日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

タイ時記  (ジャイアンのリンゴ)

2012-11-15 | Weblog
タイでよく見かけた小さなりんご。
この美味しい小さなリンゴをジャイアンのリンゴと呼ぶことにした。



その名の由来は
目がくらむような黄金のワット・プラケオを見た後、
目がかすむほどの日差しを浴びてワット・ポーへ向かう道すがらの出来事が始まりなのだ。






ワット・ポーとワット・プラケオの距離 約500m

道をふさぐように止まっている観光バス渋滞
途切れない車列
どうやって渡っていいのか分からない交差点
陽炎ゆらめく暴力的な日差し

ここはどこ?、私は誰?状態、
タクシーに乗ればよかったと後悔し地図を広げた瞬間に笑顔で声をかけられた。


「สวัสดี ครับ(サワディカップ)」

食べかけの小さなリンゴを片手にガタイのデカイ兄さん登場。
懇切丁寧に地図に印をつけながらワット・ポーの位置を教えてくれた。
ついでに周辺の見どころも教えてくれる。

「ここのブッダは見応えがあるぞ」
「なんと無料でみられるんだ、行かないともったいないぞ」
目の前の建物を指さしながら「ここ俺の職場、国防省なんだ」
白い歯がこぼれる笑顔で話を続ける自称国防省勤務の陸軍軍人

親切でボランティアで観光案内までする奇特な人だと感心した矢先・・・

「このシルクショップはすばらしい」
「ワット・ポーはこの時間、もう開いていないから別のところを観光した方がいいぞ。」
「俺が40Bでトゥクトゥクで回れるように交渉してやろう。」

腹の底の胡散臭さを見せ始める。
やっぱね・・・。
国防省に勤めるのなら王宮の警備とかもするのかと尋ねたら
俺の所属しているのとは違う部署の管轄だとのたまった。

笑顔さわやか腹グロな人だと合点してきっぱりワット・ポーに行くことを告げる。
それでも休みなこともあるんじゃないかと心配になる。
目の前がワット・ポーというところまで来て、今度は別の腹グロ親切タイ人に
「ワット・ポーはもう終わりだ」と告げられる。


確かにフェンスの隙間からみるワット・ポーは静かで人の姿が見当たらない。
人が多くて大騒ぎのワット・プラケオとは打って変わった静寂さ。




不安が倍増

それでも正門ぐらいは拝んで帰ろうと歩いていくと
人が増え、露店が増え、当たり前のようにワット・ポーは営業中!



どいつもこいつも親切に人をだますつもりらしい。
まさかまさか自分がこんな事態に遭遇するとはね。
ガイドブックに無休の文字を見ていたからよかったものの
騙される人もいるに違いないと推測。



さてくだんの食べかけりんごを持った自称国防省勤務氏。
名前はなんとジャイアンだった。
見た目もさることながら迷惑な存在もまるであのジャイアンなのだ。
ネタかと訝るぐらいぴったりな名前 ジャイアン。

もし、あなたがジャイアンに会いたければ是非、ワット・プラケオとワット・ポーの間は
徒歩で移動して頂きたい。

ジャイアンに会うのはとても簡単だ。
いかにも観光客の体で道端で地図を開くだけでいい。
そうすれば「สวัสดี ครับ(サワディカップ)」と親しげに声をかけてくれるだろう。







【観光情報】
ワット・ポー
ワット・プラケオ
ワット・アルンは市内の中心部からは行きづらい場所にあるバンコク観光のハイライト。
ツアーなら問題ないが個人で行くのならジャイアンのような人に気をつけたい。
ワット・ポー、ワット・プラケオとも無休

どのガイドブックをみても市内各所からタクシーで行けと書いてあるが
市内は渋滞が多いのでタクシーで行くと思っている以上に時間がかかることが多い。


出来ればBTS サパーン タクシン駅から船でター・ティアンノ船付き場まで行き、
タクシーでワット・ポーの門前に乗り付けるか
王宮地区最寄駅 MRT フアランポーン駅からタクシーで移動がオススメ。

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タイ時記 (旅日記 目次)

2012-11-15 | Weblog
歳時記
1年のおりおりの自然・人事などを記した書物。




ではではタイ旅行のおりおりを記したものを
歳時記ならぬ、『タイ時記』と称す。

どんな旅行になったのでしょうか?
記憶が薄くなる前に更新予定。
先にアップした記事にも写真、挟み込んでみましたので、そっちも見てね。

まずは最初は

1  ジャイアンのりんご


以下、目次で振り返るあれこれ。

2  やっぱりシンハービール
3  パイ カーに騙されたピンチ2人組
4  マンペイライに救われた2人組 カリソプキャバレーに行く
5  街角のカオマンガイ
6  出来れば毎日のこと
7  最新のLOOK BOOK
8  夕雨の寺
9  トゥクトゥクにて目指す先に
10  ソンブーンのエビカニ合戦
11  我が願いを叶えたまえのエラワン祠
12  やっぱり今日もシンハーで
13  粘土パン?
14 タイ時記の余韻



やっぱり目次はこっそり変わるかもね。
こっそりですから、ご愛嬌。












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