日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

本で旅をする

2016-08-02 | Weblog
旅行記を読むのも旅の体験。
小説を読む事も一種の旅といえなくもない。
本で旅をする。
本屋を目指して旅をする。


本屋は旅の目的地になるのである。
京都の恵文社、神保町の古書店、地方都市の個性派書店。
都内でも有楽町の無印良品、丸の内のマルノウチリーディングスタイルといった書店の枠にとらわれない本屋を目的地として出かけるのもアリである。
どんな本をセレクトするのか、どんな切り口で本を陳列していくのかあいうえお順に並んだ品揃え重視の大型本屋では目の端にもかからなかった一冊に出会いたい。



最近、足繁く通っている新潟。

買い物も楽しい
食べるものが美味しい
観光にもよい
酒が旨いの4拍子。

その中でもやっぱり 、食べ物というのは大事な要素。
そこは、新潟さすがなところでご当地ラーメンなんて四大勢力になっている。
三国志より複雑な勢力図を構成しており、へぎ蕎麦は四面楚歌? イタリアンなる宇宙人みたいなメニューまで登場してきちゃって新潟で麺一つ語ろうにもこれだよ。
どうせ、他にも食べてばかりいるんだろう、呑んでばかりいるんだろうと思われている通りその通り。
でも、そうじゃない。
旅行先で二日酔いというまさに笑えない状況におちいって、なーんにも食べられないというオチ。
これは飲みすぎたあたしが悪いのではなく、美味すぎるお酒がありすぎる新潟という土地が悪いのである。
へべれけ。

さて、口に入れるもの以外に、旅の楽しみや目的になるのが観光なのだが、ーこういう場合(二日酔い)はどこに行くのがいいのだろう。
炎天下、アウトドアみたいなことしたら死んじゃうし、少し歩いただけで道端に寝転びたい衝動に弄ばれるし、
トイレに駆けこまねばならない山場はやってくるし、寺社仏閣なんて不謹慎で行けそうにもない。



そんな時には本屋である。







新潟には新潟市には北書店があるのである。





二日酔いになったから行くのではない。
二日酔いであっても行きたいところ。
史跡旧跡、絶景、名物のうまいもの、
旅とは見聞をひろめるものであるからこそ本屋へ行こうではないか。
スルーしたはずのdancyuやblutusといった雑誌のバックナンバーやら、大好きな作家の知らない一編。
びっしり並んだ背表紙から見た事のない熱気が放射されてくらくらする。
見た事のある本も、あまり手に取る事のない作家の本も手招きをしていて、セレブ買いしたい。


「ここから、ここまで 頂きますわ!」
まさかの妄想の棚買いをしたところでリアル、棚買いをしている人がいて、段ボールで数十冊の本をお買い上げ。
家の近くにこんな本屋があったらいいけど、あっても困るとちらりと思う。
本屋を目指して旅する。
旅の醍醐味。
きちっとディスプレイされているという整然さはないけど、棚の上、棚の陰、棚の下に好奇心がもしょもしょせいそくしているような北書店。
硬派な品揃えはきっと店主のお人柄そのものなんだろうとおもわせる。


あたしが買ったのは久しぶりのdancyu 旅先で旅とごはん。






穂村弘 君がいない夜のごはん



ごはんの棚にこんな二冊がならんでいたら買っちゃうよな。
そしてとなりにはカレー屋。
本と旅とカレーはやっぱりとてもよく似合う。
本買って、カレーを食べる日常のような旅行はいかが?
二日酔いに関係なく、北書店を目指して新潟旅をパンパカパーンとおすすめしたい。
















コメント
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