棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

菩薩衣紋着付舞妓図-三部

2009-07-10 16:10:21 | 創作活動
観音菩薩のように舞妓さんを描いてみよう、と思い立ち写真家である四季さん(兄)の写真を参考にクロッキー。 本物を相手に描くわけでわないので、イメージを先行にどちらかといえば具象的に描く。習作のつもりで筆を執ったが、次第に具象的デフォルメではなくなり、写実になってゆく。製作意図も壁画から観音菩薩が、舞妓姿で抜け出た世界を想定。 その壁画も敦煌・莫高窟の壁画をイメージ。これは今までおおくを描いている。 製作をしていて、着物姿の硬軟自在な美しさにあらためてきずかされ、ドウラン化粧の顔を描く難しさは今までに経験がなかった。 私は塗り絵的な描き方はニガテで、着物ガラを其れらしく質感を伴って描くのに一仕事。 出現・存在する・もどる の三部
 構成に成らざるをえなくなってしまった。

24--憧れの藤壷にそっくりな少女

2009-07-10 09:14:19 | 物語・絵本・童話
24--憧れの藤にそっくりな少女--若草
私は源氏殿のために病治癒の加持祈祷をしようと、北山に住む徳のある行者に段取りをした。
光源氏は泊りがけでの厄払い。
だいぶ気分もよくなり、散歩中に子柴垣に囲まれた品のある庵をみつけた。その庵を何の気なしに覗いたのが、またまたことのおこりであった。
私はこの庵のことは全く知らなかったが、40歳はすぎたが品のある美しい尼がすんでおられた。そこには身きれいな娘や女童がかしずき、それなりのご身分のようだっだ。10歳ほどの小さな姫がおられ、ひときは愛らしく「若草」のごとくで、光源氏は体内から突き上げてくる感激で見入ってしまったと言う。
このかわいらしい姫子は、光源氏が決して忘れることが出来ないでいる、オヤジの思われ女、藤壺を思わせる。というよりり藤壺の幼少期をほうふつさせ、光源氏はすっかりまいってしまった。
縁とはいえにしの絆とでも申しますか、ほんの一瞬から生まれるその後の展開は、吾らの予測などとても及ぶものではない。これにはわたしもびっくりしてしまった。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本