棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

43-珍訳源氏-光源氏22-3歳のこと

2009-07-29 09:49:30 | 物語・絵本・童話
心が完全に通じ合う前に一子を残してなくなってしまった葵の上。源氏殿もさすがにまいったようで、私の実家である左大臣家の屋敷に冴えない日々を過ごしていました。
光溢れる初夏のころ、自分の二条屋敷に久しぶりにかえっていったのです。
 しばらくして、私はご機嫌伺いにうかがいますと、びっくりしたことに、あの幼いながらも美しかった「若草の姫」は「若藤」と呼ばれ、源氏殿のご寵愛をうけていたのです。
お忘れですか・・源氏殿が療養に行っていた先で見つけた美しい少女-若草のことです。
 お年は12-3才と思われますが、どこに出ても恥ずかしくない気品に満ちたうつくしさです。私は改めて源氏殿のお目の確かさに脱帽。まるで、花作り師のごとく、まだ蕾の花をいくつしみ・愛し・大切に育て上げれば、早々に見事な花を咲かせるごとくです。
源氏殿は、若藤を妻にしようと思っていたようです。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本