私は源氏殿に誘われて、ついつい自分の恥じをはなしてしまったが、理想の女などと知ったかぶってみても、源氏は17歳。義兄のワシだとて26才。取り囲み連も皆若く、ちばしの黄色い者ばかりだった。
若さに任せた女出入りの多さの自慢ばかりで、痛み・喜びなどの人情の機微を少しもわかっていなかった。今から思うと、世間知らずのお笑い種だった。
「源氏物語」で有名な空蝉のシーンがあります。
それは、雨の夜のひまっつぶしの女談義や私の話に、さと心というか恋しさもあってか光源氏は翌日、久しぶりに妻の葵の上が住む私の実家・左大臣家にいった。しかし、あいかわらずお高く留まった有様に、打ちのめされてしまった。
昨夜のの話で、理想的な女こそ我妻、葵の上ではなかったのかと思って訪ねただけに、がっかりしてしまった。
面白くないから、静かな川のほとりにあるという、紀伊の屋敷にいってみた。というのは、以前から誘いを受けていたことと、美人でうわさの紀伊の介の若い後妻をみたかったからであった。
若さに任せた女出入りの多さの自慢ばかりで、痛み・喜びなどの人情の機微を少しもわかっていなかった。今から思うと、世間知らずのお笑い種だった。
「源氏物語」で有名な空蝉のシーンがあります。
それは、雨の夜のひまっつぶしの女談義や私の話に、さと心というか恋しさもあってか光源氏は翌日、久しぶりに妻の葵の上が住む私の実家・左大臣家にいった。しかし、あいかわらずお高く留まった有様に、打ちのめされてしまった。
昨夜のの話で、理想的な女こそ我妻、葵の上ではなかったのかと思って訪ねただけに、がっかりしてしまった。
面白くないから、静かな川のほとりにあるという、紀伊の屋敷にいってみた。というのは、以前から誘いを受けていたことと、美人でうわさの紀伊の介の若い後妻をみたかったからであった。