ  文科系

2022年11月11日 02時19分38秒 | スポーツ
 今回のW杯代表は、本当に強い。かつてないクラスの選手が攻守両方に揃っているからだ。まず日本がけっして得意とはいえなかった攻撃では、伊東純也、三苫薫に鎌田大地。それぞれの世界水準がどれくらいかを述べてみたい。
 伊東純也を解説して中村憲剛が曰く。
「『得点戦術は、伊東純也』だけで良いんだから楽ですよね」
 この意味はこういうことだ。チームの攻撃は普通、連携で敵陣を崩すパターン練習をするものだが、彼がいればそんな必要はないという選手、と。そのスピードでもって一人で敵陣を崩し、自分でなり他人になり、必ずシュートチャンスを作ってしまう選手だから。それも、フランスリーグで強豪と渡り合ってそうなのだから、W杯でも当然期待が持てる、と。
 次いで、三苫薫だが、今期からは世界最強リーグ・プレミアの親元・ブライトンに凱旋して、世界的強豪チームを驚かせている真っ最中なのだ。なんせ、チェルシーやアーセナルを負かしたばかり、そのブライトンの原動力になっている。彼の高速ドリブルを世界的強豪として名の知れたDF陣が止められないのである。チェルシーやアーセナルを負かす原動力になるって、南野拓実も果たせなかった夢である。
 次いで、鎌田大地がまた素晴らしい。ドイツのフランクフルトをチャンピオンズリーグの決勝トーナメントにまでのし上げてきた立役者になっている。彼のプレーの特徴、「プレーの柔らかさ」が小野伸二を連想させて、加えるに広い視野を常に働かせているという攻撃手だ。前田大然が鎌田を評したこんな言葉まである。
「ファーストタッチの時に鎌田は必ず前の選手を観てくれる。だから、僕らが本当に動き出しやすいんですよ」
 鎌田と前田が連携すれば、前田の爆発的かつ繰り返せるダッシュもどんどん生きるに違いないのである。

 次に防御陣はと観れば、誰よりもまず冨安健洋。若いDFなのにプレミアリーグ首位を走るアーセナルの守備の顔、海外日本人すべての中で最も高価な選手になりおおせています。すべてが揃った万能型DFとして世界的評価が高く、プレミア守備陣の顔の一人って、こんな日本人は今までにいなかった。
 ドイツ・ブンデスリーグの守備の顔になっている遠藤航については、既に触れる必要もないでしょうし、守田という選手は、ちょっとまー異能というお方です。

 こうして、これだけの世界的選手が揃った日本代表など、かつて観たことがありません。さらにダメ押しですが、現在24位というような日本の世界順位は常に低すぎる。周囲に自分より強い相手国がいないから、いつも順位を上げられないのです。そう思う僕にしてみれば「スペイン、ドイツ、何するものぞ!」。ヨーロッパもこういう日本をよく知っていて、こんなことを言ってますね。
「日本はW杯などでも時々番狂わせを起こす」
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批判が出ない不思議  文科系

2022年11月08日 09時07分43秒 | Weblog
 イーロン・マスクがツイッターを買って、約半分の人員削減をするのだそうだ。これって「株主利益最大化方針」の「株主資本主義」としては許されることなんだろうが、おかしくないか?
 人は職業がないと生きていけないのだから、人間社会の大多数の人が納得できる倫理に合わないことではないのか? というようなものは、いずれ正されていくべきではないか? ちょうど、資本主義発生の頃女子どもの長時間重労働も勝手次第だったが、やがてこれが制限される時代が来たように。

 株主利益最大化方針はこうして、悪いところがいっぱいある。自然発生してきたこんな物を人々がそのまま受け入れているべきではないということが無数にあるということだ。通貨への空売りとか? 他人の家に火災保険を掛ける自由とか? 金融損失に保険を掛け、それらが破綻しすぎて補填できなくなったとき国庫が補償してやるだとか・・・。そもそも「資本の自由、しかして破綻したときは国庫補填」という仕組みそのものがおかしい。資本の自由主義は、人間の自由主義ではない。つまり、株主資本主義は民主主義とは縁もゆかりもないものだと思う。
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「アメリカ外交」転換か?   文科系

2022年11月07日 15時56分43秒 | Weblog
 アメリカ現政権は、「ウクライナ戦争継続!」、「中国包囲」を叫び続けてきたのだが、そろそろ無理がたたって転換の時期に入ってきたようだ。というだけでなく僕は今、米共和党支持者と一緒になってこう叫びたい。
「アメリカは今、他国のことに出しゃばるよりも、自国の尻を拭け」。
 そもそもこういう声の音頭を取ってきた共和党に対して、「出しゃばり外交」民主党の人気ががた落ちなのである。例によって共和党側の、こんな声が説得力をどんどん強めているのである。
「他国のことに出しゃばって作った世界的インフレに『米利上げインフレ』が加わって、まともな職のないラストベルト労働者などは踏んだり蹴ったりである」
 この通りなのだが、日本人にはそんなアメリカの側面が全く見えていないようだ。アメリカ外交が作った負の側面は他にも無数なのに。そもそもアメリカは、その最大経営者団体が最近こんな重大反省を表明した国なのである。
「我々は株主利益最大化方針で行き過ぎてしまった。今後は、ステークホルダーの利益も考えるように誤りを正していきたい」

