棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

ミレーの若妻の肖像画

2009-07-28 13:12:52 | 創作活動
いつまでもうっとおしい空でイヤになっちゃう。なにかスカッとしたことがないかなーー。
ミレーといえば「種まく人」「落穂ひろい」「夕べの祈り」などなど数々の名作を思い浮かべられるとおもいます。私も当然だいすきな名作で、ありがたいことに隣県の山梨美術館に収蔵されています。
ミレーは肖像画家として活躍をしていたのですが、なかでも新婚の妻-ホーリーヌ・V・オノを描いた肖像画は大好きで、この作品が購入されたときはほんとうに嬉しかった。今でも美術館へ行く最大の目的は、この作品に逢いに行くようなものだ。
製作エネルギーの配分とでもいいますか、描き込む所と、さらりと仕上げてしまっている処。一回塗りの地塗りを残した仕上げなど、製作の手順を観る事が出来ます。その妙味が、写真的な肖像画とは一味もふた味も違っているのです。
私は絵を勉強している方々に、この作品を研究することを進めているのです。
画中の力の配分がいかに大切なことか、理解しやすい作品でもあるのですが理屈はともかく、この絵に出合うたびに「絵の世界が創りだす生命観」に触発されるのです。
写真はアトリエのデスク光景です

42-珍訳源氏-権力交代の始まり

2009-07-28 13:05:04 | 物語・絵本・童話
光源氏23歳--右大臣家の繁栄の始まり
翌年、源氏殿が23歳。いまは桐壺院になられていた父君の病状が10月になるとさらに思わしくなくなりました。
朱雀帝への遺言として、源氏殿を補佐役に治世するようにと固く申されました。
源氏殿には東宮(源氏の子供だか)をくれぐれもたのむと・・。院の崩御のあと、後宮は大きく入れ替わり、藤壺の中宮さまもお里の三条の屋敷にお移りになりました。
それ以後は、弘徽殿の皇太后の取り巻きと、右大臣家の栄華の始まりでした。
ということは我が左大臣家の権力が右大臣家に移ること。となれば、光源氏殿に積年の嫉妬があった弘徽殿が黙っているわけは無い。
私は妻が右大臣家なので問題はありませんが、内心は面白くなく政務もおろそかになっていきました。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本