日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

家族のポウトレイト

2010-09-11 | ギャラリー
写真が何より素晴らしいのは「瞬間」を切り取り、
他の人とそれを共有できること。

行った事がない場所でも
生きていなかった時間でも
自分には気がつかなかった事柄も
劇的な瞬間さえ保存してくれるもの。

もちろんレンズ越しにある現実は
写真の録り手のセンスと感性によって変わるのだが、
それをさしおいても写真の魅力は有り余る。

坂本龍馬がどんな意図で自分のポートレートを撮ったかは定かではないが
時代の先端をいくことへの好奇心そして自分を他に印象付けるものとして
写真を利用したのなら策士という他ない。

最近の名刺には顔写真が入ったものもあるが
やはり、名前より印象に残るね。

好きな写真家は数多いるが
石亀泰郎の表情豊かな子供の写真は特にいい。
そして表情は見えないが地面にうずくまる子供と禽。



ピューリツッアー賞をとったこの写真も圧倒的なメッセージをもつ写真です。
あくまでも事実の瞬間を私的感情なしに切り取る報道写真は時に怖いほど迫力と
主張をもつ。

写真の魅力と可能性そして力を思い知る瞬間です。


気になる写真家をひとり。
浅田政志 そして写真集「浅田家」。




学校の課題をきっかけに録り始めた家族の写真。

家族全員がコスプレして役になりきった瞬間のポートレートです。
家族の良さというのがジンジン伝わる写真たち。
家族ならではのチームワークで創り出す一場面は意図的でもあるに関わらずその表情は自然です。

「特別の日に撮る写真が、写真を撮ることが特別の日になってきている。」と語るのが写真家の言葉は印象的。
そしてソワソワ、ウキウキ用意をする楽しそうなお父さん。
いい光景だな。
4人家族から今では6人家族へ家族が増えていくのもうれしい変化。
それが全てちゃんと詰まった写真。

洋画とか海外ドラマをみていると写真館でとった家族の写真とか
愛する人のポートレートがかざってあるけど、真似したい習慣です。
ちなみにそれに憧れた我がハハは節目、節目で家族写真を撮りたがる。

反抗期真っ只中の頃はそれが嫌でね。
それを象徴するかのように不機嫌な自分が写った写真が今でも残る。
大人げない。
それを含め写真は家族の歴史を物語る。
お父さんの髪の毛もふさふさだもんね。 うふふ。

10年後まで楽しめる家族写真。
スナップ写真ではなく是非ともプロの手で撮ってもらいたい。
この瞬間で10年後、20年後の糧となるなら安いものだ。
家族のポウトレイト。
浅田家のようにはいかないけど、硬い表情で緊張しながら
写真館で撮る写真もまた一興です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 両の思い | トップ | 夏鍋 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ギャラリー」カテゴリの最新記事