 例えば南米現在の左翼政権林立。これすべてアメリカが作り続けてきた民営化・搾取政権への反発なのである。さらには、アメリカの画策で生まれたブレグジットの英国政権は今や塗炭の苦しみにある。この英国売りについでかけられてきたのが今回の「日本売り」なのだが、これに対して日本人は恐ろしく鈍感だと思う。

 この11月インドネシアでG20が開かれる。ウクライナ・ゼレンスキーはテレビ出演するらしいが、プーチンはどうなるのだろう。もう一方の中国問題に関しては、アメリカの思う通りにはならぬようだ。ドイツ首相が中国を訪問したばかりだし、そもそも開催国インドネシアがアメリカの「中国関連の決議内容要求」を飲むことはないだろうから。

 日本マスコミはすべからく、「アメリカが嫌われる現状とその理由」をもう少し多く報道すべきではないか。日本の世界ニュースが偏っているのである。
・アメリカの決議は国連総会でどうして通らないのか。
・アメリカはなぜイスラムに嫌われるのか?
・南米はなぜ、反米左翼政権が絶えず生まれ、現在の絶対多数になったのか?
・ドイツはなぜいつもアメリカべったりではないのであるか?
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随筆 最高の退院祝い  文科系

2022年11月03日 20時50分14秒 | 文芸作品
 膀胱に癌ができて全摘手術、四十日ほどで退院になったその日の夜、二人の孫を連れて娘のマサがお祝いに来てくれた。九時間近い大手術が八一歳の身体に与えたストレス後遺症と言われたものだが胃にムカつきが続き味覚が狂っている中で、唯一何でも食べられるのが果物。娘が持ってきてくれたシャインマスカットの一粒を皮ごと一噛みした味は、まさに慈雨。やわらかな甘い香りとその中から飛び出て来た小さく鋭い甘さとが、乾きがちの身体全体に染み渡っていったものだ。
 さて、そんな僕に六年生女子になったハーちゃんが早速、ある近況のご報告。
「体操の授業でハードルやってるんだけど、また、学年一番。一つも倒さず速く通せるからね」
〈起立調節性障害から来る不登校で半分ほどは休んでると聞いてたけど、よしよし体操の授業は出てるんだ……〉、そう思い巡らしながら、二人だけに通じる過去についてのある質問を思いついた。
「二人でハードルの練習になるようなことをやったのを一つ思いつくけど、何か分かるかな?」
「分かって当然。この家から私の家に帰るときにいつもやってた馬跳びでしょ?」
 懐かしい思い出である。彼女が四歳から三年生ぐらいまで、保育園や学童保育にお迎えに行って我が家に連れ帰り、風呂、夕食などを済ませて四百メートルほど離れた娘の家に送っていくことになった夜のその道中の話なのだ。きれいに整備されたジグザグの生活道路の歩道端のポールの列をリズムよく馬跳びしていけるようになるまでの思い出がある。走りながらある高さを飛び越えていく感覚、その瞬間前後の上下半身の協調。馬跳びとハードルのスタイルは全く違うけど、根底にある原理は同じなのだと思う。
「ただ、ハードルは短距離ね。もう一方の長距離関係の方で、自転車はちゃんと乗ってるの? 近頃太り気味みたいだから、そんな君には最良のダイエットだよ」
「乗ってる乗ってる。ていうか、その自転車でジイに一つお願いがあったよ。ダイちゃんに『速い乗り方』を教えてほしい。ジイと三人でサイクリングしてみたいって言うんだよね」
 ダイちゃんというのは、最近母親同士含めて家族ぐるみで付き合っている同級生のボーイフレンドのこと。「速い乗り方」の方は、こんな解説になる。人が普通に乗るやり方よりも、サドルの高さを二段階ほど高くする。ペダルが最下段に来たときにその膝がほぼ伸びているほどに。こうすると、同じ脚の回転力でも優に時速五キロほどは速くなるし、長距離の疲れも少なくなるから、ハーちゃんは一日五十キロほどのサイクリング力を持っているのだ。ただし、この乗り方に慣れるのには少々の訓練がいるのである。こんな申し出はもう嬉しすぎるけど、はて九時間の大手術、四〇日の入院からの八一歳のこの身体のリハビリがちゃんとできて、ロードバイクにもきちんと乗れるようになるのだろうか。十日も延びた入院の間も、歩行訓練はしてきたから、退院一日目の今日も僕のリハビリの常道、家の十八階段往復を四〇ほどはできるようになっていたけど。
「分かった。ダイちゃんのバイクをちゃんと調節して、きちんと乗れるように教えるよ。こんな嬉しい目標があれば、僕の身体自身を戻すよう頑張りがいもあるというもの。むしろ僕がハーちゃんにお礼を言わんといかん」
「負うた子に教えられ」ならぬ励まされて、最高の退院見舞いに恵まれた。この翌日の階段往復は自然に五〇を越えて、肝心のウオームアップ後の心拍数も相当落ち着いてきた。普通の自転車はもう乗ったから、明日辺り、あのロード・バイクの方にまたがってみようか。
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