日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

ありきたりの? レアンドロ エルリッヒ

2014-10-22 | ギャラリー
レアンドロ ・エルリッヒ

この名を知る人は生粋のアートおたくに違いない。
金沢21世紀美術館にあるプール、日本一有名なプール あれは彼の作品 スイミングプール。

   

プールをのぞき込む、水面下で水をものともせずに動く人々。
プールから外を望むと水にゆらめく太陽光とプールをのぞき込む人々が見える。
当たり前の感覚を斬新に切り取り、不思議を身をもって体験できる彼の作品。

アートってこういうことなんだと体感できる彼の作品は子供にとっても好奇心をかきたてる特別なもの。
そんな作品を生み出すレアンドロ エルリッヒの日本での初めての個展が金沢21世紀美術館で行われた夏の出来事。
その個展に運よく出会えた幸運を今更、かみしめている。
最近、あたしにはアートが足りないもので・・・・。
珠玉のアートを反芻中。
特別な体験はいつだって必要なときに思い出して、かみしめて少しづつ、少しづつ、あたしの血や骨にする。


ありきたりの? 

   



のぞき込んだ小さな庭。
実像と虚像がまじりあってなんとも不思議な世界観。
生い茂る草木の向こうの人影、 あれは あたし?
そう、いるはずのないあたしと目があった。
手を伸ばし触れる世界は実像で、その目線の先のみ虚像
いまだにあの不思議な感覚がこつんと腹の底に残っている。


   

難消化物のような不思議をもう一度、取り出して味わう愉しみは静謐で恍惚だからあたしはアートを欲する。
そんな出会いが欲しくてアートを欲する


体験を目的とする彼の作品は大きくて舞台装置みたいなものだから
展示する場所を選ぶだろうけど小品もなかなか。
それが代官山でみられるんですって。
綿菓子のようで、あなたの想像力が試されるあの作品も再び。


小品だけだそうですが、想像力は宇宙まで広がる。
はばたいて行け!あたしの感性!
解放してゆけ!自分の惰性!









コメント
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