日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

破れて綻んで繕って

2009-05-28 | リブレリア

破れて綻んで・・・・

「破綻」

最近のニュースでよく聞く言葉です。
アメリカのビックスリーも・・・間近か?!とか。
景気の悪さを象徴するような言葉ですからあんまり馴染みたくないですね。

特定の業種に限らずどこも景気動向は芳しくないようで信用調査の開示データとか見てもあそこが倒産しただのこっちが民事再生だのというネタがごろごろしております。
そんな中で見つけた倒産情報。

雄鶏社 倒産

ちょっとショックでした。
手芸本を主に出版している会社で、一読者として大変お世話になった会社。

ここの本が好きでした。
倒産の情報はとても淋しく思う。
小学生の時に買ってもらった手芸の本とかほんとに「夢」にあふれておりました。
キャラクターとかには興味が無いくせにカワイイモノは好き。
そうなるとフエルトでアップリケされたバックとか小物とかに興味がいくわけです。

もちろんあたしが上手く作れるわけも無く写真を眺め、作り方を眺めてそれで満足をすると。
それだけなのにね。
頑張れば同じものが手に入る安心感というのがよかったんでしょうかね。
未だにその感覚がぬけないらしく手芸の本を買ってしまう。

アクセサリー、日傘
ワンピースの作り方(型紙つき)
帽子、キャンドル、石鹸・・・・本の製本。

興味が無いと思っていたのは編み物ぐらい。

あの本もこの本も雄鶏社です。
買い忘れがあったのであわてて書店へ駆け込む。

まだ書店在庫としてあるものについては流通しているようでちょっと安心。
だけど、書店になければもう手に入れることが出来ないのでそうも安心していられません。

そして、雄鶏社がつぶれなければ絶対、買わなかった本であろう2冊を手に入れるべく奔走する

七海 光著

トルコの可憐な伝統レース トゥーオヤ
トルコの可憐な伝統レース イーネオヤ

トルコの女性が被るスカーフにつける飾り「オヤ」
トルコ伝統のニードルワークです。

繊細でカラフル。
オヤがついたスカーフが欲しくてあちこち探しておりました。
ただどうしても気に入ったものが見つからない。
オヤがメインのスカーフにしたいのにあくまでもオヤはサブの飾り。
そりゃそうだ・・オヤは飾りなのですから。

ならば作ろう!と思い立つ。
ここがあたしのスゴイところ。

ハウツー本を探す。

見つける

買う

満足するという流れ。

これを早○○年続けております。
進歩なし。
三つ子の魂、百までってやつです。

編み物は全く知識がないので、編み図がでてくるものはどうも苦手。
普通の編み物はもちろんの事ですがレースとかもアウトです。
洋裁、和裁とか製図系のものは「なんだかいけそうな気がするぅ~」と思うのです。
思うだけで出来るかまでは考えていないけど。

この「オヤ」も刺繍糸のような糸をかぎ針で編んでモチーフを作っていきます。

ムリだとはなっからわかってはいるが・・
万が一にも編み物が出来るようになったあかつきには「オヤ」も編めるように本が必要だと強く思う。
その時に買えないのは困るので今、購入をしておく決意をしました。

そして本日、問い合わせをしていた書店から在庫の確保ができたとの一報が入る。

既に満足

やっぱな!!
これで終わったな。

長い付き合いになるはずだった出版社が最後にあたしにくれたものは手に取ることがなかったであろう本を手に取るきっかけでした。

チクチク針と糸を使うニードルワーク。
出版社の存続を破れて綻んで縫い合わせて手芸のようにうまく繕えなかったのが残念でなりません。

 

 


 

 

 

コメント (2)
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