日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

少しの赤は美人に効く

2017-01-30 | ドレステリア

クリスチャン・ルブタンのハイヒールといえばセレブ靴の代表格で、ありきたりのプレーンな型でも一目でそれと分かる。
美しいヒールの向こうのレッド ソール。
脚を組みかえて優雅さを、駆け抜け際に視線に華やかさを撒き散らす赤。
世界中の女性に色気と自信を与えてくれるルブタンの靴はチラリズムの結晶なんだ、きっと。


もしこの色が金色であったなら、青であったなら、こんな魅力的なことにはならないと思う。
チラリズムに赤。
ルブタンがルブタンであるがための究極の取り合わせ。
見え隠れする赤。
赤は小粋に効かせたい。
赤のパワーを有効かつ有意義に使いこなせたらルブタンのハイヒール以上に無敵。
赤パワーは中華圏の赤色礼賛のように全面的に押し出すより、一滴で効かせるのが心意気と思うのだけどどうだろう。
劇薬の赤で天国をみるか地獄をみるか。

赤はサンタクロース的な装いで、はたまた関帝廟的なギラギラ具合で漂う視線を一斉に釘付けもするけど、それよかリアーナの凶器にもなりそうな赤ネイル、テイラー・スウィフトの赤リップ、コムデギャルソン PLAYのギラリと目があう赤いハートロゴ 一滴入魂の赤にはどの色も敵うまいよ。
そんな赤の魅力を探るにつけ和装というのは世界的にみても赤の効果を知り尽くした装いと言えるのでないかとしみじみ思う。
薄暗い照明の下で一際妖艶に艶めくのが赤であったということか。
経験則の中で洗練されてきたであろう日本の美意識を、今宵、生かさない手はないのである。



女形の化粧に仕込まれた赤、裾からチラチラと溢れる緋襦袢の赤、、そして丹頂草履。
日本にはルブタンのレッドソールが生まれる前から足元にチラリとみえる赤の効果をしっていたのだよー



丹頂草履
鼻緒の前つぼの部分のみが赤く、丹頂鶴を連想させることから名付けられた草履の意匠。




鼻緒の一番力がかかる前つぼ、親指と人差し指の間に見え隠れする赤い色。
丹頂鶴に見立ててなんとも粋なデザインである。
やはり赤の効果は美人をつくるための奥義に違いない、そうだ、そうだ!
特に足元に赤を少し。
その効果は絶大!と鼻息荒くルブタンの靴を買う人がいるとかいないとか。
あたしみたいにごにょごにょ考えるんではなく、直感で赤の視覚的効果を感じる人が多いからこそ、ルブタンはあそこまで愛されるのであろう、高いけど。

酔っぱらってすっ転んで、バタバタと走り回り、側溝の蓋やら自動ドアのレールにもはまりまくる生活では赤いソールなんてすり減るだけで、ルブタンを買うなんて勿体無くてできないから、レッドソールはオアズケでして、せめてもの赤いヒール。
kariAngのような二番煎じに流れる事なく、仕事を頑張るニンジンとしてあのレッドソールを目指したい。
少しの赤は美人に効く。時にどんな美容クリームより。
赤いヒールでさえも。

さて、今夜も美味しくのみたいのである。
気張って、気どって月曜日の靴、赤はヒールのみベージュのハイヒール。
せめて靴だけでも美人度あげてこー



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