原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

義務教育課程はともかく、高校の「休校」に於いては各校や個人の自由度が認められるべきでは?

2020年04月11日 | 教育・学校
 つい先程、以下のネット情報を発見した。
 早速引用しよう。

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、学校が再開されたことに反発した茨城県立日立一高3年の一部生徒が8~10日、「ストライキ」を起こした。 県内の全県立校を臨時休校するよう求める「通告書」を県教育委員会などに送付している。
 日立一高によると、3年生233人のうち、コロナウイルスの感染懸念を理由に8日は36人、9日は82人、10日は76人が登校しなかった。 多くがストの賛同者とみられる。
 生徒らは通告書で、感染者が出ていない地域でも早めに感染拡大防止措置を取る必要があると主張。 県教委に①マスクなどが十分確保されるまで県内の全学校を臨時休校とすること ②休校期間中の生徒の学習が支障なく行われるように、オンラインのシステムなどを活用した仕組みを構築すること――などを求めた。
 生徒らは学校内の環境について「感染リスクが高く、県教委から予防についての具体的指針も提示されていない」と指摘。 一部地域に限った休校措置では、県内に教育格差を生むとも批判している。 県の対応によってはスト期間の延長も示唆している。
 県教委の担当者は「県の方向性に変更はないが、生徒の意見は受け止めたい。連絡があれば、県としての考えを丁寧に説明したい」とした。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)

 
 私見に入ろう。

 私は安倍政権より「全国小中高一斉休校措置」が発表された直後の2020.02.28に「全国小中高一斉休校措置 その間親がサリバンをやれば?」と題するエッセイを公開している。

 以下に、その一部を再掲載させて頂こう。

 私自身の学業経験(幼稚園から2度目の大学・大学院修了まで)歴が20数年、我が子のサリバン歴が26年、そして数年の教員歴があり、加えて医学関係者でもある私は、しかと考えた。
 確かに昨夜の安倍首相の冒頭事案の発表は、唐突だった。😲
 新型コロナウィルス騒動に於いて隠蔽工作の上、大失敗をしでかした安倍政権だが。  ここぞ一発決めねば! と焦った挙げ句の“破れかぶれ政策”だったとも結論付けられよう。😷
 上記岩田教授のご発言部分を反復するならば。
 「クルーズ船内の感染防止体制を批判した岩田健太郎神戸大教授(感染症内科)は27日夜、ツイッターに、感染症対策が透明性を欠いているとして「なぜ学校?なぜ休校?根拠となるデータは?誰が進言したの?どういう根拠で?謎ばかり」と投稿した。」
 おっしゃるとおりであろう。 まさに今回の安倍政権の突然の発表はその失敗の尻拭いと私も理解している。 
 そうであるとして、 私見としては、今の時期が学年末に当たっている事実が少しは救いとなっているとも考える。
 ほとんどの学校が、既に大方の年度学習を終えている頃ではなかろうか??
 評価の問題を口にする学校現場の教員氏達も存在するようだが。  そもそも、子どもの学習に於ける“他者からの評価”など二の次の位置づけで片付けられそうにも思う。  子ども個々の“学習習熟度”こそが肝心であろう。 それを各家庭で確認すれば十分ではなかろうか?
 それよりも、ここは子供間での“感染阻止”に重点を置くべきであり、感染動向が落ち着くまで「休校」措置を採用することが、「悪」とは言い切れない側面もあろう。
 では、如何にその間の学習指導を施すか?
 もちろんのこと、学校側からは課題提供等の準備がなされる事であろう。 加えて休校中も、学校側から何らかの対策もなされる事と想像する。
 ここは親としては、我が子の学習に接する“絶好の機会”と捉えては如何だろうか?
 私事を語ると、私は娘の“サリバン業”を26年間続行した。 それをいつ成したのかと言えば、毎晩だ! 特に小学校入学から大学卒業まで、1日も欠かさず娘の学習習熟度の確認を実施した。  特に遅れをとっている科目や課題に於いては、時間を割いてそれをフォローしてきた。 (大学の小論文課題に関しても、サリバンの私が必ずや目を通した事に関しても、バックナンバーにて公開している。)
 お仕事でご多忙な保護者の方々も数多いことであろう。 それでも、こんな時こそ、我が子の学習にかかわる絶好のチャンスではなかろうか?
 私は決して安倍政権の“回し者”ではないどころか、徹底した“反阿部派”だ!
 その立場からも、ここは学年末でもあるし、保護者も協力しつつ子ども達を「新型コロナウィルス肺炎」感染から守る手段をとるべきかと考える。
 (以上、本エッセイ集バックナンバーより一部を引用したもの。)


 実は当該バックナンバーエッセイには、メッセージ欄を通じて複数の“批判意見”を頂戴した。
 その趣旨とは、早い話が「アンタはサリバン出来るのだろうが、ほとんどの親はそうな行かない」との要旨だった…
 ごもっとも、と言えばそうなのだが…。 
 いや、私はそうは思わない。 やろうと思えば、何処の親御さんとて我が子のサリバンになれるはずだ! (子どもさんが小中生ならば)少なくとも中学校を卒業していれば、時間さえ工夫して確保出来るなら可愛い我が子の学習の面倒をみれるはず、と私は信じたい。


 表題に戻すと、今回のエッセイテーマは「高校」に於けるコロナウィルス措置だ。
 どうやらネット情報の高校では、「登校」を強制されたようだ。 それに「休校派」が対抗している構図だが。

 私見だが、そもそも高校は義務教育ではない。
 しかも小中学生に比し、親が自宅にいなければ成り立たない年代でもない。
 教科内容とて、自宅学習で十分に満たされるはずだ。
 上記「通告書」内にも記載されているが、今時オンラインによる自宅学習システム構築など、その気があればすぐに立ち上げが可能であろう。 

 学校内の環境について「感染リスクが高く、県教委から予防についての具体的指針も提示されていない」と指摘。  との記載があるが。
 そうであるならば尚更、教委側は“学校再開反対派”の意見を真摯に受け入れ、善処するべきだ。

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