日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

皺さえ、味になるのだから REKISAMI

2016-11-01 | Weblog
雨雲が垂れ込めている。
大粒の雨が傘を叩き、時計は8:00AMをさすも、夕方のような暗さが広がっている寒くて、暗くて、湿っている朝。
例えばそれが、皆様が働いている日にお休みをいただけるという貴重な日だとしたら黒い雲の隙間から一筋の光が差し、天使の階段が現れるのだけど、蜘蛛の糸のようなほそーい光すら漏れでない11月の朝。
先日、会った友人の一言がリフレイン。


「今年の残り、何を楽しみにすればいいんだぁ」


ああ心の叫び、私も声を大にして叫んでおこう。
最近、いろいろと楽しみすぎちゃって、確かにカスカスで、スカスカでなーんも残っていない。
被害妄想的なしょうもない悪徳感情は売るほどあるのに。



そんな11月の曇りの重い灰色に、期待感をまぜこむ。
楽しみをまぜこむ、美味しいをまぜこむ。
するとどんよりした暗さが薄まって、ピリッとした冷たさをのこした薄墨色になる。
それはこんな色。




夏の暑さが残る時期に買ったREKISAMIのロングカーディガン。
後姿にはたっぷりとギャザーをよせたキュプラが風をはらむ。
微妙な季節の絶妙な羽織りもの。
それを引っ掛けて、出かけてきます京都まで。
あちこちに座って、着倒して皺になってもいいのが旅の装いの鉄則。
欲をいうならば皺さえ、味になってくれるこのREKISAMIのような一枚は重宝する。
皺の一つが、心の襞のひとつとなり。
素敵な洋服は旅に連れ出して真価を試してこそのもの。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする