源氏物語の舞台背景は、西暦1000年前後の平安時代。宮中の、いや日本での二大勢力は、左大臣家と右大臣家。両家はともに五分五分の名家で、なにごとにつけてもはりあっていた。
源氏殿の義兄に当たる私は左大臣家で、政敵の右大臣の四の娘と結婚をしているのですが、気が強く嫉妬ふかいことは「撫子の花」のお話でおわかりでしょう。
お忘れですか・・・雨の夜、フッともらしてしまった姫君のことで、わたしの子を宿しながら消えてしまったお話のこと。それは妻の嫉妬と嫌がらせに耐えかねて、身を隠してしまったのだった。
その右大臣家からは、弘徽殿の女御(こきでんのにようご)と呼ばれる、後の帝 朱雀帝(すざくてい)の母君(皇太后)がおられる。
私の嫁方にあたるこの方は気位の高さと権力欲はひといちばい。のちのちこの方に光源氏はなにかと嫌がらせをあうことになりました。
源氏殿の義兄に当たる私は左大臣家で、政敵の右大臣の四の娘と結婚をしているのですが、気が強く嫉妬ふかいことは「撫子の花」のお話でおわかりでしょう。
お忘れですか・・・雨の夜、フッともらしてしまった姫君のことで、わたしの子を宿しながら消えてしまったお話のこと。それは妻の嫉妬と嫌がらせに耐えかねて、身を隠してしまったのだった。
その右大臣家からは、弘徽殿の女御(こきでんのにようご)と呼ばれる、後の帝 朱雀帝(すざくてい)の母君(皇太后)がおられる。
私の嫁方にあたるこの方は気位の高さと権力欲はひといちばい。のちのちこの方に光源氏はなにかと嫌がらせをあうことになりました。