暑い中、久しぶりに都内散歩に出かける。
めづらしく休みの日なのに早起きをする。
ヨガに行こうと思い立ってレッスンの予約を入れたら朝の早い時間にしかあいてなかったので頑張って早起きして行ってきました。
早起きは三文の得。
一日が長くてよい感じ。
しかも体を動かしてるから心身ともに開放状態。
すっきりしてリラックスした状態。
いきなり谷から山へ・・・単純・・・
ヨガをしてからせっかくなのでお出かけとあいなりました。
まずはお台場へ
物色したいお店があって行ったんだけど、人が多くてイヤになって早々に退散。
なんか街自体が学園祭のノリなんだよね。
買い物するにも遊ぶにも何となく中途半端な気がする。
なんでなんだろう・・・
私的な見解としてはすごく作られて感がするからだと思う。
ものすごく人工的でさして面白くないものなのに無理やり面白いでしょといわれてる気がする。
つまりすべてにおいて「おしつけがましい」ような気がするから。
極めてないんだよな。
ゴハン食べるにしてもファーストフードがチェーン店。
こじゃれて高いだけだし・・・
遊ぶにしてもゲーセンのデカイのと映画館とひやかしながら回るお買い物。
遊びに行くというロケーションはいいのに銀座的趣はないし、新宿の便利さにも遠い・・
もしお台場の楽しみ方をご存知の方がいたらご伝授いただきたい。
ということで早々に切り上げて上野へ
「伊藤若冲」の絵を観にいく。
「伊藤若冲」????というそこのあなた!
多分、彼の絵見たことあるよ。
宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」のプロモにも使われていた絵を書いた人です。
東洋的で極楽浄土的とでも言うのでしょうか、不思議な象と動物の絵です。
実をいうと知らないだけで意外と目にしてるんだよね。
極彩色の動物や鳥(鶏)も紙の白と墨の黒だけのモノクロの絵もすごい迫力でした。
伊藤若冲はとても遅咲きの人。
絵を描き始めて作品を残すのはだいたい40歳になってからなのです。
モノを対象物を見つめて見つめて極めて紙に命を描いていく。
極めるというのはこういう事をいうのだなと嘆息とともに感じ入る事が出来る。
この展覧会はプライスさんという人のコレクションの一部。
プライスコレクション 若冲と江戸絵画展と名うたれております。
もちろんコレクションですから若冲の作品だけではありません。
その他にも極められた数々の作品を見ることが出来ます。
そして画期的なことにライトが当たっている作品があるのです。
通常、色彩の退化を防ぐためにライトはなるべく当てないというのが常識。
しかしこのプライス氏は光の具合によって作品の趣ががらりと変わる。それを楽しんでこその作品をいう考えをお持ちのようで展示も凝ったライトアップがされておりました。
光の当たる方向がかわり照度が変わる。
そして暖かい色の光と白色の光。
スゴイ!絵がどんどん変わります。
目に染みる降り積もる雪。 華麗にそして妖艶に咲く満開の梅。
目からウロコな体験でした。
あ~光って大事。
そしてやっぱり精魂込めてつくられたモノと突貫工事で作られたものとの違いを感じずにはいられない。
「何事も極めると言う事・・」の重さを考えさせられたのでした。
会期は8月27日まで上野の東京国立博物館にて開催です。
映画や買い物。ファーストフードやファミレスでゴハンというのもいいけど、本物を堪能する機会っていうのもきっと楽しいよ。