日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

漂流の旅人

2006-08-09 | Weblog

今週末から待ちに待った夏休み。
大人になっても短くっても夏休みは嬉しいものです。
ホントは長いとウレシイし、ちょっとお盆の時期よりずらした時期だとお財布にもウレシイ。
欲を出すときりが無いけどね。

今年の夏は久々の国内旅行となります。
行き先は九州。
今回、九州の地に初上陸となります。
スゴイ楽しみだ。

かなり張り切ってる人が約一名。
多分、あたし以上に相方は楽しみにしているはずだ・・・クールなカンジを装っているがお見通しだもんね。
ネットで日々チェックしてるのは九州の美味いもの情報だし、最近の愛読書は地図だし・・・

地図みているのが楽しいのだそうだ。
あたしにはよく分からん。
地図って面白いか????

どこにいくのか考えながら見ていると飽きないらしい・・
想像力の問題。
想像力っていろんな種類があるのね。

今回の旅行ではちょっと絵を描いてこようと目論んでおります。
絵を描くためにはもちろん観察眼と技術、そしてちょっとした想像力があれば描けると思うんだよね。
上手く書きたいとかこうしたいとかあまり強く思いすぎる(願いすぎる・・・)と出来栄えの貧弱さに愕然としてしまうけど、想像力の中ではこうなの!と言い聞かせると落書きレベルが絵画に見えてくるから不思議。

今回の旅行はありとあらゆる想像力を駆使して楽しんでこよう。
いままでとはちょっと違う旅の楽しみ方が出来るかな。
夏休み前の忙しさを想像力で乗り切ります・・・あ~明日、仕事メンドクサイな・・

こんかいお邪魔するのは主にコチラ!旅人二人想像力を駆使して楽しみにしております。
  

 

 

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極めるということ

2006-08-06 | ギャラリー

暑い中、久しぶりに都内散歩に出かける。
めづらしく休みの日なのに早起きをする。
ヨガに行こうと思い立ってレッスンの予約を入れたら朝の早い時間にしかあいてなかったので頑張って早起きして行ってきました。

早起きは三文の得。
一日が長くてよい感じ。
しかも体を動かしてるから心身ともに開放状態。
すっきりしてリラックスした状態。
いきなり谷から山へ・・・単純・・・
ヨガをしてからせっかくなのでお出かけとあいなりました。

まずはお台場へ
物色したいお店があって行ったんだけど、人が多くてイヤになって早々に退散。
なんか街自体が学園祭のノリなんだよね。
買い物するにも遊ぶにも何となく中途半端な気がする。
なんでなんだろう・・・
私的な見解としてはすごく作られて感がするからだと思う。
ものすごく人工的でさして面白くないものなのに無理やり面白いでしょといわれてる気がする。
つまりすべてにおいて「おしつけがましい」ような気がするから。
極めてないんだよな。
ゴハン食べるにしてもファーストフードがチェーン店。
こじゃれて高いだけだし・・・
遊ぶにしてもゲーセンのデカイのと映画館とひやかしながら回るお買い物。
遊びに行くというロケーションはいいのに銀座的趣はないし、新宿の便利さにも遠い・・
もしお台場の楽しみ方をご存知の方がいたらご伝授いただきたい。

ということで早々に切り上げて上野へ
「伊藤若冲」の絵を観にいく。

「伊藤若冲」????というそこのあなた!
多分、彼の絵見たことあるよ。
宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」のプロモにも使われていた絵を書いた人です。
東洋的で極楽浄土的とでも言うのでしょうか、不思議な象と動物の絵です。


実をいうと知らないだけで意外と目にしてるんだよね。
極彩色の動物や鳥(鶏)も紙の白と墨の黒だけのモノクロの絵もすごい迫力でした。
伊藤若冲はとても遅咲きの人。
絵を描き始めて作品を残すのはだいたい40歳になってからなのです。
モノを対象物を見つめて見つめて極めて紙に命を描いていく。
極めるというのはこういう事をいうのだなと嘆息とともに感じ入る事が出来る。
この展覧会はプライスさんという人のコレクションの一部。
プライスコレクション 若冲と江戸絵画展と名うたれております。

もちろんコレクションですから若冲の作品だけではありません。
その他にも極められた数々の作品を見ることが出来ます。
そして画期的なことにライトが当たっている作品があるのです。
通常、色彩の退化を防ぐためにライトはなるべく当てないというのが常識。
しかしこのプライス氏は光の具合によって作品の趣ががらりと変わる。それを楽しんでこその作品をいう考えをお持ちのようで展示も凝ったライトアップがされておりました。

光の当たる方向がかわり照度が変わる。
そして暖かい色の光と白色の光。
スゴイ!絵がどんどん変わります。
目に染みる降り積もる雪。 華麗にそして妖艶に咲く満開の梅。
目からウロコな体験でした。
あ~光って大事。

そしてやっぱり精魂込めてつくられたモノと突貫工事で作られたものとの違いを感じずにはいられない。
「何事も極めると言う事・・」の重さを考えさせられたのでした。

  会期は8月27日まで上野の東京国立博物館にて開催です。
映画や買い物。ファーストフードやファミレスでゴハンというのもいいけど、本物を堪能する機会っていうのもきっと楽しいよ。


 


 

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号泣する準備は出来ていたのに・・

2006-08-05 | リブレリア

このところ仕事が忙しい。
やっと休日。

残業時間は長いわけではないんだけど体力的問題と精神的ダメージが疲れを倍増させていると思われる。
急に暑くなっちゃって・・・夏バテかな。

こういうときはちょっと感傷的になりたい気分。
な時期なんだな。
イライラを感情として表に素直に出してみたらすっきりするかなという考え。
だから涙もろくなっていたり一人の時間をちょっと多めにとってみたり・・
あの手この手で乗り切る作戦。

手っ取り早くちょっといい話の本を本屋で探す。つまり泣きたいのか あたし。
ずばりのタイトルを見つけました。
「号泣する準備は出来ていた。」by江国香織


それこそタオル片手に号泣する準備をしてたのに・・・
?????  泣けず・・・ あたしの感性が鈍っているのか・・・

リベンジで本を選びなおす。
目に付いたのが数年前のベストセラー「五体不満足(完全版)」by乙武洋匡。
今頃になって読んでみました。


あたしはこの本で一躍、時の人となった乙武さんは知らず、既に有名な人物である乙武さんしか知らなかったのでした。
だからこの五体不満足を読んで思うことと、加筆された完全版の部分を読んで思うことのギャップがありました。
だけど、その加筆された部分がとてもよかったのです。
この部分が加わっての完全版。
是非、皆にも読んで欲しいと思う。
自分のいろいろな思いと経験とが重なってじ~んとしました。
五体不満足という確かにセンセーショナルな部分はあるにしてもそれ以上に乙武さんの周りの人達の彼に対する愛情とか友情とかに素直に感動しました。
結局、その人の人となりによって人間関係って構築されていくものなのだという実感。
なんかうまく表現できないけどあたしもこうやって人生も本にしたらすばらしい出会いの数々があるのだろう。
もちろん皆にもそれぞれにあるわけで、そんな事をかんがえたら鼻の奥がつんとしてきたのでした。

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