日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

旅は小説より奇なりのホーチミン【おすすめフォー のPho hoa】

2015-09-19 | Weblog
アジアの麺料理は庶民の味方。
日本における、ラーメンもご多分にもれず、そのくくりの中に存在する。
気取らない食べ物だからこそ、こだわりは強く、強ーくなるのは必然なのね。
個人的にラーメンはベタベタが好き。脂は偉い!
さっぱり食べたいのなら、ラーメンではなく蕎麦にしろと言いたい派会長であるあたし。

バンコクのパッタイ
台北の麺線
ソウルの冷麺
上海の加哩牛肉面
長野の蕎麦
讃岐ウドン

どの国の、どの都市にも繁盛している麺屋は必ずあって、いつだって人々のお腹を満たしつづけてくれている。
ホーチミンのpho (フォー)も同じく。
道端にしゃがんでるおばちゃんの正体はフォー屋の店主。
のんべんだらりとそこに佇んでいるだけに非ず。
ドンコイ通りをじっくり観察すれば、ここにも、あそこにも青空フォー屋。





酢漬けの赤トウガラシをポリポリ噛みつつ麺をすすっていると口に火がついたようになるが、辛辣は南の朝にふさわしい味であるように思う。

開高健『輝ける闇』より






phoという食べ物は日本のラーメンよろしく、お手軽だからこそ、自分好みの店があり、食べ方があるのだ。
ライムをたっぷり、ベトナムハーブを少々、
テーブルの上、赤トウガラシをどっさり入れても良い。
インスタントでもそれなりに美味しいし、家で手抜きクッキング向きなphoだけど、
家で作るより、外で食べるものとは現地ガイドの弁。






そんなホーチミンのフォーの有名店 「Pho hoa(フォー ホア)」
中途半端な時間にもかかわらず、次々Phoを食べにやってくる人達。
つっかけで、汗をふきふき、おじさんが。
友人とぺちゃくちゃ喋りながら、若者が。
壁に貼ったメニューを凝視して、唸るは我ら、ツーリスト。






食べるなら、Pho ga(フォーガ)、チキンのPhoが無難であるが、ここは名店のおすすめ Pho bo(フォー ボー)にする。





薄いピンク色の牛肉。
つまり、ほぼほぼ生の牛肉なんですがね。これ。
一瞬、いろいろな心配が駆け巡るけど、箸をとる。
あつあつのスープが牛肉にまとわりついて、暮れなずむ夕日を闇に変えてくかのごとくに、刻々と牛肉の色を変えていく。
一口食べれば「あっこれ大丈夫なやつ。美味しいやつ!」と心の中でガッツポーズ。
ライムをたっぷり、トウガラシ少々、卓上の葉っぱ類を入れて。
もやしも忘れてはいけません。
モヤシとスープの取り合わせにもうっとり。
モヤシにかつてこんな執着を感じた事があっただろうか?
ベトナムのモヤシは総じて旨いのだから、陰の主役と呼んでおこう、モヤシ。





人によっては店の薄汚れ感と腹の調子、体調と要相談だけど、
ホーチミンで食べるならこのPhoをオススメしたい。
さっぱりと麺が食べたいなら蕎麦を食え派会長も、さっぱり食べたいのならPHOもあるよ大使を兼任することになって帰りにスーパーでPhoセットをお買い上げ。

麺とスープ
キューブのPho boのスープの素。
pho gaのスパイス。
フライドオニオンとさきイカならぬ、さきチキン。

やさしいフォーにトウガラシを入れて、辛辣な味、ベトナムの南部 ホーチミンを曇天の日本ですする妙。
あの味を思い出して、ライムとモヤシをたっぷり用意して秋のフォーも思い出。






旅は小説より奇なりのホーチミン 場面その8
Pho hoa(フォー ホア)
住所 :260 Pasteur,Dist3,HCM City
営業時間:6:00-24:00
クレジットカード 不可
日本語 不可



現地ガイドもすすめる、ホーチミンのPhoの老舗。
ローカル度満点で怯むけど、メニューのPhoの文字を頼りに注文すべし。
机の上のお惣菜は食べたらお会計に加算。 値段はまさかの時価。
中華的要素を振りまく内観の店内。
それがベトナムの歴史と文化を象徴しているようで、面白かった。
お味は流石、老舗のコクみたいのが出ていたような気がするけど、どうだろう?
あちこちで食べたPhoの中でダントツに複雑な旨味を感じて、あたしはこの味が一番、好き。












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