棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

39-珍訳源氏-光源氏21歳

2009-07-25 10:12:15 | 物語・絵本・童話
光源氏の正妻-葵の死
光源氏殿が21歳になられた。
我が妹であり、源氏殿の正室 葵の上は25歳と年上女房。貴族社会では、年上女はどちらかといえば、恥ずかしきことだった。
妹の性格もあったが、年上というおいめは、かえって妹のプライドにさわり、妹の性格からして、決して下出にひかえるようなことはなかったに違いない。しっくりといっていない夫婦であったが、なんと男の子が誕生した。
 我が左大臣家では一族を挙げて祝った。しかし、急に、物の怪に襲われたごとく、亡くなってしまった。
この折の源氏殿の嘆きようはひとかたでなく、夫婦仲がうまくいっていないなど、ただの邪推かとおもわれるほどだった。
盛大な葬儀のとき源氏殿は私に、ようやく心が通うようになったのにと、心のうちを明かしてくれた。私は「嗚呼。大人になられたなー」と心から感じた。
それにしても、物の怪がとりつくとは尋常でなく、陰陽師によるとある女の恨みだと・・・。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本